くにさくロゴ
2004/03/17 第159回国会 参議院 参議院会議録情報 第159回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
姉妹サイト
 
2004/03/17 第159回国会 参議院

参議院会議録情報 第159回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号

#1
第159回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
平成十六年三月十七日(水曜日)
   午前十一時五十六分開会
    ─────────────
   委員の異動
 三月十六日
    辞任         補欠選任
     木俣 佳丈君     鈴木  寛君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         谷林 正昭君
    理 事
                中川 義雄君
                西銘順志郎君
                榛葉賀津也君
                遠山 清彦君
    委 員
                入澤  肇君
                後藤 博子君
                伊達 忠一君
                仲道 俊哉君
                西田 吉宏君
                三浦 一水君
                森山  裕君
                伊藤 基隆君
                鈴木  寛君
                風間  昶君
                紙  智子君
                小泉 親司君
                大田 昌秀君
                中村 敦夫君
   国務大臣
       外務大臣     川口 順子君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(沖縄及
       び北方対策))  茂木 敏充君
   副大臣
       内閣府副大臣   中島 眞人君
       外務副大臣    逢沢 一郎君
       外務副大臣    阿部 正俊君
   大臣政務官
       内閣府大臣政務
       官        宮腰 光寛君
       外務大臣政務官  田中 和徳君
       外務大臣政務官  荒井 正吾君
   事務局側
       第一特別調査室
       長        渋川 文隆君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○沖縄及び北方問題に関しての対策樹立に関する
 調査
 (沖縄及び北方問題に関しての施策に関する件
 )
    ─────────────
#2
○委員長(谷林正昭君) ただいまから沖縄及び北方問題に関する特別委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る十六日、木俣佳丈君が委員を辞任され、その補欠として鈴木寛君が選任をされました。
    ─────────────
#3
○委員長(谷林正昭君) 沖縄及び北方問題に関しての対策樹立に関する調査を議題といたします。
 沖縄及び北方問題に関しての施策に関する件について関係大臣から所信を聴取いたします。
 まず、茂木沖縄及び北方対策担当大臣から所信を聴取いたします。茂木沖縄及び北方対策担当大臣。
#4
○国務大臣(茂木敏充君) 沖縄及び北方対策を担当する内閣府特命担当大臣の茂木敏充でございます。
 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、所信の一端を申し上げます。
 まず、沖縄対策について申し上げます。
 復帰後三十余年が経過し、沖縄が新たな発展の基礎を築いていく重要な時期に担当大臣に就任し、その責任の重さに身の引き締まる思いをいたしております。
 私は、沖縄に関する現下の課題は、沖縄の自立型経済の構築と基地負担の軽減であると考えております。
 沖縄の振興に関しましては、沖縄が昭和四十七年に本土に復帰して以来、三次にわたる沖縄振興開発計画を策定し、総額七兆円の国費を投入し、沖縄の振興開発のための諸施策を積極的に講じてまいりました。こうした取組を通じて、施設整備面を中心に次第に本土との格差が縮小するなど、着実に成果を上げてきたところであります。
 しかしながら、今日なお沖縄の経済社会は、県民所得の低さや失業率の高さに示されるように大変厳しい状況にあり、産業の振興や雇用の創出など、自立型経済の構築に向けた一層の取組が重要であると認識をいたしております。
 平成十四年四月に施行された沖縄振興特別措置法や、同年七月に策定された沖縄振興計画に沿って、観光、情報通信、農林水産業等の各種産業の一層の振興、それを支える人材の育成や科学技術の振興など、今後は、沖縄の新たなる発展に向けて、沖縄県や地元市町村と一体になった取組をより一層加速させてまいりたいと考えております。
 中でも沖縄科学技術大学院大学設立構想については、沖縄の地理的優位性や地域特性を生かした今後の沖縄振興の目玉となる大変重要なプロジェクトであり、沖縄振興計画でも重要な柱として位置付けられております。
