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2004/10/27 第161回国会 参議院 参議院会議録情報 第161回国会 本会議 第4号
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2004/10/27 第161回国会 参議院

参議院会議録情報 第161回国会 本会議 第4号

#1
第161回国会 本会議 第4号
平成十六年十月二十七日(水曜日)
   午前十時三分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議事日程 第四号
  平成十六年十月二十七日
   午前十時開議
 第一 国務大臣の報告に関する件(平成十六年
  の台風・新潟県中越地震災害について)
 第二 下級裁判所の設立及び管轄区域に関する
  法律の一部を改正する法律案(内閣提出、衆
  議院送付)
 第三 一般職の職員の給与に関する法律等の一
  部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付
  )
 第四 防衛庁の職員の給与等に関する法律の一
  部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付
  )
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、日程第一
 一、台風第二十三号等による風水害及び新潟県
  中越地震災害対策に関する決議案(風間昶君
  外七名発議)(委員会審査省略要求事件)
 一、永年在職議員表彰の件
 一、裁判官弾劾裁判所裁判員及び裁判官訴追委
  員辞任の件
 一、裁判官弾劾裁判所裁判員等各種委員の選挙
 一、国家公務員等の任命に関する件
 一、日程第二より第四まで
     ─────・─────
#3
○議長(扇千景君) このたび、相次ぐ台風及び新潟県中越地震により多くの尊い命が失われ、各地に甚大な被害がもたらされましたことは、誠に痛恨の至りに堪えません。
 会議を開くに先立ち、犠牲となられました方々の御冥福をお祈りいたし、その御遺族に対しまして、衷心よりお悔やみ申し上げます。また、負傷されました方々、避難生活を強いられている方々を始め、被害に遭われました方々に心からお見舞いを申し上げます。
     ─────・─────
#4
○議長(扇千景君) これより会議を開きます。
 日程第一 国務大臣の報告に関する件(平成十六年の台風・新潟県中越地震災害について)
 村田国務大臣から発言を求められております。発言を許します。村田国務大臣。
   〔国務大臣村田吉隆君登壇、拍手〕
#5
○国務大臣(村田吉隆君) 本年は、梅雨前線豪雨や十個もの台風の上陸により、全国各地で大きな被害が発生いたしました。
 そのうち、主な台風による被害及び政府の対応について報告いたします。
 台風第十号、台風第十一号は、それぞれ七月三十一日、八月四日に上陸し、前線の活動と相まって大雨となり、四国、中国地方を中心に各地で土砂災害や浸水被害が発生しました。
 台風第十五号は、八月二十日に上陸し、四国、九州を中心に各地で大雨被害、九州から北海道にかけての主に日本海側の各地で暴風被害が発生しました。
 台風第十六号は、八月三十日に上陸し、九州、四国及び近畿地方の各地で五百ミリを超える大雨となり、一年を通して最も潮位が高い時期でもあったことから、瀬戸内海沿岸において記録的な高潮となったところもありました。四十一都道府県におきまして、死者十四人、行方不明者三人、全壊二十九棟、床上浸水・床下浸水約四万六千棟などの被害が発生しております。
 台風第十八号は、九月七日に上陸し、広島市で最大瞬間風速六十・二メートルを記録したのを始め、全国各地で記録的な強風による被害をもたらしました。船舶の事故による死者二十三人、行方不明者三人を含め、死者四十一人、行方不明者四人、全壊百九棟、半壊八百四十八棟などの被害が発生しております。
 台風第二十一号は、九月二十九日に上陸し、三重県で記録的な豪雨となったほか、四国、近畿地方の各地で四百ミリを超える大雨となりました。三重県、愛媛県等におきまして、死者二十六人、行方不明者一人、全壊七十九棟、半壊二百七十三棟、床上浸水・床下浸水約一万九千七百棟などの被害が発生しております。
 私も先日、台風第十六号、第十八号及び第二十一号の被災地である三重県や広島県、岡山県に赴き、被災状況等を視察いたしました。実際に土砂災害の現場や浸水家屋等の現場の惨状を目の当たりにし、改めて台風による被害の大きさ、悲惨さを再認識した次第であります。
 台風二十二号は、十月九日に上陸し、静岡県等で暴風、大雨となり、死者六人、行方不明者二人、全壊百六十七棟、半壊二百四十四棟、床上浸水・床下浸水約四千八百棟などの被害が発生しております。
