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1947/07/31 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 文教委員会 第4号
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1947/07/31 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 文教委員会 第4号

#1
第001回国会 文教委員会 第4号
付託事件
 六・三制完全實施に關する決議案(相馬助治君
 外一名提出)(第七號)
―――――――――――――――――――――
昭和二十二年七月三十一日(木曜日)
    午前十時三十一分開議
 出席委員
   委員長 松本 淳造君
   理事 高津 正道君
      田淵 実夫君    野老  誠君
      永井勝次郎君    原 彪之助君
      松澤 兼人君    松本 七郎君
      伊藤 恭一君    押川 定秋君
      久保 猛夫君    五坪 茂雄君
      米田 吉盛君    坂田 道太君
      水谷  昇君    松原 一彦君
      織田 正信君    黒岩 重治君
 出席政府委員
        文部事務官   清水 勤二君
        文部事務官   伊藤日出登君
    ―――――――――――――
七月二十六日
 金澤市に北陸綜合大學設立の請願(五坪茂雄君
 外十二名紹介)(第一七號)
 教職員の恩給増額に關する請願(松原一彦君紹
 介)(第二二號)
 小學校教員の恩給増額に關する請願(圖司安正
 君紹介)(第四八號)
 小學校教員の恩給増額に關する請願(金野定吉
 君外一名紹介)(第五四號)
 岐阜農林専門學校昇格に關する請願(武藤嘉一
 君紹介)(第六六號)
の審査を本委員會に付託された。
七月二十八日
 岐阜農林専門學校昇格に關する陳情書(岐阜農
 林専門學校同窓會長松岡潔外五名提出)
 金澤市に綜合大學設立に關する陳情書(石川縣
 會議長岡島友作提出)
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 科學教育の現況及び體育問題の概要について、
 政府委員より説明聽取。
    ―――――――――――――
#2
○松本委員長 これより會議を開きます。
 本日は文部省より科學教育局長、體育局長の御出席を願いまして、それぞれ所管事項の御説明を願いました後に、委員諸君の自由な質疑に入りたいと存じます。最初に科學教育局長、清水政府委員。
#3
○清水政府委員 科學教育局長の清水であります。科學教育局の仕事につきまして、大體のお話を申し上げたいと思います。その前に日本の科學振興の動きにつきまして、大體従來の經過をお話申し上げ、さらに現状を簡単にお話申し上げたいと存じます。
 昭和十一、二年ごろから科學振興の聲が、わが國において相當盛んに叫ばれるようになりまして、官民ともにこの方面に力をいたしたのでありますが、特に科學の方面におきましては、欧米諸國に比較して劣つておるということで、これを強く取上げる聲が盛んになりまして、文部省でも、たびたび科學教育の刷新について企畫が行われました。特に義務教育における小學校程度の科學教育の刷新、次いで中等學校の科學教育の刷新が行われまして、まず方針の決定と教科書の改変ということが行われたのであります。これは國民の初等の根本の教育から改めようとする考えに基いたのでありまして、小學、中學、高等専門學校、大學と次第に及ぼしていく考えであつたのであります。そのうちに時局がはなはだ急になりまして、特に科學研究振興の必要が叫ばれるようになりました。昭和十七年には内閣に技術院が設けられ、科學技術全般の研究養成を強調してまいつたのであります。次いで昭和十八年には従來専門學務局の中にありました科學課を發展いたしまして、科學局を設置いたしまして、科學研究、特に自然科學の研究に對して努力してまいつたのであります。戦争中は技術院、科學局ともに科學技術の研究の振興、また生産、戦争協力への仕事をしてまいつたのでありますが、終戦と同時に技術院を解消いたして、技術院のもつておりました研究行政の所管事項を文部省に併せまして、研究行政としては一本となり、さらに従來教育といたしましては、科學教育を特別に取出していなかつたのでありますけれども、これを特別に取出して科學教育と科學研究の兩方をやる科學教育局というものをつくりまして、一應義務制をもつてスタートいたしたのであります。従つて科學教育局といたしましては、終戦後科學教育と科学研究と二本建の大きな線に沿つて進んでまいつたのであります。科學教育の面におきましては、學校教育、社會教育等において、それぞれ科學教育はその一部として含まれるわけでございますが、その内容につきまして、科學教育局で特にその振興をはかるという意味において進めてまいつておるのであります。しかしさしあたり最も必要である小學校、中學校の科學教育の振興に力を注いでまいることにいたしまして、學校局、社會教育局と連絡いたしまして、内容的に科學教育局の方でいろいろ施策してまいつたのであります。科學研究の方は、いわゆる科學と申しましても、科學の基礎的な研究と文部省が主として所管することになつておりますけれども、技術院の官制の移管によりまして、研究という面では、大體科學教育に統一せられて仕事をしてまいつたのでございます。しかしその研究推進組織につきましては、終戦後いろいろな問題がございまして、種々の經緯を經て、根本的に新しい組織をつくり上げようということになりまして、學術研究新體制を構想いたしまして、それもまつたく民主的に、あらゆる科學技術者の聲によつて、輿論によつてつくられる學術研究新體制というものをつくり上げるべく、長い間檢討を重ねまして、ようやく新聞にも出ておりますように、その刷新委員會と、これを議する刷新委員會の委員が次々に決定される段取になつてまいりまして、この八月下旬には刷新委員會の総会を開き、同時に米國の學術顧問團を迎えまして、相ともに議し、根本的な方策を立てることになつたのであります。大體こういうような情勢にあるのでありますが、その仕事の一覧をお手もとに配布してありますから、これにつきましてお話を申し上げたいと存ずるのであります。
 第一は、科學教育の振興でございますが、科學教育と申しましても、學校教育と社會教育、この二つの面にわかれることは御存じの通りであります。まず學校教育の科學教育を考えまして、そのうち義務教育における科學教育、小學校、中學校における科學教育、これにつきましてどういうことを考え、また施策しておるかと申しますと、第一に科學教育の内容の檢討、特に新制教科書に對しましては、いろいろ民主的な線に沿つて、新しい意圖が盛つてあり、これを十分檢討いたしまして、教育者の参考になるような内容的な檢討を加えて、教育者を指導してまいりたいという考えをもつて、その檢討に著手いたしております。次は科學教育の實態調査、實際にどういうふうに行われておるかということの調査を終戦後ただちに著手いたしまして、各地方に出張いたし、實際を調査し、そのよいものを大いに推奨し、また足らざるものをいろいろ御指導するというような仕事をいたしておりまして、その實態調査と次にあります科學教育の指導というものは兼ねて行われております。
