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2002/04/05 第154回国会 参議院 参議院会議録情報 第154回国会 本会議 第15号
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2002/04/05 第154回国会 参議院

参議院会議録情報 第154回国会 本会議 第15号

#1
第154回国会 本会議 第15号
平成十四年四月五日(金曜日)
   午前十一時一分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議事日程 第十五号
  平成十四年四月五日
   午前十一時開議
 第一 全国新幹線鉄道整備法の一部を改正する
  法律案(内閣提出)
 第二 特定電子メールの送信の適正化等に関す
  る法律案(総務委員長提出)
 第三 更生保護事業法等の一部を改正する法律
  案(内閣提出)
 第四 特許法等の一部を改正する法律案(内閣
  提出)
 第五 弁理士法の一部を改正する法律案(内閣
  提出)
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、国家公務員等の任命に関する件
 一、農林水産大臣武部勤君問責決議案(角田義
 一君外六名発議)(委員会審査省略要求事件)
 以下 議事日程のとおり


     ─────・─────
#3
○議長(井上裕君) これより会議を開きます。
 この際、国家公務員等の任命に関する件についてお諮りいたします。
 内閣から、
 人事官に佐藤壮郎君を、
 日本銀行政策委員会審議委員に春英彦君及び福間年勝君を、
 また、中央社会保険医療協議会委員に土田武史君を
任命することについて、本院の同意を求めてまいりました。
 これより採決をいたします。
 まず、人事官の任命について採決いたします。
 内閣申出のとおり同意することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#4
○議長(井上裕君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#5
○議長(井上裕君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数           二百八  
  賛成            百二十九  
  反対             七十九  
 よって、同意することに決しました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
#6
○議長(井上裕君) 次に、日本銀行政策委員会審議委員の任命について採決をいたします。
 内閣申出のとおり同意することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#7
○議長(井上裕君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#8
○議長(井上裕君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数          二百十三  
  賛成            百九十二  
  反対             二十一  
 よって、同意することに決しました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
#9
○議長(井上裕君) 次に、中央社会保険医療協議会委員の任命について採決をいたします。
 内閣申出のとおり同意することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#10
○議長(井上裕君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#11
○議長(井上裕君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数           二百十  
  賛成             二百十  
