2002/10/29 第155回国会 参議院
参議院会議録情報 第155回国会 経済産業委員会 第1号
#1
第155回国会 経済産業委員会 第1号平成十四年十月二十九日(火曜日)
午前十時開会
─────────────
委員氏名
委員長 田浦 直君
理 事 魚住 汎英君
理 事 平田 健二君
理 事 本田 良一君
加納 時男君
片山虎之助君
小林 温君
近藤 剛君
斉藤 滋宣君
関谷 勝嗣君
保坂 三蔵君
松田 岩夫君
直嶋 正行君
藤原 正司君
簗瀬 進君
若林 秀樹君
鶴岡 洋君
松 あきら君
緒方 靖夫君
西山登紀子君
広野ただし君
─────────────
委員の異動
十月十八日
辞任 補欠選任
本田 良一君 木俣 佳丈君
十月二十八日
辞任 補欠選任
緒方 靖夫君 八田ひろ子君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 田浦 直君
理 事
魚住 汎英君
加納 時男君
松田 岩夫君
木俣 佳丈君
平田 健二君
委 員
小林 温君
近藤 剛君
斉藤 滋宣君
関谷 勝嗣君
直嶋 正行君
藤原 正司君
簗瀬 進君
若林 秀樹君
鶴岡 洋君
松 あきら君
西山登紀子君
八田ひろ子君
広野ただし君
国務大臣
経済産業大臣 平沼 赳夫君
副大臣
経済産業副大臣 高市 早苗君
大臣政務官
経済産業大臣政
務官 西川 公也君
経済産業大臣政
務官 桜田 義孝君
政府特別補佐人
公正取引委員会
委員長 竹島 一彦君
事務局側
常任委員会専門
員 塩入 武三君
─────────────
本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○国政調査に関する件
○参考人の出席要求に関する件
─────────────
#2
○委員長(田浦直君) ただいまから経済産業委員会を開会いたします。この際、一言ごあいさつを申し上げます。
去る七月三十一日の本会議におきまして経済産業委員長に選任されました田浦直でございます。
理事及び委員の皆様方の御支援、御協力を賜りまして、公正円満な委員会運営に努めてまいりたいと思いますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)
─────────────
#3
○委員長(田浦直君) それでは、委員の異動について御報告をいたします。昨日までに、山崎力君、荒木清寛君、大島慶久君、加藤紀文君、本田良一君及び緒方靖夫君が委員を辞任され、その補欠として私、田浦直、鶴岡洋君、加納時男君、斉藤滋宣君、木俣佳丈君及び八田ひろ子君が選任されました。
─────────────
#4
○委員長(田浦直君) 理事の補欠選任についてお諮りいたします。委員の異動に伴い現在理事が三名欠員となっておりますので、その補欠選任を行います。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(田浦直君) 御異議ないと認めます。それでは、理事に加納時男君、松田岩夫君及び木俣佳丈君を指名いたします。
─────────────
#6
○委員長(田浦直君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。本委員会は、今期国会におきましても、経済、産業、貿易及び公正取引等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(田浦直君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。─────────────
#8
○委員長(田浦直君) この際、経済産業大臣、経済産業副大臣、経済産業大臣政務官及び公正取引委員会委員長からそれぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。平沼経済産業大臣。#9
○国務大臣(平沼赳夫君) おはようございます。第百五十五回国会における経済産業委員会の御審議に先立ちまして、当面の経済情勢や取り組むべき諸課題について、一言申し述べます。
目下、我が国経済の最大の懸案である不良債権問題については、これを経済不安の端緒ではなく、経済再生の始まりとすることが必要と考えます。不良債権処理の加速化によるデフレ圧力の増大のおそれに対応するため、税制改革や規制改革など経済活性化、需要創出に資する施策やセーフティーネット対策などを含む総合的なデフレ対策を不良債権処理と一体として進めていくことが必要であります。経済産業省といたしましては、金融サイドにおける不良債権処理の進め方に対応して、借り手側の産業再編や事業の早期再生を進めていく所存であります。加えて、本格的な経済再生を図るべく、不安定な経済状況が終わった後の我が国経済の未来の姿を国民に対してトータルに示していくことが必要と考えます。
また、中小企業対策は万全を期すことが必要であります。具体的には、不良債権処理の影響を受ける中小企業への資金供給の円滑化を図るため、セーフティーネット保証の対象拡大等の措置を講ずる中小企業信用保険法の一部を改正する法律案、また創業等の挑戦を支援する観点から、会社設立の際の最低資本金規制の特例を設けるなどの中小企業等が行う新たな事業活動の促進のための中小企業等協同組合法等の一部を改正する法律案を提出させていただいております。
さらに、我が国産業の国際競争力強化の観点から、知的財産の創造、保護及び活用を図るため、知的財産基本法案の御審議をお願いいたしたいと思っております。
エネルギー・環境分野につきましては、エネルギー対策と地球環境対策とを一体的に行い、これを充実していくことはエネルギー消費大国の使命であると考えております。また、現下の国際情勢を踏まえれば、エネルギーの安定供給を図ることの重要性が増している状況と考えます。こうした現状を認識した上で、地球環境対策、安定供給確保、競争的市場環境整備などの要素を踏まえた最適なエネルギー政策を構築するべく、エネルギー関連予算の歳出・歳入構造の見直しなどを鋭意進めてまいります。
