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2014/11/20 第187回国会 参議院 参議院会議録情報 第187回国会 外交防衛委員会 第9号
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2014/11/20 第187回国会 参議院

参議院会議録情報 第187回国会 外交防衛委員会 第9号

#1
第187回国会 外交防衛委員会 第9号
平成二十六年十一月二十日(木曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 十一月十九日
    辞任         補欠選任
     豊田 俊郎君     滝沢  求君
     堀内 恒夫君     古賀友一郎君
     山下 雄平君     馬場 成志君
     金子 洋一君     福山 哲郎君
     新妻 秀規君     石川 博崇君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         片山さつき君
    理 事
                北村 経夫君
                佐藤 正久君
                三木  亨君
                荒木 清寛君
    委 員
                宇都 隆史君
                小坂 憲次君
                古賀友一郎君
                末松 信介君
                滝沢  求君
                馬場 成志君
                石川 博崇君
   国務大臣
       防衛大臣     江渡 聡徳君
   副大臣
       防衛副大臣    左藤  章君
   大臣政務官
       防衛大臣政務官  石川 博崇君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        宇佐美正行君
   政府参考人
       内閣官房内閣人
       事局人事政策統
       括官       笹島 誉行君
       防衛省人事教育
       局長       真部  朗君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改
 正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
    ─────────────
#2
○委員長(片山さつき君) ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。
 この際、申し上げます。
 開会に先立ち、民主党・新緑風会、みんなの党、維新の党及び日本共産党所属委員並びに糸数慶子君に出席を要請いたしましたが、御出席が得られておりませんので、再度出席を要請いたしたいと存じます。しばらくお待ちください。
 速記を止めてください。
   〔速記中止〕
#3
○委員長(片山さつき君) 速記を起こしてください。
 民主党・新緑風会、みんなの党、維新の党及び日本共産党所属委員並びに糸数慶子君に対し出席を要請いたしましたが、出席を得ることができませんでしたので、やむを得ず議事を進めます。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、金子洋一君、新妻秀規君、豊田俊郎君、山下雄平君及び堀内恒夫君が委員を辞任され、その補欠として福山哲郎君、石川博崇君、滝沢求君、馬場成志君及び古賀友一郎君が選任されました。
    ─────────────
#4
○委員長(片山さつき君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に内閣官房内閣人事局人事政策統括官笹島誉行君及び防衛省人事教育局長真部朗君を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(片山さつき君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#6
○委員長(片山さつき君) この際、江渡防衛大臣から発言を求められておりますので、これを許します。江渡防衛大臣。
#7
○国務大臣(江渡聡徳君) 片山委員長に対する国会答弁資料の提供に関しまして、十月二十八日の当委員会において、私から本件の事実関係全般について承知していないかのような発言をし、大変申し訳ございませんでした。
 改めて、理事会にて配付された経緯の資料も含め、事務方から報告を受けましたが、国会答弁資料を委員長に提供するということは本来あってはならないことであり、二度とこのような問題を起こさないよう徹底してまいります。
 今回、このような問題を引き起こし、委員会の御審議に影響を与えたことを深くおわび申し上げます。
    ─────────────