  反対               〇  
 よって、全会一致をもって同意することに決しました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
     ─────・─────
#12
○議長(井上裕君) この際、お諮りいたします。
 角田義一君外六名発議に係る農林水産大臣武部勤君問責決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○議長(井上裕君) 御異議ないと認めます。
 よって、本決議案を議題といたします。
 まず、発議者の趣旨説明を求めます。輿石東君。
    ─────────────
   〔議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔輿石東君登壇、拍手〕
#14
○輿石東君 私は、民主党・新緑風会、日本共産党、国会改革連絡会、社会民主党・護憲連合を代表し、武部農林水産大臣問責決議案の趣旨を御説明いたします。
 まず、決議案の案文を朗読いたします。
  本院は、農林水産大臣武部勤君を問責する。
   右決議する。
 昨年九月、千葉県で我が国初のBSE感染牛が確認されました。
 これは、我が国畜産業界のみならず、国民にとって正に衝撃的な出来事でした。
 この未曾有の事態に対し、政府は第三者によるBSE問題に関する調査検討委員会を設置し、その最終報告が四月二日に取りまとめられたところであります。
 その内容は、これまでの国会審議でも明らかになったと同様、BSE感染の原因とされる肉骨粉について、英国、欧州連合(EU)、世界保健機関(WHO)などの度重なる警告を無視し、専門家からも指摘されていた法的禁止措置を怠った農林水産省の重大なる失政というものであります。行政の不作為を指摘しているものであります。
 この重大な失政との報告書の指摘をまつまでもなく、農林水産省が取ってきたこれまでの国民の食の安全を無視した行政対応のひどさには、ただただ驚くばかりであります。
 国民のための安全、安心な食料の生産、供給に責任を持つ農林水産省が、WHOの勧告、豪州やアメリカの法規制などを承知の上で、その行政の責任として法的規制の必要はないとしたのは明らかに政策判断のミスであります。
 正に、食の安全行政は崩壊したとも同然であり、今必要なのは、その責任を、どこにあり、だれがどのような形で責任を取るかということであります。
 農林水産省を統括する武部農林水産大臣の責任は免れ得ないものであり、即刻、辞任すべきであります。
 以下、四会派のみならず、国民を代表し、武部農林水産大臣問責決議案を提案する理由を申し述べます。
 我が国で初めてBSE感染牛が確認されたことによって、国産の農産物は安全であるとしてきた消費者の信頼は一気に崩壊しました。また、その後、北海道、群馬と相次いで感染牛が確認されるに及んで、我が国の牛肉を中心とした食の安全性に対する国民の不信は大きく広がり、生産者から消費者に至るまで甚大な影響をもたらしているのであります。
 農林水産省はこれまで一貫して、我が国におけるBSE発生の危険性を否定し続け、昨年六月にはEUの委員会が、肉骨粉の輸入国である日本でもBSE発生の懸念があるとする報告書をまとめようとした際、評価作業の中断を申し入れ、これを全面的に否定し、そのような評価を受けることさえ拒否したのであります。
 この問題についてのEUとの協議は、主として農林水産省が当たったのでありますが、その内容や経過について私たち国民には何一つ知らせることなく、一切伏せられていたのであります。これに加えて、EUの調査を中断させた責任者がほかならぬ前事務次官であり、九六年四月に肉骨粉の法的規制を必要なしと判断した当時の畜産局長であったからであります。
 こうしたEUのステータス評価への農林水産省の対応について、BSE調査検討委員会の報告書は、風評被害を引き起こすことを恐れたためではないかと指摘していますが、そうだとすれば、国民の安全をないがしろにする犯罪的行為であると断ぜざるを得ません。これは、国内初のBSE感染牛が確認されたのはその三か月後の九月だったことからも明らかであります。
 BSEの発生に伴う生産、流通、消費の各段階における被害総額は、既に四千から五千億円に達しているとの指摘もあり、対策の遅れは、結果的に生産者のみならず、流通業界などにも大きな損失をもたらしております。
 英国で一九八六年にBSEの発生が確認されて以降、主要国は肉骨粉の使用を禁止するなど、素早い対応を取ってまいりました。この間、国際的な対策会議も頻繁に開かれ、農林水産省や旧厚生省も担当者を派遣したにもかかわらず、BSEの国内侵入を防ぐための具体策に何ら反映されなかったのであります。
 すなわち、英国で初めてBSEが発生してから我が国で初めてBSEが確認される昨年九月までの十五年間、農林水産省による牛が肉骨粉を食することのないようにするための具体的な予防行政といえば、九六年四月の畜産局流通飼料課長名によるたった五行の通達一回だけの行政指導であり、現実には肉骨粉が国内で使用されていたにもかかわらず、発生する可能性はないと何の科学的根拠もデータもなく判断していたという事実は、単に怠慢だったでは済まされない問題であります。
 また、BSE調査検討委員会でも、九六年四月にWHOが肉骨粉の使用禁止を勧告し、また農業資材審議会で二人の委員から法的な規制が必要ではないかとの提起がなされたにもかかわらず、これを無視し、農林水産省が行政指導にとどめたことは重大な問題としていることからも明らかであります。さらに、その対応に重大な責任を持つ当時の農林水産省幹部の責任を問うこともしなかったのであります。これは危機意識の欠如などという生易しいことではなく、許し難い暴挙であります。結果として、真相究明にふたをしたのが武部大臣と言わざるを得ないのであります。
 内容のあいまいな一片の通達以外に何らの具体的な予防行政措置も取らなかった実務責任者の前事務次官と、BSEが確認された直後の対応として焼却処分を行ったとうその発表をした前畜産部長の二人は、一月八日、そろって農林水産省を退職しましたが、勧奨退職による八%上乗せの退職金九千万とも言われる満額支給という世間の一般では考えられない処置であり、また、焼却処分したとのうその発表に対する大臣御自身の、農林水産省の危機意識のなさには驚いたというコメントも、自分のことを棚上げしたこれまた普通の常識では考えられないものだと言わざるを得ないのであります。
 武部大臣は、三月二十八日の衆議院農林水産委員会で、自らの責任の処し方について、私は大変な大手術の真っただ中に立っている、投げ出して患者を見捨てるわけにはいかない、執念を持って与えられた責務を全うさせていただきたいとされ、自分がやらなきゃだれがやるという強い信念と決意を持っておられるようですが、これが国民の意思に反していることは、大臣が繰り返してきた失言から明白であります。
 すなわち、昨年十一月十六日の衆議院における連合審査で、我が国の食肉、牛肉、乳製品は元々一〇〇%安全だと根拠なく明言された後、テレビでは英国のくたくたになった牛がころんころんころんころんしている姿が放映されていると、問題の重要性を認識していないかのようにコメントし、さらに、一か月後の年の瀬、十二月二十六日には、大臣の地元、北海道中標津町の酪農家との懇談会で、九六年四月の畜産局流通飼料課長の通達をめぐって、その通達の内容のあいまいさ、不徹底さを反省するどころか、行政指導を酪農家が知らなかったという、私なら恥ずかしいと思うと、行政指導を知らなかったのは農家の恥だと居直り、さらに続けて、感染源や感染ルートは安全性の問題にとってそんなに問題なんでしょうか、安全性と感染源の問題とは別だと発言され、畜産農家から猛反発を受けたことを、まさか大臣、お忘れではないでしょう。
 これまでのこのような発言から、大臣御自身のBSE問題に対する認識と政策判断をうかがい知ることができます。そこには、大臣の全くの危機管理の欠如と責任放棄であることは明らかであります。そして、BSE調査検討委員会の報告を待ちたいと繰り返し繰り返し答弁された最終報告の結論もまた農林水産省の重大な失政ということであります。
 もはや、大臣御自身がその責任を自ら取るときがやってきたのであります。
 今後、消費者の信頼を得るに足る施策を的確に実施していくためには、新しい酒は新しい革袋にのことわざがあるように、新しい大臣の下で人心を一新し、安全な食料を安定的に適正な価格で国民に提供するという農政の原点に立ち返るべきであります。
