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2011/10/26 第179回国会 参議院 参議院会議録情報 第179回国会 災害対策特別委員会 第2号
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2011/10/26 第179回国会 参議院

参議院会議録情報 第179回国会 災害対策特別委員会 第2号

#1
第179回国会 災害対策特別委員会 第2号
平成二十三年十月二十六日(水曜日)
   午後零時二十分開会
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         松下 新平君
    理 事
                平山 幸司君
                牧山ひろえ君
                加治屋義人君
                小坂 憲次君
    委 員
                加賀谷 健君
                小見山幸治君
                高橋 千秋君
            ツルネン マルテイ君
                那谷屋正義君
                平山  誠君
                吉川 沙織君
                青木 一彦君
                金子原二郎君
                佐藤 信秋君
                若林 健太君
                秋野 公造君
                渡辺 孝男君
                上野ひろし君
                山下 芳生君
   国務大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(防災)
       )        平野 達男君
   副大臣
       内閣府副大臣   後藤  斎君
   大臣政務官
       内閣府大臣政務
       官        郡  和子君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        櫟原 利明君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○災害対策樹立に関する調査
 (派遣委員の報告)
 (災害対策の諸施策に関する件)
    ─────────────
#2
○委員長(松下新平君) ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。
 議事に先立ち、一言申し上げます。
 この度のトルコ共和国において発生しました大規模な地震により、甚大な被害がもたらされ、尊い人命を失いましたことは誠に痛ましい限りでございます。
 長年の友好国であるトルコは、東日本大震災発災の際にいち早く支援の手を差し伸べていただいた国であります。
 これに思いを致しつつ、犠牲者の御遺族に対し哀悼の意を表しますとともに、被災者の皆様にも心からお見舞いを申し上げ、被災地の早期復興を祈念いたします。
 ここに、犠牲となられた方々の御冥福をお祈りし、黙祷をささげたいと存じます。
 どうぞ御起立を願います。黙祷。
   〔総員起立、黙祷〕
#3
○委員長(松下新平君) 黙祷を終わります。御着席ください。
    ─────────────
#4
○委員長(松下新平君) 災害対策樹立に関する調査を議題といたします。
 まず、去る四日に行いました平成二十三年台風第十二号による被害状況等の実情調査につきまして、派遣委員の報告を聴取いたします。平山幸司君。
#5
○平山幸司君 十月四日、和歌山県及び三重県において、平成二十三年台風第十二号による被害状況等の実情を調査してまいりました。
 参加者は、松下新平委員長、牧山ひろえ理事、加治屋義人理事、加賀谷健委員、高橋千秋委員、那谷屋正義委員、平山誠委員、吉川沙織委員、青木一彦委員、鶴保庸介委員、若林健太委員、秋野公造委員、渡辺孝男委員、上野ひろし委員、山下芳生委員及び私、平山幸司の十六名であります。
 現地調査の概要を御報告いたします。
