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2013/06/25 第183回国会 参議院 参議院会議録情報 第183回国会 予算委員会 第20号
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2013/06/25 第183回国会 参議院

参議院会議録情報 第183回国会 予算委員会 第20号

#1
第183回国会 予算委員会 第20号
平成二十五年六月二十五日(火曜日)
   午前九時九分開会
    ─────────────
   委員の異動
 六月二十四日
    辞任         補欠選任
     川上 義博君     石橋 通宏君
     難波 奨二君     牧山ひろえ君
 六月二十五日
    辞任         補欠選任
     斎藤 嘉隆君     高橋 千秋君
     津田弥太郎君     櫻井  充君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         石井  一君
    理 事
                小川 敏夫君
                小林 正夫君
                白  眞勲君
                松浦 大悟君
                小野 次郎君
    委 員
                石橋 通宏君
                大河原雅子君
                加賀谷 健君
                小西 洋之君
                斎藤 嘉隆君
                櫻井  充君
                田中 直紀君
                津田弥太郎君
                徳永 エリ君
                西村まさみ君
                藤末 健三君
                牧山ひろえ君
                米長 晴信君
                主濱  了君
                森 ゆうこ君
                大門実紀史君
                谷岡 郁子君
                福島みずほ君
                片山虎之助君
                舛添 要一君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        小野 亮治君
    ─────────────
#2
○委員長(石井一君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 この際、申し上げます。
 自由民主党及び公明党の所属委員の出席が得られません。事務局をして出席の要請をいたさせますので、しばらくお待ちください。
 速記を止めてください。
   〔午前九時九分速記中止〕
   〔午前九時十九分速記開始〕
#3
○委員長(石井一君) それでは、速記を起こしてください。
 自由民主党及び公明党の所属委員に対し出席の要請をいたしましたが、出席が得られません。
 この際、御出席の委員の皆様に御報告いたします。
 昨日同様、本日の質疑に関しましても、私より安倍内閣総理大臣に対し各国務大臣の出席を文書により求めましたが、明確な理由が示されることなく、本日も委員会への出席が得られません。誠に遺憾であります。
 かような事態を招いていることにつきまして、各会派の委員から発言を求められておりますので、順次これを許します。小川敏夫君。
#4
○小川敏夫君 民主党・新緑風会の小川敏夫でございます。
 今回、与党、自民党、公明党が集団欠席するというばかりでなく、当委員会の求め、すなわち国会の求めにもかかわらず、政府関係者、答弁者が出席しないという誠に異常な事態、遺憾な事態でございますので、それにつきまして意見を述べさせていただきます。