 また、かねてより、農林水産省と業界団体、すなわち官と民との相互依存体質を指摘する声も多く、また政と官との関係が言われているとき、BSE調査検討委員会の報告では、いわゆる族議員との関係が施策をゆがめたとの指摘もされております。加えて、数々の農産物の不正表示にも適切な対応がなされておりません。
 こうした農林水産省の体質を根本的に改めない限り、真の農政に対する消費者の信頼は得ることはできません。
 このような状況にかんがみ、武部農林水産大臣の罷免こそが、我が国農政行政への信頼回復とBSE問題解決に向けた必要最小限の措置であり、事態打開へ向けての第一歩であります。
 最後に、一言お伝えをしたいと思います。
 私は、昨夜、日本青年会館大ホールで、埋め尽くしたBSE緊急措置決起集会の中で、女性の一人が、私たち一人一人は知っている、農水省の体質は、報告書で重大な失政と、そんなレベルではない、利権に結び付いた犯罪的手抜き行政だと、そして、大臣が大臣手当の半額を出したところで何がどう変わるのでしょうと、こう言われているのであります。
 本問責決議案に多くの議員の皆様の御賛同をいただき、速やかに可決されんことをお願いし、趣旨説明を終わります。(拍手)
    ─────────────
#15
○議長(井上裕君) 本決議案に対し、討論の通告がございます。順次発言を許します。三浦一水君。
   〔三浦一水君登壇、拍手〕
#16
○三浦一水君 私は、自由民主党・保守党を代表しまして、ただいま議題となりました武部農林水産大臣に対する問責決議案について、反対の討論を行います。
 まず冒頭、BSE問題について、我々は消費者の大きな不安をもたらしたことを重大に受け止め、行政の不信を解消すべく全力を挙げて取り組むことをお誓いを申し上げます。
 先日、四月の二日、全国民が注目する中でBSE調査検討委員会が最終報告を行い、農林水産省などの責任を厳しく批判いたしております。
 この報告書においては、特に、BSE感染源の肉骨粉の給与規制を行政指導にとどめた九六年の農林水産省の対応を重大な失政として指摘しており、さらに昨年、欧州連合・EUのBSEに関するステータス評価の中断を要請したことなどを政策判断の間違いと述べております。
 これらの問題や批判について、農林水産省は、まず厳しく反省し、国民に対し率直に非を認め、謝るべきであることはもちろんであります。一方で、政府・与党におきましても、極めて重大なことと受け止めをしながら、国民の信頼回復を図るべく、食品の安全確保のために最大限努めてまいる決意を新たにしなければなりません。
 このような国民の食生活にかかわる重大な事態は、つとに縦割り行政と前例主義、そして行政の事なかれ主義に起因するものでありまして、長い間に積み重なったものと言わざるを得ません。報告書に指摘をされている九六年の重大な失政については、このような観点から大きな戒めとして受け止めながら、農林水産省を始め、行政の体質の改善を本格的に進めるに当たり、その糧としていくべきであります。
 このような反省に立ちつつも、問責決議案において、重大な失政に関し、あたかも当時、大臣の職になかった武部農林水産大臣一人に大きな責任があるかのごとく取り上げられていますことは、大臣の一人の責任としてかえって物事を矮小化するものであり、BSE発生により生じた問題の解決を進め、今後の食品行政の改革につながるものでは決してないと考えております。
 武部農林水産大臣として、反省すべき点は、昨年六月、大臣就任直後とはいいながら、また経緯はともかくとして、EUに対しステータス評価を断ったことや、昨年の九月、我が国のBSE感染牛が確認された初期の段階において行政内部が連絡不十分であったことから対応が不適切であり、混乱が見られたこと等挙げられます。
 このように、BSE問題に対する危機意識が薄かったことから、国民の食品行政に対する不信を招いたことは誠に遺憾であると考えておりますが、それ以降、今日までのその大きな反省に基づき、実に短期間に様々なBSEに対する対策が講じられてきております。
