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2003/03/14 第156回国会 参議院 参議院会議録情報 第156回国会 国土交通委員会 第1号
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2003/03/14 第156回国会 参議院

参議院会議録情報 第156回国会 国土交通委員会 第1号

#1
第156回国会 国土交通委員会 第1号
平成十五年三月十四日(金曜日)
   午後零時六分開会
    ─────────────
   委員氏名
    委員長         藤井 俊男君
    理 事         鈴木 政二君
    理 事         脇  雅史君
    理 事         山下八洲夫君
    理 事         森本 晃司君
    理 事         大江 康弘君
                荒井 正吾君
                岩城 光英君
                木村  仁君
                沓掛 哲男君
                田村 公平君
                鶴保 庸介君
                野上浩太郎君
                松谷蒼一郎君
                吉田 博美君
                吉村剛太郎君
                池口 修次君
                北澤 俊美君
                佐藤 雄平君
                谷林 正昭君
                続  訓弘君
                大沢 辰美君
                富樫 練三君
                田名部匡省君
                渕上 貞雄君
    ─────────────
   委員の異動
 一月二十八日
    辞任         補欠選任
     荒井 正吾君     斉藤 滋宣君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         藤井 俊男君
    理 事
                鈴木 政二君
                脇  雅史君
                山下八洲夫君
                森本 晃司君
                大江 康弘君
    委 員
                岩城 光英君
                沓掛 哲男君
                斉藤 滋宣君
                田村 公平君
                鶴保 庸介君
                野上浩太郎君
                松谷蒼一郎君
                吉田 博美君
                吉村剛太郎君
                池口 修次君
                北澤 俊美君
                佐藤 雄平君
                谷林 正昭君
                続  訓弘君
                大沢 辰美君
                田名部匡省君
                渕上 貞雄君
   国務大臣
       国土交通大臣   扇  千景君
   副大臣
       国土交通副大臣  中馬 弘毅君
       国土交通副大臣  吉村剛太郎君
   大臣政務官
       国土交通大臣政
       務官       高木 陽介君
       国土交通大臣政
       務官       岩城 光英君
       国土交通大臣政
       務官       鶴保 庸介君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        杉谷 洸大君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○国政調査に関する件
○国土の整備、交通政策の推進等に関する調査
 (派遣委員の報告)
 (国土交通行政の基本施策に関する件)

    ─────────────
#2
○委員長(藤井俊男君) ただいまから国土交通委員会を開会いたします。
 まず、委員の異動について御報告いたします。