 まず、実質的な理由から先に述べさせていただきますが、先月、五月に本予算が終了しました後、安倍政権からは、いわゆる安倍政権の最も重要な課題である経済政策につきまして、第三の矢と称する成長戦略等が公表されましたが、この安倍政権にとって最も重要な経済政策につきまして、国会の外ではいろいろ発言しておるようでございますが、国会の中では発言してそれを公表していないと。その上、それに対する質疑も全く受けていないという非常に異常な状態でございまして、それ自体が政府の姿勢が問われるところでございます。国会軽視も甚だしいということでございます。
 そうした中で、この予算委員会としては、成長戦略等も含めまして政府が説明をしてない状態を受けまして、やはりどうしてもこれについては説明を受けて質疑をしなければならないという、こうした国会の国民に対する責任がございます。
 また、経済政策のほかにも、例えば、与党の政調会長の、原発の死亡者はいない、原発に基づく被害による死亡者はいないという驚くべき発言等がございました。あるいは、拉致問題につきまして、政府高官が北朝鮮に訪朝するというようなこともございました。また、日中、日韓外交の問題につきまして余り順調にいっていないようでございますが、その間、米中の首脳会談等が行われました。こうした外交問題についても多くやはり国会としましては政府に対して説明を求め、また質疑を行わなければならないという状況でございまして、それを行うのが国会の責務であると思っておりますが、こうした点につきまして政府が質疑に応じない、説明もしないというのは誠に遺憾でございまして、政府としてのこの国会軽視、あるいは国民に対する責任の放棄であるというふうに思っておりまして、今回、こうして出席しないといったことに関しましては誠に遺憾なことだと思っております。
 次に、手続面から申し上げさせていただきます。
 今回の委員会は、国会法及び規則にのっとりまして適式に開会要求を行い、そして、それに基づきまして委員長が適式に開会いたしました手続でございます。
 したがいまして、政府は、総理大臣は、憲法上、国会に求められたときには出席しなければならないというこの規定に基づき、当然国会に出席しなければならない、当委員会に出席して私ども国会議員の質疑に応じなければならない義務があるものを、全く理由にならない理由でこれを拒絶しておるわけでございまして、これは憲法の精神を没却するというよりも憲法違反の暴挙でございます。
 このような議会制民主主義を冒涜するような行為、これにつきましては絶対に許せない行為でありまして、政府に対してはそのことの重大な責任の重さというものを自覚していただきたい、そして、私どもは強く抗議するということを申し上げさせていただきまして、私の意見とさせていただきます。
 ありがとうございます。(拍手)
#5
○委員長(石井一君) 小野次郎君。
#6
○小野次郎君 冒頭、政府側の国会との窓口であります内閣総務官室から日付も作成者の署名もない文書が、今朝、国会に届きました。読み上げます。
 六月二十四日付け、国務大臣等の出席御要求について。閣僚などの国会への出席の取扱いについては、国会運営に関する事柄であることから、政府としては、従来から、与野党で協議し合意されたところに従って対応しているところです。今般の御要求に係る件については、与野党の協議で合意されたものでなく、さらに、参院議長に対する不信任決議案も提出され、その処理もなされていない状況にあることから、政府は出席しないことといたします。
 明確に出頭拒否、出席拒否を伝えてきています。私は、このメモ、これが本当に安倍総理大臣以下内閣の意思だとすれば、極めて重大な問題だと思っています。
 まず第一に、与野党の合意がなければ政府は国会に来ませんということであれば、全ての職権での開催については今後政府は出てこないということになるのでしょうか。
 さらに、議長の不信任案が出ているからということを理由に挙げています。しかし、過去の例で、事務方に聞くまでもなく、私たちの記憶の中でも、不信任案が単に提出されただけでは、内閣提出の法案の審議も含めて、質疑、審議が行われてきたことが確認されています。ですから、それは事実にも反する、過去の実例にも反することなんです。