 昨年の十月十八日には、厚生労働省とも連携をする中で、世界で最も水準の高いBSE全頭検査体制を発生後一月半という他の発生国に例を見ない速さで実現をし、安全を証明された牛肉以外は流通しないシステムが確立をされました。また、BSEの主な感染源とされる肉骨粉等について、すべての国からの輸入及び国内における製造、出荷の一時停止措置を迅速に講じ、人が肉骨粉を牛に与えることでしか伝達されないというBSEの感染経路を完全に遮断してきたところであります。
 武部大臣は、就任以来、農林水産省は生産者と消費者の間に立って仕事をすべきであるという一貫した考えの下、いわゆる武部私案を公表するなどして改革に取り組まれ、特に、食の安全の確保の点から、消費者に更に軸足を置いた農林水産行政転換の緒に就きつつあります。特にBSE問題については、危機管理意識の希薄さや縦割り行政の弊害など、行政の構造的な問題認識に立って、これを政治主導の下で正しくしていくことに全責任と使命感を持って取り組んでおられるところであります。
 また、昨年末のBSE発生の現地視察のときに、武部大臣が原因究明を軽視するような発言があった旨の報道があり、これも問責理由の一つとして取り上げられておりますが、感染原因が解明されていないことを理由として牛肉が安全でないと言うことは科学的事実と異なっており、消費者には、牛肉の安全性と原因の究明は別問題であることをよく理解していただきたいとの趣旨で説明をされたものであります。
 先般、雪印食品が行った牛肉の市場隔離事業を悪用した国産牛肉の偽装や虚偽の原産地表示は、農林水産行政のチェック体制の甘さをついたものであり、食品流通の信用を失墜させ、消費者の不信を買い、生産者にもまた大きな被害をもたらしたことは大変遺憾なことであります。この問題に対し、武部大臣は、二月一日に告発を行うなど、雪印食品に対し厳しい姿勢で事件の正確かつ徹底的な究明に取り組むとともに、全箱検査など再発防止策の確立のため農林水産省を挙げて取り組むよう、懸命に指導されているところであります。
 これから、消費者の保護を基本として、報告書の提案に沿って、食品の安全性の確保を図るため、科学的知見を的確に反映し得る独立性、そして一貫性を持った新たな組織の設置や法律の整備を短期間に実現をしていかなければなりません。このような緊迫する事態の中で、武部大臣にあっては、農林水産省自らが身を削る決意を堅持しつつ、改革の課題に真正面から取り組んでいかれることが責任を全うしていく唯一の道であります。
 この重要な時期に当たって、確固たる信念と粘り強さ、さらに重大な責任を持って臨む武部農林水産大臣に対しまして、問責決議が提出をされましたことは、正しく党利に基づくものと断じざるを得ず、誠に残念至極であります。
 武部大臣が、この歴史的とも言える改革の使命を立派に果たされんことを願いながら、問責決議案の否決を皆様方に強くお訴えをし、私の反対討論を終わります。(拍手)
#17
○議長(井上裕君) 和田ひろ子君。
   〔和田ひろ子君登壇、拍手〕
#18
○和田ひろ子君 私は、民主党・新緑風会を代表して、武部農林水産大臣に対する問責決議案に対して、賛成の討論を行います。(拍手)
 昨年九月、我が国で初めてBSEが確認されましたが、当初の農林水産省の対応のまずさが国民の行政不信を招き、被害を増大させたことは明らかであります。
 本来ならば、その時点で、武部大臣は責任を取って辞任すべきだったと考えております。
 農林水産省は、イギリスでBSEが確認された一九八六年以降、一貫して、我が国ではBSEが発生することはあり得ないという、何の根拠もないことを前提に対応し、BSEの国内侵入を防ぐという強い意志が欠如していたことが、その後のBSE問題調査検討委員会の資料や報告などからも明らかであります。
 大臣は、よく、今にして思えば危機意識がなかった、足りなかったと言わざるを得ないと言われますが、それは今だから言えると言っているに等しく、極めて無責任であります。
 我々が最近になって承知したことも含めて、八六年以降のBSEをめぐる一連の事実を農林水産省はすべて承知していたはずであり、今にして思えばなどといった言い逃れは通用しないのであります。
 また、農林水産省が我が国でBSEが発生することはあり得ないとする根拠の一つに、九六年の行政指導後、牛用の飼料に肉骨粉が使用されていない、そのことを肥飼料検査所が確認してきたことを挙げておられますが、BSE発生後になって調査した結果、五千頭を超える牛に肉骨粉等が給与されていたという事実が確認されました。