 去る一月二十八日、荒井正吾君が委員を辞任され、その補欠として斉藤滋宣君が選任されました。
    ─────────────
#3
○委員長(藤井俊男君) 次に、国政調査に関する件についてお諮りいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、国土の整備、交通政策の推進等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(藤井俊男君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#5
○委員長(藤井俊男君) 次に、国土の整備、交通政策の推進等に関する調査を議題といたします。
 まず、先般本委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員の報告を聴取いたします。吉田博美君。
#6
○吉田博美君 去る一月十四日、十五日の二日間にわたり埼玉県及び栃木県を訪れ、国土の整備、交通政策の推進等に関して実情を調査してまいりました。
 派遣委員は、藤井委員長、山下理事、森本理事、大江理事、野上委員、大沢委員、そして私、吉田の七名であります。
 以下、調査の概略を御報告いたします。
 まず、初日の埼玉県における調査の概要であります。
 初めに、県庁において、県土の整備状況について概況説明を聴取した後、予定されました視察先に赴きました。
 まず、埼玉高速鉄道線は、さいたま市東部地域における鉄道利便の向上を目的に、赤羽岩淵駅から浦和美園駅を結ぶ総延長十五キロメートルに及ぶ県下初の地下鉄であります。事業に当たり、地下高速鉄道整備事業費補助制度の全国初の適用を受け、平成十三年度の開通以来、営団地下鉄南北線などと相互直通運転が行われ、現在、一日当たり約五万人の輸送人員を数えております。なお、中期経営計画の展開の下、新たな試みとして、浦和美園駅においてパーク・アンド・ライド方式の導入の社会実験に着手しています。
 次に、埼玉スタジアム二〇〇二を訪れ、同事務所において、初めに、埼玉高速鉄道線地下トンネル内の下部に敷設された導水管を通じて、荒川の水を綾瀬川、芝川等へ送水する浄化導水事業、続いて、埼玉中枢都市圏の一部を成す浦和東部・岩槻南部地域の約三百二十ヘクタールに及ぶ特定土地区画整理事業について、それぞれ概要説明を聴取いたしました。
 次に、東武鉄道伊勢崎線新越谷駅に参り、都市計画街路事業として二十一年の歳月を掛け、十二キロメートル余に達する大規模な連続立体交差事業及び踏切除却による道路交通の円滑化対策、そして同地区周辺の市街地再開発など関連事業による沿線のまちづくり事業について、事業関係者から概要説明及び意見を聴取いたしました。
 続きまして、越谷レイクタウン特定土地区画整理事業の建設現場を訪れ、大規模な調節池との一体的整備の推進とともに、JR武蔵野線新駅の設置及び東埼玉道路の整備など、交通機能の強化を通じて、計画面積二百二十五ヘクタール、計画人口二万人余に及ぶ全国初の親水文化創造都市建設のモデルの実情を視察いたしました。
 次に、首都圏外郭放水路の建設現場を訪問いたしました。同放水路は、慢性的な浸水地帯と化していた中川流域において、洪水時の水を排水機を使い江戸川へ放流するため、延長約六キロメートルの地下放水路を国道十六号線の地中に建設しようとするものであります。平成十八年度を完成見込みとしていますが、既に昨年から一部区間において洪水調節のための供用を開始し、早くも効果を上げつつあるとのことであります。
 初日の最後となります東武鉄道伊勢崎線春日部駅連続立体交差事業につきましては、一日当たり十五時間以上に及び踏切が遮断されているボトルネック踏切の現状を調査いたしました。
 続きまして、二日目の栃木県における調査の概要であります。
 初めに、鬼怒川上流ダム群連携事業の建設現場を訪れました。同事業は、五十里ダム及び川治ダムの貯水の有効利用を図るため、両ダムをトンネルで結び、水の相互融通を行おうとするもので、事業の効果としては同水系の流水不足や景観を考慮した下流の流況改善などが期待をされております。
 次に、富士重工業株式会社の宇都宮製作所南工場を訪問し、気象庁が同工場に保管、管理を委託しております火山観測用自律航行無人ヘリコプターを視察いたしました。同機はこれまで三宅島の火山ガスの噴出状況の把握作業などに投入されております。このほか、気動車の製作現場を視察いたしました。
 その後、県庁を訪問し、同県の概要、土木施策及び交通施策について概況説明を聴取した後、派遣委員と知事を始め担当者との間で、道路関係四公団の民営化、高速道路の整備推進に係る諸課題、災害対策の在り方等について意見が交換されました。
