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2007/03/26 第166回国会 参議院 参議院会議録情報 第166回国会 本会議 第12号
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2007/03/26 第166回国会 参議院

参議院会議録情報 第166回国会 本会議 第12号

#1
第166回国会 本会議 第12号
平成十九年三月二十六日(月曜日)
   午後五時十一分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議事日程 第十二号
  平成十九年三月二十六日
   午後五時十分開議
 第一 国会議員の選挙等の執行経費の基準に関
  する法律の一部を改正する法律案(内閣提出
  、衆議院送付)
 第二 特別会計に関する法律案(内閣提出、衆
  議院送付)
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、平成十九年度一般会計予算
 一、平成十九年度特別会計予算
 一、平成十九年度政府関係機関予算
 以下 議事日程のとおり
     ─────・─────
#3
○議長(扇千景君) これより会議を開きます。
 この際、日程に追加して、
 平成十九年度一般会計予算
 平成十九年度特別会計予算
 平成十九年度政府関係機関予算
 以上三案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(扇千景君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。予算委員長尾辻秀久君。
    ─────────────
   〔審査報告書は本号(その二)に掲載〕
    ─────────────
   〔尾辻秀久君登壇、拍手〕
#5
○尾辻秀久君 ただいま議題となりました平成十九年度予算三案につきまして、予算委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 平成十九年度予算の内容につきましては、既に尾身財務大臣の財政演説において説明されておりますので、これを省略させていただきます。
 平成十九年度予算三案は、去る一月二十五日、国会に提出され、二月一日、財務大臣より趣旨説明を聴取した後、衆議院からの送付を待って、三月五日より審査に入りました。
 以来、本日まで審査を行ってまいりましたが、この間、三月九日には外交・防衛等に関する集中審議を、十三日には農業・食の安全等に関する集中審議を、十九日には社会保障・雇用・格差等に関する集中審議を、そして本日は安全・安心等に関する集中審議を、また三月十五日には公聴会を、さらに二十日及び二十二日には各委員会に審査を委嘱するとともに、予備審査中の二月十五日及び十六日の二日間、青森県及び兵庫県にそれぞれ委員を派遣して現地調査を行うなど、本日に至るまで終始濃密かつ熱心な審査を行ってまいりました。
 以下、質疑のうち若干につき、その要旨を御報告申し上げます。
 まず、安倍内閣の政治姿勢について、「総理が掲げる美しい国の具体的なイメージは何か。また、今後はどのような姿勢で改革に取り組んでいくのか」との質疑があり、これに対し、安倍内閣総理大臣より、「明治、大正期に日本を訪れた多くの外国人は、日本人の立ち居振る舞いを美しいと感じて日本を賞賛した。美しい国とは、質素で、たとえ豊かでなくても、立ち居振る舞いが美しい人々が暮らす国である。そうあるためには人材育成が大切で、教育をしっかりやっていかなければならないと考えている。今後の改革については、戦後六十年が経過した今こそ、これまで後回しにされてきた諸改革に取り組んでいきたい。壊す改革はほぼ終わりつつあり、これからは石を一つずつ積み上げていく国づくりの改革を行っていく努力が必要であると決意している」旨の答弁がありました。