 第二に、教育内容を充實いたします上に、教育の施設あるいは教具というものは、日本においては特に小學校、中學校において非常に貧弱であります。のみならず、戦災等によりまして非常に損壊せられておる所も多いのであります。また従來の科學教具は相當陳腐でありまして、外國人の批評によりますと、十八世紀の科學教育だといつて惡評を受けておるような古いものが多いのであります。これを新しい構想に基いて、そうして資財を要せず、なるべく資財を少くして効果の多いものをいろいろ企畫いたしまして、これを推薦普及いたしたいと考えております。今、着々進めておるのでありますが、相當に優秀なものも續々と出てまいる情勢にあるのであります。特にこの科學方面でありますと、學校の先生自體が、あるいは生徒と一緒になつて、自分で科學教具をつくつてみる。あるいは壊れた科學教具を修繕するというようなことを、みずからなされることが教育の上には非常に大切であり、それがまた非常な教育になると思うのであります。このためには工具、マシン・ツールを普及することが最も大切であると考えたのでありまして、今、標準工具を選定いたしまして、これを多く製造し、また廣くこれを普及いたしたいと考えておるのであります。この科學教具の企畫あるいは、試作というようなものは、同意に心理學的に、またあらゆる角度から、いろいろやつておりますうちに、そういう研究をする必要があると考えるに至つたのでありまして、新たに科學教具研究會というものを興して、これを推進いたしたいと考えておるのであります。
 次に科學教育につきましては、終戦前におきましても、相當にその方針は改善せられ、教科書もよくなつてまいつておつたのでありますが、どうもその教育効果があがらないのは何に基くかというと、根本は先生が科學というものを十分理解せられず、科學を身につけておられないということが、科學教育振興の上に最も障害をなしておるということを、痛感いたしたのでありまして、このためには先生自體に科學を身につけていただくことが最も大切な事柄で、根本的な事柄であると考えたのであります。このためには、そこにAと書いてあります科學教育研究室というものを、全國に昨年度におきまして十五箇所設けました。これは大學、高等専門學校等の優秀なる研究者であり、かつ教育に熱心なる方々のところへ、この科學教育研究室を設けまして、そうしてその熱心なる大學、高等の先生方と小・中學校の先生方を直結する。まず三箇月ないし六箇月、大學の先生の研究室へまいりまして、そうして科學の雰囲気に浸り、科學の實験を自らやり、あるいは先生の手傳いをする。あるいは問題を與えられて、問題を解決するというような仕事をやつていただきまして、そうして學校に歸られて、その大學の先生と絶えす連絡をとりながら向上していく。そうしてその地方に歸られた先生は、その地方の科学振興の核となつて、その附近の人人を指導していただくというような方針をとりまして、これを昨年實施いたしたのであります。たいへん結果がよろしいように考えたのでありまして、本年もさらに数箇所を追加いたしまして、おいおい全國に擴げてまいりたいと考えておるのであります。
 次に各都道府縣に、科學教育を擔當しておられる先生方の横の連絡機關といたしまして、都道府縣の科學教育研究會というものを、先生方が自發的におつくりになることを推奨いたしまして、これに對しまして政府の方で、そこの豫算にありますような若干の補助をいたしまして、各地方における先生方の切磋琢磨の機會をつくるようにいたしたのであります。
 次に、先ほど申し上げました科學教育研究室を實施いたしまして、大學、高専におきましても非常に熱心な方々がございますし、ぜひこれを研究所として、もつと規模を大きくしてやつてまいりたいという御希望がございますので、來年度企畫といたしまして、その一、二に對して科學教育研究所というものを、まず試みにつくつてみたいという考えをもつておるのであります。
 次に、科學教育者の研究心の高揚をはかりますために、文部省が持つております科學研究奨励金を小・中學校の研究費に充てるということを昨年度から実施してまいつております。そこに十五萬圓と二十萬圓とございますが、これは合わせて四十萬圓でございまして、大體本年は一人平均千圓というような程度で御援助を申し上げておるのであります。本年からは特に科學教育の研究という方面にも使つていただくというような考えで進めておるのであります。
 次に、優秀なる科學教育者、あるいは科學教育をりつぱにやつておられる學校を表彰いたしたいと考えておりまして、(一)のB項にあります實體調査、また書類調査等によりまして、全國的にりつぱな科學教育を調査いたしまして、その優秀なる學校及び教育者に適當なる表彰を考えてやろうと思つておるのであります。
 第二には、高等教育における科學教育でありますが、これは問題があれば、私の方で學校局と連絡してやりますけれども、まだ手をつけていないというのが實情でございます。今考えておりますことは、この方面におきましても、先生の再教育ということが非常に重要な問題であると思うのであります。その第一に、今までは學校局でやつておりました内地留學というのは、およそ半年間、大學の先生あるいは會社、研究所等へまいりまして、勉強するという方法であつたのでありますが、Aに書いてありますアメリカのワーク・シヨツプ・システム、これはいろいろな譯があると思いますが、協同研究集會というようなものを試みてみたいという考えをもつております。これは専門の同じな数人の先生がその最もすぐれた権威者の所に集まつて、お互いに切磋琢磨して、ある期間共同研究をやるという方法でございまして、相當おもしろいかと思うのであります。第二には、従來ございましたが、その後とだえておりますけれども、専門別の教育振興に關する會議を開いたならばどうかと思つておるのであります。この高等教育における科學教育は、未だ學校制度もはつきりいたしておりませんので、今後次第に進めてまいりたいと考えておるのであります。
 次に社會教育における科學教育でございます。これに對しましては、社會教育局とも十分連絡いたしまして、いろいろな施策をいたしているのでありますが、今考えておりますのは、國民科學講座であります。これは全國に廣く科學知識を普及するために、國民科學講座というものを設けまして、都道府縣と連絡して、本年度から實施することになつております。社會教育局の方で公民館を實施しておいでになりますので、この公民館の仕事に、科學教育の分野を私の方で分擔いたしたいと考えております。次に、東京には私學博物館がございますが、地方にもこれを設けんとする機運が澎湃として起つているのであります。そこで東京の科學博物館も貧弱でございますので、これを充實し、また地方の聲に應じて地方の科學博物館についてもいろいろにその施設を指導し、また充實のお手傳いをしてまいりたいと考えている次第であります。
 それから科學映畫及び幻燈でありますが、これは社會教育のみならず學校教育にも必要なものでございますので、昨年度からこれを實施いたしました。昨年度は豫算の關係上映畫が一本、幻燈が数本でございましたが、本年は映畫を二本、幻燈を二、三十本つくる豫定にいたしているのであります。そのほか圖書、雑誌、ラジオ等による科學知識の普及、また社會における科學教育の調査というようなものもやつてまいりたいと考えております。
 これらの科學教育振興に關しまして、その全般の企畫その他について御相談申し上げる機關として、科學教育振興委員會というものを設けております。この科學教育振興委員會におきまして取上げるべき問題は、特別委員會をつくつて検討し、総會においてこれを決するという方法をとつておりまして、目下科學教育指針特別委員會、科學教育特別委員會、視覚教育特別委員會、科學教育者等審査特別委員會、この四つを設けて進めてまいつております。科學教育指針特別委員會と申しますのは、科學教育の具體的な方針を十分に檢討しまして、科學教育に携わる人の参考に資したいと考えているわけであります。科學教育特別委員會は、先ほど御説明申し上げました科學教育のいろいろな企畫について御相談申し上げたい。視覚教育特別委員會は、映畫幻燈の問題を取扱い、審査特別委員會は、科學教育に熱心な學校、科學教育者等を選抜する審査の特別委員會であります。
