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2015/04/16 第189回国会 参議院 参議院会議録情報 第189回国会 農林水産委員会 第6号
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2015/04/16 第189回国会 参議院

参議院会議録情報 第189回国会 農林水産委員会 第6号

#1
第189回国会 農林水産委員会 第6号
平成二十七年四月十六日(木曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 四月十五日
    辞任         補欠選任
     舞立 昇治君     井原  巧君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         山田 俊男君
    理 事
                野村 哲郎君
                山田 修路君
                徳永 エリ君
                紙  智子君
    委 員
                井原  巧君
                金子原二郎君
                小泉 昭男君
                古賀友一郎君
                中泉 松司君
                馬場 成志君
                堀井  巌君
                小川 勝也君
                郡司  彰君
                柳澤 光美君
                柳田  稔君
                平木 大作君
                山口那津男君
                儀間 光男君
                山田 太郎君
   国務大臣
       農林水産大臣   林  芳正君
   副大臣
       農林水産副大臣  小泉 昭男君
   大臣政務官
       総務大臣政務官  武藤 容治君
       農林水産大臣政
       務官       中川 郁子君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        稲熊 利和君
   政府参考人
       農林水産省生産
       局長       松島 浩道君
   参考人
       日本中央競馬会
       理事長      後藤 正幸君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○競馬法の一部を改正する法律案(内閣提出)
    ─────────────
#2
○委員長(山田俊男君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日、舞立昇治君が委員を辞任され、その補欠として井原巧君が選任されました。
    ─────────────
#3
○委員長(山田俊男君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 競馬法の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に農林水産省生産局長松島浩道君を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(山田俊男君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#5
○委員長(山田俊男君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 競馬法の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、日本中央競馬会理事長後藤正幸君を参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○委員長(山田俊男君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#7
○委員長(山田俊男君) 競馬法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。
#8
○山田修路君 おはようございます。自由民主党、石川県の山田修路です。
 今日は競馬法の改正案ということで、日本中央競馬会の後藤理事長にも御出席をいただきまして、どうもありがとうございます。
 私の地元の石川県でも地方競馬ありまして、金沢競馬場でございます。先々週ですか、ちょっと行っていろいろお話を聞いてまいりました。主催者の方、それから馬主さん、また調教師の方にもお話を聞いてきました。金沢は今、北陸新幹線が通るようになりまして、これまでは金沢競馬場は関西の方や名古屋の方が結構来ておられたんですが、これからは関東の方も行っていただけるようになりますので、是非先生方もお時間があったらお願いしたいというふうに思います。
 私自身も、競馬には農林水産省におりました当時からお世話になっております。十九年ですか、前々回の改正のときには、ちょうど松島局長のところに座って多分審査を受けていたわけなんですけれども、その十年前は競馬担当課長ということで、今日お見えの後藤理事長とも一緒に仕事をさせていただいたり、そういうことで、大変お世話になったわけでございます。
 競馬振興という観点から是非質問をしたいと思います。
 競馬は国民の健全なレジャーということでございますし、また、中川政務官おられますけれども、北海道の日高や十勝では非常に重要な産業であります。そういう意味で、地域経済にも非常に大事な役割を果たしているということだと思います。特にJRAの売得金の一割以上は国庫納付されておりまして、畜産振興ですとかあるいは社会福祉に使われているということで、二十六事業年度でも国庫納付金は二千六百九十二億円ですか、大変大きな金額になっておりまして、国家財政等にも寄与をしているということでございます。
 このように、地域においても、あるいは社会経済的においても、競馬というのは非常に大事なやはり産業だというふうに思いますけれども、大臣に、まず競馬振興についての基本的な考え方をお伺いしたいと思います。
#9
○国務大臣(林芳正君) 局長も課長も御経験をされた山田委員にお答えするのも何となく釈迦に説法のような感じがいたしますが、今お話しいただきましたように、競馬は、売上げの一部を財源として、馬の改良増殖等畜産の振興、国及び地方公共団体の財政にも寄与をしております。また、国民への健全な娯楽の提供といった役割も果たしておるということでございます。
 中央、地方合わせて五万人以上の競馬関係者、それから年間九百万人の競馬場への来場者、これは延べでございます、こういう方々による地域経済への貢献は大変大きいものがございまして、特に産地においては競走馬の生産が地域経済の中心的な役割を担っているところでございます。
 今後、人口が減少する、それから娯楽も多様化が進む、こういった中で売上げを大幅に伸ばしていくということは難しいところもございますが、中央競馬と地方競馬の交流による魅力ある競走の開催等、中央競馬と地方競馬の連携を強化すること、また、若者や女性や家族連れ、さらには観光客、こういう方々が参加しやすいような環境整備を図っていくと。こういうことを通じてファンの支持を得ることによって競馬がその役割を果たして、国際的な評価も高めながら、安定的に発展をしていきますように、農林水産省としても各競馬主催者の取組を支援してまいりたいと思っております。
#10
○山田修路君 大臣から、ファンの支持を得ながらというお話がありました。全くそのとおりであると思っております。
 今日は後藤理事長にもお越しをいただいておりますけれども、先ほども言いましたけれども、中央競馬の役割って非常に大事だと思います。中央競馬が地方競馬を支援したり、あるいは先ほどの馬産地の振興という意味でも大変大きな役割を果たしております。
 先ほどお話ししましたけれども、私が担当課長をしておりました平成九年、このときには中央競馬会の売得金がピーク、四兆円を超えるということで、農水省の予算よりも多い売上げがあったわけでございますけれども、地方競馬はその前から下がってきておりましたけれども、平成二十三年には底を打って、地方、中央とも、全体として見れば上向きになっているということでございます。
 先ほど述べましたように、やはりこの競馬のサークルの中で中央競馬会が果たす役割というのは本当に大きいと思うんです。そのためにはやはり売得金を上げていく、先ほど大臣からお話ありましたけれども、ファンの支持を得ながら売得金を上げていくということが大事だと思うんですけれども、後藤理事長のお考え、方針をお伺いしたいと思います。
#11
○参考人(後藤正幸君) お答えいたします。
 JRAといたしましては、既存のお客様の参加促進に取り組む一方で、競馬になじみのない世間一般の方々にも参加していただくことが今先生おっしゃった売上げの確保あるいは増加に結び付くものという考えから、身近で分かりやすく参加しやすい競馬を目指して様々な対策を講じているところであります。
 特にここ数年におきましては、平成二十五年の第八十回日本ダービー、平成二十六年のJRA創立六十周年、そして今年は第六十回の有馬記念、こういった節目を利用した多角的な広報、プロモーション活動やジャパンカップなどの国際競走の盛り上げ、また、十月にフランスのパリで行われる世界最高峰競走の一つでもあります凱旋門賞、これに日本馬の出走に関する情報発信などを行いまして、国際的なスポーツエンターテインメントとしての競馬の魅力の普及や話題喚起を図ることで、より多くの方々に競馬の魅力を伝えられるよう取り組んでいるところであります。
 そのほか、競馬場内でビギナーの方に競馬のイロハを学んでいただける競馬教室、あるいは女性のお客様が快適に競馬を楽しんでいただける専用エリア、ウマジョスポットと称しているんですけれども、こうしたものを設置、運営するなど、きめ細やかなサービスの拡充も併せて行っているところであります。
 こうした取組に加えまして、平成十六年の競馬法改正で措置いただいた重勝式勝馬投票券、いわゆるWIN5の発売、あるいは同じく、平成二十四年の法律改正で措置していただいた払戻し率の弾力化施策などを活用、さらにはスマートフォンによる勝馬投票に対応するなど、電話、インターネット投票の利便性を向上させ加入促進を図るなど、幅広いお客様に競馬に参加していただけるよう努めているところであります。
 また、平成十六年の法改正で措置いただいた委託制度を活用して、地方競馬施設における中央競馬の勝馬投票券発売、これを平成二十五年の三月から開始しております。今年につきましても、現在の四十五か所に加え、さらに三か所の開設を行うことで、お客様の参加機会の拡大が図られるよう取り組んでいるところであります。
 こうした様々な取組の結果、売上げはここ三年、前年を上回り、今年につきましても、これまでのところ売上げ及び競馬場の入場人員は前年を上回る堅調な成績を残しているところであります。
 JRAといたしましては、今後もお客様を第一に、皆様に御満足いただけるよう、こうした取組を通じて一層魅力ある中央競馬を提供し、売上げの確保及び増加に全力を傾けていきたいというふうに考えているところであります。
#12
○山田修路君 どうもありがとうございました。
 中央競馬、先ほど言いましたように、この競馬のサークルの中でまさに中央にいるわけですけれども、それと併せて地方の競馬の振興というのも非常に重要なことであります。やはり裾野が広がっていかないと、中央競馬会だけでは、中央競馬だけでは立っていられないというのが現実だと思います。
 そういう意味では、地方競馬の振興についてまずどのように進めていくのか農林水産省にお伺いしたいと思いますし、あわせて、JRAの方も地方競馬の支援ということを取り組んでおられますけれども、その考え方についてもお伺いをしたいと思います。
#13
○副大臣(小泉昭男君) 御専門的なお立場で御尽力いただいてまいりましたけれども、今お話にございましたとおり、三年このところ順調に売上げが伸びているようでありまして、地方競馬の振興策、これは大事でございまして、平成二十四年の競馬法改正がございまして、また二十九年度までこれ措置期限が延長されたわけでございます。日本中央競馬会からの交付金も活用いたしまして、これまで、地方競馬活性化事業において、重複開催の減少に資するナイター施設の整備、これはもう御案内のとおり昼と夜すみ分けをいたしまして重複しないようにしていこうと、こういう考えでございます。
 また、競馬番組の魅力向上のための地方競馬間や日本中央競馬会との交流競走やシリーズ化、それと地方競馬の投票集計システムを統一した地方競馬共同トータリゼータシステム、これは地方で一括管理をして、皆さんに参加しやすいようなシステムでございますが、これと、中央競馬会インターネット投票サービスを用いた地方競馬の勝馬投票券の発売等を促進するための共同広報等の取組を実施してまいったところでございます。これまで、これらの取組を通じまして地方競馬の売上げの向上と各主催者の経費の削減が図られまして、地方競馬の収支の改善に寄与してきたものと考えております。