 台風二十三号は、本年最大の台風であり、十月二十日に上陸し、西日本から東北地方の広い範囲で暴風、大雨、高波となりました。京都府、兵庫県、岡山県、香川県等で死者八十二人、行方不明者八人、全壊百九十八棟、半壊四百九十五棟、床上・床下浸水約五万七千棟など広域的に大きな被害となったことから、十月二十一日に災害対策基本法に基づく非常災害対策本部を設置し、応急対策及び復旧・復興対策に全力を尽くすことを確認いたしました。
 また、二十二日には私自身が政府調査団の団長として、兵庫県及び京都府の被災地に赴いたほか、関係閣僚による調査を実施しております。
 これらの台風災害に対する政府の対応といたしましては、自衛隊の災害派遣、緊急消防援助隊や警察広域緊急援助隊の派遣、災害救助法の適用等により万全の応急対策を取っております。
 また、被災者生活再建支援法については、床上浸水等の被害の状況を踏まえて地方公共団体において弾力的な運用が図られるよう指導し、積極的に活用してまいります。
 災害復旧事業につきましては、地方公共団体と密接な連携を図りつつ、被害状況の早期把握に努め、復旧対策を速やかに実施しているところであります。
 激甚災害の指定につきましては、台風第十号及び第十一号につきましては既に激甚災害に指定しており、このほかの災害につきましても復旧事業費等の迅速な把握に努めているところであります。
 これらの措置により、被災者の支援、被災地の早期復旧・復興に万全を期してまいります。
 また、政府では、先般、七月梅雨前線豪雨や一連の台風災害等で明らかとなった課題を踏まえ、有識者から成る検討会を開催し、防災情報の伝達や高齢者等要援護者の救援体制について改善策を検討し、年内に骨子をまとめた上、年度内に取りまとめたいと考えております。
 続きまして、新潟県中越地震につきまして報告いたします。
 十月二十三日午後五時五十六分ころ、新潟県中越地方を震源とするマグニチュード六・八の地震が発生したのを皮切りに、同日午後六時十一分ころにはマグニチュード六・〇の地震が、さらに同日六時三十四分ごろにはマグニチュード六・五の地震が発生しました。これらの地震により、新潟県小千谷市、十日町市で最大震度六強を、新潟県の中越地方を中心に震度六弱が観測されました。その後も余震が続いております。
 被害状況でありますが、昨日の時点で、死者二十七人、行方不明者三人、負傷者千三百六人、全壊三百九十五棟、半壊四百三十五棟などとなっております。山古志村や十日町市では孤立住民が多数発生しました。また、新潟県内で約十万三千人の方が避難所に避難されておられます。
 ライフラインにつきましては、東北電力管内で約二万九千戸が停電、ガス、水道は、新潟県内でそれぞれ約五万六千戸、約四万五千戸が供給停止となっております。
 上越新幹線は、走行中の列車が脱線し、越後湯沢駅―新潟駅間が運転中止となっております。
 さらに、河川、道路、鉄道、文教施設、社会福祉施設につきまして、多数の被害が生じております。
 次に、政府の対応でありますが、災害発生に伴い、直ちに関係省庁の局長等による緊急参集チームが官邸危機管理センターに参集し、被害の情報把握に努めるとともに、自衛隊、警察広域緊急援助隊、緊急消防援助隊等を被災地に派遣し、総力を挙げて災害応急対策を進めてまいりました。発災翌日には、被害の甚大性にかんがみ、災害対策基本法に基づく非常災害対策本部を設置し、被災者の救出・救助活動に全力を尽くすこと、実動部隊の広域応援を増援すること等の方針を決定するとともに、私自身、政府調査団の団長として被災現場を視察いたしました。
 現地では、避難所に避難されている方々を激励するとともに、上越新幹線の脱線現場、大規模な山地崩壊現場等を視察いたしました。実際に現地の状況を目の当たりにいたしまして、今回の地震による被害のつめ跡の大きさを改めて認識した次第であります。
 被災された自治体からは、食料や毛布等の支援や道路等の復旧につきまして要望がありました。食料につきましては、災害対策本部会議を開催し、直ちに関係省庁が協力し、自衛隊機などにより輸送することとし、群馬県等の近隣県や、スーパー、コンビニエンスストアなどの民間企業による食料支援につきましても、情報共有や自衛隊機の活用などにより、積極的に支援することといたしました。また、毛布につきましても、要請を受けて直ちに対応しております。今後とも、新潟県を通して被災地で不足している生活物資の状況を把握し、関係省庁で連携して、速やかな供給に努めてまいります。
 また、政府におきましては、同日、内閣総理大臣出席の下、新潟県中越地震関係対策会議を開催し、新潟県、市町村とも十分に連携し、政府一体となって応急対策を更に強化し、全力を挙げることといたしました。さらに、二十五日には、新潟県庁内に置かれた政府の現地連絡調整室の体制を強化して現地支援対策室とし、被災市町村のニーズを把握し、新潟県と連携してきめ細かい支援を行うことといたしております。
 今般の災害でお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
 被災された方々が一日も早く安心した生活に戻ることができるよう、被災者への支援や被災地の速やかな復旧等につき、政府を挙げて対策に取り組み、万全を期してまいりたいと考えております。
