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2014/06/19 第186回国会 参議院 参議院会議録情報 第186回国会 環境委員会 第11号
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2014/06/19 第186回国会 参議院

参議院会議録情報 第186回国会 環境委員会 第11号

#1
第186回国会 環境委員会 第11号
平成二十六年六月十九日(木曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 六月十七日
    辞任         補欠選任
     榛葉賀津也君     増子 輝彦君
     浜野 喜史君     田中 直紀君
 六月十八日
    辞任         補欠選任
     田中 直紀君     浜野 喜史君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         佐藤 信秋君
    理 事
                中西 祐介君
                吉川ゆうみ君
                柳澤 光美君
                市田 忠義君
    委 員
                岩城 光英君
                尾辻 秀久君
                岸  宏一君
                高橋 克法君
                中川 雅治君
                藤井 基之君
                山本 順三君
                小見山幸治君
                長浜 博行君
                浜野 喜史君
                増子 輝彦君
                竹谷とし子君
                清水 貴之君
                水野 賢一君
   国務大臣
       環境大臣     石原 伸晃君
   副大臣
       環境副大臣    井上 信治君
       環境副大臣    北川 知克君
   大臣政務官
       環境大臣政務官  牧原 秀樹君
       環境大臣政務官  浮島 智子君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        櫻井 敏雄君
   政府参考人
       環境省水・大気
       環境局長     小林 正明君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○環境及び公害問題に関する調査
 (中間貯蔵施設をめぐる石原環境大臣の発言に
 関する件)
 (中間貯蔵施設の住民説明会に関する件)
 (原子力規制委員会の委員長及び委員の欠格要
 件に関する件)
    ─────────────
#2
○委員長(佐藤信秋君) ただいまから環境委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る十七日、榛葉賀津也君が委員を辞任され、その補欠として増子輝彦君が選任されました。
    ─────────────
#3
○委員長(佐藤信秋君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 環境及び公害問題に関する調査のため、本日の委員会に環境省水・大気環境局長小林正明君を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(佐藤信秋君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#5
○委員長(佐藤信秋君) この際、石原環境大臣から発言を求められておりますので、これを許します。石原環境大臣。
#6
○国務大臣(石原伸晃君) 改めまして、六月十六日月曜日に官房長官を訪問した際の私の発言につきまして御説明をさせていただきたいと思います。
 発言の趣旨は、日曜日に終了いたしました住民説明会の結果、様々な政策的な御要望が出ました。これには、最後は予算措置をしっかりとつくっていかなければなりません、すなわち用地の補償、さらには生活再建、地域振興策の規模を示すということがこれから大変重要な課題となってまいりますということを申し上げたものでございまして、お金で全てを解決するというような意図では全くございません。
 しかし、品位を欠き、誤解を招く表現によりまして不快な思いを抱いた方が大勢いらっしゃる、そのことにつきましては、先般もおわびを申し述べさせていただきましたとおり、心からおわびを申し述べさせていただき、撤回をさせていただければと思っております。
 国会が会期延長なく終了いたしました後に、速やかに地元の福島を訪ねさせていただきまして、直接おわびを申し上げる所存でございます。
 申すまでもございませんが、中間貯蔵施設の建設には、地元の皆様方の理解なくして物を成し遂げることはできません。安倍内閣の最大の重要課題の一つであるこの問題につきましても、被災された皆様方の心に寄り添ってこれからも丁寧に仕事をさせていただきたいと思っております。
    ─────────────
#7
○委員長(佐藤信秋君) 環境及び公害問題に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
#8
○水野賢一君 みんなの党の水野賢一です。
 まず、冒頭申し上げますのは、本来、質疑順というのは大会派順というのが慣例でありますけれども、その中で、私が今日同時並行に行われている他の委員会で質疑をする関係で順序を入れ替えていただいたことに、それに御協力、御理解をいただいた委員長並びに他会派の先生方に感謝、御礼を申し上げたいと思います。
 さて、大臣に、最後は金目でしょ発言についてお伺いをします。
 一昨日の質疑の中では、進退について問われた大臣は、被災地に寄り添いながら今後も頑張っていきたいという趣旨の発言をされて、これは進退については辞任とかを否定した発言というふうに普通受け止められておりますけれども、これはその後問題が、騒ぎがこれだけ、騒ぎというか非難の声がこれだけ大きくなっている中で、この考えには変わりはないんですか。
#9
○国務大臣(石原伸晃君) 福島復興は、安倍内閣の最優先課題でございます。環境省の仕事は、除染の加速、あるいは、これから、御理解を得た後でございますけれども、中間貯蔵施設の整備、福島復興の大前提でございます。就任以来、私もそれに全力で取り組んでまいりました。今後も被災地の皆様方の心に寄り添いながら丁寧に話を進めてまいりたいと考えております。
#10
○水野賢一君 大臣は、会見などでは発言については撤回しないと言っていたと思うんですけど、今の委員会冒頭の発言では、撤回するというふうにおっしゃいましたけど、どの部分を撤回されたんですか。
#11
○国務大臣(石原伸晃君) 私は、撤回するしないというような話はどこでもしておりません。お話をさせていただきましたとおり、歩きながらの話を撤回するしないというような話なのか、この性格は分かりませんでしたけれども、記者会見で申しましたとおり、品位を欠く言葉であったことは間違いございませんので、それによりまして不快な思いをされた方々がいらっしゃる、心からおわびを申し上げたいと思います。
#12
○水野賢一君 今、するともしないとも言っていないみたいなことを言っていましたけど、今冒頭で撤回をしたというふうに言ったのは、これは何だったんですか。冒頭の発言の中で、大臣はどの発言について撤回をすると言ったんですか。
#13
○国務大臣(石原伸晃君) 丁寧にお話をさせていただきますと、記者会見等々では、先ほどお話をさせていただきましたとおり、立ち話の話を撤回する撤回しないというような話かどうかが分かりませんのでこのことについては何にも言及はしておりません。しかし、このような事態に鑑みまして、撤回させていただくと冒頭申し述べさせていただいたところでございます。
#14
○水野賢一君 じゃ、撤回をするというのはこの環境委員会の場で今公式に言ったんでしょうけれども、どの発言を撤回したんですか。
#15
○国務大臣(石原伸晃君) 歩きながらの話でございますので、何をというところに私も疑問を、そのとき記者会見で御質問をいただきましたが、そういう性質のものかどうか分かりませんでしたが、この品位を欠いた発言について撤回をさせていただきたいと思います。
#16
○水野賢一君 だから、品位を欠いたから撤回するのは、品位を欠いた発言というのは何という発言だったんですかと聞いているんです。
#17
○国務大臣(石原伸晃君) 品位を欠くということで心からおわびを申し上げる、また、その言葉をこの場で私が申し述べることはまた品位を欠くことになりますので、問題になっている部分を撤回させていただきたいと思います。
