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1951/08/17 第11回国会 参議院 参議院会議録情報 第011回国会 外務委員会 第2号
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1951/08/17 第11回国会 参議院

参議院会議録情報 第011回国会 外務委員会 第2号

#1
第011回国会 外務委員会 第2号
昭和二十六年八月十七日(金曜日)
   午後二時二十四分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○連合委員会開会の件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(大隈信幸君) それでは只今から外務委員会を開きます。私から御報告申上げましてその上で御協議頂きたいことがございます。昨日の外務委員会で御確認頂いたように、講和全権委員の任命につき国会の議決を求めるの件を外務委員会に付託してもらいたいという皆さん一致の御要望を昨日の議運に伝えまして、いろいろ論議があつたわけでありますが、昨日は結論を得ませんで、今日の議運におきまして次のように結論付けられたのでございます。それは本件は議院運営委員会に付託をする、併しながらその含みは外務委員会からも申入れがあることであるから、外務委員会とは当然連合委員会を開いてやるという含みでさようにきまつたわけでございます。そこで本委員会といたしましては直ちに連合委員会の要求を議運に対してしなければならないのであります。若し皆さん御異議がなければ直ちに委員長から向うの委員長に申入れを行いたいと思いますが、御異議はございませんか。
#3
○愛知揆一君 今の問題でありますが、昨日までのところいろいろの経緯があつて、外務委員会で審議をしたいと、付託をしてもらいたいという決議をされて、議運のほうに申入れをされたという事情は承知しているわけでありますが、その後議運において論議その他が行われた経緯に鑑みて、改めてこの問題を私としては再検討したいと思うのであります。その理由とするところは、そもそも国立法第三十九条によつて、政府が公務員の任命をいたします場合に、議員たる者についての任命について同意を求めるということについてその職員たる者がたまたま今回の講和会議の全権であるということからして外務委員会がこれを取上げるのは妥当ではなかろうかということが一つの論拠であつたと思うのでありますが、同時に御承知のように昨日から今日にかけての議運の論議を見ますると、さような場合の任命に対して承諾を与えるというような手続の問題は、これは議運で取上げることが妥当である、こういう結論が出たように承知しているのであります。なお又前例等をいろいろ調べましても曾つて人事官の任命につき人事委員会に付託をされたということがただ一つの前例であつて、それ以外は全部議運でこういう問題を取上げるということも改めて明瞭になつたわけであります。従つて私はそういう結論が議運を中心として出た場合においては過去のいろいろの経緯に余り拘泥せずに、これはさらつと議運で取上げるということになつた以上は、あえてこれを外務委員会として深追いをして連合審査の申入れをするというようなことはこの際は外務委員会の立場としてはやめたほうがよいのではないか、こういうふうに私は考えるわけであります。それと同時にこの問題の経緯はいろいろと長いようでありますけれども、外務委員会としてはこの問題とは関連はないということにはなつておりますが、実質上はこの際講和条約の締結に至る経過を十分本会議場で聞けなかつたことも外務委員会としても聞きたいということが一致した希望になつておるのでありますから、その後者のほうの希望だけをここで改めて取上げて、委員長からのお骨折その他によりまして、明日然るべき人に政府側から出席を求めて、この外交問題の経緯を詳細に聞くということにいたしたほうが昨日来の議運の経緯は徴して、外務委員会としてはこの際とるべき最も穏当な方法ではなかろうか。要するに全権委員の承認ということについては議運がこれを取上げるべきだという結論がすでに出た以上は、我々の希望は全うされなかつたにしても、十分論議を尽された上で議運に取上げることになつた以上は、あえてこれを深追いをせずに、議運にこれをお任せするという態度をとつたほうがさらつとするという感じがあるのと、それからいま一つの問題のほうは熱心にこれを外務委員会本来の仕事として取上げることにする。こういうふうに考えて頂いたほうが私はよかろうかと思うのでありまして、改めてさような提案をいたすわけであります、
#4
○委員長(大隈信幸君) ちよつと御説明いたしますが、今愛知委員が言われたような結論が出たわけではないのであります。議運として当然議運がこれを扱うべきで彫るという皆さんの御納得の行く結論が出たわけではなくて、この際はもう会期も非常に少いので、この論議をやつておつては徒らに時間を空費するばかりであるしということで、今回はという但書附で議運に付託をする。従来の例では付託行為はしていない。ただ単に議運でそれを論議するというだけで、今度は特別の案件でもあるし、外務委員会の申出もあるから付託をする、而もさつき申上げたように、それならば外務委員会との連合委員会をやるという含みを持つた結論を出しておるわけでありますから、この際は最初の予定通り連合委員会をやつて頂いたほうが却つてよいのじやないかと、私はそう感じておるのであります。
#5