 平成二十三年台風第十二号は、日本の南海上を発達しながらゆっくり北上し、九月三日に高知県東部に上陸後、四国地方、中国地方を縦断して四日未明に日本海へ進みました。紀伊半島では八月三十日夕方の降り始めからの総降水量が、訪問先の那智勝浦町を始め広い範囲で千ミリを超え、さらに一部の地域では解析雨量で二千ミリを超えました。
 このため、各地で河川のはんらんや土砂災害が数多く発生し、今回訪問した和歌山、三重の両県では、死者・行方不明者数が五十八名、全壊、半壊等を含めた住家等の被害が一万一千棟に上っております。
 現地におきましては、まず、南紀白浜空港において、仁坂和歌山県知事から被害状況の概要を聴取するとともに、同知事及び真砂田辺市長から、公共土木施設の早期復旧、被災者の生活再建に向けた総合的支援、指定文化財等の復旧に対する支援、幹線道路ネットワークの整備などについての要望書を受領した後、見舞金を手交いたしました。その後、陸上自衛隊のヘリコプターに搭乗し、上空から田辺市、古座川町及び那智勝浦町の被災状況を視察いたしました。
 次いで、那智勝浦町体育文化会館において、近江和歌山県東牟婁振興局長、寺本那智勝浦町長及び田岡新宮市長から、被害状況と復旧状況等について詳細な説明を受けるとともに、河川、堤防、砂防設備等の公共土木施設や農地の復旧に対する国の支援、激甚災害に係る復旧事業についての柔軟な取扱い、高台への移転に係る財政支援、治水上の観点からの発電用ダムの操作規定の見直しなどについての要望を伺い、見舞金を手交した後、同町の井関、市野々の両地区の被災現場を視察いたしました。同町では那智川のはんらんにより約千五百棟の家屋が床上浸水するなどの被害が生じましたが、上流で発生した土石流による土砂が家屋に流入し、今なお多くの住家において泥出しの作業が行われていました。また、各所で道路や護岸の応急復旧工事が行われておりましたが、井関地区では、大きな岩石が至る所に散乱している中、住家への被害や河川しゅんせつの状況を視察しました。土砂災害の被害の大きかった市野々地区では、砂防堰堤により土砂が捕捉され、住民への被害を未然に防ぐことができた現場も視察しました。
 次いで、三重県紀宝町役場において、鈴木三重県知事及び西田紀宝町長から被害状況について説明を聴取するとともに、災害復旧事業査定の簡素化、早期の事業採択、補助率の拡充等国による積極的な財政支援、流木処理への支援、高速道路未整備区間の早期事業化、合併特例債の発行期限延長、洪水時における発電用ダムの操作規定の見直しなどについての要望を伺い、見舞金を手交した後、同町の鮒田水門、高岡地区を経て大里地区の被災現場を視察いたしました。同町中央部を流れる相野谷川のはんらんに対して、高岡、大里の両地区において九・四メートルの輪中堤を整備するとともに、堤外では条例により地盤面の高さが九・四メートル未満の建築を制限しておりましたが、多くの家屋が水没し、住民が孤立状態になったとのことであります。随所で家屋が二階まで損壊しており、今回の未曽有の洪水による被害の甚大さを目の当たりにしてまいりました。
 次いで、陸上自衛隊のヘリコプターに搭乗し、上空から和歌山県田辺市本宮地区、奈良県十津川村及び五條市大塔地区、和歌山県田辺市龍神地区、中辺路地区、熊野地区等の被災状況を視察いたしました。二度にわたる上空からの視察では、山間部の各地において深層崩壊や河道閉塞などが発生している様子がうかがえました。
 今回、山間部においては深層崩壊や河道閉塞が発生するとともに、主要河川の流域に僅かに存在する平地部においては大規模な土石流や河川はんらん、破堤等の被害が生じております。紀伊半島は我が国有数の多雨地帯であり、二次災害を防ぐためにも、一刻も早い復旧が図られるよう国の積極的な支援の必要性を改めて認識いたしました。
 また、同地域は、東南海地震、南海地震が発生した場合に地震動や津波による大きな被害が懸念されている地域でもあります。そのため、救助・救援活動に不可欠な高速道路を始めとする幹線道路網の整備を進めるなど、災害に強い国土づくりに向けて、施策の一層の充実を図る必要があると認識した次第であります。
 以上が調査の概要であります。
 最後に、復旧作業等でお忙しい中、調査に御協力いただきました方々に厚く御礼申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧復興をお祈り申し上げまして、派遣報告を終わります。
#6
○委員長(松下新平君) 以上をもちまして派遣委員の報告は終了いたしました。
    ─────────────
#7
○委員長(松下新平君) 次に、災害対策の諸施策について、防災担当大臣から説明を聴取いたします。平野防災担当大臣。
#8