#18
○水野賢一君 大臣、要は、最後は金目でしょという発言を自身が言ったのをもうここで言いたくないからそういうことなんでしょうけど、じゃ、私が言いますよ、最後は金目でしょ発言は撤回するということですね。
#19
○国務大臣(石原伸晃君) 水野委員のおっしゃるとおりでございます。
#20
○水野賢一君 さて、大臣は、三年前に自民党幹事長だったときに、当時の鉢呂経済産業大臣が死の町だという発言をした、若しくは放射能を付けちゃうぞというような発言、これあったのかどうか、私ははっきり言って分かりません、分かりませんが、そういうふうに報道をされたとき、万死に値するというふうにおっしゃいましたね。
 それに対しては、御自身の今回の発言については万死に値するというふうにお考えですか。
#21
○国務大臣(石原伸晃君) 先ほども趣旨をお話しさせていただきましたけれども、これは、様々な要求が住民説明会で出ました。地域の再建策、生活支援策あるいは補償の問題、これらに回答していくためには予算を確保していかなければなりません。その旨で御発言をさせていただいたところでございます。
#22
○水野賢一君 いや、質問に答えていないんですが。
 かつて、こういうデリケートな問題に対して万死に値するというふうに発言をされたわけですね、幹事長のときに、鉢呂大臣の発言に対して。それは事実ですか。
#23
○国務大臣(石原伸晃君) 正確な文言は覚えておりませんけれども、そのような発言をした記憶がございます。
#24
○水野賢一君 となると、今回の御自身の発言というのは、私は、常識的に考えて、死の町という発言よりも最後は金目でしょ発言の方が深刻な発言であり、より住民の方々の多くの人たちの心を傷つけた発言じゃないかというふうに思いますけれども、それならば今回はもっと万死に値するというような認識は持っていないんですか。
#25
○国務大臣(石原伸晃君) 私、お金で、先ほど御説明をさせていただきましたように、お金で物事が解決できるとは思っておりませんし、そんな気持ちは毛頭ございません。
 御説明させていただきましたとおり、様々な要求が出て、それに対してしっかりとお応えをしていかなければならない。環境省は二千人、そして二千億の本来の予算を持っているような小さな役所でございます。これから多くの御要望に対してしっかりと応えていくために予算を確保していくということでございます。
#26
○水野賢一君 いや、要は、今後もしっかり頑張っていくかどうかは今聞いていないんです。つまり、自分の発言は万死に値する発言じゃないかと、どう思いますかと、それを聞いているんです。
#27
○国務大臣(石原伸晃君) この点につきましては、当委員会で前回も水野委員から御質問をいただいております。重ねて心からおわびを申し上げたいと思います。
#28
○水野賢一君 鉢呂発言のときに、当時の石原幹事長は、これ記者会見でこういうふうにも答えているんですね。これは自民党のホームページにも載っているものですけれども、鉢呂発言に対して、子供さんたちを傷つけているわけですから、良識ある大人が酔っ払っても、どんな状態でもそんな話はしてはいけないと思いますというふうに言っているんですね。
 これはオフレコ発言とされていた鉢呂発言に対して、オフレコだろうと何だろうと、酔っ払っていても、どんな場合でも言っちゃいけないというふうに大臣はおっしゃっていたんですけれども。
 ところで、今回の発言というのは、これはやっぱり酔っ払っても、どんな状態でもそんな話はしちゃいけないものだというふうにお思いになりますか。
#29
○国務大臣(石原伸晃君) 先ほど来申しておりますとおり、品位を欠く言葉であったということは素直に心からおわびを申し上げたいと思います。
 私の意図するところは、これだけの要望が出た以上は、この要望にしっかりと応えるために予算を確保していかなければならないという趣旨でございます。
#30
○水野賢一君 予算を確保するための努力というのは一方で必要でしょうけれども、しかし一方では、地元の理解ということも当然必要なわけですよ。その中で、大臣は、御自身の発言が中間貯蔵施設に関しての地元の理解に対して非常にこの政策を進める上でマイナスになったというふうにお考えではないですか。
#31
○国務大臣(石原伸晃君) 冒頭お話をさせていただきましたとおり、国会が会期内に終了いたしましたら、閉会後、速やかに調整をさせていただきまして、福島を訪問させていただきまして、直接おわびを申し述べさせていただきたいと思います。
 先ほどもお話をさせていただきましたとおり、中間貯蔵施設は福島の復興に不可欠な施設でございます。一刻も早い整備が求められておりますが、これを無理やり、住民説明会の模様については三センチぐらいのもう小冊子になっておりまして、私、読ませていただきましたけれども、先祖伝来の土地を売る気はない、いや、この際、しっかりとした補償をいただけるのであるならばお国のために売らなければならない、賛否両論あるわけでございます。それらの御要望にしっかりと応えるために頑張ってまいらなければならないと考えております。
#32
○水野賢一君 いや、一刻も早い整備が求められているというふうに大臣がおっしゃるけれども、御自身の発言はその整備のためにマイナスだったんじゃないですかと、どういう認識を持っているんですかという質問です。
#33
○国務大臣(石原伸晃君) この点についても、先ほど冒頭お話をさせていただきましたとおり、大変品位を欠く言葉であったと思います。予算とそのままストレートに言っておけばよかったのかと思います。品位を欠く言葉によりましてあらぬ誤解を招き、また大変委員の皆様方にも御迷惑をお掛けしている、この点については心から反省をさせていただき、おわびを申し述べます。
#34
○水野賢一君 井上副大臣にお伺いしますけれども、中間貯蔵の地元への説明会とかそういうようなものは井上副大臣が常に行っていらっしゃるようですが、井上さんの目から見て、この大臣の発言というのは地元の理解を得る点に関してはマイナスに働いたというふうに副大臣は思いませんか。
#35
○副大臣(井上信治君) まず前段でありますが、私もこの中間貯蔵施設の説明会には出席をしておりません。
#36
○水野賢一君 その事実関係の話じゃなくて、まず、細かいそんなことを言っているんじゃなくて、大臣の発言はマイナスだというふうに、地元でマイナスの影響を与えるんじゃないかと思いませんかという、正面から答えなさいよ、質問に。正面から答えろよ。はぐらかすなよ。
#37
○副大臣(井上信治君) 思いません。
#38
○水野賢一君 あなたね、思わないの。副大臣として異常な答弁だと思いませんか。これは何、じゃ何、プラスでもあると思っているのか。
#39
○副大臣(井上信治君) 正面から答えろという御指示でありましたので、私の思いを答えたところでございます。
#40
○水野賢一君 じゃ、井上副大臣、この発言が地元に悪影響を与えない根拠を示してください。
#41
○副大臣(井上信治君) 地元に影響を与えないように引き続き取り組んでまいりたいと思います。
#42
○水野賢一君 それは願望でしょう。与えないとあなた言ったんだよ。その根拠を示してください。
#43
○副大臣(井上信治君) これは地元がどう思うかということだと思いますので、根拠ということになりますと私も示すことできませんが、ただ、地元にマイナスの影響を与えないようにしっかり取り組んでいきたいと思います。
#44
○水野賢一君 この最後は金目でしょ発言というのが多くの人たちをやっぱり怒らせることの原因というのは、これは、どう考えたってこの発言というのは、金が付けば最後はどうにかなるというように受け止められる発言だと、そう聞こえるのが普通なわけですよね。
 大臣、そういうふうに思っているわけですか。
#45
○国務大臣(石原伸晃君) お金を積んで全ての方が納得するような性質の問題じゃございません。
 住民説明会で出た意見を読ませていただきましたところ、何代も前に苦労をして買った土地だと、これはお金ではなくて解決をしたいと、そういう御意見もいただいているわけであります。そのことを私は認識しておりますから、そういうことをそういう思いで言うはずがないというふうに御理解をいただきたいと思います。
#46
○水野賢一君 それでは、自民党の今までの原発関連施設を推進するときに、何か金目のものを付ける、まあこれ金目と言うと品はないのかもしれないけど、要するに、それによって利益誘導的に、迷惑施設に対してだったらお金を付けるというような政策が今まであったのかどうか、その点については大臣はどうお考えですか。
#47
○国務大臣(石原伸晃君) 具体的にどのような事業でどのようなことでどのような交付金等々が配付されたかというようなことは、調べてみなければ今ここで即答できないことはお許しいただきたいと思います。
#48
○水野賢一君 発言だけじゃなくて、ちょっと政策的なことも一点きちっと聞いておきたいんですが。
