くにさくロゴ
1947/09/25 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 文教委員会 第9号
姉妹サイト
 
1947/09/25 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 文教委員会 第9号

#1
第001回国会 文教委員会 第9号
昭和二十二年九月二十五日(木曜日)
    午前十一時二分開議
 出席委員
   委員長 松本 淳造君
   理事 高津 正道君 理事 花月 純誠君
      伊藤 恭一君    押川 定秋君
      久保 猛夫君    米田 吉盛君
      柏原 義則君    坂田 道太君
      圓谷 光衞君    水谷  昇君
      豊澤 豊雄君    松原 一彦君
      織田 正信君    黒岩 重治君
        出席國務大臣文
        部大臣     森戸 辰男君
 出席政府委員
        文部事務官   日高第四郎君
        文部事務官   清水 勤二君
        文部事務官   稻田 清助君
    ―――――――――――――
九月二十三日
 小學校教員の恩給増額に關する請願外二件(小
 阪善太郎君紹介)(第六七五號)
 濱松工業専門學校昇格に關する請願(川合彰武
 君紹介)(第六八五號)
 小學校教員の恩給増額に關する請願外三件(野
 溝勝君紹介)(第六八六號)
 小學校教員の恩給増額に關する請願外一件(小
 坂善太郎君紹介)
 小學校教員の恩給増額に關する請願外十七件(
 小林運美君紹介)(第七一八號)
の審査を本委員會に付託された。
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 文教一般に關する意見交換の件
 教育及び教育制度に關する國政調査承認要求の
 件
    ―――――――――――――
#2
○松本委員長 開會いたします。
 先日の委員會でいろいろ重要な御質疑がございましたが、本日は文部大臣御出席でありますので、文部大臣並びに日高政府委員に對しまして、あらためて御質疑を願いたいと思います。それでは黒岩君。
#3
○黒岩委員 内定しております三十一億圓餘の豫算のことにつきまして、巷間傳えられるところによりますと、それがまだ追加豫算として計上される段階に到達していない、難關に逢著しておるといつたようなことを聞きますが、その點について、實相をお差支えない限りにおいて御説明を願いたいと思います。
 なおまた突發いたしました大水害のために、既定の計畫しております豫算を、その方へ割かねばなるまい、從つてそれがために教育豫算が相當に削減されるであろうというようなデマも飛んでおるわけであります。この點について私見を申し上げますならば、規定の豫算計畫というものを、臨時突發的な事件のために割くということは、これは行政上非常に支障のあることであろうと思います。今後いつ過日の天災以上の天災に遭遇しないとも斷言ができないのであります。そうしたような天災が起るたびに、規定の計畫を崩して、その方へ費用を割くということは、これはとうていできがたいことではないか。從つてさような方面の突發的な費用は、たとえ赤字公債を發行することにいたしましてでも、その費用は別の遂において求むべきだと思います。從つて文部省の方で計畫されておりますところの豫算を割いて、その方へ振り向けるということは、萬あるまいとは存じますけれども、その邊についての御理解を承りたいと思います。
 なおまた三十一億餘圓のこの豫算につきましては、聞くところによりますと、文部省は、各都道府縣にへ大體の割當の内意まで通知をしてあるということを聞きます。してみると、それが、實行せられないということになりました場合には、地方の期待というものは、非常に裏切られることになりまして、これがために現政府の威信は地をはらうであろうということを豫想されるわけであります。その點につきましての文部大臣の御所見をお伺いしたいと思います。
 なお過日次の三點についても質問を申し上げまして、當時御出席の劔木政府委員から、一應の説明は聽きましたけれども、劔木政府委員自身の言葉として、自分では不十分な點があろうと思うから、不十分な點については、次の委員會において説明を補足するというお話がございましたので、あらためてこの質問を繰返したいと思う。それは、現在教員でありまして、臨時に短期間採用せられたる者の給與が、一般の教員の給與とは非常な開きがございます。臨時措置による給與が一切除かれておりますので、一箇月約三百五六十圓が四百圓という程度をもつて採用しなければならぬ。してみると、志望者はほとんどないという現状である。産前産後の休養とか、疾病のために長期にわたつて休養しなければならぬ教員ができました場合に、この缺勤中の補充をいたす教員が採用せられないということになることは、學校教育の上に非常に大きな支障が生ずるのであります。この點につきましては、単に教員のみの採用の問題でありませんので、文部省だけのお考えでは早急に措置ができないともおもいますけれども、政府の方でこの點については十分御調査になつておられると思いますから早急に解決をはかられたいと思うのでありますが、この點についての御所見並びにお見透しを承りたいと思います。
 次の問題は、衣料特配の問題でありますが、農林省の繊維課においては、多數の團體に對して衣料特配ができるような機構ができ上つております。その中に教員という團體は除外になつております。除外になりましたには、相當のり夕があると存じますが、その理由を承りたいと思います。そうして、希望いたしますところは、教員にどうしても特配をすることが相ならぬということになれば、おのずから別問題でありますけれども、そのわく内へはいらす可能性があれば、文部省としては相當の努力によつて、この教員の期待を満足してやるような方法をお考え願いたいと思います。昨年度は臨時的に衣料四十數萬點を教員の方へ特配したということは事實であります。しかしながら、それは昨年度の臨時の措置でありまして、これが本年度も同様に扱われるべきものではないと思いますし、未だにそうしたような措置もございませんから、そこでどうしても特配のわく内へ教員團體としては、今、非常に切望をしておるところであります。この點についてのお見透しを伺いたいと思います。
 その次は教科書の問題でありますが、これは新聞紙の報道などによりますと、今まで印刷を請け負わしてやりました會社等の契約は、本年度をもつて一應終つたようでありして、あらためて時代に即したところの方法を、文部省としてはお考えになつておられるようであります。從つて國定、檢定の問題竝びに印刷をどういうふうに配布するか、こういうふうなことにつきましての御計畫があれば、御説明を願いたいと思います。
 以上は月曜日の委員會において質問をいたしました點でありますが、さらに本日附け加えて大臣にお伺いしたいと思いますことは、過般問題になりました古教科書の問題であります。これはその後、世評としてほとんど消滅した感がございますが、當時は文部省の係官の方に多少疑惑がかかつたような印象を與えておるようでありまして、その後相當の時日が經過したので、十分の御調査ができておると思います。そうして文部省に關係をもちますところの種々の外郭團體もおありのようでありまして、この團體の性格かれこれについては、永江政務次官が中心になつて、調査しておられるということも聞くのであります。從つてその結果について、われわれ  の委員會へ御報告をお願いしたい。そうして今後もし外郭團體の中で、いわゆる世間で考えられておりますような、利權あさりというふうの傾向があります場合には、この古教科書の囘収問題に類似した、社會の人の疑惑を招くような問題が、今後にもまた發生しないとも豫言ができぬと思います。文部省としましては、かかる過失が再び繰返されないように、十分の御覺悟があられると思いますから、その點につきましても、大臣の確かな信念をお伺いしておきたいと思います。以上で私の素津文を終ります。