#8
○委員長(片山さつき君) 防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
 政府から趣旨説明を聴取いたします。江渡防衛大臣。
#9
○国務大臣(江渡聡徳君) ただいま議題となりました防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明いたします。
 防衛省職員の給与について、平成二十六年度の官民較差に基づく改定及び平成二十七年度の給与制度の総合的見直しを実施するため、所要の措置を講ずる必要があります。
 以上が、この法律案の提案理由であります。
 次に、この法律案の内容について、その概要を御説明いたします。
 第一に、平成二十六年度の官民較差に基づく改定といたしまして、一般職の職員の例に準じて、自衛隊教官及び自衛官の俸給月額について若年層を中心に引き上げるとともに、防衛大学校及び防衛医科大学校の学生に係る学生手当及び期末手当等について引き上げることとしております。
 第二に、平成二十七年度の給与制度の総合的見直しによる改定といたしまして、民間賃金水準の低い地域の官民較差解消のため俸給月額を引き下げる一般職の職員の例に準じて、自衛隊教官及び自衛官の俸給月額を改定すること等としております。
 このほか、附則において、俸給表の改定に伴う所要の切替え措置等について規定しております。
 なお、事務官等の俸給月額の改定、平成二十六年度における勤勉手当の支給割合の引上げ、平成二十七年度以後における地域手当等の改定につきましては、一般職の職員の給与に関する法律の改正によって、一般職の職員と同様の改定が防衛省職員についても行われることとなります。
 以上が、この法律案の提案理由及びその内容の概要でございます。
 何とぞ、慎重御審議の上、速やかに御賛同あらんことをお願いいたします。
#10
○委員長(片山さつき君) 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
 これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。
#11
○佐藤正久君 自由民主党の佐藤正久です。
 まず、給与法について御質問いたします。
 今回の給与法の改正によりますと、中堅クラスの自衛官、年代でいうと三十代半ばから四十代と言えると思いますが、これは、子供の学校等、人生設計において非常にお金が掛かる時期と一般に言われておりますが、今回の給与法を見るとほぼこれは横ばい、五年たっても余り変わらないというような改正になっております。
 ただ、一方で仕事は非常に忙しいという年代でもあります。私も元自衛官ですが、初めて陸幕に行ったとき、六本木時代ですけれども、大体日曜の夜に出勤をして月曜日の朝の会議の資料を準備し、帰るのは大体土曜日の昼頃。で、また日曜日の夜に出勤するというのをずうっと繰り返し、大体床の上に寝ながら仕事をするというのが平日のパターンでした。他方、今度部隊の方に行くと土日も大概演習がやっているというのが大体三十代から四十代、という上において給料がなかなか上がらない。
 こういうことに対して、防衛省はどのような認識を持ち、どのような対策を講じているか、お聞かせ願いたいと思います。
#12
○政府参考人(真部朗君) まず、委員御指摘のとおり、中堅以上の自衛官が、今おっしゃった仕事の面でもそうですし、また子の養育の費用、そういった面でも負担が大きい、いろいろな意味で負担が大きい世代であるということは、私どももそういう認識を持っておるところでございます。
 そういったことに対しまして、今回の給与法の改正案につきましては、平成二十七年度以降の地域間の給与配分等の見直しによる俸給の引下げにおきまして、若年定年制である自衛官の特殊性に配慮いたしまして、俸給水準の減額幅について一定の配慮を行っているところでございます。
 今おっしゃったような厳しい状況をこれで全てカバーできるということにはならないかとは思いますが、いずれにしても、私ども防衛省といたしましては、部隊の精強性を確保するとともに、隊員が安心して任務を遂行するため、今御指摘の中堅以上の自衛官を含め、自衛官の処遇に関する施策について可能な限り実施してまいりたいと思っております。
#13
○佐藤正久君 これは一般職並びということもあってある程度制約はあると思いますが、そのためにも、やっぱりそれぞれの部隊の特性あるいは配置の場所等においての手当という部分でカバーしないといけないという部分もあろうかと思います。
 そういう意味合いにおきまして、今回、防衛省が来年の概算要求で一番最優先課題である西方普通科連隊のレンジャー小隊、これの特殊作戦任務について伺います。
 この点につきましては、自民党の国防部会あるいは安全保障調査会も非常に重要視をしており、今まで与党側からも内閣の人事局の方にいろいろ働きかけをやっているところであります。
 防衛省は、西方普通科連隊のレンジャー小隊の特殊任務手当、これを空挺隊員と同じ規模の初号俸の三三%、これを強く要求しておりますが、査定側の内閣人事局の理解はまだ得られていないというふうに伺っています。