 原子力規制委員会ですね、原子力規制委員会の国会同意人事、今国会で二名提示されましたよね、二名とも承認されてしまいましたけど。一名の方は私たちも反対したんですが。
 さて、この人選に当たっては民主党政権のときにガイドラインがありましたよね。過去にこういうようなお金をもらっていた人は駄目とかって。これは、石原大臣は、もう今自民党政権になってからこういうガイドラインは作っていない、さらには、過去にあったガイドラインは考慮していないと言っているんですね。だけど、法律を制定するときには、法律制定するときには、ガイドラインを作るんですというふうに言って、それで法律通しているんですよ。これは、立法者が国会で法案を通すときにはガイドラインを作ると言っていたのに、それを作らない、過去のものはもう考慮しない、こんなことでいいんですか。これは極めて深刻な問題だと思いますよ。大臣、答弁してください。
 これをもって、時間ですので私の質問を終わります。
#49
○国務大臣(石原伸晃君) この点につきましては、当委員会でかなり、三度ぐらい水野委員と御議論になったと思っております。
 委員の質問の御趣旨は非常によく分かります。現政権では、適格要件、欠格要件、法文の中に明示されております。それに照らしてこの人選を行わせていただいたということは、是非御理解をいただきたいと思います。
#50
○水野賢一君 時間ですので終わります。
#51
○増子輝彦君 おはようございます。民主党の増子輝彦でございます。
 今日は、二百万県民の怒りと失望を私は受けながら、この質問の機会を頂戴したこと、まず御礼を申し上げたいと思います。
 大臣、まず最初にお聞きいたしますが、綸言汗のごとしという言葉を御存じでしょうか。
#52
○国務大臣(石原伸晃君) 認識しております。
#53
○増子輝彦君 それでは、どのような意味を持っているのか、お答えください。
#54
○国務大臣(石原伸晃君) 文学的な表現は避けたいと思いますけれども、絶えず行動を慎み、そして謙虚に行動し、理解を得られるように人間は絶えずなければならないという趣旨だと理解をしております。
#55
○増子輝彦君 ちょっと違うんですね。
 綸言汗のごとしは、孔子の礼記のことわざでありまして、君主が一度口にした言葉は訂正したり取り消すことができないということ、もっと平たく言えば、出た汗が再び体内に戻り入ることがないように、君主の言は一言発せられたら取り消し難いという意味なんです。これ、御理解いただけますね。
 さて、大臣、今回の大臣の最後は金目だというこの発言、先ほど謝罪をし、撤回をするという話をされておりましたが、今私が申し上げたこと、言葉の中では撤回をされ、謝罪をしたということでありますが、私は大臣の体質そのものがまさにこういう感覚であるんではないかという大変疑義を持っています。
 先ほど来、いろいろと言い訳がましく、福島復興の最大のものは中間貯蔵施設が一日も早くできることだというようなことをおっしゃっておりますが、もし本当に自分の心の中から、今日までの環境大臣としての行動から見れば、必ずしも私はそういうふうに大臣は思っていないのではないかと、そういう思いを持っているんです。
 もう一度改めてお聞きしますが、福島復興再生に今最も最優先でやるべきことは何か、お尋ねしたいと思います。
#56
○国務大臣(石原伸晃君) 先ほど来お話をさせていただいておりますが、福島の復興再生のために何が一番重要なのか、率直に申し述べさせていただきまして、住民の皆様方が安心して元の生活を送ることのできるようにするということが一番重要だと考えております。
 またその上で、大きな災害を受けてしまいました。まだ復興の道半ばであります。地域として新たに未来に向かって一歩を踏み出せる環境を整えるということが取組としては重要だと思います。そんな中で、環境省が何をやっているか。一に、除染でございます。二に、これから、まだ着手までは至っておりません、先祖伝来の土地を手放さなければならない多くの方々、お願いを申し上げまして、中間貯蔵施設を整備して福島県の各地にあります放射性物質によって汚染された廃棄物をしっかりとそちらに搬入する。また、そうはいってもそれだけではないと思います。これから御質問があるかもしれませんけれども、住民の皆様方の健康管理、健康不安対策、こういうものに政府一丸として全力で取り組んでいかなければならないと思います。
 特に除染、これはいろいろ御要望を一番いただくところでもございます。国直轄で行っている除染については、当初の計画よりは遅くなりましたが、十一市町村のうち、田村市、川内村、大熊町、楢葉町、そして常磐自動車道、これは既に終了させていただきました。今後とも、先ほど言った未来への復興の動きと連携をいたしまして、加速化、円滑化、これを行っていくことが福島復興の第一歩だと思っています。
 そして、中間貯蔵施設でございます。この土地を、この土壌をどうするか。今私もいろいろな地域を回らせていただいて、フレコンバッグで保管をされているわけであります。これを解消する手だてというものが必要でございます。そのためには、これを集中的そして安全に管理をする、また保管をさせていただく中間貯蔵施設ができないことには、仮置場のままになっているわけでございます。
 しかし、先ほど来お話をさせていただいているように、その土地をお持ちの方々にはそれぞれの思いがある、賛否両論あったと思います。それを目指して頑張っていくということが今委員の福島復興再生のために最優先でやるべきこと。総論的なお話と環境省として取り組まなければならないお話をさせていただきました。
#57
○増子輝彦君 大臣、そういう状況の中で、あなたは福島県にどのぐらいの回数行ったかといえば、余り行っていない。特に最優先である双葉町、大熊町にはたしか一度も行っておりませんよね。双葉町、大熊町の今誰もいない、住むことのできない、この両方の町に足を踏み入れたことありますか。端的に答えてください。
#58
○国務大臣(石原伸晃君) 委員の認識は間違いでございまして、私は御訪問させていただいております。
#59
○増子輝彦君 現場に行きましたか、大熊町、双葉町。首長さんにお会いになったり、全員協議会的な議会との話合いをしたということは私も聞いておりますが、大熊町、双葉町に大臣が行ったということが、誤解であれば、もう一度、具体的にいつ行かれたのか、答えてください。
#60
○国務大臣(石原伸晃君) 平成二十五年一月十七日でございますが、これが初めて大熊町を訪ねたときでございます。あわせて、原子力発電所内も視察をさせていただきました。また、除染の現場も拝見をさせていただきました。そして、昨年の夏でございますけれども、墓地の除染、またモデル除染、濃度が、放射線の濃度の高い地域、もう委員こう言えばどこの地域を指しているかお分かりだと思いますが、そこも全部見てまいりました。そして、この放射線のメーターを持って歩かせていただいて、これは非常に不思議なものなんですけれども、同じ墓地の区画でもその墓地が遮断しているかしていないかによって濃度が違うわけでございます。そういうものも全て見てまいりました。
#61
○増子輝彦君 そうしましたら、大臣、今、双葉町、大熊町がどのような状況、人が住めない実は地域だということはよく御存じだと思います。そこに中間貯蔵施設を造らなければいけないという今の政府の方針。
 先ほど、井上副大臣が言っておりましたけれども、今回十六回のこの地元説明会ありましたけれども、政務三役は誰も一度も行っていないんですね。誰も行っていないんです。挙げ句の果てに、先ほど井上副大臣は、今回の大臣の最後は金目だという発言は、今後のこのいわゆる話合いに影響を与えないという予見を持っているんですね。
 大臣、端的にお答えをいただきたいと思います。なぜ、この住民説明会に誰も一度も行かなかったのか。そして、この大臣の最後は金目の発言が本当にこれからの交渉に何の影響もないとお思いなのかどうか、この二点を端的に、時間稼ぎじゃなくて、端的に答えてください。
#62
○国務大臣(石原伸晃君) 委員が御指摘のとおり、また、私も認識しているとおり、大熊町と双葉町にはどなたも住んでおりません。ですから、その住民の方々が避難されているところで、各々十回程度地域の方々とお話をさせていただきました。そんな中で、この住民説明会、いろいろな地域で行われたわけでございますが、今回の住民説明会は、施設が、二千二百万立米の土地を、汚染された土壌を……(発言する者あり)
 いや、重要な話ですからお話をさせていただきたいと思うんですが。
#63
○増子輝彦君 重要じゃない。影響を与えないかどうかを答えてください。影響を与えないかどうか。答え言っていない、委員長。
#64
○委員長(佐藤信秋君) 石原大臣。
#65
○国務大臣(石原伸晃君) これは先ほど来御答弁をさせていただいておりますが、国会が閉会した後、可及的速やかに地元を訪ねさせていただいて、直接おわびを申し述べたいと思っております。
#66
○増子輝彦君 大臣、違うんですよ。私がお聞きしているのは、今回の大臣の最後は金目という言葉が今後の交渉に影響を与えないのかということを聞いているんです。端的に答えてください。