 以上、報告させていただきます。(拍手)
     ─────・─────
#6
○議長(扇千景君) この際、お諮りいたします。
 風間昶君外七名発議に係る台風第二十三号等による風水害及び新潟県中越地震災害対策に関する決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○議長(扇千景君) 御異議ないと認めます。
 よって、本決議案を議題といたします。
 まず、発議者の趣旨説明を求めます。風間昶君。
    ─────────────
   〔議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔風間昶君登壇、拍手〕
#8
○風間昶君 台風第二十三号等による風水害及び新潟県中越地震災害対策に関する決議案
  本年は、既に史上最多となる十個の台風が相次いで襲来し、また、去る二十三日には、震度六強の直下型地震が新潟県中越地方を襲うなど、全国各地において未曾有の自然災害が多発し、尊い人命、財産に甚大な被害が生じている。
  本院は、ここに院議をもって、風水害、地震災害等によって犠牲となられた方々に対し、深甚なる哀悼の意を表するとともに、被災された方々に衷心よりお見舞い申し上げる。
  台風第二十三号等本年の風水害による死者・行方不明者は、既に二百名を超え、昭和五十七年の長崎水害以来の大災害となった。また、地域の農林水産業、商工業、暮らしに欠かせない住家及び公共土木施設等に壊滅的な打撃を与え、憂慮すべき事態を招いている。
  新潟県中越地震においては、多数の死傷者が発生し、さらには、高速走行中の新幹線「とき」の脱線という極めて危険な事故が発生した。今なお、断続的な余震におびえながら約十万人の被災者が避難を余儀なくされ、不自由な生活に苦しむ中で、一日も早く元の暮らしに戻ることを切望している。
  政府においては、これらの自然災害に係る応急対策、復旧・復興対策に全力を挙げて取り組み、喫緊の対策を講ずることはもとより、最近の災害の特殊性や我が国の脆弱な国土特性等を踏まえ、中・長期的かつ抜本的な災害対策を講ずべきである。
  以上のような観点に立って、政府は、地方公共団体、ボランティア団体、国民等と連携し、特に、次の事項について万全の措置を講ずべきである。
 一、被災者の避難生活に必要な物資、応急仮設住宅等の確保を図るとともに、高齢者等に関する医療・救護体制の充実に努めること。
 二、被災者の実態に応じたきめ細かな支援対策を講ずるため、被災者生活再建支援法の積極的かつ柔軟な活用等を図ること。
 三、被災した農林漁業者、中小企業者に対する十分な支援対策を講ずるとともに、中小企業に係る雇用の安定化対策を講ずること。
 四、道路、鉄道、ライフライン等の被災施設の早期復旧を図ること。特に、上越新幹線の早期復旧を図るとともに、全国の新幹線の耐震性の強化のため、早急に対策を講ずること。
 五、相次ぐ災害の復旧・復興を図るため、積極的かつ十分な財政措置を速やかに講ずること。
 六、集中豪雨、地震等に係る観測・予報体制等の充実強化に努めるとともに、防災情報の確実な伝達と高齢者等が安全かつ迅速に避難できる体制の早期整備を図ること。
 七、水害、地震等による被害を軽減するため、河川堤防等に係る施設の整備、住宅の耐震化の促進等に努めること。
  右決議する。
 議員各位の皆様の御賛同を何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#9
○議長(扇千景君) これより採決をいたします。
 本決議案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#10
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#11
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百二十五  
  賛成           二百二十五  
  反対               〇  
 よって、本決議案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
#12
○議長(扇千景君) ただいまの決議に対し、村田国務大臣から発言を求められました。村田国務大臣。
   〔国務大臣村田吉隆君登壇、拍手〕
#13
○国務大臣(村田吉隆君) ただいま議決になりました決議につきましては、その趣旨を尊重し、被災者の支援、災害の応急・復興対策、さらには今後の防災対策等に一層の努力をしてまいる所存であります。(拍手)
     ─────・─────
#14
○議長(扇千景君) この際、永年在職議員表彰の件についてお諮りをいたします。
 議員江田五月君は、国会議員として在職すること二十五年に達せられました。
 つきましては、院議をもって同君の永年の功労を表彰することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○議長(扇千景君) 御異議ないと認めます。