 そのほか列國における科學教育の實情調査、優良圖書の推薦、科學技術標準用語の制定、これらの仕事をいたしておりますが、特に科學技術標準用語の制定は、當用漢字が制定せられ、新しいかなづかいができましても、學術用語が統一せられておりませんければ、これをうまく實施できないのであります。各學界にお願いいたしまして、科學技術標準用語というものを制定いたしております。技術の點で商工省と連絡いたし、これを相當大きな仕事として進めておるのであります。これが大體科學教育に關する概況でございまして、次は、科學研究の振興についてお話を申し上げたいと存じます。
 科學研究の振興につきましては、科學の振興が國家の隆替と非常な關係があるという意味から、非常にわれわれも重大に考えておるのでありますが、この振興機關といたしまして、三ページにありますように今、帝國學士院、學術研究會議、日本學術振興會というものがございまして、上の學士院、學術研究會議は官制によるものであり、日本學術振興會は財團法人であります。この三つを改組して簡素な形で進もうといたしたのでございますが、輿論の聲に従うべきだという意味で、ただいま大々的な、根本的な學術刷新の體制をつくろうとしておるのであります。その學術體制の刷新をいたしますために、その次にあります學術研究體制刷新委員會の成立に對する援助、それからG・H・Qの希望によりまして渉外連絡會というものをつくることになりまして、これは任意團體でございますけれども、私どもがお力添えをいたしまして、ただいま化學渉外連絡會、それから工業渉外連絡會、農業渉外連絡會、醫學渉外連絡會と四つの渉外連絡會ができておりまして、この學術體制の刷新に關するいろいろな根本的な討議と、G・H・QのF・S・Sに對するいろいろな連絡をしてもらつておるのであります。そのほか先ほど申しました學術顧問團が目下來朝中でございまして、一昨日まで東京で討議いたしまして、今各地方を巡囘いたして、日本の朝野の人たちと話合いをいたしております。
 全般的な事柄としまして、科學振興の上に重要なる意味をもつています科學文献事業中、その内容といたしまして外國文献の飜譯速報事業、それからマイクロ・フアイル・フイルムと申しますのは、外國文献が今、参りましても、一部か二部か、ごくわずかしかはいりませんので、それを寫眞のフイルムに改めまして、全國の重要な箇所でそのマイクロ・フアイル・フイルムをプロジエクトいたしまして、見る装置をつくりまして、必要があれば、新しい文献をマイクロ・フイルムのあるところに行つて見ることができるという便宜をはかる仕事をいたしておるのであります。これはすでに二、三完了いたしまして、利用されつつあるのであります。それから特に戦災等によりまして文献が焼失してお困りになつておるところが多くありますので、科學文献総目録を従來からたびたび企畫されたのでありますが、なかなかできなかつたのでございます。特にこの必要を痛感いたしまして、この機會に編纂事業に着手しまして、これも進行中でございます。
 その次に天然自然記録事業と申しますのは、日本の動物、植物、あるいは鑛物その他の資源を十分に活用することが非常に必要であるにもかかわらず、その資源の調査が十分でないということは、日本の科學の上から非常に缺陷としておるところであります。この完全なる資源記録事業をひとつ新しく興し、また續けてまいりたいと考えておるのであります。來年度から新しい事業といたしまして、まず植物から始めたいと考えておるのであります。それから科學文献の蒐集整理と編纂刊行、内外文献抄録事業、これは内外の文献を抄録して、その完全なものをつくることが非常に重要でございまして、こういうような仕事を進めておるのであります。これが大體科學研究振興の全般に關する事柄でございます。
 終戦前までは科學研究を自然科學に限つておつたのでありますが、終戦後人文、自然兩面にわたる振興が必要であるということを痛感いたしまして、人文科學研究課というものを興し、人文科學研究の振興に對しましても努力をいたしておるのであります。人文科學の研究の振興に對しましては、人文科學委員會というものを設けまして、そして人文の方では、特にばらばらになつておる學會を統合いたしまして、雑誌「人文」を機關誌として発行いたし、その後援學會の開催その他いろいろの事業をこの委員會を通じてやつておるのであります。研究活動に對する援助といたしましては、研究費の配分でありまして、これは文部省の科學研究費の中で、人文方面から人文科學研究費を、これにありますような豫算の額をとりまして、これを配付すること、それから人文科學研究助成會と申しますのは、殊に若い研究者に對する研究費を、少額でございますがこれを充てまして、援助をいたしておるのであります。なお研究機關の整備強化、特に今民間研究機關が窮地にありますので、何とかしてわずかでもお助けしたいと考えまして、わずかながら豫算をとりまして、民間研究につきましての研究機關の豫算といたしておるのであります。そのほか學協會に對するいろいろな援助、それから研究者の經歴調査、これはG・H・Qの依頼によりまして、研究者の經歴調査を始めております。研究項目の調査、學協會の調査等をいたしておるのであります。
 自然科學研究の面におきましては、研究費の配分という面が大きな問題でございまして、文部省の科學研究費の中の自然科學研究費は相當大きな額でございますが、そのほかに科學試験研究費と二つの研究費をもつておりまして、自然科學研究費の方は、主として基礎科學の研究費、科學試験研究費と申しますのは、應用方面の研究費に充てているのであります。この科學試験研究費によりましては商工省、農林省、厚生省等他省の必要なる研究費をも、文部省でいろいろ應援いたしている次第であります。自然科學研究費は學術研究會議に委託いたしましてその配分をお願いいたしているのであります。科學試験研究費の方は、文部省に科學試験研究協議會というものを設けまして、そこにおいて學識經験者、實際家等にお集り願つて配分をいたしているのであります。そのほかの事項は人文科學の面と大同小異でございまして、特に民間研究所の危機に對しまして、十分御後援をいたしたいと考えているのであります。この自然科學の方では、特に研究用資材が重要なものになりますので、經済安定本部と連絡いたしまして、特別に研究用資材の斡旋をはかり、施設局とも御連絡いたしまして、研究用資材は特別に斡旋をいたしているのであります。そのほかの事項につきましては大體同様でございますが、最後の表の一番上にあります科學技術者の經歴調査は、自然科學に對しましてG・H・Qからの依頼によりましたものでありまして、これはその調査を終りましてすでに提出済みでございますが、今後これを整理いたしまして日本の科學技術者を一覧できるような日本科學者名鑑というようなものをつくり上げる豫定になつているのであります。
 以上大體私の方でやつておりまて事業を御説明申し上げたのでございますが、科學の振興ということは、平和になりましてもあるいは今後の文化日本建設、貿易再開、あるいは食糧難打開というようないろいろな面に對して基本的な問題となるものと愚考いたすものでありまして、議員の方々におかれましても特に御後援いただきますことを、この席を借りてお願いいたす次第であります。
#4
○松本委員長 次に伊藤政府委員。
#5