#67
○国務大臣(石原伸晃君) 私は誠心誠意取り組ませていただくと言うことに尽きると思います。
#68
○増子輝彦君 これね、大臣、しっかりと答弁してくださいね。大臣の発言の以降、私のところに地域住民からたくさんの声が寄せられています。白紙に戻せ、話合いには応じない、謝って済む問題ではない、我々を何と考えているのか、金を無心しているのではない、生活権、幸福権を奪い取られた、石原大臣とは話合いができない、環境省ともできない、辞任をしなければ絶対にテーブルに着かない、すぐに帰れるようにしてほしい、こういう声がたくさん届いているんです。
 こういう発言が出ている中で、今回の大臣の発言は、今後の中間貯蔵施設の建設についての交渉に影響がないかどうかということをお聞きしているんです。影響がないかあるか、端的に答えてください。
#69
○国務大臣(石原伸晃君) 先ほど来お話をさせていただいていますとおり、私はお金で物事を解決しようなんてことは一度も言っておりません。そんな中で、予算をしっかりと確保して、要望をいただいたものに行政府の長として予算を獲得しようと努力をすることは当然の責務であります。
 先ほどお話ししましたように、環境省の本体というのは千人ちょっとなんです。そして、予算規模も大きくなったとはいえ、二千数百億円であります。それ以上のものをしっかりと取ってこの御要望に応えていくということが私の仕事だと思っております。
#70
○増子輝彦君 大臣、繰り返しお尋ねいたします。今後の交渉に影響がないかどうかということをお聞きしているんですから、あるとかないとか、端的に答えてください。ほかのことはもう聞き飽きましたから、端的に答えてください。
#71
○国務大臣(石原伸晃君) 地元の皆様方から、ただいま増子委員が御指摘されたような厳しい意見を拝聴しているということは十分認識しております。ですから、直接皆様方、地元の方々にお話をし、おわびを申し述べたいと申しておるのであります。
#72
○増子輝彦君 直接行って謝罪をして説明をしたいと。大臣、大臣に会いたくないと言っているんですよ。町の関係者の方々も、困った、困った、とんでもないと。双葉郡はもちろんのこと、福島県民のその気持ちを踏みにじって、その福島県の人たちを一体冒涜して何を考えているんだ、こんな大臣とは話合いをしたくない、来てほしくない、辞めてほしい、辞めるまでは交渉に応じないということを言っているんです。このことをしっかりと認識してもらわなきゃいけないんです。
 大臣、あなたは一九九〇年に私と一緒に安倍晋太郎先生の下で衆議院に同期当選しました。安倍晋太郎先生が私たちに常に言ったことは、政治は信頼だと、信なくば立たず。今あなたと福島県民、特に双葉、大熊のこの住民の地権者、非地権者を含めて、あなたに対する信頼は全くないんです。これで影響がないとは私は言えないと思う。
 先ほど来申し上げているとおり、もう一度だけお聞きします。このことが影響しないかどうか、影響があるのならば、あなたはしかるべき責任をきちっと、謝罪とか撤回ではなくて、取らなければならない。そうしなければ、中間貯蔵施設の建設ということは全く先に進まない。
 もう一度だけお聞きします。影響があるんですか、ないんですか。
#73
○国務大臣(石原伸晃君) 先ほど来御答弁させていただいておりますとおり、厳しい御意見は拝聴しております。しかし、私は、金で物事を解決するなんて思ったことは一度もございません。そこのところは御理解いただきたいと思います。(発言する者あり)
#74
○委員長(佐藤信秋君) 速記を止めてください。
   〔速記中止〕
#75
○委員長(佐藤信秋君) 速記を起こしてください。
 増子輝彦君、もう一度質問をどうぞ。
#76
○増子輝彦君 じゃ、もう一度だけお聞きします。端的に答えてください。
 今後の交渉に影響があるかないのか、そのことをお聞きします。
#77
○国務大臣(石原伸晃君) 地元の皆様方から委員が御指摘されたような厳しい意見を拝聴はさせていただいております。ですから、私は、金で物事を解決しようなんということは一度も考えたこともありませんし、そのことをしっかりと伝えさせていただき、そして、冒頭お話をさせていただきましたとおり、言葉が品位を欠いたということは本当に心からおわびを申し上げたいと思います。(発言する者あり)
#78
○増子輝彦君 委員長、自民党席から、そのことが分からないのかというやじが飛んでいます。このことが分かるなら、あなた方はすばらしい方ですよ。やっぱり福島県のことを思っていないんです。岩城さん、どう思うか、後でよく聞きたいと思いますけれども。
 いずれにしても、大臣、これはあなたの言った言葉は元に戻らないんですよ。福島県民全員が、岩城さんもそうだと思いますけれども、やっぱり失望と怒りなんです。最後は金目、あなたがどういう意味で使ったかは別として、県民がそう思ってしまっているということ、これは間違いなくあなたの辞任に値することなんです。
 先ほど水野委員からも話があった、鉢呂元経産大臣が死の町と表現をしたことによって八日間の就任で辞任に追い込まれた。比較はしたくはありませんが、あなたのことの方が、札束で福島県民のほっぺたをひっぱたくような、金で何でも解決できるような思いを込めてあなたは発言した、これは非常に重いんです。あなたは政治家としてある意味では失格なんです。すぐ辞任しませんか。もしこのことが、辞任できないということならば、あなた自身が本当に私は政治家として大変失格者だと思います。辞任する気はありませんか。
#79
○国務大臣(石原伸晃君) 唐突な御質問だと思います。私は、先ほど来申しましているとおり、お金で物事を解決しようなんて一度も思ったことはございません。
#80
○増子輝彦君 今、なぜあなたがそんなに怒らなきゃいけないんですか。あなた、自分の言葉に責任を持つことが大事なんです。
 二つまだ答えていないんですよ。影響を与えるか与えないか、辞任する気はないのか、このことを二つ私は質問しているけれども、結局答えない。時間稼ぎなんでしょうね。逃げ切ろうと思っているんでしょうね。しかし、そういう姿勢で、国会が終わったらすぐ福島県に行く、いつだって行けるじゃないですか。夕方、福島に行ったら、すぐに会えるじゃないですか。なぜすぐ行かないんですか。そういう行動が取れない。
 それからもう一つ申し上げたいことは、十六回の住民説明会に、実務的なことだから政務三役は行かなかった。そうじゃないんです。福島県民の、特に双葉郡の、慌ててこの中間貯蔵施設が造られようとしている双葉、大熊町の皆さんは、生存権、基本的人権、生活権、幸福権、全て失われているんです。その思い、魂の叫びを、事前説明会、この地元の説明会で事務方が聞くだけでは、政治は駄目なんです。自分の心と耳で地権者や非地権者、地域住民の声を聞かなければ、霞が関の役人諸君が言ったことを、こんな三センチもある束ねた報告書だけを聞いたのでは分からないんですよ。だから、政務三役がそこにずらっと並んだら、みんなが手分けして行けばいいじゃないですか。民主党政権のときは、どんな状況であっても政務三役がどんどんどんどん現場に足を踏み入れ、そういう会合にも、話合いに臨んだんです。なぜ今の自公政権はそれができないのか。
 大臣、今日これからでも、国会が終わった後でも、夕方、福島に行けるじゃないですか。謝罪に行ったらいいじゃないですか。撤回をしたと言ったらいいじゃないですか。その上で、あなたとは交渉しない、あなたとは話合いができない、そんな思いを持っている福島の人々に私は直接会ってやるべきだと思います。大臣、そのことはすぐできませんか。
#81
○国務大臣(石原伸晃君) 先ほどの御質問の中にありましたとおり、大熊町と双葉町の方々はどなたも町にいらっしゃいません。ですから、他の地域で、各町十回程度、いろいろな方とお話をさせていただきました。もちろん、座談会等々も四回やらせていただきました。その中にその町民の方がいたかどうかは定かではございません。
 いまだに多くの方々がふるさとに帰れずに震災前と異なる生活をしているということは、しっかり認識させていただいております。私たちはやっぱり、どんな災害があったとはいえ、人が生きていく上で、委員が御指摘になられますように、幸せな暮らし、元の暮らしが一番だった、そういうものを求めるというのは当然のことだと思います。そして、特に被災された方々というのはその思いが強いんだと思っております。安倍内閣は、被災者の皆様方の心に寄り添って政策を進めてまいりましたし、これからもそのように進めさせていただきます。
 御訪問についてのお話がございますが、日程が整いましたらしっかりと公表させていただいて、お知らせをさせていただきたいと思っております。
#82