#4
○森戸國務大臣 ただいま黒岩委員から御質問がありました點について、もつとも重要な問題は、六・三制の三十一億の豫算についての、いろいろな風説についての御質問であります。本來これはまだ豫算として確定しておるのではないのでありまして、閣議で大體文部省の要求が承認されたと言う程度のものであることに、御承知願いたいと思います。しかし、これは寒冷地帯等の校舎の建築等がありますので、正式にきまるまでそれを延ばしておくと、冬に假教室その他惡條件にある子供を、そのままにしておかなければならぬという事態になりますので、實は大體それが本豫算としても、殊に一般社會、先生方、父兄、その他子供たち等の強力な支持がありますし、また国會におきましても當文教委員竝び参議院の文教委員會はもちろんこと、一般に国會の強い支持もありますし、むしろこの豫算は不十分であると言う見解すら強いのでありますから、ご協贊を經て通るものと、私どもは大體の見込みをつけまして、寒冷地帯等のことも考えまして、實は大體各府縣に割當てられると、こういうようになるということを、府縣の當局に話したことも事實であります。こういうような事態におかれておりまするところに、實はこの問題についていろいろな風説があるのであります。文部大臣といたしましては、まだ正式にこの問題を承つておりません。追加豫算もまだ豫算として閣議に上つておりませんので、それに對する態度ということは、確定的なものとしておる態度については、協議してはおらないのでありますが、巷間傳えられておるようなことがありまするならば、はなはだ遺憾であると存じておるのであります。これにはいろいろな事情で追加豫算が殖え、從つて赤字をなくすということのためには、支出のほうを削減しなければならぬというようなことから、そういうような話も出たではないかと思いますが、しかしこれは實は正式のものではない。私どもといたしましては、そういう風説があるという程度のことと存じておるのでありますが、文部當局の立場といたしましては、これは遺憾なことでありまして、私ども民主的、平和的な文化國家を立てていく上には、教育が大事であり、少くとも國民の支持を得、また連合國においても強い支持を得ておる六・三制の實現ということを目ざして、その障害になつておりました新制中學の建設に對する費用は、私はこの最小限度はぜひとも貫徹いたしたいと存じておるのであります。これは私文部大臣の見解のみならず、六・三制については、閣議でもすでにそのことを一應豫算の内相談といたしましては、絵理初め贊成されたところでありますので、私どものはいろいろな風説はありまするけれども、六・三制實施のための豫算は、確保されるものと確信いたしておる次第です。
 なおこの豫算が問題になりますときには、一方貨幣面からと同時に、資材面からのいろいろな問題があるのでありまして、窮屈な資材のなかから學校建設のために相當なものを割いてもらうということについては、安定本部當局のほうにもいろいろな考慮を願つたのであります。最近はからずも、まことに私どもとしては残念な水害が東北にも関東にも起りまして、それがたえめに、多くの資材が復舊のために必要とされるという事態が生じておるのでありまして、資材の面では、そうでなくてもゆたかでない日本の經済は、多くの困難に當難することと存じておるのであります。しかし私どもはかような事態が資材の面において多少87の影響はありましようとも六・三制實施のための基本的なものは、それでうごかされることはないと期待いたしておる次第であります。これが最初の御質問に對するお尋ねであります。
 第二に、先般の委員會における御質問の三點につきましては、事務當局の方からお答えいたすことお許しを得たいと思います。
 最後の古教科書の問題についての御質問であります。これはきわめてごもつともであります。世間で問題となりまして、世間で問題となりまして、文部省におきましても、政務次官を委員長とする委員會ができまして、この事態に對して殊に外郭團體に關する問題を中心としながら、關連してはこの問題についても調査は進捗いたしておりまして、實は結論に達しておるのであります。これは數日ならずして發表し得る状態になると期待されますので、當委員會に参りましてその事情を御報告いたしたいと存じておるのであります。なお文部省關係の人にこの問題に對して疑惑があつたお話でありますが、調査の結果さようなことはないということが、すでに朗かになつておりますので、私からただいま申し上げても差支えないと思つております。いずれ詳しいことは、數日ごに御發表いたしたいと存じておる次第であります。
#5
○黒岩委員 重ねて二つの點をお伺いしたいと思います。六・三制追加豫算の最小限度のものは確保することができると信ずる、こういう御意見を承つたのですが、これは閣議で決定いたしました三十一億餘圓のものと理解してよろしゆうございましようか。これが一點。
 次に資材面における困難が一層加わるということは、了解ができますが、實際安本の方の調査に盛られておりますところの資材の量と、各家庭に温存せられておる量と、この二つのものが建築資材としてはあるであろうと豫想されますが、たとえば、くぎのごときもの、これは各家庭に今手持としてもつておるものが、農村などにまいりますと相當量あると考えられます。かりに一戸平均均五百匁のくぎを出すといたしますならば、一千戸で五百貫のくぎというものは生まれるわけでありまして、地方の熱意によれば、表面的にあらわれていない資材が、十分校舎建築のために活用せられるということを信じておるものであります。その他セメントのごときは、これは家庭にもつて手持のものは少なかろう思いますけれども、從來の日本建築というものは、必ずしもセメントがなくてもできておつたということは明らかなことであります。またガラスのごときも、これは確かに少ないと思いますが、しかし、從來は日本の建物は障子と雨戸によつてガラスに代るだけの設備ができておつたものであります。木材はこれはあえて不足を來すような状態ではないと思いますが、こういうふうに考えますときに、安本の方の統計に現れた資材のみを頼りに御計畫を進められるのでありましようか。さらにまた今申すとおり各學校地區内における家庭にもつておるところの手持の資材をも活かしていくというお考えでありますか、その點を承りたい。
#6
○森戸國務大臣 第一の御質問の六・三制の最小限度はあれを言うかというお話でありますが、これはお話のように三十一億餘圓であります。それから第二の點であります御質問においては、學校建築の計畫を立てるにあたりましては、私どもは日本の物資全體の効用から、私どもとしては安本の物資に對する計畫を基として立てるという建前をとつておりまするし、またとるべきであろうと存じておる次第であります。これは各家庭に、あるいはその他の所に資材がありましても、それをおもな頼りにして大きな國の計畫を立てるということは、無理でありますし、また個人に不當の負擔をかけるということもありますので、國の計畫としては、日本全體の物資の利用し得るものを基礎としていくという建前をとつておるわけであります。ただそれが足りないというような場合も實は起り得るのであります。そういう場合には私どもは機械的にこれだけは足らぬから全然計畫を放棄するということではなくして、ご指摘にあつたような家庭その他にある資材をもつてこれを補つていくし、またセメントのようなものについては代用品を考えるというようなことで、この計畫を實行していく。機械的に、たとえばセメントがある量を得られないからそれをやめるというようなことにはならないようにいたしたいと考えておるのであります。
#7