 その認識の差、理解が得られていないその認識の差は何だというふうに防衛省側は考えているでしょうか。
#14
○政府参考人(真部朗君) 西部方面普通科連隊に所属しております隊員は、平素から著しい危険性、困難性等を伴いますところの過酷な訓練に従事しているものというふうに承知をいたしております。こういった隊員の処遇を考えるに当たりましては、他の特殊な任務に従事する隊員に対する手当、そういったものとのバランスなど様々な要素について考慮する必要があるかと考えております。
 防衛省といたしましては、これらの自衛官の任務の特殊性等をしっかり考慮いたしまして、これに見合った適切な処遇となるよう、引き続き関係機関と調整をしてまいりたいというふうに考えております。
#15
○佐藤正久君 調整をしても今理解が得られていない部分については、まさに西方普通科連隊レンジャー小隊の任務、あるいはそれを達成するための訓練に対するその困難性とか、あるいは危険性、あるいはその特殊性という部分についての認識の差がまだ埋まっていないということだと思っています。
 特にレンジャー小隊、これは島嶼を奪還する、敵が我が国の島を取ってしまった、それを奪還する任務を負っているのがレンジャー小隊の特に先遣部隊になろうかと思います。
 そういうときに、内閣人事局に伺います。レンジャー小隊は離島奪還のために斥候任務というものも有しております。レンジャー小隊の斥候任務、これはどのような認識をお持ちでしょうか。
#16
○政府参考人(笹島誉行君) お答え申し上げます。
 レンジャー小隊の重要性でございますけれども、今お話がありましたように、レンジャー小隊というのは離島奪還のときに先遣部隊として派遣され、上陸、奪還、確保するための作戦に従事するということで、大変危険な任務が付与されているというふうに承知しておりますし、具体的な訓練の中でも、水路潜入あるいは空路潜入を経た山地機動の訓練等を日常的に行っているというふうに認識しております。
 また、その中で、着装泳という形で、遊泳斥候の業務というのも重要な任務であるというふうに防衛省側から聞いておるところでありまして、例えば、ここにおきましてはフル装備、四十キロの装備を行った状態で約五キロの着装泳を行うといったことも伺っております。
 こういったものをどういうふうに整備し、評価するかということであろうかというふうに考えております。
#17
○佐藤正久君 私の質問は、レンジャー小隊の斥候任務についてどのような認識をお持ちかをお伺いしております。
#18
○政府参考人(笹島誉行君) 西方普通科連隊の中でのレンジャーの任務というのは、まさに少数精鋭の部隊として、まさに全体の部隊の中で先頭に立って、少人数で、夜間であったりいろんなときに上陸を敢行し、それは水路の場合もあるし空からの場合もあると思います、そういった中で先遣的な役割を果たすというような任務だというふうに理解しております。
#19
○佐藤正久君 レンジャー小隊の任務を聞いているのではなくて、斥候任務というのはレンジャー小隊の一つの任務なんです、斥候任務について聞いております。それが分からなければ査定なんかできませんから。お願いします。
#20
○政府参考人(笹島誉行君) 我々が勉強させていただいているのが十分でない面もあるんだろうと思いますが、その斥候任務というのは、先遣隊として、いろんな現地での工作であったり、後から来る部隊に対してのいろんな準備であったり、いろんなものをするというものが私は斥候任務であるというふうに理解しておりましたが、もし不十分であったらおわび申し上げます。
#21
○佐藤正久君 それは先遣隊の任務であって、必ずしも今言われたのは斥候任務とは違います。しっかり防衛省の方もこれは説明しないと、認識がずれているんですよ。これは情報任務なんです、斥候というのは。
 統括官、なぜレンジャー小隊、斥候任務等は五キロの遠泳をやらないといけないというふうに認識をされていますか。
#22
○政府参考人(笹島誉行君) 実際のヘリコプターで海面に降下して上陸作戦を展開するというわけでありますけれども、この遊泳斥候の任務というのは、ほかの部隊がボート等に乗って上陸作戦を展開するというのではなくて、自ら泳いで上陸作戦を展開するというようなものだというふうに理解しております。
#23
○佐藤正久君 統括官、質問をよく聞いてください。
 なぜ斥候任務の場合、五キロの遠泳をしないといけないのか、なぜ五キロの遠泳か、その部分について認識をお伺いしています。
#24
○政府参考人(笹島誉行君) また認識が不十分でありましたらおわび申し上げますけれども、まさに相当遠いところでヘリコプターからの降下を行うわけでありますから、そこから自ら泳いでいくというのは五キロぐらい泳ぐというのが前提にされているということだろうと理解しております。
#25
○佐藤正久君 敵が島を守っているわけですよ。そこに、近くにヘリコプターで降りたら、つまりヘリコプターは撃たれるでしょう。隠密裏に入っていけないんですよ。だから、敵から見えないところ、離れたところで水路にヘリコプターで落ちないとばれちゃうわけですよ。