原子力政策につきましては、先般の原子力発電所における自主点検記録の不正等の問題を非常に重く受け止めております。安全を預かる規制当局の中立・公正性を厳正に保つよう、厳しい対応を図ることが必要であると考えております。今回の問題によって失われた国民各層の原子力発電に対する信頼を回復するため、原子力安全委員会との連携を強化し、再発防止に向けて自主検査の法定化などにより検査制度を強化するべく、電気事業法及び核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律案及び独立行政法人原子力安全基盤機構法案の二法案を提出させていただきたいと考えております。
特殊法人等の改革につきましては、政府の特殊法人等整理合理化計画を踏まえて積極的かつ着実に取り組んでおります。今国会におきましては、中小企業総合事業団及び産業基盤整備基金を解散するとともに、地域振興整備公団の業務の一部を廃止し、新たに独立行政法人中小企業基盤整備機構を設立するなど、六つの特殊法人等を四つの独立行政法人にするための関連五法案を提出させていただいております。
世界経済に目を転じますと、グローバル化が加速度的に進展している今日、対外経済政策と国内経済政策は内外一体のものとして進める必要性が高まっております。我が国経済の活性化を図る観点から、先般、首脳間で来月からの交渉開始に合意したメキシコとの経済連携協定交渉に精力的に取り組むほか、韓国、ASEANなど、我が国との経済的な相互依存関係が深まっている東アジア地域との間で経済連携を積極的に進めてまいります。また、多国間でのWTO新ラウンドに戦略的に取り組むなど、多層的な通商政策を追求してまいります。
最後に、今後とも国民各位の御理解の下、経済産業行政の推進に全力を挙げてまいる所存であります。田浦委員長を始め委員各位の一層の御理解と御協力を賜りますように、よろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。
#10
○委員長(田浦直君) 次に、高市経済産業副大臣。#11
○副大臣(高市早苗君) おはようございます。このたび経済産業副大臣に就任いたしました高市早苗でございます。
ただいま大臣から申し上げました非常に大切な、そして急いで対応しなければいけないたくさんの課題に対しまして、大臣を補佐し、西川副大臣そして西川、桜田両大臣政務官とともに、精一杯、誠心誠意取り組んでまいります。
私も委員の先生方と同じように国民の代弁者たる国会議員でもございます。先生方の御質疑の中で、私そしてまた経済産業省が気付かない点もたくさん御指摘があると思いますので、それを経済産業行政に反映させていくべく精一杯働かせていただきますので、どうかよろしく御指導のほどお願いいたします。ありがとうございます。(拍手)
#12
○委員長(田浦直君) 次に、西川経済産業大臣政務官。#13
○大臣政務官(西川公也君) このたび経済産業大臣政務官を拝命いたしました西川公也でございます。大変、日本経済厳しいときでありまして、いかに経済の活性化を図っていくか、こういう課題に向けまして、平沼大臣の下、今お話がありました高市、西川太一郎両副大臣、そして桜田政務官と共々、御指導いただきながら、しっかり頑張ってまいりたい、こう考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
#14
○委員長(田浦直君) 次に、桜田経済産業大臣政務官。#15
○大臣政務官(桜田義孝君) おはようございます。このたび経済産業大臣政務官を拝命いたしました桜田義孝でございます。
現在の日本経済を眺めると大変厳しい状況下にあると思われます。特に、デフレ経済からの脱却というものを最重要点として位置付けたいと私自身は思っておりますし、こんな中、経済産業省の役割は非常に大きいものと考えます。
この点、大臣政務官としての重職を十分認識しながら、全力投球で役割を務めたいと、そう考えております。よろしくお願いいたします。(拍手)
#16
○委員長(田浦直君) 次に、竹島公正取引委員会委員長。#17
○政府特別補佐人(竹島一彦君) 七月三十一日付けで、根來委員長の後を受けまして公正取引委員会の委員長に就任させていただきました竹島でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。厳しい経済状況の中ではございますけれども、独禁法の定着と公正な競争政策の拡充に向けて、精一杯努力させていただきたいと思います。
具体的には、独禁法違反事件に対する措置体系の見直しという宿題をいただいておるわけでございますが、当面は、次期通常国会に向けて下請法並びに景品表示法の改正問題に鋭意検討、準備を進めて、御提案が申し上げられるようにやってまいりたいというふうに思っております。
つきましては、田浦委員長始め経済産業委員会の委員の先生方の御指導、御鞭撻、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
#18
○委員長(田浦直君) それぞれのごあいさつ、ありがとうございました。─────────────
#19
○委員長(田浦直君) それでは、この際、参考人の出席要求に関する件についてお諮りをいたします。経済、産業、貿易及び公正取引等に関する調査のうち、東京電力原子力発電所における不正記録問題等に関する件の調査のため、来る三十一日、本委員会に参考人の出席を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#20
○委員長(田浦直君) 御異議ないと認め、さように決定をいたします。なお、人選等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○委員長(田浦直君) 御異議ないと認め、さよう決定をいたします。本日はこれにて散会をいたします。
午前十時十二分散会