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1947/05/27 第2回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第002回国会 予算委員会 第27号
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1947/05/27 第2回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第002回国会 予算委員会 第27号

#1
第002回国会 予算委員会 第27号
昭和二十三年五月二十七日(木曜日)
    午後零時十二分開議
 出席委員
   委員長代理 理事 川島 金次君
   理事 庄司 一郎君 理事 苫米地英俊君
   理事 稻村 順三君 理事 小島 徹三君
   理事 今井  耕君    淺利 三朗君
      東  舜英君    上林山榮吉君
      古賀喜太郎君    鈴木 明良君
      原 健三郎君    西村 久之君
      岡田 春夫君    加藤シヅエ君
      黒田 寿男君    田中 松月君
      中崎  敏君    矢尾喜三郎君
      米窪 滿亮君    田中源三郎君
      川崎 秀二君   長野重右ヱ門君
      大原 博夫君    中村 寅太君
      野坂 參三君
 出席國務大臣
        大 藏 大 臣 北村徳太郎君
 出席政府委員
        大藏事務官   福田 赳夫君
 委員外の出席者
        專門調査員   芹澤 彪衞君
        專門調査員   小竹 豊治君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 昭和二十三年度一般会計暫定予算補正(第三
 号)
 昭和二十三年度特別会計暫定予算補正(特第二
 号)
    ―――――――――――――
#2
○川島委員長代理 会議を開きます。
 これより昭和二十三年度一般会計暫定予算補正(第三号)及び昭和二十三年度特別会計暫定予算補正(特第二号)の両案を一括して討論に付します。上林山榮吉君。
#3
○上林山委員 私は民主自由党を代表しまして、六月分暫定予算である一般会計及び特別会計について、警告を付して賛成の意を表するものであります。
 予算編成の方針として最も変則的な暫定予算を、しかも三箇月も続けて出したということは、芦田内閣の政治的貧困を現わすものであり、予算が根本的にきまらないということによつて國民に不安を與え、しかも行政能率を低下せしめていることは、まことに遺憾にたえないところであります。わが党初め國会は、特に再三この問題について強く申入れをしてきたのでありまするが、かくのごとき政府の態度では、四たび暫定予算を出すに至るのではないかと思われるのでありまして、かかることは、わが党といたしましても、國会といたしましても、その責任を負うべきものにあらざることを、あらかじめ通告いたしておきたいのであります。
 さらに私は二十三年度の予算編成の前提條件である重要なる問題について、意見を述べておきたいのであります。まず第一に軍公利拂い棚上げのごときあいまいな政策をとつて、金融機関及び國民大衆を不利益に陷れているということが遺憾であります。
 次に二十三年度の予算の問題で最も重要であると思われる税制の改革も、何ら國民負担を軽減することもなく、過重なる負担の方向に進んでいるばかりでなく、いまだこれが確定に至らないということは、これまた予算編成上きわめて遺憾な点であると思うのであります。
 さらに六・三制予算その他の公共事業費の額の少いこと、及び各おもなる項目が未決定である点、さらに行政整理が未だ不徹底の域を脱せず、何ら政府として積極的な態度を決しかねておる点、さらに勞働対策中、賃金の問題について、いろいろと不安定なことが言われておること、及び勞働法規に対するところの改正の態度があいまいであること、こういうことによつて、日本の労働問題がさらに不安であり、結局外資導入ともいろいろと関連のある重要なる問題が、未だはつきりときめられていないということ、なお物價の改訂、あるいは鉄道運賃の大幅の値上のみの方向にすべてを政府が考えて、何ら経費の節減ということを考えていない点については、特に遺憾とするところであります。しかも閣内が始終意見が統一せられず、殊に三党政策協定があいまいである結果が、三十三年度の予算をして遅らしめておることになつておることを思いますときに、われわれはかかる暫定予算を審議しなければならないことになつたことを思うと、まとこに遺憾にたえないのであります。予算の内容もまた傳えらるる政府の発表を聞きまするに、すべて國民生活を脅す点のみでありまして、何ら國民に明朗な氣持を與える点がないことは、われわれは遺憾とするのでありますから、二十三年度の本予算に対しては一層國民的な批判を加えることを決意いたしておるのであります。よつてわが民主自由党としては、如上のごとく警告を附して、一應本案に賛成をするものであります。
#4
○川島委員長代理 次に野坂參三君。
#5
○野坂委員 私は日本共産党を代表しまして、本予算案に対して、これを編成替してもらいたいという意見と、こういう決議を提出したいと思います。
 この理由につきましては、述べる必要はないと思います。この提出の方法及び内容からみて、これにはわれわれとしては賛成できない。民主自由党の上林山君が今申されましたあの理由がやはりわれわれと大体同じような理由になつています。ただ違う点は、こういう理由があるにもかかわらず、民主自由党がこれに賛成された。われわれはこれには反対し返上を要求したい。この点が民主自由党と共産党とまた根本的に違う点だと思います。われわれの意見を簡單に書いたものを読みます。
 日本共産党は四月、五月の暫定予算案の審議に際し、それが勤労大衆を犠牲にする大資本家本位の極端なる階級予算案であることを指摘し、これに反対するとともに、このように連続的に暫定予算案を提出することは、國会の予算審議権を、事実上無効ならしめるものであることについて、政府の注意を喚起した。しかるに政府は依然としてその態度を改めず、今また四月、五月の暫定予算案と大体同じ内容の当予算案を提出した。これは國会を愚弄するもはなはだしいものと言わなければならない。われわれはこのような暫定予算案に対しては絶対に反対し、その返上と編成替を主張するものである。
 以上であります。
#6
○川島委員長代理 討論は以上をもつて終局いたしましたから、これより採決をいたします。
 まず野崎君より御発議になりました六月暫定予算両案を政府に返付すべしとの意見について採決をいたします。賛成の諸君の御起立を願います。
#7
○川島委員長代理 起立少数。よつてただいまの動議は否決されました。
 次に原案について採決をいたします。賛成の諸君は御起立を願います。
#8
○川島委員長代理 起立多数。よつて予算両案は原案の通り可決いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後零時二十二分散会
ソース: 国立国会図書館
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