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2007/03/28 第166回国会 参議院 参議院会議録情報 第166回国会 国土交通委員会 第6号
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2007/03/28 第166回国会 参議院

参議院会議録情報 第166回国会 国土交通委員会 第6号

#1
第166回国会 国土交通委員会 第6号
平成十九年三月二十八日(水曜日)
   午後一時開会
    ─────────────
   委員の異動
 三月二十八日
    辞任         補欠選任   
     広田  一君     田名部匡省君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         大江 康弘君
    理 事
                末松 信介君
                脇  雅史君
                藤本 祐司君
                山下八洲夫君
                谷合 正明君
    委 員
                市川 一朗君
                岩井 國臣君
                太田 豊秋君
                小池 正勝君
                田村 公平君
                中島 啓雄君
                藤野 公孝君
                吉田 博美君
                加藤 敏幸君
                北澤 俊美君
                輿石  東君
                田名部匡省君
                羽田雄一郎君
                魚住裕一郎君
                小林美恵子君
                渕上 貞雄君
                長谷川憲正君
   国務大臣
       国土交通大臣   冬柴 鐵三君
   副大臣
       国土交通副大臣  望月 義夫君
   大臣政務官
       国土交通大臣政
       務官       藤野 公孝君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        伊原江太郎君
   政府参考人
       警察庁長官官房
       審議官      野村  守君
       国土交通省自動
       車交通局長    岩崎 貞二君
   参考人
       自動車検査独立
       行政法人理事長  橋口 寛信君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○自動車検査独立行政法人法及び道路運送車両法
 の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送
 付)
○モーターボート競走法の一部を改正する法律案
 (内閣提出、衆議院送付)
    ─────────────
#2
○委員長(大江康弘君) ただいまから国土交通委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 本日、広田一君が委員を辞任され、その補欠として田名部匡省君が選任されました。
    ─────────────
#3
○委員長(大江康弘君) 政府参考人の出席要求に関する件及び参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 自動車検査独立行政法人法及び道路運送車両法の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に、政府参考人として警察庁長官官房審議官野村守君及び国土交通省自動車交通局長岩崎貞二君の出席を求め、その説明を聴取することとし、また、参考人として自動車検査独立行政法人理事長橋口寛信君の出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(大江康弘君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#5
○委員長(大江康弘君) 自動車検査独立行政法人法及び道路運送車両法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 本案の趣旨説明は既に聴取いたしておりますので、これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。
#6
○末松信介君 自民党の末松信介です。早速に質問に移りたいと思います。
 平成十一年の十二月に自動車検査独立行政法人法が成立をいたしました。これは個別法なんですけれども、そして平成十四年七月一日に自動車検査独立行政法人が設立されたわけであります。今回の法改正は、独立行政法人通則法第三十五条で、主務大臣は独立行政法人の中期目標の終了期間において、平成十八年の三月三十一日ですけれども、その業務の必要性、また組織の在り方等に検討を加えて所要の措置を講ずると、これを受けての改正でございます。昨年の五月二十三日に行政減量又は効率化有識者会議によって十八年度以降の独立行政法人の見直しの基本方針が打ち出されました。それにつきましては、一は事務事業の重点化、二つ目は財務面の改善に向けた見直し、具体的にはこの資料に書かれておりまして、一応目を私も通したわけなんですけれども。
 それで、この自動車検査法人、ここが、検査施設やあるいは機器の高度化による検査対応の強化など、業務の効率化などを推進するものとされているわけなんですが、そこでまずお伺いしたいのは、この独法への検査手数料の自己収入化についてなんですが、新規検査などの申請の者のうち、自動車検査法人が行う基準適合性審査を受けようとする場合、実費を勘案して政令で定める額の手数料を同法人に直接納付するということになっているわけですけれども、どういう効果があるのかということをまず最初に伺っておきたいんです。
#7
○政府参考人(岩崎貞二君) 今、検査手数料は一括して国に納付をいただいて、その一部を検査法人に交付金等としてお渡ししていると、こういうことでございますが、今回の改正によりまして自動車検査独立行政法人に対しても手数料、これについて納めていただくと、こういうことにしたいと思っております。基準適合性審査の必要な人件費でありますとか運営的な経費、こうしたものについては直接検査独立行政法人に納めてもらうと、こういう改正を盛り込まさせていただいておるところでございます。
 趣旨でございますけれども、こうすることによりまして自動車検査独立行政法人、会計的にも対価が現行に比べて明確化されるということで経営責任を高めていく。それから、経営責任を高める中で検査法人も、厳正かつきっちりした審査をやるということが前提ではありますけれども、その中で可能な効率化を促進していく、あるいは審査の充実、きっちり対価を得ているわけですからやってもらうと、こうした効果を期待しているところでございます。
#8
○末松信介君 今経営責任を高めていく、審査を厳格化していくというお話もありましたんですけれども、国は財政支出を削減していくと、それで検査法人の経営責任を今お話しあったように高めるということなんですけれども、しかし、これまで車検特会から検査法人への交付金等の中に含まれていた検査料を直接検査法人が収入とするわけなんですけれども、その経営責任を高めるということには有効だと思うんですけれども、国の財政縮減としてキャッシュフローが単に変化するだけではないかということを考えてしまうんですね。実質的にどういう効果が本当にあるのかということをもう少し詳しくおっしゃっていただけませんですか。
#9
○政府参考人(岩崎貞二君) 国の方、今まで独立行政法人に運営費交付金でありますとか施設整備費補助金でありますとか百二十億程度、年によって違いますけれども、大体それぐらいのオーダーの額を交付してきたところでございます。今回、検査法人に手数料の一部が直入されますので、国からのこの交付金あるいは施設整備費補助金、これについては減額が可能だと思っておりまして、半額以下ぐらいに持っていきたいと、このように思っておるところでございます。
 繰り返しになりますけれども、検査法人の方に会計的にも、今回、非公務員化も盛り込まさしていただいておりますけれども、それと併せて会計的にも経営責任を高めて、やっぱりお金を直接もらっているという意識の下に、効率化をやってもらうでありますとか、あるいはきっちりした検査を確実にやっていくでありますとか、そういう意識の向上にも結び付けていければと、このように思っておるところでございます。
#10
○末松信介君 局長から今答弁ありましたんですけれども、手数料の納付に関する第二条とか、この道路運送車両法の、これ済みません、第百二条の改正規定と附則中の関係規定には、公布の日から起算して一年を超えない範囲において政令で定める日から施行するという形になっているわけなんですね。これからすぐに手数料が入ってくるわけではないです。
 現在のところ、平成十七年度四百三十億の手数料が発生しておったと。それで、今お話あったように、今からの独法法人に対しましては百十億と。内訳見ましたら、運営交付金が八十九億三千四百万円と、それと施設整備補助金が二十一億三千八百万、これで百十億になるんですけれども、結果的にこの百十億の交付金というのをいずれはできるだけ縮減していこうという考え方だと思うんですよね。
 となれば、五年後にその職員数、公務員数を五%削減していくという考え方なんですけれども、改革ということを実施をしていかないと縮減はできないというように認識をしておりますんですけれども、今はこれまだ出発の段階であるから具体策ということについてはまだお話がないんですけれども、特段何か、こういうことをやっていくんだというような所見等々があるようでしたらお話をいただきたいんですけど。
#11
○政府参考人(岩崎貞二君) 主にやっぱり人件費をどうしていくかというのが一つのかぎだろうと思っておりまして、私ども、今度の中期期間中には五%の削減を実現していくと、このようなことを考えております。
 それと併せまして、検査につきましてはいろいろ充実も図っていきたいということがございますので、そういうことを勘案しながら適切に対処してまいりたいと、このように思っておるところでございます。
#12
○末松信介君 今、表現間違って公務員と言ったんですけども、これはもう非公務員化していますので、人件費単に五%削減するということで御努力をいただきたいと思うんです。
 次の質問で、今回の見直しで役職員が非公務員化されるわけなんですが、それに伴って職員には当然争議権が発生してくるわけです。そうなると、ストが発生することが予想しなきゃならないということです。
 過去、阪神・淡路大震災の発生時には、交通状況の悪化などから兵庫陸運支局の再開後も自動車検査場へのアクセスが非常に難しかったわけですね。このため、伊丹市の市交通局車庫とか神戸市北区に臨時車検場が設置をされたわけです。陸運支局からの職員も派遣をいただいて御対応いただいたということなんですが、そこでお聞きしたいのは、ストライキが発生した場合に具体的にどういうような対策を考えられるのかということを明確にちょっとお答えをいただきたいと思います。
#13
○政府参考人(岩崎貞二君) ストライキが行われた場合ですけれども、まず場所でございますけれども、場所は、先生も御案内のとおりこの独立行政法人の検査場は運輸支局と併設、隣接しておりますので、阪神・淡路大震災のような場合は別ですけれども、ストライキの場合はその場所でやっていくと、このようになります。
 それから、検査をする人間でございますけれども、今、独立行政法人職員八百六十名おりますけれども、検査をやっておる人間が八百人弱でございます。国の方でこの検査をした経験のある人間、五年前まではこれは国がやっておりましたので、そうした人間が五百人ぐらい今国の方におりまして、別の、整備業の監督でありますとか基準作りでありますとか、こういう業務に当たっているわけでございますけれども、そういう人間が五百人強おります。ですから、少しサービスレベルでありますとか、まるっきり同じようにはいかないと思いますけれども、こうした五百数十人の人間がおりますので、それを活用しながら、それから独法の中でも管理職の人間がおりますので、そうした人間を活用して審査業務に当たって、この独法はストライキを起こしても国民生活に御迷惑を掛けないようにしていきたいと、このように思っているところでございます。
#14
○末松信介君 ストライキが実際起きてみないとこれは分からぬわけなんですけれども、ただ、天災など審査を円滑に処理できなくなった場合、審査の停止の防止策、セーフティーネットとして法案では国土交通大臣が自ら審査を実施するということを明確に書いておりますので、その点、不測の事態というものを十分想定して対応策を講じていっていただきたいと思います。
 続きまして、昨年の十二月の五日付けの国土交通省で自動車検査独立法人法の見直し案におきまして、検査法人の業務の縮減・重点化の観点から、民間指定工場による指定整備率の向上を図ることと、こういうように明記されているわけなんですが、その具体策として、指定整備工場の指定要件の一つである工員数についての要件を現行の五人以上から四人以上へと緩和することなど検討がなされているということであります。
 それで、これは車両総量は八トン以上とか最大積載量五トン以上のものとか乗車定員三十人以上の大型車の取扱いは除かれております。これによって、二〇一〇年度をめどに指定整備工場の数を現在の二万八千の二割である約六千工場の増加につなげるということですから、三万四千ぐらいになってくるわけなんですけれども、この民間指定工場の指定率の向上が大変大きなテーマでございます。
 そこで、指定要件の緩和に加えまして、さらに民間指定工場の指定を受ける者に対していろんなインセンティブを与えていく必要があるんじゃないかというように考えるわけなんです。
 先般の規制改革とか民間開放推進会議からの第三次答申の中でも、国及び独立行政法人が行う事務事業における民間開放の徹底が公表されております。民間の指定整備工場ではこれ検査のみの実施しか認められておりませんですね。検査のみの車検というのは独法が独占しているわけで、そこに合理的な根拠というのがあるのかどうかということを決め付けられることはできないということが書かれているわけなんですよ。この点の指摘が実はなされました。