 同君に対する表彰文を朗読いたします。
   〔江田五月君起立〕
 議員江田五月君 君は国会議員としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました
 参議院は君の永年の功労に対しここに院議をもって表彰します
   〔拍手〕
    ─────────────
#16
○議長(扇千景君) 青木幹雄君から発言を求められました。発言を許します。青木幹雄君。
   〔青木幹雄君登壇、拍手〕
#17
○青木幹雄君 私は、皆さんのお許しをいただき、本院議員一同を代表して、ただいま永年在職のゆえをもって表彰されました江田五月先生に対しまして、一言お祝いの言葉を申し述べさせていただきます。
 江田先生は、昭和五十二年の第十一回参議院議員通常選挙において初当選をされ、六年一か月の任期を全うされた後、第三十七回衆議院議員総選挙において当選されて衆議院議員に転じ、連続して四回の当選を数え、十二年十か月の長きにわたり衆議院議員として御活躍をしてこられました。平成十年には、第十八回参議院議員通常選挙において当選され、再び本院議員に転じ、このたび国会議員として在職二十五年に達せられたのであります。この間、江田先生は、細川内閣の科学技術庁長官として国政の中枢に参画され、また、本院において国家基本政策委員長として重責を担われ、その卓越した政治手腕を遺憾なく発揮をしてこられました。
 一方、所属政党におきましては、社会民主連合代表、日本新党副代表、民主党副代表等の要職を歴任され、現在は民主党・新緑風会の参議院議員会長の重責を担っておられます。
 このように、先生は、高い見識と豊富な政治経験に基づき、我が国議会政治発展のため多大の貢献をしてこられました。
 ここに、我々議員一同は、先生の二十五年の御功績に対し、深甚なる敬意を表しますとともに、本日、栄えある表彰を受けられましたことに心から祝意を表する次第であります。
 現在、我が国は、金融・経済システムや社会保障制度といった各方面において構造改革が推し進められている最中であります。上向きつつある景気の動向にもまだまだ予断を許さないものがあります。一方、国外に目を転じても、激動する国際情勢の中で様々な外交課題が山積をいたしております。
 国民が国会議員に負託した願いはますます大きく、国会の果たすべき役割と責務は日々重くなってきております。とりわけ参議院におきましては、その独自性の発揮が今までにも増して求められているところであります。
 江田先生におかれましては、どうか、今後とも御健康に留意され、国民のため、参議院のため、そして我が国議会制民主主義の発展のため、なお一層の御尽力を賜りますよう切にお願いを申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
 おめでとうございました。(拍手)
#18
○議長(扇千景君) 江田五月君から発言を求められました。発言を許します。江田五月君。
   〔江田五月君登壇、拍手〕
#19
○江田五月君 大災害で被災された皆さんに心からお見舞いを申し上げます。
 そのような中、誠に恐縮ですが、お許しをいただき、一言お礼を申し上げます。
 ただいま、私の永年在職につき、院議による表彰を賜りました。また、青木幹雄自民党参議院議員会長から身に余るお祝いの言葉をいただきました。私には過ぎた光栄であり、顔が赤くなる思いです。ただただ感謝するのみです。誠にありがとうございました。
 この栄誉は、もとより、これまでの各選挙で何の見返りも求めずに私を支持してくださった有権者の皆さんの御支援があったればこそで、心から感謝いたします。
 思い起こせば、最初の選挙は昭和五十二年、一九七七年の夏でした。私は、政治家の家に育ったので、政治への関心は強かったのですが、大学卒業の後、父の悪戦苦闘ぶりを見て、日本の政治の可能性に絶望し、その対極にある司法に職を求めていました。
 ところが、本院に十二年、衆議院に十三年、永年表彰も受けた父が、その年の春、政治生命を懸けて新しい道を踏み出し、その直後に中道に倒れました。それも、私の誕生日に合わせるように、急いで旅立ったのです。政治に一身をささげ尽くすその姿を目の当たりにし、小ざかしい理屈で政治に絶望などという己の愚かさを悟り、父の残した道に従って、夏の参議院全国区選挙に立候補。今も本院に御在職の田英夫さんに続き、百三十九万余の皆さんの御投票で、第二位当選の栄誉を与えていただきました。社会市民連合という新党で、当選は私一人。翌年、田さんたちと社会民主連合を立ち上げましたが、長くミニ政党のままでした。
 初当選の瞬間、少なくとも私の任期六年の間は新しい政治を求める動きは消させないと腹を固めていました。以来今日まで、道のない荒野を手探りで歩いてきました。過ちも多かったと思います。父が表彰を受けたとき、請われて色紙に「議員二五年、政権も取れず、恥ずかしや」と揮毫しました。まだ現在のところ、親子二代で恥ずかしやです。表彰を受けていいものか迷いましたが、ここは素直に同僚の皆さんの御好意を受けることにしました。