 次に、財政問題について、「平成十九年度予算の特色は何か。一般歳出が増加しており、財政再建が後退しているのではないか。基礎的財政収支の均衡など、今後の財政再建にどう取り組んでいくのか」との質疑があり、これに対し、財務大臣及び経済財政政策担当大臣より、「十九年度予算では税収の大幅増加が見込まれているが、税収増加のほとんどを財政健全化に振り向け、歳出削減を徹底した予算となっている。他方、多くの経費を減額する中で、科学技術、中小企業対策といった成長力強化につながる取組や教育再生、地域活性化、少子化対策など、地域や国民に政治の温かみを及ぼす取組に重点的に対応したところである。一般歳出は見掛け上、〇・六兆円増加しているが、電源開発促進税の収入を特別会計から一般会計に繰り替えており、これを除けば〇・三兆円の増加にとどまり、財政緊縮路線を厳しく貫いた予算と考えている。基礎的財政収支については、将来展望を描いた進路と戦略において二つのシナリオが示されており、順調に経済が推移する新成長移行シナリオの場合に収支が黒字になると見込んでいる。しかし、今後、財政再建を進めていく上では、金利上昇による利払い費の増加や少子化対策といった財政負担については十分に配慮していかなければならない。基礎的財政収支の均衡は財政再建の第一ステップであり、その後は、債務残高の対GDP比率を安定的に引き下げるなど、更なる財政再建に努めることが必要である。その前途は厳しいが、財政再建は我が国がどうしても解決していかなければならない課題であると考えている」旨の答弁がありました。
 次に、経済問題について、「成長戦略では、人口減少の局面でも経済成長は可能としているが、その理由は何か。今後の我が国経済においては消費の拡大が重要ではないか。成長力底上げ戦略の具体的内容はどうか」との質疑があり、これに対し、安倍内閣総理大臣及び関係各大臣より、「今後、人口減少により労働力人口が減少していくが、IT革命を生かし、新しい技術やアイデアを取り入れ、イノベーションを実現していくことによって生産性を高めていくことは可能である。また、中国やインドなどの成長を取り込んでいくオープンな姿勢が大切と考えており、こうしたイノベーションとオープンな姿勢で新成長戦略を前進させ、経済成長を確実なものにしていきたいと考えている。また、人口減少下では、消費者のニーズを掘り起こし、家計を起点とした成長を図っていくことが必要である。現在でも、健康、医療、保育サービス等に対する潜在的なニーズは強く、そのため規制改革を行い、新しい商品、サービスをつくることで消費を喚起し、成長を持続させることが何より重要と考えている。成長力底上げ戦略では、人材能力、就労支援、中小企業対策の三つを柱に、ジョブ・カード制度の導入、最低賃金の引上げなどにより、今後三年間に全体の底上げを集中的に実施していきたい」旨の答弁がありました。
 次に、格差問題について、「総理は格差の現状をどう認識しているのか。地域間で景気、財政力など様々な格差が拡大しているが、こうした地域格差にどう対応していくのか」との質疑があり、これに対し、安倍内閣総理大臣及び関係各大臣より、「格差はいつの時代にもあるが、格差が拡大したり固定化したり、また不公平な競争の結果、格差が生まれたりすることは問題である。汗を流し頑張り、一生懸命知恵を出した人たちが報われる社会をつくっていかなければならない。今回の景気回復は企業部門の強化によるもので、しかもデフレ下の回復であったために、家計部門への波及、地域全体への波及が遅れ、格差感が生じている。こうした状況を踏まえ、何回でもチャレンジできる社会にしていくため、再チャレンジ支援の総合プランを作成し、教育訓練などの施策を講じることとしたところである。景気回復が続く中で、各地域に生産、雇用など改善の動きが徐々に広がり始めており、現在の景気回復を全国に更に波及させていきたい」。また、地域間の格差については、「地方の活力なくして国の活力なしとの考え方を基本として、財政力の弱い地域であっても一定水準のサービスの供給ができるよう、地方税及び地方交付税の総額を確保するとともに、十九年度からは頑張る地方応援プログラムを作成し、交付税等により支援を行うこととしている。今国会に九本の地域活性化のための法案を提出しており、政府を挙げて地域の活性化に取り組んでいく考えである」旨の答弁がありました。
 次に、少子化対策について、「未婚率が高まり、少子化が進んできた原因は何か。待機児童の解消など、子育て支援の強化にどう取り組んでいくのか。また、地域における産科、小児科の医師不足への対応はどうか」との質疑があり、これに対し、安倍内閣総理大臣及び関係各大臣より、「出生率の低下傾向は第二次ベビーブーム以降続いているが、これは結婚観の変化や仕事と子育ての両立の難しさ、さらに、九〇年代に未曾有の不景気が続いたこと等により未婚化、晩婚化が進んだことに加え、夫婦の持つ子供の数が減少していることに起因している。今般、スタートした「子どもと家族を応援する日本」重点戦略検討会議では、働き方の改革を含めた幅広い分野での対策を再構築し、国民総参加の子育てに優しい社会づくりを目指すこととしている。最近の出生数や婚姻数に見られる明るい兆しを確かな流れにすることができるよう、内閣の総力を挙げて取り組んでまいりたい。保育所の待機児童の解消については、子ども・子育て応援プランに基づき待機児童ゼロ作戦を継続している。