 斥候というのは情報任務ですから、相手が守っているところを、そこを気付かれないように遠くから行く、だから夜間とかあるいは雨の日にそういうヘリコプターから着水し五キロ以上は泳がないといけないわけです。
 今言ったように、普通で十四キロ、装具で四十キロぐらいの物を持って、五・五メーターの高さから着水するわけですよ。しかも、波高が二メーター、大臣と私の距離、このぐらいの距離を上から下りるわけですよ。相当な衝撃ですよ。その後五キロ、着装したまま、武装したまま潜入していくわけです。五キロ泳ぐ、統括官、想像できますか。これが特殊部隊なんですよ、特殊作戦任務なんですよ。
 私は陸上幕僚監部で訓練班長をしていました。訓練班長の任務の一つとして、やっぱり普通の部隊と違って、特殊部隊の訓練の基準、これも作る責任があります。作る人間がその訓練の特殊性や危険性、あるいはその困難性というのを理解しなければ基準なんか作れないんですよ。査定も全く同じですよ。もっともっと防衛省と人事局、今一つ聞いただけでも認識の差がかなりありますよ、分かっていない。
 なぜそこまで厳しい訓練をやらないといけないかというと、敵が守っているところに潜入していくわけですから、隠密裏に。だから、天候が悪いときが一番潜入しやすいので、そういうときの訓練を命じないといけないわけです。だから、そういう部分についてもっと理解をしないといけないと私は強く思います。
 だからこそ、この前も、査定をする前に現場の方に確認に行ってくださいと。聞くところによりますと、防衛省側は土日でもいつでもいいですと、当然訓練やっていますから。昨日説明を受けた段階では、土日視察に行く、非常に抵抗されていました。
 査定を行う、特に今月末が重要であれば、一つの結節であれば、今月査定をする前に、やっぱりいろいろ防衛省から東京で聞くのもいいでしょう、しっかりと現場に行って、防衛省が来てくださいと言っているんですから、土日に家でゆっくり休むのも大事かもしれません、でも、やっぱり査定前に現場に行って隊員の話を聞き、そういう実際の訓練がどういうことなのかと、これは見ると聞くとでは違いますから。
 統括官、この前のこの委員会で視察を検討されると明言されました。是非とも、この十一月中、査定の一番結節があるその前に、責任者、上級職の方、しっかりとその責任者、決定権がある方の視察を強く要望します。いかがでしょうか。
#26
○政府参考人(笹島誉行君) 私どもも現場を知ることの重要性は十分認識しておるところでございまして、そういった中で、そういった努力が足らないということであれば我々も十分そういったことを踏まえるべきだろうというふうに思っております。無論、我々も、土日だから行きたくないとかそういったものを言っているわけではございません。こういったものは我々としても考えていくべきであろうというふうに思っておりますが、一方で、我々の任務ということを改めて申し上げると、やはりここでも御審議いただいていますように、給与の全体の体系というのは国会の場で御議論いただくということでありまして、当事者で決めるわけではありません。それは、一つの考え方としましては、やはり国民の理解を得るということが重要だということであると思います。
 そういった観点から、我々も一生懸命防衛省から事情を伺いまして、あるいは、先日も陸幕の人事部長さんも私どものところに来られて、二回私どもお話を伺いました。それで十分ではないという議論ももちろんあるんだろうと思いますけれども、我々としても、そういった議論を踏まえまして、むしろ一緒に国民への説明責任を果たすためにはどういう整理が要るだろうかと、あるいは、どういう査定であれば全体的なバランスがいいのかといったことをむしろ共同でやっているわけでありまして、こういった作業が我々としては重要なんだろうと思っております。こういった点についても是非御理解をいただきたいと思います。
#27
○佐藤正久君 でも、今聞いた限りでは、かなり認識の差がありますよ。全然分かっていないですもん、統括官、査定する側が。
 だから、そういう意味でも、しっかり国民に説明する上でも、当然東京で聞くのも大事でしょう、しっかりと現場確認、これを再度強く要求いたします。
 以上で質問を終わります。
#28
○委員長(片山さつき君) この際、申し上げます。
 民主党・新緑風会所属委員の御出席が得られておりませんので、出席を要請したいと存じます。しばらくお待ちください。
 速記を止めてください。
   〔速記中止〕
#29
○委員長(片山さつき君) 速記を起こしてください。
 民主党・新緑風会所属委員に対し出席を要請いたしましたが、出席を得ることができませんでしたので、やむを得ず議事を進めます。
#30
○荒木清寛君 それでは、今回の改正案による自衛官等の俸給表水準の引上げは、若年層に重点を置いたものとなっております。これは、一般職の国家公務員も同様でありますけれども、人事院勧告に基づいてこのように若年層を中心に給与の引上げを行う理由を、防衛省から説明を求めます。
#31