○伊藤(日)政府委員 體育局の所管事項について御説明を申し上げます前に、ただいま體育委員長が缺員でございまして、私が先日までいたしておりましてので、私がこの席にまいりまして御説明するのが一番適當であろうという上司の御指名でありますので、私から御説明をいたしますことを、あらかじめ御了承をお願いいたしたいと思うのであります。
 現在體育局におきましては、四つの課にわかれて仕事をいたしております。體育課と申します所、振興課、學徒厚生課、保健課、この四つで仕事をいたしているのであります。體育課は、一口に申しますと、學校體育に關しまする事項を所管いたしております。振興課と申します所では、學校體育以外の體育、通俗に社會體育と申しておりますが、社會體育に關しまする事項を取扱つております。それから學徒厚生課と申します所では、學生生徒の生活面におきまする諸種の厚生福利施設等に關します事項を處理いたしております。保健課と申します所は、學徒竝びに教職員の保健に關しまする事項を所管いたしているのでございます。そのうちで、まず體育課が學校體育を所管しております所で、學校體育につきまして一言御説明をいたします。
 御承知の通り終戦によりまして、教育の諸方策が根本的に改革を必要といたしますと同様に、學校體育におきましても、根本的な改革を必要といたしたのであります。文部省といたしましては、まず第一に、終戦とともに従來學校體育を歪曲いたしておりました軍事的な色彩のものは、軍事教練といわず、その他武道に關しまするもの、そういうものを一切除去いたします消極的な仕事を、とりあえずいたしまして、これに引續いて新しい學校體育の方針の設定ということを取急いでいたしたのでございます。新しい學校體育の方針につきましては、約五、六十名の専門の方に全國からお集り願いまして、本當に晝夜兼行二箇月かかりまして大體の方向を決定いたして、今日はその方針に基きまして、全國の學校にこの新しい指導方針の普及徹底に努めている次第でございます。この新しい學校體育の事務方針の指導の重點というものは、まず第一に體育の民主化、體育の科學化というところに重點をおきましてそうして體育の普遍化、女子體育の畫期的な振興ということをめざしまして、内容的にはスポーツを重視いたしまして、特に集團的なスポーツというものを重視することによりまして、體育を通じて民主的な國民性格を育成することを期待いたしているのでございます。これらのなかみにつきまして、また御質問その他適當な機會もございますれば、その方の専門家からも御説明をいたしたいと思います。
 それから振興課でやつております社會體育につきまして、そのごく概略を申し上げますると、まず體育運動の普及奨励の方針を新しく立てました。その重點といたしておりまするところは、體育運動の運営を、ぜひ民主的にやりたい、普遍的に行うようにしたいということの二點を重點といたしまして、いろいろな施策を考えておるのでございます。民主的な運営をする考えといたしましては、體育運動の實際の運営はできるだけその運動をする人自體の手によつて、これを、處理していくという考えをもちまして、各種目のスポーツの連盟の自主的な運営ということ、従つてそれらの團體を結成いたしておりませんものは、結成していただく。それからすでに結成しておりまするものは、そういう方向へ向いての運営をやつていただくというようなおせわを、いろいろいたしておるのでございます。そのうちで、特に學生野球につきましては、従來文部省が野球行政の訓令を發しまして、いろいろとその指導をいたしておつたのでございまするが、これらもやめまして、學生野球を實際に指導していただく教職員、あるいは先輩の方の自主的な團體を構成していただきまして、そうして學生野球における諸問題の解決、あるいは學生野球の運営というようのものをやつていただくようにいたしておるのでございます。また運動の指導方針といたしましては、従來の選手制度中心のものを避けまして、ぜひ、できるだけ多くの人にスポーツを實施してもらうということを中心の考え方といたしまして、従いまして、これらのいろいろな施策を各團體にお考え願うと同時に、私どもといたしましてはレクリエーシヨン運動を、ひとつ全國的に展開したいというような考えから、これら關係の方々にもお集まり願いまして、その方面にできるだけのおせわをいたしてまいつておるのでございます。
 それからこれらの體育運動をいたしまする際に、當然問題になつてまいります體育施設の復舊整備、その他體育運動用具の生産配給というような面につきましても、いろいろ心配をいたしておるのでございます。體育施設の復舊整備につきましては、今年度も多少豫算をいただきまして、そうしていろいろな運動場の整備ということを第一に著手いたしておるのでありまするが、安本、厚生省ともいろいろ御相談いたしまして、失業對策のうちの簡易公共事業費のうちから、約二千萬圓程度の補助金を、府縣の要望があれば出そういうような話合いをいたしまして、いろいろと府縣の復興計畫等に關與いたしてまいつておるのでございます。運動用具の生産配給につきましては、非常に少くて、實際運動に携わつておる人が、一番困難を痛感いたしておるところであります。現状におきましては、大體戦前の二割程度の配給しかできておらないのであります。私どもといたしましても、この點につきましては、商工省、安本等とも、いろいろ折衝をいたしてまいつて、できるだけの努力を拂つておるのでありまするが、とりあえず指定生産資材の中にこの運動用具を入れていただきまして、そうしてこの統制のわくの中に入れて、できるだけ生産配給の増加をはかろうというような考えで、いろいろ心配をいたしております。これにつきましては、私どもが關係方面と折衝してまいることが一番大きい仕事であると考えておるのであります。
 なおここでいたしておりまするいろいろの仕事のうちのもう一つ大きい問題は、わが國のオリンピツク大會への参加問題であります。これにつきましては、すでに皆様もいろいろ御承知と思いまするが、官民ともにこのオリンピツクに参加したい。特に明年度英國で行われまするオリンピツクには参加したいという、官民の非常に熱心な要望があるのでございます。私どもといたしましても、それらの關係の方とよりより御協議を申し上げて、いろいろと實は心配をいたしておるのでございます。このオリンピツク大會に参加いたしまするにつきましては、いろいろなある程度の手續が必要なのでございまして、それらの手續も、關係方面の方々の御配意によりまして、いろいろと進められてまいつてはおりまするけれども、實際の見透しとしては、現在相當困難ではないかというふうに考えられておるのであります。しかし私ども竝びに關係者の方々も、決してあきらめてはおりませんので、できるだけの努力配意をいたそうということで、今いろいろとやつておるのでございます。
