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1947/12/11 第2回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第002回国会 本会議 第2号
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1947/12/11 第2回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第002回国会 本会議 第2号

#1
第002回国会 本会議 第2号
昭和二十二年十二月十一日(木曜日)
    午後四時五十一分開議
    ―――――――――――――
#2
○議長(松岡駒吉君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
#3
○議長(松岡駒吉君) 去る十二月九日指名議決を行いました全國選挙管理委員会の委員のうち、矢部貞治君より辞退するとの申出がありましたから、一名を補充しなければなりません。よつてこの際、全國選挙管理委員会の委員の指名を行います。
    ―――――――――――――
#4
○安平鹿一君 全國選挙管理員会の委員の指名については、議長において指名されんことを望みます。
#5
○議長(松岡駒吉君) 安平君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○議長(松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて議長は、全國選挙管理委員会の委員に佐々木吉郎君を指名いたします。(拍手)
 ただいまの指名通り決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○議長(松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつてその通り決しました。
     ――――◇―――――
#8
○議長(松岡駒吉君) 増田甲子七君外三名より、第一回國会に於ける農林委員会の決議並びに本会議の決議無効の緊急決議案が提出されております。また岡田勢一君より、増田甲子七君外三名提出の決議案は会期不継続の原則から見て審議すべからずとの動議が提出されております。よつて本決議案を審議すべからずとの動議につき採決いたします。本動議に賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#9
○議長(松岡駒吉君) 起立多数。よつて決議案は審議すべからずと決しました。
     ――――◇―――――
#10
○議長(松岡駒吉君) この際、佐瀬昌三君より議事進行に関する発言を求められております。これを許します。佐瀬昌三君。
    〔佐瀬昌三君登壇〕
#11
○佐瀬昌三君 ただいま四公團法案が問題とされましたが、私はこの機会に、憲法擁護のため、また議会政治確立のために、議事進行に関して一言したいのであります。
 ただいまの緊急決議を否決した理由は、会期不継続の原則とか、あるいは一事不再議の原則とかいう點が問題とされて、それが有力な根拠になつておるように聞いておるのであります。しかし、この会期不継続の原則なり、あるいは一事不再議の原則というのは、さきの國会において審議未了となつた議案は当然にはこの現在の議会には継続せず、從つて審議採決の対象にならないという意味にすぎないのであります。從つてこの原則は、あえてこの國会において新たに提案された審議案において、たまたま前議会における議案を單なる材料として扱うこと、論議することは、何ら禁止するものではないのであります。(拍手)しかるに、かような原則を盾にして、この四公團法案に対する緊急決議を許さぬということは、まことに不合理もはなはだしいといわなければなりません。(拍手)
 そもそも私どもは、一昨日、本院の農林委員会並びに衆参両院において議題となりましたる食料品公團法案、油糧公團法案、飼料公團法案並びに食糧公團法案等のいわゆる四公團法案は、國会法及び衆議院規則に背戻する違法なる審議手続をもととしておりますがゆえに、法案としては成立しない、無効のものであると断ずるのであります。(拍手)いわゆる四公團法案の審議過程を顧みまするに、右四法案は、違法の上に違法を重ねた、驚くべき違法の累積の上に立つておるのであります。(「その通り」)すなわち、四公團法案を審議せる衆議院農林委員会に違法があり、衆議院本会議、参議院本会議にいずれもまたはなはだしき違法の審議をあえてしておることは、すでに諸君の御承知の通りであります。