 今後とも、この改正で措置する海外競馬の勝馬投票券の発売等を通じまして、日本中央競馬会が行う支援措置の安定的な財源確保を図りつつ、先ほどお話ししましたように、おかげさまで三年間売上げが伸びておりまして、地方競馬活性化事業を着実に実行していき、競馬主催者間の一層の連携による地方競馬の振興をしっかりと進めてまいりたい、このように考えております。
#14
○参考人(後藤正幸君) お答えさせていただきます。
 中央競馬と地方競馬は、特に平成三年の競馬法改正を契機といたしまして、交流競走面、相互発売面、施設整備面での連携、協調関係が構築されるとともに、平成十六年及び平成十九年の競馬法改正で新たなJRAからの資金支援策が措置されたところであります。
 この支援策で構築された、今副大臣からもお話がありましたが、地方競馬共同トータリゼータシステムの活用によりまして、平成二十四年の十月からは地方競馬の勝馬投票券をJRAの電話、インターネット投票を通じて発売することが可能となり、さらに平成二十五年三月からは地方競馬施設においてJRAの勝馬投票券を発売することが可能となりました。
 こうした連携、協調策の効果もあり、中央競馬、地方競馬共に売上げはここ数年堅調に推移しているところであります。
 地方競馬につきましては、全国で十四の主催者が地域地域の特性を生かしつつ、それぞれ競馬を実施しているものと承知しております。JRAといたしましても、多くの皆様に競馬の存在をアピールし、競馬そのものへの理解を深めていただくために、その存在は大切なものと考えているところであります。
 したがいまして、中央競馬と地方競馬との連携、協調策の実効を上げることが我が国の競馬産業全体の活性化につながるという観点から、JRAは今後とも引き続き必要な支援を行っていきたいというふうに考えているところであります。
#15
○山田修路君 どうもありがとうございました。
 副大臣からナイター施設のお話もありました。地方競馬もナイター施設を導入してきておりまして、やはりナイターになるといろんなまた新しい競馬のファンも増えてきて、大井なんかもそうですけど、サラリーマンの方とか家族連れの方も来られるということで、大変地方競馬のイメージも変わってくると思います。
 今ほどずっとお話がありましたけれども、売上げが少し回復してきているというお話ありました。中身を見ますと、電話投票とかインターネットの投票というのが相当なウエートを占めているということで、入場者も若干増えてきているというお話ありましたけれども、ナイター競馬やあるいは中央競馬の競馬場へ行きましても、やはりその臨場感というんでしょうか、馬と人が一緒になって競技をしているというのがやはりほかの公営競技にはない良さではないかというふうに思います。
 そういう意味で、やはり本来、インターネットとかそういう販売で増えることもいいんですけれども、一番いいのは競馬場に来ていただいて見てもらうと、それで躍動感を味わってもらう、そのことがやっぱり一番大事なんじゃないかというふうに思います。そういう意味で、やはり来場者を増やしていくということが中央、地方通じて必要なことと思います。
 この来場者を増やすということについての取組について、農水省にお伺いしたいと思います。
#16
○政府参考人(松島浩道君) 先ほど御答弁がございましたように、売上げについては増加傾向にあるということでございますが、競馬場への来場人数につきましては中央競馬、地方競馬とも減少傾向に推移してきているという実態がございます。
 将来にわたりまして競馬が安定的に発展していくためには、まずは実際に競馬場に来ていただきまして、競馬の良さを知っていただくことが大事だと考えてございます。そのために、先ほど後藤理事長からお話がございましたけれども、競馬場内に初心者のための競馬教室を設けたり、また女性エリアを設けるといったこともございますし、また、今、委員からお話がございました、地方競馬におきましてはサラリーマンなどが来やすいようにナイター競馬を実施するということもございます。さらに、観光客の来場を促進するために競馬場内に地元の農畜産物の販売施設を併設するといった取組も行われてございます。
 こういった各競馬主催者によるいろいろな取組をしっかり進めていただきまして、来場者の増大に向けて農水省としても助言、指導してまいりたいと考えているところでございます。
#17
○山田修路君 どうもありがとうございました。
 先ほど言いましたけれども、競馬は馬産地というのが非常に大事でございます。中川大臣政務官のまさに地元もそうですが、日高や十勝、本当に、何というんでしょうか、行くと、日本でないような美しい景色というんでしょうか、そういう感じもするような馬産地でございます。馬産地、(発言する者あり)あっ、済みません、北海道の方、おられるのに申し訳ありません。日本でも特に優れたというふうに言い直しておきます。済みませんでした。
 馬産地のやはり弱体化というのがあると思うんです。十年前の数字で見ますと全国で八千三百頭のサラブレッド、これはもうもちろん北海道中心で生産をされているんですけれども、今は六千八百頭ぐらいだというふうに聞いております。やはり競馬の振興ということがまさに馬産地の振興にもつながり、そして経営をしておられる農家の方々のやはり振興にもつながるということでございます。
 この馬産地の振興についてどのような方針で対応されるのか、お聞きをしたいと思います。
#18
○大臣政務官(中川郁子君) 馬産地北海道の出身というふうに御紹介をいただきまして、本当にありがとうございます。
 私も、日高が九〇%以上の軽種馬の生産地でありますので、日高の隣に住んでいる者としてよく生産者の皆さんからお話を聞いておりまして、経営が大変厳しいんだ、こういうお話でございます。この理由には、やはり地方競馬主催者の撤退が多くあったこと、そして賞金額が引き下げられたこと、また馬主さんたちの購買意欲が低下をしているということが挙げられるというふうに思いますけれども、これに伴い、先生がおっしゃるように、軽種馬の生産頭数が減少していることだというふうに思っています。そういう面で本当に厳しい状況にあるというふうに認識をいたしているところでございます。
 こういう状況を踏まえまして、日本中央競馬会の資金を活用いたしました競走馬生産振興事業などによりまして、優良な種牡馬、繁殖牝馬の導入、先駆的な軽種馬生産施設の整備、軽種馬の海外販路拡大のための取組、市場上場馬の脚部レントゲン、上部気道内視鏡検査や馴致への取組、また負債の長期低利資金への借換えなどに対する支援を行うことにより、強い馬を生産できるような軽種馬生産構造の強化を推進してきたところでございます。
 これら馬産地への支援対策と軽種馬生産者及び関係機関による経営改善に向けた努力と相まって、競り市場での上場馬の売却率が向上するとともに、低迷しておりました軽種馬の販売価格も平成二十三年から上昇に転じるなど、明るい兆しも見えているところでございます。
 今後とも、中央競馬、地方競馬全体の活性化を通じまして軽種馬に対する需要を高めていくことに加えまして、馬産地の関係者の皆様方の要望もしっかり踏まえまして、競走馬生産振興事業などの馬産地支援対策を講じていくことなどを通じて馬産地の振興を図ってまいりたいと存じます。
#19
○山田修路君 ありがとうございました。
 今ほど中川大臣政務官の御答弁にもありましたけれども、馬主さんの減少というのも非常に大きい問題であるというふうに思います。やっぱり売得金の低下によることなんですけれども、出走手当が下がったり、あるいは賞金が下がるということで、馬主さんもなかなか馬を持てないというような状況にもあります。
 先ほど金沢競馬のお話ちょっとしましたけれども、馬主さんやあるいは競馬関係者の方からはもうちょっと馬主さんを増やすような工夫ができないんだろうかというお話もお聞きをいたしました。中央競馬あるいは地方競馬とも馬主さんがやっぱり相当減ってきている状況にあります。
 例えば、馬主さんの所得制限、これは地方競馬では全国一律に所得が五百万円以上というような規定になっているようですけれども、金沢の競馬場へ行ってお聞きをしますと、大井で走らせるのと金沢で走らせるのではやはり大分コストも違うんじゃないかと、同じ所得制限というよりもやはり地域に応じて所得制限が変わってもいいんじゃないか。もちろん今の仕組みでは、地方競馬全国協会が統一的にやっているので、なかなか難しい面があるかもしれませんけれども、そういう問題ですとか、あるいは、中央競馬の馬主さんが今度地方競馬の馬主さんになろうとするときの審査を、中央の方が厳しくて地方の方が易しいとは言いませんけれども、言いませんが、やはり中央で審査を受けた方が地方の馬主さんになろうとするときには簡素な手続というんでしょうか、そういうこともあってもいいのかなというふうに思います。
 馬主の拡大の方針について、農水省のお考えをお聞きしたいと思います。
#20
○政府参考人(松島浩道君) 委員御指摘のとおり、近年、馬主の登録者数が減少しているということでございますけれども、競走馬資源を確保するという観点からも馬主の登録者数の確保が重要な課題であるというふうに考えてございます。
 現在、地方競馬全国協会におきましては、新しい地方競馬の馬主を開拓するという観点から、今、委員からお話がございました所得制限につきましても、五百万円という水準が設定されてございますが、仮にその所得制限に満たなくても十分な資産がある場合にはそれを受け入れるといった見直しも行われてございますし、さらに、中央競馬の馬主さんの所有馬が地方競馬に円滑に移籍できるために、地方競馬馬主への登録審査手続の迅速化ですとか、それから中央競馬の馬主さんが中央で登録する際に、併せて事前に地方競馬の馬主さんとして登録していただくということを指導すると、こういった形で様々な工夫をしながら馬主の裾野拡大に努めているというふうに聞いてございます。
 また、現在、馬主登録審査手続の際に中央競馬と地方競馬がいろいろ重複した手続があるということもございますので、必要書類の簡素化ですとか、そういったことにつきまして日本中央競馬会と地方競馬全国協会で検討中というふうに承知しているところでございます。
 引き続き、馬主の裾野拡大に向けた検討が進められるよう、政府としましても助言してまいりたいと考えているところでございます。
#21
○山田修路君 どうもありがとうございました。
 やはり競馬の楽しみ方というのは、勝馬投票券を買うというのが主なんでしょうけれども、さらに、その馬を所有するというんでしょうか、いろんな所有の仕方があって、個人で持たれる方、あるいはクラブ法人という形もありますし、組合で持つとかいろんな方法がありますので、是非、競馬の裾野を広げるという意味からもいろんな方法を考えていただいて、馬主さんの拡大というんでしょうか、そのことも、今検討中ということですけれども、是非進めていただきたいというふうに思います。
 それで、競馬法の改正についても少しお伺いをしようと思います。
 今回、海外競馬の勝馬投票券の発売ということができるようになるということでございますけれども、公正の確保なりあるいは情報の提供をどういうふうに行っていくのか、また、現実に海外競馬の勝馬投票券の発売がどのように行われる見込みなのかということについてもお伺いをしたいと思います。
#22
○政府参考人(松島浩道君) 今回、国会にお諮りしております海外競馬の勝馬投票券の発売を可能にする仕組みでございますけれども、まず、農林水産大臣がその対象となる海外競馬を指定するに当たりまして、公正性の観点から、我が国と同等の水準にあると認められる競馬の監督の制度により公正確保のための措置が講じられているものを指定するというふうに考えているところでございます。
 具体的には、まず、外国の法令に基づきまして外国の行政機関又はこれに準ずるものの監督を受けている競馬であることが必要だと考えてございますし、さらに、競馬に関する国際機関で国際競馬統括機関連盟という機関がございますが、そこの加盟国の競馬主催者が行う競走であって、その連盟で定められておりますパリ協約というのがございまして、そこのパリ協約で定められた公正性の担保措置が講じられていると、こういったことを勘案しながら、その公正確保がしっかり講じられているかどうかということを判断してまいりたいと考えているところでございます。
 さらに、山田委員から情報提供についてのお話がございました。これは、やはり海外競馬の勝馬投票券の発売に当たりましては、外国馬を含めた馬の情報がファンにしっかり提供されるということが重要であると考えてございます。まず、発売の認可に当たりましては、日本中央競馬会などが海外競馬主催者などとの間で映像の提供を内容とする契約をしっかり結んでいただくということを確認をさせていただきたいと思っておりますし、また、ファンに対しましては、勝馬投票券の発売の前に外国馬の情報が十分提供されるということも大事だと思っています。これについては、日本中央競馬会等に対しまして指導、助言していきたいと考えてございます。
 最後に、具体的にどの程度のレースが発売可能になるのかということでございます。いわゆる、先ほど御説明申し上げました、国際競馬統括機関連盟の加盟国の競馬ということがまず必要であると考えていますが、またさらに、G1レースといった国際基準に基づきまして格付けされた重賞レース、こういったものを指定することを想定してございます。
