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2003/11/27 第158回国会 参議院 参議院会議録情報 第158回国会 環境委員会 第1号
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2003/11/27 第158回国会 参議院

参議院会議録情報 第158回国会 環境委員会 第1号

#1
第158回国会 環境委員会 第1号
平成十五年十一月二十七日(木曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員氏名
    委員長         海野  徹君
    理 事         清水嘉与子君
    理 事         高橋紀世子君
                愛知 治郎君
                加藤 紀文君
                小泉 顕雄君
                山東 昭子君
                田中 直紀君
                日出 英輔君
                真鍋 賢二君
                脇  雅史君
                木俣 佳丈君
                小林  元君
            ツルネン マルテイ君
                長谷川 清君
                福山 哲郎君
                加藤 修一君
                山下 栄一君
                渡辺 孝男君
                岩佐 恵美君
                田  英夫君
    ─────────────
   委員長の異動
 十一月十九日海野徹君委員長辞任につき、その
 補欠として長谷川清君を議院において委員長に
 選任した。
    ─────────────
   委員の異動
 十一月十九日
    辞任         補欠選任
     脇  雅史君     大島 慶久君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         長谷川 清君
    理 事
                愛知 治郎君
                小泉 顕雄君
                清水嘉与子君
                海野  徹君
            ツルネン マルテイ君
    委 員
                山東 昭子君
                田中 直紀君
                日出 英輔君
                真鍋 賢二君
                小林  元君
                福山 哲郎君
                加藤 修一君
                山下 栄一君
                渡辺 孝男君
                岩佐 恵美君
                田  英夫君
                高橋紀世子君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        大場 敏彦君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○理事の辞任及び補欠選任の件
○国政調査に関する件
○環境及び公害問題に関する調査
 (派遣委員の報告)
○継続調査要求に関する件
○委員派遣に関する件
    ─────────────
#2
○委員長(長谷川清君) ただいまから環境委員会を開会いたします。
 議事に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 去る十九日の本会議におきまして環境委員長に選任されました長谷川清でございます。
 公正かつ円満な委員会運営に努めてまいりたいと存じておりますので、委員の皆様方の御指導と御協力を心より賜りますようお願い申し上げる次第でございます。
 よろしくお願いします。(拍手)
    ─────────────
#3
○委員長(長谷川清君) 皆様におかれましては既に御承知のことと存じますが、元北海道・沖縄開発庁長官、元国土庁長官の重責を担われておりました本委員会所属の委員井上吉夫君は、去る十月二十四日、逝去されました。誠に哀悼痛惜に堪えません。
 ここに、皆様とともに謹んで黙祷をささげ、哀悼の意を表しまして、御冥福をお祈りを申し上げたいと存じます。
 どうぞ御起立を願います。黙祷を願います。
   〔総員起立、黙祷〕
#4
○委員長(長谷川清君) 黙祷を終わります。御着席願います。
    ─────────────
#5
○委員長(長谷川清君) 委員の異動につきまして御報告をいたします。
 昨日まで、山下英利君、福本潤一君、弘友和夫君、段本幸男君、野沢太三君、藁科滿治君及び小川勝也君が委員を辞任され、補欠として渡辺孝男君、山下栄一君、加藤紀文君、田中直紀君、日出英輔君、木俣佳丈君及び私、長谷川清が選任されました。
    ─────────────
#6
○委員長(長谷川清君) 次に、理事の辞任についてお諮りいたします。
 高橋紀世子さんから、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(長谷川清君) 異議なしと認め、さよう決定いたします。
 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 理事の辞任及び委員の異動に伴い現在理事が四名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○委員長(長谷川清君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に愛知治郎君、小泉顕雄君、海野徹君及びツルネンマルテイ君を指名いたします。
    ─────────────
#9
○委員長(長谷川清君) 次に、国政調査に関する件についてお諮りいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、環境及び公害問題に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○委員長(長谷川清君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#11
○委員長(長谷川清君) 環境及び公害問題に関する調査を議題とし、先般本委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員の報告を聴取いたします。海野徹君。
#12
○海野徹君 御報告いたします。