 再び視察に移り、まず、日光街道のバイパスとして今年度供用予定の宇都宮北道路は地域高規格道路としての交通ネットワークの実現が期待されております。また、平成八年に全国で初めて市街地の外縁部を一周する運びとなりました宇都宮環状道路は、走行時間の短縮など、交通利便性の向上につながっているとのことであります。
 続いて、インターパーク宇都宮南の建設現場に参りました。同事業は、良好な交通アクセスを生かし、職住近接型のまちづくりに向けて都市基盤整備公団の土地区画整理事業として着手されたものであり、現在、地元企業による大規模商業施設の整備が先行して行われております。
 最後に、北関東自動車道鬼怒川橋工事の現場を訪れ、同事業の進捗状況等について概況説明を聴取しました。
 以上が調査の概略であります。
 限られた時間ではありましたが、両県における多くの国土交通関連事業を目の当たりにするとともに、同事業に携わる方々と懇談する機会を得ることができ、極めて有意義な調査となりました。
 最後に、私どもの調査に協力いただきました関係の方々に対し厚く御礼を申し上げまして、御報告を終わります。
#7
○委員長(藤井俊男君) 以上で派遣委員の報告は終了いたしました。
    ─────────────
#8
○委員長(藤井俊男君) 次に、国土交通行政の基本施策について、国土交通大臣から所信を聴取いたします。扇国土交通大臣。
#9
○国務大臣(扇千景君) 第百五十六回国会における御審議に当たり、国土交通行政に取り組む基本的考え方につきまして、私の所信を述べたいと存じます。
 国土交通行政につきましては、省庁統合後三年目を迎え、統合のスタートから統合の実を上げ、さらに果実を得る段階に入りました。我が国全体として構造改革の推進が認められる中、国土交通省としましても制度、政策の抜本的な改革を推進してまいります。
 まず、政策全般を貫く基本方針を、地方の知恵と工夫により自立を目指す個性ある地域の発展として取り組んでまいります。
 次に、具体的な取組として公共事業関係長期計画の見直しを行います。九本の計画を一本化し、従来の事業分野の垣根を越えて事業を重点化、集中化するための二十一世紀型の計画に転換することとします。また、不正行為を防止するために、入札契約適正化法の的確な運用に努めるとともに、事業の効率的な実施を図るため、コストの観点から公共事業のすべてのプロセスを例外なく見直すコスト構造改革の推進や事業評価の厳格な実施、PFIの活用、国庫補助負担金制度の改革等に取り組みます。
 また、特殊法人等改革にも引き続き強力かつ確実に取り組んでまいります。道路関係四公団の民営化問題につきましては、閣議決定に従い、改革の具体化に向けて制度設計の検討を行ってまいります。加えて、今国会におきまして特殊法人等改革関連三法案の提出を予定いたしております。
 さらに、交通政策の改革にも取り組んでまいります。利用者重視のマーケットの実現に向けて、利用者利便の向上、事後チェック体制の充実を図るとともに、公共交通サービスの改善を利用者とともに推進します。加えて、次世代の未来型交通システムの開発を推進することとともに、燃料電池自動車の普及など環境に配慮した交通政策に意欲的に取り組んでまいります。
 これらの改革への取組等を推進するため、平成十五年度国土交通省関係予算につきましては、厳しい財政状況の中で、都市、地方の再生や環境問題、少子高齢化社会への対応など、重点分野への重点化を進め、政策効果が高い事業、政策等へ絞り込みを行い、効率的、効果的な国土交通行政を展開します。道路特定財源につきましては、納税者の理解が得られる範囲で使途の多様化を図ることとし、本州四国連絡橋公団の債務処理、地方への税源移譲を行うほか、特に環境分野、都市交通分野への使途の拡大を図ります。
 また、平成十四年度補正予算の速やかな執行に努めるとともに、平成十五年度予算と併せて切れ目なく対処してまいります。
 我が国の経済環境が厳しさを増している中、デフレを解消し、民需の自立的拡大を実現することが重要です。このため、土地税制の見直しや不動産証券化の促進等により、土地の流動化や不動産市場の活性化を図り、資産デフレの解消に努めるとともに、住宅投資の活性化を図ってまいります。さらに、構造改革特区の推進などにより民需の拡大、所管産業の再生・セーフティーネットの構築を図ります。
 また、観光振興を通じた我が国経済の活性化等の観点から、グローバル観光戦略に基づくビジット・ジャパン・キャンペーンを始めとする訪日外国人旅行者誘致策の強力な推進、休暇の取得促進・分散化、地域の多様な資源を活用した国民ニーズの多様化にこたえられる魅力ある観光交流空間づくりに取り組んでまいります。