 具体的な数につきましては、近年の国内競走馬が出走している実績が年間平均二十レース程度になっているということや、今後の国内競走馬の出走見込みなども勘案しまして、適切な範囲内で指定してまいりたいと考えてございます。
#23
○山田修路君 どうもありがとうございました。
 競馬ファンにとっては、海外競馬の勝馬投票券というのはやはりそれなりに魅力があるんではないかと思います。フランスに私も勤務しておりましたときに、凱旋門賞というのがありまして、これ結構、中央競馬の馬も来ましたし、日本の方も見に来られたりしておりましたので、そういう意味で、やはり競馬ファンにとっても非常にうれしいことではないかと思います。是非、適正に行っていただきたいというふうに思います。
 もう質問の時間がありませんですけれども、今度の法律の中で、地方農政局に権限を一部、監督の権限を下ろすということになっております。私が課長をやっておりましたときには、競馬監督課の職員がもう全国の競馬場へ行って監督業務をやっていたわけですけれども、それが今度は地方農政局の方もやるということになって、これは大変競馬の監督という意味ではいいことだと思いますけれども、是非しっかりと、訓練というんでしょうか、教育というんでしょうか、やはり一般の農水省の職員ではなかなか競馬の監督というのは難しい仕事だと思いますので、是非その辺にも御配慮をお願いをいたしまして、質問とさせていただきます。
 どうもありがとうございました。
#24
○小川勝也君 おはようございます。民主党・新緑風会の小川勝也でございます。
 まずは、最近のいい出来事でありますけれども、函館の競馬場が大変きれいになりました。当然、いい季節に函館で開催されます中央競馬は全国の方々が訪れる大変重要なイベントでありますけれども、特にでき上がってすぐの年は、物すごい観光客というか競馬ファンが来てくれました。それに次いで、今度は札幌競馬場もまたきれいにしてくれまして、本当にありがとうございます。
 そして、私事ではありますけれども、いわゆるこの売上げが下げ止まったというのは筆舌に尽くし難い御努力の結果だと思いますけれども、大変感慨の深いものがあります。一番多いときは四兆円ぐらい売れていたんですね。それが、最も厳しいときには二兆五千億を割り込むぐらいまで。それに伴って、このいい情報に接するまで悲しい歴史がたくさんありました。それは、地方競馬場がどんどん撤退をしていくということでありました。ここに資料があります。中津、宇都宮、新潟、益田、足利、上山、群馬、栃木、荒尾、福山、これは大変につらいことでございました。北海道では、中川政務官御案内のとおり、ばんえい競馬場、旭川、岩見沢、北見、これは今、帯広に一か所に統合になりました。
 大変なこの歴史の中で、馬産地はどんどん厳しくなってまいりました。二〇〇三年、先ほど来、地理的概念についてお話がありましたが、北海道が馬産地、その中でも最も主たる馬産地は日高、次いで胆振、そして十勝。その日高、胆振の選挙区にいた我々の同志は鳩山由紀夫さんでありました。鳩山由紀夫さんと私で、二〇〇三年でしたでしょうか、競馬産業議員連盟というのを民主党の中にもつくらせていただきました。大変厳しい選挙結果、二〇一二年になりましてから活動が途絶えていたわけでありますけれども、この競馬法が審議されるということに合わせて再活動をさせていただくことになりました。郡司農林水産大臣経験者を顧問に御就任いただいて、私、不肖小川勝也が会長に就任させていただきました。徳永理事には事務局長をお引き受けいただくということで、北海道全体、この馬産地振興のために頑張るぞという思いで今質問させていただいているところであります。
 大変つらい歴史がある中で、馬産地振興、いろんなことを農水省にもお願いをしてまいりましたけれども、今思い出しますと、非常に寂しい項目がありました。それは、いわゆる軽種馬農家が、もう駄目だ、他業種に移るときの様々なメニューをこさえてほしいという話でありました。これは非常に寂しい仕事でありました。
 そういう歴史を超えて、今何とかいわゆる回復基調に乗せていただいているということを、冒頭申し上げましたとおり大変うれしく思っているんですが、これは今後は大変だと思うんですね、理事長。人口がどんどん減少していく中で、若者が余暇に使えるお金をどれほど手にしているのか。格差社会でありますので、車を持たない若者、家を建てられない若者、結婚しない若者、酒を飲まない若者、そして競馬にお金を使わない若者、これが多分、我々が思っている以上に大変厳しい状況だと思っているわけであります。人口減少社会でも売上げを伸ばしていただきたい私たちの思いに、理事長としてどういう決意を持っておられるのか。
 また、前回の改正のときには、いわゆる三連単とか、大変我々も今買いに行っても分からない馬券の種類があります。フォーメーション、ボックス、流し、これはちょっと分かりにくいですし、いわゆる日をまたいでの予測をして大きなリターンを得る馬券まであって、私もたまに場外馬券場にも行くんですけれども、競馬の買い方が非常に難しくなりましたけれども、それも売上げを維持するためにいろんな御努力をしていただいているんだと思うんです。
 そして今回は、先ほど御指摘がありましたように、我々の名前の知っている馬が海外の大きなレースに登場するというのは、競馬ファンのみならず大変わくわくする。これをメニューに加えていただくということの御努力も多とさせていただいて、大変厳しい御時世でありますけれども、売上げを維持する方策について、そして今後どういった分野に取組を進めていこうと意欲的にお考えなのか、理事長の存念をお伺いしたいと思います。
#25
○参考人(後藤正幸君) お答えいたします。
 今、小川委員からも御質問ありましたような今後の見込まれる人口減少等の社会構造の変化、これが売上げにも相応の影響を及ぼす可能性については、私どもとしても懸念するところは当然ありますけれども、今後も中央競馬を更に発展させ、末永く世の中に提供していくためには、競馬への参加者の裾野を広げ、売上げを伸ばしていくことが不可欠というふうに考えているところであります。
 先ほどの話と若干重複いたしますけれども、JRAといたしましては、幅広い層のお客様に競馬に参加していただくことが今後の中央競馬の発展に資するものとの考えから、身近さ、分かりやすさ、参加しやすさにベースを置いた様々な施策に取り組んできており、近年の堅調な成績につながっているのではないかというふうに考えているところであります。
 こうした中で、今般御審議いただいております海外競馬の勝馬投票券発売につきましては、お客様のみならず一般メディアからも関心が高く、これが実現した暁には、国際的なスポーツエンターテインメントとしての競馬の魅力、これを更に世の中に伝えることができ、将来にわたる競馬の発展に寄与するものと大いに期待しているところでもあります。
 また、こうした取組を通じまして競馬の更なるイメージアップを図り、競馬に対する関心を深め、国内における新しいお客様の獲得を目指すとともに、外国人観光客や在留外国人の方にも競馬に参加していただけるよう取り組んでいきたいというふうに考えているところであります。
 いずれにいたしましても、JRAといたしましては、今後もお客様を第一に、皆様に御満足いただけるよう、一層魅力ある中央競馬を提供し、レジャー産業内の競争が激化する中にあっても、売上げの確保及び増加に全力を傾けてまいりたいというふうに考えておりますので、一層の御支援をお願いしたいというふうに考えております。
#26
○小川勝也君 何とか売上げが減らないように、そして、最終的には馬産地が元気であり続ける、そのことが我々の願いでもあります。
 今回の海外レースの投票券発売についてのちょっと確認をしておきたい事項について、幾つか質問させていただきたいと存じます。
 まず大事なのは、先ほども山田委員から質問があった公正性の確保だと思います。国内のレースですと、もうがんじがらめ、しっかり監視をして公正性の確保をしているわけでありますけれども、海外ともなれば直接目が届きにくいということであって、大変な御努力が必要だろうというふうに思います。これは、重複いたしますので答弁はいただかないことといたします。
 今回の改正について、競馬ファンからこんな声が聞かれました。
 一つは、いわゆるところの日本国内の発売は日本国内だけの賭け金で賄われますので、どう考えても日本の馬に投票券の発売が重なりますので、それ以外の有力馬の配当金が高くなる、チャンスが生まれるということであります。これはこれでレースの在り方ですので、問題があるのかないのか私には判断が付きません。そのことについて農林水産省としてはどういうふうに考え方を整理しているのか。
 そして、もう一点は時差の問題ですね。いわゆるレースが開催しているときに日本が何時なのかと。電話投票やインターネット投票もありますけれども、それ以外の投票券の発売との時差についてどういうふうにクリアにするおつもりなのか、その二点お伺いしたいと思います。
#27
○政府参考人(松島浩道君) まず第一点目でございます。
 先ほども御答弁申し上げましたけれども、この海外競馬の勝馬投票券の発売に当たりましては、日本国産馬だけではなく、海外の馬につきましてもしっかり事前に情報を提供するということがまず大前提だろうと思っています。
 その上で、海外競馬を対象とした勝馬投票券を国内で発売した場合には、日本馬に人気が集中するということが想定されますが、一方で、相対的にオッズが高くなる外国馬に係る勝馬投票券を購入するファンも一定程度いるのではないかというふうに考えてございまして、全体といたしましては合理的なオッズが形成されるというふうに考えてございます。したがいまして、海外競馬を対象とした勝馬投票券発売が直ちに過度に射幸心をあおるということにはならないのではないかと思います。
 それからあと、時差の関係でございます。
 委員御指摘のとおり、例えばフランスの凱旋門賞ですとか、それからドバイで開催される一連の競馬につきましては、日本時間で深夜に行われるということでございます。この映像などをどういった形で提供するかにつきましては、この法案が仮に国会で成立していただければ、中央競馬会の方で具体的な方策を検討することになろうかと思っていますけれども、これまで、例えば夜行われる競馬でありましても、パブリックビューイングのような形でファンに提供するとか、また、今はケーブルテレビで競馬を放送しているということがございます。
 また、そういった情報の提供に加えまして、勝馬投票券の投票方法も、これはなかなか深夜に窓口を開けるということは難しいと思いますので、今、大体過半がインターネット、電話投票になってございますので、そういったものも活用しながらファンの方々等の利便性を考えてまいりたいと考えてございます。
#28
○小川勝也君 さらに、私が競馬に触れたときよりもグレード1のレースが大分増えました。これですね。すなわち、ファンのやはりずっと気持ちをつなぐように切れ目のないプログラムが完成されている中で、そこに海外のイベントが入ってくるということになりますと、競馬ファンの競馬に使えるお金はある程度限られているとするならば、同じパイの中で食い合うのではないかという懸念があるわけです。
 ですから、そういった意味で、今回、海外のレースを導入する経費とか負担がある中で、いわゆる国内の売上げが減る懸念があるわけですけれども、そのいわゆる相対的効果についてはどのように今のところ分析しておりますでしょうか。
#29
○大臣政務官(中川郁子君) 海外競馬の勝馬投票券の発売対象とする競走は、世界的にレベルの高い競走となることが見込まれております。そうしたことから、こうした競走で国内競走馬が活躍することは、日本の競馬ファンの競馬そのものへの関心を更に高める、新しい競馬ファンもつくるというようなことを考えております。また、海外競馬で優秀な成績を収めた国内競走馬が帰国後に国内の競走に出走する場合には、また話題性も高まりまして、魅力的な競走になるということが期待できるということが考えられるというふうに思います。
 海外競走馬の勝馬投票券を発売することにより国内の競馬ファンが国内競馬に対する関心を失うことはないというふうに考えております。
#30
○小川勝也君 後で数字が出ますので、しっかり増えるように応援をさせていただきたいと思います。
 大臣にお伺いをします。馬産地振興です。
 様々な政府の考え方もあって、馬産地再活性化緊急対策事業の基金が返還されることになりました。この基金の在り方については山田委員もいつも質問していて、その基金が個別にいろんな分野にあるかないかということについては意見があるところでありますので、私は、これは一義的に反対だとは申し上げません。
 しかし、今たまたま馬産地が元気であるから、何とか返納して黙っておりますけれども、もしまた厳しい事態になったときには、一般会計をもってしっかり対策をするということでやはりこの基金の国庫納付があったんだと私は思いますので、もし、あってはならないことだと思いますけれども、また馬産地が本当に厳しい事態には特別な配慮を農水省としてちゃんとやるというお考えを大臣から示していただきたいと思います。
#31
○国務大臣(林芳正君) この軽種馬の生産は、競馬事業の一翼を担う重要な産業でございます。したがって、競馬事業による売上げの一部を原資として軽種馬の生産対策を実施してきているところでございます。その日本中央競馬会等の資金を原資とする競走馬生産振興事業において、優良種牡馬、優良繁殖牝馬の導入、海外販路拡大対策、担い手の育成研修等、強い馬づくりのための軽種馬の生産体制の強化を推進しております。
