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2009/03/12 第171回国会 参議院 参議院会議録情報 第171回国会 外交防衛委員会 第2号
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2009/03/12 第171回国会 参議院

参議院会議録情報 第171回国会 外交防衛委員会 第2号

#1
第171回国会 外交防衛委員会 第2号
平成二十一年三月十二日(木曜日)
   午後零時十分開会
    ─────────────
   委員の異動
 二月三日
    辞任         補欠選任   
     山本 一太君     島尻安伊子君
     仁比 聡平君     井上 哲士君
 二月十日
    辞任         補欠選任   
     島尻安伊子君     山本 一太君
 二月十三日
    辞任         補欠選任   
     井上 哲士君     大門実紀史君
 二月十六日
    辞任         補欠選任   
     大門実紀史君     井上 哲士君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         榛葉賀津也君
    理 事
                浅尾慶一郎君
                一川 保夫君
                白  眞勲君
                浅野 勝人君
                木村  仁君
    委 員
                石井  一君
                犬塚 直史君
                風間 直樹君
                谷岡 郁子君
                広中和歌子君
                藤田 幸久君
                岸  信夫君
                小池 正勝君
                佐藤 正久君
                橋本 聖子君
                山本 一太君
                山口那津男君
                井上 哲士君
                山内 徳信君
   国務大臣
       外務大臣     中曽根弘文君
       防衛大臣     浜田 靖一君
   副大臣
       外務副大臣    橋本 聖子君
       防衛副大臣    北村 誠吾君
   大臣政務官
       防衛大臣政務官  岸  信夫君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        堀田 光明君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○外交、防衛等に関する調査
 (外交の基本方針に関する件)
 (国の防衛の基本方針に関する件)
    ─────────────
#2
○委員長(榛葉賀津也君) ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る二月三日、仁比聡平君が委員を辞任され、その補欠として井上哲士君が選任をされました。
    ─────────────
#3
○委員長(榛葉賀津也君) 外交、防衛等に関する調査を議題といたします。
 まず、外務大臣から外交の基本方針について所信を聴取いたします。中曽根外務大臣。
#4
○国務大臣(中曽根弘文君) 外交防衛委員会の開催に当たりまして、ごあいさつを申し上げますとともに、所信を申し述べます。
 我が国外交の基軸は、日米関係であります。新政権との間で、先月訪日いたしましたクリントン国務長官と外相会談を行い、続いて麻生総理が訪米をしオバマ大統領と首脳会談を行いました。日米安保体制を中核とする日米同盟の一層の強化に努めるとともに、アジア太平洋地域とグローバルな諸課題に共に積極的に取り組みます。また、抑止力の維持と地元の負担軽減を図るべく、在日米軍再編を着実に実施いたします。一月に私も沖縄を訪問いたしましたが、その沖縄に駐留する海兵隊のグアム移転の実現が重要であり、本件に関し、本国会に提出した協定につき御審議の上、速やかに御承認いただきますようお願いいたします。
 次に、中国とは、個別の懸案に適切に対処しつつ、戦略的互恵関係の構築を引き続き推進し、国民間の相互信頼を深め、アジアと世界の平和と安定に共に貢献してまいります。先日の訪中に際し、楊潔チ外交部長とこうした考えで一致したところでございます。
 また、同じく先月私も訪問いたしました韓国とは、国際社会に貢献する未来志向の成熟したパートナーシップ関係の構築に向け、引き続き協力してまいります。