近年、待機児童は三年連続して減少しており改善傾向にあるが、依然として多数の待機児童が存在しており、引き続き都市部を中心に保育所の整備を進めていかなければならないと考えている」。また、医師不足への対応については、「医師全体の人数は増えているが、地域、科目によって偏在があり、特に産科、小児科の医師は不足している。その背景としては、厳しい勤務状況、訴訟増加の懸念、少子化による出生数の減少などがあり、地域によっては必要な医師を確保できない状況にある。このため、拠点病院の整備、医師派遣のネットワークの構築、女性医師の就労支援等を行うほか、平成二十年度に予定されている診療報酬改定においても、産科等への対応を含めた診療報酬の在り方を検討することとしている。都道府県と協力しながら、地域ごとに具体的かつ実効性のある医師確保対策を講じてまいりたい」旨の答弁がありました。
 次に、地球温暖化対策について、「京都議定書で我が国が約束した温室効果ガスの排出量削減目標をどのようにして達成していくのか」との質疑があり、これに対し、安倍内閣総理大臣及び関係各大臣より、「京都議定書の目標達成計画では我が国は六%の削減を約束しており、これは国内の排出量の削減、森林吸収源、国際排出権取引など京都メカニズムによって達成することとしている。現状では対策の一層の加速化が必要だが、削減目標の達成は全力を挙げて取り組まなければならない課題である。このため、各省庁が一丸となり、再生可能エネルギーの導入拡大や徹底した省エネルギーの推進等を図っていかなければならないと考えている」旨の答弁がありました。
 最後に、能登半島沖の地震について、「能登半島沖を震源とする大きな地震が起きたが、被害の状況、政府の対応はどうか」との質疑があり、これに対し、安倍内閣総理大臣より、「今回の地震の被害状況は、現在、死者一名、重軽傷者百九十三名、家屋の全壊六十八棟、半壊百六十四棟と確認している。地震の報告を受け、直ちに官邸に対策室を設置するとともに、政府調査団を現地に派遣するなど、被災者の救出、救助に全力を挙げている。今後とも、危機管理の十全を期して、被災者の支援、被災地の復旧、復興に全力を尽くしてまいりたい」旨の答弁がありました。
 質疑はこのほか、アジア外交と北朝鮮問題、米軍再編、国民投票法案と憲法改正、政治と金の問題、金融所得課税の在り方、貿易自由化の我が国への影響、中小企業対策、運輸業の労働問題、年金問題と医療制度改革、高レベル放射性廃棄物の処理、ODAの在り方、臓器移植の在り方、難病対策、生活保護受給者等の就労支援、新型インフルエンザ対策、教育の再生、食料自給率向上と農業の活性化、給食費未納問題など、広範多岐にわたりましたが、その詳細は会議録によって御承知願いたいと存じます。
 かくて、本日をもって質疑を終局し、討論に入りましたところ、民主党・新緑風会を代表して下田委員が反対、自由民主党及び公明党を代表して澤理事が賛成の旨、それぞれ意見を述べられました。
 討論を終局し、採決の結果、平成十九年度予算三案は賛成多数をもっていずれも原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#6
○議長(扇千景君) 三案に対し、討論の通告がございます。順次発言を許します。芝博一君。
   〔芝博一君登壇、拍手〕
#7
○芝博一君 民主党・新緑風会の芝博一です。
 まず冒頭、私からも会派を代表いたしまして、昨日の能登半島を襲いました大地震で被害に遭われました皆さん方に心からお見舞いを申し上げる次第でございます。
 それでは、ただいま議題となりました平成十九年度予算三案に対し、会派を代表して、反対の立場から討論をいたします。
 安倍総理、あなたが戦後生まれでは初めての総理大臣となられてから、本予算案を審議するのは今国会が初体験でありました。一月二十六日の所信表明演説の中で、福沢諭吉の士の気風を説いた言葉である「出来難き事を好んで之を勤るの心」を引用され、困難なことにひるまず、前向きに取り組むという気概を示されました。美しい国をつくる、戦後レジームからの脱却という政治の目標を掲げるのも結構ですが、本気でその実現を目指すのなら、国民に理解を求め、説得する必要があります。
 ところが、どうでしょうか。言論の府である国会の場において、しかも政策の根幹となる予算案の審議において、安倍総理、あなたの答弁は余りにもそっけなく、トップリーダーとしての責任を全く果たすものではありません。予算案の中身はもちろんですが、こうした安倍総理の姿勢や、圧倒的多数の議席に頼って有無を言わせぬ議会運営を行っていることにおいても、予算三案にとても賛成できるものではありません。