 今後とも、馬産地の関係者の皆様の要望等を十分勘案しながら、競走馬生産振興事業などを通じて馬産地を支援してまいりたいと思っております。
#32
○小川勝也君 ありがとうございます。
 馬産地として一度非常に当て込んだ分野に輸出があります。中国に対しての輸出が増えていた時期もありまして、当委員会の附帯決議でも、JRAの方でもシステムそのものを中国に何とかというもくろみもあったようであります。そのこともあって、今、中国への軽種馬の輸出がゼロになっております。逆に、韓国には少し増えているようであります。その背景などの御説明をいただければ幸いに存じますが。
#33
○政府参考人(松島浩道君) 委員御指摘のとおり、国産競走馬の輸出につきましては、これまで中国、韓国、例えば、シンガポールなどといったアジア各国を中心に輸出してまいりました。しかしながら、中国への輸出につきましては、平成二十四年九月以降昨年末までの間は中国国内での日本馬のPR活動ができない状況が続いたということもございまして、輸出頭数は減少して、委員御指摘のとおり、平成二十六年度におきましては輸出実績はなかったということになっているわけでございます。
 しかしながら、昨年十一月の日中首脳会談を契機にしまして日中関係の改善が進展したということを受けて、北京市内での日本馬PR活動が今年の一月に再開されてございます。今後は、二歳未満の出走前の競走馬の輸出拡大に向けまして、日本市場での購買参加者を増やすためのPRや誘致活動を今まで以上にしっかりやっていく必要があると考えているところでございます。
#34
○小川勝也君 やっぱり政治的な事情でうまくいっていないのはこれ承知しておりますけれども、大事な隣国でありますので友好親善が望ましいわけであり、もしそういう附帯的な状況が解決すれば、またもくろみのとおりシステムや軽種馬を中国に輸出することはあり得るというふうに私は考えておりますけれども、御確認願いたいと存じます。
#35
○政府参考人(松島浩道君) 委員御指摘のとおり、輸出環境は徐々に改善されているということで、引き続きPR活動などの積極的な展開をしていくということでございますが、ただ、競馬システムの輸出につきましては、現在、中国では刑法によりましていわゆる賭博が禁止されておりまして、馬券の発売は行われてございません。したがいまして、今後の課題というふうに理解してございます。
#36
○小川勝也君 分かりました。
 競馬の売上金の売得金の中では、国庫に納付されるお金といわゆる畜産振興事業等に使われるお金があります。この畜産振興事業についてはどのような形でいわゆる使い道を決めることになっておりますでしょうか。
#37
○政府参考人(松島浩道君) 国庫に納付する金は、売上高のまず一〇%を第一納付金として納付いたしまして、勝馬投票券の投票者に対する払戻金を除いた中で、競馬を運営する中で剰余金が出ますと、その剰余金の半分を国庫に第二納付金という形で納付すると。それから、残った半分につきましては、中央競馬会が地方競馬の活性化ですとか馬産地振興の件に充てるということでございます。
 まず、その国庫納付金の使途につきましては、これは法律上、その四分の三を畜産振興に充てるということでございまして、様々な農水省が実施しております一般会計予算の中でその財源として活用しているということでございますし、また、競馬会の行っています畜産振興の中には、先ほども御議論ございました、地方競馬の活性化を通じた畜産振興もあれば、また、直接馬産地を振興するための強い馬づくりに対する支援ですとか、そういったことも総合的に行っているという状況にございます。
#38
○小川勝也君 二十六年度の畜産振興事業の中で、いろいろな分野にこの競馬関係の売得金から支出されているという資料がございます。
 被災地に対する様々な支援、それから、私、目を引きましたのは、アニマルウエルフェアの専門家育成事業、あるいは飼養管理評価法確立事業、これは二種類あって、一つはいわゆるブロイラーの飼養の仕方、もう一つは馬に対するアニマルウエルフェアということだと思います。
 これは、どういう分野にこの支出をする方向を決めるのかというふうに今局長に聞きましたところ、ちょっと余りいい答弁ではなかったんですけれども、JRAの中に特別な委員会をつくって、そこの専門家が、いろいろ申込みのあった中でこの分野に研究事業のお金を分配しようというふうに決めるんだそうであります。
 私は、これ、国も頑張っていただいていますし、ALICの事業も当然あるんですけれども、JRAの中からアニマルウエルフェアの方に、こういうふうに少額ではありますけれども資金が出ていること、大変頼もしく思いました。
 それから、同じような概念で、アニマルセラピーについて、これ馬の果たす役割は非常に大きいのでお伺いをしようと思ったら、それは厚生労働省ですと言われたので、じゃいいですと、こういうふうになりました。ただ、このアニマルウエルフェアというのは非常に大事です。これ、なぜかというと、馬はかつてからのお友達だったので非常に大事にするわけでありますけれども、非常に大事にされない動物たちがいるわけです。
 お配りした資料を見てください。余り見栄えのいい資料ではありませんけれども、これは鶏のバタリーゲージといわゆる妊娠した豚のストールであります。これは前の委員会でも私は指摘をしたことがあります。
 これ、卵を産んでもらう鶏は、なるべく小さく、そして早く大人になって、卵をぽこぽこぽこぽこ大きいやつをずっと産み続けるのが人間にとって望ましい。だから物価の優等生だ。そして、人間だけのために改良を重ねられて、まさに網の上に暮らし、足が網から外れるような悲しい人生を過ごすわけです、悲しい鶏生を。
 豚につきましても、豚は実は清潔好きなんですね。それで、前もここでお話をしたかもしれませんけれども、かゆいところを尻尾でかいたりするんですね。あるいは、方向転換をしながら壁とかこういう鉄に体をこすりつけてかゆいところをかいたり、あるいは、研究によっては、隣にいる豚君にちょっとここかいてくれよというようなこともやるようであります。しかし、この妊娠した豚は、子供が生まれたときにその子供を潰してしまっては元も子もないということで固定してしまうんですね。これは、豚の世界でいうと豚権侵害だと、こういうふうに言われているんですけど。
 そういうことも踏まえて、外国では、州とか国とかあるいは企業ごとに、こういうのをもうやめていこうじゃないかという動きがあります。これは、世界がそうだから日本もそうしろというふうに私は言っているわけではありません。一つは、この前、山田委員が、私も取り上げたことのあるネオニコチノイド系農薬について、合衆国ではどういうふうに規制しているのか、ヨーロッパ諸国ではどういうふうに考えているのか。今やっぱり世界の情報はこれだけ動くわけでありますので、先進事例とかほかの地域、国の取組をしっかり学んで日本の立ち位置というのを私は確かめるべきだと思う。これは、アニマルウエルフェアの分野については日本は最も遅れている。
 それと、私が申し上げたいのは、日豪EPAからTPPの議論をしている中で、日本の農産物や畜産物は世界一安心で安全で健康でなければならない、これが私はキーワードだと思うんですね。ですから、もう最新鋭の取組を日本がしていきたいという思いを共有化していきたいと思っております。
 ですから、今こじつけのように、JRAさんが研究の分野でアニマルウエルフェアに支出しているというところからプルして今の話をさせていただきましたけれども、大臣の御感想をお伺いしたいと思います。
#39
○国務大臣(林芳正君) この家畜のアニマルウエルフェアについては、快適な環境で家畜を飼育していくということによって、家畜へのストレスとかそれから疾病を減らしまして、生産性の向上、それから安全、安心な畜産物の生産にもつながるという意味で重要だと考えております。
 農林水産省でも、学識経験者、生産者、消費者等が連携してアニマルウエルフェアについて検討する体制を構築いたしまして、畜種ごとのアニマルウエルフェアの考え方に対応した飼養管理指針、こういうものを作りまして、セミナー、シンポジウム、こういった場を活用して、生産者のみならず消費者等へもこの飼養管理指針の普及に努めてきております。また、今外国のお話がありましたが、ヨーロッパ等の諸外国の事例それから科学的知見、こういうものを勘案しながら、我が国におけるアニマルウエルフェアの一層の向上等について検討を継続しております。
 今後とも、関係者と連携しながら、アニマルウエルフェアの考え方、また飼養管理指針を生産者のみならず消費者等の方々にも広く認知をいただいていくように、情報発信を行いながら普及を推進していきたいと、そういうふうに思っております。
#40
○小川勝也君 ここは農林水産省の担当ですので、逃れられないので、しっかりお願いをしたいと思います。
 あと、先ほど山田委員の質問も紹介いたしましたけれども、ネオニコチノイド系農薬については、これ他省庁との連携が必要なので、これも逃げずにしっかり当たっていただきたいと思います。
 予告じゃありませんけれども、私は次、人工甘味料についても質問をしたいと思っております。これは、人工甘味料の安全性について疑義があるということもさることながら、何も人工甘味料を使わなくても、北海道のいわゆる十勝のてん菜糖をもっとどんどん消費してもらった方がいいんじゃないかと。政務官、そうですよね……(発言する者あり)サトウキビもね、こっちがやっぱり大事なんで、これも農林水産大臣も関心を持ってやっていただきたいと思います。
 最後に、先ほどの山田さんの質問ともかぶりますけれども、悲しい歴史を紹介をいたしました。それは、地方競馬の競馬場がどんどんなくなっていく歴史でありました。平成三年の法改正もありましたし、いろいろJRAさんが地方競馬を引っ張って、あるいは抱えて大事にしていただいているのはよく分かっております。我々も数年前、笠松にも視察に行きました。
 ですから、農林水産省とJRAと連携をして、しっかり地方競馬を支えていくぞというその決意を大臣にお伺いをして、質問を終わらせていただきたいと思います。
#41
○国務大臣(林芳正君) 地方競馬に対する支援、これは平成二十四年の競馬法改正で平成二十九年度まで措置を期限を延長しました。中央競馬会からの交付金も活用した地方競馬活性化事業、こういうのを実施してきております。先ほど話題になりましたナイター施設の整備、それから番組の魅力向上のための地方競馬間や日本中央競馬会との交流競走、シリーズ化、それから地方競馬共同トータリゼータシステムの構築、インターネット投票サービスを用いた地方競馬の勝馬投票券の発売を促進するための共同広報、こういう取組を支援してきたところでございます。
 地方競馬の売上げの向上、それから各主催者の経費削減が図られたこともあって、平成二十六年度の主催者ごとの単年度収支は全ての主催者で黒字となる見込みでございます。これに安心せずに、引き続き、地方競馬活性化事業を通じて地方競馬主催者を支援してまいりたいと、こういうふうに考えております。
#42
○小川勝也君 終わります。
#43
○平木大作君 公明党の平木大作でございます。
 本日議題となりました競馬法改正について、私からはもう大きく絞り込んで二点についてお伺いをしたいというふうに思っております。
 まず結論から言ってしまうようなんですけれども、まずその一点目というのは、これ公営競技としてやるのであれば、しっかりとまず収益を出して、そして法律に定められた役割、果たしていただきたいという点、そしてもう一点目は、この競馬振興を図る上で、短期的な観客の動員ですとか売上げの増加、そういったところに拘泥するのではなくて、中長期の視点で、広い意味での畜産振興に資するようなそういった振興策を是非取っていただきたい、この二点の観点から今日ちょっとお伺いしたいと思っております。
 質問の前段として、前提として、そもそも公営競技としての競馬の意義についてまず確認したいんですが、基本的にはこの馬券の販売、勝馬投票券の販売というのは、刑法で禁じられている富くじ発売と基本的に同様の性質を持っていると思うんですけれども、この競馬法によって特例として認めることの意義、これについてまずお伺いしたいと思います。
#44
○副大臣(小泉昭男君) 御指摘の法令等のことについてでございますが、勝馬投票券の発売でございますが、本来、刑法百八十七条一項で禁止されている、今お話ございましたとおり、富くじの発売でございますけれども、同法三十五条では、法令による行為は罰しない、こういうことになっておりますので、競馬法に基づく勝馬投票券の発売はその違法性が阻却されまして、刑法の特例として認められているところでございます。
 このように、勝馬投票券の発売を特例として認める意義、それは、その売上げを通じまして、馬の改良増殖等畜産の振興、そしてまた国及び地方公共団体への財政への寄与という、この政策的目的に資することにあるわけでありまして、また同時に、競馬は国民の健全な娯楽提供や馬産地を始めとした地域経済への貢献といった役割も果たしていると認識をいたしております。
#45
○平木大作君 今御説明いただきました財政への寄与ですとか国民への娯楽の提供、地域経済への貢献、そして畜産振興と、様々な意義があるわけでありますけれども、その上で、先ほども前段で申し上げました、じゃ、この公営競技としてしっかりやっていくのであれば、これは今回の改正によりまして新たな取組をするわけでありますけれども、ここについてしっかり、やはりこれ収益としてもちゃんとペイするものである、貢献度のあるものなんだということを確認させていただきたいわけです。