 今、新しい政治への胎動はだれも押しとどめることができないほど大きくなってきました。政治は可能性の技術です。私たちの未来は豊かな可能性にあふれているのです。これを閉じ込めている既成の干からびた政治を終わりにし、国民の可能性を最大限に解き放し、みずみずしい発想で新しい時代を開くときがすぐそこに来ているのを感じます。
 私が求めてきたものは二つあります。その一つは、市民の政治です。国民の願いが素直に通ずる政治の実現です。今なお、政治と金、平和や人権、命や暮らしなど、まだまだ庶民感覚と大きく隔たっているところがあります。しかし、透明性や説明責任が大切な政治的価値と認められるところまでは確かにたどり着きました。
 もう一つは、政権交代のある政治です。この目標は、やっと今、単なる夢や掛け声でなく、かなりの手ごたえを感ずるところまで来ました。もちろん、与党の皆さんも簡単には政権を渡してくれないでしょう。厳しい試練が続くと思います。愛のむちと受け止める覚悟です。
 有り難いことに、この夏の選挙で三たび本院に議席を与えられました。これから六年間、皆さんとともに切磋琢磨に努め、学生時代にゼミで発表した吉野作造博士の言葉で言えば、憲政の本義を達成するため、全力を尽くす決意を新たにしています。
 本日は、本当にありがとうございました。(拍手)
     ─────・─────
#20
○議長(扇千景君) この際、国会議員として永年にわたり在職されました前議員の表彰についてお諮りいたします。
 国会議員として二十四年の長きにわたり在職されました本岡昭次君に対し、永年の功労を表彰することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○議長(扇千景君) 御異議ないと認めます。
 よって、同君を表彰することに決しました。
 表彰式は、追って議長において執り行います。
     ─────・─────
#22
○議長(扇千景君) この際、お諮りいたします。
 南野知惠子君及び松田岩夫君から裁判官弾劾裁判所裁判員を、岩井國臣君及び吉村剛太郎君から裁判官訴追委員を、それぞれ辞任したいとの申出がございました。
 いずれも許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#23
○議長(扇千景君) 御異議ないと認めます。
 よって、いずれも許可することに決しました。
     ─────・─────
#24
○議長(扇千景君) この際、欠員となりました
 裁判官弾劾裁判所裁判員、
 裁判官訴追委員各二名、またあわせて
 日本ユネスコ国内委員会委員一名の選挙
を行います。
 つきましては、これらの各種委員の選挙は、いずれもその手続を省略し、議長において指名することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#25
○議長(扇千景君) 御異議ないと認めます。
 よって、議長は、
 裁判官弾劾裁判所裁判員に桜井新君及び竹山裕君を、
 裁判官訴追委員に阿部正俊君及び泉信也君を、
 日本ユネスコ国内委員会委員に有村治子君を、
それぞれ指名いたします。
     ─────・─────
#26
○議長(扇千景君) この際、国家公務員等の任命に関する件についてお諮りいたします。
 内閣から、
 公認会計士・監査審査会委員に藤沼亜起君を、
 電気通信事業紛争処理委員会委員に香城敏麿君、田中建二君、富沢木実君、森永規彦君及び吉岡睦子君を、
 公安審査委員会委員長に田中康久君を、同委員に長谷部由起子君、西室泰三君及び寺田輝介君を、
 中央労働委員会委員に山口浩一郎君、荒井史男君、古郡鞆子君、岡部喜代子君、柴田和史君、尾木雄君、佐藤英善君、椎谷正君、菅野和夫君、曽田多賀君、林紀子君、山川隆一君、野崎薫子君、廣見和夫君及び渡辺章君を、
 運輸審議会委員に小野孝君、長尾正和君及び廻洋子君を、
 また、公害健康被害補償不服審査会委員に大西孝夫君及び田中義枝君を
任命することについて、本院の同意を求めてまいりました。
 これより採決をいたします。
 まず、公認会計士・監査審査会委員並びに公安審査委員会委員のうち西室泰三君及び寺田輝介君の任命について採決をいたします。
 内閣申出のとおり同意することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#27
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#28
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数          二百十九  
  賛成            百二十七  
  反対             九十二  
 よって、同意することに決しました。
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