 それで、必要に応じまして検査内容の見直しとか事後チェック体制の整備などの措置を講じながら、特に優秀な指定整備工場においては検査のみを行うことを可能にする民間開放を推進すべきということの考え方を持っておるんですけれども、これにつきましてのお考えを述べていただきたいと思います。
#15
○政府参考人(岩崎貞二君) この規制改革・民間開放推進会議の方でそのような答申をいただいておるところでございますが、この答申を出されるに当たりまして、私どもも議論をさせていただきました。
 結論から申しますと、私どもは今の状況だとこれは不適切ではないかと、このように思って、そのように反論はしたところではございますけれども、規制改革会議としてはこう思うということでこのような答申になったという経緯がございます。
 今は指定整備工場で、これ民間車検場で検査任せておりますけれども、その同じ工場で点検整備を行った車についてその検査をするという点検整備と一体で検査をするということでこの民間車検場という制度を認めているわけでございます。こうした検査のみを行うという制度になりますと、いわゆる検査屋みたいのが発生しないかというのを非常に我々は危惧しているわけでございます。
 点検整備と検査と一緒にやりますと、その車が後で不具合が起こった場合、そこの民間車検場の点検整備はどうだったか、検査がどうだったかということについてチェックができますけれども、点検整備をどこかでやって検査だけ別のところでやりますと、そこに不具合が出たときに、どちらが本当にちゃんとやっていたのか、手を抜いたとか、やっぱり分かりにくくなると、このように思っております。
 車の安全につながるものでございますから、私どもとしては現行制度を維持していきたいというふうに考えているところでございます。
#16
○末松信介君 不適切であると、規制改革会議の方針という考え方というのは不適切であるということのお話があったんですけれども、実は、私もこれよく分からぬので、現場の声を実は聞いたわけなんですけれども、規制緩和で指定工場が増えても業者の圧迫にはならないと言っているんですね。政府案では規制緩和で六千の工場の増加を見込んでおられるけれども、実際、現在の経営状況から、設備投資には費用が掛かり過ぎて無理な数字ではないかということを言っているんですよ、この協会側がね。それで、なぜかといったら、やっぱり設備投資に千五百万から二千万ぐらいのお金が掛かるだろうという話なんですよ。実際のところは、六千ぐらい増えるだろうということを言っているけれども、二千五百ぐらいしか増えないんではないかという指摘がございます。
 そうなると、現在の陸運事務局、人員削減を図っておられるわけなんですけれども、現在でもユーザー車検受けの方々に対してイロハのイから教えてその説明に時間を取られているのに、認証工場の持込みの車検の逆に大きな待ちが出てきて、結果的には独法の人員削減に向けて、指定率は上げなくては結局民間を圧迫するんじゃないかという意見等々もあるということなんですよね。この辺のことにつきましても、ちょっと念頭に置いていただきたいということを思っております。
 今、局長がおっしゃった趣旨はよく分かりました。不具合が起きたときにはその責任体制をきちっとせなきゃならぬということの話は分かったわけなんです。
 次に、今度は、今日は警察庁の方から答弁、野村審議官お越しいただいておりますので、街頭検査の実施状況と今後の見込みについてちょっとお伺いをさせていただきます。暴走族とかあるいは二次架装など、車検受検後に違法改造などを行っている車両についてお伺いしたいわけなんです。
 街頭では頻繁に目にするそういった車両についての取締り方法について伺いたいわけなんですけれども、そもそも道路運送車両法第九十九条の二、「不正改造等の禁止」によれば、保安基準に適合しない改造そのものが実は犯罪であると定義をされているわけであります。しかし、現実に、どう見ても明らかにもうマフラーからの音量オーバーとか、限度を超えた、いわゆるシャコタンという最低地上高が九十センチ以上確保できていないものですね。それと、フロント、運転席、助手席のガラス透過率、これは七〇%を確保できていない真っ黒なスモークフィルムを張った、そういった車両というのをよく目にするわけなんですよね。公道をもう我が物顔にわあっと飛ばして走っておると。えらい迷惑な話なんですよ。
 一斉の街頭検査というのを実施をされておられるとは思うんですけれども、十分な効果が上がっているのかということと同時に、その体制というものは過去と比べてどういう状況なのか、今の体制で更に取締りが強化できるのかどうかということについて、この点をちょっと伺いたいんです。
#17
○政府参考人(野村守君) お答え申し上げます。
 平成十八年中の整備不良車両の運転に関しまして検挙いたしました件数は十二万一千五百二十七件に上っております。私どもとしては、かなり一生懸命やっているというふうに考えております。
 警察といたしましては、毎年このように積極的に検挙を行っておりますが、それに加えまして、検挙の際に併せて、自動車の運転者に対しましては道路交通法第六十三条に基づく整備通告を行っております。また、そのほか、地方運輸局と連携を図りまして、使用者に対しましても道路運送車両法に基づく整備命令というのをしていただいております。こうしたことで、整備不良箇所あるいは不正改造に対しまして整備がかなり効果を上げて行われているのではないかというふうに考えております。
 それから、更に加えまして、当該車両の運転者及び使用者だけではありませんで、不正改造などを行います事業者に対しましては、先ほど先生の方から道路運送車両法の九十九条の二の御指摘がございましたが、こういった関係法例を適用いたしまして厳しく責任を追及していくということをやっているところでございます。
#18
○末松信介君 せっかく野村審議官が来られているんですけれども、我々、地方議会に籍を置いておりますと、やっぱり警察官の増員ということについては非常に地域住民に要望が強かったと。やっぱり増えれば増えるほど取締りが強化できるんじゃないかということを思うわけなんです。確かに十二万件、相当な数字になる、今初めて今日お聞きをしましたんですよね、昨日ちょっと数字をいただけなかったんですけれども。
 実際、そういった不正改造している車とか暴走族とか、いろいろと社会に迷惑を掛けているわけですけれども、警察官の数ということについては、審議官、どのようにお考えか。国土交通委員会ですので、ここは内閣委員会じゃないんで、遠慮せぬとちょっとこの辺で一遍お気持ちをちょっと述べていただきたいと思います。
#19
○政府参考人(野村守君) 先生御指摘のように、非常に数も大切だと思っております。ただ、この件に関しましては、私どもとしては、特に地方運輸局との連携によりましてかなり成果を上げておりますので、私どもとしてはまずこれを一層進めていきたいと思っております。それによりまして先生御指摘のその不法改造を検挙していくということにもつながっていくんではないかと思っています。
 それからあと、人もそうなんですけれども、そのほかに取締り用の装備資機材、これが非常に重要になっておりますので、これの充実を図っていきたいということと、それから、そういう整備不良の車、これに関しまして情報をかなり的確に集めて分析して対応しなきゃいけないということがありますので、この辺を努力したいと思っております。
 それからあと、第一線の警察官が最後は頼りでございますので、それに指導教養を徹底していきたい。こんなことで成果を上げていきたいというふうに考えております。
#20
○末松信介君 内容につきまして、ただ、さっきの装備ですね、装備の話も出たんですけれども、物件費も今の財政事情ではなかなか付けてもらえないという現場の状況、声は我々よく聞いておりますので、我々としても、まあ今日こういった質問ですんで、積極的な協力ということでしょうか、努めていきたいということを考えております。
 それで、ただ、一つ、なぜその不正改造がなくならないかということにつきまして、これも現場の人にちょっと聞いてみたんですよね。こういうことなんですね。認証工場は、まあ旧ですけれども陸運事務所に持ち込んで検査を受けると。指定工場は検査員が最低一名おりまして、不具合自動車を通すと、犯罪を十分認識しているのでこれはまあめったに起こらないと。ユーザー車検もまあ陸事へ持ち込むので、まあ陸運事務所ですね、持ち込むので不正改造は扱わないと。指定、認証、ユーザー以外で一体何が起きているかということは、こういうことが起きているそうです。車いじりが好きな無資格者が陸事へ車両を持ち込み、車検を通した後に改造を行う。そして二年間は走れますと。が、三年目からは知らぬという売り方をして、それを繰り返しているという、これがそういう実態らしいんですよね。
 ですから、まあよほど情報をたくさん集めてきてそういった取締りということをできるように対応していかないと、なかなかこれは本当に難しいイタチごっこの部分もあるんですけれども、ただ、やめるわけにいかぬ問題ですから、その点十分配慮をいただきたいと、御努力をいただきたいということを要望します。
 次に、車検情報のデータベース化が今進められております。これによりまして、トラックや暴走族などが不正改造しがちな車体部分を検査時に電子画像で残して、次回以降の車検のほか、携帯端末で車のナンバーを照合すれば街頭検査でも不正改造を確認できるシステムを構築して不正改造を摘発しやすくなるというように考えられておりますけれども、今後この導入計画についてお伺いいたします。
#21
○政府参考人(岩崎貞二君) 先生今おっしゃっていただいたその高度化というのをやっていきたいと思っております。車両の状態を画像で保存していきたいということでございます。今年度から一部の検査場において試験的に導入を開始しているところでございます。今後、次期の中期目標期間、この独法、今後約四、五年を予定しておりますけれども、この間の中で全国的に導入してまいりたいと、このように思っておるところでございます。
#22
○末松信介君 はい、分かりました。ありがとうございます。
 これ民間工場への導入、普及についてなかなか困難が予想されるわけなんですけれども、それを行わなければ現実には実効性が上がりにくいんですけれども、この民間への対応という点、角度からどうですか。
#23
○政府参考人(岩崎貞二君) 私どもも、継続検査の七割は民間でやってもらっていますから、それをちゃんと民間の指定工場に伝えていくということも大事だと思っております。今申し上げましたように、国の方で今後四、五年掛けてやっていきますので、民間の整備工場はパソコンを持っておりますので、うまくインターネットでつないで、民間の指定工場でも我々が保存している画像を確認できるこうしたシステムを整備するよう考えてまいりたいと、このように思っているところでございます。
#24
○末松信介君 よろしくお願いをいたします。
 続きましての質問ですが、二〇〇二年の一月十日、横浜市の県道で発生した事故は、トレーラーの左前部のタイヤ、これは直径一メートル、重さ百四十キロのが走行中に外れて、歩道を歩いていた主婦の方、当時二十九歳と四歳の御長男、一歳の次男を直撃しました。主婦の方が死亡し、長男と次男も軽傷を負うという誠に痛ましいものとなりました。これはもう記憶に非常に刻まれている先生方も多いと思うんです。
 この事故を契機に自動車のリコール制度は大きく変わったと言えます。それまでは、メーカー自らが不具合の原因を解明して自主的にリコールを届け出ておりました。正に性善説が前提となっていたわけなんですね。この事件への関連性が非常に深いと思われるリコール情報を、三菱側がこれを隠ぺいしていたということが発覚しました。
 そこで、国交省は、それらの不正行為の再発を防ぐために道路運送車両法を改正しまして、リコールについて独自の調査体制を整えたわけなんです。特に検証官制度の導入の効果は大きく、多数のリコールの発見につながっているということですけれども、しかしながら、本年二月に、二〇〇四年に大規模リコールをしたばかりの三菱ふそうトラック・バスより、リコールの対策品として使用していた改良型のハブに欠陥があったとして再リコールがされるという異例の事態になったということであります。
 〇四年当時にリコール対策品の改良型ハブについて国土交通省としても必要な指示を与えながら、三菱ふそうに実地走行実験などの慎重な検証を行わせた上でその使用を認めたわけなんですけれども、なぜこのような再リコールが起こったのか。国交省として、もっとよく検証を行っていただいて問題点を明らかにするとともに、情報収集やリコールへの監視、技術研修などの体制を更に強化していくべきであるというふうに考えておるんですけれども、この点につきまして見解を伺います。
#25
○政府参考人(岩崎貞二君) 昨年の十月に三菱ふそうの大型トラックの前輪ハブ、これが、平成十六年にリコールの対策部品として使ったものでありましたが、これが破損をいたしました。調査をいたしましたら、やはり少々不具合があるということで、再度リコールをやったということでございます。
 このハブの破損の、再リコールをやったハブの原因でございますけれども、ハブというのは締め付けをどれぐらいするかによって随分違うんですが、その締め付けが、三菱あるいは我々も承認したわけでございますけれども、その数値よりも一般の型はやはりもっと締め付けが強かったということが一つ。それから、そういうのをちゃんと整備工場で管理してくださいと、こう言っていたところでございますけれども、なかなか整備工場でもそうしたことが管理できてなかったと、こういうことでございます。なかなか管理のできないものを売ってもしようがないので、より強度の高いハブに交換するという再リコールをやったわけでございます。
 私ども、やはり反省すべきところはあろうかと思っております。三菱ふそうについても、ちゃんと品質向上に取り組んでくれと、こういう要請をいたしましたけれども、私どもも、こうした部品が実際に世の中でどういうふうに使われているか、こうしたことについて情報収集等はいまいち不足していたのかなと、このように反省しているところでございます。
 今後、実態などの把握についてよりきっちりやっていくよう頑張っていきたいと思っているところでございます。
#26
○末松信介君 昨日、専門家の方ともちょっと話をしまして、実際、車を使用する方の使用の仕方によって設計とはなかなか食い違ってくるという話で、まあ限界というのは確かにあるんだという話もありました。ですから、国交省としてはもうできる限りのことはやってきたという話を聞きまして、私なりには納得をしているわけなんですけれども、今後こういった問題が再発しないような努力というもの、工夫というものを一層講じていただきたいと思います。
 次は車検のことなんですけれども、現行の車検制度は、ユーザーによる保守責任を前提とした上で、受検時点における安全環境基準適合性をチェックしているにすぎないというわけなんですけれども、しかし日本のユーザーというのは、おおむね車検、自動車の保守点検に関する意識というのは非常に低いということであります。