 今日、JRAにもお伺いしたいんですけれども、この海外の馬券、勝馬投票券を発売することによって、日本中央競馬会、JRAの収支にどの程度のプラスが見込まれるのか、これを是非、勝馬投票券の売上げですとかそういったものの見込みも、数字も若干交えてまずお示しいただきたいと思います。
#46
○参考人(後藤正幸君) お答えいたします。
 まず、今回の法律改正によりましてJRAが海外競馬の勝馬投票券を発売する場合の収支構造につきましては、国内の競馬と同じように、その売得金の約七五%が払戻金に充てられ、一〇%を国庫納付するというふうになるというふうに承知しております。
 この際、発売を行うために必要な経費につきましては、まず勝馬投票の集計システム、これを改修した上で、海外の競馬主催者などに対して支払う映像使用料、あるいは広告宣伝費やシステムの運用経費、こういったものが発生するだろうというふうに考えております。一方、自ら競馬を開催するわけではありませんので、賞金あるいは開催するための経費、これは要しないということになります。以上を踏まえますと、これまでの国内の競馬と比べて大きな違いがあるわけではないというふうに思っています。
 JRAといたしましては、中央競馬以外のG1競走であります東京大賞典、これの売上げがおよそ二十億円程度ということですので、これを、発売金の目標としてはこの辺りの数字が一つの目安になるのではないかというふうに考えているところであります。
 海外競馬の勝馬投票券発売がJRAに与える影響に関しましては、発売金見込みが、情報提供の在り方あるいは出走するメンバーや頭数、さらには発売する時間帯、こういったことなどによりまして異なっておりますから、一概に試算することは非常に難しいところはありますけれども、仮に日本馬の出走実績のあるような二十競走を対象に発売した場合、年間で大体四百億円程度になるのではないのかということで、十分に収益は確保できるのではないかというふうに考えているところであります。また、主な固定的な経費といたしましては、システム開発及び運用に必要な年間およそ五億円余りの経費を見込んでいるところであります。こういったことから、目標の半分にも届かないといった売上げ状況になったとしても、相応の収益は確保できるのではないかと考えているところであります。
 いずれにいたしましても、私どもJRAでは、各国競馬主催者などとの映像使用料や情報提供体制の在り方などについてこれから協議、交渉を行うほか、海外競馬の勝馬投票券発売に必要なコストの低減に取り組み、収益が確保できる体制を整えていきたいというふうに考えております。
#47
○平木大作君 今、後藤理事長から具体的な数字も織り交ぜながら御説明いただきました。
 これ、最初、私、海外馬券を売るというふうに伺ったときに、一体どれぐらいの人が買うんだろうなと正直ちょっとクエスチョンだったんですね。先ほど来ありましたけれども、場所によっては日本の深夜の時間帯にレースが行われる、かつ、年間で二十レース、そして、日本から強い馬が行くわけですけれども、ほかを走っている馬は大抵の人にとっては名前も聞いたことがない馬が走るんじゃないかと私は想像するんですけれども、そうじゃないかもしれませんが、日本の中だけでやっぱりオッズをつくっていくと、いわゆる投資妙味がないというんでしょうか、そういう馬券になってしまうと。本当にこれ、いわゆる競馬ファンの方たちって買うのかなというのを正直思いました。
 今御説明の中でも、国内のレースを基準にして、二十億円掛けることの二十レースで四百億という数字を出されたのかなと思うんですけれども、目標としては高くて、それはそれでいいのかなと。
 ただ、コストの部分ですね、やはりそこまで達しなかったときに、本当にコストを割り込んでしまうようなことがあってはいけないということで確認したかったわけですけれども、主要なところで年間で五億円ぐらいじゃないかと、システムの投資等というふうにお話しになっていましたので、小さな投資で、かつアップサイドが大きい意味でのこれは投資なのかなというふうに今御説明を伺って認識をいたしました。
 今回、このコスト構造等を確認させていただいたというのもあるんですけれども、やはりこれから競馬振興取り組む上でファンの方たちの声というのはやっぱりまず大事にしていただきたいなと。私自身は実は競馬を全くやったこともありませんで、買おうと思ったこともないので、今回ファンの方何人かにお話を伺ってみました。その中には、やはり今回の取組にちょっと批判的な声もいただきました。要するに、我々は国内のレースをもっと充実してほしいんだとか、国内の競馬場をもっと快適に、幾らでも打つ手あるんじゃないのという声もたくさんいただきました。そういう意味では、今を支えていただいているやっぱりファンの方たち、ここをまずないがしろにすることだけはないように重ねてお願いしたい。
 また、先ほどもこの映像使用料等の交渉等を頑張っていただくというふうにお話しいただきましたけれども、これはしっかりとした低コストの体質をつくっていただいて、収益としてもまた貢献をいただけるようにお願いしたいと思います。
 次の質問なんですが、今のに関連をしまして、先ほど来、この入場者数、売上げ、回復の兆しがあるということでありましたけれども、一方でピークに比べますと、中央競馬の方が大体ピークの六割、そして地方競馬は三分の一ぐらいと、ある意味大きく低迷しているという状況はまだまだ続いているのかなというふうに思っております。
 この原因をどう考えるのかということ、そして、その上で競馬そのものの魅力を高め、新たなファン層を開拓する試みとしてどんな取組が今あるのか、御説明をお願いいたします。
#48
○大臣政務官(中川郁子君) 競馬の売上げについては、そのピークが中央競馬は平成九年、四兆七億円、地方競馬につきましては平成三年、九千八百六十二億円、ここがピークだったわけであります。その後、景気が低迷をしたこと、また娯楽が多様化しているということなどを背景として、競馬の売上げが中央競馬はピーク時の約六割、地方競馬はピーク時の約三分の一の水準にとどまっているということでございます。競馬場入場人員についても減少してまいりましたけれども、最近は売上げについては平成二十四年以降三年連続で前年を上回り、回復基調にあるということであります。
 将来にわたって競馬の安定的な発展を図るためには、やはり新たなファン層を開拓する必要があるというふうに思っています。そのためには、まず実際に競馬場に来ていただいて、先ほど躍動感というお話ありましたけれども、その躍動感を味わっていただいて競馬の良さを知っていただくことが必要であるというふうに思いますし、競馬場への来場者の増加をそうやって図っていくことが重要であるというふうに認識をしているところでございます。これまでも、各主催者におきまして、競馬場内で、初心者のための競馬教室、また女性が快適に競馬を楽しめるエリアの設置などの取組を行ってきたところでございます。
 私、先日、先週の金曜日ですけれども、大井競馬場の方に視察に行ってまいりました。女性が楽しめるいろいろな工夫がなされておりまして、家族連れで、また女子会で、また職場の仲間でという、そういう雰囲気づくりに大変努力をしておられるというふうに思いました。
 また、各主催者におきましては、従来より、一般の方に馬と親しみ競馬文化を理解してもらうため、競馬博物館などにおける競馬の歴史や世界の競馬等の展示による競馬の紹介、またポニーの競馬の実施やふれあい広場の設置などについても取り組んでおられる競馬場も多く、日本中央競馬会においてはこれらの取組に平成二十七年度の予算として十一・一億円を計上しているところでございます。さらに、競馬の実施に不可欠な軽種馬の生産振興につきましては、競走馬生産振興事業において強い馬づくりための事業等を実施しているところでございます。この事業の平成二十七年度の予算額は十七・三億円となっています。
 今後とも、各主催者におきまして、競馬そのものの魅力を高め、馬事文化の理解促進等を図りながら、新たなファン層の開拓につながる取組が行われるようにしていただきたいと思っております。
#49
○平木大作君 今、最後に馬事文化という言葉いただきました。私も実は、新たなファン層というのはまさに私のように行ったことない、関心もなかったという人をどう取り込んでいくかという話だと思っています。その意味では、競馬場に行くということはやっぱりちょっとハードルが高いのかなと。広い意味でのやっぱり馬事文化というのをもう一回見直すというのは、今回大事なテーマなんじゃないかなというふうに思っております。日本はかつて、もっと馬と人との距離が近かったという、文化の中にあったということを改めてこれはやっぱり一緒に振興していただく必要があるのかなと。
 余談なんですけれども、私、実はこの馬事文化に一度だけ触れたことがございます。これ、実は日本じゃなくてアメリカで触れたんですね。ロサンゼルス近郊のルビドー山という山がありまして、私も中学生の頃登ったんですけれども、そこに山道の上に橋が架かっていまして、中央にプレートがあります。銅板があるんですけれども、何とあるかというと、これ、ある日本人の愛馬精神、動物愛護の精神をたたえるために造っていただいています。
 きっかけは一九三二年のロサンゼルス・オリンピック、このオリンピックで実は日本は馬術競技で障害レースで金メダル取っているんですけれども、実はそれをたたえたものではなくて、同じレースに馬術競技の主将として参加された城戸俊三さんという方がいらっしゃいます。この方は、実は五十もある障害レースの中の四十九を終えて実はもうかなりの上位に入るぞというところだったんですけれども、最後の障害の前で実は自ら馬を降りて棄権されるんですね。実は、そのときの馬の状況というのを見て、もうこのままもう一個最後のを跳ぶと脚を折ってしまうかもしれない、馬を殺してしまうかもしれないということで、最後、自分の名誉を取るのではなくて馬を大事にしたということを実は現地で、アメリカでたたえていただいてそういう銅板まで造っていただいているということがありまして、私もアメリカでそれを知りました。
 そういう意味では、もっともっと実はこういった文化的なものも含めて、何でこの話がもっと日本で語り継がれていないのかなというのを正直に今思いますし、そういう、ホースセラピーの話もありましたし、馬と人との関係ですとか、これまでの築いてきた歴史みたいなものも含めて、是非これは農林水産省としても振興に取り組んでいただきたいと強くお願いをいたしまして、私の質問、終わらせていただきます。
#50
○儀間光男君 維新の党の儀間でございます。
 競馬法に触れてまいりたいと思うんですが、私が育った環境がそうさせていると思うんですが、農耕馬は産ませ、育て、使ってまいりました。また、大学四年半ぐらいは東京でおりましたが、キャンパスの真ん前に馬事公苑がありまして、ここは競走馬じゃなしに競技馬だったんですね。
   〔委員長退席、理事野村哲郎君着席〕
 そういう意味で、競走馬に触れるのは全く初めてで、ゲームの仕方も楽しみ方も、競馬場もどこにあるかよく分かりません。大変恐縮に思うんでありますが、そういう状況の中にこの法案審議、非常に難しいなと思いながら試みているんですが、少し歴史を調べてみました。そうすると、競馬の歴史というのはすごいんですね。
 日本における洋式競馬の歴史は、今から百五十年以上前の江戸時代で始まったと言われておって、それから時を移して、昭和二十三年に成立した競馬法に基づいて今の競馬が成り立っているというようなことが分かりました。更に時を経て、昭和二十九年に国会審議を経て中央競馬会を発足し、今日の基になったと、こういうふうに歴史は記されておりました。同様に、地方競馬の歴史におきましても、同競馬法によって公営競技等に転換を図り、社会貢献の面でも、あるいは戦災復興の面でも大きく財政的に寄与していると。
 さらに、平成二十四年、近代競馬百五十周年を迎えるに当たり東京競馬場で天皇皇后両陛下の行幸啓がなされるなど、改めて競馬の歴史の重さ、長さ、すてきさ、そういうのを感じているところです。
   〔理事野村哲郎君退席、委員長着席〕
 そこで、ちょっと伺いたいんですが、この長い歴史の中で、数多くのファンを抱え、国民の皆様への娯楽の提供だけでなく、この売上げは、今指摘されましたように国庫にも寄与するし、あるいは福祉事業にも相当貢献をしているということなどから見ますというと、農林省として今後どのようにこの競馬の振興に取り組んでいくか。先ほど後藤理事長からもお話ありましたが、政府としての確認をさせていただければ有り難いと思います。
#51
○国務大臣(林芳正君) 競馬は、その売上げの一部を財源といたしまして、馬の改良増殖等畜産の振興、それから国や地方公共団体の財政に寄与をしております。国民への健全な娯楽の提供という役割も果たしております。
 中央競馬、地方競馬、合わせて約五万人以上の競馬関係者、それから年間約九百万人の競馬場への来場者、これ延べでございます、が来られておりますので、地域経済への貢献も大変大きくて、特に馬産地においては競走馬の生産、これが地域経済の中心的な役割を担っているということでございます。