○政府参考人(真部朗君) 本法案につきましては、平成二十六年度の給与の引上げに加えまして、平成二十七年度以降、地域間それから世代間の給与配分等の見直しを行うものでございます。
 若年層の俸給に関しましては、官民の給与差が若年層では民間が高い状況となっている、そういうことがございますので、平成二十六年度の俸給引上げに関しては若年層が高く、それから、平成二十七年度以降の給与制度の総合的見直しによる俸給の引下げに関しては、若年層は引き下げない、そういうこととしているところでございます。
 若年層に対するこうした配慮を行うことで、民間の若年層の給与水準との均衡、あるいは人材確保に対する影響を考慮した措置を行うこととしておるところでございます。
#32
○荒木清寛君 今週、私は、愛知地方連絡部創立六十周年記念祝賀会というところに参加をいたしました。愛知県においては自衛官の募集状況は大変に厳しい、このように聞きました。それは、アベノミクスの効果もありまして自動車産業の求人が増えておりまして、ただでさえ少ない若者の、優秀な若者の奪い合いと言うと申し訳ありませんけれども、そういうことになっておって、なかなか大変ですよと、このように言われました。
 そこで、これは全国的に見て、近年の自衛官の募集、応募状況と、今般の引上げを行った場合にそういうことが自衛官の応募にどの程度の効果を及ぼすと見込んでいるのか、御説明をお願いします。
#33
○政府参考人(真部朗君) 自衛官の募集につきましては、今御指摘のように、近年というか最近特に厳しくなってきていることが事実でございます。全般的に申しますと、やっぱり景気の動向に左右される面が大きゅうございます。それで、そういった中で、私ども、自衛官の募集を、優れた人材をしっかり確保していかなければならないということでございます。
 その件と今回の法案との関係につきましては、これが、その募集状況の改善につきまして本法案がどの程度の効果があるか、その点につきましては確たることを申し上げることは難しいのでございますが、先ほど申し上げましたように若年層を中心に給与を引き上げることとしておりますことから、優秀な人材を隊員として確保することに寄与するものというふうに見ておるところでございます。
#34
○荒木清寛君 関連しまして、先般、予備自衛官及び即応予備自衛官の充足率の向上が課題であると、こういう説明も受けたわけでありますけれども、現況はどうなっているのか、また、この充足率を高めるための対策を防衛省として何か打っているのか、お尋ねします。
#35
○国務大臣(江渡聡徳君) お答えさせていただきたいと思います。
 まずは充足率の状況について御説明させていただきたいと思います。
 予備自衛官につきましては、平成二十五年度末におきましては、員数が四万七千九百人に対しまして現員が三万二千三百一人と、充足率が約六七・四%でございます。また、即応予備自衛官につきましては、平成二十五年度末におきましては、員数が八千百七十五人に対し現員が五千八十五人で、充足率が約六二・二%というところでございます。
 そこで、充足率を高めるための施策との御質問であるわけでありますけれども、新たな防衛大綱及び中期防におきまして、予備自衛官等の充足向上のために予備自衛官等本人や予備自衛官等の雇用企業に対するインセンティブを高めていこうと、そのための施策などを実施するよう盛り込めているところでございます。
 このため、平成二十七年度の予算の概算要求におきまして充足向上施策を要求しております。
 具体的には、予備自衛官等を雇用する企業に対しまして税制に関する支援というものを実施いたしまして、企業のインセンティブを向上させることによって予備自衛官等の充足向上を図るために、予備自衛官等を雇用した場合の法人税額等の特別控除の創設ということを我々は要求させていただいております。
 また、予備自衛官等を雇用する企業等に対しまして顕彰などを実施いたしましてより一層の理解と協力を得るとともに、予備自衛官等の雇用拡大を図るために予備自衛官等協力事業所制度、仮称でありますけれども、この導入を図ろうというふうに考えております。
 そして、三点目ですけれども、これらのことを行うためにおいても、予備自衛官運用の実効性向上を図るために、被服あるいは装具の整備の推進ということも図っていこうというふうにしております。
 今後とも、予備自衛官及び即応予備自衛官の充足率の向上のために各種の施策を充足させていきたいというふうに考えておるところでございます。
#36
○荒木清寛君 次に、防衛省改革の中で文官及び自衛官の一体感の醸成がうたわれ、今年の常会におきましても、防衛省設置法改正案により、内部部局の自衛官ポスト四十人の定員化が決定をされました。自衛官俸給表は、行政職(一)又は公安職(一)俸給表に超過勤務手当約一割を上乗せをした額となっております。その結果、内部部局で勤務する自衛官は幾ら超過勤務を行ってもいわゆる残業手当等はないということになります。
 そうしますと、この内部部局で机を隣り合わせるといいますか、まして同じような経験年数を持つ職員が同様の仕事をしていましても、事務系の職員は当然これは超過勤務手当が支給になりますけれども、隣にいる自衛官についてはそうした超過勤務手当はないということになりまして、若干どうなのかなという感じもしますけれども、この点は防衛省としてはどのような認識をしておりますか。