 公正取引委員会の自動車整備業等に関する実態調査報告書によりますと、規制緩和で自動車の保守管理責任が使用者に明確にされたことを知らないユーザーが約六〇%に上るということになっているわけなんです。車検では、タイヤとかブレーキパッドの摩耗状態が寿命ぎりぎりであっても、保守基準の範囲であれば車検を合格するわけなんですね。しかし、ほとんどのユーザーは、車検合格イコール次の車検までは安全に太鼓判をもらったと、そういった誤解をしている方も少なくないと思うんです。
 法令で定められている自動車の定期点検の実施率はどういう状況かということについてお伺いします。
#27
○政府参考人(岩崎貞二君) 実施率でございますけれども、車検のときには定期点検整備をやると、これは非常に高うございますが、例えば、車検の間が二年あると、その間の一年目の定期点検、こうした車検と車検との間に実施すべき定期点検については、自家用の乗用車で約四割強、事業用のトラックで六割、バスで八割、タクシーで九割と、こんな状況でございます。
 私どもも対策考えていかなきゃいかぬと、このように認識しているところでございます。
#28
○末松信介君 次の質問でその対策をお聞きしようと思ったんですけれども、対策講じていかなきゃならぬということで、具体策はこれから探さないけないかなということを思うわけなんですけれども、実際はその実施率上げていくということが大事なんですけれども、対策講じていかなければならないというその対策の仕方ですよ、これについて局長どのように思っておられます。
#29
○政府参考人(岩崎貞二君) これまでも自動車点検整備推進運動というのを年間、ある日決めましてやっておるといったこととか、それから定期点検を実施していないユーザーに対して、これは年間四十万通ぐらいですけれども、はがきで、ちゃんと定期点検やってくださいと、こうしたことを問い掛けるといったいろんなことを講じておるところでございます。整備業界ともいろいろ意見交換して知恵を出しながらやっておるところですけれども、残念ながらまだこうした実施率でございますので、今後いろいろ工夫していきたいと思っております。
 特に、古い車とかやっぱりトラックとか、そういうのの重点化も図りつつ何かやっていくというようなことも必要かなと、こんなことも思っておりまして、今後よく関係者と、意見も聞きながら積極的に取り組んでまいりたいと、このように思っておるところでございます。
#30
○末松信介君 自己責任ということが一番でございますので、その点はやはり国民に理解してもらうということが一番、最初にお答えになったところが一番大事だと思っております。
 最後の質問でございます。
 現行の車検では、年間ほとんど使用しない車両と年間に数万キロも走る車両が、自家用自動車では、これはもう三年、二年、二年というように、走行距離によらずすべて同じ期間で車検を受けてチェックされるというシステムですね。これについて、今後技術の進展に応じてもう少しこのシステムというものを、どういうものがいいかということで検証していく必要があるんじゃないかということを思うわけなんですよね。例えば、ITを利用した車両の履歴情報を基に、消耗具合に応じた適正な車検期間を個別、しかも弾力的に設定することなんかを考えられないのかどうかということを、我々ドライバーとしていつもそういうことを思ってしまうわけなんです。
 この点についての考え方をお伺いします。
#31
○政府参考人(岩崎貞二君) 車って、使えば消耗していくというのと、使わなくても例えばゴム製品なんかはそれが摩耗していくということがございますので、使わないからといって直ちにその車検期間を延長するということは余り適切ではないと思っております。
 ただ、先生御指摘のとおり、いろんなIT技術とか、そうした車の履歴の情報、消耗具合、こうしたことがそれぞれ部品ごとにはっきり分かっていくというようなことがきっちりできるような時代になれば、そうした先生の御指摘のことも考えられると思っております。今後の研究課題とさせていただきたいと、このように思っておるところでございます。
#32
○末松信介君 昨日、担当の方とも話していまして、確かに、使ったら傷む、使わなかったら傷まないというものでもないらしいと、今おっしゃったゴムの部分で。人間の体もそうですよね、使ったら傷むわけでもない、使わなかったら全然もう機能しなくなってしまうという部分もあります、それは。そういった点、いろいろと難しい箇所もあろうかと思うんですけれども、よくよく検討いただきまして、そういった素朴な悩みにこたえれるような、しかも効率的な車検というものを、制度というものを確立できるように努力をいただきたいと思います。
 今日は参議院議長公邸でごちそうになりまして、若干質問時間を余らせて終わりたいと思います。
 ありがとうございました。
#33
○山下八洲夫君 民主党・新緑風会の山下八洲夫です。
 昨日でございますが、今日の法律案でございます自動車検査独立行政法人及び道路運送車両法の一部改正する法律案、これ大臣に答弁要求をしていないんですが、昨日大臣がこの提案理由説明をされまして、それ聞いておりまして、「簡素で効率的な政府を実現する観点から、」、そこまではいいんですが、その後、提案される理由説明をお聞きしておったんですが、さっぱり私の能力では理解できないんです。「この法律案は、この行政改革の一環として、独立行政法人に係る改革を推進するため、平成十八年度末に中期目標期間が終了する自動車検査独立行政法人について、特定独立行政法人を特定独立行政法人以外の独立行政法人とするとともに、自動車検査独立行政法人の行う基準適合性審査を受けようとする者は、その手数料を」というふうになっているんですけれども、さっぱり私の能力では理解できないんですが、これ簡潔に一言でいえばどのように理解すればよろしいんでしょうか。
#34
○国務大臣(冬柴鐵三君) 確かにこれは法技術的な表現だと、私もそのように感じます。
 公務員型から非公務員型にするんだということです。それから、その独立性を意識するといいますか、そういうことで、今まで国庫に全部納付していたものを、その適合検査に必要な部分につきましてこれを直接この法人に入れていただくと。そういうことによって、検査とその手数料とが相対しているという、そういう意識を持って事務の合理化とかそういうものを図っていただこうという趣旨でございます。
#35
○山下八洲夫君 質問要求しておりませんからもう多くは申し上げませんが、いずれにいたしましても、今日まで公務員でありました職員が非公務員化されるんですから、多分非公務員化になられる職員は、ある意味では公務員として希望を持って採用されて働いていたんだけれども、一つの法律で非公務員。悲しいなと泣いている方もいらっしゃるんじゃないかなというふうに一方では思ったりしておりますが、もうこれ以上申し上げません。このことについては答弁も特に要求はいたしません。そのような実感を今お聞きしながら感じた次第でございます。
 それで、質問をするに当たりまして、私も余りこの自動車の検査制度というのが分からなかったものですから、国土交通省の方にお願いしまして、特に指定整備工場について説明を去る二十六日の日に受けました。そのときに、質問を受けているときにこんなすばらしいパンフレットをいただいたんですね。本当にすばらしいんです。なかなかよくできているんですね。大変カラー刷りで立派な、画用紙のような厚い用紙を使いまして、そして一番最初には自動車の点検・整備と検査と、そして新規検査・登録あるいは継続検査と。その次のページにはその内容が細かく書かれております。その次のBにおきましては、検査場における検査の仕方がまた図柄で立派に書かれているんです。その次のページは、それをまた写真で分かるように部分的に書かれています。そして今度は街頭検査と。街頭検査というのは違法を取り締まることだと思うんです。これもなかなかきれいに出されて、最後のページに日本全国、運輸支局や自動車検査登録事務所はこう配置されておりますよというのが電話番号を含めて書かれているんです。
 これをいただいたとき、どういうレベルの人がどういうときに使われるパンフなのかなという直感的に思ったんです。局長、これはどういう皆さんがこのパンフレットを活用しているんですか。どういうところへ配っていらっしゃるんですか。そして、何部ぐらい作っていらっしゃるんですか、これ。
#36
○政府参考人(岩崎貞二君) この十八年版ですけれども、一万一千五百部印刷、作らさせていただいております。
 私どもの職員、内部の職員、車検に携わる人間もおりますけれども、それに携わらない人間もおりますので、そうした人間の研修をする場合でありますとか、いろんなことで、他省庁でありますとか、車の関係の方々に車検制度について説明をするといったときにこのパンフレットを使わさせていただいているという状況でございます。
#37
○山下八洲夫君 このパンフレットを見まして、これハイレベルの人が使うのか、私みたいなローレベルの人間でもすぐ大体これを見ると理解できますからね。立派な割には使い道の比較的ないパンフに私は感ずるんですよ。もう少し専門的に勉強されるんだったらもう少し内容を濃くすべきでしょうし、全く素人の人であったら、内部じゃなくて、もっと大量に皆さん方に配れるようにもっと紙質を落としてでももっとたくさん作って啓蒙活動するということだと思うんですよね。普通の人が全国のこのような運輸支局や登録事務所がどこにあるか、こんな必要ないと思いますしね。街頭でこんな取締りしていますよということを、こんなことも余り啓蒙する必要も一般の人にはないと思いますしね、内部の人でも。どうも中途半端で、それこそこういう経費があればもうちょっといいところへ使っていただきたいなというふうに思いますが、感想、いかがでしょうか。
#38
○政府参考人(岩崎貞二君) 我々も役人ですのでPRの仕方が必ずしもうまくないのかとも思っておりますが、今の先生の御指摘も受けて、ちょっと私なりにも、これがどういうふうに使われているのか、どんな形で活用されているのか、改良すべき点がないのか勉強させていただきたいと、このように思います。
#39
○山下八洲夫君 それでもうそのことは別にしまして、このパンフレットの三ページ、四ページの、ここでちょっと質問をさせていただきたいと思うんです。
 まず、左側に新規検査・登録、ディーラー、ユーザーとなって、順番、新規の図があります。そして、上の方の矢印の方で型式指定車、これは大量生産で乗用車とか小型トラック、こういう検査しますよと。この場合、型式指定車の場合は自動車メーカー等が発行する完成検査終了証を持っていけば自動車は持っていかなくてもいいですよと。書類だけですね、簡単に言いますと。それで検査して、簡単に言いますと車検合格させますよ、車検ではないですね、これはね、型式の合格をさせますよと。
 下の欄ですね。ユーザーからその他の車、少量生産車、トラックやらバスやら、あるいは並行輸入車、これについては現物を、自動車を持っていらっしゃいよと。そして、それで合格すれば自動車検査の書類をお渡ししますよと、こういうことになっているんですね。そこまではいいんです。
 そして、その次、今度、これずっとユーザーの手へ渡りまして、二年なら二年、三年なら三年乗りまして、また新しく車検の更新をするとき、その隣に継続検査というのがあります。三種類ありますけど、認証整備工場とユーザーの方は省略します。指定整備工場だけにちょっと絞ってお話ししたいと思うんですが、指定整備工場へ持っていきまして整備をしていただいて、そこの指定整備工場が、最初の新車検査の型式指定車と同じように車は持ち込まなくても、そこの指定整備工場で点検や整備、完成検査をし終わりますと、それにそろった適合の書類をお持ちして、そして車検を陸運局で許可を得ると、こういう格好になって、そしてユーザーに渡ると、こういうことになっていると思うんですね。
 それで、先ほど若干違法のお話がございました。ここで、多分、指定整備工場はなかなか厳しいですから違法改造はなかなかされないと思うけど、これは書類上ですから、ここで違法改造しようと思えばできないことはないんですね。その代わりそれが分かりますと懲役刑を始め罰金刑やら行政処分がいろいろと厳しいからされないということなんです。これは大変いいことだと。
 だけど、後ほどまた触れたいと思いますが、私はこれで不思議なのは、新車の場合は、ディーラーというのは車を造っているところじゃないんですよね、売っているところなんですよね、どちらかというと。なぜこの前に、メーカーというのか、車を造っているところがこの図から落ちているんですか。
#40
○政府参考人(岩崎貞二君) 型式指定でございますけれども、これはメーカーが受けます。大量の乗用車、小型トラック、こうしたものは型式指定を受けているわけでございますけれども、これはメーカーからの申請によって型式指定の審査をきっちり我々がして、それで、ここの図にございますとおり、そういうところで厳格に審査をし、それからさらに、メーカーには出荷前に、新車の場合ですけれども、一台ごとに基本的に我々で車検でやるのと同じ検査を義務付け、やらしていますけれども、そうしたことをすればこの型式指定を受けられると、こういう制度にしております。
 したがいまして、そういう制度でチェックされたものを、新車の場合でございますけれども、メーカーが発行する完成検査終了証の提示で、現車の提示は省略して車検証を交付していると、こういうシステムにしているところでございます。
#41
○山下八洲夫君 ですから、結局は、極端な言い方をすれば、ディーラーには車検整備をする資格は何もなくても、新車の場合はその資格を持っていますから、メーカーが型式指定車の持っていますから、結果的に、何というんですか、車検が交付されるというシステムになっているんですね。だけど、現実にユーザーがお買いになるのはディーラーから買っているんですね。ですから、私が申し上げたいのは、後ほど触れたいのは、じゃ、次に移っていこうと思いますけど。
 なぜこういうことを申し上げるかといいますと、私、昨年の第百六十四回の国会で、現在の罰則で抑止効果の有効性というのはあるのかなという立場から質問を一言二言させていただいたんですね。それは何でしたかと申しますと、昨年のパブコの不正車検の事件がありまして、私は今申しましたように道路運送車両法等の改正案が提出されたときに、現在の罰則では抑止効果が望めないんじゃないかと。なぜかといいますと、今回、バスが随分不正車検事件を起こしているんですね。不正車検の罰則として一年以内の懲役、五十万円以下の罰金が定められているんですね。今回のでもそうなんですけど、懲役刑なんかはとても求められるものじゃなくて、結局、略式起訴と罰金刑ぐらいで済んでしまうんですね。このことを見れば、やっぱり余り抑止効力ないんじゃないかなと。
 それはなぜかといいますと、今回のことでいいますと、この図でいきますと、結局は現物を、バスならバスを現物をもって独立行政法人の自動車検査を受けているんですね。そして、今度は持ち帰ってきて、例えば冷蔵庫なのかテレビなのか、そういうのをまた付けて、そして車軸のところがオーバーになっていると、重量オーバーになっていると。だけど、極端な言い方をすれば、ここに、このユーザーのところ、ここにですよ、売られた。
 検査員もいなければ、極端な言い方をすれば、検査員もいなければ、あるいは整備士もいなければ、行政処分のしようがないんですよね。メーカーが、飛び越えてメーカーがするわけにいかないんですから。だから、ここに大きな矛盾があるんじゃないかなというのを感じているんですよ。その辺について、局長、どのように感じますでしょうか。
#42
○政府参考人(岩崎貞二君) 先生御指摘のとおり、その不正な二次架装とか、いろんなことが起こっておるわけでございます。今の道路運送車両法では、そうしたものについて、これはメーカーであろうと、整備業者であろうと、ユーザー直接であろうと、だれがやろうと、そうした自動車検査の際に不正な手段で検査証の交付を受けると、こういうことをした場合に、所要の罰金なり懲役とか、こんなことが決められておるわけでございます。
 これが、指定整備工場、だれがやってもそういうことになっておりますけれども、いわゆる営業の停止でありますとか、そういう行政処分は今のところこれは掛からないことにはなっております。ただ、こうした不正な二次架装をやった場合に我々も積極的にプレスなんかに公表しておりますので、そういう意味ではある程度社会的な制裁を受けているということも含めて、ある程度の抑止効果にはなっているのかなと、こういうふうに思っておるところでございます。
 今後、状況を見ながら、再発防止策の実施状況、あるいは違反の発生状況、こんなことを見ながら適切に考えていきたいと、このように思っているところでございます。
#43
○山下八洲夫君 バス、こういういい観光バスを一台仕立てますと、多分六千万円だ、八千万円だと大変高価なものだと思うんですよね。それに対して、ちょっと違法して見付かっちゃったから五十万の罰金、しかも法人だから法人で支払う。そういうことを考えれば、痛くもかゆくも余りないと思うんですよ、その程度では。だから、後ほど触れたいと思うが、数多く一杯違法車検が出てきたんじゃないかと私は思っているんです。
 それで、例えばですよ、これ例えが悪くて大変恐縮なんですが、例えば、それぞれの地域でいえば、トヨタでも日産でもホンダでもいいんですけど、メーカー系の販売会社って一杯ありますよね。例えば私は岐阜県ですから、岐阜トヨペットなら岐阜トヨペットというのはもうそこらじゅうに一杯ある、販売店が。そこには皆さん、整備工場を持っていると、整備工場を持っていると。だけど、その中の一つの整備工場が違法な整備その他をして処分をされても、ほかの同じメーカー系でも、もうたくさん持っているほかの工場、何ら処分をされないんですね。ですから、自分のところができなくても隣の町の自分の同じ工場で整備をすればいいと。だけど、町の、乗用車とかやはり小型車を扱っている独立系というんですかね、ただ自分で一か所しか持ってやっていない人、そういう人が処分されますと、もう完全に仕事ができなくなっちゃうんですね。そういうところを見ますと、今回のこの大型車のこれは実に甘過ぎると言った方が私はいいと思っているんです。
 それで、もっと具体的に聞きたいと思います。一月の二十三日に書類送検された大型観光バス不正二次架装関連について具体的に伺っていきたいと思います。
 平成十九年の一月三十一日に、いすゞ自動車及びジェイ・バス株式会社が、このジェイ・バスというのは日野自動車といすゞ自動車がそれぞれ五〇%ずつ出資している会社ですね。これ、一月二十三日にこれら二社及び関連会社が書類送検された大型観光バス不正二次架装事案に関して事実関係に関する報告書の提出がありましたね。これを受けて、一月三十一日、当該二社に対して厳重注意と業務改善指示を行いましたですね。
 これまでの経緯ですけど、東京いすゞ自動車を告発をされたと、これは販売会社である東京いすゞ自動車なんですね。それと、大型観光バスの新規検査の際、部品を取り外した状態で受検し不正に自動車車検証を取得した事案で、道路運送車両法違反で関東運輸局東京運輸支局が同社を警視庁あてに告発をしたと。そして警視庁は東京地方検察庁へ書類送検をしたと。
 そして、それ以外にまだ、日野自動車株式会社、あるいは日産ディーゼル工業株式会社、三菱ふそうトラック・バス株式会社、こういうところに対しても、二月の二十三日付けでこんなことなかったかどうか調査して報告しろというようなことを、局長、行われたと思いますが、それは事実として間違いはございませんでしょうか。
#44
○政府参考人(岩崎貞二君) 今先生がおっしゃっていただいた経緯については、そのような経緯でやってまいりました。
#45
○山下八洲夫君 それで、もう一つは、ここでまた私は疑問を感じるんですが、いすゞ自動車に対しては平成七年から、そして日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、日産ディーゼル工業、ここについては平成十六年からというふうになっているんですけど、なぜ他の三社については、いすゞ自動車以外の三社については平成七年でなくて平成十六年から報告するようにされたんでしょうか。
#46
○政府参考人(岩崎貞二君) いすゞ自動車でございますけれども、ここは先ほど先生おっしゃっていただいたとおり、平成十八年の三月にその販売会社を告発した、こうした経緯もございますので、正にこの書類送検された当事者でございます。こうしたものについて過去のバスについて可能な限りさかのぼってやってくれと、こういうことを指示したところでございます。
 昭和六十一年からいすゞは調査をいたしまして、調査の結果、平成六年以前は不正をしたと思われるバスはなしということで、今先生おっしゃっていただいた平成七年以降のものが出ておるわけでございます。
 ほかの三社でございますけれども、その調査を指示を行った時点では不正と思われる違反が判明していなかったこと、それから私どもとしても、この三社で実態がどうなっているのかというのを早急に知って、適切な改善の取組、再発防止の取組をやりたいと、こういうことでございましたので、事実を早く知りたいと、こういうこともございましたので、三年間でいいから早く持っていらっしゃいと、こういうことで指示したところでございます。
#47
○山下八洲夫君 そうしますと、いすゞ自動車は平成七年からで二百四十四台、日野自動車は平成十六年、十七年で三十四台、三菱ふそうトラック・バスは平成十六年で五十二台で、平成十七年三台と、日産ディーゼルは十六年三十六台と十七年十三台、四十九台と。トータルでいきますと、この四社トータルすると三百八十二台が二次架装で偽装をしてたというふうなことがはっきりとしてきたということですね。
 日野自動車、三菱、日産にしましても、平成十八年はみんなゼロなんですね、いすゞ自動車を含めてゼロなんです。ただ、十六年、十七年についてはあるという。そうしますと、これだけ十六年、十七年で他の三社もあるんですから、いすゞ自動車は平成十五年で百九十九台ですけど、是非調べていただきたいと思います。必ずもっと出てくるんじゃないかというふうに思うんですが、それとも、もう調べていらっしゃって数字があるのならお示しいただきたいと思います。
#48
○政府参考人(岩崎貞二君) 平成十五年以前、その三社についても不正がなかったかどうかというのを今調査をさせておりますので、調査の結果を待っているところでございます。
#49
○山下八洲夫君 それで、行政処分についてまた改めてお尋ねしたいんです。
 今回の国土交通省の再発防止策として、監査体制の強化、大型四社に対して厳重注意を行われたんですが、問題は、バス製作会社が行う完成車検において、車軸等が基準違反であるにもかかわらず合格をさせたんですね。そこで、完成車検を行っていたバス製作会社への行政処分について伺いたいんです。
 昨年の四月から不正改造車を合格させた民間車検場については、二十五日間の保安基準適合証の交付の停止、不正の台数が多ければそれを加算して指定を取消しに及び、そういう行為をした自動車検査員に対しては解任命令を行うなどの説明がされましたね。いつだったですかね、前の宿利局長が答弁されているんですよ。百六十四回、平成十八年五月十一日の国土交通委員会で宿利局長が、仮に一台そういう不正な合格という扱いをしましたら、この四月から厳しい扱いにしました基準に従いまして、二十五日間の保安基準適合証の交付の停止、事実上、二十五日間、その指定工場での事業ができなくなるという扱いになっておりますし、不正の台数が多ければ、それを加算いたしまして、場合によっては指定の取消しに及ぶことがあり得ると。それから、そういう行為を行いました自動車検査員に対しては解任命令を行うことになっておりますと、このような答弁をなさっているんです。
 そうすると、例えばいすゞ自動車十台ですね、あれだけで、今はっきりしているのは。十台だったら、一台二十五日なら単純に言ったって二百五十日、厳罰になってくりゃ相当な厳しい処分がいくと思いますし、それから他の三社にいたしましても、五台や十台じゃないんですね、今分かっているだけで。相当な厳しい処分がされたと私は理解しますし、またされるだろうと思っていますが、現状はどのようになっているでしょうか。
#50
○政府参考人(岩崎貞二君) いすゞ自動車につきましては罰金五十万の略式起訴でございます。それから、あとの三社につきましては厳重注意を行ったと、こういう状況でございます。
#51
○山下八洲夫君 ですから、平成十八年の、昨年ですね、五月十一日、宿利局長は今申し上げましたような、厳罰で、一台で二十五日間、指定工場の事業ができなくなると。それ十台だったら二百五十日なんですけれども、このような処分を一切、行政処分も含めて一切なされていないんですか。それ、なされていないとすりゃ、なぜされない理由があるのかお示しいただきたいと思います。
#52
○政府参考人(岩崎貞二君) 指定整備工場に対しては、指定整備工場で車検についてそういう不正があった場合は、こうした基準を適用して処分をしております。
 メーカーにつきましては、私ども指定整備工場といったような、こういういわゆる行政的な許認可の対象になっておりませんので、繰り返しになりますけれども、車両違反の罰金でありますとか、そうしたものの対象として悪質なものについては告発をし、こうした罰金の対象というふうにしていると、こういう状況でございます。
#53
○山下八洲夫君 だからおかしいんですよ。だからこれがおかしくなってくるんですよね、そもそも。新しい車の場合は、指定整備工場を持たなくたってその車検の権利を得る、そういう資格を与えていらっしゃるんです。だけど、今度は、継続検査の指定整備工場はきちっと整備をして持っていかないといけないんですね。だから、今回この大型バスといったのはここなんですね。例えばジェイ・バス、ジェイ・バスというのは指定整備工場の資格は持っていないんですか。
#54
○政府参考人(岩崎貞二君) 持っておりません。
#55
○山下八洲夫君 そうでしょう。ですから、結局ディーラーです、簡単に言えば。ディーラーでもないんですよ。例えば、テレビを付けたりあるいは冷蔵庫を付けたりカラオケを付けたり、いろいろとやっているんですからね。ディーラーでも半分ディーラーであり、半分そういう仕事もやっていると。今おっしゃったように、ここが幾ら違法をしても行政処分のやりようがないんですよね。おかしいと思いませんか、システム的に。そうすると、そういうことをさせたその上のいすゞ自動車であるとかあるいは三菱であるとか製造メーカーを処分する以外ないと思うんですよね。
 まず、じゃ、製造メーカーと例えばジェイ・バスとの関係はどうなんですか。五〇パー、五〇パーの株を持ってやっている会社ですよね、メーカーが。それとの関係はどうなるんでしょうか。
#56
○政府参考人(岩崎貞二君) バスは一般的にメーカーの方がいわゆる基本的な車体構造みたいなのを造りまして、それから、ここではジェイ・バスでございますけれども、バス架装メーカーと我々呼んでおりますけれども、そうしたジェイ・バスみたいな会社がございまして、そこが先生御指摘のいろんな架装をやっていると、こういうことでございます。
 こういうことに対しまして、繰り返しになりますけれども、我々もそうしたことについて許認可行為を持っておりませんので、そうした許認可を通じての処分はできませんけれども、不正なことにかかわった場合、今回のいすゞ自動車あるいは東京いすゞもそうでございますけれども、そうしたことについて道路運送法違反という罰は下せるという仕組みになっておりますので、その仕組みの中で告発をいたしまして罰金になったとこういうことでございます。これも昔は三十万だったのでございますが、五十万に引上げといったことでは、徐々にはやっているつもりではございますけれども、現在そのような状況になっております。
#57
○山下八洲夫君 ですから、私が申し上げたいのは、継続検査の指定整備工場の、町の小さな整備工場が五十万の罰金だったら大変重いですよ。同時に、そういうところはたとえ一か月でも半年でも処分されたら倒産しますよ。だけど、こちらは、新車検査の方は、バスなんか六千万とか八千万とけたが違うんですね。そこで五十万円ぐらい罰金払ったって、商売で売った方がいいんですよ。しかも、本人が支払うんじゃないです。大部分は法人が法人罰金で支払うんですよ。余りにも手ぬるいんですよ。それは、せめてバスと同じぐらいの価格の罰金取るんなら効き目があると思うんですよね。例えば八千万のバスを売ったら八千万の罰金だと、それならやらないと思うんですよ。ちょっとここはもう一度真剣に検討していただかないと、この架装の偽装は僕はなくならないと思います。是非そういうことは検討してほしいと思います。
#58
○国務大臣(冬柴鐵三君) 今聞かせていただきまして、大変鋭い指摘であると思います。
 それで、五十万円の罰金を受けたのは一人だけではなしに、いすゞ自動車株式会社五十万、東京いすゞ自動車株式会社五十万、それからいすゞ自動車のバス営業部長何がしも五十万、バス営業部グループリーダー何がしも五十万、バス営業部何がしは三十万、東京いすゞ自動車株式会社バス営業本部長は五十万と、このようにそれぞれ最高刑に近いものを言い渡されておりますが、しかし、ほかとの権衡、ほかのものとの権衡を考えたときに、これはやはり法務省その他とも協議しなきゃなりませんけれども、ちょっとその権衡が、釣合いですね、これはやはり研究すべき事案だと、私、今そのように感じました。検討させていただきます。
#59
○山下八洲夫君 法律の専門家の大臣がそうおっしゃいましたので、これでこの部分については終わりたいと思いますが、一台じゃないんですね、これ十台でそうなっているんです、十台で。そして、まだ全体的に見ますと四社で今明らかになっているだけでも三百八十二台ございますので、是非御検討いただきたいと思います。
 それでは、次へ移らせていただきたいと思います。
 今回の自動車検査独立行政法人の再就職、天下りというような言葉は余り好きじゃございませんので、再就職の実態と、今日までの附帯決議の履行の状況を確認をしながらちょっとお尋ねしたいというふうに思います。
 今回の自動車検査独立行政法人の六人の役員のうち、理事長と非常勤の監事一名を除くほか、三人の理事の方と常勤の監事の計四名がすべて国土交通省の出身なんですね。それで、第百五十五回の平成十四年の十二月の十日でございましたけど、このとき、独立行政法人設置されたときに附帯決議で、独立行政法人等の長及びその他の役員の選任においては、適切な人材を広く内外から起用されるよう十分配慮することという附帯決議をいたしたんですが、残念ながら、今申し上げましたとおり、六名のうち四名が国交省出身であるというふうに思いますが、これを是正する勇気と気持ちはないでしょうか。
#60
○政府参考人(岩崎貞二君) 今、理事長には民間の出身の方をお迎えしているところでございます。それから、非常勤ではございますけれども監事の一名は民間でございます。あと残りの四名につきましては、国土交通省のOB二名、それから国土交通省からの出向者二名でございます。
 私ども、この検査法人の行う仕事といいますのは、やはり、国の行う自動車検査のうち、国の策定した基準に基づいて合否を行ってもらうという、非常に国との一体的な、国との関係が非常に深い法人だろうと思っております。そういう意味で、やはり一定程度国からの出向者なり国のOBがこの法人には必要だろうと、このように思っているところでございます。
#61
○山下八洲夫君 それで、この採用をしっかりと見ていきますと、お一人の理事の方は平成十四年六月に国交省をお辞めになっていますからこれはいいとしまして、あとの三名の方は、平成十八年の七月、平成十七年の六月、平成十七年の六月と、比較的最近なんですね。大変そこは残念でならないんですよ。
 なぜかと申しますと、平成十四年の十二月にこういう決議をいたしまして、その決議に対しまして当時の国土交通大臣でございました扇大臣は、この趣旨を十分尊重してまいる所存でございますと、わざわざ附帯決議に対しましてそのような決意を述べられて、そして、それ以降に三名もこのように結局自動車検査独立行政法人へ就職をなさったということは、決議はもう何ら意味を持たないと、またこの決議は無視してもいいと、そのように御判断でしょうか。
#62
○政府参考人(岩崎貞二君) 繰り返しになりますけれども、この独立行政法人は車検制度の中の一部を担っているわけでございますから、やはり国での行政経験がある者がやっぱり必要だろうと、このように思っております。民間から理事長も迎えておりますので、これは内外からバランスよくやっている、役員構成をしていると、このように認識しているところでございます。
#63
○山下八洲夫君 まあいいですよ。
 それでは、また話題を変えます。
 今回の、先ほどもちょっと質疑であったわけでございますが、独立行政法人の自己収入の増額分についてお尋ねしたいと思います。今回の独立行政法人の自己収入の増大を図ることを目的として、検査手数料の一部が車検受検者から直接自動車検査独立行政法人に入ることになりますね。先ほど、どうも十七年度四百七十億円ぐらいですか、この額は幾らと想定しているかなというふうに思ったんです。
 私は私なりに計算したんですね。大体七千九百万台車があると、大体検査手数料というのは千百円から千五百円だと、平均で大体千四百円ぐらいのところで計算しますと、一年間で約五百億円ぐらいになるなというふうに私は大ざっぱ、アバウトで計算したんですが。
 それと同時に、自動車検査独立行政法人への運営交付金の削減額はどれぐらいになるんでしょうか。
#64
○政府参考人(岩崎貞二君) 現在、交付金と施設整備補助金でございますけれども、年によって違いますが、大体百二十億前後でございます。これを半分程度、五十億程度に持っていきたいと、このように思っておるところでございます。
#65
○山下八洲夫君 すると、検査手数料というのは大体一年間四百七十億円ぐらいというふうに理解すればいいんですか。
#66
○政府参考人(岩崎貞二君) 車検特会の全体の収入は四百数十億でございますが、これは検査だけではなくて登録というのもやっておりますし、手数料だけですと三百億強でございます。
#67
○山下八洲夫君 一年間ですね、三百億超という。そうですね。いいです。かなりの膨大な手数料なんですね。
 それで、今回、これちょっと大臣にお尋ねしたいと思いますが、もう最後にしたいと思いますが、自動車検査独立法人の車検手数料について、どうも値上げの動きがあるなというふうに私は感じているんです。この法律案の改正後に行革推進本部の決定に基づいて、電子化、情報化に対応した車両検査施設の導入により、一層機械化、電子化の推進化をすると、このようになっているんですね。機械化や電子機器の導入によって検査料を値上げされるんじゃないかなと。
 これ、逆じゃないかと思うんです。そういうことをすれば、一つはコストがどんどん下がってきて検査料は下がるんじゃないか。また同時に、今日、大体この間ずっと人件費は、右肩上がりじゃなくて右肩下がりに下がってきているんですね。それなのに、検査手数料というのはずっと据え置かれているんですよ。
 それがなぜ逆に値上げの方向が検討されるのか、私は逆に値下げの方向を検討されるんじゃないかと思いますけれども、大臣、印象としてどのように感じられますでしょうか。
#68
○国務大臣(冬柴鐵三君) 今までの検査でありますと、そこに小さなタグを付けて検査を受けて、後に今度大きなやつを付けているということが非常に分かりにくいんですけれども、そういうものを写真で撮影をして、次に持ってきたときにはその写真と現物を照らし合わすというようなこととか、このパンフレットに、これから機器を導入してこういうふうにやりたいとかいうことがいろいろ書かれてありますが、今回、このような独立行政法人になることをきっしょに、IT等を駆使してその検査をもう少しそういう形で詳細にやろうと。それは省力にも役に立つんだろうと思いますけれども、取りあえずそういうものの設備投資等について必要であるということで若干の値上げをさせていただく。ただ、人数は、わずかですけれども減らしています、十一名ほど。
 それから、ほかの、例えば、これ今千四百円のものが二、三百円上がったとしても千六百円から七百円になるわけですけれども、民間のところでは大体それが七千六百円ぐらいになっているんですね。相当こちらの方が安いと思います。そういうことを、比較して安いから上げてもいいという意味ではありませんけれども、それには、私、細かい、どれがどれだけ掛かって、そしてそういうふうになるということは分かりませんけれども、そういう近代化をするために若干お金が掛かるということでございます。
#69
○山下八洲夫君 自動車検査独立行政法人のこれ平成十七年度の財務諸表を見ますと、約三十一億円剰余金があるんですよ。こんなに剰余金があるんですから、今機械化あるいはIT化されてもこんな三十一億円も私は掛からないと思いますし、今の状況でこれぐらい剰余金が出るんですから、現行でいってもまた剰余金出てくるんじゃないかというふうに私は思うんです。ここは大臣でなくて結構ですが、局長で結構ですが、そのようなふうにこの財務諸表では読めるんですけど、剰余金というのは足りなくなるんですか。
#70
○政府参考人(岩崎貞二君) 検査法人の財務諸表でございますが、資本剰余金二十六億、それから利益剰余金四・七億ございます。
 この資本剰余金といいますのは、民間企業でいう資本金、出資金に当たるものでございますが、この法人の場合は金でなくて政府の方からいろんな建物を現物出資をしたと、これを現物出資をし、それからその後、いろんな設備増強をしたときの施設整備費補助金の現在価値を資本剰余金としているものでございまして、別に金として持っているというものではございません。
 利益剰余金につきましては四・七億ございますけれども、これは中期目標終了時に処分をするということになっております。この積立金の処分につきましては現在のところ国庫に納付させると、車検特会の方に入れるということを考えておりまして、その中で、車検制度の中で使っていきたいと、このように思っているところでございます。
#71
○山下八洲夫君 もう時間になりましたので最後にいたしますが、この流動資産を見ましても、現金及び預金、約二十六億五千万。未収金というのがあるんですね。これは、もうこれは四百万ぐらいですから余り大したことないですね。立替金、一千八百万。こういうふうに、要するに、現金にいたしましても二十六億五千万円からあるんですよね。
 ですから、何でもすぐ、今、諸物価はだんだんだんだん、デフレ状況脱却したのかどうか知りませんが、そんなに物価上がっていないんですよね。人件費はどちらかというと下がっちゃったんです。そうしますと、今までより逆に検査料は引き下げても、このような機械化をしましても引き下げてもおかしくないということだけは強く申し上げまして、まだ三分ぐらいありますが、終わりたいと思います。
#72
○谷合正明君 公明党の谷合です。
 私の方からも続きまして質問をさせていただきます。
 まず、全体的なお話でございますが、先ほど来話が出ております継続検査におけます指定整備工場、今、年間で一千六百万台、これが約七〇%がこれを経由しているということでございますが、今回の自動車検査独立行政法人の見直しによりまして、業務のいわゆる重点化というところで、むしろこの七〇%の割合をもっと高めようということでございますけども、具体的にどういうふうに業務を重点化していくのかということと、全体像の話と、具体的にどのようにして民間指定整備工場の拡大策を図っていくのかといったところについて国交省の対策を聞かせていただければと思います。
#73
○政府参考人(岩崎貞二君) 指定整備工場の要件でございますけれども、一定の規模の施設、工員を有することというのを条件にしております。そのうちの人数要件として、これまで五人以上としておりましたけれども、これを大型車を取り扱う場合を除いて四人以上に緩和をしたいと思っております。この四月一日から実施をするということで取り組みたいと思っておるところでございます。
 こうすることによりまして、指定整備工場、今先生御指摘のとおり七二%でございますが、七二%の車が今、指定整備工場で車検を受けていると、国は残りの二八%を対象にしていると、こういうことでございますが、国、失礼しました、独立行政法人は残りの二八%を対象としているということでございますが、この七二%を、指定整備工場の要件を緩和することによりまして五ポイント程度上げていくと。逆に、独立行政法人の引き受ける方を五ポイント程度下げていくと、こういうことにしていきたいと思っております。
 私どもは、独立行政法人の方では特に新規の検査、これは国がちゃんとやりますので、新規の段階でちゃんと見ていくことが非常に重要でございますので、新規の検査をきっちりより充実したものにしていくということが一つ。
 それから、特に、先ほどもございましたけれども、街頭検査、こうしたものをちゃんとやっていく体制もつくりたいということでございまして、こうした民間の指定整備工場に任せる部分を増やしまして、新規検査でありますとか街頭検査とか、こういうものに重点化をしていきたいと、このように考えているところでございます。
#74
○谷合正明君 新規検査の重点化ということについてはまた後ほど質問させていただきますが、現在、車検において不当にいわゆる合格の要求をするというようなトラブルがあると。平成十七年度におきましては、この自動車検査独立行政法人、全国九十三か所の検査場での不当要求行為の総件数というのが六百四十件、前年度から三十一件増えていると。そのうち、暴力、脅迫といった悪質な犯罪行為が三百四十四件と半数以上を占めていると。こういった増加する不当要求に対してどのような対策を講じていくのかということが一つポイントとしてあります。
 一方で、公務員の非公務員化ということで、その辺も含めて、職員の使命感、士気の維持をどのように確保するのかといったところも論点として挙がっているわけでありますが、国交省の対応を聞かせていただきたいと思います。
#75
○政府参考人(岩崎貞二君) やっぱり、不当要求に屈しないちゃんとした体制が必要だと、このように思っております。
 まず、非公務員化に伴う措置でございますけれども、罰則の適用に関しましてはみなし公務員規定を設けました。検査法人の職員が業務を執行するに当たりまして暴力なんかを受けるといったことについては、これまでと同様、公務執行妨害罪としての刑法が適用されるよう措置しているところでございます。
 それから、これはもう法律上の措置ではございませんけれども、具体的な現場の措置、今までもいろいろ取り組んでおります。防犯カメラを設置する、それから個々の検査員に警報装置を持たせる、それから一部の検査場でございますけれども、警察OBの方を雇用して来ていただくと、こんなことをしたり、悪質なものについては刑事告発なんかをやっていると、こういうことでございます。
 今後とも、こうしたものをきっちりやっていくことが重要だろうと思っておりまして、これまで以上に検査法人の幹部の方が現場に回って現場でのそうした声をよく聴いて、不当要求に対する体制を組織としてきっちり確立していくということが必要だろうと思っております。頑張っていきたいと思います。
#76
○谷合正明君 分かりました。
 次に、手数料の値上げについて質問させていただきますが、先ほど大臣の方からは二百円から三百円の値上げということで言及ありましたけれども、その額でよろしいのかということをちょっと確認させていただきたいと思います。
#77
○政府参考人(岩崎貞二君) 政令で決めるということになりますので今後の検討でございますけれども、今現在はそれぐらいの程度の額の値上げを検討しているところでございます。
 ただ、この理由は、先ほど大臣御説明しましたように、車検の制度の、検査の中身を充実していきたいと、こういうことで考えておりまして、検査法人の管理費なんかを増やそうと、こういう趣旨のものではございません。
#78
○谷合正明君 つまり、いわゆる新規検査の中身の充実というところに充てるんでしょうけれども、ということはやはり独立行政法人の経営責任を高める観点から、現在国が、特別会計が徴収している検査手数料の在り方、積算方法の見直しを検討するというような昨年十二月の見直し案というのは、これとは全く関係ない話だということでございますね。
#79
○政府参考人(岩崎貞二君) 現在は、例えば継続検査の小型車の手数料千四百円、これは国が一括して徴収をしておりますけれども、今申し上げましたように二、三百円程度上げたいということでございまして、千六百円か千七百円程度ぐらいを考えているところでございます。これは、独立行政法人に払ってもらうものと国にいただくものとの合算額でございます。今後、この千六百円ないし七百円のうち一定部分は独立行政法人に払っていただき、一定部分を国に払っていただくと、こういうことで考えております。
#80
○谷合正明君 分かりました。
 それで、先ほども話として出ました不正車検、特にバスの問題でございますが、報道によりますと、どのようにして不正をしていたかということで、自動車メーカーが内装、音響等の室内装備により、そのままだと重量が規制値を上回ることを認識していたにもかかわらず、観光会社の要望を優先させ一時的に部品を取り外して車検を通り抜けて、改めて部品を取り付けると。車検の際、同じ仕様の車両の場合に、重量を一台だけ計量すると、残りは書類内容の確認などで済ます検査方法が従来取られていたということでございまして、バス十台の車検を受ける際、これはいすゞの例でございますが、部品を取り外したバスを一台だけ用意して検査官に偽装したバスを検査するよう仕向け、残る重量オーバーの九台の計量を逃れていたということでございます。
 これは、どちらかというと巧妙な手口というよりは単純な手口かなと私は思いまして、むしろ、何というんでしょうか、先ほどの議論の中では罰金のいろいろ話がありましたけれども、いわゆる自動車検査独立行政法人のチェックの体制というか、もう少し見抜けなかったのかというような思いもございます。
 今回、いろいろ検査の高度化といったところが目玉になるんでしょうが、この自動車検査独立行政法人の今後の検査の強化策、不正車検の再発防止のチェック体制の強化について冬柴大臣の決意を聞かせていただきたいと思います。
#81
○国務大臣(冬柴鐵三君) 先ほどからもいろいろとお話がありましたけれども、不正な二次架装と言われていますが、これについては事案が解明した都度、告発や改善の指示等を行ってきたところですが、昨年の通常国会において道路運送車両法を改正し、架装事業者に対する立入検査、報告徴収の権限を規定をさせていただきました。それから、現在、本規定を活用し、架装事業者と販売会社を厳しく監視し、指導監督を強力に行っているところでございます。
 その結果、二十五社の不正が発覚いたしましたので、各地方運輸局では警告書の交付と公表を行っております。もう少しそれを詳しく言いますと、調査して不正行為を実施したと報告した四十七社に対して警告と公表、それから不正行為はしていないと言っていたけれども、こちらの検査の結果、十社で不正が発覚したから警告と公表をしました。それから、自動車車体工業会の非会員、これについては十五社で不正が発覚したから警告と公表を実施したと、こういうことで、今まず警告と公表ということで処理をいたしておりますが、また、再発等の悪質な事案や虚偽の報告については告発も含めて厳しく対処したい。これには、罰金だけではなしに体刑も、六月以下の懲役があります。したがいまして、裁判所が事案によっては罰金ではなしに体刑も、懲役刑を選択をしていただくように、殊に、こういう審議を通じて裁判所もその意識は持っていただけるだろうと私は思います。
 さらに、車検後に行われた改造、これはなかなか次まで分からないわけですね。これが分かるようにするために電子化を進めると、そして車検の高度化を図ることとしています。具体的には、新規検査の際に車両を撮影し、次の継続検査や街頭検査におきまして、街頭検査というのは大体暴走族とかそういうのが多いわけですが、そのときにその画像データとチェックすることによって不正改造はすぐ見破ることができるわけです。そういうことを進めたいということで、中期目標があるんですが、平成十九年から四、五年の間を想定をしていますが、この間にこの整備を進めたい。大体、見積りでは六十数億ぐらい掛かるんではないかということですが、そのようなものを進めて、そしてこういうものを許さないということを徹底していきたいというふうに考えているところでございます。
#82
○谷合正明君 是非、大臣に先頭に立っていただいて、再発防止対策よろしくお願いいたします。
 続きまして、バスの火災事故について質問させていただきます。
 国交省の調べによりますと、平成十五年から平成十八年の間、バスの火災事故の件数が八十六件ございました。原因が整備作業のミスでありますとか適切な点検整備がなされていないといったことでありまして、中国地方では独自で中国運輸局の方が調査していただきましたけれども、中国地方で運行されている高速バスの約一・八%で燃料パイプの損傷などの整備不良があったと。中国五県の高速バス事業者三百九業者、合計三千三百五十九台のうち六十台で整備不良を発見したということでございますが、原因としてのその整備の不良であるとかいうのはあるんですが、そもそもなぜこうしたことが起きているのか、その遠因をどうとらえているのかということと、また、国交省として、火災事故の防止、また整備の徹底を図る対策についてはどのようにしていくのかということについてお伺いいたします。
#83
○政府参考人(岩崎貞二君) 今先生おっしゃっていただいたとおり、この八十六件について分析をいたしました。定期点検整備が本当に不十分だったとか、アンペア数の、間違ったアンペアのヒューズを交換したとか整備作業のミスといったのが非常に多いという数字が出ております。整備をやっぱりきっちりやっていただくことが一番重要だろうと思います。日常点検、それから三か月ごとに実施すべき点検整備項目、これを適切に実施すればかなりの火災が防げたと、このように思っているところでございます。
 私どもも今般こうした、特別に分析したわけでございますけれども、この分析結果を広く公表するとともに、これはやっぱりバス事業者、それからバスの整備に当たる整備事業者、こうした人によく見てもらいたいと、このように思っているところでございます。そういう意味で、こういう整備を不十分でこういう火災が起こっているんだということをきっちり出しまして、注意喚起をいたしまして、これを今後我々監査する機会もございます。あるいはいろんな研修の機会もございます。こういうことで生かしていきたいと、このように思っているところでございます。
#84
○谷合正明君 是非よろしくお願いいたします。
 それでは、車検の、先ほど末松委員の方からも質問があったんですが、やはり車検期間の有効期間の延長であるとか検査項目の削減、特にこの辺りはユーザーからどうなっているんだというような声が多いわけでございまして、私の方からも改めて質問させていただきたいんですけれども。
 普通自動車の検査の周期というのは初回今三年でございますが、これは昭和五十八年に初回二年から三年に変わりまして、もう既にもう二十年を超えております。そういった中で、車の性能の向上であるとか交通事故件数の動向に合わせて、今後柔軟に対応していただきたいと。率直に言えば平成十六年三月に閣議決定された規制改革・民間開放推進三か年計画の中に具体的に車検有効期間の延長ということが盛り込まれていたわけでありますが、私の方も、やはり特に車は一世帯が一台持っているようなものでございまして、非常に車検の負担というものは各世帯あるいは若い世代も含めまして非常に大きいものだと思っておりまして、この車検の有効期間の延長についてどのように今考えていらっしゃるのか、この辺り聞かせていただきたいと思います。
#85
○政府参考人(岩崎貞二君) 車検の期間の見直しでございますけれども、平成十七年の三月までに自動車の検査・点検整備に関する基礎調査検討委員会というのを設置をいたしました。検査対象車種全般にわたりまして、今先生がおっしゃいました事故の状況がどうなっているか、あるいは環境汚染の状況がどうなっているか、使用実態がどうなっているか、あるいは諸外国の検査制度と比較してどうか、不具合の発生状況はどうか、そうしたいろんな形で総合的に検討を行いました。
 その結果、今の一般の自家用乗用車でございますけれども、これはまあ初回三年、あと二年とやっておりますけど、これが適切であると、こういう結論を得たところでございます。小型の二輪につきましては、これは今まで初回を二年にしておりましたけれども、これを三年に延長しても悪影響は小さいということで、ここについては見直しが適切であると、こういう結論をいただいたところでございます。
 これを受けまして、昨年の通常国会でこの道路運送車両法の改正をさせていただきまして、小型二輪車の有効期間は延長するということで、これを平成十九年の四月からやっていきたいと思っております。
 総合的な検討、やったばかりでございます。今後の事故の発生状況あるいは自動車の技術の進展とかいろいろと見守っていくということの認識はしておりますけれども、やはり乗用車の車検、これは安全、交通事故の防止にもかかわる問題でございますので、現在のままで適当であると、このように思っておるところでございます。
#86
○谷合正明君 そのような回答になるかと思いますけれども、私、実は車検制度そのものは全く否定するものではございませんが、ある意味で、車検とともにやっぱり自分自身、本人のやっぱり心掛けというか点検というのもこれから大事なのかなと。
 先ほどのバスの火災事故等もございましたけど、やっぱり整備不良、単純に整備点検しないだとか、そういった問題がございます。いわゆる車検だけでなくて、日ごろからの点検整備というものを、点検整備の実施率というのをどうやって上げていくのかと。余りにもちょっと、私も含めて、実際、整備ってなかなか、車のメカニズムがよく分からなければ車検に全く依存してしまうわけでございまして、もう少し何か自助というんですかね、実際自分自身でチェックするというようなところを、点検整備の実施率というものを上げていかなきゃ今後いけないのかなと思っておりまして、その辺りは車検とともに両輪として今後検討していただきたいと思います。
 その点検整備の実施率については先ほど質問がございましたので、ここは割愛させていただいて、私の方も残り時間余っていますけれども、質問を終わらせていただきます。
#87
○小林美恵子君 日本共産党の小林美恵子でございます。
 今日は、法案と、昨年十二月に出されました自動車検査独法の見直し案について質問いたします。
 車検制度は、言うまでもなく、広く国民の皆さんが利用している自動車の車両安全性確保と交通事故防止、そしてまた騒音、大気汚染を防止する有効な制度でございます。それゆえに、国が果たす役割と責任は重いと私は考えます。
 ところが、先ほど来も出ておりますけれども、この間、三菱ふそうの欠陥隠し事件、リコール車両の続発、自動車販売店や車両メーカーによる不正な二次架装問題、検査場での不正車検など、事件が多発をしました。
 そこで、大臣にお伺いしたいんです。車検制度の信頼性回復、不正車検等の再発防止のため、検査の一層の厳格化と体制整備を進めることが必要だと思いますが、どうですか。
#88
○国務大臣(冬柴鐵三君) 必要でございます。
#89
○小林美恵子君 おっしゃるとおりでございますという話でございました。改めて、私は本当に大事だということを紹介したいと思います。
 この間、三菱ふそうの子会社のパブコは、過去三年間だけでも二千台を超えるトラックの不正改造を行っていました。また、今月二日に報告された、先ほども出ていましたけれども、観光バス製造の大手四社ではっきりしている分だけでも三百七十二台、一昨年の東京いすゞの場合は十台というのがございました。その不正が行われている。また、国産車、輸入車のリコール届の件数と対象車両は、九〇年の五十七件約百三十四万台から、二〇〇五年、三百九件五百六十六万台と増大して、まあ新型車認定の問題もあるわけでございますけれども、やっぱり車検制度は揺るがすことができない重大な制度だというふうに思います。
 ここで私は、独法の理事長さんに来ていただいておりますので、お伺いをしたいというふうに思います。
 不正車検の問題でいきますと、車検時の保安基準適合性審査の際はきちんとした車両でも、車検後で容量の大きい燃料タンクを装着するなど、二次架装の事例が取り上げられています。さっきも随分議論がございました。しかし、本来、保安基準適合性審査の際にその違法行為を発見しなければならなかったのではないかという事例も私はあると思います。
 それが一つに、昨年三月十三日、関東運輸局支局が告発しました一昨年八月の東京いすゞ自動車による観光バスの車検不正取得の事例だと思います。はとバスから注文のあった十台のバスに重量オーバーの装備を施したため、一台だけプロペラシャフトのおもりを外して検査場での保安基準適合性審査に臨んで、結果的に十台すべてのバスが車検に合格してしまったと。どうしてこういう検査場で発見できなかったのか、どういう手抜かりがあったのかお聞かせいただけるでしょうか。
#90
○参考人(橋口寛信君) 東京いすゞ自動車の事案は、大型バスの新規検査の際に一部の部品を取り外した状態で車両重量を偽造して受検したと。不正に自動車車検証を取得した後に必要な部品を取り付けるということで、いわゆる二次架装を行ったものであるということで認識しております。
 私は法人設立の平成十四年七月に理事長に就任して以来、常に厳正かつ公正な検査を実施するよう職員を指導、督励してきております。今回の事案は、法人の検査官が下回りを検査する際に疑問を抱いたということで、同一の仕様でないことを発見したということで刑事告発に至ったということで考えております。
 法人といたしましては、今回の事案を踏まえまして、更に厳正かつ公正な検査に一層の万全を期するため、昨年三月十四日付けで、すべての車両について確実に車両重量を測定するよう全国に指示したところであります。
#91
○小林美恵子君 要するに、車両重量を一台一台点検をしていなかったということですよね。これを一台一台審査するようにしたというのが今のお話であったと思います。
 それで、私は改めて理事長にお願いをしたいというふうに思います。この東京いすゞの場合は、同じ仕様のバスが五十八台もあって、九七年ごろからもう不正が行われていたとあります。ですから、一台一台審査をするというお話がございましたけれども、二度とこういう手抜かりがないようにしていただきたいということを申し上げておきたいと思います。
 それで、本法案の中心でございます役職員の非公務員化についてお伺いをいたします。
 元々国交省は、自動車検査独法の見直しにおける主な内容、つまり素案というんでしょうか、この文面には、職員の身分について、公務員型を維持した独法と同様に、引き続き、職員に対して公務員の身分を付与する必要があると明記をされています。その理由は何なんでしょうか。
#92
○政府参考人(岩崎貞二君) 昨年の八月、公務員の身分を引き続き維持する必要があると主張してまいりました。この法人の最も重要な使命は厳正公正な審査業務でございます。これを的確に遂行するには、やはり受検者の理解と協力、必要であります。それから、先ほどの質問にもございましたけれども、検査法人の業務が停滞した場合に国民生活に影響が大きいと、こうしたことから、当初、公務員型を主張しておりました。
#93
○小林美恵子君 公務としての使命感とか受検者との理解と協力とかいう、そういうことを理由に公務員の身分を付与すべきだというふうに主張されていたということでございますよね。それがどうして今回の改正案では非公務員化ということが出されるのかと、私は問いたいというふうに思います。せっかくそういう主張されたことが今回の改正案でどのように担保されるのでしょうか。
#94
○国務大臣(冬柴鐵三君) 担保されるのは、例えば独立行政法人の職員が暴走族の、まあ取締りは警察がやるんですが、その車両の検査のために夜間出向く、そのときは大変恐ろしい状況にあります。単なる暴行、脅迫罪で対処するのではなく、公務員に対する職務の公務執行妨害罪という加重刑がありますが、これで対処できるような手当てをしたということが一つ。それから、役職員が秘密を漏えいした場合に、秘密保持義務に対しての手当てをしたということがもう一つ。それから、これ非公務員型になりますと労働三権が付与されることになります。すなわち、そういう事態が発生いたしますと検査業務が止まることになります。それでは大変なことでありますので、その場合には国土交通大臣がそれを代わってやるというような規定を置いて、当面、非公務員型をしたことによる不安というものは解消ができたということでこういうふうにしたわけでございます。
 しかし、その背景といたしましては、やはり大きな流れ、そして総務省の政策評価とか独立行政法人評価委員会からの勧告があったとか、あるいは行政減量・効率化有識者会議というようなところからの指摘があったりして、やっぱり我々としても、そういう手当てができるのであれば、職務は厳正に対処しながらこれでやれるのではないかという決断をして、今まではやっぱり公務員型でやるべきだというふうに言っていましたけれども、翻意をいたしまして、このような形にしたということでございますので、御理解をいただきたいと思います。
#95
○小林美恵子君 そこはなかなか理解をできにくいものでございまして、これはやっぱりせっかく国交省が公務員としての身分を付与していくべきだと主張されておりながらこうして非公務員化にしてしまったということは、国としての車検制度の信頼性も含めまして後退をさせていくものだというふうに私は指摘をしたいと思います。
 それで、さらに、この自動車検査独法の新しい中期計画の内容の前提となります国交省のいわゆる自動車検査独法の見直し案についてでございますけれども、事務所要員の見直し、五年間で五%の人員の削減を行うとございます。行政減量・効率化有識者会議の場で、それこそ今日お越しいただきました検査独法理事長は、二〇〇五年度、全国で八百八十万台の検査を行い、一検査員当たり一万一千台を検査をしていると、一検査場当たり平均五・五人の人員配置だけれども、地方では四人、三人のところもあり、組織が成り立つ限界だというふうに述べられていました。正に人員配置でも業務遂行の面でも相当効率的に検査業務が行われているというふうに今思うんです。これ以上の人員削減を行いますと、業務の質を確保を図りつつ運営の効率性を高めるどころか、国の歳出削減が先あって、国が責任を負うべき車検制度をないがしろにしてしまうと、結局そのことで現場へのしわ寄せを生むものだというふうに思いますけれども、この点はいかがでしょうか。
#96
○国務大臣(冬柴鐵三君) 今、指定整備工場の指定をするためには工員数が五人以上ということになっているんですが、それを四人以上というふうにすることにより、現在指定整備工場が行っております、全体の七二%を処理していただいているんですが、それを五%引き上げることにより七七%の処理をしていただけることになるだろうと。そうしますと、その一〇〇から引けば、今二八を処理している独法は二三で済むということになりまして、仕事量が減る、仕事量を減らすという形で、今もうやっていただいているのはもう本当に一人当たりは筒一杯やっていただいているわけですが、そのように仕事量を減らそうということから、指定の工員数を引き下げるという手当てをしたわけでございます。これによって業務の新規検査を重点的にやろうと、あるいは街頭検査をやろうというようなことで、仕事を重点化、効率化して、これでやっていけるだろうというふうに考えているところでございます。
#97
○小林美恵子君 では、私、大臣に現場の話を御紹介したいと思います。
 近畿検査部のなにわ事務所ですね、検査コースを今六コース持っているそうでございますけれども、なにわ検査場では二〇〇五年度には十六名体制で十六万六百十四台を処理をされていました。ところが、なにわ検査場では、この人員削減となりますと、二名の削減とともに、検査コースの一コースの削減が検討されていると。よって一コース当たりの処理台数といいますのは二万七千台から五千台増の三万二千台を超えるということになります。これでは私は厳正で確実な検査をやっぱりできない、これは現場の声でもございます。こうした現場に考えますと、大臣はこうした現場の声、どのように受け止められますか。
#98
○政府参考人(岩崎貞二君) 大臣申しましたように、今のその台数をそのままの形で同じ人員でこれを処理していくというのは、これはなかなか難しいことだと、このように思っております。そのために少しその独法の負荷というのを下げていくということが必要だろうと思っておりまして、大臣答弁させていただきましたように、指定整備工場で受けていただく率を上げることによって、こうしたものについてのしわ寄せが現場に行かないように考えてまいりたいと、このように思っておるところでございます。
#99
○小林美恵子君 私、元々独法になる前は、予算の算定といいますか、積算は一コース当たり二万七千台で三人、二コースで五人の配置だったんだそうですね。これが削減になりますと、先ほど申し上げたように、三万二千台の処理をせざるを得ない、これは本当にとんでもないことだと思います。
 それで、指定整備工場の要件緩和という話を今出されておるわけでございますけれども、それがそういうふうに、何といいますか、国交省が思うようになるかどうかというところがあるかと思うんですよ。
 例えば、要件緩和をして例えば六千ほど増やすとかいろいろございますけれども、継続検査はなるべく民間車検場で行い、検査場では新規検査、構造変更検査、ユーザー検査、街頭検査に重点化するというのもございます。しかし、車検を民間車検場に出すか、認証工場に出すか、ユーザー車検にするか、選択するのはユーザーですよね。国交省の計画どおりに指定整備率がアップするかどうかは、これは分からないと私は思います。整備事業者も、要件緩和したからといって、先ほども設備投資、多額に掛かるというお話がございました、本当になってくれるかどうかも分からないと思います。そういう点でいきますと、検査場に持ち込む車両が減らないと、検査業務の質の低下は避けられないというふうに思うが、これはどうですか。
#100
○政府参考人(岩崎貞二君) 私ども先ほど来この五人から四人に緩和することによって五ポイント程度の向上を見込んでおるということを申し上げておりますが、現在の四人以上の工場はどれぐらいあって、それがどれぐらい指定工場になってくれるかという過去の経験等々を予測してこうした数字を出しているところでございます。予測でございますので、それは確かに、どうなるかというのはふたを開けてみないと分からないところでございますけれども、ある程度の指定整備工場での検査の比率というのは増えてくるものだと、このように思っておりますし、またその環境整備なんかについても我々も努めてまいりたいと、このように考えているところでございます。
#101
○小林美恵子君 では、その指定整備工場が増えてくると思うとおっしゃっておられましたけれども、その整備工場への監査体制についてちょっとお伺いをします。
 近畿運輸局内での監査人員とこの監査が対象となる整備工場の数を教えていただけますか。
#102
○政府参考人(岩崎貞二君) 平成十七年度末の数字でございますが、監査要員は四十七名でございます。それから、指定整備工場、民間車検場でございますが、これが三千九百六十五工場。それから、指定を取得していない、認証工場と言っていますが、これが八千三百五十五工場でございます。
#103
○小林美恵子君 その四十七名で、合わせますと一万二千三百二十工場監査をするということになるわけでございます。
 改めて確認ですけれども、この監査員の皆さんはこうした整備工場の監査だけが業務ではないですよね。別の業務も付加される場合がありますよね。
#104
○政府参考人(岩崎貞二君) この四十七名の職員でございますけれども、主として整備工場の監査をやっておりますけれども、それ以外に、運送事業の運行管理者の研修でありますとか整備管理者の研修でありますとか、そうした業務なんか等々、他の業務もやりながらこうしたことをやっております。
#105
○小林美恵子君 ですから、四十七名の皆さんでは整備工場の監査、ほかの業務も入って本当に大変になるわけでございます。それで、整備工場が増えますと一体どうなるのかということになると思うんですけれども。今でも指定整備工場の検査員解任命令は五年前の三倍から二倍。それから、保安基準不適合車に保適証を不正交付した処分件数も三倍、四倍と増えています。増やしても監査が行き届かなくなるというのは目に見えていると私は申し上げたいと思うんです。
 今日の最後の質問でございますけれども、本改正案の二つ目の柱であります車検手数料の自己収入化、先ほどからも議論がございました。一つは、運営交付金の削減と検査手数料の見直しが示されていますけれども、これは独立採算を目的とするものなのかどうか、これが一点ですね。
 もう一つは、先ほどからも、検査手数料を自己収入にして運営交付金を削減するとなると手数料の値上げを行うということが御答弁ありました。それはつまり、手数料の値上げや、また検査場や事業所の統廃合、経費が掛かる離島の出張検査の縮小など、結局、将来国民へのサービスを低下していく、そういう方向を繰り返すことにならないか。この点御答弁願います。
#106
○国務大臣(冬柴鐵三君) 最後の方から申し上げますと、自動車検査というのは広く全国の自動車のユーザーがそのサービスを受けるということでありますので、事務所の設置に当たりましても、全国のユーザーが各地区において受検ができるように、当該地域の保有車両台数のみならず、最寄りの車検場までの距離、走行時間等の地理的な要件を考慮して事務所の統廃合をこれまでも行ってきたわけでありまして、基本的にこの考え方は今後も踏襲をして、全国のユーザーに不便を掛けないように、そういうことはきちんとやっていただくというふうに思っております。
 それから、先ほどの四人以上にしたら本当に六千件もあるのかという話については、現在七千四百工場が、四人の整備士しかいない工場が七千四百あるわけです。したがって、その人たちは指定を受けたいけれども五人以上になっているから受けられないわけですが、それを四人ということにしますと、七千四百工場が対象になってまいります。このうち、約八割の工場は申請されるだろうと。そうすると、七千四百掛ける〇・八は六千工場、これが申請をしてこられる。指定整備工場になっていただいて、そして全体の五%を処理していただけることになるだろうという推定で組み立てているわけでございまして、そのようになるように我々努力をしていかなければならないと思います。
 それから、値上げの問題は、先ほども答弁申し上げましたけれども、近代化するために、約総額は六十億をちょっと超えるぐらいの規模の改革になると思うんですけれども、そのために二百円ないし三百円を、今千四百円のところを二、三百円上げていただくということでそれを何とかやっていきたいというふうに考えているところでございまして、御理解をいただきたいというふうに思っております。
#107
○小林美恵子君 質問終わります。
#108
○渕上貞雄君 社民党の渕上でございます。
 初めに、なぜ今、自動車車検独立行政法人を改定するのかを改めて御説明願いたいと思います。また、改正することによってどのような効果があるのか、お伺いいたします。
#109
○国務大臣(冬柴鐵三君) 今回の改正は、簡素で効率的な政府を実現するという行政改革推進法の趣旨を踏まえまして、検査法人の自主性、自律性を高めるためにその組織、運営について見直しを行おうとするものでございます。
 具体的には、罰則の適用についてみなし公務員規定の必要な措置を講じましたし、引き続き、公正かつ厳正な業務の実施を確保しつつ、検査法人の経営責任を高め、業務の効率化を推進しながらより高い審査の的確な実施を図っていきたい、そういうことを期待しながらこれを行っているわけでございますが、渕上委員の御質問に的確に答えられるかどうか分かりませんけれども、これは大きなこの政府の流れでございまして、簡素で効率的な政府をつくろうというその大きな流れの一環であります。
#110
○渕上貞雄君 私は、改めて変える必要もないという立場なものですから、そういう質問をさせていただきました。
 次に、国交省は、非公務員型の見直しについて、暴力的、威圧的言動に屈することなく、厳正かつ公正な職務執行を確保することができるよう、職員に公務員としての身分を付与し、受検者の理解と協力が得られるようにするとともに、公務員としての厳格な職務規律の対象とし、個々の検査官に公務としての強い使命感を持たせることが必要であると主張されておりました。この主張は変わらないのかどうか。また、提出法案にあっても主張されたような内容がクリアされているのかどうか、お伺いいたします。
#111
○政府参考人(岩崎貞二君) 非公務員化になっても、厳正、効率、公正、中立、きっちりした審査をやるということについては是非それを継続していただきたいと思っておりますし、またやっていただけるものだと、このように思っているところでございます。
 制度的にも、先ほど来御説明させていただいておりますとおり、みなし公務員規定の適用でありますとか、そうした様々な措置を講じております。引き続き、制度面でもそれがサポートできると、このように思っているところでございます。
#112
○渕上貞雄君 これまでの不当要求が多い業務の性格にかんがみ、個々の検査官に対して国家公務員としての厳格な職務規律を徹底させるため、不当要求にかかわる情報収集及びその共有化、類型化を図り、不当要求の対処法にかかわる教育を実施するとともに、不当要求にかかわる情報の警察への提供体制の強化等によって不当要求行為の徹底排除を図ることで厳正公正な検査を実施してきたと思うのですが、職員の非公務員化で自動車車検の厳正公正な実施、質の向上に不安が残ると思うのでありますが、そのような不安はないのかどうか、お伺いいたします。
#113
○政府参考人(岩崎貞二君) 一つは、処遇等につきまして、非公務員化になりましても今の処遇面と不利益が被らないような必要な措置を講じたいと思っております。
 それから、不当要求に対しまして、先生おっしゃっていただきましたようないろんな措置をこれまで講じているところでございますけれども、今後とも現場の声を聴きながら、より充実していくと、このことを考えていきたいと思っております。
 それから、何よりもこうしたことについては職員の士気の高揚、意欲の向上、これが大切だと思っております。表彰制度を設けるとか、これまでもやっていただいておりますけれども、この独法の幹部の方が現場を訪ねていって現場の声をちゃんと聴いてくるとか、それによって対策を講じていくとか、こうした総合的な取組が必要だろうと、このように思っているところでございます。
#114
○渕上貞雄君 国の歳出の縮減を図る観点から見直しを行うとして運営費交付金を削減する一方で、検査手数料を自己収入とする仕組みに変えることによって将来国民負担の増加を招くという懸念がありますが、そのようなことはないと言えるかどうか、お答え願います。
#115
○政府参考人(岩崎貞二君) 検査手数料でございますけれども、先ほど来御説明させていただいておりますとおり、検査の内容を充実するということのために二、三百円程度の値上げを検討させていただいているところでございます。額としては少々値上げということになるとしても、検査の内容をより安全なもの、より環境にいい車社会をつくっていくために必要なものと考えておりますので、そうしたもので、この手数料値上げ、若干させていただきますけれども、安全な安心な車社会の維持につながるものと思っておりますので、そうしたことで国民に還元させていただくと、このように思っているところでございます。
#116
○渕上貞雄君 自動車検査独立行政法人を非公務員型の独立行政法人に変えることによって車の安全や環境を守るというシステムが崩壊するのではないかというふうに心配されるわけでございますけれども、その見解はいかがでございましょうか。
#117
○政府参考人(岩崎貞二君) こうした改正によりましても、独立行政法人の方が、先ほど来申してますとおり、引き続ききっちりした厳正、公平、中立な審査をやってもらうと、このように思っておるところでございますが、念のために制度的に申しますと、この検査制度、最終責任は国が負いますし、また独立行政法人に対しても、中期計画の認可でありますとか理事長の任命、解任とか、そうした国の監督制度も制度的には担保しております。
 こうしたことでございますので、今回の改正で検査制度の根幹に影響を与えるものではないと、このように思っているところでございます。
#118
○渕上貞雄君 提出法案において、天災その他の事由により自動車及び検査対象外軽自動車が保安基準に適合するかどうかの審査を円滑に処理することが困難となった場合において必要があると認めるときは、基準適合性審査を自ら行うことができることとするとありますけれども、必要と認めるときとはどのような場合をいうのでございましょうか。また、どのような体制で審査を実施しようとするのでしょうか。
#119
○政府参考人(岩崎貞二君) 例えば、独立行政法人の職員が争議権を行使する場合などを想定をしております。その場合には国が直接行うと、こういうことでございますが、これまでも国が五年前までは直接やっておりましたし、この独立行政法人と国との間では現在も人事交流を行っております。
 こうしたことから、審査業務の経験を有する職員が国の方にも多数おりますので、その中で、一定期間若干のサービスレベルは低下するかもしれませんが、審査という業務を続けられると、このように考えているところでございます。
#120
○渕上貞雄君 どのような審査体制でやるのかというのはお答えありましたかね。なかったように思うんですが、お願いします。
#121
○政府参考人(岩崎貞二君) 具体的な人数でございますけれども、今、独立行政法人で検査をやっている人間が七百八十九名でございます。そのうち、争議権を行使できる検査要員数は六百九十八名でございます。この独立行政法人でスト時に動員可能な管理職は百二十八名おりますし、先ほど御説明をいたしました国の、今現在国の職員でございますけれども、過去に検査官なんかを発令されて審査業務の経験を有する者が本年度末現在で五百二十一名おります。この五百二十一名とスト時に動員可能な独法の管理職、合わせますと六百五十名弱になりますので、争議権を行使できる検査要員数六百九十八とほぼ同一の数字になりますので、こうした職員が当たることによって実施体制上問題ないと思っております。
#122
○渕上貞雄君 それらの問題はこれから先の労使の問題になってくるだろうと思うんですが、その点はまた問題が起きたときに質問をさせてもらいます。
 交通運輸の規制緩和以降、交通運輸の事故件数が増加をしているという現実を直視したときに、だれもが事故と規制緩和に因果関係があると思うのではないかと思います。実際、業界団体を始め国民から規制緩和の見直しの声が上がってきていると思うんでありますが、事故との因果関係を感じているからでありまして、安全、安心に対する不安と不信からそういうものが出てきているんではないかと思うんです。
 そしてまた、ここに来て、自動車検査独立行政法人を特定独立行政法人以外の独立法人に移行することは、単に公務員を非公務員化するというだけでなく、我が国の車社会に対する国民の安全、安心を失うことにつながるのではないかと思います。
 これまでの規制緩和からやはり学ぶべきではないかと思いますし、やはり学ぶべきところはしっかり学んだ上で反省すべきところは反省をして、国民の安全、安心をしっかり確保していくことが今国土交通省に求められていることではないかと思います。
 国土交通省は、提出法案によって国民の安全、安心が本当に確保できる、また、更に高まるとお考えでしょうか、いかがでございましょうか。
#123
○国務大臣(冬柴鐵三君) 国民の安全と安心を確保するということは国土交通省の最高の使命であります。したがいまして、自動車の車検制度の改正によりまして、国民の安全、安心というものがいささかでも毀損するようなことがあってはならないと、これが大前提だと私は思います。
 現在、七千九百万台の車が走っております。こういうものが交通事故や大気汚染というような社会問題となるようなものを引き起こさないように我々は十分配慮しなければなりません。自動車の検査等を通じまして、車両の安全確保、環境保全を図り、国民の安全と安心を確保していくということは国土交通省の最大の使命でございます。
 したがいまして、これが独立行政法人となって非公務員型のそのようなものになりましても、この認識はいささかも変わるところはございませんし、また先ほど局長からも答弁をいたしましたように、この独立行政法人に関する法律等におきましてこの法人の中期目標の策定とか中期計画の認可とか、理事長の任命、解任、国の職員による立入検査というようなことができるような手当てもしてありまして、私は、この独立行政法人と国が一体となって、先生御指摘の国民の安全、安心というものがおろそかにならない、もっとそれを目的に頑張っていく決意でございます。
#124
○渕上貞雄君 終わります。
#125
○委員長(大江康弘君) 他に御発言もないようですから、本案に対する質疑は終局したものと認めます。
 これより討論に入ります。
 御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。
#126
○小林美恵子君 私は、日本共産党を代表して、自動車検査独立行政法人法及び道路運送車両法の一部改正案に対する反対の討論を行います。
 反対の第一の理由は、自動車検査独立行政法人の役職員の非公務員化は、信頼性を確保すべき車検制度の体制を弱め、国民の命と安全を守る国の責任を弱めることになるからです。
 今回の自動車検査独立行政法人の見直し作業の過程では、国交省自身も同法人の非公務員化には問題があるとしていました。安心、安全よりも財政・人員削減を優先させる施策では、車検制度への信頼性は確保できません。
 反対の第二の理由は、運営費交付金の削減を目的に審査手数料の自己収入化が行われれば、国民サービスの切下げを招きます。
 審議の中でも、国交省は検査手数料の値上げを考えていることを明らかにしました。また、離島への出張審査業務など、縮小、廃止も懸念をされます。
 本改正案には以上の問題点があり、反対であることを表明いたしまして、討論といたします。
#127
○委員長(大江康弘君) 他に御意見もないようですから、討論は終局したものと認めます。
 これより採決に入ります。
 自動車検査独立行政法人法及び道路運送車両法の一部を改正する法律案に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#128
○委員長(大江康弘君) 多数と認めます。よって、本案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 この際、藤本君から発言を求められておりますので、これを許します。藤本祐司君。
#129
○藤本祐司君 私は、ただいま可決されました自動車検査独立行政法人法及び道路運送車両法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、民主党・新緑風会、公明党及び国民新党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。
 案文を朗読いたします。
    自動車検査独立行政法人法及び道路運送車両法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)
  政府は、本法の施行に当たり、次の諸点について適切な措置を講じ、その運用に遺憾なきを期すべきである。
 一、自動車検査独立行政法人の非公務員化に当たっては、独立行政法人の見直しの趣旨を踏まえ、経営の一層の合理化、効率化と経費の削減に努めること。
 二、自動車の基準適合性審査に係る手数料等の改定に当たっては、独立行政法人見直しによる業務の効率化の成果が反映されるよう努めること。
 三、自動車検査独立行政法人の非公務員化に伴い、その長及びその他の役員の選任においては、適切な人材が広く内外から起用されるよう、十分配慮すること。
 四、指定工場の許可基準の規制緩和に当たっては、指定工場間の競争激化が自動車検査水準の質の低下等を招き、安全性が損なわれないよう、国は監督体制を充実すること。
 五、不正車検の再発防止を図るため、国は民間車検場に対する監査体制を強化するとともに、その抑止策についても万全の措置を講ずるよう努めること。
   右決議する。
 以上でございます。
 何とぞ委員各位の御賛同をお願いいたします。
#130
○委員長(大江康弘君) ただいま藤本君から提出されました附帯決議案を議題とし、採決を行います。
 本附帯決議案に賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#131
○委員長(大江康弘君) 多数と認めます。よって、藤本君提出の附帯決議案は多数をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。
 ただいまの決議に対し、冬柴国土交通大臣から発言を求められておりますので、この際、これを許します。冬柴大臣。
#132
○国務大臣(冬柴鐵三君) 自動車検査独立行政法人法及び道路運送車両法の一部を改正する法律案につきましては、本委員会におかれまして熱心な御討議をいただき、ただいま可決されましたことに深く感謝申し上げます。
 今後、審議中における委員各位の御高見や、ただいまの附帯決議において提起されました事項の趣旨を十分に尊重してまいる所存でございます。
 ここに、委員長始め理事の皆様方、また委員の皆様方の御指導、御協力に対し深く感謝の意を表します。
 大変ありがとうございました。
#133
○委員長(大江康弘君) なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#134
○委員長(大江康弘君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#135
○委員長(大江康弘君) 次に、モーターボート競走法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 政府から趣旨説明を聴取いたします。冬柴国土交通大臣。
#136
○国務大臣(冬柴鐵三君) ただいま議題となりましたモーターボート競走法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。
 モーターボート競走は、その売上げを通じ、船舶関係事業の振興を始めとした公益振興を行うとともに、地方財政の改善にも寄与しており、高い社会的意義を有しております。しかしながら、近年では、景気の低迷等を背景に長期的に売上げの低落が続いており、主催者である施行者等の収益状況は大幅に悪化してきております。
 また、政府におきましては、一昨年末に行政改革の重要方針を閣議決定し、公営競技関係法人の見直しの一環として、モーターボート競走における交付金制度の在り方や関係法人の組織及び業務の在り方についての見直しを行うこととしたところであります。
 以上のようなモーターボート競走を取り巻く社会状況に適確に対応するため、その公正かつ円滑な実施を確保しつつモーターボート競走の活性化を図るとともに、関係法人の組織及び業務の在り方の見直しを行うこととし、このたび、この法律案を提案することとした次第です。
 次に、この法律案の概要につきまして御説明申し上げます。
 第一に、競走の実施に関する事務の一部を施行者以外の地方公共団体や私人にも委託することができることとする等、競走の実施に関する規定の整備を行うこととしております。
 第二に、施行者が日本船舶振興会に交付すべき交付金について、社会経済情勢の変化を踏まえた見直しを行うとともに、施行者が、交付金の交付を行うことが著しく困難なときは、当該交付金の交付の期限を延長することができることとしております。
 第三に、日本船舶振興会の組織及び業務の在り方について、指定法人化するとともに、補助金交付業務の一層の透明性の向上を図ることとするほか、モーターボート競走会及び全国モーターボート競走会連合会を統合し、業務の効率的な実施体制を構築することとしております。
 その他、これらに関連いたしまして、所要の規定の整備を行うこととしております。
 以上が、この法律案を提案する理由です。
 この法律案が速やかに成立いたしますよう、御審議をよろしくお願い申し上げます。
#137
○委員長(大江康弘君) 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
 本案に対する質疑は後日に譲ることといたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後三時二十八分散会
ソース: 国立国会図書館
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