 次に學徒厚生課の所管事項の概略を申し上げます。ここでは、一口に申し上げますると、學徒が現在の經濟状態から、學業を継續していくことが非常に困難であるというような建前から、とにかく働きつつ學ぶという體制を確立しなければなりませんので、文部省全體といたしましては、たとえば、育英事業の擴充でありまするとか、官立夜間大學の設置、あるいは通信教授というようなこともいろいろ考えまして、それぞれの所管局でそれらの點について事務を進めておりまするが、學徒厚生課におきましては、それら以外の實際の學徒の具體的な生活面を取上げまして、學徒の食糧問題、それから學徒の住居の問題、あるいは内職の問題というようなことを中心に、いろいろ斡旋いたしておるのでございます。食堂につきましても、實際にこういう非常に窮屈な時勢で、特に學徒のために何とかしてもらえないかというようなことを、いろいろ關係方面とも話をいたして、まず學校といたしましては、學校農園あるいは學校の連合農園というようなものから、なるべく自給體制を整えていく。しかし、もちろんこれでは十分なこともできませんので、學生の食堂連合會というようなものをつくりまして、そしてこれを一つの配給對象として配給を受けるというようなことも、心配いたしております。現にこれは東京都では成功いたしまして、大體一日に十三萬食の配給を受けております。それから住居につきましても、何とかして學徒の寄宿舎をつくつていこうという考えでいろいろ斡旋をいたしまして、たとえば東京におきましては禁衛府の跡をもらい受けまして、約六百人くらいはいれるものをつくりました。金澤も今つくつております。その他仙臺、廣島というような所をめざしまして、いろいろ具體的に學生の寄宿舎、あるいは學徒會館というようなものを整備いたしてまいりたいと考えて、いろいろと斡旋をいたしておる次第であります。學資を何とかして稼いでいく内職の斡旋も、いろいろいたしておるのであります。たとえば、女學校の生徒には刺繍あるいは染色というようなことを考えて、これも東京都の女子専門学校の先生たちにお集まりを願いまして、いろいろ斡旋をやつてみましたが、これはある程度成功しそうでございます。その他高等工業、いわゆる工業専門學校における實習機械を活用する行き方、あるいはもつと具體的には、學生自體の内職斡旋というようなことも各府縣、あるいは外廓團體といたしまして學徒援護會というような所と連絡いたしまして、いろいろと心配をいたしておる次第でございます。
 それから最後に保健課の所管事項の概略について申し上げます。保健課は先ほど申し上げましたように、教職員竝びに學徒の保健に關しますることを掌つておるわけでございますが、現在、學徒の體位の現状はどうかと申しますと、特に國民學校の生徒について申し上げますと、身長、體重の上から申し上げまして、都市の児童は、昭和十二年ごろまでは、年々上昇の傾向にあつたのでありますが、日支事変ごろから低下の傾向をたどりまして、昭和十六年ごろからさらに急激に低下いたしまして、昭和二十一年度には昭和十二年度に比較いたしまして、男の子で身長が約四・八センチ、女の子では五・五センチ低下しておるのであります。體重は、男の子は大體二・三キログラム、女の子は三・三キログラムの低下をいたしておるのでありまして、これをもつと別な言葉で言いますと、ちようど身長、體重あるいは胸圍とも、發育が一年遅れておるのであります。たとえば、昭和十二年ごろの男女十三歳の子供がもつておりました身長、體重を現在では十四歳の子供がもつておる。ちようど一年遅れておるというような統計が出ておるのであります。實に私ども心配いたしておるのでございますが、結局これも食糧の問題であろうと思つておるのでございます。
 これらにつきまして私どももいろいろとるべき處置について考えたのでありますが、とりあえずいたしましたのは、學校給食の普及奨励でございます。學校給食につきましては、すでにその實情等についてはお聞き及びと思うのでございますが、實際の現状は、子供は非常に喜んでくれるが、先生竝びに父兄は、ほんとうに困つているというのが、實情であろうと思うのでございます。私どもも、これについては關係方面といろいろできるだけの折衝をいたして、現在までまいつておるのでありますが、なおいろいろな努力をいたそうと思います。今囘實施いたしました學校給食は、考え方といたしましては、従來のような缺食児童の救濟というような考えではなくつて、むしろ私どもとしては、學校給食の教育的な効果というところをねらいたいのでございます。そうして、できますならば全國の國民學校にこれを實施したいと思いますが、これに配給いたします物資の關係で、現在は都市の學校だけしか行つておりません。考え方といたしましては、臨時的でなくて、できる限り恒久的な施設として實施してまいりたいという目標をもつております。これについては、すでに御承知のように連合軍の方からの特別な好意によりまして、軍の放出物資五千トン、ララの救援物資が百トン、カン詰めが今年度において、第一期分として六千百十トンの使用許可があつたのであります。これを中核といたしまして現在の學校給食を本年の一月から都市だけで實施しておるのであります。これを實施いたしまして一番困りましたことは、燃料と調味料であります。これについてはいろいろ各省とも折衝いたしまして、どうやら鹽は毎月百二十九トンずつ配給してくれるという大藏省の了解を得て、實施いたしております。それから今日まで配給いたしましたみそは、四萬五千五百貫程度であります。それから魚は毎月五日分ないし十日分を、一人一囘三十グラムという見當で配給するというわくをもらつております。従いまして入荷の十分にある地域においてはこれが十分に行き渡る。また入荷が十分でない所では、間に合わぬと思いますが、とにかくこれだけのわくを各學校向けに設定してもらつておるのであります。一番困ります薪炭については、農林省も非常な好意を見せてくれますけれども、事實うまく出まわらないのであります。しかしとにかく毎月七百九十トンの薪炭を學校給食に振り向けるようにやつております。これでもどうしても學校は困りますので、まだ何とかならぬかという話を持ちこみましたところ、非常な好意を示してくれまして、現在あれほど困つておる石炭を、東京初め九地區については毎月百トン出そうといつてくれたのであります。これを二、三箇月續けて出してもらいましたところが、石炭事情が今日のように逼迫してまいりましてだんだんこれが七十トンになり、五十トンになり、現在では三十九トン近くになつておりますが、これは石炭廳としては非常な好意を示してくれておるものと考えるのでございます。
 以上申し上げましたような中央から放出いたします物資を中心に、また學校で考えていただいてやつております。私どもが見聞きいたしますところでは、そのために学童は非常に喜んでくれますけれども、先生方は非常に苦労しておられるというのが現状と思うのでございます。私ともは以上申し上げましたような考え方で、できるだけこれを恒久的な仕事としてやつていきたいという方針で、これからますます努力をしてまいりたいと考えております。
 その他學校衛生教育あるいは教職員の保健等につきまして、いろいろ申し上げたい點もございますが、なるべく短かくという御趣意もありますので、この邊で一應御説明を終りまして、なお御質問等によつて補足いたしてまいりたいと思います。
#6
○松本委員長 以上の科學、體育兩當局の御説明に對しまして御質疑はありませんか。
#7
○松原(一)委員 科學教育局長に伺います。ちよつと私は豫算資料を持つておりませんが、今年の科學教育局の豫算の総額は、いくらになりますか、これは部分的になりますけれども……。
#8
○清水政府委員 科學教育全般の豫算を主に考えておりませんでしたが、自然科學研究費が三千二百萬圓と、こちらの人文科學研究費が八百萬圓、科學試験研究費が千五百五萬圓、これで五千五百萬圓。そのほか研究機關の助成費とか、いろいろ雑多なものを加えまして、約一億圓になるのではないかという見當であります。
#9
○松原(一)委員 これは理想通りにはいきませんが、年度前に御要求になりましたもののうち、どのくらいが通つておるわけですか。それがわからなければ、新年度の御要求はどのくらいの御計畫ですか。本省の省議できまつたものでなく、科學教育局として、こんな貧弱なものでは困る、新年度にはぜひこれくらい欲しいという局長のお考えがあるならば、今の現状との開きをちよつと知つておきたいのですが。
#10