#29
○議長(扇千景君) 次に、電気通信事業紛争処理委員会委員、中央労働委員会委員のうち山口浩一郎君、荒井史男君、古郡鞆子君、岡部喜代子君、柴田和史君、佐藤英善君、菅野和夫君、曽田多賀君、林紀子君、山川隆一君、野崎薫子君及び渡辺章君、運輸審議会委員並びに公害健康被害補償不服審査会委員のうち田中義枝君の任命について採決をいたします。
 内閣申出のとおり同意することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#30
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#31
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数          二百十九  
  賛成            二百十九  
  反対               〇  
 よって、全会一致をもって同意することに決しました。
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
#32
○議長(扇千景君) 次に、公安審査委員会委員長及び同委員のうち長谷部由起子君の任命について採決をいたします。
 内閣申出のとおり同意することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#33
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#34
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数          二百十八  
  賛成            二百十一  
  反対               七  
 よって、同意することに決しました。
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
#35
○議長(扇千景君) 次に、中央労働委員会委員のうち尾木雄君、椎谷正君及び廣見和夫君並びに公害健康被害補償不服審査会委員のうち大西孝夫君の任命について採決をいたします。
 内閣申出のとおり同意することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#36
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#37
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数          二百十九  
  賛成            二百十六  
  反対               三  
 よって、同意することに決しました。
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
     ─────・─────
#38
○議長(扇千景君) 日程第二 下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。法務委員長渡辺孝男君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔渡辺孝男君登壇、拍手〕
#39
○渡辺孝男君 ただいま議題となりました下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、法務委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、最近における市町村の廃置分合等に伴い、簡易裁判所の名称並びに所在地及び管轄区域の表示を改めようとするものであります。
 委員会におきましては、裁判所の管轄区域を法律で定める理由、簡易裁判所の設置基準と統廃合の考え方、簡易裁判所の存在意義と利用者の実態等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。
 質疑を終局し、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#40
○議長(扇千景君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#41
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#42
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数          二百二十  
  賛成            二百二十  
  反対               〇  
 よって、本案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
     ─────・─────
#43