 すなわち、国会に対して、全く使われていないなどといういい加減な答弁をしてきたことになります。このことだけでも許し難い問題であります。
 加えて、昨年の六月、国民に知らされることなく、BSEの国内侵入の危険性を指摘しようとしたEUのステータス評価を、事実誤認として大臣の責任で拒否したことには言葉もありません。
 BSEは、アメリカやオーストラリアの例を見るまでもなく、行政が侵入を防ぐという強い意志を持ち、対策を実行していれば防ぎ得たものであります。残念ながら、農林水産省にはそのかけらもありませんでした。それどころか、農林水産省自らの責任に関しても、第三者機関の判断にゆだね、大臣を始め、危機意識が足りなかった、行政の不手際はなしとはしないなどとして、半年間もやむを得なかったとの態度を崩しませんでした。
 その証拠に、第三者機関、すなわちBSEの調査検討委員会の報告書が出るまでの間、だれ一人責任を取っていないのであります。これは、一月の前次官や畜産部長の退官に際して、大臣自らが、責任を取っての退官ではない、定期人事だとしていることからも否定はできないはずであります。しかも、畜産農家に対しても、国民に対しても、国の失政を素直に認めて謝罪するという姿勢は見られませんでした。
 消費者に背を向けた農林水産省の主体性のない無責任な姿勢、体質が、消費者の不安を一層高め、結局は生産者や関連業者に取り返しのつかない打撃を与えるという無残な結果を招いたのであります。このことは、国民に対する裏切り行為であり、犯罪に等しいと思います。農林水産省は、その責任を自覚し、省を挙げて国民の目にはっきり分かる責任を速やかに取るべきであります。
 四月二日に農林水産省の処分が発表されました。これだけの被害を国民に与えた責任としては極めて甘い処分であり、そのこと自体にも無責任さがうかがわれますが、同時に、局長や課長を処分して最高責任者である武部大臣が居残るのでは、農政に対する不信が一層高まりこそすれ、信頼回復など望むべくもありません。
 農政に対する国民の不信を払拭し、その信頼を回復するためには、今までの農政の誤りを素直に認め、国民に深く謝罪するとともに、農政の最高責任者である武部大臣がお辞めになること以外に道はないのであります。
 私は、委員会で繰り返し述べておりますが、四十万円から五十万円で買った素牛を、二年間も育てて三十万円で売る、三十万円でしか売れない畜産農家の無念さを御存じですか。また、BSEの発生が地域全体に迷惑を掛けることを恐れて廃用牛を出荷できず、敷地内に埋めたり、サファリパークに処分料を払って長年育てたかわいい牛を置いてきている畜産農家の悲しみが分かりますか。
 今、全国に滞留している廃用牛は五万八千頭にも上ると言われています。また、廃業に追い込まれた肉屋さんのシャッターに、農林水産省の政策ミスでお店がつぶれましたという張り紙が掲示されていたという事実もあります。もとより、畜産農家や関係業者に与えた被害額は、農林水産省の推計でも約四千億円ぐらいある。もっとかもしれません。その上に、国民の血税がほぼ同額の四千億円BSE対策に投入されていることも忘れてはなりません。
 私は、このような状況の中で、地元の畜産農家や商店街の皆さん、そして国民の皆さんに、農林水産大臣の責任については、罷免以外には説明ができません。皆さんはどのようにお考えですか。地元に帰られたら何と説明をされますか。私は、このような状況の中で、地元の畜産農家や商店街の皆さんに、罷免以外の説明はできないのであります。
 皆さん、農林水産大臣はこれらの事実を真摯に受け止め、速やかにその職をお辞めになるように求めまして、私の賛成討論を終わります。(拍手)
#19
○議長(井上裕君) 紙智子君。
   〔紙智子君登壇、拍手〕
#20
○紙智子君 私は、日本共産党を代表して、ただいま提案をされました武部農林水産大臣に対する問責決議案に対して、賛成の討論を行います。
 賛成の第一の理由は、BSE問題での政策判断の間違いを犯した人が正に武部大臣その人であるからです。
 武部大臣は、昨年の六月、BSE発生の危険を警告したEUのステータス(危険度)評価を途中で断りました。このことは、先日出されたBSE問題に関する調査検討委員会の報告で、政策判断の間違いとして厳しく指摘をされたところです。