 北朝鮮については、日朝平壌宣言にのっとり、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して日朝国交正常化を実現すべく取り組みます。なかんずく早期に、六者会合において検証の具体的枠組みに合意し、また、北朝鮮による拉致問題の調査の全面的なやり直しが開始されるよう、真剣に取り組みます。
 それと並行して、北朝鮮が地域の平和と安定を損なう行動を慎むよう、引き続き強く要求していきます。
 続いて、ロシアとは、先月麻生総理がサハリンで日ロ首脳会談を行ったところですが、アジア太平洋地域における重要なパートナーとしての関係を構築するため、北方領土問題の最終的解決に向けて交渉を進めるとともに、幅広い分野で協力を進めます。
 さらに、ASEAN各国、インドや豪州とも、多様な分野で関係を発展させていくとともに、五月の太平洋・島サミットを通じ、太平洋島嶼国との関係を強化いたします。
 また、欧州諸国を始め基本的価値を共有する国々と連携を強化してまいります。
 次に、我が国の外交が直面する主要な課題について述べます。
 第一に、金融経済危機の克服のため、ロンドンにおける第二回金融・世界経済首脳会合等を通じ、各国と協調し積極的に取り組んでまいります。また、保護主義の圧力に屈せず、WTOや経済連携協定の交渉に取り組みます。さらに、アジアが開かれた成長センターとして世界経済に貢献すべく、東アジア首脳会議等の枠組みを活用し、アジア諸国と共に取り組みます。
 次に、気候変動問題については、すべての主要経済国が責任ある形で参加する実効性のある枠組み構築に向け、リーダーシップを発揮してまいります。また、途上国の温室効果ガス排出削減などに積極的に協力いたします。
 さらに、国際的な軍縮・不拡散体制の維持強化に引き続き取り組みます。
 さて、今世界では、テロリズム撲滅に向けた国際的な努力が続いています。その中で、我が国は、海上自衛隊によるインド洋上の補給支援活動や、アフガニスタンに対する幅広い支援を実施しており、今後も同国支援の取組を一層強化いたします。また、アフガニスタンとパキスタンを含む地域を一体としてとらえ、パキスタンにおけるテロ対策や経済改革の取組を支援いたします。この関連で、我が国は、四月中旬にパキスタン支援国会合を本邦で開催すべく調整中です。
 海賊対策が、何よりも日本国民の生命、財産の保護の観点から、まさに火急の課題となっていることは御承知のとおりです。新たな海賊対処法案の国会提出の準備を進めるとともに、当面の応急措置として、自衛隊が海上警備行動によってソマリア沖の海賊に対処するための準備を進めています。
 我が国は、本年より国連安全保障理事会の一員です。これまで述べたような課題への対処において積極的、建設的な役割を果たすとともに、我が国の常任理事国入りを含む安保理改革の早期実現を目指します。
 特に、重要な外交手段であるODAを積極的に活用し、アフリカを含む途上国の安定と発展や地球規模の課題の解決に貢献することは、我が国自身の国益にかなうものであり、戦略的な国際協力の実施に一層努めます。
 最後に、山積する外交課題に適切に対処するため、外交実施体制の抜本的強化が不可欠であることを強調し、私からの報告とさせていただきます。
 榛葉委員長を始め委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。
#5
○委員長(榛葉賀津也君) 次に、防衛大臣から国の防衛の基本方針について所信を聴取いたします。浜田防衛大臣。
#6
○国務大臣(浜田靖一君) 防衛大臣の浜田靖一でございます。
 本日は、榛葉委員長を始め委員の皆様に防衛大臣としての所信を申し上げます。
 防衛省においては、国民の信頼を回復するため、そして精強な防衛省・自衛隊をつくるため、最優先の課題として防衛省改革に鋭意取り組んでおります。
 昨年七月に防衛省改革会議報告書が取りまとめられたことを受け、同年八月に、防衛省改革の実現に向けての実施計画及び防衛省における組織改革に関する基本方針を定め、同年十二月には、二十二年度における防衛省組織改革に関する基本的考え方を取りまとめました。引き続き、この改革に精力的に取り組んでまいりたいと考えております。
 防衛省は、今国会の、防衛省設置法等の一部を改正する法律案を提出しております。防衛省の所掌事務をより適切に遂行する体制を整備するため、自衛官の定数及び即応予備自衛官の員数の変更を行うとともに、防衛参事官の廃止、防衛大臣補佐官及び防衛会議の設置、防衛大学校及び防衛医科大学校における研究の位置付けの明確化、陸上自衛隊の学校の生徒及び自衛官候補生の身分の新設、自衛官の勤務延長及び再任用に係る期間の伸長、第十五旅団の新編等の措置を講じます。今国会において成立させていただきたく、御審議のほどよろしくお願いをいたします。
 今日の安全保障環境は、領土問題等の伝統的な国家間の関係から大量破壊兵器等の拡散や国際テロなどの新たな脅威や多様な事態に至るまで、様々な課題に直面しております。また、北朝鮮の核・ミサイル問題など、我が国周辺の安全保障環境は引き続き厳しいものがあります。
 このような安全保障環境において、我が国は、専守防衛に徹する、軍事大国とならないといった防衛政策の基本を堅持しつつ、新たな脅威や多様な事態に実効的に対応すべく、多機能で弾力的な実効性のある防衛力を着実に整備してまいります。
 他方、本年は防衛計画の大綱の見直しを行うこととされており、また中期防も終了いたします。このため、政府は本年末までの防衛大綱の見直しに向け、我が国の安全保障と防衛力の在り方について総合的な検討を行っております。防衛省としても鋭意議論を積み重ねているところであり、防衛大綱策定後の様々な事象を踏まえ、我が国が置かれた環境の変化をよく見極めながら、将来のあるべき防衛力について検討を行ってまいります。
 日米安全保障体制を基盤とする日米同盟は、我が国のみならず、アジア太平洋地域の平和と安定のための不可欠な基礎を成すものであり、国際的な安全保障環境の改善のためにも重要な役割を果たしております。
 在日米軍の再編は、安全保障環境の変化に的確に対応し、抑止力を維持するとともに、関係地方公共団体や地元の方々の負担軽減を図るものであり、沖縄など地元の声に真摯に耳を傾け、お互いの信頼関係をしっかりと築きながら、これを着実に進めていくことが必要です。米軍再編特措法に基づく措置を適切に講じつつ、関係大臣と連携して、関係自治体、住民の協力を得ながら、在日米軍の再編に万全を尽くす所存です。
 また、新たな安全保障環境において、日米両国が多様な課題に適切に対処し、抑止力を維持するため、米国の新政権との間でも日米の認識の共有化を図り、役割、任務、能力に係る検討を進め、日米同盟の実効性の更なる向上に努めてまいります。
 国際社会の平和と安定に向けた取組に対し、国際社会の責任ある一員として、我が国も人的貢献を行っていく必要があります。
 海上自衛隊によるインド洋での補給支援活動については、昨年十二月十二日に活動を一年延長する旨の法律が成立いたしました。同活動は、国際社会が尊い犠牲を出しながらも継続しているテロとの闘いにおいて、国際社会の一員としての我が国がその責務を果たすものとして重要な活動であります。本法律に従い、海上自衛隊の活動を着実に実施するとともに、その意義について、引き続き様々な機会をとらえて広報することにより、国民の理解が一層深まるよう努力してまいります。
 イラクにおきましては、平成十六年一月以降、二年半にわたり、陸上自衛隊がイラク南部において給水や道路の補修等を行いました。また、航空自衛隊も、平成十六年三月以降、昨年十二月まで、国連や多国籍軍に対する輸送支援を行いました。このように、イラク人道復興支援特別措置法に基づく活動を通して、イラクの自主的な国家再建に向けた取組に積極的に貢献することができたと考えております。
 こうした自衛隊による活動は、国際社会から高い評価を得てきました。今後とも、テロとの闘いを始めとする国際平和協力活動について、主体的、積極的に取り組んでまいる所存です。
 ソマリア沖・アデン湾の海賊は、日本を含む国際社会への脅威であり、緊急に対応すべき課題です。この海域は、年間二千隻の日本関係船舶が通航しています。こうした日本国民の人命、財産の保護は、防衛省・自衛隊の最も重要な責務の一つです。自衛隊による海賊対処については、新法を整備した上で対応することが基本であると一貫して申し上げてきたところであります。その上で、日本国民の人命、財産の保護の観点から、海上警備行動を発令する予定であります。
 テロや大規模災害などの様々な緊急事態により迅速かつ的確に対応できるよう、危機管理体制も一層強化してまいります。特に、各種自然災害への自衛隊の迅速な対応に対する国民の期待には大変高いものがあります。今後とも、国民の安全と安心を確保するため、より一層の取組を進めてまいります。
 日米同盟を軸にしつつ、我が国の隣国である中国、韓国や、アジア太平洋地域の重要なパートナーであるオーストラリア、インドを始めとする二国間の防衛交流や、防衛省による国際会議の主催など多国間の安全保障対話を進め、関係各国との間での信頼醸成の強化を図ってまいります。
 防衛省・自衛隊は、国民の生命、財産を守るため、そして国際社会の平和と安定のため、今後とも全力を尽くしてまいる所存であります。
 榛葉委員長を始め委員の皆様の一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いをいたします。
#7
○委員長(榛葉賀津也君) 以上で所信の聴取は終了いたしました。
 本件に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。
   午後零時二十三分散会
ソース: 国立国会図書館
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