○黒岩委員 重ねてお伺いをいたしたいと思いますことは、最小限度の豫算が三十一億餘圓の閣議に既定の額と豫想されておることはわかります。それから資材のことについても御説明の點はよくわかりましたが、かりに資材が三十一億餘圓を満たすことができないという場合にも、この豫算が追加豫算として計上されるでしようか。資材不足ということによつて、やむなく削減をせられるということになりましようか、その點のお見透しをお伺いしたいとおもいます。
#8
○森戸國務大臣 さきに御質問になつた通り、豫算は大體資材によつて裏付けられることが必要なのでありますが、これは機械的に考えないで、たとえば公共事業ができずに残つておる資材もありますし、またただいまお話にあつたような、市町村がもつております村有林等で、やみという形でなくて學校建築には利用し得るものもありますし、また學校建築ということであれば、お説のように家にあるくぎでも場合によれば動員することも可能性がありますので、そういう全體を含めないがら、弾力性のある態度でこれが取扱われることを期待しておる次第であります。
#9
○松本委員長 松原君。
#10
○松原(一)委員 私も文部大臣の御出席をお願いしておきました責任上、あまり時間のかからぬように、ご意見を伺いたいと思うのであります。
 第一は、前會の續きの教育と宗教の問題であります。理窟をもうすのではございません、日本の國是が絶對平和の確立をすでに世界に誓つておる以上、平和主義の教育というものが、日本の教育には約束づけられておるのであります。もちろん、軍國主義の教育などというものは、考えられるべきものではありません。今の日本はこの大敗戦の結果、國民がまた戦争への危險に振り返ろうとはいたしておらぬとしんじますけれども、これはなかなか言うべくして行われぬことであります。現に昨晩から今朝へのラヂオ放送でも、中國の參政會は、日本の講和會議對する要求の中に、その條件としていろいろ述べておりますが、もし日本がこの平和な目的を達せない、これに反するようなことをやる場合には、兵力をもつてこれをば打破するような條件を言つておるのであります。ただいま日本に、平和に反對し、あるいは、軍國主義的な行動をとる者がありとは絶對に思われませんけれども、もしこれに背く場合には、われわれは無抵抗に強力な軍備をもつて撲滅せらるることをも覺悟しなければならない誓いをいたしておるのであります。こいうようなことは、ただ一片の言葉でもなく、觀念でもなく、これがほんとうに實現するためには私はどうしても宗教的裏づけがなければならぬ、絶對觀というものがなければならないと思う。固い信念、絶對觀というものがなければ、いかなる迫害に遇おうとも、この實現のためにわれわれは無抵抗でいくということは言うべくして行われないことだろうと思うのであります。その人間最高の要求、これをば今後われわれが實行していくというのには、どうしても単なる知能的な教育では行われない。想像がつかない、また宗教と言えども從來のような民族宗教だけでは、どうしても解決のつかないものである。はたして、ただいまのごとき、宗教は自由である、しかし、宗教は教育の上にタッチしてはならないというような態度でいけるものかどうか。私はその點につきまして非常な危惧をもつものであります。くどくは申し上げませんが、日本の教育が宗教の裏づけなくして平和主義に徹底するかどうかということに對する率直な御意見を承りたいと思う。
 なお、この教育を實行するためには、これを實現するに足るだけの自信のある教育者を養成しなければならぬと思う。日本の教育者の養成というものは、私はよほどむつかしいと思う。從來のごとき師範學校型のものであつてはならないこと、申すまでもございませんが、同時に教育者は単なる俸給勞働者ではない、永遠の人類の希望を實現するための使徒でなくてはならぬ。平和の使徒第一義に立脚したる使命を自覺した、強い人格と信仰の上に立たなければ、この教育は實現せぬと思うのでありますが、さような要求を満たすに足るべき教員養成の自身がおありになるかどうかは私は承りたい。
 さらに私は、先般民主外交協會理事森戸辰男の名をもつてお示しになりましたユネスコ参加促進に對する御勸誘をいただいておるのであります。この御勸誘の中には、「世界の平和は各國の政治的強調だけでは不十分でありまして各國民の心の中に眞に平和がしつかりと宿らねばならない、心の平和こそ世界平和への眞の礎でありましよう。」云々とあつて、ユネスコへの参加促進を御勸奨になつておりますことには、十二分に共鳴いたしますので、即日私は申込みをいたしたのでありますが、これは単なる學校教育といつたような方面だけで擔當し得る問題ではない。從つてユネスコは教育、科學、文化と、こうなつております。その各國體から全知全能を集めて、世界恒久の平和を實現するための世界的運動にしようというのでありますから、從つてかような目的を達する上から言うても、先般も申しましたけれども、私は文部省が學校省でなくしてほんとうの國民の教育者であつてほしい、かように熱望するものであります。
 それにつきまして私は教育會のあり方ということをば一應伺いたいと思うのであります。從來日本には教育會というものが所在にありまして、町村から郡、府縣、中央と、一つの系統的組織をもつてやつておつたのでありますが、先般その筋からの勸告がありまして、教育會に對する新しい定義が下された、これはどうしても現職の教職員をもつて組織するものでなくてはいけない、かようなことになつたわけであります。しかもその教育會は國からの補助等を受けてはならない。どこまでも民主的、自主的なものであつて、その性質は勸告の第四項目の中に「かくして教職員をして眞に自分からの職能團體であるという意識と興味とをもたしめ職能上の利益を受くることができるようにし、會員の意思が下から盛り上がつて會の事業となるようにしなければならない」とあるのであります。これを見ますと、関係筋の要求せらるところの教育會は、教職員の職能團體であつて、その職能上の利益を受ける一つの組織であるということになるのであります。私は、これはまことに結構だと思うのであります。教員組合が単なる勞働組合として自分の地位を守るというだけでなく、さらにその昨日に目覺めまして、教育という重大なる使命の上から積極的に職能上の發揮に努めるために、勞働組合のなかに、さらに教育會のごときものをつくつて、大いに使命感の上から積極的に出ようということは、いかにも私は結構なことであつて、贊成するにやぶさかなものではないのであります。しかし、從來長く續いてまいりました日本の教育會は、単なる學校教育の完成ではないのでありまして、もつと廣い社會的責任を負擔してまいつておるのであります。刻々に動く社會情勢に應じて、あるいは書億両増産の輿論を起こすに努め、あるいは生産改善に、あるいは禁酒運動に、あるいは選擧粛正に、また最近では、内閣のしきりに御指導になつておいでになります新生活運動、また最近では民主政治教育連盟が國會の中にも成立して、全國民に對する政治教育といつたような方面にも、從來の教育會はその機能をあげて參加し、時代の動きにつれて他方面的な教育の責任を負擔してまいつておるのであります。これはとうていの現職の職業教育家の諸君だけでは、できないことだと思うのであります。現職の教職員の諸君が、消極的にみずから守り、自己の權利を擴大しつつ、一方には積極的に教育者の使命を果そうとせられることに對しましては、さちに異存はありません、從つてこの教育會をいかに改組せられましようとも遺憾はないのでありますが、歴史的な傳統をもつ今の教育會を、二重組織は不必要であるというような理由から解散する傾向が、今いたるところにできているのであります。これまた教職員をもつて組織している團體の解散でありますから、わきから言うことはないのでありますが、はたしてこの長い歴史と傳統とをもつて社會的にいろ  貢獻してまいつております教育會を、このまま解散していいかどうかについては、私は深き反省をいたしたいと思うのであります、研究もしてみたいと思うのであります。