 まず農林委員會の違法なる審議につき申し上げます。いわゆる四公團法案を審議しつつあつた農林委員会は、審議を終了したということは断じて言い得ないのであります。すなわち、九日午後八時過ぎに開かれました同委員会においては、野溝委員長の不法、違法なる議事運行のために、議場は混乱に陷り、ために何ら議事に進むこと能わず、うやむやのうちに散会してしまつたのであります。これ委員会における違法の第一であると指摘しなければなりません。
 次に委員長は、委員長自身の許可せる農民党北委員の発言中にもかかわらず、採決らしきものを強行しようとした様子でありますが、このことは何ら各委員に徹底せず、ために挙手賛成らしきもの、三十数名の出席委員中わずかに六名なりしにもかかわらず、委員長はこれをもつて多数なりと偽り、採決したごとき形式をとり、何人も聽取しがたい混乱状態において散会したのであります。
    〔発言する者多く、議場騒然〕
#12
○議長(松岡駒吉君) 靜粛に願います。
#13
○佐瀬昌三君(続) 本会議においては、虚偽に満ちたる違法なる報告をあえてしておるのであります。その厚顔無恥は、眞に驚くのほかはないのでありまして、これ委員長の違法行為の第二であります。
 およそ議案、法案にして委員会の審議に付されたる場合は、その審議終了の後に初めて本会議にこれを議題となし得ることは、國会法及び衆議院規則第百十一條、第百十五條、第百二十二條等に照らして、きわめて明瞭であります。しかるに、右のように、農林委員会は全然審議を終了せずして、うやむやのうちに散会したにもかかわらず議長はいわゆる四公團法案を議題に供したのでありますが、未だ委員会において審議を終了せざる議案を議題となすがごときは、まさに衆議院規則第百二十二條による場合のほかは、同規則第百十五條に反するところの、議長の違法行為であるといわざるを得ないのであります。これ本会議における違法の第一であります。
 違法にしてかつ虚偽に満ちたる委員長報告に基いて、本会議において議事を進行することは、これまた違法のはなはだしきものであり、何ら法律上の効力を発生しないことは、同日夜の本会議におきまして、われらの同僚田口君からも指摘したのであります。しかるに議長は、この警告を無視して議事を進行したのであります。これ本會議における議長の違法行為の第二であるといわざるを得ないのであります。(拍手)
 のみならず、議長の強引な採決に対しては、わが自由党におきましてはこぞつて反対し、異議を申し立てたのでありますけれども、議長は記名投票によらずして、強引にこれを押し切つてしまつたのであります。これ衆議院規則第百五十一條を無視したところの、議長の違法行為の第三であるといわなければなりません。(拍手)
 この違法なる行為によつてできたるところの表決が、果たして有効に成立し得るものであるかどうか。諸君の常識の判斷によつて明白であります。(拍手)
    〔発言する者多く、議場騒然〕
#14
○議長(松岡駒吉君) 靜粛に願います。
#15
○佐瀬昌三君(続) 右のごとき議長の第一、第二、第三の違法行為に照らし、いわゆる四公團法案は断じて本院において有効かつ適法に通過したものであるとは断じがたいのであります。(拍手)
 しかるに参議院においては、右の違法かつ無効なる決議をもつて議題としたのみならず、明らかに会期を経過した十二月十日に至り、ようやくこれが決議を形式上行つたのでありまして、会期中には審議未了であつたことは明瞭なる客観的事実であり、会期外におけるまして、会期中には審議未了であつたことは明瞭なる客観的事実であり、会期外における審議は、決議として法律上の効力を全然発生しない無効のものであります。(拍手)もし一事不再議の原則を強行せんとするならば、その適用の的はまさに参議院にありといわなければならぬのであります。
 以上の理由によりまして、私どもは、ここにいわゆる四公團法案は、國会法その他の法令に違背せる、全然効力を発生せざる、違法にして無効なるものであることをここに嚴粛に宣言するものであります。(拍手)かかるもろもろの違法行為は、議会政治を根底から覆えす暴挙であり、名誉ある第一回國会にぬぐうべからざる汚点を印したものであるといわなければなりません。われらは、憲法を尊重し、議会政治を擁護するために、かかる独裁的違法行為には断固反撃するものであります。(拍手)
#16