 そしてまた、三つ目には質問通告の問題があります。実は、昨日もこの予算委員会が開催されて政府側は出てこなかった。先週の金曜日、六月二十一日から私たちは質問通告を始めました。早い人は六月二十一日の昼ごろから始めていましたけれども、実は不信任案の決議案は夕刻になって出ているんですね。ところが、その数時間前から政府側はこの質問通告を受理することを拒んできたわけです。この質問通告という制度が、議員側の便宜によるものなのか、政府側の便宜によるものなのか、それは両方あると思いますけれども、しかし、政府が答弁しやすい便宜を考えての通告であることは間違いないんで、それを便宜的に断ることができるというのであれば、これから国会議員は政府に質問する際に事前に通告する必要はないということになるじゃありませんか。
 私は、本当に今回の対応は無理筋の難癖だと思うし、言いがかりだとしか言いようがないと思います。今回の政府の対応は重大な憲法違反。六十三条に書いてあります。総理その他の閣僚は出席して答弁する権利と責任があるんだと憲法に書いてあるわけで、それに対する違反であると同時に、先ほど申し上げたとおり、与野党の話合いが付いているか付いていないか、予算委員長の職権での開催は信用性、信頼性がないと言っているわけですから、それは国会運営に対する介入でもあると私は思います。
 こうした議会制民主主義の根幹に触れるような内閣の対応、そういう対応を取る内閣にはレジティマシーがない、法的正当性がないということを申し上げて、私からの弁論を終わります。(拍手)
#7
○委員長(石井一君) 森ゆうこさん。
#8
○森ゆうこ君 生活の党の森ゆうこでございます。
 本日の予算委員会の開会に際し、与党側が欠席をし、さらには、出席そして答弁を求められた安倍内閣総理大臣以下政府側の出席が全くない、出席要求を断った、拒否をしたということに対して、まず強く抗議をするものであります。
 日本国憲法前文を読み上げます。
 「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。」と、こうあります。
 もちろん、私がこれを読み上げるまでもなく、国会は国権の最高機関でございます。その国会の、憲法六十三条に基づく内閣総理大臣その他の国務大臣に対する、答弁又は説明のため出席を求められたときは出席しなければならない、これに基づく出席要請に対して、先ほどもお話がございましたけれども、よく訳の分からない、誰が出したのかも分からないメモをもって出席を拒否するということは決してあってはならないことであり、そしてまた、我々はこの暴挙を断じて許してはならないと考えております。
 憲法改正を声高に叫ぶ安倍総理以下安倍内閣がこの憲法遵守義務をこのような形で全く遵守しないということに対しては強い憤りと、そしてまた、憲法を守らない人たちが憲法改正を声高に叫ぶということに対して非常に危機感を覚えるところでございます。
 この予算委員会につきましては、正式な開会要求に基づいて、それでも石井委員長は与野党の協議にまずは委ね、丁寧に合意形成を図ってきたものであり、それでも国会の会期末が近づく中でこの開会要求をきちんと受け止め、開会しなければならないということで、やむなく昨日の開会、そしてまた本日の開会に至ったものであり、石井委員長の行動には全くの瑕疵もございませんし、そもそも委員会というのは全て委員長の職権で開催されるものであります。しかるに、与党、自民党、公明党は出席しない、そして政府側がこのような形で出席を拒否するということについては、断じて許すことはできません。
 また、先週金曜日の理事会におきまして六月二十一日の十五時までに質問通告をするようにという決定がなされ、私も質問の通告をいたしたところでございます。しかし、その後、十七時以降に議長不信任案が提出をされたと。この事実を見れば、安倍内閣はこの予算委員会で出席し答弁することをボイコットするために、平田参議院議長の不信任案を提出したものではないかというふうに疑われるところでございます。このようなことを許すことはできません。
 私も資料を作り、パネルも作り、質問の準備をいたしました。
 戦後最長の景気回復がもたらした所得格差の二極化、アベノミクスのリスク、結局、小泉構造改革と同じように格差社会を更に拡大するだけではないのかという資料。
 さらには、来年の消費税増税を決めてしまったために新たなシロアリをつくっている、つまり税金の無駄遣いが発生している事実。官民連携ファンドをたくさんつくり、新たにその推進機構という天下り先をつくっているという事実。