 人口の減少、それから娯楽の多様化、先ほど来御議論いただいているところですが、売上げを大幅に伸ばすことは困難な面もありますけれども、中央と地方の交流によって魅力ある競走の開催をする等、中央競馬と地方競馬の連携を更に強化するということ、それから、若者、女性、家族連れ、さらには観光客のような皆さんも参加しやすい環境整備、これも先ほど議論いただいたところでございますが、こういうことを通じてやっぱりファンの支持を得る、また新しいファンを、平木先生のような方も含めて増やしていくと。そういうことをすることによって、競馬がその役割を果たして、国際的な評価を高めながら安定的に発展していくように、農林水産省としても各競馬主催者の取組を支援してまいりたいと、こういうふうに思っております。
#52
○儀間光男君 そうですね。この資料を見ますというと、すごいですよね、ピーク時、平成九年なんて四兆円もあったと。山田委員から農林水産省の予算より大きいと、こうおっしゃっていましたが。それで、平成二十二、三年頃に下げ止まりがあって上昇気流に乗せる。それでも二兆四千億ぐらいあるんですね。農林省が輸出額を一兆円目標としているんですが、この倍あると。
 こういうことから見ると、既成の中でこういうことが公共財政にもあるいは景気にも相当寄与しておりますから、ここは上げる努力があってやってきておりますから、おっしゃるように、人口減とか社会の景気の経済動向とかいろいろファクターを持つものの、これから新しくやっていこうとすることに使うエネルギーよりは、はるかにこの方を伸ばしていく方がエネルギーは少なくて済むと思うんですね、投資効果も含めて。そういう意味では、やはり、今大臣おっしゃったように、相当頑張っていただきたいと、こう思います。
 ちなみに、これ公営娯楽というんでしょうか、五つもあるんですが、中央競馬、競艇、競輪、地方競馬、オート、五つあるんですが、何一つ沖縄はなくて、しまったなと今思っておるんですが、これから勉強し理解をして競馬場へ行ってみようかな、新しい客になってみようかな、農林水産委員としてそういうこともやってみようかなと思ったり考えたりしておりますが、これ、あと農林省の姿勢次第で決めていきたいと、こう思っております。
 次に、海外における競走馬、この功績も見ますと、これも古いですね、昭和三十四年から始まっている。日本調教馬として初めて海外の重賞レースに勝利しているんですね、三十四年に。それから四十年近くたって平成十年に日本の競馬ファン並びに競馬関係者の悲願達成というか、海外でG1初制覇を成し遂げている。このG1という言葉も分からぬで、語彙も分からぬので習ってまいりまして、ようやく理解したんですが、そういう偉業を成し遂げたということのようであります。
 この間、サラブレッドが海外の並みいる強豪馬、競走馬を相手に活躍をしてくるんですが、先ほどから懸念が示されておったんですが、日本の名馬が海外へ出走するということで、日本の競技に参加しない、出走しない、そういうことに関する競馬ファンの動向、あるいは売上げ等々いろいろ関係があって、先ほど答弁もいただいたような気がするんですけれど、その辺どんなようなことになるのか伺いたいと思います。
 さらに、平成十七年、これは無敗で三冠馬になった、これも資料で調べてみました。僕は知らなかったんですが、ディープインパクトなどという馬がおって、相当の活躍をして、これが翌年フランスで行われる凱旋門賞に出走したんですね。それを、日本で初めてか二回目か分かりませんが、NHKが深夜放送枠の中でこの海外レースを放送しているんです。そのときの関東地方での視聴率が二二・六%あったと、大変なものだなと、私の知らない世界でこんな世界があったということで、改めて認識を恥じておるんでありますが、そういうようなこと等も含めて、この競馬法がもたらす国内へのデメリット、メリット、それぞれお示しいただければと思います。
#53
○副大臣(小泉昭男君) 先生、馬事公苑の近くにお住まいだったと聞きました。私は以前、農業をやっていた頃に、四十五年前ですけど、馬事公苑のあの馬の馬ふんですね、ボロと言いましたけれども、それを引き取っていました。そして、風が吹くと頭にかぶってしまったこともありましたけれども。
 先生御指摘のとおり、馬に対する関心、もう少しあった方がいいかなと、こういうふうに思いますが、海外の競走馬の勝馬投票券のことですね。これは発売対象とする競走は世界的にレベルの高い競走になるわけでありますから、こうした競走の中で国内競走馬が活躍することは、日本にとって、競馬ファンにとっても、競馬そのものへも、考えてみまして大変すばらしいことであり、更に関心を高めて理解を深めていく必要があると考えております。
 また、海外競走で優秀な成績を収めた国内競走馬でございますけれども、帰国後に国内の競走に出走する場合には話題性も高まるわけでございまして、魅力的な競走となることが期待大でございます。海外競走馬の勝馬投票券を発売することによりまして、国内の競馬ファンが国内競馬に対する関心を失うというふうには考えておりません。その話題によって更にファンが増えることを期待をしておるわけであります。
 以上でございます。
#54
○儀間光男君 何か今よく分からない答弁になってしまって、どう理解したらいいか分かりませんが、時間もないことから、後でまた改めて副大臣にお伺いに行きます。
 次に、海外馬券を販売するわけでございますが、時間帯の話もさっき出ました。手続の方法もその資料で知っておるんでありますが、競馬法が改正された後の海外競馬の馬券販売に至るまでの手続というか、そのスケジュール、一体どういうことになっているか、お示しをいただきたいと思います。
#55
○政府参考人(松島浩道君) 今お諮りしております競馬法の改正法の施行期日でございますが、これは公布の日から六月を超えない日ということになってございます。六か月を超えない日ということでございます。
 その改正法の施行後におきましては、まず、農林水産大臣が勝馬投票券を発売することができる海外競馬の競走を指定するということが行われます。また一方、日本中央競馬会等が海外の競馬主催者との間で、勝馬投票の対象競走の結果の確認方法、それから映像権利料の支払などを内容とする契約を結ぶための調整が行われると想定してございます。さらに、その勝馬投票券を発売するためには、今国内で稼働しております発売システムでは対応できないところがございますので新しい発売システムもつくっていくと、こういった手続が必要でございまして、一連の手続に要する時間を考えますと、実際に国会で成立していただいたとしても、実際の勝馬投票券の発売開始は早くて平成二十八年度になるというふうに考えているところでございます。
#56
○儀間光男君 ありがとうございました。
 いろいろ聞きたいことがあるんですが、時間がないんで、もう最後の質問になるかと思いますが。
 今盛り上がる話に水をぶっ掛けるようで誠にもって恐縮に思うんですが、よく言われるギャンブルの症候群というんでしょうか、依存ですね、ギャンブルへの依存症候群などという言葉をよく聞くんですが、これは競馬のみならず、パチンコ、スロットマシン、その他いろいろあって、競艇、競輪も、いろいろあると思うんですが、やはり社会的もう一方の責任として、こういう症候群の対策も必要だと思うんですね。
 そういうことへどういう対策を講じられようとしているのか、一つと。それから、まとめて、これも小川先生辺りから質問があって、聞いて分かっているんですが、せっかく通告してありますから言わせてください。軽種馬の産地の振興、これにもどのように深く関わっていくか、併せてお伺いをして、最後の質問としたいと思います。
#57
○政府参考人(松島浩道君) ギャンブル依存症に対する対応ということでございますけれども、これにつきましては、競馬法に過度の射幸心をあおらないような形の規定が置いてございまして、まず、競馬の年間開催日数、それから競走数につきましては一定の数を限っていると。特に中央競馬の開催につきましては、原則土曜日、日曜日の開催に限定するということを行ってございます。さらに、社会への影響の大きい広告宣伝につきましては、射幸心をあおらないよう、勝馬投票券の購入行為につながるような表現を自粛するということも行ってございます。
 また、競馬主催者におかれましては、それぞれお客様相談窓口などというものを設けてございますけれども、例えば競馬愛好者の家族などから、ギャンブル依存症についての相談があればそれに応じるといった形で、例えば専門的診療を実施する病院を紹介すると、こういったことも行いながらギャンブル依存症への対応を行っているということでございます。
 もう一点、併せて御質問がございました軽種馬の産地の振興でございます。これについては先ほど来この委員会で御議論をいただいておりますけれども、やはり競馬の振興を図っていく上で軽種馬生産、馬産地の振興、大変大きな課題でございます。そこに対しまして中央競馬会の資金なども活用していただきながら、強い馬づくりですとか輸出ですとか、それから血統の改良、様々な現地での取組につきまして支援も行っているということでございます。
#58
○儀間光男君 射幸心をあおらぬで、これ、どう販売するんですかね。必要以上のという意味でしょうけれども、やはり射幸心を求めながらじゃないとなかなか、僕、今射幸に入れない状態にあって困るなと思うんですが、どうぞひとつ頑張っていただきますようにお願いをして、質問を終わります。
 ありがとうございました。
#59
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
 私どもの党は、競馬が健全なスポーツとして発展することを望む立場で、競走馬の生産地の経営の安定も考慮しつつ、この間、法改正に当たって、例えば今話もありましたけれども、三連単の導入などのようなギャンブル性を高めて射幸心をあおる内容については反対をしてきました。
 本改正案の海外競馬の勝馬投票券、日本での発売については、一定の限定の下、現行競馬法の枠内で行うということで、生産地の期待もあるだろうというふうに思っております。したがいまして、以下いろいろお聞きしたいと思います。
 初めにお聞きしたいのは、海外の主催者が行うレースの競馬の勝馬投票券を主催者ではない日本が、日本中央競馬会、それから地方競馬主催者ですね、が日本国内で発売できるようにするという、そういうふうにするんだということなんです。その理由について最初に伺いたいと思います。
#60
○副大臣(小泉昭男君) 御指摘いただいたことでございますが、近年、我が国の競走馬が海外競馬の競走へ出走をしておることは、もう先ほどからのお話の中で御理解いただいているわけでありますが、おかげさまで好成績を上げておりまして、海外競馬に対する競馬ファン等の関心が高まっていると、こう考えております。現行の競馬法では、海外競馬の勝馬投票については何ら規定がございません。その勝馬投票券を国内で発売することは、現実できない状況にあるわけであります。
 このため、そのような海外競走の売上げを原資とした畜産振興への貢献ができない状況でもございますし、国内競馬では有力馬不在による勝馬投票券の売上げの減少も心配されるわけでありまして、このままでは畜産振興という競馬の目的に十分対応できない、こういうことを懸念しているわけであります。このため、国内競走馬の出走を通じまして馬の改良増殖等見込まれる農林水産大臣が指定する海外競馬の競走について、日本中央競馬会等が勝馬投票券を発売することができるように措置することによりまして一層の畜産振興への貢献を図ろうと、こういうことを目的といたしております。
#61
○紙智子君 今のお答えとも重なるのかと思いますけれども、改めてお聞きしますけれども、今回の法案で、第一条に「馬の改良増殖その他畜産の振興に寄与するとともに、地方財政の改善を図るために行う競馬に関し規定するものとする。」と。新たにこういう趣旨規定を設けたというのはなぜでしょうか。
#62
○大臣政務官(中川郁子君) 今般、海外競馬の競走についての勝馬投票を競馬法上に位置付けるに当たりまして、海外競馬の競走についての勝馬投票が競馬法上の競馬の一つとして行われることを明らかにするため、法律に趣旨規定を追加するものといたしました。
 競馬法に基づく競馬は、競馬の競走そのものを通じまして馬の改良増殖に寄与するほか、競馬の売上げの一部を財源として馬の改良増殖その他畜産の振興を支援することを目的としており、また、地方競馬の収益が地方公共団体の収入となって地方財政に貢献することとなるものであり、海外競馬の競走を対象とした勝馬投票もこのような目的のために行う競馬の一つとして位置付けられることを明確化したものでございます。
#63
○紙智子君 競馬の振興にとって基本は、いかに良い馬というか強い馬をつくるかというところが大事だと思うんですね。私も地元北海道ですけれども、北海道日高地方はまさに馬産地ということで、そこにおける軽種馬生産というのは、古くは明治時代における軍馬の育成から始まっていると。第二次世界大戦後の財政逼迫の中で競馬法が制定されて、それ以降、高度経済成長のときに国策として、米の減反政策なんかもやられている中で、軽種馬生産への転換が急激になされてきたということがあったと思います。
 生産者の皆さんは、今までやっぱり良い馬をつくるということで頑張って、数々の名馬を生み出してきて、例えば有名なところでいうと、オグリキャップとか、ディープインパクトもそうじゃないかな、それから、高知でもう負け続けたのになぜか人気があったハルウララという馬も実は北海道の日高の誕生だったんですよね。そういう次々といい馬を生み出してきたという点では、国産馬の生産を行って中央競馬や地方競馬を支えてきたという、そういう意識は強いわけですよね。
 そういう馬産地の現状についてどのように大臣は認識されているでしょうか。
#64