○議長(扇千景君) 日程第三 一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。総務委員長木村仁君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔木村仁君登壇、拍手〕
#44
○木村仁君 ただいま議題となりました法律案につきまして、委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、人事院の給与改定に関する勧告にかんがみ、一般職の国家公務員の教育職俸給表及び指定職俸給表の改定等を行い、あわせて、民間準拠を基本に寒冷地手当の支給地域、支給額等の改定等を行おうとするものであります。
 委員会におきましては、新潟県中越地震災害に際しての緊急消防援助隊の活動状況、恒常的長時間労働の打開策等勤務時間をめぐる諸課題、寒冷地手当の抜本的見直しの理由と支給基準の在り方、給与構造の見直しとその問題点等について質疑が行われました。
 質疑を終局し、討論に入りましたところ、日本共産党を代表して吉川春子委員より反対する旨の意見が述べられました。
 討論を終わり、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
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#45
○議長(扇千景君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#46
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#47
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数          二百十九  
  賛成             二百十  
  反対               九  
 よって、本案は可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
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#48
○議長(扇千景君) 日程第四 防衛庁の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。外交防衛委員長林芳正君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
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   〔林芳正君登壇、拍手〕
#49
○林芳正君 ただいま議題となりました防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案につきまして、外交防衛委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、国立大学の法人化等により、一般職職員給与法別表の教育職俸給表(二)が廃止されること等に伴い、同表の適用を受けていた陸上自衛隊少年工科学校教官等に対し適用する俸給表として、自衛隊教官俸給表を新たに設けること、その他所要の措置を講じようとするものであります。
 委員会におきましては、自衛隊生徒の教育の現状と自衛隊における教育訓練の在り方、寒冷地手当削減に伴う予算の歳出節減等について質疑が行われましたが、詳細は会議録によって御承知願います。
 質疑を終え、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
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#50
○議長(扇千景君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#51
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#52
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数          二百十九  
  賛成            二百十九  
  反対               〇  
 よって、本案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
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#53
○議長(扇千景君) 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時五十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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