ただいま私が讀みましたこのユネスコの御勸奨に對しましても、これは國内における教育、科學、文化を振興してこれの向上をはかるとともに、國際的に手を握つて、この方面から世界永劫の平和を建設しようとする運動でありますが、かような運動は、私は學校教育だけで解決する問題では斷じてないと思う。ここにも私は全國各市町村のすみずみまでかような精神の浸透する機關があつてほしい。その機關はもちろん教育者の方々にも御参加を願わなければなりませんけれども、現職教員ばかりではない、日本には教育豫備軍とでもいうような、まだ若くて高い見解をもつて、かような精神面の運動に奉仕を惜しまない人々も、たくさんあるのであります。さような社會の篤志者を糾合して、ユネスコと申すような、まだ日本では未熟な言葉を持ち出さなくても、あるいは文化協會とかいうような名をもつて、從來のごとく、一面には學校教育にも奉仕し、多面には廣い社會教育の方面から、日本のこの特殊な使命である絶對平和を浸透せしめる運動が、民主的、自主的に行わなければ、とうていこの重大な日本民族の世界への制約は果されないと思うのであります。今風を望んで全國の教育會が解散いたしつつありますが、解散がはたしてその勸告の線に沿うものであるかどうかを私疑いますが解散だけではこれは濟勝れない問題があると思う。こういう意味から、從來の教育會は置いて、また現職教職員諸君の組織せられるものを問題外としても、文部省はさような民主的、自發的な團體が市町村から全國にできることをば御希望にならないのかどうか。またそういうものができるとしたならば、これに對していかような指導の手を差延ばされるか。私は今日の憲法の建前から、私設の團體に補助金などを與えて干渉することの不可能なことは存じておりますけれども、一方に、現に森戸文部大臣は民主外交協會というような名をもつて、ユネスコ運動の熱心な御勸奨をなさつておるのであります。今、全國の教育會が頻々として解體しつつある現象からめましても、廣い見地から見たる國民教育の完成に、単なる學校という機関のみでなく、もつと大きな社會的機構をもつて、これを徹底することに努めねばならぬと私は固く信ずるものであります。この點につきまして、文部大臣の御所件を承りたい。
 なおついでながら、全國の教職員諸君が、この過渡期にいろいろな苦勞を積んで、遂に教職員の待遇を最低線から一般かの官公職員の水準にまで上せた功勞に對しては、私は感謝するものであります。從つて今後の待遇はでこぼこがなくなつて、今まで最低線にあつたと言われる教育者あるいは警察官、郵便局員等非常な薄棒であつた人々も、今後は一定の水準の上に待遇せられることは、すでに保証せられたのでありますから、この上は全國の教育者諸君が、一層進んでこの積極的活動に入るような態度に進まれることをば熱望するものであります。この點におきましては、冬年勤勞教育の權威をもつてお立ちになつておいでになり、深い經驗と職見とをおもちになる森戸文相が、今後教員組合に對していかなる御希望と御計畫とをおもちになつておるのであるか。すでに團體協約は公開の期を過ぎていると思う。これをいかに御處理になるのであるか。私はその邊につきましても、できるだけ具體的のことを承りたい、かように思うのであります。
#11
○森戸國務大臣 ただいま松原委員からの御質問の中心點は、宗教教育と教育會の問題であると思います。宗教教育の問題は、さらにもつと根本的な問題としては、平和主義の教育と言う點から出發していると思います。御指摘のように日本の國は民主的、平和的な文化國家を目ざすということになつておるのでありまして、民主主義の教育という點では、相當に公私ともに力が入れらてるいるのであります。しかし平和主義の教育ということはそれほど徹底していないかの感じがするので、殊に敗戦後の戰禍の後に起ち上る日本、なお今日私どもの當面しております國際情勢等を考慮に入れますと、さらにまた、やがて平和會議に臨まなければならぬ日本の身構えといたしまして、平和主義教育というものが非常な重要性をもつているということは疑いないのであります。反軍國主義ということについては、相當に強く考えられているのでありますけれども、軍國主義反對ということは、必ずしも平和主義を積極的に支持するということには、すぐにはならないのでありまして、私どもはわらに軍國主義反對ということが、積極的平和主義への國民の確信にならなければならず、これにふさわしい平和主義教育というものが、國で取上げられ、國民各層に浸透しなければならぬと存じております。この平和主義の教育について、松原委員が、特に宗教に重點をおかれたということは、きわめて理由のあることと存じまするが、平和主義は、もちろん宗教面においても強く提唱されておりますけれども、宗教と離れた人道主義、また社會運動、婦人運動の方面からも強く主張されているという事實も、私どもは看過してはならぬので、平和主義の教育は、宗教はもちろんその重要な一翼でありますけれども、他のいろいろな側面から平和主義への気與という面も看過してはならぬという點を私は申し上げたいと思うのであります。しかしこれらの中で、また宗教というものが古來平和主義に對して重要な地位を占めてきたということも、まことにお説の通りでありまして、私どもこの點では、殊に諸種の宗教がこの點を重視して、平和主義のほうへその積極的な力を働かしていただきたいと存じております。ただ宗教すべてが平和主義にそのまま推進力となるということの保證はないのでありまして、これは戦争時代における日本の宗教の風潮を考えますならば、私どもは多くの反省を要するところがあるけれども、しかし宗教の根本的なところが世界平和を目ざすことであり、殊に新しい日本において國民の支持を受ける宗教が、さような平和主義に向うものであるということについては、まことにお説の通りであります。
 それでは、學校教育は平和主義を重視しなければならぬ、宗教が平和主義についての重要な力であるとすれば、學校教育に宗教をもつと積極的に認めたらよいではないかというお話でありますけれども、これは他の側面から言えば、民主主義の立場から、一宗一派の宗教でなく、國立、公立の学校においては、これを教えてはならぬという建前をとつておりますので、政治宗教との分離ということの立場から、國立、公立、の學校において宗教を教えるということは、それがいかに平和主義の強い力でありましようとも慎まなければならぬことと存じております。しかし特殊の一宗一派の宗教でなく、宗教的の情操というものが、學校教育において無視されるべきであるとは考えておりません。日本の憲法はそうは規定してしてありませんので、むしろ宗教的な情操というものが児童の中に育成せられるように、または寛容の精神が子供たちの間に伸びていくように、また宗教について、宗教の本質、あるいは宗教の現在の状態、または教祖の傳記その他について學校で教えられるということは、公平な立場から否定するべきものではないのでありますけれども、宗教が公立學校の教壇から教えられるということは、新しい教育制度の上から望ましきことでなく、禁ぜられておるものであることを率直に申し上げたいと思います。
 それに、かような應じた、眞實に平和主義を確信した教育者が養成されなければならぬという御説も至極その通りであります。教育者殊に児童の教育―ただ知識を傳えるということではなく、人間的な指導ということが非常な重要性をもちますので知識を空覺えをしたのではなく、確信をもつた人でなければならぬと思つております。そういう意味におきまして、新しい教育制度は、ただ設備を整え、制度を完備するということでは足らないで、これにあります教える者と教えられる者との人間的なものが重視されなければならぬということは、教育の本旨から考えても明らかなことと存じておりまして、教員養成という點にも、その點に私どは重點がおかれなければならぬと存じております。ただ文部大臣がそういう教員はできるか、できぬか、できるという自信をもつておるかと言うお話でございますが、これはむしろ文部大臣がどう考えるということよりは、國民全體そういう氣になつて、そういうふうに教育者を育てていくという氣持になることが必要なのであつて、民主主義政治のもとにおいては、そのことが最も大事なのかと、私は考えておるのであります。