○清水政府委員 大體科學研究の方については、實は本年度の科學研究費を四千萬圓もらい、試験研究費を千五百萬圓もらいましたが、實際に物資騰貴と要求者の数が非常に多いので、一人當りの研究費が結局非常に足らないという現状であります。大體兩研究費を合わせまして三億圓を要求いたす考えであります。それから教育のことにつきましては、特に學校の先生の再教育、それから學校の先生の研究、特に科學教育に對する研究というものに對しまして、相當豫算を要求いたしたいと思うわけであります。昨年四十萬でありました科學研究奨励金というものを一千萬圓程度にいたしたいと思うわけであります。そのほか科學資料課というものがございまして、文献方面の問題、マイクロ・フアイル・フイルムの問題等が相當多額になつてまいりますので、これも数千萬圓要求する。大體四億程度じやないかと考えております。
#11
○松原(一)委員 私よく存じませんのでお聽きするのですが、日本の學問的な科學研究というものが、國費をもつて行われておる分が、他の各省を通じてまだございますか、それを承つておきたい。
#12
○清水政府委員 各省は各省の事業に伴います研究をやつております。特に研究所をそれぞれもつておりまして、商工省は工業試験所、逓信省は電気試験所、それから鉄道省は鉄道技術研究所と天文臺、厚生省は豫防研究所と人口問題研究所とかいうようなものを一、二、持つております。そのほか大藏省は醸造に關する研究所、内務省は土木試験所を持つておるということで、試験所、研究所に伴う研究費は、相當の額のものがそれぞれあります、これらの豫算はどれだけであるか、今詳らかにいたしておりませんが、調査はいたしております。
#13
○松原(一)委員 従來科學の研究は、すべて戦争の方面よりいたしておつたように承つておりますし、原子爆弾のああいう威力を發揮したのも、戦争が推進力となつておる、國運をかけての研究が、あの方面から行われておる。日本でも軍の方の研究は相當金をかけてやつておつたのですが、今後はそれが全部なくなつてしまつたので、文部省の負擔は非常に大きくなるだろうと思う。日本の建直しは、この方面からどうしても考えなければならないと思う。文部省の責任が大きいことを私はしみじみ感ずる。ひとつこの方面には大きな御要求があつていいのではないかと考えます。
#14
○伊藤(恭)委員 ちよつと體育局長にお尋ねいたします。この體育施設の普及整備について、ただいま府縣の御要求があれば、大體二千萬圓程度のものをというお話がございましたが、これは各府縣にこういうふうに平等にせられるのか、あるいは要請の程度によつてやられるのかということを、ひとつお聽きしたいと思います。この普及施設については、恒久的の施設と同時に、たとえばバレー・ボールのごときは、現在一箇八、九百圓もするというので、皆非常に困つておる。そういう器具、機械というものも、非常に皆が困惑しておる状態でありますから、そういう點は政府においても十分檢討して、この普及施設については、急速に、できるだけの豫算を計上されて、配付せられんことをお願いしたいと思います。
 また給食の制度でありますが、昨年の二億何千萬圓というのはやむを得ませんでしたけれども、今のお話によりますと、できるだけ全國の津々浦々にまでしたいということは、經濟上の關係でできないことは當然であります。しかしながら、都市だけでなく、同じ町村でも、たとえば工業町村であるとかいうようなものでありますと、都市以上に非常に困窮しておる町村もあるわけです。そういう所も一つ實情を調査せられて、そういう點に實際ぴつたり合うようなぐあいに施設をせられることが必要じやないか。こう思いますが、その邊の御見解はどうでございますか。
#15
○伊藤(日)政府委員 第一の教育施設の普及に關しまして二千萬圓を出しまするものは、土地の整備だけでございます。運動場をつくるということたけでございます。従いまして、いろいろな運動用具の點につきましては、私どもの方でもこれからできるだけ努力を續けてまいつて、できるだけ配給を圓滑にいくようにいたしたいと考えております。
 それから學校給食を都市だけでなくて、戦災を受けた町村にもやるべきではないかというお考えは、私どもも一應そういうふうに考えまして、いろいろそういう點も調査いたしました。實は實施いたしまする際に戦災地を中心に學校給食を進めたらどうかと思つたのでございまするが、いろいろの事情でとりあえず都市ということだけにいたしておりまするけれども、事柄といたしましては、お説の通りであると思います。また學校給食を適當な時に、いろいろ計畫を變えなければならぬときも來ると思います。そういう際には、ぜひまた私どもとしても、またそういう點についても努力をしてまいりたいと思います。
#16
○野老委員 科學教育局長さんにお伺いしたいのですが、この二十二年度の豫算を拝見いたしますと、學校教育に振り當てられている豫算がおよそ百四十萬圓、それから社會教育という方面が約三百萬圓、それから科學研究振興に一億近くのものが計上されておるのであります。科學教育の普遍化という立場からいたしまして、當然この學校教育に振り向けられる豫算がもつとよけいなければならないのではないか。また科學研究振興のいろいろの振興會等に、相當金が出ているようでありますが、こういう詳細について、われわれにはわからないわけですが、全體のおおまかなバランスから見まして、學校教育なり、社會教育なりの方面に、豫算がもう少し重く支出されなければならないのではないか。こう思うわけでありますが、それについて御見解を伺いたいと思います。
#17
○清水政府委員 お話ごもつともと思います。科學教育の振興はきわめて重要であるのに、科學研究とのバランスにおいて、はなはだ輕いという御意見は、ありがたく拝承いたすわけでありますが、實は科學教育を取出して實施いたします場合に、學校教育、社會教育との關係において、相當困難な面もございますので、さしあたりこの科學教育の點につきましては、義務教育の振興を中心にやろう、こういう考え方に基いたわけでございまして、社會教育の方で映畫、幻燈などもはいつておりますけれども、これは實はさしあたりは義務教育用の映畫、幻燈を考えてまいつておるような次第であります。でき得れば多くの豫算をとり、十分にやりたいと考えておりますが、官廰として、官廰で内容的なものをやるということの可否についても考えておりまして、できるならば外郭の團體でしつかりしたものをつくつて、そうして官廰が後援して、自主的な面は大いにやつていただこうというふうに考えております。それにしましても、豫算の輕いことは御指摘の通りでありまして、來年度におきましては、相當に要求する考えでおります。
#18
○野老委員 三ページでありますが、科學研究振興機關という中に學士院とか學術振興會議とか日本學術振興會の助成、こういうところに相當多額の――たとえば八百萬圓程度あるのですが、これは助成といつたような立場から出されておるのですが、相當高額のものが出ておると思うのです。こういう内容は、私ども存じません關係上、意見が間違つておるかもしれませんが、そういうものと、先ほどの學校教育とかいう面と比べてみますと非常に輕いのじやないかと思うのでございます。
#19
○清水政府委員 實は學術研究會議におきましては、科學研究費に四千萬圓の配當をする仕事を頼んでおります。この學術研究會議は、日本の學術を代表する國際的な團體になつておりますために、元來日本の文献を外國語にいたしまして、外國の文献と交換するというような、國際的な仕事を使命としておるのであります。この二百三萬圓の中には、そういうふうな事業費が相當に含まれております。
 それから日本學術振興會の方は、實はこれは従來民間の寄付金によつて立つておつたわけであります。特に軍からの援助がたくさんにございまして、やつておつたのでありますが、今は官からの援助以外に頼る所がなくなりまして、この六百萬圓は、このうち約半分がやはり研究者への、特に若き學徒への研究費とか、あるいは民間と學者、研究者との連合との委員會というものを開きまして、その委員會の運用費というようなものに充てられておるのでございます。そのためには相當厖大な組織でございますので自然多くの金を要するのでございます。