#37
○政府参考人(真部朗君) 自衛官につきましては、まず現行制度といたしまして、任務の特殊性から常時勤務体制にあるということで、超過勤務という概念にはなじまないというふうに考えておりまして、俸給におきましては超過勤務相当額を繰り入れる調整、今委員御指摘の措置をとっているところでございます。ちなみに、具体的な繰入額は算定の基準となる俸給月額の約一割となっているところでございます。
 防衛省内におきまして、こうした自衛官が超過勤務の支給される事務官と一緒に働く、こういった場合が今後増えていくと申し上げてもよろしいかと思うんですが、ただ、そういった自衛官も、そのほとんどにつきましては二年から三年で再び部隊等での任務に就くことになるところでございます。
 こうした人事管理の全体像を踏まえますと、現にどのような職務に従事しているか、あるいはどこに勤務しているかといったことにかかわらず、自衛官というのは階級ごとに一元的に管理された俸給体系とすることが私どもとしては望ましいのではないかというふうに思っているところでございます。
#38
○荒木清寛君 最後に、自衛官には職員組合は存在をいたしません。多くの省庁には職員組合がありまして、各省の人事当局等は職員側の要望をある程度把握することができております。そこで、防衛省は自衛官の人事、給与、福利厚生等の要望をどのように把握し、その処遇の改善に取り組んでいるのか、また、そういうやり方が今後も適正であるのか、見解をお尋ねします。
#39
○政府参考人(真部朗君) まず、防衛省といたしましては、自衛官の処遇改善、これはもう申すまでもないことでございますが、重要な課題の一つと考えております。給与、福利厚生等の処遇について逐次改善を図ってきておるところでございます。
 まず、給与施策につきましては、防衛省におきましては、各幕僚監部を通じた現場の部隊からの要望を踏まえまして、自衛官の職務の特殊性が認められる部分については、その職務の困難性あるいは危険性等が適切に評価できるよう、逐次給与面での改善を実施してきておるところでございます。
 また、福利厚生面につきましても、同様に、各幕僚監部を通じまして現場の部隊からの要望を踏まえ、隊員が安心して任務に従事し得るよう、隊員の健康あるいは勤務意欲、それから勤務能率の保持増進に資するための施策を推進してきておるところでございます。
 また、こうした自衛官の処遇改善につきましては、防衛人事審議会という部外の有識者の方の組織がございますので、そういった場で部外有識者の意見も伺いながら、こういったものを実施しているということでございます。
 こういう仕組みによりまして、防衛省といたしましては、部隊の精強性を確保するとともに隊員が安心して任務を遂行するため、引き続き、現場の要望等をしっかり踏まえつつ、適正な処遇の確保に努力をしてまいる所存でございます。
#40
○荒木清寛君 終わります。
#41
○委員長(片山さつき君) この際、申し上げます。
 民主党・新緑風会、みんなの党、維新の党及び日本共産党所属委員並びに糸数慶子君の御出席が得られておりませんので、出席を要請したいと存じます。しばらくお待ちください。
 速記を止めてください。
   〔速記中止〕
#42
○委員長(片山さつき君) 速記を起こしてください。
 民主党・新緑風会、みんなの党、維新の党及び日本共産党所属委員並びに糸数慶子君に対し出席を要請いたしましたが、出席を得ることができませんでした。
#43
○北村経夫君 私は、防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案の質疑を終局することの動議を提出いたします。
#44
○委員長(片山さつき君) 北村君提出の動議を議題とし、採決を行います。
 本動議に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#45
○委員長(片山さつき君) 全会一致と認めます。よって、北村君提出の動議は全会一致をもって可決されました。
 これより討論に入ります。──別に御意見もないようですから、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#46
○委員長(片山さつき君) 御異議ないと認めます。
 これより採決に入ります。
 防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#47
○委員長(片山さつき君) 全会一致と認めます。よって、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#48
○委員長(片山さつき君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時四十五分散会
ソース: 国立国会図書館
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