○国務大臣(林芳正君) 軽種馬の需要は、平成十三年以降、地方競馬主催者の撤退、賞金額の引下げ、それから景気の低迷による馬主の購買意欲の低下、こういうことがございまして需要が減少して、これに伴って軽種馬の生産頭数も減少してきたところでございます。
 この結果、我が国最大の馬産地である、今お話しいただきました北海道日高地域の軽種馬生産者の経営、これが非常に厳しい状況になっていると、こういうふうに認識しております。
#65
○紙智子君 今大臣言われたように、外国産馬の出走機会も拡大されてくる中で、国際化の波というか、やっぱりこの分野もあって、地方競馬でいうと、二〇〇〇年から二〇一二年は十の地方競馬が撤退したわけですよね。
 それで、やっぱり相次ぐ廃止、撤退という影響も受けて、負債を抱えて非常に経営困難になったり後継者が不足している、高齢化もしているという中で離農が相次いでいきました。負債も抱えて、このところもまた自殺者が出ているという話も聞いています。それで、生産農家も、過去十年間、一千百七戸あったのが七百九十四戸へと年々減少してきたということがあります。そんな中で、生産農家の皆さんは、何とか生産体制づくりということで経営改善も含めて努力をしているわけですけれども、まだ残念ながら打開に至っていないということですね。
 やっぱり強い馬をつくっていくということが大事なんだけれども、そのためには一定量いないと駄目なわけですよ。ところが、どんどん離農していくと、それも確保できなくなるという事態にもなりかねないということもあって、そういう生産地の現状について是非これを把握していただいて、やっぱり必要な対応策、産地がやっていける対策というのを考えるべきじゃないかと思いますけれども、大臣、いかがでしょうか。
#66
○国務大臣(林芳正君) 確かに、今お答えしましたように、全体の状況、需要が減るということで厳しい状況ですが、一方で、先ほど来御議論いただいているように、底を打って今上昇に転じているということですから、これが産地の皆様の経営が良くなるということにつながるようにしっかりと振興対策をやっていきたいと思っております。
 日高地域の軽種馬生産専業農家の負債状況というのがございまして、六百四十九戸のうち五百五十戸が専業ということでしょうか、そのうち負債があるところが四百十一戸、その中で五千万円以上負債があるところが百八十五戸ということで、四五%に上っている、こういう状況でもございますので、こういうことの厳しい状況というのは先ほど申し上げたとおりでございます。しっかりと振興してまいりたいと思っております。
#67
○紙智子君 それで、今回の第一条で、さっきも言いましたけれども、競馬法の趣旨を明確化するということで、馬の改良増殖等畜産振興に寄与するということで規定設けているわけで、それがどれだけ馬産地、軽種馬にとって役に立つのかというのは、やっぱり生産者の皆さんからも、産地で使えるようなものになるのかというのはすごく強い要求といいますか、上がっているわけですよね。
 やっぱり以前から私のところに寄せられる声としては、長い間、馬産地でそういう努力をして、実際上がった収益の中から国の財政に入っているわけですから、財政にも寄与してきたと。そういうことをやりながら、実際、一番の現場のところがなかなか厳しい状況というのは何とかならないのかと。それで、確かに競馬でもって上がる収益、そこから対策をするというのがあるんだけれども、やっぱりそこ頼みじゃなくて、国の農水省の対策の中で、畜産対策という中に馬が入っていないというのがよく言われてきたことなんですね。そこをやっぱりちゃんと位置付けてほしいし、そういう対策も考えてほしいんだと。
 これはもうずっと私も現地回るたびにいつも言われていたことなんですけれども、その辺りどうでしょうかね。
#68
○国務大臣(林芳正君) 馬産地の振興対策ですが、JRAの資金を活用した競走馬生産振興事業などによって、先ほどの議論もございましたけれども、種牡馬それから繁殖牝馬の導入、先駆的な軽種馬生産施設の導入、軽種馬の海外販路拡大のための取組、それから市場上場馬の脚部レントゲンとか上部気道の内視鏡検査や馴致への取組、それから先ほどちょっと御紹介しました負債の長期低利資金への借換えと、こういう支援を幅広くやってきていただいておるところでございます。
 今回の改正で、更に勝馬投票券の発売等を通じて支援措置の安定的な財源を確保して、引き続き、馬産地の関係者の要望等も踏まえて、競走馬生産振興事業等を通じて馬産地の振興を図ってまいりたいと、そういうふうに思っております。
#69
○紙智子君 今言われた対策の中で、現地で使って改善されている中身も、中にはあるんですよ。三石なんかはやっぱり牛に転換したり、あるいは花に転換したりして、経営状況を改善するために、馬だけじゃなくてそういう努力もやって何とか乗り越えようとやっているんだけれども、まだまだやっぱり全部それがなっているわけじゃないということでもあります。
 それで、先ほど来話があって、非常に多面的な機能というふうにもあるわけですよね。その走る姿とか牧場の放牧の姿がやっぱり気持ちを癒やすということで、そういう観光のためにも使われるということもありますし、それからセラピーの話もありました。福祉施設なんかで実際に使っているということもありますし、私の知っている経営者で女性の牧場主がいるんですけど、ここのところは馬をやっているんだけれども、不登校になったり学校に行けなくなった子供たちを引き取って、そこで一緒に働きながら、馬と接しながら、やりがいとか生きがいとか、そういうことを引き出していくような取組をやっていることもあるんですよね。そういういろんな多面的な馬と人とのつながりや、文化という話もありましたけれども、そういうところから見ても今非常に大事な生産地でもあるというふうに思うんです。
 ですから、その点では、これまでもやってきた対策の中で、もう期限が切れて、東日本大震災もあって三年間延ばしたんだけど、馬産地の再活性化緊急対策事業ってあったと思うんですけど、これなんかもちょっと廃止になるんだけれども、それに代わるようなやっぱり対応策を考えていただけないかというふうに思うんですけれども、これどうでしょうか。
#70
○国務大臣(林芳正君) 今御指摘のあった馬産地再活性化緊急対策事業、これは二十一年度の補正予算で創設をいたしましたが、二十三年度に終わるということで補正で対応したことでございますけれども、東日本大震災等の影響もあって三年間延長をしたと。この経緯を少し先ほど小川委員にも触れていただきましたけれども、したがって、あくまで緊急対策という性格があったと、こういうことでございます。
 したがって、その終わった後も、先ほど申し上げたような競走馬生産振興事業などによってしっかりと必要な振興対策をやっていきたいと、こういうふうに思っております。
#71
○紙智子君 是非一歩踏み込んで対策をお願いしたいということを改めて要求しておきたいと思います。
 最後になりますけれども、中央競馬会の果たす役割もあって、そこで働く方々の、従事員のお話をしたいと思うんです。
 先日もちょっといろいろ話をお聞きする機会があったわけですけれども、その中で、やっぱり従事員の方たちの果たしてきた役割というか、元々は対面販売で券を売ったりもしていたわけですけれども、詳しい知識を得て、初めての人も含めて接客をするということの役割というのは非常に大きいし、元々は公営競技ということもあって、やっぱり大金が動くわけですよね。それは公金で、ちゃんと公正でなきゃいけないと、そういう関わりもあって、やっぱり自覚的にそういうのに関わるということで仕事をしないと大変なわけですけど、今までにそういう事故を起こしたことは一つもないというぐらい、本当に信頼関係で、労使関係も話合いしながら、経営に対してはそれを支えてくる働きをしてきたんだと思うんです。
 JRAの中からも一定の評価があるというふうに聞いているんですけれども、やっぱり皆さん、競馬会を支えるという気持ちで長い間やってきたし、技術と誇りを持って仕事をされているというふうに思います。引き続きそういう役割を果たしていきたいということでは、従事員の方たちのやっぱり安心して働ける環境ということも確保することがますます大事だというふうに思っていまして、これをめぐって大臣の見解を最後にお聞きしたいと思います。
#72
○国務大臣(林芳正君) このJRAにおかれても、平成九年以降、先ほど来御議論あるように、平成二十三年度まで売上げが減少傾向にあったということで、賞金はもとより開催費、人件費も含めてあらゆる経営コストの見直しに取り組んでこられたというふうに認識をしております。
 JRAにおいては、人件費を抑制する取組は必要であると我々も考えておりますけれども、今まさにお話ししていただいたように、従事員の皆さんは競馬を実施する上でいろんな大変な重要な役割を果たしていることから、競馬関係者の一部だけにコスト削減のしわ寄せが行くということがないようにすべきだと、こういうふうに認識しております。
 このJRAと従事員との労使交渉に当たっては、我々としても十分な意見交換を行っていただくことが重要であると考えておりまして、そういう意味で、適切な指導を行ってまいりたいと思っております。
#73
○紙智子君 終わります。
#74
○山田太郎君 日本を元気にする会の山田太郎でございます。
 実は、私は大学時代、馬術部におりまして、朝から晩まで馬とまみれた生活もしてきましたので、誰よりもこの問題というか、ちょっと感慨深いものがありまして、十五分で終わるのかなと思ってやりたいと思うんですけれども。
 ちょっとその前に、小川議員の方からもさんざん食の安全ということでいろいろ御指摘いただきまして、大変問題を共有しているということで、有り難いかなと。まさに農林水産行政、食の安全を含めて新たな段階に来ているんじゃないかな、こんなことも含めておきたいと思っております。まさに今回もグローバルということで、馬が外で走るということでありますから、そういったものに対する対応ということなのかもしれません。
 さて、馬は好きでありますし、私も実は栗東のJRAのセンターにも行ったことがあるような人間なので非常にシンパシーは感じているんですが、ただ立場上厳しくやらなければいけませんので、JRAに関しては思いがあるがゆえに厳しく少し聞きたいと思っておりますが、まず第一に、ちょっとやっぱりJRA、過大な資産を持っているんじゃないかなと、こんな辺りから少し見ていきたいと思うんですが。
 実は、JRAさんは、現金とそれから有価証券の合計で四千五百億円も今保有されています。レクの段階では、確かに今後の、JRAさんは特殊な法人なので、銀行からなかなかお金借りにくいということで、そういったメンテナンスのためなんかにもある程度のお金を保持しておかなきゃいけないという話は伺っているんですが、ただ、実際、年間の減価償却費は三百二十五億しかないんですね。そう考えると、ちょっとこれは過度ではないかなと。本来のJRAさんの在り方というのはやっぱり畜産振興への寄与と、今回もその項目が入ったわけでありますが、そう考えたときに、これだけの現金をため込んでいるということが本当に畜産振興に寄与するのかなという気もするわけであります。
 そういう意味で、私自身は、競馬法を改正するに当たって、この辺りの、JRAさんにたまってしまったというか、お金を国庫納付させてもいいんじゃないかなというふうに思いますが、この辺り、農水大臣、まずいかがでしょうか。
#75
○国務大臣(林芳正君) 平成二十六年十二月末現在ですが、日本中央競馬会が保有する金融資産、現金及び有価証券は六千二百七十億円となっております。
 こうした金融資産については、将来の競馬場、スタンド等の改築等の設備投資に備えて保有しておく必要があると、今ちょっと触れていただいたわけですが。さらには、国からの援助がございません日本中央競馬会でございまして、独立採算で運営されておられるということでございまして、馬の病気の蔓延ですとか地震等の災害など、不測の事態によって競馬の開催が長期間に中止になった場合に生じる損失、損壊した設備の復旧に対応するために必要なものであると、こういうふうに認識をしております。
#76
○山田太郎君 いつも農水省にお伺いすると同じ答弁で、だからため込んでいるんだという議論になっちゃうと、そこらじゅうにお金があるということになってしまいますので、その辺はいかに合理的にやられるかということは期待したいと思っております。
 さて、次なんですが、総務政務官にも来ていただいていますので、実は、JRA職員の給与についても少し触れさせていただきたいと思っています。
 実は、JRAの職員さんの給与は極めて高くて、平均年収八百五十万円を超えていると。国家公務員と給与を比較した場合のラスパイレス指数は、学歴を加味したとしても一四七・二もあるんですね。実はJRAは特殊法人でありまして、特殊法人であるJRAの役職員の給与の考え方というのはどうなっているか、まず整理するという意味でも、総務省の方、御見解いただきたいと思います。
#77
○大臣政務官(武藤容治君) 山田先生の御指摘のとおりでございまして、この三月末の独法法の改正によりまして、この給料の特殊法人の関係についてはこちらの総務省の方で一元管理をすることでございますので、私の方から答弁をさせていただきたいと思います。