 そして、「妄想から始まった事件は実在しなかった」、政治資金規正法違反被告事件、陸山会事件、この刑事弁護にかかわった弘中惇一郎弁護士の刑事弁護レポートということで、季刊刑事弁護という専門誌に発表されたレポート。
 これらの資料を準備いたしまして、国会の閉会、最後の直前にふさわしい質問をすべく一生懸命質問を準備したわけでございますけれども、これもかなわない、今の時点ではかなわないということでございます。
 このような安倍内閣の数の力に任せた暴挙、国会軽視、憲法違反、これに改めて強く抗議をし、反省をして出席をし、我々国民の代表の質問に答えることを改めて要求をして、私の意見表明とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)
#9
○委員長(石井一君) 大門実紀史君。
#10
○大門実紀史君 日本共産党の大門でございます。
 もう森さんが全て言い尽くしましたけれど、今回の事態について簡潔に抗議の意思を含めて意見表明をしたいというふうに思います。
 まず、自公、与党の対応でございますが、石井委員長の、今あったとおり粘り強い、本当に粘り強い与党に対する配慮、対応があったにもかかわらず、主にほかの委員会での民主党の対応を持ち出してこの大事な予算委員会をボイコットするということを行っているわけでございます。参議院選挙前に国民の前に予算委員会の場を通じて争点を明らかにするというのは国会、政治家の大事な最後の仕事だったわけでありますが、それを拒否しているということにまず厳重に抗議をしたいというふうに思います。
 もう一つは、政府の対応でございますけれど、これも今ありましたが、従来も委員長職権で必ずしも与野党合意ではなく委員会が開かれたことはございます。その場合でも国務大臣は憲法に基づいて出席をしておりましたが、今回は、与野党が合意していないということを理由に国務大臣が出席しませんという前代未聞の対応でございます。事前の質問通告取りを拒否したことを含めて、これほど政府が、与野党の関係がどうあれ、国会の質疑を愚弄して軽視した例は過去にないというふうに思います。異常な対応でございまして、これこそ内閣不信任あるいは総理の問責決議に値する暴挙だというふうに言わなければならないと思います。
 なお、野党として、この事態をここで意見表明するだけで終わらせずに、一致団結して厳しい、特に政府に対して厳しい対応をすることを求めて、呼びかけて、私の意見表明を終わります。(拍手)
#11
○委員長(石井一君) 谷岡郁子さん。
#12
○谷岡郁子君 みどりの風の谷岡郁子でございます。おはようございます。
 安倍総理は、政府は、与党は、一体何をそんなに怖がっているのでありましょうか。何を追及されることをそれほど恐れているのでありましょうか。なぜここまで執拗に予算委員会の開催を回避しようとするのでありましょうか。そこまで自信がない、後ろめたい、何をおやりになっているというのでしょうか。
 予算委員会を阻止するためならば議長の不信任案を出すなどという話は聞いたことがございません。予算委員会が招集されて、委員長の職権において政府に答弁を求める、参加を求めるということをして、拒否をするという憲法違反を犯してまで一体何を隠そうとしているのでしょうか。どうしてここまで国会は軽視されなければいけないのでしょうか。
 憲法に違反するということは、すなわち我が国が法治主義を捨てるということであります。これは単なるルールの逸脱ではありません。後ろめたいからこそ、差出人不明の文書がメモのような形で送られてきているのではないでしょうか。堂々たる論拠があるならば、しかとした人の名前で、内閣の責任者の名前でそのことをおっしゃればよい。それができないで、こそこそ、名前の分からない差出人不明の、そして意味不明の、何を言いたいのか不明のような文書を送ってくるということ自体が、いかに彼らが後ろめたさを感じているかということを強く示唆するものだと私は思います。
 振り返ってみましたら、この国会は本当におかしな国会でございました。国会事故調に半年間で調査をしろと言いながら、この一年間、再々にわたって私自身も国会事故調の委員を呼ぶことをお願いし続けましたけれども、結局この国会に至りましても、テレビ入りの予算委員会ですら、いまだに国会事故調の委員を呼んでの国会での質疑というものが、参議院では与党が反対ということのために実は実現していないのであります。この異常な事態、国権の最高機関が自らつくった国会事故調の委員長、委員の参考人質疑すらもできなかったという、これは一体何でありましょうか。