 安倍総理、あなたよりほんの少しばかり長く人生を生きてきた私から、中国の古典にある荀子の言葉、すなわち、「我を非として当う者は、我が師なり」という言葉を贈ります。これは、自分の欠点を注意してくれる人はだれでも自分を導いてくれる先生だという意味であり、トップリーダーには謙虚さが大変大事なことを説いたものです。是非かみしめていただきたい。
 さて、予算案の審議の過程で浮上してきたのは政治と金の問題、とりわけ政治資金規正法に違反する疑いの濃厚な事務所費の計上問題でした。政治資金管理団体を議員会館に置いているのに、巨額の事務所費を政治資金報告書に記載していた伊吹文明文科大臣や松岡利勝農林大臣に対し、架空の経費の計上や政治活動費の付け替えの疑いが持たれたのは当然であります。なぜなら、国費で負担され無料なのが議員会館であり、事務所費や、松岡大臣の場合のように巨額の光熱水費が計上されるのは明らかに不自然だからであります。各大臣とも法令に従って報告済みと再三再四繰り返すだけで、ついにその詳細を国民の前に公表しませんでした。しかも、安倍総理、あなたは任命権者であるのに、こうした無責任な大臣を説得して説明責任を果たすように指導するのはもちろん、私たちの罷免要求も拒否して大臣をかばい続けました。
 私たち民主党は、同じように事務所費や光熱水費について疑問を指摘された小沢代表及び同僚の中井衆議院議員が、いずれも率先をして領収書などを公表し、疑問にこたえました。これこそが国民の知る権利にこたえ、説明責任を果たす、政治家としての当然のことであります。政権を担当する自民党は恥を知るべきです。国民の政治不信をますます高めるだけで、平気でしらを切る大臣の姿をテレビで見た将来の有権者である子供たちにどれほどの悪影響を与えたことか。その深刻さを安倍総理、あなたは分かっているのでしょうか。こんなことでどこが教育再生ですか。しかも、政治資金規正法の改正についても、自民党は何ら対案を示さないばかりか、総裁である安倍総理も口先だけで、指導力を発揮しようとしておりません。
 予算案の最大の問題点は、所得、雇用、教育、福祉など、国民生活のあらゆる面で広がっている格差問題の是正に対し何ら有効な施策を講じていないことであります。このため、世間で言われているようなイザナギ景気を超えた戦後最長の好景気を大多数の国民が実感できていないのが実情であります。私たち民主党の追及に対し、最初は開き直っていた政府ですが、その深刻さに気付いたのか、成長力底上げ戦略なるものを打ち出しました。しかし、わずか二週間足らずで作り上げたものにすぎず、専門家の間でもその実効性に疑問符が付けられている内容であります。また、再チャレンジ支援やフリーター、ニート対策についても、いずれも中途半端な内容であり、効果がとても期待できません。
 今更指摘するまでもありませんが、一九九〇年当時には五人に一人だった非正規労働者の数は、今や三人に一人の割合に増加しており、パート労働者も千二百五万人を数える一方で、民間サラリーマンの平均給与はピークだった一九九七年から約三十万円も減少しているのが現状であります。このため、私たち民主党は、最低賃金を全国平均で千円を目指すことを盛り込んだ、格差を是正するための緊急措置法案を国会に提出しました。政府は後半国会において、我が党の案を参考にして具体策を作るべきではありませんか。
 ところで、勝ち組のシンボルとされる、安倍総理も自民党幹事長代行のときに、小泉改革の成果、偉大な企業家と褒めたたえたホリエモン、ライブドアの堀江貴文被告は、多くの投資家をだましたとして証券取引法違反の罪で、三月十六日に東京地裁で懲役二年六か月の実刑判決を受けました。堀江被告は格差社会が生んだあだ花の一つ、この事態を教訓にして格差是正に真剣に取り組むことこそ、当面する喫緊の政治課題であると強調しておきます。
 これまでの予算案審議を通じて国民の前に明らかになったのは、政府・与党の数の力をバックにしたいわゆる問答無用の横暴な審議姿勢であります。衆議院では補正予算案を与党単独で可決し、本予算案においても予算委員長が職権で委員会を開会して公聴会の開催を議決し、予算案の採決を強行するなど、与野党が話合いで決めるというルールを無視しております。ゆゆしき問題であり、厳しく反省を求めるものであります。
 幸い、私たちの参議院においては、与野党が協議を尽くしながら審議を徹底して行うという慣行が守られており、これは良識の府である参議院の誇りとするところであります。