 特殊法人のこの辺の公務員の給与改定の問題ですけれども、昨年の十月七日の閣議決定がございまして、昨年夏の人事院勧告も踏まえまして、国家公務員の給与改定の取扱いについて決定したものであります。その中に特殊法人についても方針を示したものでありまして、特殊法人は国から独立した法人格を有して、給与については労使交渉で決定されるものとされております。国が強制的に設立をして、公的な業務、いわゆる法的な必要性に応じて公的な業務を行っていること等を踏まえて、役職員の給与改定に当たって、国家公務員の給与水準を十分考慮して国民の理解が得られる適正な給与水準となるよう厳しく対処するとともに、必要な指導を行うなど適切に対応する旨を決定しております。
#78
○山田太郎君 もう一つ、JRAさんと農水省さんが多分話し合って作られた、ちょっとお手元の方に今日は資料を配付しておりますが、「JRAの職員給与決定の考え方」というのがあるんですが、これによると、実はJRAは補助金を受けない独立採算制なので、職員給与について人事院勧告に準拠するものではないと、こういうふうに書いてあるんですが、ちょっとこれはおかしいんではないかなと。やっぱり特殊法人でもありますし、ギャンブルという特殊性を持った法人として認可されている、しかも、法律上は本来、JRAのためのJRAではなく、畜産振興というのを前提で例外的に認めているわけでありまして、ちょっとこの書きぶりはしっかり見直していただきたいなと思うんですけれども、この辺り、農水大臣になるんでしょうか、いかがでしょうか。
#79
○国務大臣(林芳正君) この日本中央競馬会は、中央競馬会法に基づきまして国が全額出資している特殊法人でございますが、同法においては政府からの増資の規定がありませんで、それから、加えて、国からの補助の規定、債務保証の規定もなく、経営基盤の強化、先ほどちょっと申し上げましたとおり、自らの経営努力に委ねられていると、こういうことでございます。
 このように、財政的な支援を受けずに独立採算制を取っているということで、職員の給与についても、勝馬投票券の売上げなど業績等を踏まえて、職員組合との交渉、いわゆる春闘方式によって自主的に決定をしていると、こういうふうになっております。
#80
○山田太郎君 そうすると、先ほど総務省の政務官の方からもお話があったものに対して、今度は農水省さんはどう考えればいいのかと。
 要は、余りにも高い給与ですね。これは事務方の方ともレクでやったんですが、いずれは三十年度までに一二〇台までラスパイレス指数を下げようとはしていると、ただ、その進捗については把握していないと。こういうような議論だったんですが、この辺り、やっぱり特殊法人でありますからしっかりと、特別扱いということではなく、特殊性があるとしても、位置付けがなければ、そんなのどの法人にも言わば特殊性はありますので、もう一度その辺り、農水大臣、いかがですか。
#81
○国務大臣(林芳正君) 先ほど申し上げたのが法律上の立て付けでございますが、平成二十四年の十二月の閣僚懇談会で、給与水準が高い特殊法人等を所管する各大臣に対して、給与水準の適正化に向けた取組について要請がありました。これを受けて、平成二十五年五月に農林水産省から日本中央競馬会に対して具体的な給与水準の見直しについて要請を行ってまいりました。これを受けて、日本中央競馬会では、平成二十五年八月に策定した、平成三十年末までにラスパイレス指数を一二〇台半ばに相当する水準を目指すと、こういう目標の達成に向けて具体的な取組を進めていただいております。
 こうした結果、平成二十六年度のラスパイレス指数は前年度から大きく下がる見込みでございます。二十七年度以降においても引き続き給与水準の改善の取組を実施していく方針と承知をしておりまして、我が省としても、日本中央競馬会が給与水準の改善の取組を確実に実施することで、社会一般の情勢に適合した給与水準になるように引き続き指導、助言を行ってまいりたいと思っております。
#82
○山田太郎君 もう一つ、どうしてもJRAさんというと、天下りの問題があるんですね。
 理事長、副理事長、常務理事等四名、上級職員になりますが、そのうち二名は、農水省の一名は事務次官ですね、副理事長さんは、元々林野庁長官を経て農水の事務次官をやられていました。それから、常務理事二名のうち一人は元々林野庁で、ALICからも出向で来ましてやられているんです。
 やっぱり、こういう状態の中では改革も進まないと思いますし、ずぶずぶじゃないかなというふうにも思うんですが。特に上級職員四名のうち二名が天下りだということで、何か指定席ではないかと、特に林野庁指定席ではないかというような感じも受けざるを得ないんですが、この辺り、今後、国民から誤解を受けないようにするため、特にギャンブルの性格もあるわけですし、国が特別に認めている法人でもあるわけなので、私は誤解を受けないように少し注意しておくべきだと思いますが、この辺りも、大臣、いかがでしょうか。
#83
○国務大臣(林芳正君) もとより、誰かが役所でこういう仕事をやったからこういう仕事になるというような運用は望ましくないと、こういうふうに思っておりますので、しっかりと適材適所でこれは人事を透明性も保ちながらやっていきたいと、こういうふうに思っております。
#84
○山田太郎君 もう一つ、最後の質問になるかもしれませんが、海外レースでの売上げの分配ということで、先ほどJRAの理事長さんの方からもその分配構造についてお話があったと思うんですけれども、ちょっと売得金の流れというところの資料もお配りしていますので見ていただきたいんですが。
 今の国内レースにおける売得金、払戻しが七五%、第一国庫納付が一〇%、それから競馬開催経費が一五%ということではあるんですが、海外レースの約四百億円を目指した構造もこれでいくというふうにありました。平木議員の方からも少しその辺り突っ込んだ議論があったんですが、私、逆に、海外レースってそんなにコスト掛かるのかなという気がしておりまして、いわゆる放映権等が一・五から三%だとお伺いしていますし、システム開発といってもイニシャルで確かにコストは掛かりますが、一度できてしまえばその運用費用ということになるわけであります。
 そういう意味で、私はこの構造というのは、ちょっと様子を見た上で柔軟に考えていくべきではないかなと。なぜならば、やっぱり海外で出すであれ何であれ、畜産振興というのが目的でありますから、できれば国庫納付、それからファンを増やすという意味では払戻しといった辺りに振り向けていくということも手でありまして、あくまでも、この構造をもってまたお金がたまっちゃったJRAさんに競馬開催経費の余剰金の余剰金という形で保持しても余り私は意味がないというふうに思っておるんですが、この辺の比率等の考え方、当初は何かを置かなければスタートしませんが、様子を見て見直していく。私は、できればファンを増やすあるいは喜ばすために払戻しについても増やす傾向でもいいと思っていますし、あくまでも第一国庫納付金というものが一つの前提にありますので、この辺りの比率を増やしていけばいいじゃないかと思いますが、その辺りについて、農水大臣、いかがですか。
#85
○国務大臣(林芳正君) 先ほど来御議論があるように、システムの費用ですとか映像権利料、それから情報提供、広告宣伝についても、初期費用かもしれませんが、積極的に行う必要があるということで、今回の勝馬投票券の発売に当たって、国庫納付の割合、払戻し率を引き上げることは適当ではないと考えておりますが、今後、納付率を、海外競馬の勝馬投票券の発売に掛かる経費、売上げ、まだ不明ですが、これを見極めていく必要があると思っております。したがって、今後の見直しということは、ここをよく見た上で。
 それから、もう一つは、全体に占める割合、これが、たしかこの日本中央競馬会全体が三千レースぐらいだったと思いますが、先ほどちょっとどなたかの質問で出たように、取りあえず海外競馬の対象競走は二十レースぐらいと、こういうことでございますので、非常に僅かな割合であると、こういうことも踏まえて検討する必要があると思っております。
#86
○山田太郎君 是非、何となく、こういう改革をするときにバランスシートを見ると明らかなことがあって、やっぱりこのJRAさんの一番重たいアセットは建物と競馬場なんですね。もう物すごい比率でそうなので、そう考えると、海外競馬に関する維持というのがどうなのかなというのは何となくこのバランスシートからも分かってくると思いますので、是非その辺り見ていただいて、やっぱり好循環に回るようにしていただければと思っております。
 私も本当に、馬術をやっていた身でありまして、JRAさんの存在は極めて重要でありまして、ここがおかしくなってしまうと全体の、私は馬術を中心にやっておったものですから、余り競馬というのはやらなかったんですが、ただ、パドックで馬の状態は誰よりも見れるというふうに思っておるんですけれども、まさにJRAさんのこの辺りがおかしくなってしまうと、全体で、確かに馬の、馬術競技等もおかしくなっていきますので、是非そういった意味ではエールを送りたいと思って厳しめの話をしましたが、是非そういった形で畜産振興にも資するような政策をしていただければと思っております。
 私からは以上でございます。ありがとうございました。
#87
○委員長(山田俊男君) 他に御発言もないようですから、質疑は終局したものと認めます。
 これより討論に入ります。──別に御意見もないようですから、これより直ちに採決に入ります。
 競馬法の一部を改正する法律案に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#88
○委員長(山田俊男君) 全会一致と認めます。よって、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 この際、徳永君から発言を求められておりますので、これを許します。徳永エリ君。
#89
○徳永エリ君 私は、ただいま可決されました競馬法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、民主党・新緑風会、公明党、維新の党及び日本共産党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。
 案文を朗読いたします。
    競馬法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)
  近年、競馬の国際化の進展により、国内競走馬が海外競馬の競走に出走する機会が増え、国民の関心も高まっている。このような状況に鑑み、海外競馬の競走について国内で勝馬投票券を発売できるようにするに当たっては、競馬の目的である畜産振興や地方財政等への貢献が十分に果たされるとともに、公正性の確保により競馬の健全性が維持されることが必要となっている。
  よって政府は、本法の施行に当たり、次の事項の実現に万全を期すべきである。
 一 海外競馬の競走のうち、日本中央競馬会又は地方競馬主催者が勝馬投票券を発売することができるものの指定に当たっては、公正性の確保に関し、競馬に関する国際協約の遵守や当該競走の近年の運営における実績等明確な基準を設けるとともに、当該国政府等への確認を行うこと。
   また、指定した海外競馬の競走について、その公正性に疑義が生じたときは、速やかに指定基準に照らしてその取消を検討すること。
 二 海外競馬の競走について勝馬投票券の発売の申請を認可するに当たっては、パドックの映像を含め勝馬の予想を行うために十分な情報が国内で提供されるものに限ること。
 三 強い競走馬づくりを推進するため、優良品種の生産に取り組む軽種馬生産農家への支援を充実させるとともに、競走馬の生産・育成において高度な専門技術を持つ人材の育成等を支援すること。
 四 地方競馬主催者の事業収支の改善を図るため、地方競馬主催者相互の連携及び日本中央競馬会との連携が一層推進されるよう指導するとともに、地方競馬の適切な施設整備等が講じられるよう指導すること。
 五 勝馬投票券の発売対象に海外競馬の競走を追加することについて国民の理解を得られるよう、競馬による畜産及び社会福祉事業の振興等への寄与について具体的な実績を明らかにするとともに、新たな制度の趣旨と仕組みについて周知徹底を図ること。
   右決議する。
 以上でございます。
 何とぞ委員各位の皆様の御賛同をよろしくお願い申し上げます。
#90
○委員長(山田俊男君) ただいま徳永君から提出されました附帯決議案を議題とし、採決を行います。
 本附帯決議案に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#91
○委員長(山田俊男君) 全会一致と認めます。よって、徳永君提出の附帯決議案は全会一致をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。
 ただいまの決議に対して、林農林水産大臣から発言を求められておりますので、この際、これを許します。林農林水産大臣。
#92
○国務大臣(林芳正君) ただいまは法案を可決いただきまして、ありがとうございました。
 附帯決議につきましては、その趣旨を踏まえ、適切に対処してまいりたいと存じます。
#93
○委員長(山田俊男君) ありがとうございました。
 なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#94
○委員長(山田俊男君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後零時七分散会
ソース: 国立国会図書館
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