○国務大臣(平野達男君) 防災担当大臣の平野達男でございます。災害対策特別委員会の開催に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
 我が国は、その自然的条件から、各種の災害が発生しやすい特性を有していると認識しております。こうした我が国の特性を踏まえ、防災は国家の基本的かつ極めて重要な任務であるとの認識に立ちまして、災害に強い国づくりを進めてまいる所存であります。
 三月十一日に発生した東日本大震災により、これまでに合計一万五千名を超える尊い命が奪われ、いまだに三千八百名以上の方が行方不明となっております。
 七月に発生した新潟・福島豪雨では、四名の方が亡くなり、家屋、農地等に大きな被害が発生いたしました。
 また、九月初旬の台風第十二号による記録的大雨により、紀伊半島を中心に各地で河川のはんらんや土砂崩れなどが多数発生し、七十六名の方が亡くなられ、十八名の方が行方不明となっているほか、いわゆる土砂ダムが発生するなど、いまだに予断を許さない状況であります。さらに、九月下旬の台風十五号についても、十七名の方が亡くなり、一名の方の行方が分からない状況となっております。
 これらの災害で亡くなられた方々に心から哀悼の意を表するとともに、全ての被災者の方々に心からお見舞いを申し上げます。
 政府は、これらの災害に対しまして、速やかに政府調査団を派遣するとともに、緊急災害対策本部や非常災害対策本部の設置などを行い、被害状況の早期把握及び被災者の救助・救援活動に全力を尽くしてまいりました。また、激甚災害の指定や、被災者生活再建支援法の適用等も行ってまいりました。
 今後とも被災者の皆様方の切実な声に真摯に耳を傾けまして、一日も早く平常な生活に戻っていただけるよう、被災者支援、復旧復興対策等に全力で取り組んでまいります。
 防災対策は、災害の状況及び政府の対応等について検証を行い、そこから得られる教訓を踏まえて必要な見直しを行うという不断の努力の上に成り立つものであります。東日本大震災につきましても、政府の対応等を検証した上で、関係する法制、体制の在り方を含め、必要な見直しを行っていくことが重要であると考えております。
 具体的には、まず、地震、津波対策の全般的見直しにつきまして、中央防災会議に専門調査会を設置し、検討を行ってまいりましたが、九月二十八日にその最終報告をまとめていただきました。報告では、科学的知見をベースにあらゆる可能性を考慮した最大クラスの巨大な地震、津波を想定するとともに、最大クラスの津波に対しまして、住民の避難を軸にソフト、ハードの取り得る手段を尽くす一方、頻度の高い津波に対して引き続き海岸保全施設等を整備し備えることなどが提言されました。この報告を踏まえ、防災基本計画等の見直しを進めてまいります。
 さらに、今後の発生が懸念される大規模地震への備えとして、東海・東南海・南海地震について、八月に設置した南海トラフの巨大地震モデル検討会におきまして、想定地震の設定方針についての検討に着手をいたしました。また、首都直下地震について、九月に首都直下地震帰宅困難者等対策協議会を立ち上げまして、地方公共団体や民間企業とともに帰宅困難者対策の検証と対策の在り方の検討を進めておりますほか、首都直下地震の発生時における首都中枢機能の確保に関する検討会を設置したところであります。これらにより、いわゆる三連動地震や首都直下地震への対応の充実を図ってまいります。
 さらには、こうした様々な取組を総括し、今後の防災対策に係る政府全体の取組の調整役を果たすため、十月十一日の中央防災会議におきまして、新たな専門調査会である防災対策推進検討会議の設置を決定いたしました。今後、東日本大震災への政府各機関の対応に係る検証及び得られた教訓を総括し、災害対策法制の在り方の見直し、自然災害対応に関する体制の在り方、想定される大規模災害への対応の在り方について検討し、来年夏ごろに最終報告をまとめ、それを踏まえ、防災対策の充実強化を推進していく所存であります。
 続きまして、防災対策の各分野における課題と取組方針について御説明をいたします。
 まず、風水害対策につきましては、七月の新潟・福島豪雨や九月の台風第十二号及び第十五号などにより、災害時に発生する孤立集落への支援、避難勧告、避難指示の発令時期及び伝達方法、土砂災害警戒区域設定の在り方などの課題が明らかになってきております。こうした観点から、九月に新潟県及び福島県で現地調査を行ったほか、本日十月二十六日より、奈良県及び和歌山県においても関係省庁と連携し現地調査を行うこととしており、これらの検証を踏まえ、対策の強化に取り組んでまいります。