 そして、川口順子委員長のあの解任というもの、委員長の仕事というものを放棄して、外交とやらの仕事が大事になったということで、これまた国権の最高機関としての国会のルール、そして国会の大事さというものを軽視したものであったというふうに思います。
 おごる平家は久しからずというふうに申し上げますけれども、私は今、民主主義の本当に危機がこの国に訪れているのではないか、法治主義を捨てて専制が始まっているのではないのか。都合の悪いことは全て無視する、自分たちの都合に合わせる、権力の都合に合わせた国民をつくる、そして権力を国民に押し付けるというような形での憲法を権力の側から変えやすくするということを含めての民主主義の危機、国民主権の危機がここに来ているのではないかと思います。
 この事件は国会内の小さな事件に見えるかもしれない。でも、国民の皆様には知っていただきたいのは、これは日本が暗黒時代に突入するその先駆けを暗示する事件であったと後に歴史で言われるかもしれないというその問題であります。私どもは、予算委員会の通例を変えてでも今日意見の陳述を求めましたのは、この議事録の中に、せめて私たちはそのことについて指摘をしたというその事実を残したいからであります。
 私の任期は明日までであります。そして、その後再選されるかどうか分かりません。このような状態のままに去るということは断腸の思いであります。
 そして、最後に申し上げたいと思います。
 今日は、私は、この三・一一以来生まれたみどりの風の代表として、原発の問題を再度取り上げようと思っていました。「もんじゅ」は三万九千機器が点検されることになっております。そのうちの一万三千機器近くが実は点検されていなかったと。三〇%です。三〇%の機器が点検されないでこれまで安全に来たことを私は神に感謝したいぐらいの驚きを覚えます。それほどの状況があり、そしてこの間、J―PARCで、東海村で三日間換気扇が回され続けたときには、小学校で、東海村内の小学校の六つのところで運動会が行われていたという事実があります。
 この程度の規範意識、この程度の人間的な資源によって、この程度の組織の、そしてシステムにおいて、一方で安倍総理は海外への原発の売り込みを世界で一番安全な原発としてやっております。そして、この事故で被災された方々について、政調会長が与党で一人も死者がいないと言い、そしてまたツイッターで被災者のことを左翼のくずどもと呼ぶ官僚がいたと、これが国民の願いからいかに遠いかということを私は今日は申し上げようとしておりました。
 そして、これとは闘わなければいけないということを申し上げました。先ほど森さんが言われたことや私が申し上げたこと、これが知られるということの、恐れられた一端であるかもしれません。でも、私たちはこの事実を国民の前にテレビ入りでやれなかったことを大変に残念に思います。
 どうか国会を、そしてこの民主主義を守っていきましょう。そのために全てのあらゆるあしたまでの努力をしたいと思います。
 よろしくお願いいたします。(拍手)
#13
○委員長(石井一君) 福島みずほさん。
#14
○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
 若干重複するところはありますが、簡潔に社民党の見解を述べたいと思います。
 本日、与党が出席をしておりません。そして、総理大臣、閣僚、国務大臣の皆さんも出席をしていません。こんな国会があるでしょうか。私たち予算委員会は、きちっと委員長の下、手続を経て正当に積み上げてやってきました。こんな国会が本当にあるでしょうか。総理大臣と国務大臣はなぜ出席をしないんでしょうか。
 まず第一に、予算委員会を開く必要は十分あります。この参議院は、三十日ルールに従って予算が成立することもあり、予算の審議の中での集中審議がとても不足をいたしました。ですから、私たち予算委員会としては、予算委員会を開くべきだということ、それを与党とのある程度の合意形成の上で今日まで積み上げてまいりました。
 総理は、海外でのG8を始め、たくさんの課題、国際会議に出、骨太方針などを発表し、様々な事件があり、まさにこの予算委員会でそのことを総理に対して質問をしたかったですし、たくさんの課題があります。予算委員会の開催の必要性は甚大なものでした。参議院選挙の前にやるべきなんです。
 第二に、手続上の問題は何もありません。国会法にのっとって野党が開催要求し、委員長はとても丁寧に何度も与党に働きかけ、理事会、理事懇談会でこのことを話してまいりました。先週金曜日、与党の理事たちが出席の下で委員長が開催を決め、そして私たちは三時までに質問通告を無事終了をいたしました。手続上、何も問題はありません。
 そして第三に、今日のこの事態が憲法違反だということです。憲法六十三条は、内閣総理大臣その他の国務大臣は、両議院の一つに議席を有すると有しないとにかかわらず、いつでも議案について発言するため議院に出席することができる、また、答弁又は説明のため出席を求められたときは出席しなければならないとしています。
 国会は、憲法四十一条にのっとって国権の最高機関です。国会はなぜ最高機関なのか。主権者である国民によって選ばれた議員がいて、そこに内閣は出席を求められれば出席をし、説明をし、論争しなければならない。それをなぜこの内閣は、憲法違反、憲法を踏みにじり、やろうとするんでしょうか。これはまさに立憲主義を明確に破壊をするものです。思えば、この内閣は、自分たちでルールを踏みにじる、あるいは、九十六条の改正に端的に表れておりますが、合わないルールは自分たちで変える、そういう性格を持った内閣なのでしょうか。本日出席しない与党の皆さんに強く抗議をしたいと思います。
 しかし、それ以上に私たちが抗議すべきはやはり内閣だと思います。これは与党対野党の話ではないんです。国会対内閣の話であって、内閣が国権の最高機関たる国会をこれほどまでに踏みにじることができるのかという話なんです。だから、私たちは、国民主権、国民の立場でこの国会への出席をボイコットする内閣に対して強く抗議をしたい、そう思っております。
 議長の不信任は、先ほども出ておりますが、この予算委員会をボイコットするための手段でしかありません。そんなに議長に問題があるというのであれば、なぜ昨日、なぜ今日、議長の不信任案の議論を本会議でなさらないんですか。単に、この予算委員会に総理が出てきたくない、総理が論戦に応じたくない、参議院選挙までに、嫌だ、野党の質問に応じたくない、そんな憶病な気持ちから国会を冒涜しているだけの話ではないでしょうか。このことについて強く抗議をしたいと思います。
 私自身も、原発再稼働・輸出、アベノミクス批判、社会保障の削減、雇用の削減、日本国憲法等について総理とこの国会において論戦をしたいというふうに考えております。
 社民党は、憲法を踏みにじる、六十三条を明確に踏みにじるこの内閣は問責に値すると考えております。先ほど谷岡さんからもありましたが、立憲主義があのとき、あの国会で見事に踏みにじられたということが絶対にあってはなりません。この内閣は問責に値する、そのことを野党一致団結して国民の皆さんの立場で突き付けていきたい、そして何としても予算委員会での議論を切望するものであります。
 以上で終わります。(拍手)
#15
○委員長(石井一君) 片山虎之助君。
#16
○片山虎之助君 日本維新の会の片山虎之助でございます。
 ダブりますから簡潔に申し上げますけれども、私も、今回の予算委員会に対する政府・与党の対応は誠に遺憾千万だと思います。もちろん、国会運営でいろんな戦術を与野党やることはいいんですけど、度を過ぎている。委員長や当委員会がやったいろんな対応措置は何ら瑕疵がないんです。しかし、それに対するにこういうことでは、もう全く私は暴挙としか言いようがないと、こういうふうに思っております。
 参議院に長くおらしていただいて、参議院というのは良識の府と言われてきて、与野党の垣根が割に低いんです。与野党の間に信頼関係があった。しかし、これはその信頼関係を全く覆すものですね。ルールも慣例も信頼関係も覆す。全く私はある意味では言語道断な対応だと思います。
 こういう形でしか所信表明できないのは大変私も本当に残念ですけれども、是非政府あるいは与党の猛省を促したい。これでこのままこの国会が終わるということは誠に遺憾ですけれども、後の対応を含めてしっかりとした予算委員会としての態度を示す、こういうことについての皆さんで御検討を賜れれば有り難いと、こういうふうに思います。日本維新の会も皆さんと同じでございます。
