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2004/06/11 第159回国会 参議院 参議院会議録情報 第159回国会 共生社会に関する調査会 第7号
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2004/06/11 第159回国会 参議院

参議院会議録情報 第159回国会 共生社会に関する調査会 第7号

#1
第159回国会 共生社会に関する調査会 第7号
平成十六年六月十一日(金曜日)
   午後零時四十三分開会
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    会 長         狩野  安君
    理 事
                有馬 朗人君
                大野つや子君
                中原  爽君
                神本美恵子君
                羽田雄一郎君
                山本 香苗君
                林  紀子君
    委 員
                有村 治子君
                小泉 顕雄君
                後藤 博子君
                清水嘉与子君
                段本 幸男君
                南野知惠子君
                橋本 聖子君
                岡崎トミ子君
                松岡滿壽男君
                森 ゆうこ君
                高橋紀世子君
   事務局側
       第三特別調査室
       長        岩波 成行君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○調査報告書に関する件
○調査の報告に関する件
    ─────────────
#2
○会長(狩野安君) ただいまから共生社会に関する調査会を開会いたします。
 調査報告書の提出についてお諮りいたします。
 今期国会におきましては、設置以来三年間の調査の経過及び結果についての報告書を議長に提出することになっております。
 理事会において協議の結果、お手元に配付いたしました共生社会に関する調査報告案がまとまりました。
 以下、その概要について御説明申し上げます。
 本調査会は、第百五十二回国会の平成十三年八月七日に設置され、三年間の調査テーマである「共生社会の構築に向けて」の下、一年目は児童虐待防止に関する件について、二年目は障害者の自立と社会参加に関する件について調査を行いました。調査の最終年となる三年目におきましては、二年目に引き続き障害者の自立と社会参加に関する件について共生の感覚の育成及び地域生活支援の観点から調査を行い、参考人から意見を聴取し、政府から説明を聴取するとともに、委員間の自由討議を行い、四本の柱から成る提言を取りまとめました。
 提言の主な内容は、第一に、共生の感覚の育成として、障害のある子本人の意思を尊重した通常学級での教育の機会の充実であります。
 第二は、LD、ADHD、高機能自閉症への対応として、早期発見のための体制整備、教員の専門性の向上等の支援体制の構築などであります。
 第三は、地域生活支援として、知的障害者の施設から地域生活への移行を円滑に推進するため、当事者の意思を尊重した移行決定手続の整備などであります。
 第四は、地方公共団体に対する財政的配慮であります。
 また、前期調査会において提出し、成立に至った配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律の見直しにつきましては、平成十五年二月十二日に調査会理事会の下にプロジェクトチームを設置し、調査検討を重ねてまいりました。その結果、平成十六年三月二十五日に改正案を本調査会として提出することを決定し、五月二十七日にはその成立に至ることができました。
 以上が、簡単ではありますが、最終報告書案の概要でございます。
 つきましては、本案を本調査会の報告書として議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○会長(狩野安君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#4
○会長(狩野安君) この際、お諮りいたします。
 ただいま提出を決定いたしました調査報告書につきましては、議院の会議におきましても報告をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○会長(狩野安君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#6
○会長(狩野安君) この際、一言ごあいさつ申し上げます。
 本日、最終報告書の提出に至ることができましたのも、真摯に調査活動に当たられた委員の皆様方の御尽力と御協力のたまものと、心から御礼申し上げる次第でございます。
 私自身は、小野前会長の後を引き継ぎ、この一年弱の間、会長の任に当たらせていただきましたが、本調査会の三年間を振り返ってみますと、一年目の児童虐待防止に関する件については、虐待への早期対応等について提言を行いましたほか、二年目に調査会決議も行いました。こうした動きが、今国会における児童虐待防止法改正案成立へ向けての一助になったのではないかと考えております。
 また、二年目以降取り組んでまいりました障害者の自立と社会参加に関する件につきましては、昨年提言いたしました障害を理由とする不当な差別を禁止するための法制の整備に関しまして、今国会において障害者基本法改正案が成立いたしております。
 さらに、最終年にいわゆるDV防止法改正案が無事成立いたしましたことは、誠に意義深いと存じます。
 特に、寸暇を惜しまず、改正案の取りまとめに御尽力をいただきましたプロジェクトチームの委員の皆様、そして理事の皆様に改めて感謝の意を表したいと存じます。
 終わりに、本年は参議院選挙が行われる年であります。選挙に臨まれる方々には御健闘をお祈り申し上げますとともに、これを機に御勇退される方々には、御健康に留意され、ますます御活躍されますことをお祈り申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。(拍手)
 本日はこれにて散会いたします。
   午後零時四十九分散会
ソース: 国立国会図書館
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