○増子輝彦君 日程を調整してという、そんな悠長な状況じゃないでしょう。先ほど来、大臣が、福島の復興について何が最優先かということをお聞きしていろいろ述べられましたけれども、その中でもやっぱり除染に伴う中間貯蔵施設、三十年以内に最終処分場を造らなければいけないという法制化の問題、自由度の高い地域振興の交付金、その一連のあなたが所管をしていることが最も重要であることは間違いない。アンダーコントロールと言ってコントロールされていない、一Fの収束、汚染水の対策ももちろん必要です。しかし、あなたが所管をしている、大臣としてやらなければいけないこの問題が、あなた幾らこう口で、最後は金目だと言っても、そんなお金のことを言ったんじゃない、予算のことを言ったと言うけれども、誰も県民はそう思っていないんです。
 だから、今日、どんなことを、万難を排してでも福島県に行くぐらいの姿勢、いや、むしろもっともっと早く行くことが当然のことだと思います。なぜそれができないのか。私はあなたの感覚が残念ながら理解できない。
 これは本当に、私から言えば、あるいは福島県民、自民党、公明党さんは別として、ほとんどの国会議員はあなたは辞任すべきだと思っているんです。辞任する気はありませんか。
#83
○国務大臣(石原伸晃君) 国会終了後速やかに、お相手のあることでございますので、訪問させていただき、直接お話をさせていただきたいというふうに御理解をいただきたいと思いますし、私は、職務をしっかりと丁寧に全うしていきたいと考えております。
#84
○増子輝彦君 大臣、あなたが、いろいろ私が質問しても明確に答えない。辞任の話もそうですが、影響を与えないということについての答弁も全くされない。訪問してほしいということについても何ら、速やかにという話だけで、すぐに答えてくれない。ますます福島県の県民はあなたとの話合いは私は拒否するようになってくると思いますよ。
 今後、内閣改造があってどうなるか分からないけれども、しかし、今あなたは、二十七年の一月に第一回目の搬入をしたいという期限の設定を環境省はしているわけです。そのことは、これから数か月間、場合によっては、この交渉が進まなければそんな目標は達成することはできないんです。幾ら事務方が頑張っていても、あなたの発言一つによってこういうことが全て停滞をする。まさに、福島の復興再生が遅れに遅れに遅れていく。
 十三万人以上の方々がまだ県内外に避難生活を強いられているんです。今、仮置場から中間貯蔵施設に造ろうとしているこの地域に行方の知らないお子さんがいるという父親が、その予定地の中で毎日子供の捜索をしているんですよ。そういう人たちの思いを込めたら、あなたは速やかに行かなければいけない。行った上で、私は、辞任をすることが、この停滞をしている中間貯蔵施設や最終処分場の問題についてそれを打開すること、それしかないと思っているんです。あなたにとって環境大臣は不足だったのかどうか分からないけれども、どうしてもあなたがこの福島の復興再生に積極的にやっているとは思えない。
 大臣、もう一度お伺いします。この問題は、今後の福島県の復興再生に非常に影響を与えると同時に、県民を傷つけ、冒涜をして、そして札束でほっぺたをひっぱたくような行為になったという、そういうしっかりとした認識を持って、打開策を図るために速やかに私は辞任を要求したいと思います。どうお考えですか。
#85
○国務大臣(石原伸晃君) 先ほど来お話をさせていただきますとおり、私の品位を欠く発言によって、あらぬ誤解を招き、大変不快な思いをさせたことについては、本当に心からおわびを申し述べたいと思います。私は、与えられた職責を全うさせていただきたいと考えております。
#86
○増子輝彦君 これほど言ってもあなたには何の聞く耳を持たないし、福島県民の感情に対しての真摯な態度が見えないということ、本当に残念なことであります。
 聞くところによれば、今後、会期末を控えて、国会対策の上で問責あるいは不信任案が出される可能性もあるということ、そのときには、よもや福島県選出の自公の国会議員の皆さんがそれに反対するようなことは私はないと福島県民として信じているわけですけれども、大臣、このことは極めて重要なあなたの、今立場にあるんです。福島県の県民に本当に心からおわびをして、そしてこの福島の復興に取り組んでいくためには、速やかに福島県に行って県民に謝罪をしていくことが今最も重要なことなんです。それは、知事や市長や町長やそういう方々はもちろん、それ以上に、福島県民、ましてや中間貯蔵施設の建設予定地の双葉町、大熊町の皆さんの心情を思うときに、このことは避けて通れないんです。
 過去にあなたは様々な実は問題発言をしていること、特に、原発絡みのことについては本当に過去に幾つかの大変間違った実は表現をしているんですね。福島第一原発はサティアンのようだとか、あるいは、この中間貯蔵施設の問題については福島県民がそれぞれ自ら責任を負うべきだ的なものも話をされている。どうもあなたが福島の復興のために心を砕き、本当に政治家としてこの原発の災害に対して向き合っているとは思えない。
 大臣、あなたは、今回の原発事故は国は加害者かどうか、そのことについてお伺いいたします。国は加害者ですか、原発事故に対して。
#87
○国務大臣(石原伸晃君) 所管外の話でございますが、原発の安全性の確保は、世界中、原発を保有する会社が担っております。その上で、我が国も安全神話に陥っていたということは素直に認めさせていただきたいと思います。
 ですから、福島第一原発のあの事故に鑑みて、原子力政策、これまでは推進と規制が一つの役所の中にあった、これを規制と推進としっかりと分ける。これまで原子力政策を担ってきた国の社会的責任、私は、原発政策、はっきり申しまして、推進してきた側だと思います。
 閣僚の一人として、今の委員の御指摘を踏まえ、重く受け止めていかなければならないと考えております。
#88
○増子輝彦君 大臣、そこまでおっしゃるなら、過去の言葉を引き出して申し訳ないんですが、あなたは、二〇一一年六月十四日、当時自民党幹事長時代、大きな事故があったわけだから集団ヒステリー状態になるのは分かるという発言を記者会見でされているんですね。今言ったことと少し違うような気がいたします。
 いずれにしても、この原発行政は、国が政策を進めてきて、それを東電を始め電気事業者が進めてきたということ、まさに国は加害者なんです。そして、福島県民はこれは被害者なんです。全く過失のない中での、今十三万人を超える方々が避難生活をし、家族が分断され、人の心が痛み、地域が分断され、大変な状況なんです。
 このことに対して、最後は金目だというこの発言、到底私は容認できませんし、福島県民誰一人としてこれを容認することができません。あなたのこの発言によって、多分交渉はかなり遅れるだろうし、白紙に戻ったと言ってもいい状況ではないかと私は推測します。どうぞ皆さん、このことはよく理解をしていただきたい。
 大臣、最後にもう一度、あなたが謝罪をし、撤回をし、辞任をするということを要求しますが、最後に、その見解、お考えをお聞きして、私の質問を終わります。
#89
○国務大臣(石原伸晃君) 先ほど来お話をさせていただきましたとおり、私の品位を欠く発言が思わぬ誤解を招いているということは、本当に心からおわびを申し上げますし、それによりまして多くの方々から御叱責をいただいていることも十分反省をさせていただきます。その上で、しっかりと職務に精励をさせていただきたいと考えております。
#90
○増子輝彦君 終わります。
#91
○清水貴之君 日本維新の会・結いの党の清水貴之です。
 まずは冒頭、大臣、発言は撤回ということをおっしゃいました。水野委員からの指摘もあって、ちょっと私もその部分分かりにくかったんですが、撤回ということをおっしゃいました。
 改めて、撤回ということでよろしいんですね。
#92
○国務大臣(石原伸晃君) 私の意図せざる意味に御理解をされてしまったようなことは、本当に私の不徳の致すところでございます。この場をお借りいたしまして、改めて撤回をさせていただきたいと思います。
#93
○清水貴之君 ただ、当初は、ああやってぶら下がり会見でもあるし撤回はしないとおっしゃっていました。ここに来て撤回へと移った、気持ちが変わった理由をお聞かせください。
#94
○国務大臣(石原伸晃君) 撤回するしないという話を私は記者会見等々でした記憶がございません。
 先ほども、今委員が御指摘されましたとおり、歩きながら話したことが撤回できるのかできないのか、そこのところの整理もしなければなりません。どこまでを聞いている方が、どこまでを聞いていない方が、誰が何を聞いていたかまで分からない話でございます。記者会見等々で私が何かを言って、その議事録がしっかり残っておれば私ももっと明確に早い段階でお話しできたと思いますけれども、立ち話でございましたので今日になってしまいましたことは、申し訳なく思っております。
#95
○清水貴之君 そして、お聞きしたいのが、先ほど増子委員からもありましたけれども、これまでたくさん住民の方々と話すチャンスはあったのに、その話す機会を生かしてこなかったという部分です。
 住民説明会、計十六回、五月三十一日から開かれましたが、一度も参加されていませんね。これは事実の確認です。参加されていませんね。
#96
○国務大臣(石原伸晃君) 私どもは参加しておりません。