 また、見逃せないのは、政府・与党が選挙に不利になることを心配してか、懸案や課題を先送りし、当面、国民の目から問題点を隠そうとしている姿勢が目立ったことであります。例えば、私たちが残業代をゼロにする欠陥法案だと考えていたホワイトカラーエグゼンプション法案は、当初の予定を変更して国会提出が見送られました。内容からして日本の社会に受け入れられるものでなく、仮に提案されれば、私たち民主党は、労働環境の悪化につながるだけに、厳しく問題を指摘し、むしろ労働基準法が定めたサービス残業の廃止や有給休暇の完全消化徹底を図るよう論戦を挑み、国民の皆様に民主党の考えが正しいことを納得していただけたと思っています。
 前回の衆議院選挙で、選挙後に行う定率減税の廃止をひた隠しにして争点になるのを避けたと同じやり口であります。今後の審議においても、私たち民主党はこれらの問題をただしていきます。
 安倍総理、最近あなたの政治姿勢は、野党である私から見ても足下がふらついているようで……
#8
○議長(扇千景君) 芝君、時間が超過しております。簡単に願います。
#9
○芝博一君(続) 郵政造反組議員の復党問題や、官僚の天下り規制問題などをめぐり、自民党と首相官邸の間できしみや溝が目立ってきています。あなたの統治能力に疑問符が付き出したように見えるのは、私だけではないはずです。
#10
○議長(扇千景君) 芝君、超過しております。
#11
○芝博一君(続) 今年は、御存じのように、十二年に一度、地方選挙と参議院選挙が重なる、いわゆる政治決戦の年。私たち民主党は、野党の先頭に立ち、いずれの選挙においても勝利して、一日も早く政権交代を実現させるつもりです。
 そのことを改めてお訴えをして、私の反対討論を終わります。(拍手)
#12
○議長(扇千景君) 橋本聖子君。
   〔橋本聖子君登壇、拍手〕
#13
○橋本聖子君 自由民主党の橋本聖子でございます。
 自由民主党、公明党を代表して、ただいま議題となりました平成十九年度予算三案に関しまして、賛成の立場から討論をいたします。
 討論に入る前に、今回の能登半島沖地震に関して一言申し上げます。
 まず、大地震の発生により死傷された方々に心より哀悼の意を表し、お見舞い申し上げます。
 政府においては、安倍政権として初めての災害時緊急対応であり、今後とも迅速かつ適切な政策対応をしていただきたいと思います。特に、道路、水道、電気、ガスなど生活に不可欠なインフラの復旧などしっかりと進めていただきますよう強くお願いを申し上げます。
 さて、安倍政権が発足して約半年がたちましたが、この短期間に、教育基本法の成立、防衛省の実現、アジア外交の展開など、目に見える実績を上げております。公約に掲げられた戦後レジームからの脱却は着実に前進しており、高く評価をいたします。
 この間、我が国の景気は、高度成長期のイザナギ景気を期間において超え、今後も緩やかに拡大し続けると見られております。平成十九年度の政府経済見通しは、国内総生産の伸びについて、物価変動を除いた実質成長率で二%、名目成長率では二・二%として、六年連続のプラス成長を見込んでおります。大企業やメガバンクが好業績に沸き、首都圏や幾つかの大都市圏の経済活動が活発になってきております。先般発表された公示地価を見ても、大都市圏では地価が上昇し、地方圏でも下げ止まりが見られ、明るい兆しも見えてきております。このような景気拡大の波及効果が、確実なものにしなければならないと思います。
 しかしながら、景気が本当に良くなってきているのかさっぱり実感がわかないというような中小企業や労働者も少なくなく、私の地元であります北海道を始めとする地方や地域に生じた格差は深刻な問題としてとらえなければいけないというふうに思っております。安倍内閣にあっては、地方に活力なくして国に活力なし、こうした社会問題を的確に認識し、その改善に積極的に取り組んでおり、その効果が早急に発揮されることを期待しております。
 小泉政権の改革精神は安倍政権にもしっかりと引き継がれておりますが、改革には痛みが伴いました。これまで耐えてきた痛みを無駄にしないためにも、安倍政権が掲げる格差是正に向けた再チャレンジ政策や地域活性化策を一層充実させ、成長戦略を盤石なものとしなければなりません。
 参議院予算委員会においては、格差問題、地方経済の回復の遅れ、社会福祉面における都市と地方の整備の違いなどの議論が活発に展開をされてきたところでございます。
 以下、順を追って賛成の理由を述べます。
 まず評価されるのは、安定した景気回復に伴う税収増加の一方で、徹底した歳出の合理化が進められており、財政再建が大きく進展しているところであります。
 新規国債発行額は目安となる三十兆円を大きく下回る二十五・四兆円にとどまり、国債依存度は三〇・七%と、前年度の三七・六%に比べ大幅に低下をしております。同時に、一般会計の基礎的財政収支、いわゆるプライマリーバランスは、前年度の十一・二兆円から四・四兆円の赤字にまで急速に改善をしてきており、政府が目標とする平成二十三年度の黒字化の達成が視野に入ってきているところでございます。