 第二には教育會に關する問題でありまして、教育會に關しましては、教員組合との間に先ごろからいろいろ紛争のあつたことを、私ども承知いたしておるのでありますが、最近に共同聲明が出されまして、「この最後の決定は會員個々の自由なる意思によつてなさるべきである。日本教育會及び日本教職員組合は右討議が何ものにも拘束されない自由な立場において民主的になさるべきであることを確信し、一切の不必要な抗争を排除し、平和裏に各人がそれぞれの意を儘し、早急に右の意思の決定がなされるよう希望する。」というような共同聲明がなされておりまして、私どもといたしましては教員を基礎としておりますこの二つの團體が、不必要な抗争はこれを避けて、自由なる討議により、しかもその基盤をなしております教員の自由なる意思によつて平和のうちに一定の結論に達せられることを、心から希望している次第であります。教育會につきましては、從來いろいろ問題があつたのでありますが、文部省との關連においては、教育會が文部省の外郭團體であるがごとき感を深くし、しかも在來の文部省の政策がそれを通して浸透するようなことになつておつたというようなことから、教育會の民主化ということが考えられ、そして、文部省の補助はもちろんいろいろな指導干渉というものも一切なくして、自主的なものとしてやつて怒れるという建前になつたのであります。そして民主主義的な機構の上からは私はこれはまことに適當なことと存じておりまして、爾來文部省は教育會に對して、從來のごとき關係はとつておらないのであります。さようなわけでありまして、教育會に對して文部省がどういうことを希望するというようなこともないのでありまして、私どもはこれらの自主的な團體が、その基盤である教職員の方々の自由な意思によつて、適當な結論に到達されることを望んでいるのであります。ただ同じ教員を基盤としておるのでありますが、教職としての機能と違つた昨日をもつておりますので、同じ教員の基盤から、そういうそれぞれの機能を代表するような組織が成り立つということも、きわめて考え得べきものであります。それは名前はどうであれ、在來の教員組合と教育會というような形になり、あるいは教員組合が一本の上に、その組織をその組織の二つのものとしてそれが成り立つか。これはその組織をしております母體の考え方によつてきまるのでありましようが、そういう二つの別々の機能をもつたものとして伸びることが、日本の教育を健全に伸ばしていく上に適當であろうとかんがえられるのであります。
 なおそれに關連してユネスコのお話も出ましたが、ユネスコの問題は、ご案内状を差上げたのは、文部大臣としてではなく、私の關係しております民主外交協會の理事長としてでありましたが、私どもはユネスコの發足言葉にも、戦争は人間の心の中で防備されなければならぬという建前から、教育、科學、文化における國際的な諸民族の間における自由な交流と、また強力とによつて戦争が防備されなければならぬということには、全幅的にわれわれとしては贊成をいたしておりまして、日本の國が國際連合の一員となりますれば、進んでユネスコに參加すべきであると存じておりまするし、また國際平和會議が開かれる前にも、ユネスコに參加する準備は準じなさるべできめると存じます。それがためには、教育、科學、文化に關する緒團體、竝びにそれらに關係している方々の意見が十分に交換されて、それにふさわしい日本の準備態勢ができることが、きわめて望ましいのではないか。それはおそらく民主主義の時代では、民間におけるそういう一つ一つのよい行き方であろうと存じております。これに關連いたしまして、在來の教育界に關係してる方々が、そういう方面に積極的に御協力を願うことは、私どもとしては、きわめて望ましいことと存じております。ただ當面しております教育界の問題とは、それは別のものでありまして、當面の問題は、先ほど申したような形で、自主的に解決されることが望ましいのであります。そしてそれが解決の後に組合團體あるいはそれよりは廣い團體が、さらに民主的自發的な團體として社會教育の全面に活動され、またユネスコのひとつの有力な傘下團體になられるということもきわめて必要なことであるのであります。
 最後に組合運動に關する御意見があり、私がこれに對してどういうふうに考えておるかということであります。私は日本再建の上に、堅實な勞働階級が積極的にこれに贊加し、その推進の力となることが非常に大切なことであり、教育の面におきましても、教育刷新の線におきまして、教員組合が重要な力となつていただくことが望ましいことであると存じております。組合は、さしあたり經済生活權の擁護という側面に力をいれております。これは至極もつともなことでありますが、同時に、私は教職員といたしましては、教職員としての職能についても、だんだんと考慮をしていくようになつてまいらなければならないと存じておりまして、そういう點で一方では働く者として生活を擁護するとともに、他面では教育者として日本再建のための一つの推進力となることが、きわめて望ましいと存じておるのであります。勞働組合一般に對しても、今日最も大きな要求は、ただ賃金の要求、勞働條件の改善という要求だけでなく、生産という點に、殊に日本の危機において、勞働者は十分な關心を持たなければならぬということが、これは公平な立場をとつております日本の勞働運動の指導者も、また連合軍の人々も、同様な見解をもつておるのでありまして、世界各國の勞働運動も、その線を現在においては保つておると私は思います。教員について、生産といえば教育であります。私は教員の団体におきましても、生活權を用語していくとともに、そのもつております教育の機能というものは、教育がほんとうに正しく、新しい日本の建設の線に沿つて進まれるように力を入れていただきたいと思つております。これは忘れられておるわけではないのでありますが、生活の面で困窮のために、ついあとになつておると思いますけれども、今日の日本の危機ということは、単に生産上の危機のみならず、教育上また文化上の危機であるのでありまして、他の勞働者において生産の闘争が展開されると同じように、教育者においてもかような側面における組合運動の線に沿いながら、健全な日本再建の力に、また新しい教育を再建する力になるのではないかと存じておるのでございます。はなはだ不十分でありますが、お答え申し上げます。
#12
○松原(一)委員 私の申し上げましたことに、少し誤解があつたようですが、私は教育の中に宗教を取入れると申したのではございませんで、教育する者の心、態度の中に、高い宗教的な強い信念がなくてはならない。これは絶對に對する強い信念がなければ、世界的なこの生存競争の激しい中に立つて、平和という一大目標を貫くことはできないということを申し上げましたので、從つて今後の教員養成機關であるべき學校の内容には、哲學なり、倫理なり、あるいは宗教史なりさような深いものを取入れて、それが教育者たる人格の根本に根強いものを與えるようなごくふうがないかと申しました。今までの師範學校型ではいかない、かように申したのであります。理科の教員にしましても、體操の教員にしましても、あらゆる教育者の根本的な基礎條件の中に、いわゆる平和の使徒としての教育者、また文化向上の使徒、世界人類への奉仕、あるいは世界各國のへの示範―範を示す者になる高い誇りと熱意と信念とのこもつた者を養成しなければ、今後の教育養成機關としては、十全のものでない、かようなことを私は信ずるがゆえに、申し上げたわけであります。これは私の希望であります。今後教員養成機關をおつくりになるますならば、きわめて手輕いものでないように、さような根深いものが與えられるだけの學科の組織、あるいは教師の選擇、教授陣營というようなものを御選擇いただきたい。一人のりつぱなる信念をもつた正しい教師がおるがために、その學校の學風がきわめて敬虔なものになるという事例は、たくさんあるのであります。過渡期における今日の現象から見ましても、私はもつとおちついた第一義的なものをはつきりつかんだ人々を見出さなくちやいけない、そういう人々によつてこの新しい教育が行われてほしいという希望をもつのであります。この點につきましては、別にお答えをいただきません。さように私が希望しておるということだけここに申し上げておきたいと思うのであります。