#97
○清水貴之君 その理由を聞かせてください。
#98
○国務大臣(石原伸晃君) これは、先ほどお話しさせていただいたかと思いますけれども、二千二百万立米の汚染された土壌等々を保管する中間貯蔵施設でございます。これは極めて、技術的にどこに何を造るか、それによりまして、それが敷設される町の一体どれだけの面積がその施設に吸収されてしまうことになるのか、こういう問題でございますので、その配置あるいはその地域の中に、先ほど同僚の議員の中の御議論の中にありましたとおり、私も聞かせていただいておるんですが、中にはお子様を亡くされて、その地域に住んでいらっしゃって、私は土地を売らないとおっしゃっている方がいることもまた事実であります。
 こういう方々に、用地補償の考え方、あるいは生活支援はこんなことを考えています。もちろん地域振興策はこんなことを考えています。しかし、先ほど来議論になっておりますとおり、環境省は小さな役所でございますので、それに充当する予算は持っておりません。これから財政当局、大変財政規律の重んじる中で、しっかりと御要望のあったものに応える予算額を確保していかなければならないと考えております。
 そのような段階で、実務者から、あなたのお宅はここですね、ここにはこういうものが建ちます、こういうところには道路になります、そういうような実務的な説明をさせていただきました。また、皆様方からいただいた意見というものは、先ほど私どもの、大臣、副大臣、政務官おりましたが、三センチぐらいの冊子になっておりまして、私もいつも持って歩いております。全部は一度見ましたけれども、気になる点も多々ありますので、これをまとめて整理をして、どういうことであったのかということを明らかにしていく、そういう責任があると考えております。
#99
○清水貴之君 ペーパーで御覧になっているということですが、やはり大臣、元々記者出身でもありますし、現場に行って現場で話を聞くことの重要性というのは十分認識をされていると思います。
 ということは、今の説明ですと、もう行かなくていいという判断だったということで、それ、全くもう当初から行くつもりもなかった、行かなくていいという判断だったわけですね。
#100
○国務大臣(石原伸晃君) この説明会は、先ほどお話しいたしましたとおり、二千二百万立米のものを収容する施設というのは巨大なダムなんですね。この巨大なダムをどういう形でどう造るのか、そこにはいらっしゃる地権者の方々もいます。あるいは、隣接して、計画が明らかに、地図も示しまして御説明をさせていただきます。そうすると、隣地の方もいらっしゃるわけであります。こういう方々に、じゃ自分は用地の内側じゃないけれどもすぐ隣だ、私どもの補償はどうなるんだと、こういう意見も出ております。こういうことを実務的にこういう考え方でこういうふうに対処させていただきますということを御説明する会でございます。
#101
○清水貴之君 そういった意見をやはり紙で見るのとじかで聞くのとでは、また全然感覚が違うと思うんです。そこの違いの部分がああいった発言につながったんではないかと私は感じているんですが。
 資料を配らせていただきました。住民説明会の五月三十一日から六月十五日までのこの十六回の部分と、その間の大臣のこれは公務のスケジュールです。大臣の公務、これは環境省の秘書課から出していただきました。大臣の公務ですから、大臣の言ってみれば政務ですね。御自身の議員活動というか、プライベートな部分はもちろん入っていないんです。
 これ、付き合わせていきますと、どうしても十六回のうち行けなかったというのは六月九日の月曜日、福島県いわき市で夕方六時からこれ説明会があったんですが、この日は決算委員会が夕方までありましたので、これは行くことは無理でした。ただ、それ以外の十五回は行こうと思えば行けたんです。
 六月八日、東京千代田区でも開かれております。この日は公務は休みになっています。
 そのほか見ていきますと、六月二日の月曜日、これは公務がない日で、中野区長の選挙の応援にこれ入っているわけですね。ということは、そういった住民説明会、もし、もしですよ、行こうと思えば、どちらを優先するかはそれぞれだと思いますけれども、行こうと思えば行けたわけです。
 そのほか、例えば六月十四日、土曜日ですが、この日は福島県で三回開かれておりますが、これ大臣のフェイスブックを見させていただきますと、地元で冷やし中華を食べていたと、中華料理店でという書き込みもありました。
 それが決して、もうプライベートな時間もあるでしょうから、絶対もちろん駄目だとは言いませんけれども、そういった時間があるならば、ちゃんと行って住民の声を拾い上げていただきたかったと、そうしたらああいった発言につながらなかったんじゃないかと思うんですけれども、大臣、なぜ行けなかったんですか、行かなかったんですか。
#102
○国務大臣(石原伸晃君) 先ほど説明いたしましたように、この説明会の趣旨ですね、趣旨に鑑みて、私がその場にお邪魔する機会があるとするならば、やはり実際的にこれだけの御要望に対してこれだけのことを用意しましたということが言えなければ、行っても何だということになってしまいます。要望を聞かせていただいて、先ほど来お話をさせていただいているとおり、予算をしっかりと確保して、これだけ、御要望があったことにこれだけのことができるということはやはり示していかなければならないと考えております。
#103
○清水貴之君 これは、私が今こうやって何で行かなかったんだと言っていますけれども、これは住民説明会でもそういった声がたくさん出ていたというふうに聞いています。何で大臣来ないんだと、何で政府関係者来ないんだという声が出ていたと聞いています。その辺りは、大臣、話は伝わっていますか。
#104
○国務大臣(石原伸晃君) 今のお話は十分承っております。しかし、会の性格上、私どもが用地の配置はこうなっています、補償の仕方はこうなっていますというお話を、実際にどれだけのことができるという材料を持ち合わせない中で、今しっかりと議事録を全員が持たせていただいて読ませていただいているわけであります。ですから、どういう話があったということも分かっているわけでございます。そのように御理解をいただきたいと思います。
#105
○清水貴之君 ちょっとしつこくなって申し訳ないんですけど、ただやはりスケジュール的には行こうと思えばこれは行けたわけですね。そういった住民の皆さんの声があるわけですから。大臣の思い一つで行こうと思えば行けたわけですよね。
#106
○国務大臣(石原伸晃君) 住民説明会でございますから、どこどこに誰が来た、どこどこに誰が来ないというような性質のものになってはなりませんし、どこに何を配置する、また補償はどういう形でさせていただく、それに合わせて生活支援策はこういう考えです、そういう説明をする場でありますので、最初から私ども、大臣、副大臣、政務官は出席しないという予定でございました。
#107
○清水貴之君 ということは、政務三役は行っていない。担当者から説明は受けていると思うんですが、そのお金の話、どういった説明を担当者から受けていたんでしょうか。
#108
○国務大臣(石原伸晃君) 若干長くなりますけれども、よろしいでしょうか。
#109
○清水貴之君 できたらコンパクトに答えてほしいんですが。
#110
○国務大臣(石原伸晃君) はい。じゃ、かいつまんで御紹介させていただきたいと思います。
 まず、用地の補償関係でございます。
 具体的な用地補償額を示してほしい。それが駄目なら目安だけでも示してほしい。高速道路と同様の用地補償にしていただきたい。事故前価格で補償すべきである。用地買収に応じた場合の税控除を拡大すべきである。津波で不明の家族を捜索中、家族の接点のある土地を売る気はない。先祖代々の土地なので孫の代まで引き継ぎたい。欲しいのはお金ではなく安心感が欲しい。初代が殉職したときに出たお金で買った土地で私で四代目、金ではない、こういう報告を受けております。
#111
○清水貴之君 その中で、特にお金の部分をお聞きしているんですけれども、お金についての説明というのはどういうことを受けたんでしょうか。
#112
○国務大臣(石原伸晃君) 今、全部ではございませんが御説明させていただきましたのが、用地補償関係に関わる、金銭に関わる御質問でございます。
 このほか、例えば交付金も大きな話題になっております。交付金はどのようなものを考えているのか。帰宅困難区域の住民のために使われるべきである。自由度の高い交付金には何の制限も設けないのか。周辺住民の生活再建に対してどんな支援を考えているのか。これが交付金関係の皆様方からの重立った意見です。まだ詳細はございます。
#113
○清水貴之君 結局、先ほどの話でも、やはり予算措置が大事になってくる、金目というのは予算措置だという説明でしたけれども、結局は、予算措置があれば、これは予算がしっかりと充実してくれば解決する。ということは、大臣、やはりお金があればこれは問題が解決できるというふうにこれは捉えてもいいんですか。
#114