 また、都市の魅力と国際競争力を高めるとともに、都市開発投資の推進を通じデフレ経済から脱却していく上で都市再生の推進が重要です。このため、都市再生緊急整備地域における優良民間都市開発を支援する税制その他各種特例措置の充実、活用を図ってまいります。
 また、東京湾臨海部における基幹的広域防災拠点の整備やPFI方式による中央官庁施設の整備、大都市圏拠点空港・国際港湾の機能強化と鉄道・道路アクセス改善等の利便性の向上、大都市圏における環状道路の整備、電線類地中化、公共賃貸住宅ストックの総合的な活用、緑の創出、河川・海の再生等都市環境インフラの再生、地方中枢都市における先進的で個性ある都市づくりを始めとする都市再生プロジェクトの強力な推進により、都市の魅力と国際競争力の向上に取り組んでまいります。
 さらに、地域経済・社会の活性化を図るため、稚内から石垣までを対象とする全国都市再生のための取組について検討を深めてまいります。
 地球環境問題、大気汚染問題への対応として、平成十七年からディーゼル自動車について世界一厳しい排出ガス規制を実施するほか、燃料電池の実用化・普及、低公害車の開発・普及、モーダルシフト・物流の効率化、公共交通機関の利用促進などにより、環境に優しい交通の実現を図ります。さらに、ヒートアイランド対策、自然再生事業、海洋汚染防止に取り組むとともに、循環型社会の実現に向けて、建設リサイクルの推進、環境負荷の小さい静脈物流システムの構築を促進いたします。
 また、自宅から交通機関、町中までハード、ソフト両面にわたり連続したバリアフリー環境の整備を進めるとともに、民間の既存建築ストック等を活用した高齢者や子育て世代が安心して居住できる環境の整備を推進いたします。
 防災、安全対策としては、国土保全施設の安全確保と計画的整備を図るとともに、東海・東南海・南海地震対策、密集市街地の緊急整備、総合的な都市水害対策の推進、防災情報提供センターの設置など、ハード、ソフト両面から、災害に強く、安全で安心できる国土の形成や交通サービスの提供を図ります。
 さらに、交通事故死者数の半減等交通事故の削減に向け、国民が安全で安心できる道路交通環境の形成、車両の安全対策等を引き続き積極的に推進してまいります。
 また、一昨年来懸案となっております九州南西海域の工作船事案に対しまして、我が国の海上治安確保の観点から、引き続き、事案の全容解明に向けて徹底的な捜査を行うとともに、日朝交渉の場で事実関係の解明を強く求め、再発防止を確認していく必要があると考えております。他方、引き続き海上の危機管理に的確に対応できるように、運用態勢、装備の充実等に万全を期してまいります。
 さらに、一昨年の米国同時多発テロ事件や世界各地で続発するテロ事件等を踏まえ、陸海空の公共交通機関や重要施設等に対する警備を強化するなど、引き続き国民の安全と安心の確保に万全を期してまいります。
 このほか、ETCの普及、情報防災の推進などによる公共分野におけるITの活用を一層推進するとともに、港湾諸手続のワンストップサービス化を始めとした行政手続等の電子化の推進を図ります。
 また、地域間の交流を促進する幹線道路網や新幹線等の整備など、マルチモーダルな交通体系の整備を推進するとともに、地方の主体性、広域ブロックを重視した新たな国土計画体系の具体化に向けた取組を行い、北海道総合開発を始めとする地方の個性ある活性化を促進いたします。
 さらに、日・ASEAN交通大臣会合、第三回世界水フォーラムなどを通じた各分野での国際連携を推進します。
 また、国会等の移転につきましては、今後とも国会での御審議を活発にしていただき、国民の御理解を得られるように努めたいと存じます。
 以上、国土交通行政の推進について私の所信の一端を申し述べました。
 国民の皆様の期待と信頼にこたえ、一層の御理解をいただけるよう、国民との対話を重視し、かつ厳正な綱紀の保持になお一層努めつつ、引き続き諸課題に全力で取り組んでまいります。
 今国会におきまして、社会資本整備重点計画法案等合計十五法案の提出を予定しており、御審議をお願いしたいと考えております。
 今後とも、委員長を始め、各委員の格別の御指導をよろしくお願い申し上げたいと存じます。
 ありがとうございました。
#10
○委員長(藤井俊男君) 以上で所信の聴取は終わりました。
 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後零時二十二分散会
ソース: 国立国会図書館
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