#20
○野老委員 義務教育及び社會教育方面に、相當多額の經費を支出されまして、教育の一般人への普及という點に一段の御努力をお願いしたい。希望を申し上げておきます。
#21
○清水委員 できるだけ努力いたします。
#22
○野老委員 私は教育界で、體育の問題で最も矛盾を感じましたのは、體育教育者が醫學的知識をもつていない。これはにわかに望むことは無理なのでありますが、たとえてみますならば、ある生徒がきようは少しからだの調子が惡いから休ませてくれということを申した場合におきましても、見たところ、どうも病兆もあるように見受けられないという素人判断から、これに體育授業を受けることを強要するような形があつたりしまして、その結果とんでもない結果を導く。つまりにわかに病気が表に現われて、あるいはこれを死に至らしめたというようなこともなきにしもあらずであります。従つて今後は學校に厚生部というようなものを確立しまして、體育と學校醫學というものとが密接に結びつかなくてはならない。単に町醫を校醫に雇い入れて、これにお座なり的に診察せしめるというようなことがあつてはならないのではないか。保健、衛生、體育というものが表裏一體をなすところの厚生部というものを確立しなければならないのではないかというふうに考えるのであります。御所見を承りたいと思います。
#23
○清水政府委員 ただいまの学校の體操の先生か醫學的知識の少いのに伴いまする欠陷、御指摘のような感じを私ももつたのであります。これはどうしても是正しなけたばいかぬというふうな考え方から、今度の體育の指導者の養成につきましては、新しい教授要目と申しますか、そういうものを打立てようというので、今そういう新しい委員會を構成中でございます。なお私どもは、このたび先ほど申し上げました學校體育の指針をつくりまする際に、単に學校の體育のスポーツというものと、衛生教育というものとが、総合して一本の上に立たなければならないという見地で、新しい教育方針を立てておるのでございます。従いましてこれを指導いたしまする教師としては、どうしてもスポーツの技術的な面と同時に、衛生的な知識を十分に持合わさないと、この指導はできないというような形になつておりまするので、ただいまの點は教員の指導方針として、先ほども申し上げましたような方向にもつていきたいと考えて、新しい委員會を構成して、新しい方針を樹立したい、こういうように考えております。
#24
○野老委員 これは本日の説明に直接關係はないのでありますが、ただいま文部省と日本教職員組合との間に、資格認定講習について、いろいろ團體交渉が行われておるのでありますが、その經過についての御説明を、この際お願いしたいと思います。
#25
○清水政府委員 實は科學、體育も、ともに關係しておりませんので、學校教育局がそれぞれ當つておりますから、お許し願いたいと思います。
#26
○伊藤(日)政府委員 私が歸りまして申しておきますから、最近の機會に……。
#27
○野老委員 できるだけ早い機會に、その經過をお話し願いたいと思います。
#28
○伊藤(日)政府委員 承知いたしました。
#29
○水谷(昇)委員 科學教育局長さんにお尋ねしたいのですが、二ページの社會教育における科學教育でありますが、その中の(四)の、科學映畫及び幻燈の製作という、この科學映畫というものは、昨年は一本だつたというお話でありました、今度は一本か二本かというお話でありましたが、これはたいへんお金がかかるものですか。
#30
○清水政府委員 どんどん値が上つてまいりまして、だんだん豫定が狂つてまいるというような状態でございまして、昨年は一本つくりますのに映畫が二十萬圓、本年は約六十萬圓、幻燈の方はフイルムあるいはスライドグラス、いろいろございますが、二千圓か三千圓程度でございます。
#31
○水谷(昇)委員 私は科學の普及には、科學の映畫や幻燈の製作をたくさんにしてやることが、非常に便宜だと思います。せいぜいこれはたくさんつくつていただきたいと思います。
 それから伊藤政府委員にお尋ねいたしたい。學校のうち武道については御説明がなかつたようでありますから一應御説明を願います。學徒厚生課所管事項の中におきまして、食糧の對策、住居の對策、まことに結構でありますが、十分徹底するように今後やつていただきたいと思います。學資の對策についてでありますが、大體最近においては學資は月にどれくらい要るお見込みでありますか。また、ただいまの御説明によりますと、女學生に對しては刺繍だとか、染色だとかの斡旋をして相當成績をあげている。一箇月どれくらいの収益があるのですか、あるいは高等生は一箇月どれくらいの収入を得られるか、その他内職の斡旋等についての内容を、ひとつ御説明願いたいと思います。
#32
○伊藤(日)政府委員 武道に關しまする點につきましては、少しいろいろ申し上げたいので、委員長速記を止めていただきたいと思います。
#33
○松本委員長 ちよつと速記を止めて……。
    〔速記中止〕
#34
○松本委員長 速記を始めてください。
#35
○伊藤(日)政府委員 それから學徒のことについてでありますが、學資がどのくらいかかるかというお話でございますが、これは土地によりまして非常に差がありますので、むしろこれをお答えいたしますよりも、私どもが代表的な學校を選びまして大體調査いたしましたところによると、學資の關係で學業が繼續できるかどうか、學業の繼續の見透しはどうかという質問に對しまして、とにかく楽観できそうですという答えを與えたものが約七一%、今のままでは私はとても學業を續けていかれませんというような悲観的な囘答を與えたものが二・八六%、こういうふうな現状になつております。なお女子の手芸に關しましては、目下東京都の女子の専門學校で實施いたしておりますが、今のところでは、毎日午後二時間働きまして月三百圓ぐらいの収入を豫定いたしております。なおその他學徒の内職につきましては、學徒援護會で具體的にいろいろ斡旋をいたしております。たとえば、會社のセールスマンをやりますとか、いろいろ進駐軍へ行つて働きますとか、あるいは銀行會社の臨時的な援助をいたしますとか、現在學徒援護會と申しまする文部省の外部團體で、學生のこういう面倒をみております。援護會で現在就職斡旋をいたしてやりました者が、約九百四十五名、それから學校でもいろいろ内職斡旋をやつておりますが、おせわをいたしましたものが、全體の生徒数の約一四%程度の内職斡旋をいたしております。文部省といたしましては具體的なものよりも、府縣その他の官廰に依頼をいたしたしまして、できるだけ吸収してもらいたいというような努力を續けておるのであります。
#36