 なお文部省は社會教育局をおもちになつておるのでありますが、その社會教育局が機能を發揮する対象を、一體どこにおおきになつていらつしやるのであろうかということをいま一度お尋ね申し上げたい。それは行政機構を通しての手段もありましよう。あるいは學校教育者、あるいは教育者によつて組織せらるるであろう教育會等を通しての御要求もあろうけれども、これはいわゆる民間のもつと自由な教育團體、文化團體あるいは宗教團體、こういうものをば十二分に活用せなければいけない。實は社會教育は從來この機關をもたないのであります。あるいは青年團に働きかけ、あるいは婦人會に働きかけておりますけれども、どうもはつきりした機關をもつておりませんから、お役人の手としては、かゆい所に届かないのであります。やはりこれも今日の民主的な方法によりまして、地方に發生するであろうさような團體を十二分に活用するということ、そういう人々に資料を提供し、あるいはテキストを與え、研究の方法を示して、それをば先方の力に應じてこなし、それをばあるいは宗教方面から、文化方面から、あるいは教育的方面から、これを普及徹底するようにせねばならぬ。その對象がどうも今日まではつきり握られておりぬのであります。私は社會的な教育というものを非常に過大に―過大と申しては語弊がありますが、大きく評價いたしておるのであります。學校教育だけでは、どうしても全國民の教育運動は行われない。成人教育、婦人教育等、この過渡期における日本國民の急を要するいろいろな要求があるのであります。たとえば憲法普及運動のごとき、政治教育運動のごとき、あるいは政府が御要求になつておる新生活運動のごとき、かようなものが単なる一片の聲明では効果がない。これをば握つて津々浦々すみずみまでそれを實現に移すところのこういう組織が欲しいのであります。由來これが形式的に行きますと、社會教育局を通して學校の校長さんはオーヴァー・ワークになうてしまうのである。それはできない、不可能である。そんなできないようなことのために村内をかけまわつておつたのでは、この一番大事な學校教育がおるすになりますからこれは學校の先生方にもお願いしなければならぬが、それは第二義的なものであつて、やはり民間における特殊な教育團體等があつて、常に研究しつつ、日本を正しい方向に、平和文化國家に導いていく全国Kてきなものがあつてほしい、かように思う。その意味からも、私は教育會というお話も無視するのではない、教員諸君の組織せられるものは、もちろん異議ありません、教育積極運動として大いに贊成をいたします。それが發展してほしいのでありますが、しかし、教育諸君のやられる積極運動にも、一つの限界がある。手の及ばない限界がある。そういうところに今後―今、ユネスコのことを問題にしましたのは、かような準備をもつて一日も早く世界の國際連合の中に加盟していこうという御誠意が、文相にもお見えになるのでは私は申し上げたのであります。今後は講和會議にいたしましても、私は講和會議に臨む準備としては、かようないろいろな條件が日本國内にもうすでに發芽をし、發育しつつあるということが、非常に大きな條件になるので、今朝もラジオの關係筋から發表の中に、今囘の新制中學校の完成に對する要求は、全國から火のごとく燃え上がつて、國會にもあびただしい請願がまいつておるのが、總指令部の方にも数十萬通の希望請願がきておるという發表があつたのであります。これは日本國民の必死の要求であるというように發表せられておりますから、私は先般來申しましたけれども、この新制中學校、六年の義務制をを九年に延ばす、この貧乏の中に、この食えない中に、どうしてそういう無謀なことをするかという若干非難はありますが、そこに私は日本國民は、教育ということに對しましては必死であります。今日が苦しいから教育するのであります。明日も苦しいがゆえに教育するのであります。だから、この苦しい中にもどうかしてこの學校を十分につくりたいという熱意に燃えておるのであります。先刻事務的なお答えがありましたけれども、農村には學校がないところがございます。すでに建築が制限せられておるために、九州地方などでも木材がぐつと下がつておる。材木がたくさんあります。ただ資材が揃わないというところから建築の許可がない。やらせるということになるならば、どしどしまでやるのであります。これも私の希望で申し上げるのでありますが、どうかかくのごとき方面からの日本の誠意を、憲法の誓いはうそではなかつた世界を欺くものではない。この苦しい中から、日本國民は平和に對する、また文化の向上に對する實行を必死にやつておるという事實を示していただきたい、それが文部省の今日の重大なる御使命であろう。だから、大災害に應じて豫算が非常に苦しくはありましようけれども、これは絶對にゆるめないで、すでに約束せられましたように、既定豫算の範囲内においては、ぜひこれを實現するように御努力を願いたいということを申し添えて、私の質問を終ります。
#13
○森戸國務大臣 平和主義の教育は、殊に教育者に對する心構えの問題である。その教育の方法に特に關心をおいて、教育者がその點において誇りと熱意とをもつたものとしていただきたいという御要求、これは私も至極ごもつともでありまして、最善の努力をいたしたいと思つております。
 第二の社會教育については、私どもも、學校教育と竝んでその重要性を痛感いたしましておるのであります。もちろん、私どもはアメリカ使節の報告にあるように、最大の希望を子供におきますけれども、しかし、さしあたつて日本をどうするかということが日本の運命を定める點であつて、ここ一、二年の間の日本の政治の行き方というものが、日本の運命を定める、そういう意味で、少年竝びに一般成人の教育ということが、非常な重要性を帯びてくるのであります。私どもはこの點で成人、婦人、勞働者、そして今申しました青年等の學校外における教育は、きわめて重きをおかなければならぬと存じております。そしてそれには、ただ學校の先生だけの協力を仰がずに、現職にないない教育に關係のお方々、宗教關係のお方々等の御協力を得なければならぬと思つております。農村におきましては、殊に公民館を中心としたこういう成人教育の自主的な運動が起ることを、われわれとしては特に望んでおるのであります。
 なお第三に、豫算の問題についての御懇切なるお言葉は、まさに私ども服膺いたしまして、新しい日本の建國の重要な政策としての教育によつて、次代の國民を完成することに努力したいと思います。
#14