○愛知揆一君 今委員長の御説明がありましたが、事実その通りだと思いますが、ともかくこれだけ両委員会がそれぞれの立場で論議をして、恐らくそれぞれ各党の間においても相当の論議が行われたのですが、ともかく出た結果としては議運に正式に従来の例にならわずに開くということになつた以上は、こういう全権委員の承認といういわば手続上の問題、こういう問題についてはやはり議運で行うということが恐らく私は将来の先例にもなつて来る、だろうと思うのです。それでこちらとしては非常に熱心に希望したわけではありますけれども、全権の承認というような手続の問題についてわざわざ合同審査をするというようなことはどうも少し深追いのような率直に申して感じがいたしますので、この問題はこの問題として、あつさり一つ議運にお任せしたらどうか。同時にそうかといつてこちらでこれを扱わないから外交問題の経緯が聞けないというわけではないのですから、その問題はここで二つに分けて、前者のほうはあつさりと議運のほうでやつてもらう。後者のほうに外務委員会は力を入れるということが将来のためにも私はよかろうかというので、先ほども提案をしたわけであります。
#6
○曾祢益君 私遅れて来まして……、大体今の委員長の御説明で議運できまつたそうですが、そういう前提に立つて考えますと、私はこの前のここの委員会において決定した線にやはり成るべく近いやり方をして頂くのが本当ではないか。従つて愛知君のお話もありましたけれども、委員長が言われたように、この問題についてはいろいろな根本的な問題はまだ残つていると思います。それから今までの例とは違つて、議運に付託するということと、今までのようにただ単に議長から本会議にあれするというのと非常に違うと思いますので、案件として議運に付託したというのは新例だと思うのですが、議運に付託した場合に、外務委員会としてこれに参加するのが我々の初めの決定により近い。この意味においてやはり委員長が言われたように、議運においてやるけれども、外務委員会もこれに加わるということでおきめを願いたいと思うのであります。それからその点に関連して、今ただ単に国会運営上の手続の問題だけであるやに愛知君は言つておられますけれども、私は必ずしもそうではない。条約を締結する場合、或いは国際会議の全権に国会議員がなるということは、成るほど国会運営上の議員としてのそういつたような政府の役目をやることの一つの手続問題のようにも考えられるかも知れませんが、私はそれ以上に深い問題があると思う。即ちこの憲法によつて行うところの条約の外交の事務とそれから条約の締結のこの事務と、憲法によつて国会が行うところの条約に対する承認の問題と、この二つの大きな問題を如何に調整するか、この点に関連した国会と政府のおのおのの機能の非常に重要な一つの新例でありまして、他の政府的な委員会の委員に国会議員が三十九条の手続に従つて議決を経るというようなものとは非常に私は性質が違う大きな先例の問題だと思うのです、即ち実質上の問題がある。従つて我々が委員会においてこの一点を審議したいということは、ただ単に三十九条の手続に従つた承認の問題を論ずるのみならず、全権の性格、全権委員の性質、国会議員としてどの程度までそういうものに関与するのがいいか、これらの非常に大きな問題に関する一つの先例であると、かような見地からどうしても外務委員会としては実質的の審査を私はしなければならない、かように考える。かようなわけでありますから、私は実は委員長の御努力にもかかわらず、我々一旦決したことが、而もここに決したときには各会派の代表である一委員のかたがそれぞれの会派にお話して、これが実行できるようにするという申合せもあつた、それにもかかわらずいろいろな関係から主として極めつ便宜的な法律解釈から、やはり議運に付託になつたということは非常に遺憾でありますけれども、又他面委員長の御努力は多とし、従つてこれに対して今更文句を言つてもしようがないのでありますが、同時にこの決定に際してこの前の委員会の決定を覆えしてこの議運がやる場合は、我々が一切こつちのほうにはノー・タッチであるというような更に決定をする必要はないのではないか。やはり我々としては条約に関する審議を行うと同時に、この全権問題についても外務委員会の立場から連合審査の形においても続けて行くのが正しい、かように考えるわけであります。従つて最初に申上げましたように、我々の最初の決定に近い線であるところの只今の委員長の御提案にどうぞ皆さんが御賛成下さらんことを切にお願いする次第であります。
#7
○伊達源一郎君 私も今曾祢さんの言われたような筋で、今までの経緯から考えてそうあるべきだと思つております。
#8
○委員長(大隈信幸君) 速記をとめて下さい。
   〔速記中止〕
#9
○委員長(大隈信幸君) 速記を始めて下さい。それではいろいろ御議論もあつたのでございますが、先ほど私から申上げましたように、連合委員会を申入れることについて御異議ございませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○委員長(大隈信幸君) それでは私から直ちに連合委員会を議運の委員長に申入れることに決定いたします。ちよつと速記をとめて下さい。
   〔速記中止〕
#11
○委員長(大隈信幸君) 速記を始めて下さい。本日の委員会はこれで散会いたします。
   午後二時四十五分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     大隈 信幸君
   理事
           團  伊能君
           曾祢  益君
   委員
           愛知 揆一君
           金子 洋文君
           伊達源一郎君
  事務局側
   常任委員会専門
   員      久保田貫一郎君
ソース: 国立国会図書館
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