 とはいえ、国と地方の長期債務残高は平成十九年度末で七百七十三兆円、対GDP比では一四八%と、先進国でも群を抜いて最悪の水準にあります。したがって、少し長い目で見れば、基礎的財政収支黒字化の後は債務残高のGDP比率の引下げに向けて財政政策を運営する必要があります。
 他方、歳出に関しては、全体的に抑制が図られながらも、国民生活に必要な分野などに関しては拡充され、総体的に均衡の取れた予算編成になっております。中でも、社会保障、教育の再生、科学技術振興、中小企業対策といった分野には重点配分がなされております。
 社会保障関係費については、基礎年金国庫負担割合を平成二十一年度までに二分の一に引き上げる目標に向けて、十九年度予算でも段階的な国庫負担の増額が行われております。また、少子化対策については、児童手当の乳幼児加算など、その充実に向けて配慮されております。社会保障関係費全体といたしましては、二・八%増加をしております。
 文教関係費に関しても、新規に始まる全国学力調査に予算措置がとられたのを始め、今日的な課題でありますいじめ対策、学校の建物の耐震化などが充実されており、安倍政権の政策の大きな柱である教育再生を後押しするものとなっております。
 科学技術振興費については、科学技術立国推進の観点から一・一%の増加、また中小企業対策費、エネルギー対策費などに関しても手厚い予算配分が行われております。
 このほか、安倍政権の重点政策である成長力強化、再チャレンジなどについてしっかりと予算手当てがなされております。具体的には、観光立国の推進、まちづくり交付金、次世代知能ロボット、農林水産業への就業支援などであります。また、健全で安心できる社会の実現に向け、医師の確保、がん対策の推進、地球環境問題への対応といった分野に予算の大幅な傾斜配分が見られております。
 一方で、公共事業関係については、前年比三・五%減と昭和六十二年度以来の六兆円台までに抑制をされましたが、港湾、空港などの物流機能の強化、三大都市圏環状道路の整備などには成長力強化のための予算配分がなされております。
 また、防衛関係費に関しましては、前年度比〇・三%減でありますが、喫緊の課題である弾道ミサイル防衛などに関しては予算の拡充が図られております。
 安倍政権の掲げる政策方針は、成長なくして財政再建なしであります。今後とも、経済成長を前提に財政再建を推進し、教育再生や憲法改正などの重点政策と相まって、「美しい国、日本」の創造につながることと確信をいたしております。
 平成十九年度予算に関して、我が参議院は、公聴会などでは専門家からの意見を聴取し、審議においてはあらゆる角度から濃密な議論を重ねてまいりました。正に参議院らしい丁寧かつ真摯な審議がなされたと確信をいたしております。
 平成十九年度は、日本経済が安定的な成長軌道に定着するかどうかが試されるとても重要な時期であります。こうした議論を踏まえた一日も早い予算の成立こそ国民の求めるものであることを強調し、平成十九年度予算に対する私の賛成討論を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)
#14
○議長(扇千景君) これにて討論は終局いたしました。
    ─────────────
#15
○議長(扇千景君) これより三案を一括して採決いたします。
 足立信也君外九十五名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
 現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
 よって、表決は記名投票をもって行います。三案に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
   〔議場閉鎖〕
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
#16
○議長(扇千景君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
#17
○議長(扇千景君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
   〔議場開鎖〕
   〔参事投票を計算〕
#18
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数        二百二十九票  
  白色票          百二十八票  