 大学院大学構想については、既に昨年十月に沖縄で第一回国際シンポジウムを実施し、また、今月十四日からワークショップを開催しており、本日も正にその講義が行われています。さらに、先行的研究事業を実施しているところであり、内外の研究者の高い関心と強い期待に支えられ、今年度は順調に構想のスタートを切ることができました。
 今後は、構想の実現に向けて具体的な取組を進めていく必要があります。このため、まずは、大学の前身となる研究所を着実に立ち上げ、大学設立の基盤を整備していくことが重要と考えており、昨年十二月に関係閣僚会議による申合せを行い、来年度からの事業化を図ることとしました。また、ノーベル賞受賞者であるシドニー・ブレナー博士に学長予定者となることの内諾を得たところであります。ブレナー博士のリーダーシップの下、先行的事業を実施するとともに、研究所の事業主体となる法人の設立準備を進めるなど、より一層の努力をしてまいります。
 沖縄における米軍の存在は、我が国の安全及びアジア太平洋地域の平和と安定に貢献する一方で、在日米軍施設・区域の七五%が沖縄に集中しており、県民の皆様に大きな御負担をお掛けしていることも事実であります。その整理、統合、縮小に向け、沖縄に関する特別行動委員会、SACO最終報告の着実な実施を図るなど、県民の皆さんの御負担を軽減できるよう、誠心誠意取り組んでまいる所存であります。
 特に、普天間飛行場については、昨年末、民間区域を含め普天間飛行場代替施設の事業主体に防衛施設庁がなることを決定するとともに、第二回代替施設建設協議会を開催し、防衛庁から代替施設建設に係る事業の進捗状況について報告、説明を受け、所要の協議を行ったところであります。今後は、普天間飛行場の早期返還を実現するため、代替施設建設をできるだけ速やかに進めることが重要だと考えております。そのためにも、昨年末の代替施設建設協議会の協議を踏まえ、次のステップである環境影響評価手続にできるだけ早期に入れるよう取組を進めてまいる所存であります。
 次に、北方領土問題について申し上げます。
 私は、昨年十二月に根室管内を訪問し、納沙布岬から北方領土を間近に見、北方領土は我が国固有の領土であることを改めて実感しました。
 また、元島民の皆様、地元関係者の方々からお話を伺い、住み慣れた島を追われた皆様の御苦労や、四島返還の切実な願い、そして、北方領土隣接地域の厳しい現状を肌で感じ、北方領土問題の解決に向けて決意を新たにした次第であります。
 昨年一月のモスクワにおける日ロ首脳会談において採択された行動計画においても、北方領土問題は重要な柱として位置付けられ、また、五月末の首脳会談では、プーチン大統領から、領土問題を解決したいとの強い気持ちを持っており、沼に埋めるような考えは持っていない旨の発言があったところであります。
 北方四島の帰属の問題を解決し、日ロ平和条約を締結し、両国間に真の相互理解に基づく安定した関係を確立することが我が国の一貫した基本方針であります。
 このような外交交渉を成功に導くためには、北方四島の早期返還を目指す国民の世論を結集し、すそ野が広く粘り強い国民運動を展開していくことが重要であります。
 北方領土の日である二月七日には、小泉総理出席の下、谷林委員長を始め多くの方々の御参加を得て北方領土返還要求全国大会が開催され、また、この日を中心に、全国各地で県民大会など様々な活動が展開されたところであります。
 私といたしましては、引き続き全国民的な返還要求運動の推進を支援していくとともに、北方領土に関する積極的な広報啓発活動、とりわけ次代を担う青少年への啓発事業を重点的に進めてまいります。
 また、元島民の皆さんに対する援護措置の推進、北方四島との交流及び元島民とその家族の方々によるいわゆる自由訪問等の着実な実施にも努めてまいる所存であります。
 沖縄対策及び北方領土問題に関しまして、谷林委員長を始め理事、委員の皆様方の一層の御理解と御協力をお願い申し上げまして、私のあいさつといたします。
#5
○委員長(谷林正昭君) ありがとうございました。
 次に、川口外務大臣から所信を聴取いたします。川口外務大臣。
#6
○国務大臣(川口順子君) 外務大臣の川口順子でございます。
 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、谷林委員長を始め委員各位に謹んでごあいさつ申し上げますとともに、所信を申し述べさせていただきます。
 まず、沖縄に関する事項について申し述べます。
 私は、アジア太平洋地域に依然として不安定性と不確実性が存在する中で、日米安保体制とこれに基づく米軍の存在が同地域の平和と安定にとり今後とも不可欠であると考えます。一方で、沖縄に在日米軍施設及び区域が集中していることにより、沖縄県の方々が我が国の平和と安全のために背負ってこられた多大の御負担のことを十分に認識しております。このような御負担を軽減していくため、沖縄に関する特別行動委員会、SACO最終報告の着実な実施に取り組む等、全力を尽くしてまいる所存です。
 特に、普天間飛行場の移設・返還問題では、同飛行場が市街地にあることもあり、一日も早く周辺住民の方々の不安を解消したいと考えております。引き続き、平成十一年の閣議決定に従い、沖縄県等の地元地方公共団体と十分協議しながら、全力で取り組んでいく考えです。
 次に、日ロ関係、北方領土問題について申し述べます。
 日ロ関係については、昨年一月に小泉総理とプーチン大統領との間で採択された日ロ行動計画が、過去一年間、様々な分野で着実に実現されてきております。
 平和条約については、事務レベルを含めたあらゆるレベルでの交渉努力を更に活発化していくことが両首脳間で確認されております。ロシアでは、先般プーチン大統領が高い支持率で再選されましたが、政権基盤の強化されたプーチン大統領が平和条約締結問題の解決に向け強い指導力を発揮することを期待します。また、新たにラブロフ外務大臣が就任されましたが、私自身、本年前半にも訪ロして真剣に交渉に当たるとの考えに変わりはありません。いずれにいたしましても、政府としては、引き続き、四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するとの基本方針に基づき、精力的かつ粘り強く本件に取り組んでまいります。
 谷林委員長を始め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただけますようよろしくお願い申し上げ、私のごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。
#7
○委員長(谷林正昭君) ありがとうございました。
 以上で所信の聴取は終了いたしました。
 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。
 この際、副大臣及び大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。中島内閣府副大臣。
#8
○副大臣(中島眞人君) 沖縄及び北方対策を担当する内閣府の副大臣を務めております中島眞人でございます。
 沖縄は本土復帰後三十余年を経過いたしましたが、沖縄の新たな発展の基礎を築いていくためには、産業振興の問題、雇用創出の問題など、解決を要する多くの課題があります。また、北方領土問題を一日も早く解決させることは全国民の悲願でもございます。
 このような状況の下で、茂木大臣の指導の下、沖縄の一層の発展及び北方領土問題の解決促進に全力で傾注してまいりたいと考えております。
 最後に、谷林委員長始め理事、委員の皆様方の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。
#9
○委員長(谷林正昭君) ありがとうございました。
 引き続きまして、逢沢外務副大臣。
#10
○副大臣(逢沢一郎君) 外務副大臣の逢沢一郎でございます。
 川口大臣を補佐しつつ、沖縄及び北方四島に関連する問題に全力で取り組んでまいります。
 委員長始め委員各位の御指導と御鞭撻、心からお願い申し上げます。
 ありがとうございました。
#11
○委員長(谷林正昭君) ありがとうございました。
 引き続きまして、阿部外務副大臣。
#12
○副大臣(阿部正俊君) 外務副大臣を務めさせていただいております阿部正俊でございます。よろしくお願いします。
 沖縄及び北方領土に関連する諸問題といいますのは、我が国外交上にとっても大変重要なものだというふうに認識しております。
 川口大臣を補佐いたしまして、力を尽くしてまいりますので、どうか谷林委員長始め皆さん方の御理解と御支援を切にお願いするものでございます。
 ありがとうございました。
#13
○委員長(谷林正昭君) ありがとうございました。
 続きまして、宮腰内閣府大臣政務官。
#14
○大臣政務官(宮腰光寛君) 沖縄及び北方対策を担当いたしております内閣府大臣政務官の宮腰光寛でございます。
 茂木大臣、中島副大臣の御指導の下、沖縄及び北方領土問題の解決に全力で取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 谷林委員長を始め理事、委員の先生方の御指導、御鞭撻を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。
#15
○委員長(谷林正昭君) ありがとうございました。
 引き続きまして、田中外務大臣政務官。
#16
○大臣政務官(田中和徳君) 外務大臣政務官を務めております衆議院議員の田中和徳でございます。
 谷林委員長さん始め委員の皆様方に一言ごあいさつを申し上げます。
 浅学非才でありますけれども、我が国の重要施策であります沖縄並びに北方四島につきましての諸施策につきまして、大臣並びに副大臣の下、一生懸命努力をしてまいりますことをお誓いを申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
#17
○委員長(谷林正昭君) ありがとうございました。
 引き続きまして、荒井外務大臣政務官。
#18
○大臣政務官(荒井正吾君) 同じく外務大臣政務官を昨年九月から拝命しております荒井正吾でございます。政務官の中では当委員会を担当させていただいております。
 非力でございますが、大臣、副大臣を補佐すべく全力を挙げたいと思いますので、当委員会の委員長を始め委員の皆様の御指導、御鞭撻をお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。
#19
○委員長(谷林正昭君) ありがとうございました。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後零時十二分散会
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト