2009/07/09 第171回国会 参議院
参議院会議録情報 第171回国会 内閣委員会 第12号
#1
第171回国会 内閣委員会 第12号平成二十一年七月九日(木曜日)
午前十時開会
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委員の異動
六月三十日
辞任 補欠選任
青木 愛君 藤本 祐司君
七月一日
辞任 補欠選任
中山 恭子君 鈴木 政二君
山本 香苗君 山口那津男君
七月二日
辞任 補欠選任
森 ゆうこ君 蓮 舫君
山口那津男君 山本 香苗君
七月八日
辞任 補欠選任
徳永 久志君 金子 恵美君
岩城 光英君 牧野たかお君
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出席者は左のとおり。
委員長 愛知 治郎君
理 事
松井 孝治君
柳澤 光美君
岡田 広君
中川 義雄君
委 員
金子 恵美君
工藤堅太郎君
自見庄三郎君
芝 博一君
島田智哉子君
藤本 祐司君
藤原 良信君
浅野 勝人君
牧野たかお君
山谷えり子君
山本 香苗君
糸数 慶子君
国務大臣
国務大臣
(国家公安委員
会委員長) 林 幹雄君
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(経済財
政政策)) 林 芳正君
事務局側
常任委員会専門
員 小林 秀行君
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本日の会議に付した案件
○内閣の重要政策及び警察等に関する調査
(警察行政等の諸施策に関する件)
(経済財政運営の諸施策に関する件)
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#2
○委員長(愛知治郎君) ただいまから内閣委員会を開会いたします。委員の異動について御報告いたします。
去る六月三十日、青木愛君が委員を辞任され、その補欠として藤本祐司君が選任されました。
また、去る一日、中山恭子君が委員を辞任され、その補欠として鈴木政二君が選任されました。
また、去る二日、森ゆうこ君が委員を辞任され、その補欠として蓮舫君が選任されました。
また、昨八日、岩城光英君及び徳永久志君が委員を辞任され、その補欠として牧野たかお君及び金子恵美君が選任されました。
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#3
○委員長(愛知治郎君) 内閣の重要政策及び警察等に関する調査を議題といたします。まず、警察行政等の諸施策について、林国家公安委員会委員長に発言を求めます。林国家公安委員会委員長。
#4
○国務大臣(林幹雄君) 国家公安委員会及び原子力安全委員会の事務を担当する大臣として、一言ごあいさつを申し上げます。最近の治安情勢は、刑法犯認知件数が六年連続して減少するなど改善傾向にありますが、今年に入り、強盗やひったくり事件が増加するなど、予断を許さない状況にあります。安全、安心な社会を実現するため、引き続き治安再生に向けた取組を強力に推進します。
第一は、犯罪抑止のための総合対策の推進であります。
国民が身近に不安を感じる街頭犯罪や侵入犯罪、子供や女性を対象とした犯罪を抑止するため、引き続きパトロール等を強化するとともに、自主防犯活動の活性化を支援します。
また、振り込め詐欺、食の安全を脅かす事犯、悪質商法、サイバー犯罪等、国民の日常生活の安全を脅かす犯罪への対応を強化します。
児童の心身に有害な影響を与え、その権利を著しく侵害する児童ポルノの取締りを強化し、被害を受けた児童の保護に努めます。
重要犯罪等の検挙を徹底するため、警察における検視体制の強化、装備資機材の充実等、捜査基盤の整備を進めます。
取調べの適正化に向けた諸対策を迅速かつ着実に推進するとともに、裁判員裁判の円滑な実施に資するため、取調べの一部録音、録画の試行等に取り組みます。
第二は、組織犯罪対策の強化であります。
暴力団や来日外国人犯罪組織による犯罪、薬物、銃器の密輸、密売等、組織犯罪の脅威から市民を守るため、取締りを徹底するとともに、反社会的勢力の排除等に努めます。
第三は、テロ対策と対日有害活動対策の強化についてであります。
世界各地で悲惨なテロが後を絶ちません。今後とも、情報収集や重要施設の警戒警備に努め、テロの未然防止に万全を期すとともに、事案発生に備え、迅速的確に対応できる態勢の強化に努めます。また、北朝鮮による拉致容疑事案の全容解明や対日有害活動の摘発に全力を尽くします。
第四は、総合的な交通事故防止対策の推進であります。
本年上半期の交通事故発生状況は、死者数、発生件数、負傷者数とも昨年同時期と比較して減少傾向が続いておりますが、依然として多くの尊い命が失われていることから、年初に示された、今後十年で更に交通事故死者数を半減させるとの新たな政府目標の達成に向け、引き続き飲酒運転の根絶等の施策を積極的に推進します。
最後に、原子力安全委員会の事務を担当する内閣府特命担当大臣として一言申し上げます。
原子力の研究開発及び利用を進めるに当たっては、安全の確保が大前提であり、原子力施設の安全確保に万全を期してまいります。特に耐震安全性に関しては、新耐震指針等に基づき、最新の知見を反映し、既設の原子力発電所等について確認を着実に進めてまいります。
以上、所管行政について申し上げましたが、国民の皆様が安全で安心して暮らせる社会を実現するため全力を尽くす覚悟でありますので、愛知委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。
#5
○委員長(愛知治郎君) 次に、経済財政運営の諸施策について、林内閣府特命担当大臣に発言を求めます。林内閣府特命担当大臣。#6
○国務大臣(林芳正君) おはようございます。この度、経済財政政策を担当する内閣府特命担当大臣を拝命いたしました林芳正でございます。就任に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
我が国の経済が直面する経済の危機と社会の危機を克服するためには、成長力の強化、安心社会の実現及び財政健全化に同時に取り組んでいく必要があります。安心、活力、責任という三つの目標に一体的に対応していくため、先般、経済財政改革の基本方針二〇〇九を取りまとめたところであり、今後、本方針に基づき経済財政運営を進めてまいります。
活力については、当面及び構造的な経済の危機を克服することが重要です。
現下の我が国経済は、景気の底割れ防止と確実な底入れ、反転の実現に向けた正念場にあることから、経済財政運営に当たっては、経済の状況を注意深く見つつ、丁寧な対応を心掛けてまいります。このため、当面の危機に対しては、予算の前倒し執行も含め、経済対策等を速やかに実施してまいります。
また、構造的な危機に対して、未来への投資を戦略的に進め、我が国の成長力を強化してまいります。環境や人口減少等の制約を克服し、日本の底力を発揮させ、中長期的な経済成長を実現してまいります。
安心については、社会保障の機能強化、効率化を図り、社会保障のほころびに対応するとともに、雇用を軸とした生活安心保障の再構築を進めてまいります。
責任については、短期は大胆、中期は責任との方針の下、経済成長や社会保障制度を持続可能なものとするため、新たな財政健全化目標に向けて、その取組を進めてまいります。これにより、財政健全化への中長期的な取組姿勢について、市場からの信頼を確保いたします。
愛知委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。
ありがとうございました。
#7
○委員長(愛知治郎君) 本日はこれにて散会いたします。午前十時七分散会