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2008/11/11 第170回国会 参議院 参議院会議録情報 第170回国会 法務委員会 第1号
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2008/11/11 第170回国会 参議院

参議院会議録情報 第170回国会 法務委員会 第1号

#1
第170回国会 法務委員会 第1号
平成二十年十一月十一日(火曜日)
   午前十一時三十分開会
    ─────────────
   委員氏名
    理 事         千葉 景子君
    理 事         松岡  徹君
    理 事         木庭健太郎君
                小川 敏夫君
                今野  東君
                鈴木  寛君
                前川 清成君
                松浦 大悟君
                松野 信夫君
                青木 幹雄君
                岡田 直樹君
                舛添 要一君
                丸山 和也君
                山内 俊夫君
                山崎 正昭君
                澤  雄二君
                仁比 聡平君
                近藤 正道君
                江田 五月君
                山東 昭子君
    ─────────────
   委員長の異動
 九月二十四日澤雄二君を議院において委員長に
 選任した。
    ─────────────
   委員の異動
 九月三十日
    辞任         補欠選任   
     岡田 直樹君     秋元  司君
     山内 俊夫君     松村 龍二君
 十月十四日
    辞任         補欠選任   
     松浦 大悟君     榛葉賀津也君
 十月十五日
    辞任         補欠選任   
     榛葉賀津也君     松浦 大悟君
 十月二十四日
    辞任         補欠選任   
     近藤 正道君     山内 徳信君
 十月二十七日
    辞任         補欠選任   
     山内 徳信君     近藤 正道君
 十一月十日
    辞任         補欠選任   
     小川 敏夫君     吉川 沙織君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         澤  雄二君
    理 事
                千葉 景子君
                松岡  徹君
                松村 龍二君
                木庭健太郎君
    委 員
                今野  東君
                鈴木  寛君
                前川 清成君
                松浦 大悟君
                松野 信夫君
                吉川 沙織君
                青木 幹雄君
                秋元  司君
                丸山 和也君
                仁比 聡平君
                近藤 正道君
   国務大臣
       法務大臣     森  英介君
   副大臣
       法務副大臣    佐藤 剛男君
   大臣政務官
       法務大臣政務官  早川 忠孝君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        山口 一夫君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○国政調査に関する件
    ─────────────
#2
○委員長(澤雄二君) ただいまから法務委員会を開会をいたします。
 議事に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 去る九月二十四日の本会議におきまして法務委員長に選任されました澤雄二でございます。
 本委員会の公正かつ円満な運営に努め、その重責を果たしてまいりたいと存じます。皆様方の御指導と御協力を賜りますようお願いを申し上げます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
    ─────────────
#3
○委員長(澤雄二君) 委員の異動について御報告をいたします。
 昨日までに、遠山清彦君、山内俊夫君、岡田直樹君及び小川敏夫君が委員を辞任されまして、その補欠として松村龍二君、秋元司君、吉川沙織君及び私、澤雄二が選任をされました。
    ─────────────
#4
○委員長(澤雄二君) 理事の補欠選任についてお諮りをいたします。
 委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと思います。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(澤雄二君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に松村龍二君を指名いたします。
    ─────────────
#6
○委員長(澤雄二君) 国政調査に関する件につきましてお諮りをいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、法務及び司法行政等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(澤雄二君) 御異議ないと認め、さよう決定をいたします。
    ─────────────
#8
○委員長(澤雄二君) この際、森法務大臣、佐藤法務副大臣及び早川法務大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。森法務大臣。
#9
○国務大臣(森英介君) この度、法務大臣に就任いたしました森英介でございます。澤委員長を始め委員の皆様方には、平素から法務行政の運営につき格別の御尽力を賜り、心から御礼申し上げます。今後とも、なお一層の御指導、御協力を賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 法務行政は、法秩序の維持や国民の権利擁護など、国の基本根幹にかかわる重要な役割を担っております。それゆえ、法務大臣に与えられた使命は誠に重いものがありますが、私はその重責にこたえ、リーダーシップを発揮し、この改革の時代、法務行政の抱える諸課題に誠心誠意取り組んでいく覚悟であります。
 私の郷土の偉人伊能忠敬は、知命を超えてなお、人間は夢を持ち、前へ歩き続ける限り余生は要らないと四万キロメートルを歩き続け、日本全図の完成という驚くべき事業を成し遂げました。そして今、我々は、より良い国づくりを目指し、司法制度改革を始めとする改革の道を歩き続けています。改革に当たり重要なこと、それは、未来を見通し、さかのぼって今何をなすべきかを決断していくことであります。このとき頼りになること、それは、我々が日々の生活で培ってきた知恵、すなわち常識であります。多くの方々の御意見に謙虚に耳を傾けながら、子や孫の時代の日本を見据え、一歩一歩着実に今なすべきことをなし、国民のため、まさに常識の通用する法務行政を行ってまいります。
 そこで、臨時国会における本委員会開会の冒頭に当たりまして、私の法務行政に対する思いの一端を申し述べさせていただきます。
 司法制度改革については、国民に身近で頼りがいのある司法の実現に向け、その歩みを着実に進めているところですが、改革の成果が国民一人一人にしっかりと伝わるよう、更に努力を積み重ねてまいる所存です。
 裁判員制度については、本年十一月末ごろから裁判員候補者の名簿に載った方々への通知が行われるなど、その実施が目前に迫っています。より多くの国民の皆様に不安なく参加していただけるよう、創意工夫を凝らし、具体的で分かりやすい広報啓発を積極的に行うなど、制度の円滑な実施に向けて全力を尽くしてまいります。
 日本司法支援センター、法テラスは、業務開始から二年がたちました。被害者国選弁護制度や裁判員制度の開始等に備え、更なる体制の充実強化に努めるとともに、国民にとってより身近で信頼されるセンターとなるよう、業務内容の一層の周知を図っていく必要があると考えております。
 裁判外紛争解決手続の認証制度については、認証した紛争解決手続を国民の皆様に身近なものとして広く利用していただけるよう、引き続き適正に実施運営してまいります。
 司法試験の合格者数については、既に閣議決定されているとおり、平成二十二年ころに、新たな法曹養成制度の整備の状況等を見定めながら、三千人程度とすることを目指しております。質量ともに充実した二十一世紀にふさわしい法曹を養成するため、法科大学院において、入学者の選抜方法の改善、教育内容の充実、厳格な成績評価及び修了の認定などが行われ、その修了者の質の向上が図られなくてはなりませんので、引き続き文部科学省と連携してこれらに適切に対応してまいります。また、多くの有為な人材にとって魅力ある法曹となるよう、法曹有資格者の社会における活動領域を拡大するために必要な方策についても鋭意検討を重ねていく必要があると考えております。
 国際社会において我が国の法令が容易かつ正確に理解されることは極めて重要であり、平成二十一年度から法令外国語訳に関する業務が本格的に開始されますので、これに向け万全の準備を進めてまいります。
 さらに、日本の将来を担う子供たちが司法への理解と信頼を深めることができるよう、法教育の内容を一層充実させ、その普及を図ってまいりたいと考えております。
 我が国の治安回復に向けた取組は着実に進んでいるものの、凶悪重大事件や国民生活に身近な犯罪などがいまだ後を絶たず、依然として国民は不安を感じている状況にあります。私は、大臣就任後、矯正施設や入管施設などを視察して回り、現場を見て、職員と対話する機会を得ることができました。そこでは、職員一人一人が治安回復に向け志を高く持ち、日々の職務を行っている姿を目の当たりにいたしました。治安の回復に特効薬はなく、このような地道な努力の積み重ねこそ欠かすことのできない重要なことであるとの思いを改めて強くした次第です。
 引き続き治安の回復に全力で取り組んでまいりたいと思いますが、とりわけ再犯の防止は治安の回復を図る上で極めて重要な課題です。
 過剰収容の状態にある刑事施設の業務負担を緩和するため要員の確保及び施設の整備を進め、受刑者に対する効果的な改善指導等の実施に一層努めるとともに、更生保護法に基づく保護観察を適切に行い、保護観察対象者の有する問題性に焦点を当てた各種処遇プログラムを実施するなど、施設内外における処遇の充実強化を図ってまいります。
 刑務所出所後の無職者の再犯率が高いことから、その円滑な社会復帰に向け、厚生労働省や民間の就労支援組織等との連携を図りつつ、幅広い分野における就労機会を確保するなど、就労支援の充実強化に努めます。また、自立が困難な、身寄りのない高齢、障害等の問題を抱える刑務所出所者に対しましては、厚生労働省と連携して、出所後直ちに福祉サービスにつながるよう支援体制を構築するとともに、直ちに福祉による支援が困難な者については、その受入れを促進するために更生保護施設の体制整備を推進してまいります。
 仮釈放者、少年院仮退院者等に対して保護観察官による強化された直接処遇と充実した就労支援を行い、その者の自立と改善更生を促進するとともに、再犯を防止するため、自立更生促進センターの運営を着実に行い、その効果を検証した上で、自立更生促進センター構想の更なる推進について検討してまいりたいと考えております。