 終わります。(拍手)
#17
○委員長(石井一君) 舛添要一君。
#18
○舛添要一君 新党改革の舛添要一でございます。
 国会終盤になりまして、こういう混乱、そして内閣、与党の横暴、大変遺憾だと思っております。
 私は、参議院に身を置きまして一貫してこの予算委員会で申し上げてきたことは、民主主義というのは手続であるということであります。法の支配、ルール、これを守らないと民主主義が独裁に道を譲ってしまう、このことを警告してきたつもりであります。
 国権の最高機関は国会であります。皆様方が御意見るる述べられたとおり、国会の求めがあれば、国権の最高機関ですから、総理大臣、閣僚、出席して答弁する義務があります。それをやらない。これはまさにルールを守らないということであります。
 私は、歴史を勉強してきた者として、もう少し政府もしっかりと歴史、そして人類が営々と築いてきた普遍的価値、民主主義、自由、こういうものについての認識を新たにする必要があると思っております。
 皆さん御承知の「ユートピア」を書いたサー・トーマス・モア、なぜ粛々と断頭台の露と消えたか。それは、ルールを守る、法律を守るということが必要だということでそういう決定をしたわけでありまして、彼が言ったのは、今この法律を守らなければ、私たちを守るものは法律であって、私たちの武器がこの法律であるわけです。
 立場が変わって与野党逆転したときに、私たちが野党になる、私たちが与党になる、相手がどう身を守るのかと。私たちがこういう暴挙の前に、武器を持って官邸に押しかけますか。法律でもって闘うしかないんです。それを、フランス革命、アメリカ独立宣言、こういうことを積み重ねてきた人類の英知であって、こういうことも分かっていない人たちが憲法改正を議論するというのは極めて危険だと私は思っております。民主主義は手続であります。これは日本だけの話とか日本的価値の話ではないんです。人類が命を懸けてこのことを守り続けてきた。
 私は、実はもうあと一月で参議院議員を辞めますけれども、中国との関係について今日は予算委員会で質問しようというふうに思っておりました。
 そして、先ほども同僚議員からありましたように、川口順子前環境委員長の自らが設定したルールを自ら破るという暴挙、国会議員として絶対にあってはいけないルール違反がありました。そしてまた、そういうことを叱責するどころか弁護する、そういう自民党という政党がありました。そしてまた、そのことについて批判するのではなくて、川口氏を弁護するような新聞の論調がありました。彼女が言うようにそれほど大切な外交的な会議をやったならば、なぜ各新聞の北京特派員は一行も記事を書いていないんですか。論説を書いた新聞社の人たちは、自分のところの北京特派員の怠慢をまず言うべきでしょう。いつからメディアは自民党の機関紙と成り下がったんですか。
 こういうことについて、私は、国会議員も内閣も、そしてメディアも、しっかりと反省しなければ日本の国会の機能が止まってしまうと、そういうふうに思っております。
 我々は、良識の府として参議院を何としてでも立て直さないといけない。そして、国会議員というのは国民の代表ですから、正当に選挙されて私たちはこの場にいる。その権利が踏みにじられるならば独裁に身を譲ることになってしまうんです。命を懸けて言論の府としての国会を守り抜かなければならない、そういうことのために今後とも皆さんと闘っていきたい。
 そして、石井委員長には、是非全力をもってこの政府・与党の暴挙に対して先頭に立って闘っていただけることを希望して、私の意見表明とします。
 ありがとうございました。(拍手)
#19
○委員長(石井一君) 以上で各党の意見の陳述は終了いたします。
 なお、本日の委員会につきましては、再開の見込みは立ちませんが、念のため休憩といたしたいと存じます。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#20
○委員長(石井一君) 御異議ないと認めます。
 これにて休憩いたします。
   午前九時五十七分休憩
   〔休憩後開会に至らなかった〕
ソース: 国立国会図書館
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