○国務大臣(石原伸晃君) 先ほど御紹介させていただきましたケースの中に賛否両論あるというお話もさせていただきました。お金ではないと言っている方もいらっしゃいます。売る気はないという方もいらっしゃっております。ということは、お金で全てが解決できるとはこれまでも考えておりません。というのは、大熊町、双葉町の皆様とは各々十回程度これまでにもお話をさせていただいておりますが、同様な御意見をいただいております。ですから、お金で全てが解決することではないというのが私の根本にあるわけです。
 しかし、その一方で、前段御紹介させていただきましたように、具体的に示してくれ、生活支援策、交付金は自由にしてくれ、こういうものに対してやはり示さなきゃ私ならないと思っているんです。これはなかなか、余りうれしいことではありませんけれども、これから財政当局と折衝させていただきまして、御要望のものにできる限り応えられるようにそこの部分は十分に手当てをし、また、売らない、お金じゃないという方々にも引き続いて丁寧に御説明をしていかなければならない。
 これは巨大なダムを造るのと同じなんです。私は八ツ場ダムの建設途中のところを国交大臣で行かせていただきました。一番印象に残りました話は、今の所長さんじゃない、今の所長さんは、もう私たちは楽な仕事なんです、実は初代時代、その一番最初に地元の皆様方にお話をして、特に印象に残りましたのがお墓でございます。お墓が水没をするということはなかなか多くの方々が理解できない。そのお墓も移し替える、あるいは道路も移し替える、鉄道も移し替える、そういう細かい気配り、目配りがない限りは巨大ダムというものは完成に至らないですし、ダムの建設にはかなりの時間が掛かる、そういうつもりで取り組ませていただいております。
#115
○清水貴之君 先ほど増子委員からも影響についての質問もありました。これは今後の、福島回っていかれる、謝罪を直接していかれるということですが、影響です。これ、ないと思っている人はもうほとんどいないんじゃないかと思っております。
 でも、大臣はそこの辺りははっきりとは言明をされていません。これ、あるならあるで、しっかりと認めた上で話は進めていかないといけないと思うんですね。あるならある、それと併せて対策を取っていかなければいけないと思うんですけれども、大臣、この影響です。もう一回お聞きいたします。影響についてはどう思っていらっしゃるでしょうか。
#116
○国務大臣(石原伸晃君) 私の思いが全く思わぬ方向に伝播されている、それも私の稚拙な、ちょっと言葉が品位を欠いていた、この言葉が多くの方々に不快感をお与えしたと、この点につきましては、もう前回の委員会でもおわびを申し述べましたし、今回もおわびを申し述べた次第でございます。また、ただいま清水委員が御指摘されましたような厳しい意見というものも私の耳に届いております。ですから、速やかに福島を訪ねさせていただきまして、私の口から直接おわびをし、皆様方のお話をしっかりと聞かせていただきたい、それからだと思っております。
#117
○清水貴之君 大臣、やはりこれは、僕は大変な大きな影響が続いていくと思っておりまして、としますと、やはり復興の進み具合にも影響を与えていく。進退への話、質問というのも先ほども出ておりましたけれども、ここは本当に、これは大臣の仕事がどうこうというよりも、そういう枠を超えて、福島のために、日本のために、復興のために、ここは思い切った決断をされる必要もあるんじゃないか、その方が復興の進みに対して前向きになっていくんじゃないかと思うんですけれども、大臣、最後の質問になります。進退について改めてお聞かせください。
#118
○国務大臣(石原伸晃君) 繰り返しになって恐縮ですが、私の少し品位を欠く発言によりまして私の意図せざる思いを多くの方々が抱いてしまった。しかし、私はそんなことを毛頭考えたこともございませんし、これからもそんなことは考えておりません。誠心誠意、被災された方々の心に寄り添うというのが安倍内閣の基本方針でございますので、その基本方針にのっとってこれからも対処させていただきたいと考えております。
#119
○清水貴之君 質問を終わります。
#120
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
 先ほど石原環境大臣は、金で解決するとは毛頭思っていないと、語気を荒らげて、陳謝の場にはふさわしくない大声で言われましたが、本当にそう思っているんだったら、最後は金目でしょ、こういう発言は出ません。これは単なる品位に欠ける発言どころか、大臣としての見識が問われていると。普通の人間は、本当に被災者のことを思うんだったら、どんな場であっても、最後は金目の問題でしょと言うはずはありません。先ほどあなたは、被災者の皆さんの心に寄り添ってやると、そう言いました。しかし、その発言は全く正反対の、被災者の気持ちを踏みにじる重大発言と言わなければならないと思います。
 佐藤福島県知事は何とおっしゃっているか。避難している住民や県民がこの三年四か月の間どれほど苦しんできたかを本当に理解しているのか、住民のふるさとへの気持ちを全く顧みない発言だと、そう述べました。福島県議会は、自民党も含めて全会派一致で抗議文を採択をいたしました。建設候補地とされている双葉町の伊澤町長は、本当に困る発言だと、補償や賠償など金が目当てだと誤解を招くと。大熊町の渡辺町長、とても受け入れられない問題発言だと怒りをあらわにされています。
 この大臣の最後は金目でしょという発言は、福島第一原発事故を引き起こして、住民や県民に三年四か月も苦しい避難生活を強いているその反省と責任を棚上げにした発言で、陳謝、撤回で済まされることではない。大臣としての資格が厳しく問われると。
 あれこれ弁明、結構です。大臣としての資格が問われているという認識を持っているかどうかだけお答えください。
#121
○国務大臣(石原伸晃君) 繰り返しになりまして大変恐縮でございますが、私の表現によりまして心を乱され不快な思いをされた方々にはもう何度もおわびを申し上げております。私の意図するところが違うということは、委員はそうではないという御指摘ではございますが、私はそうではなく、最後は予算をしっかりと確保して様々な要求にしっかりとお応えするという意味でございます。そして、これがこれから重要な課題になってくるということを申したのであって、大きな誤解を招き、また、多くの方々に不快感を持たれたことについては心から反省をし、心からおわびを申し述べさせていただいているところでございます。
#122
○市田忠義君 誤解じゃないんですよ。誰も誤解していない。真意と受け取っているんですよ。
 誤解というのは非常にひどい発言なんですよ。自分は正しいことを言ったんだけど、誤解した相手が悪いと。何にも反省していないんですよ。誤解は誰もしていない。福島県民も国民も、あなたの発言、これはひどい発言だとみんな思っている。思っていないのはあなただけですよ。私は、自民党や公明党の良識ある議員の皆さんも、最後は金目の問題でしょと、これは大臣が言うべき言葉ではないと、そう思わなかったら、政治家としての資格が問われるということを言っておきたいと思います。
 私は先日、いわき市内にある双葉町役場で当局者から、双葉町の現状や中間貯蔵施設建設問題などについて説明を聞きました。双葉町の住民のうち福島県内に避難している方が五七・三%、県外の方が四二・七%、そのうち福島県内に避難している方は福島市、会津若松市、郡山市、いわき市、白河市、南相馬市などの仮設住宅で生活をしておられます。
 双葉町は、帰還困難区域が九六%、避難指示解除準備区域は四%であります。ですから、復興の取組の課題は、ふるさと双葉町への帰還と町の復興だと、国に帰還の見通しを明らかにするように強く要請しておられます。また、全国三十九都道府県、およそ四百の市区町村等に分散している町民のコミュニティーを形成することなどに必死の努力をされています。
 去年ですね、十一月だったと思いますが、国に対して双葉町の復旧・復興に向けた要望書を提出されました。これは事務方で結構ですが、長い答弁要りません。こういう要望書を受け取って、こういう事態を承知していると、しているか、していないかだけお答えください。
#123
○政府参考人(小林正明君) 昨年十一月二十八日に、双葉町の町長から、環境省宛ての三項目にわたる要望書を受け取っております。
 健康管理体制の構築、国直轄モデル事業の継続実施など、あるいは野生鳥獣の駆除対策についてというようなものでございます。
#124
○市田忠義君 双葉町の町長、町民がふるさとを追われて苦しい避難生活を強いられながら、必死に帰還と町の復興に力を尽くしていると。そこへこの中間貯蔵施設の建設計画が持ち上がりました。住み慣れたふるさとの土地が取られてしまう、帰還したくても帰還できなくなるということになってしまうと。