○久保委員 科學教育局長の御意見を承りたいのですが、日本の科學というものが、終戦後、たとえば航空科學であるとか、あるいは原子科學とかいうような、科學の一番頂點に立つておるようなものの研究が禁止されております。科學技術の一番の最高のもの、航空科學技術などが今日完全になくなつておりますので、従つて日本の科學水準というものが、今後非常に世界各國の水準から遅れていくだろうということを、私は憂慮しておるのでありますけれども、しかしまた今日再建の途上にある日本の實情は、實は科學にまたねばならないことが、きわめて大きいのでありまして、新制學校の教育内容について、一番その點に期待しておるのであります。たとえば、農山漁村等におきましても、今日、近き将來に工業化が考えられておる。零細農業が頭脳的な農業に変り、科學的な農業に変ろうとしておる。その根底をなすものは、やはり科學的なものでなければならないことは言うをまたないところであります。あるいはまた輸出工業等が、今活發に計畫されておるのでありますが、すべてこれ日本の科學というものが、より以上に振興されねばならないと思うのであります。ところが實際日本の科學教育というものを考えてみますと、非常にその施設、計畫等はよかつた。大正以來私は何囘か大きく叫んで、あの第一次ヨーロツパ戦争直後に、科學教育の振興ということが非常に大きく叫ばれて、舊中等學校あるいは小學校における科學教育というものが、非常に進んだのでありますけれども、その後またそれが沈滞しまして、ちようど支那事変中でありましたが、再び科學教育の振興ということが非常に叫ばれてまいつたのであります。けれども、考えてみますと、非常にむずかしいことであつて、相當根気強くなされねばならないし、その施設の一つ一つが實を結ぶがごとく、やはり計畫されていかねばならないと思うのであります。例を申し上げてみますと、たとえば、これは前もあつたことでありますけれども、今また局長さんの話を聽いておつてもあるのですが、研究助成費というようなものに例をとつてみますと、この研究助成費というのは、前もあつたし、今囘もまた計畫されておるようでありますけれども、たとえば、今日の金で千圓の助成金をもらつて何の役に立つか、助成金としての役に立つか。自分が研究しておつて千圓もらつて、これが助成金となるかという問題であります。これは前の場合もそういう實情にあつたのですが、實はあまり役に立たないのであります。ほかの例で同じことを申しますと、日本に唯一の航空科學研究所というものがありまして、その研究所員があの當時もらつておつたところの研究費というものが、一人前ちようど三千圓であつた。ところがその當時三千圓年々もらつて、實は新型の飛行機の模型をつくつて、性能試験をするための模型機をつくるために、ちようど三萬圓かかつたのであります。そこで十人の所員がおのおのもらつたところのこの三千圓の研究費を寄せ集めて、やつと一つの性能試験をする模型航空機ができたというふうで、實に哀れな状態であつた。外面的に見ますと、航空研究所があつて、りつぱなものを研究されておるようでありますけれども、實體はそういうものであつた。日本の小學校なり中等學校におきましてのそういう施設も、實は同様な性質であつて、ものにならなかつたのであります。どうか今後は、ここに掲げてありますところの一つ一つの事柄が、助成金であれば助成金として眞に働きをするように、たとえば、一千圓でなくて、今月最小限度一萬圓手にしなければ、助成金としては役に立たないと私は思うのであります。これは一例にすぎませんけれども、科學教育の振興ということは非常に重要なことであつて、また非常にむずかしい根気の要ることであり、相當時日を要しないとできないことでありまして、私はそういう點を深く憂え、過去のことを考えてみますときに、こういう一つ一つのことが、ほんとうに實を結んでいくように考え直されねばならないのではないかと思うのであります。これが私の希望であり、もしそれについての御意見を承ることができましたらば幸いだいと思います。
#37
○清水政府委員 ただいま、わが國の科學研究及び科學教育の将來につきまして、いろいろ御指摘いただきまして、まつたく同感に考えておるのであります。日本が今後航空科學その他原子力のような尖端的な最高水準をいくべき科學を禁止せられて、はたして世界の科學についていけるかという件でございますが、この問題は、私ども終戦後一同心を悩ましておるところでございます。全般的には禁止せられておりますけれども、個々の問題につきましては、許される面も相當にあるようであります。従いまして最初非常に悲観した程度でもあるまいという豫想をもつようになりました。
 もう一つは、そういう方面の研究がたとえ禁止せられましても、たとえば生物學方面とか、醫學方面とか、あるいは食糧増産方面に對しまして、あらゆる基礎科學の威力を集中するというようなことを實行いたしますれば、相當たくさんのなさなければならない問題があり、また日本独自の成果をあげ得るのではないかというような感じのする問題もあるのであります。一例を申し上げますれば、日本の遺傳學は、動物、植物、人體その他にわたりまして、その研究の進んでいることは世界に伍して遜色がないものであると考えられるのであります。ただこの遺傳學がなお深く研究せられ、さらにこれが實際の農業、水産業その他優生學等あらゆる面に應用せられるというところへいくことに、非常に日本の状態は障害があると考えます。元來日本の研究所におきましては、基礎研究、應用研究、あるいは實用化研究、現場研究、これらの研究の各段階、また研究機關の各種類、これらの間の連絡協力が非常に弱いのでありましたが、これらの連絡協力を強化いたしまして、また先ほど御指摘になりました研究費を一様に配分して、少額しか與えないというようなことは十分に考えまして、今後國家の必要とする問題に對しましては、重點的に研究費を配分するということが非常に大切であると考えております。これはG・H・Qも非常に同感いたしております。ただその研究費の配分等に對しまする機構その他が、舊態依決たるものでありまして、従つて理想的な配分ができない状態にございますけれども、新しい學術研究體制ができますれば、こういうような點も十分に改善してまいりたいと考えておるのであります。今のは遺傳學を例に引きましたが、そのほか微生物學的方面だとか、あるいは理論物理方面でも、まだ相當に伸び得る餘地が残されておりますので、これらと各工學、農學、醫學等と連絡いたしまして、日本の新しい文化を建設する基礎になる重要なる研究を展開してまいりたいと考えておるのであります。科學教育の方面につきまして、先ほど一人當り千圓と申したのでございますが、實は小學校、中學校の先生の科學研究の状況を實際に調査いたしまして、まだ十分なる設備を使つて御研究になるというところへ進んでいないように考えまして、さしあてりは奨励の意味で、できるだけ廣く、たとえ千圓でも、圖書の購入なり、あるいは簡単な實験装置などができるようにということを考えておるのであります。設備等につきましては、各都道府縣へ勧奨いたしまして、私どもの考えておるいろいろな新しい科學器具、工具等を購入していただくようにお願いいたしたい、こう考えておるわけなのであります。大體研究奨励金といたしましては、奨励の意味で、ごくわずかに考えておるのでありますが、來年度は相當多額に豫算を見積りまして、科學研究奨励金も、相當額にいたしたいと思つておる次第であります。
#38
○田淵委員 私も説明書の武道の文字を見て質問したいと思つたのであります。轉換期においては、正しい用語を要求し、正しい言葉は正しい概念を示すものだと考えるのであります。従つて、もしG・H・Qにおいてその御理解のもとに學校武道というものが文民のスポーツとして許される機會が與えられるとしますならば、武道という名稱はかえなくちやならぬというふうに考えるのであります。名目は何でもよろしいという説も、一應立つだろうと思うのでありますが、しかし今日武道と聞いて、やはりそこにミリタリズムのにおいを感じ、なお破壊主義的なものを暗示される國民も多かろうと思うのであります。従つてもしそういう機會がまいつたならば、武道という用語については、この表現については考えてもらいたいということを希望いたします。
#39
○松本委員長 大體御發言ございませんか……」。
 それでは時間の關係もありますので、本日はこれにて散會いたしたいと思います。次會は公報もつて御通知申し上げます。午後零時三十一分散會
ソース: 国立国会図書館
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