 治安の回復を図り、真に安全で安心な社会を実現するには、実際に犯罪の被害に遭われた方々の苦しみや悲しみに思いを致し、その保護、支援を図っていくことも忘れてはなりません。犯罪被害者の方々の心情等に十分配慮しつつ、犯罪被害者等基本法及び犯罪被害者等基本計画に基づく施策や取組を着実に進めていくとともに、本年十二月一日に施行されますいわゆる被害者参加制度を始め、犯罪被害者の方々を保護、支援するための制度の円滑かつ適正な施行及び運用に万全を期す覚悟であります。
 国際社会と協調しつつ、麻薬、テロなどの組織犯罪やサイバー犯罪を防止し処罰することは重要な課題であります。現在継続審議となっております犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案は、既に国会で御承認をいただいている国際組織犯罪防止条約及びサイバー犯罪条約を締結し、国際社会と協調してこれらの犯罪に対処するために必要なものであります。委員の皆様及び国民の皆様には是非とも御理解をいただき、できる限り速やかに成立させていただきますようお願いを申し上げます。
 近年、出入国管理行政については、国際化の進展に伴い、様々な対応が求められています。機を逸することなく時代の要請に適切に対応することにより、世界に開かれた安全な日本にふさわしい出入国管理行政を推進してまいります。
 昨年、我が国への外国人入国者は九百十五万人を超え、過去最高となりました。二〇一〇年までに訪日外国人旅行者の一千万人突破を目標とした観光立国実現に向け、更なる審査の効率化、迅速化を図ってまいります。
 一方、平成十六年に開始した不法滞在者半減計画については、残り二か月となりましたが、徹底した不法滞在者の摘発及び個人識別情報を活用した厳格な入国審査の実施等により、目標達成に向けて全力を尽くす覚悟です。
 また、我が国に在留する外国人は引き続き増加傾向にあります。昨年末における外国人登録者数は約二百十五万人にまで達し、外国人の在留状況を正確に把握することの重要性は日に日に増すばかりです。本年三月に出入国管理政策懇談会から、外国人の在留管理に必要な情報を一元的、正確かつ継続的に把握する新たな在留管理制度の構築についての御提言をいただきましたが、この制度の詳細について、次期通常国会に関連法案を提出するため、引き続き十分検討を進めてまいります。
 今国会に提出した国籍法の一部を改正する法律案は、本年六月四日の最高裁判所大法廷判決が指摘した違憲状態を解消するためのものでありますので、委員の皆様の御理解、御協力をいただきまして、できるだけ速やかに成立させていただきますようお願い申し上げます。
 国民の皆様の利便を高めるべく全国の都市部における登記所備付け地図の整備事業を推進するとともに、我が国の国民生活及び社会経済活動の基盤を成す民事基本法について、情報化、国際化等の社会経済情勢の変化に応じた見直しに向け積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 人一人一人が尊ばれる豊かな社会を実現するため、人権の擁護は極めて重要な政策課題であります。人権啓発に関する施策を推進するとともに、人権侵犯事件の調査・救済活動の充実強化に努めます。
 人権侵害による被害者の実効的救済を図ることなどを目的とする人権擁護法案は、人権擁護推進審議会の答申を踏まえたものであり、人権擁護施策推進法の附帯決議の趣旨に照らし、かかる法案の国会への提出を目指すべきものと考えておりますが、与党内においても様々な御議論があることから、各般の御意見を承りながら、引き続き真摯に検討してまいります。
 国際テロについては、その調査の充実強化をより一層図り、テロの未然防止に努めます。北朝鮮関係については、拉致問題や核・ミサイル問題等の重大な問題の解決に向け、関係省庁との連携協力の下、関連情報の収集、分析等を通じて積極的に貢献してまいります。
 オウム真理教については、公共の安全の確保と国民の不安解消のため、引き続き団体規制法を適正に執行していかなくてはならないと考えております。
 アジアを含む世界の国々の健全な発展に協力することは、我が国の国際的信頼を高めるとともに、我が国の繁栄にもつながるものであります。そこで、アジア地域を中心に国際連合等に協力して行っている刑事司法実務家を対象とする国際研修等をより一層充実させるとともに、基本法令の起草や法律家の人材育成等を支援する法制度整備支援を積極的かつ戦略的に推進してまいります。
 以上のような諸課題に対して、委員長を始め委員の皆様の一層の御理解と御指導を賜りながら、法務大臣として、佐藤副大臣及び早川大臣政務官とともに全力を尽くして取り組んでまいる所存です。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
#10
○委員長(澤雄二君) 佐藤法務副大臣。
#11
○副大臣(佐藤剛男君) 法務副大臣の佐藤剛男でございます。
 森法務大臣のごあいさつにありましたとおり、法務行政の諸課題については、いずれも国民生活の基本根幹にかかわる重要なものばかりでございますので、早川法務大臣政務官とともに大臣を支え、精力的に取り組んでまいります。
 そして、委員長を始め委員の皆様方から一層の御指導、御支援を賜りながら、法務副大臣としての職責を果たしていく所存でございます。
 何とぞよろしくお願い申し上げます。
#12
○委員長(澤雄二君) 早川法務大臣政務官。
#13
○大臣政務官(早川忠孝君) 法務大臣政務官の早川忠孝でございます。
 森法務大臣、佐藤法務副大臣の下、良き補佐役として職務に精励し、法務行政の推進に当たっては、国民の皆様からの御理解をいただくことに努めてまいる所存でございます。
 委員長を始め委員の皆様方の御指導、御支援をよろしくお願いを申し上げます。
#14
○委員長(澤雄二君) 本日はこれにて散会をいたします。
   午前十一時四十六分散会
ソース: 国立国会図書館
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