 環境省はこういう双葉町の状況をよく承知していると言われましたが、説明会などでの環境省の姿勢は全く町民の思いを理解していない。大臣の発言は、福島原発事故によってこの二重も三重にも苦難を強いられている町民の思いを逆なでするもので、発言の撤回だけで済まされるものではない。先ほど私は、誰も誤解などしていないと。一体誰が何を誤解したというのか。誤解を招いたということは、むしろ自分の発言は正当だったと言っているのと一緒だと。これは苦難を強いられている避難者を愚弄する発言だと、そう思います。大臣、いかがですか。
#125
○国務大臣(石原伸晃君) ただいまの市田委員のお話のとおりであるとするならば、心からおわびを当事者は多分しないと思います。私は、私の発言によりまして不快な思いをされた多くの方々に心からおわびを申しておりますし、私の意図するところは、住民説明会で、先ほど若干、全部ではございませんが意見の幾つかを御披露させていただきましたけれども、こういうものにしっかりと応えていくために、また双葉町長からいただきました三項目の要望も私たまたま通り合わせましてそれいただきましたんで、予算措置を伴うものでございます、その予算をしっかりと確保して御要望に応えていくということが仕事だと考えております。
#126
○市田忠義君 じゃ、端的に聞きます。福島県知事の発言や自民党も含む福島県議会の全会派一致の意見書、抗議書、大熊町、双葉町の町長の発言、これは誤解ですか。
 この発言は自分の真意を理解していない、誤解だと。誤解している方が悪いというんです、その誤解という発言は。誤解という発言は撤回すべきですよ。自分が最後は金目でしょと言った、ここに本音が表れている。間違いでしたということを認めなかったら、あなた、大臣の資格ないですよ、いかがですか。そんな言い繕いしたら駄目ですよ、率直に政治家は。
 こんなことを、本当に福島県民や被災者のことを思うんだったら、誰が最後は金目でしょと言いますか。予算を付けるという話と、最後は金目でしょというのは、日本語の理解として誰が考えても異常な発言なんですよ。それを立ち話で言ったからとかね、前回のおとついの委員会では、あなたは陳謝するだけで撤回さえしなかった。世論が大きく巻き起こってこのままではちょっと具合が悪いと。今日初めて撤回と言われたけれども、そんな姿勢では本当に駄目なんですよ。あなた、本当に心から反省しているんだったら、そんな気持ちは毛頭ないよと、先ほどのようなあんな居直ったような言葉荒らげるような発言は慎むべきですよ、いかがですか。
#127
○国務大臣(石原伸晃君) 先ほど来お話をさせていただいておりますとおり、住民説明会が終了いたしました。そして、そこで出された様々な御要請、御意見、先ほど若干御開陳をさせていただきました。その中で、私どもが何をなすべきか、次なる御要望をお聞きした後はしっかりとそれにお応えしていかなければならない。政策を実現するには予算が必要でございます。その予算を確保しなければならない。その意味で私は発言をさせていただいたというお話をさせていただいておるんでございまして、誤解を招いたのは自分の考え方ではないと思っております。
#128
○市田忠義君 私聞いているのは、福島県議会や福島県知事や双葉町の町長や大熊町の町長が考えていることは誤解だと、間違って理解していると、そうではないなら、ないと言いなさいよ。
#129
○国務大臣(石原伸晃君) 議会の皆様方も、実は私のところにわざわざ杉山さんという幹事長がおいでいただきました。そこで抗議文を頂戴しました。そして、その中に、表現には気を付けてもらいたいと、そういう御指摘がございました。そして、私の真意というものは御説明をさせていただき、議会の皆様にも心から陳謝をさせていただきました。そういうことでございます。
#130
○市田忠義君 中間貯蔵施設の候補地とされている地域は、双葉町の十分の一の面積に相当し、将来の町の復興、再興へも大きな影響を与えるものとなっています。そこで、町や住民は、地域振興策、町民全体の生活再建支援対策などを求めておられますが、説明会でも具体的な回答はなかった。地元住民、大変怒っておられます。
 私が双葉町の当局者から聞いたところによると、候補地とされる地域の地権者と候補地外の住民とが中間貯蔵施設建設によって分断をされ、町の復興、再興の障害になることを大変心配をされておりました。仮に苦渋の選択として中間貯蔵施設を受け入れることになったとしても、双葉町の町民一人一人の生活再建、町全体の復興ができるようにすることが強い願いであり、共通の思いとなっていました。
 環境省は、中間貯蔵施設の同意が先だとして、その同意なしには具体的な地域振興策や町民全体の生活再建支援策などを明らかにしていない。この中間貯蔵施設の施策によって町全体を分断するようなことは決してやるべきではないと思いますが、この点いかがですか。
#131
○国務大臣(石原伸晃君) 若干、前の質問で市田委員がちょっと、また誤解という言葉を使うとその誤解は何だと言われるかもしれませんが、私が申したのは、私の発言が品位を欠きまして、そして誤解を招く表現であったと、そういうことを私は心からおわびを申し述べたいと申していることでございまして、そこのところの御理解は委員と若干違うのではないかと思っております。
 そして、後段のお話でございますが、そのとおりだと思います。
#132
○市田忠義君 環境省は、閣議決定で、中間貯蔵開始後三十年以内に福島県外で最終処分場を完了する旨を更に明確化するために法律で規定したということで、日本環境安全事業株式会社法に中間貯蔵施設に関する国の責務を明確に位置付けた上で閣議決定の内容を明確に規定したと、こう言っておられます。また、PCB廃棄物の処理実績のある同会社が国などの委託により中間貯蔵に係る事業が実施できるように会社の名称も変更すると、そう言われています。
 ただ、同会社法に三十年以内に福島県外に最終処分という規定をしたからといって、何の担保措置にもなりません。放射性物質に対処するノウハウなど全くない会社、これはPCB廃棄物の処理実績のある会社ではあっても、その問題でも漏えい事故などでPCB処理を十年間も延長せざるを得なかった、そういう会社なんですよ。そこから見ても何の保証措置にもならないことは明らかだと。しかも、最終処分先も決まっていないのに、地元が受入れに同意した後に法制化するというのでは、町に帰還したい、町を復興したいという双葉町の住民には私は到底納得されないのは明らかだと思うんです。そして、本当に三十年後帰れるのか、その保証はあるのかと、多くの方が心配の心を持っておられると。
 放射性物質汚染対処法の基本方針の中には、「最終処分場の確保やその安全性の確保については、国が責任を持って行う」、こう明記されています。当然、最終処分先を決めてから中間貯蔵施設の建設を提案するのが国の責任じゃありませんか。地元も怒っているのはそこなんですよ。結局、この中間貯蔵施設が最終処分地になるんじゃないか、三十年ということで決めるけれども何の担保にもならないじゃないかと、そこが一番心配しているところなんです。国の責任で最終処分場を決めて、その後に中間貯蔵施設というのが順序じゃありませんか。とにかく中間貯蔵施設先にありきという考えが、最後は金目でしょという発言に結び付くんですよ。いかがですか。
#133
○国務大臣(石原伸晃君) 市田委員のお考え方は理想論として私はあると思います。
 しかし、今福島県内に仮置場の中で貯蔵されている放射性物質を含むこの廃棄物をやはり当面三十年間県内に保管をしていただいて、その三十年間の後に、私も科学者ではございませんのでどれだけ放射性物質の減衰というものが行われるかは予断を許さない点だと思いますけれども、その後にしっかりと最終処分場、もちろん減衰しますので公共事業等々に使うことも可能になるかもしれません。ただ、予断を持ってできるということは、残念ながら知見を持ち合わせておりませんので、そこまで申すことができません。
 そして、委員が、国の責任にならないじゃないかという御指摘をいただきましたが、三十年後に県外、これを法律に定めるということは、国のこととして可能な最も強い形式の一つであるということは議員経歴の長い委員は御存じのことだと思います。
#134
○市田忠義君 もう時間が来たから終わりますが、自ら品位に欠ける発言をしたって大臣はおっしゃっているんですよ。品位に欠ける発言するような人が大臣の座に居座るのはまずいんですよ。見識も問われておると。国民や多くの福島の苦しんでいる人に誤解を与えるような発言をする、そういう大臣がいつまでも居座っているということ自身が福島県民や国民にとっての最大の不幸だと。直ちに辞任を決断すべきだということを指摘して、一言あったら。
#135
○国務大臣(石原伸晃君) 様々な御批判には謙虚に受け止めさせていただきたいと思います。
#136
○委員長(佐藤信秋君) 本日の調査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。
   午前十一時二十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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