 去る九月四日及び五日の二日間、岐阜県及び愛知県における水循環等に関する実情調査のため、大島前理事、愛知理事、小川前理事、岩佐委員及び私、海野の五名で調査に行ってまいりました。
 今回の調査は、今世紀の環境問題の重要な課題の一つである水問題をテーマに据えました。すなわち、良質で豊富な水資源を有していたはずの我が国において、各地に見られる水質悪化や平常時の河川流量の減少、これに伴う生態系への影響、浸水被害やヒートアイランド現象など深刻な問題が生じております。これは、都市化による被覆面や水使用量の増大、汚染負荷の増大が、水循環系を介して現れた問題とされ、この問題へ対応するためには、森林や農地、河川、水道、下水道、地下水などを総合的にとらえて水循環系の健全化に向けて取り組んでいかなければならないというのが共通認識になっていることから、良質の水資源豊富な岐阜県を訪れて、郡上郡八幡町の生活親水の実情、長良川の伏流水を水道水源に使用している岐阜市の鏡岩水源地を視察いたしました。そして、そのような恵みをもたらす河川の持つ様々な機能について調査するため独立行政法人土木研究所の自然共生センターを訪れ、最後に、名古屋市の藤前干潟において、その保全の取組について調査をしてまいりました。
 郡上郡八幡町は、岐阜県でもまれなほど水と密着した生活文化を維持しております。江戸時代、大火を教訓に吉田川などから水を引き、町じゅうを用水路、小水路が至る所に張り巡らされております。各家庭では、セギと呼ばれる木製の板で水路をせき止め、また、洗い物などをするカワドを設けたりして利用し、利用済みの水は再び用水路に戻され、町並みの空間に潤いを与えつつ流れ、その後は水田などの農業用水に使用され、再び水路や河川に返るという水循環系を人工的に組み込んでおります。
 今回は、名水百選に選定された宗祇水、三段に分け洗い物などに利用する水舟、今でも洗い場組合が共同カワドを管理しているところなどを案内していただき、かつては国内の至る所で営まれていたこのような生活親水形態が、町と住民の方々の努力により、町並みとともに守られてきた実情を視察してまいりました。町の説明によれば、古い町並みと水辺の空間が作り出す中で、人々の生活する姿が見られるよう取り組んでいるとのことでありました。
 岐阜市人口約四十万人の水道は、その水源を清流長良川の伏流水と地下水に求めています。平成十三年度末現在、岐阜市の水道水は伏流水を水源とする鏡岩水源地と雄総水源地によってその約半分が賄われ、それ以外は地下水を水源としております。塩素滅菌のみで水道水を供給でき、ミネラル水とほぼ同じおいしさとのことであり、昭和六十年四月に厚生省が選んだ水道水のおいしい都市の一つに選ばれております。その秘密は市内を流れる長良川、その伏流水にあるとのことでした。今回視察した鏡岩水源地は昭和三年に作られた、最も古く、また最大の水源地とのことです。その配水池は、金華山の岩盤をくりぬき、直径三十メートル、高さ三十メートルの大きさで、最大貯水量約二万立方メートルとのことで、平成五年に第八期の水道事業拡張工事により着手しましたが、平成七年の阪神・淡路大震災の教訓から計画を練り直し、配水池は全部地下化したとのことであります。
 次に、平成十年に完成した独立行政法人土木研究所の実験施設自然共生研究センターを視察いたしました。この施設は自然環境に近いスケールの実験河川三本と実験池を持ち、河川や湖沼の自然環境の保全、復元に関する様々な研究を行っているとのことです。
 直行一本、蛇行二本の計三本の実験河川には、蛇行ゾーン、自然環境復元ゾーン、はんらん原ゾーン、ワンドゾーンが設けられ、流量をコントロールし、様々に条件を変えて実験することができるとのことであります。その結果から、流れのある方が生息数も多いこと、下流の自然河川から実験河川に遡上してくる魚類の生息数は直行の実験河川より蛇行の方が二倍から十倍程度多いこと、はんらん原が産卵、採餌場として重要であることなどが分かってきたことなどの説明を受け、実験河川を下流から上流まで視察いたしました。また、この施設に隣接して岐阜県の河川環境楽園の施設が設けられておりました。
 次に、我が国で十二番目のラムサール条約登録湿地となった名古屋市の藤前干潟を視察いたしました。藤前干潟は、庄内川、新川、日光川の河口に広がる河口干潟で、我が国有数のシギ・チドリ類の渡来地であるため、当初名古屋市が廃棄物処分場用地として埋め立てる計画が、結局は変更され保全されることになりました。三百二十三ヘクタールが国設鳥獣保護区のうちの特別保護地区に指定され、説明では、七十一種類のシギ・チドリ類のうち四十一種類が確認されているとのことでした。渡り鳥の季節にはまだ間があり、潮の関係で干潟は水面下に没しておりましたが、定住的な水鳥の姿を観察することができました。現在、環境学習や保全調査の拠点となる施設を平成十四年度から十六年度にかけ、愛知万博に間に合うよう二か所整備を進めているとのことです。
 なお、郡上郡八幡町視察の際に、岐阜県から環境施策の概要について説明を受け、六項目にわたる要望を受けました。その概要は、地球温暖化対策として大気環境木の植栽運動の推進のほか、家電リサイクル法の費用の前払や不法投棄処理費用の製造者等負担制度の導入、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の産業廃棄物処理施設の設置許可の際の市町村長の同意や自治事務化、排出事業者の処理責任と最終処分に至るまでの責任の強化や不適正処理の罰則の更なる強化、生態系保全の強化、河川環境研究所への支援などであります。
 最後に、今回の派遣に際し、お世話になった関係の方々に厚くお礼を申し上げ、報告を終わります。
 以上です。
#13
○委員長(長谷川清君) 以上で派遣委員の報告は終わりました。
    ─────────────
#14
○委員長(長谷川清君) 継続調査要求に関する件についてお諮りをいたします。
 環境及び公害問題に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○委員長(長谷川清君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任を願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○委員長(長谷川清君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#17
○委員長(長谷川清君) 委員派遣に関する件についてお諮りをいたします。
 閉会中の委員派遣につきましては、その取扱いを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○委員長(長谷川清君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時十二分散会
ソース: 国立国会図書館
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