○水谷(昇)委員 松原委員の文部大臣に對する教育と宗教の問題に關してであります。文部大臣の御答辯によりますと、これからの日本は、民主的な平和的な文化國家を建設しなければならぬ。この意味合において教育は進めていくのだ。そこで、民主主義の方はよほどやかましく言つておりますが、平和主義に對する積極性はそれほどでもない。平和主義に對する積極性のある者は、人道主義とか、あるいは婦人運動とか宗教であるとか―宗教は戦争の當時には、日本の宗教はそうも考えられないところもあつたが、根本的には平和主義である。それで宗教を教育に取入れていくについては、一宗一派の宗教は國立や公立の學校においては禁止せられているのだ。しかしながら、宗教的な情操を育成涵養しなければならぬ。そこでこの宗教的な情操を涵養しなければならぬ。そこでこの宗教的な情操を涵養育成するについては、宗教に關したいろいろな知識を教えるが、注入したり受賣りしたりするのではいけない、確信でなければならぬ。こういう御答辯をいただいたのでありますが、私は、教育は、完成者が未完成者に對する作用であると考えますから、教師の被教育者に對する關化というものは、非常に大きなものがある、教師の人格が被教育者に甚大な影響をもつものである。こういう意味合から教師の人格が自然に被教育者の光被するものであるというふうに私は考えるのでありますが、この點は文部大臣はどういう見解をおもちになりますか、この私の考えを具認をしてもらいますならば、その被教育者の宗教的情操を育成したり、あるいは涵養することはでいがたいと思います。絶對のものを拜むというような心持になれない者が、宗教的情操を育成するようなことはできにくいと思います。從つて、先ほどの御答辯では、教師の宗教心を養うということについては十分考慮したいということでありますので、御意志のほどは拜察できるのでありますが、特に現在の教職員は宗教教育というものは受けていないのでありますから、宗教的情操を豊富にもつているとか、あるいは信仰をもつているという教員が非常に少いのである。平和なときならまだしも、この敗戦の結果人心が動揺いたしまして、道義も頽廃して、非常に變革のの時期にある場合には、松原委員のおつしやつたように、宗教が非常に大切であると私も考えるのであります。この意味合において、教師自身が信仰のない、確信のないようなことでは、とうてい被教育者に對する宗教的情操を育成あるいは涵養することはできないと思うのであります。この點についての御見解を承りたいのであります。
 時間がありませんから續けてお尋ねいたしますが、松原委員の質問の要點は、教育者その者に對してどういう名案があるか、自信があるかということでありましたが、それに對して文部大臣は、民主主義の今日であるから、それは自發的に教員の間において、あるいは國民全般がそういうふうにしむけていくということであつてほしいというふうに、言葉をそらされたようでありますが、私は人格が他の者に對して光被することを是認いたしますならば、いかに民主主義の時代にあつても、すべて指導者がなければならぬと思います。指導する者があつても、初めて育成せられていくのだ。指導する者があつて、その人格によつて被教育者がヒントを得てくるのだ。こういうことを感じますがゆえに、どうしてもある點までは指導しなければならぬと思う。ただいま、勞働組合運動のことについて御説明がありまして、勞働運動に對しては生産ということに關心をもたなければならぬ。まことにその通りでありまして、教員については生産ということは教育である、こういう簡単なことをおつしやつたのでありますが、これらは教職員の勞働組合に對しても、こういうふうに御説明になり、こういうことを御指導になれば、職能とあるいは、生活の向上をいつたような區別もはつきりわかつて、非常に都合がいいと思います。こういうふうに指導することが最も大切であると考えるのであります。この意味合からいたしまして、大臣の御所見を一つお伺いいたしたいと思います。
#15
○森戸國務大臣 ただいまの第一の點は、教育というものは、殊に私は年少者の教育について、その點が多いと思うのでありますが、人格の影響ということが極めて大きいから、それが確立されなければならぬ。そして宗教の問題については、その人の信仰、あるいは確信というものが求められるのであるから、そういう人々が教育者になることによつて、初めてその目的が達せられるのではないか、こういうような御意味のことと思いましたが、これは私もそう思つておるのであります。ただ私は今日の教育の仕組におきましては、民主主義のもとでは、いわゆる既成の宗教ももちろんそこに考えられますけれども、無神論というものも、當然一つの反宗教ではあるが、一つの宗教的なものとして同列におかるべきものである。そうして無神論者においても、きわめて尊敬すべきか確信をもつた人もあるのでありまして、そういう人々も教育者であられて少しも差支えない。そして無神論の立場から、平和主義を強く主張する人も存在しておるのでありますから。そういう意味で、そういう確信をもつた人々の人格から出る影響力が、きわめて大きいということも、當然に期待されていいし、また宗教學とか、宗教史とかいうことよりは、宗教を語らないで、その人の人柄から出る影響心、ほんとうに子供によい感化を與えていくので、子供の教育の重點はその點にもある。このいわゆる語らざる教育ということにも、十分に考慮すべきものがあると存じております。
 それから第二の點でありますが、私の松原委員に對するお答えは、實は教育者の養成について、ただ知識の末にはしらず、平和の使徒としての確信をもつた者をつくれる自信があるかというものがつくられていく自信があるかというお話であつたと思う。これは私個人の自信とは別であつて、國がそういう方面に努力するところに大きな影響力をもつておる、決定的な力がそこにあると存じます。それは實は國民が、そしてさしあたりは國會、また文教委員の皆様方に決定していただくので、文部大臣はむしろそれに從つて文政をとつていくというところに、その努めがあると存じておるのであります。ただこの教育というものは、一般の命令とは別に、指導という大きな意味をもつている。殊に年少者の教育という側面においては、指導ということが重要な役割をもつているということについては、まことに御同感でありまして、そういう側面についての私どもの努力は決して怠つてはならないと思つておりまするし、私どもはなはだ不敏ではありまするけれども、おのおのそれについての一定の自信をも、もつていると申して差支えないと思うのであります。
#16
○水谷(昇)委員 ただいま無神論者もやはり教育に携わつて結構であるということでありますが、私は無神論者を唱えるような人は、十分その宗教について研究をして、しかる後に無神論である。こういうふうで、宗教については十分理解のあるかただと考えます。そういう理解のある方でありますなら、被教育者に對してもよい影響を與えるかもしれませんが、ただ投げつぱなしの無神論者では、これはおもしろくない、こういうふうに私は考えます。そこでただいま大臣は、やはり人格が被教育者に自然に光被するのだ、語らない、言わない、黙つておつてその人格に觸れて感化をさせるのだという御意見を御發表になりましたが、その通りであります。つきましては、文部大臣の宗教に關しての御確信とか、あるいは無神論であるとか、その點を參考に拜聽いたしまして、文部大臣の人格がやはり教員全體、あるいは國民に光被するように拜聽したいと思います。
#17
○森戸國務大臣 今のお話につきましては、また別の機會にお話いたしたいと思いますが、無神論についても、宗教家についても、私は確信ということを申しましたが、宗教を信ずる人のも、相當あやふやな人もありますし、無神論を言う人にも、通り一片のことを言う人もありまして、そういう人はどちらも私は困ると思います。宗教について正しい確信と信仰をもつた人が私は適當であると思うし、無神論と言うことについてもそういうふうに考える。私は知人にも幾多あるということを申したわけであります。
#18
○柏原委員 文部大臣の御意見を伺いまして、大分わかりましたが、なおはつきりさせたいと思う點がありますので伺いたいと思います。
 この前の議會で提案されました宗教情操教育決議に對しましては、社會黨の一部には、あるいは反對の人もあつたようでありましたが、文部大臣はどういう風にお考えでありましようか。
#19
○森戸國務大臣 正しい意味で、私は宗教的な情操教育というものが樹立されるということは、まことに結構であると思います。ただこれについては、私は宗教自身も十分に反省されなければならぬではないか。すべての宗教がありのままの形で、戦争前から承け繼いだ形で、それがすぐに宗教情操と考えられていくということでは、殊に新しく日本が發展する場合には、多くの問題が起り得るのであります。その點で宗教が正しい姿に返るための反省をしつつ、宗教情操が教育の上によい影響をもつということはかんがえております。
#20
○柏原委員 先ほどの松原さんの、教育者が宗教哲學とか、あるいは宗教史のようなものを教育養成機關の學科の中に入れたらどうかという具體的な話に對しまして、大臣は深みのある、信念のある指導者を作る方面に大いに努方しようというお話を伺つたのでありますが、その意味の内容は、そういう師範教育の中に、宗教史とかあるいは宗教情操に關係したような學科を入れることに努力なさるのですか、それともただ深い人格者をつくる方面に漠然と努力しようとおつしやてるのですか、その間のところを御説明願いたいと思います。
#21
○森戸國務大臣 これはそれ  師範教育課で大體決めることになるのでありますが、師範教育については、宗教的な基礎的なものの學科についての考慮は拂わるべきものであると私は考えております。
#22
○柏原委員 地方の學校に寄りましたら、宗教に關係講義をするとか、あるいは宗教文化公演會という場合でも、地方の學校では、學校の講堂を貸すことそれ自身が一つの宗教教育になつて、それは憲法違反だから貸せないというような言い方をするところもあるのでありますが、實際問題としていかがなものでありましようか。
#23
○森戸國務大臣 それは、官立、公立學校の正規の教育の中に宗教が取入れてはならぬということであつて、學校以外の場合に宗教的のものに利用するという機會を與えることが憲法違反だというわけではにのであります。
#24
○柏原委員 宗教情操に關する講演會とかは、從來學校もやつておつたのでありますが、新憲法ができて、こういうものをやる場合、學校によつてはそれを受ける校長もあれば、受けない校長もあるわけですが、これはどうなるのでございますか。
#25
○森戸國務大臣 今のお話については、特殊な宗教の團體、殊にそこで宗教的儀式を營むというような場合には、學校を貸すということは適當でないと思います。ただいろいろな團體が講演會をするということで學校當局に話をされて、そうしてその講師がある宗教家であるという場合もありますのが、教育會で、たとえばキリスト教の人を呼ぶあるいは佛教の人を呼ぶというような場合、學校の講堂を使うことは差支えないと思います。
#26
○柏原委員 児童に對して、お寺の坊さんが人生を論ずるような、お説教めいたことをやつておつた、これが新憲法になつてから絶對にいかぬという。しかもそれは一宗一派というより、宗教情操的なものを講演するという、そういう場合はどうですか。
#27
○森戸國務大臣 私立學校、殊に宗教學校は別でありますが、公立、官立の學校で児童が宗教家から話しを聽くということは、教育の建前から私はよくないと考えます。ただ大きな生徒が、宗教の團體、たとえばキリスト教青年會とか、いろいろをつくつてそういう人々がその仲間で話をするというのは差支えないと思いますけれども、學校當局として、學校の子供に特定の宗教的の話を聽かせるということは、よろしくないと思います。
#28
○柏原委員 人生の修養の範圍を盛るようなものならいかがですか。
#29
○森戸國務大臣 それが一宗一派に偏しなければ、問題ないと思いますが、いろいろ誤解が起ることもありますので、そういう點が多少實際においては問題になるのじやないかと思います。ですから、學校當局によつては、そういう問題が起りそうな場合には、それは困るという判斷をする所もあるかもしれませんし、これは人といろいろな事情によると思うのです。
#30
○柏原委員 學校長が判斷して、これならよかろうというものでしたら、差支えないわけですか。
#31
○森戸國務大臣 差支えないわけですが、ただ、やつてみて、それを聽いた人が、あれはどうも特殊の宗教であるという。プロテストもありえると思うのです。ですから、そういうことも學校當局で考えて、よほど愼重であろうと考えられます。そういう心配がないことが明らかな人であつたら、問題はないと思うのです。
    ―――――――――――――
#32
○黒岩委員 議事進行について―時間も相當繼つたようでありますから、私の質問の中で政府委員から答辯なさるように申し上げておきました三つの問題は、次會に御答辯を願えばよいと思います。さらに、本日もすでに零時を相當まわつておりますが、こういうふうにしてまだ論議が盡きぬということの原因がどこにあるかということを、委員長初め委員の方は十分お考え願いたい。文教を論じ宗教を論ずる者が、みずからの責任というものに對して、いま少し強く考えてほしいという氣持がございます。それで、次會後は定刻に必ず出席をするという意氣ごみをもつて全委員の方がおいで願いたいと思つておりますので、その點を委員長からもともととお示しを願いたいと思います。よんどころなくお差支えのある方は、所屬しておる黨から数名の委員が出ておりますので、そのなかの代表者たる者がその様子をよく確かめた上で、こちらへ參りまして、全貌がはつきりいたしますように計らつていただきたいと思います。
#33
○久保委員 各黨ともそうだろうと思うのですが、十二時半から一時半ごろにかけて、黨のいろいろな會合があるとおもうのです。實はそれに非常に困るわけです。そこでこの委員會は、大體居間黒岩君のお話の通り、十時から初めて十二時までには終る、特別緊急のものでない限りは、一應私はそういうふうにしていただきたいと思うのです。今日の場合でも、ぜひ今日聽いておかなければ困るというようなことでなかつた。どうぞそういうことにしたいものだと思います。實はわれわれも今日の會合にとうとう出席できなかつた。ほかの方もそうだろうと思うのですが、そういうふうにしたいと私は思うのです。いかがでしよう。(「贊成」と呼ぶ者あり)
#34
○松本委員長 ただいまの黒岩委員竝びに久保委員の御提案まことにごもつともだと存じます。どうもいつも閉會が遅れるのが、こういう原因になると思いますので、やはりきつちり開會するようにお互いに努めたいと存じます。なお政府當局におかれましても、ややもすれば委員が出ておる場合に當局が來られないというようなことで遅れた場合も、今まで一、二囘あつたと記憶しておりますので、文部當局におかれましても時間厳守をお願いいたしたい、かようにお願いします。なお本日は他にまだいろいろ御發言の御希望もあると思いますが、餘ほど時間が過ぎていますから、これで散會いたしたいと存じます。
    ―――――――――――――
#35
○松本委員長 終りにいまひとつお諮かりいたしたいと存じますが、この委員會におきまする所管事項についての文部當局からの説明聽取は、大體各部にわたつて一應終つた思うのであります。そこでこの際所管事項中の、教育及び教育制度に關する事項を取上げまして、國政調査の承認を要求し、調査を進めてみたいと思いますが、この點につきまして御異議がございますまいか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#36
○松本委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。なお具體的な問題につきましては、追つて小委員會でも設けまして調査研究をいたしたいと存じます。この點も併せて御了解を願つておきたいと思うのであります。
 それでは本日はこれで散會いたします
   午後一時六分散會
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト