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2011/08/26 第177回国会 参議院 参議院会議録情報 第177回国会 財政金融委員会 第22号
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2011/08/26 第177回国会 参議院

参議院会議録情報 第177回国会 財政金融委員会 第22号

#1
第177回国会 財政金融委員会 第22号
平成二十三年八月二十六日(金曜日)
   午前十時四十分開会
    ─────────────
   委員の異動
 八月二十六日
    辞任         補欠選任
     鴻池 祥肇君     熊谷  大君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         藤田 幸久君
    理 事
                大久保 勉君
                舟山 康江君
                愛知 治郎君
                佐藤ゆかり君
                荒木 清寛君
    委 員
                尾立 源幸君
                風間 直樹君
                金子 洋一君
                川上 義博君
                櫻井  充君
                田中 直紀君
                中谷 智司君
                水戸 将史君
                熊谷  大君
                塚田 一郎君
                西田 昌司君
                野上浩太郎君
                林  芳正君
                古川 俊治君
                丸川 珠代君
                竹谷とし子君
                中西 健治君
                大門実紀史君
                中山 恭子君
   国務大臣
       財務大臣     野田 佳彦君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        大嶋 健一君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○平成二十三年度における公債の発行の特例に関
 する法律案(内閣提出、衆議院送付)
    ─────────────
#2
○委員長(藤田幸久君) ただいまから財政金融委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 本日、鴻池祥肇君が委員を辞任され、その補欠として熊谷大君が選任されました。
    ─────────────
#3
○委員長(藤田幸久君) 平成二十三年度における公債の発行の特例に関する法律案を議題といたします。
 本案に対する質疑は既に終局しておりますので、これより討論に入ります。
 御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。
#4
○中西健治君 みんなの党の中西健治です。
 私は、みんなの党を代表して、平成二十三年度特例公債法案に対し、反対の立場から討論を行います。
 本年度予算は三月二十九日に成立いたしましたが、それから五か月、未曽有の大震災、津波、それに伴う原子力発電所事故という国難の中、円高も最高水準で推移しているというかかる状況下、政府は赤字国債発行額を減らすための当初予算の大幅な組替え等を行うこともせずに、こうして当初予算のほぼそのままで本法案を成立させようとする、その政治姿勢に対して強く抗議したいと思います。
 歳入面では、復興を確実なものにし、また、経済成長を促し、長らく続くデフレから脱却を図るための施策を積極的に行うことによって税収の改善を図ることがまず何よりも大切であります。二〇一〇年度の名目GDPは四百七十五・八兆円まで落ち込みました。リーマン・ショック以前の二〇〇七年度は五百十五・八兆円で、二〇一〇年度の一〇八・四%の規模です。少なくとも日本経済がそうした従来の水準に戻るまでは、政府は増税ではなく景気に最大限配慮した施策を行うべきであります。
 歳出面では、赤字国債発行額を抑制するための歳出削減の努力が不十分と言わざるを得ません。民主党が選挙の際に約束した国会議員定数百二十名削減、歳費二割削減、国家公務員人件費二割カット、天下り廃止はどこに行ってしまったのでしょうか。
 三党合意も、内容が曖昧、歳出削減の観点からは全く不十分な内容です。子ども手当の見直しでは、これまでの年間支出との対比でも僅か四千から五千億円程度、今年度に至っては一千億円程度と歳出削減効果が極めて限定的です。高校無償化、農家戸別所得補償については、あたかも制度存続が前提となっているかのような表現となっています。
 国債整理基金特会、労働保険特会の活用、外国為替特別会計の復興財源への活用など、みんなの党が真摯に提案してきた数々の案につきましては、この五か月間一顧だにされませんでした。
 みんなの党は以上の点から本法案に反対することとし、以上、反対討論とさせていただきます。
#5
○大門実紀史君 私は、日本共産党を代表して、特例公債法案に反対の討論を行います。
 我が党は、本法案と一体である今年度予算に反対をいたしました。その理由は、今年度予算が物価スライドに基づいて年金を減額する、あるいは高齢者医療の抜本改善にも背を向けるなど、社会保障予算を縮減し、国民生活、暮らし重視から程遠い内容だからです。
 また、歳入面においても、主に大企業が恩恵を受ける研究開発減税は温存、所得再分配を破壊する証券優遇税制は継続させるなど、政権交代前の路線と何ら変わりません。こういう予算のために過去最大の赤字国債を発行することには断固反対であります。
 また、この特例公債法案を通すために結ばれた三党合意も問題です。本来総合的に議論されるべき子育て支援の問題が総理退陣の取引材料として扱われたことは、国民の感覚から懸け離れたものと言わざるを得ません。また、子ども手当の廃止により実質負担増となる世帯が生まれること、さらに、高校授業料無償化の見直しがもくろまれていることは重大です。
 したがって、修正部分についても、子ども手当の部分を削減する中身であり、賛成できません。
 以上、反対討論といたします。
#6
○委員長(藤田幸久君) 他に御意見もないようですから、討論は終局したものと認めます。
 これより採決に入ります。
 平成二十三年度における公債の発行の特例に関する法律案に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#7
○委員長(藤田幸久君) 多数と認めます。よって、本案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 この際、佐藤ゆかりさんから発言を求められておりますので、これを許します。佐藤ゆかりさん。
#8
○佐藤ゆかり君 私は、ただいま可決されました平成二十三年度における公債の発行の特例に関する法律案に対し、民主党・新緑風会、自由民主党及び公明党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。
 案文を朗読いたします。
    平成二十三年度における公債の発行の特例に関する法律案に対する附帯決議(案)
  政府は、次の事項について、十分配慮すべきである。
 一 近年、公債発行額が税収を上回る等、極めて深刻な財政状況にあることを真摯に受け止め、歳出の徹底した見直し・削減を図ることにより、東日本大震災からの復旧・復興に必要な資金の確保とともに、特例公債の発行額の抑制にも最大限努めること。
 一 子ども手当の見直しによる歳出の削減に関しては、平成二十三年度第三次補正予算において、減額補正を含む必要な措置を講ずる等、本法律案附則を確実に遵守するとともに、農業戸別所得補償制度、高校の実質無償化については、今後の制度の在り方を含めて必要な見直しの検討を行い、平成二十三年度第三次補正予算及び平成二十四年度予算の編成プロセスなどに当たり、政策効果の検証を基に、誠実に対処すること。また、高速道路無料化については、平成二十四年度予算概算要求において計上しないこととすること。
 一 欧州信用不安や米国債の格下げ等、国際的に国債の信認に対して厳しい視線が寄せられている中、国債残高が累増している我が国において国債に対する信認確保の重要性が一層増加していることを踏まえ、償還確実性に対する疑念を生じさせることのないよう国債償還に関する諸制度の運用を図るとともに、国債管理政策の手法に関する新たな幅広い議論にも十分に配慮すること。
 一 国債の安定消化に向けて、投資家の金利リスク管理及び国債の流動性維持等に資する国債発行・流通環境の整備に努めること。
 一 国際的な金融情勢が不確実さを増す中、公的年金の運用に当たっては、安全性の高い運用を基本とし、適切な資産負債管理(ALM)を行うこと。
   右決議する。
 以上でございます。
 何とぞ委員各位の御賛同をお願い申し上げます。
#9
○委員長(藤田幸久君) ただいま佐藤ゆかりさんから提出されました附帯決議案を議題とし、採決を行います。
 本附帯決議案に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#10
○委員長(藤田幸久君) 多数と認めます。よって、佐藤ゆかりさん提出の附帯決議案は多数をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。
 ただいまの決議に対し、野田財務大臣から発言を求められておりますので、この際、これを許します。野田財務大臣。
#11
○国務大臣(野田佳彦君) ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても御趣旨に沿って配慮してまいりたいと存じます。
#12
○委員長(藤田幸久君) なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○委員長(藤田幸久君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時四十八分散会
ソース: 国立国会図書館
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