○議長(松岡駒吉君) 佐瀬君にお答えいたします。議長は、去る九日の議事については、委員会の報告を正式に受けましたので、本会議を開き、これを議題となし、農林委員長の報告を求め、これに対し討論を行い、その打切り動議を採決の後、本案につき起立採決をいたしましたところ、起立多数と認めましたので、その旨宣告をいたした次第であります。これに対し異議の申立もありましたが、あらかじめ━━━━━━━━━━━━記名投票を行わず、起立採決で決定する手はずに…(「違う違う」「何を言つている」と呼び、その他発言する者多く、聽取不能)そのようにいたした次第であります。
 この際、暫時休憩いたします。
    午後五時九分休憩
     ――――◇―――――
    午後五時四十三分開議
#17
○議長(松岡駒吉君) 休憩前に引続き会議を開きます。先ほどの議長の発言中━━━━━━━━━━━━を削除いたします。(拍手)
     ――――◇―――――
#18
○安平鹿一君 議案上程の緊急動議を提出いたします。すなわちこの際、昭和二十二年度一般会計予算補正(第十二号)及び昭和二十二年度特別会計予算補正(特第六号)の両案を一括議題となし、委員長の報告を求め、その審議を進められんことを望みます。
#19
○議長(松岡駒吉君) 安平君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#20
○議長(松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて動議のごとく決しました。
 昭和二十二年度一般会計予算補正(第十二号)、昭和二十二年度特別会計予算補正(特第六号)、右両案を一括して議題といたします。委員長の報告を求めます。予算に委員長鈴木茂三郎君。
    〔鈴木茂三郎君登壇〕
#21
○鈴木茂三郎君 ただいま議題となりました昭和二十二年度一般会計予算補正(第十二号)及び昭和二十二年度特別会計予算補正(特第六号)につきまして、その内容及び委員会における審議の経過並びに結果につき御報告をいたしたいと存じます。
 御承知の通り、政府は、官公廰職員の給與については中労委の裁定を尊重して、二・八箇月分の生活補給金を支給することに決定したのであります。それについて、財源の関係上三回に給與をわけて支給することになりました。先般國会を通過いたしました予算補正第十号及び特第五号の分の一箇月分は、近日のうちに支給することになつておりまするが、残りの分については、とりあえず一箇月分を支給するため、今回の補正予算を國会に提出することに相なつたのであります。
 委員会の審議について簡單に申し上げまするが、まず西尾官房長官から、中労委との関係につきまして、次のような説明を聽取いたしました。九月十五日全逓から提訴された要求に関する中労委の裁定は、政府としては官公廰職員全体の問題と考えており、その内容に重点たる物價安定を基礎とする最低賃金制については、給與専門委員会を即刻設置して、その審議を基礎として、明年一月より新給與体系を確立する予定である、生活補給金の問題に関しては、中労委の裁定二・八箇月分の支給という案を尊重して、財源の許す限りこれに應ずるつもりである、今回の支給は賞與あるいは越冬資金の性質をもつていないから、民間の企業はこれにならわぬようにしたいと思つておる、今後官公廰職員の勤務については極力努力をするつもりであり、悪質の事務妨害に対しては断固たる処置をとる、かのような意味の、政府としての西尾官房長官よりの説明がありました。
 次いで、これに伴う予算に関しましては、大藏大臣よりの説明によりまして、その大要が明らかになつたのでありまするが、その大要といたしましては、一般会計については、その歳入歳出はおのおの三十四億七千四百九十余万円の増加でありまして、これを既定の予算額と合計いたしますると、昭和二十二年度の一般会計予算の総額は二千百二十八億五千七百八十余万円となるのであります。この今回の補正予算の内訳は、一般政府職員に対する一時手当支給の経費として五億九千四百余万円、地方公共團体補助職員の分として三千六百余万円、地方警察職員に対する分一億千九百余万円、義務教育職員に対する分として二億九千八百余万円、一時手当支給のため特別会計への繰入として十六億八千余万円、一時手当支給に伴い増加する所得税の收入の一部を地方公共團体にわける分として地方分與税分與金特別会計への繰入一億九千余万円、一時手当支給について地方公共團体への貸付として十三億九百余万円、以上合計いたしますると、四十二億三千四百余万円の追加計上として十三億九百余万円、以上合計いたしますると、四十二億三千四百余万円の追加計上と相なつておるのであります。これとともに、貿易資金繰入の既定予算七億六千万円を修正減少することになりました結果、差引いたしますると、純増加は三十四億七千四百余万円となる勘定でございます。この歳出の増加に対する財源といたしましては、所得税收入の増加八億円、タバコの賣渡價格の値上げによる專賣益金の増加二十六億四千五百余万円、前年度の剩余金二千九百余万円、これをもつて充当しておるのであります。
 次に、特別会計予算の補正について申し上げますると、この予算は十八の特別会計に関するものでありまして、その額は、各会計を合計して、歳入四十八億三千百七十余万円、歳出二十一億九千百五十余万円の増加となつております。歳出の内訳は、一時手当支給に必要な経費十九億六千六百余万円、この財源として、ほかの会計またはほかの勘定への繰入として一億九千百余万円、地方分與税分與金の増加として一億九千余万円、合計二十三億四千八百余万円を追加計上するとともに、既定の予備費を一億五千六百余万円修正減少する結果、差引いたしまして、二十一億九千百余万円の純増加となるわけであります。この財源は、前に申し上げましたように、一般会計からの繰入として十八億七千余万円が充てられてありますが、この内訳は、國有鉄道事業特別会計九億九千三百余万円、通信事業特別会計五億余万円その他となつております。また鉄道の工事勘定、通信の建設勘定におきましては、一時手当の財源を公債金の收入に求めて、その額は、鉄道において六千六百余万円、通信において三千五百余万円であります。
 これが、大体この予算の概要でございますが、これにつきまして、委員会においては懇談の形においてでき得る限りの質疑應答をいたしたのでございまするが、時間の関係上、ここでこれらをとりまとめて十分御報告する余裕をもたないことははなはだ遺憾であり、また各委員の諸君に対して相済まないと存じまするが、これらの質疑によつていろいろと明らかになつた多少の点を申し上げますると、第一回の一箇月分は本月の十五日前後に支拂う予定であること、この予算による一箇月分は今月の下旬、できるだけ月の半ばごろには支拂いたい、残り〇・八箇月分に関しましては、この予算は明年國会開会の劈頭提出する予定であるということ、前回の一箇月分は地域差を見なかつたのでありますが、今回の一箇月分については、最高十三、最低七割の地域差を見ることになつているということ、地方財政への貸付は今回のみであつて、長期にわたつてその返済をしてもらうという予定であること、なお給與の改善につきましては、生活補給金は本年度末までの一時的の問題であつて、明年一月より給與専門委員会――この名前はかりの名前でありますが、給與専門委員会がこの解決に当り、この委員会の審議に際しましては、いわゆる千八百円の基準に関わりなく審議する旨の政府より答弁があつて、この点が明らかになつたのでございます。
 その他種々、御承知のように、この案が現在歳末にあたつて労働運動上重要なる案件でありまする関係上だけでなく、明年度の予算の編成の上にいわゆる千八百円ペースというものが重要な関係をもつておりますることや、今回の財源がやむを得ないとはいえ、タバコの値上げにその一部分を求めております点などより、質疑應答は相当活溌に行われたのでございまするが、十分に審議をいたしました結果、討論を省略いたしまして採決の上、総員起立、全員をもつて原案を可決いたした次第でございます。
 はなはだ簡單でございますが、以上をもつて御報告にかえます。(拍手)
#22
○議長(松岡駒吉君) 討論の通告があります。これを許します。根本龍太郎君。
    〔根本龍太郎君登壇〕
#23
○根本龍太郎君 私は、同志クラブを代表いたしまして、ただいま上程されました追加予算案につきましては、重大なる警告と條件のもとに賛成の意を表するものであります。
 本案は御承知のごとく、全逓の要求に対する中労委の裁定を政府がそのままうのみにいたしまして、二・八箇月分の生活補給金を支給するところの案なのであります。ただいまの委員長報告にありますごとく、本案は、その全体におきましては二・八箇月分を支出するということになつておるのでありまして、その総額は九十七億二千九百余万円という実に巨大なる額に達するものであります。その一部が、本予算案において三十四億七千四百九十九万円に達するのであります。この巨大なる予算は、本年末並びに明春早々において、これが全て購買力として市中に撒布されるところの性質のものなのであります。
 このように観じてきますれば、この予算案の通過によつて、実に恐るべきインフレがただちに起こり得るというところのおそれがあるのであります。しかも、この案が実施された場合におきましては、單に官公労のみではなく、一般事業界において、地方自治團体の職員その他においても、必然的に生活補給金を要求することは当然でありまして、しかもその影響が、実に厖大なる予算支出とならざるを得ないのであります。しかも、この予算の財源は、ただいま委員長みずからが承認いたされたことく、ほとんど大衆課税あるいは大衆の犠牲のもとにこれがなされるのであります。
 なるほど、官公労二百五十万になんなんとする人々の生活はまことに困難であります。それゆえに、私は本案には賛成するものであります。しかしながら、この案の実行によりまして、はたしてしからば官公労諸君が今後さらに生活の安定が保せられるかというならば、そうではないのであります。これはわずか二箇月、三箇月間の一時的な安定を得られるのみであつて、ただちに起こるところのインフレによつて、再びみずからの首を締めつるのみであつて、ただちに起こるところのインフレによつて、再びみずからの首を締めつけるところの状況に立至るのであります。從いまして、政府がこの予算案を通過せしむるならば、より基本的な問題として、生産増強と健全財政の基礎を確立し、國民の担税能力あるいは財源の確保を画して後、初めてこの案が正鵠を得ることになるのであります。この施策なくして、官公労組織労働の攻勢におびえて、基本的政策の樹立をなさずして、あたふたとこれを通過せしむるがごときは、救國政権と名乘つて起こつたところの三党連立内閣は、その基本において崩れ去つたと言わざるを得ないのであります。(拍手)
 しかも、各位御承知のごとく、本年の七月、八月に起こつたところの東北の水害、あるいは関東の水害におきましては、その損害額五百億になんなんとすると稱せられているのであります。しかも、これらの災害は…
#24
○議長(松岡駒吉君) 時間が参りましたから、結論を述べてください。
#25
○根本龍太郎君(続) 国民の生活の基礎を確立する、また生産の確立するために必要不可缺の性質なのであります。しかるに、かくのごとき重大なる國家再建、國民生活安定のための経費には、財源がないといつてわずかに二十二億の追加予算より出さない現内閣は、官公労約二百五十万の組織労働の攻勢におびえて、かくのごとき重大なる措置を講せずして、…
#26
○議長(松岡駒吉君) 時間が参りましたから、結論を述べて下さい。
#27
○根本龍太郎君(続) 基本的政策を樹立することなくして、本案を通過することは、まことに重大なる政治責任を負うたものと言わなければならぬのであります。從いまして、本案を通過せしむるためには、政府はさらに一段と健全政策を樹立し、本案を通過せしめたところの政治責任を今後において必ずとるという條件のもとにおいて、われわれは本案に賛成するものであります。
#28
○議長(松岡駒吉君) これにて討論は終局いたしました。両案を一括して採決いたします。両案は委員長報告の通り決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#29
○議長(松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて両案は委員長報告の通り可決いたしました。
     ――――◇―――――
#30
○安平鹿一君 議案上程の緊急動議を提出いたします。すなわちこの際、内閣提出、政府職員に対する一時手当の支給に関する法律案及び大藏省預金部特別会計、國有鉄道事業特別会計、通信事業特別会計並びに簡易生命保險及郵便年金特別会計の保險勘定及び年金勘定の昭和二十二年度における歳入不足補填のための一般会計からする繰入金に関する法律の一部を改正する法律案の両案を一括議題となし、委員長の報告を求め、その審議を進められんことを望みます。
#31
○議長(松岡駒吉君) 安平君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#32
○議長(松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて動議のごとく決しました。
 政府職員に対する一時手当の支給に関する法律案、大蔵省預金部特別会計、國有鉄道事業特別会計、通信事業特別会計並びに簡易生命保險及郵便年金特別会計の保險勘定及び年金勘定の昭和二十二年度における歳入不足補填のための一般会計から繰入金に関する法律の一部を改正する法律案、右両案を一括して議題といたします。委員長の報告を求めます。財政及び金融委員長早稻田柳右エ門君。
    〔早稻田柳右エ門君登壇〕
#33
○早稻田柳右エ門君 ただいま議題となりました両案につきまして、財政金融委員会の経過並びに結果の御報告を申し上げたいと存じまするが、その内容は、先ほど予算委員長の述べられたのとほとんど変りがありませんので省略をいたしまして、結果のみを申し上げます。
 本委員会においては、小坂政務次官より詳細な議案の説明があり、これに対して各委員より長時間にわたつて、実に眞劍な熱心な質疑が交わされたのでございまするが、現在の各職員の生活実情に鑑みまして、本案はその大体を了承し、ただちに討論に入りましたが、各党代表より、先ほどの鈴木委員長から申されたような希望意見等も出まして、採決の結果、総員賛成せられまして、本案を可決いたした次第であります。この段御報告申し上げます。(拍手)
#34
○議長(松岡駒吉君) 両案を一括して採決いたします。両案は委員長報告の通り決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#35
○議長(松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて両案は委員長報告の通り可決いたしました。
 まことにお氣の毒ですが、緊急の問題が起こりました。この際、暫時休憩いたします。
    午後六時七分休憩
     ――――◇―――――
    午後八時四十一分開議
#36
○議長(松岡駒吉君) 休憩前に引続き会議を開きます。
     ――――◇―――――
#37
○議長(松岡駒吉君) お諮りいたします。不当財産取引調査特別委員会設置について、次の決議をいたしたいと思います。
 一、衆議院に不当財産取引調査に関する超党派的特別委員会を設置し、衆議院議長の指名する三十人以下の委員を以て構成する。
 二、不当財産取引調査特別委員会は、昭和二十年八月十四日以降における公有財産(但し、軍用物資に限らない。)、民間保有物資、過剩物資、隠退藏物資、連合軍最高司令官より日本政府に移管された特別財産、遊休物資、過度の貯藏物資及びその他日本経済の復興に有用な一切の物資の処理、取扱及び取引並びに現存しない物資の虚偽の賣買及びその收益につき全面的調査を行うものとする。
  右調査の目的は、前述の財産に関し、直接又は間接に違法に轉換をはかり、不当に私し又は詐欺をなして國民の信託に背いた公務員、会社、組合その他の團体の使用人自己又は及び他人のため活動する総ての個人の責任の所在を調査するにある。
  なお、この調査は以上の者と各省又はその他中央地方政府機関との関係、國会の両院及び議員との関係並びに正当及び公職にあり、又は公職にあらざるも公然又はかくれて日本國民の利益及び財産を奪い、又は奪うのに寄與し乃至公益に反して行動をなした者との関係の調査を含むものとする。
 三、不当財産取引調査特別委員会又はその小委員会は、國会の会期中たると休会又は閉会中たるとを問わず、必要と認めた場合には証人の出頭又は帳簿、書類の提出を要求することができるものとする。
  右に要する径費はこれを支出をすることができる。
  議長は、委員会の申出により必要ありと認めたときは、顧問、調査委員、経驗者、相談員、技術者及び事務補助員を臨時に任命し、その報酬を決定することができる。
  委員会の費用は二十五万円を超えてはならない。費用を支出する場合は、委員長又は委員長が指名する理事の請求により、議長は衆議院の予備費よりこれを支拂うものとする。
  右金額は第三回國会召集の日までの支出に充てるものとする。
  委員会は随時衆議院に対し、少なくとも月1回その意見を附して調査報告書を提出しなければならない。
  衆議院が休会又は閉会中の場合は、右報告はこれらを衆議院議長に提出するものとする。議長は、衆議院開会の際これを衆議院に報告するものとする。
  委員会の報告は、公益に害ある場合を除き総て公開しなければならない。
本決議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#38
○議長(松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつてさよう決定いたします。
 ついては、委員は追つて議長において指名いたします。
     ――――◇―――――
#39
○議長(松岡駒吉君) 國会の休会につきお諮りいたします。
 一 明十二日より明年一月二十日まで國会を休会すること。
 一 右國会の休会中といえども、緊急の必要があると認めたときは、議長の許可を得て、常任委員会及び特別委員会を開き得ること。右、いずれも御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#40
○議長(松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつてその通り決しました。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後八時四十七分散会
ソース: 国立国会図書館
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