  青色票            百一票  
 よって、三案は可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
     ─────・─────
#19
○議長(扇千景君) 日程第一 国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員長谷川秀善君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号(その二)に掲載〕
    ─────────────
   〔谷川秀善君登壇、拍手〕
#20
○谷川秀善君 ただいま議題となりました法律案につきまして、政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、最近における公務員給与の改定及び物価の変動等の実情を考慮し、国会議員の選挙等の執行について国が負担する経費で地方公共団体に交付するものの基準を改定しようとするものであります。
 委員会におきましては、地方公共団体に対する必要十分な選挙執行費用の確保、開票事務の経費削減努力を基準額の算定に反映させる必要性、市町村合併によって広域化した地方公共団体の基準額の算定、光熱水費の政治資金収支報告書における適切な記載と法整備の在り方等について質疑が行われました。
 質疑を終局し、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#21
○議長(扇千景君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#22
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#23
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百二十八  
  賛成           二百二十八  
  反対               〇  
 よって、本案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
     ─────・─────
#24
○議長(扇千景君) 日程第二 特別会計に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。財政金融委員長家西悟君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号(その二)に掲載〕
    ─────────────
   〔家西悟君登壇、拍手〕
#25
○家西悟君 ただいま議題となりました法律案につきまして、委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、行政改革推進法を踏まえ、現行三十一ある特別会計の廃止及び統合、一般会計と異なる取扱い規定の整理、企業会計の慣行を参考とした特別会計の財務情報の開示等を行おうとするものであります。
 委員会におきましては、特別会計の統廃合の在り方、特別会計の事務事業の見直しの必要性、特別会計における剰余金及び積立金の在り方、特別会計の財務情報の透明化に向けた取組等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録に譲ります。
 質疑を終了し、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、本法律案に対し附帯決議が付されております。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#26
○議長(扇千景君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#27
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#28
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百二十八  
  賛成            百二十八  
  反対               百  
 よって、本案は可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
#29
○議長(扇千景君) 本日はこれにて散会いたします。
   午後六時五分散会
ソース: 国立国会図書館
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