 次に、火山対策であります。一月の噴火以降、降灰や空振等による被害をもたらした霧島山・新燃岳は現在も噴火を繰り返しており、併せて降雨時の土石流の懸念も払拭できないことから、引き続き厳重に観測監視体制を維持するとともに、関係府省庁がしっかりと連携して地元自治体を支援してまいります。
 このほかにも、桜島が活発な噴火活動を続けているなど、常に警戒が必要となっております。今後とも、全国の活火山に対して火山ハザードマップや避難計画の作成に対する支援を行うなど、火山防災対策の充実強化に取り組んでまいります。
 さらに、雪害対策につきましては、昨年末から今年初めにかけての大雪被害における教訓を踏まえまして、高齢化が進む地域を始めとする地域の防災力向上のための方策等について検討を進め、対策の充実強化を図ってまいります。
 これらの様々な災害対策の推進に当たっては、自助、共助、公助のいずれもが重要であります。こうした認識の下、国民の防災意識の啓発や防災ボランティア活動の環境整備、企業の事業継続計画の普及等の取組を進めてまいります。
 最後に、国際防災協力についてであります。東日本大震災の経験や教訓を国際公共財として世界と共有することに関する我が国の貢献への期待が高まってきているところであります。こうした状況を踏まえまして、野田総理大臣が国連総会で表明しましたとおり、二〇一五年の第三回国連防災世界会議を我が国に招致するとともに、アジア防災閣僚級会議や日中韓防災担当閣僚級会合等への参画を通じまして、世界全体の防災力向上に積極的に貢献してまいる所存であります。
 以上に申し上げましたとおり、東日本大震災や一連の災害からの迅速かつ円滑な復旧復興と、これらの災害を教訓とした災害対策の一層の充実を実現するため、大きな使命感と責任感を持って全力を尽くしてまいる所存であります。松下委員長を始め、理事、委員各位の格別の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げます。
 なお、去る十月十八日の福島県内における私の講演におきまして、私の適切さを欠いた表現によりまして不快な思いをされた方々がおられることにつきましては、心からおわびを申し上げます。
#9
○委員長(松下新平君) 以上で説明の聴取は終わりました。
 この際、後藤内閣府副大臣及び郡内閣府大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。後藤内閣府副大臣。
#10
○副大臣(後藤斎君) 防災担当副大臣の後藤斎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 三月十一日の東日本大震災、七月の新潟・福島豪雨、そして先ほどもお話がありました九月の台風十二号及び十五号など、一連の災害によりお亡くなりになられた方々と御遺族に対しまして深く哀悼の意を表しますとともに、被災者の方々に心からお見舞い申し上げたいと思います。今後とも、これら災害の復旧復興に向け、全力で対応してまいります。
 災害から国民の生命、身体、財産を守ることは国政の最重要課題であり、防災担当副大臣として平野大臣を補佐し、災害に強い国づくりに全身全霊を傾け取り組んでまいりたいと考えております。
 松下委員長を始め、理事、委員各位の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げます。よろしくどうぞお願いします。
#11
○委員長(松下新平君) 郡内閣府大臣政務官。
#12
○大臣政務官(郡和子君) 防災担当大臣政務官の郡和子でございます。
 三月十一日の東日本大震災、そして七月の新潟・福島豪雨、そして九月の台風十二号、台風十五号など、一連の災害によって亡くなられた皆様方と御遺族に対しまして深く哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
 防災担当大臣政務官として、平野大臣、そして後藤副大臣を補佐し、災害対策に全力を尽くしてまいります。
 松下委員長を始め、理事の皆様方、委員の皆様方の御指導、御鞭撻、何とぞよろしくお願いを申し上げます。
#13
○委員長(松下新平君) 本日はこれにて散会いたします。
   午後零時四十分散会
ソース: 国立国会図書館
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