 EUは、日本にもBSE発生の危険性が高いとし、肉骨粉の給餌禁止、特定危険部位の排除、調査検査体制の強化などを勧告していました。ところが、大臣は、BSEが発生していない国であってもBSEの牛がいる可能性が高いと指摘をした昨年五月のEU委員会による大臣あての書簡すら無視し、我が国の評価を拒否する回答をしたのであります。しかも、一連のEUとのやり取り一切を国民に公表していませんでした。
 もし、EUの評価を受け入れて、こうした内容があらかじめ国民に知らされ、対策が取られていたら、報告が言うように、今回の発生時に起きた大きな社会混乱は防げた可能性が高いことは明らかです。報告は、農水省の危険意識の欠如を指摘し、そのため本格的な危機対応マニュアルがなく、BSE発生時に対応が混乱した原因の一つと述べているのであります。
 昨年九月からのBSE発生に伴う大きな混乱は、正にこのとき大臣の取った態度にこそ起因するのです。事の経過は、武部大臣が、食の安全や人の生命にかかわる問題だという自覚も危機感も、また、大臣としての指導性もなかったということを如実に示しています。
 大臣は、BSE発生を許した農水省職員の危機意識の欠如に唖然としたなどと言いますが、まず、大臣自身の危機意識のなさこそ恥じるべきであります。大臣は、辞任を要求されると、職責を全うして責任を果たすと居直っていますが、政策判断の誤りを犯した張本人である大臣にその職責に当たる資格も能力もないということは明らかではありませんか。
 賛成の第二の理由は、BSE発生を機に国民に食への不信、不安が広がり、生産者、流通・販売業者が大きな打撃を受け、計り知れない被害を与えながら、この事態に無責任な対応に終始しているからです。
 生産者、関連業者、消費者に耐え難い苦しみを与えて、発生後半年を過ぎてもその事態は改善されてもいません。もし自分のところで発生したら、自分だけではなくて地域全体に大きな被害を与える、不安で牛を出荷できない生産者、借金を新たに抱え、途方に暮れ、夜も眠れない状態です。日本の畜産は正に存亡の際に立たされています。店を畳まざるを得ないところに業者も追い込まれています。
 さきの検討委員会報告は、一九九六年、世界保健機構から肉骨粉禁止勧告を受けながら、課長通達による行政指導に済ませたことを重大な失政であったと断じています。正にBSE被害は国の失政そのものの責任であることがはっきりした以上、国は当然被害補償をすべきです。
 ところが、大臣はその要求には全く背を向けているのであります。一刻も早い原因究明を願う生産者に、感染源の究明はそんなに重大かとか、自らの責任を棚上げにして、行政指導を知らないことは恥ずかしいと思わないかなどと暴言したことは、大臣の無責任な姿勢を典型的に露呈したものです。重大な失政は過去のことではなく、武部大臣の無責任な対策の下でいまだに続いているのであります。
 第三の賛成の理由は、武部大臣がBSE発生の行政責任の真相究明に背を向けてきたことであります。
 重大な失政であった一九九六年当時の経緯について、調査検討委員会でも解明に努力をしました。しかし、その報告では、行政指導にとどめたこの意思決定は、農林水産省のどの部署で、いかなる人が、どんな協議を行って決定したのか、役所側からの説明はほとんどなく、局議の記録も存在しないとされ、極めて不透明であるとしています。一九九六年当時の畜産局長であった熊澤英昭事務次官から経過の一切を明らかにさせなかったからこそ、このような不透明な結果に終わったのではありませんか。
 しかも、野党が予算委員会や農林水産委員会で熊澤氏の参考人招致を繰り返し要求しましたが、与党はそれを一貫して拒否してきました。そして、武部大臣は、この重大な失政の責任を負うべき熊澤氏を罷免するどころか、だれの責任とかいうことでなく農水省全体の責任であるとして熊澤氏をかばい続け、逆に高額の割増し退職金を支給するなど優遇したのであります。問責は当然と言うべきです。
 討論を終わるに当たって、私は、食の安全と安心という国民の命よりも自分の政権の延命を優先させるために、一内閣一閣僚という看板にしがみつき、失政の責任が明確な武部大臣を辞任させないという最悪の党利党略的な態度に終始した小泉首相の態度についても糾弾せざるを得ません。
 あわせて、指摘せざるを得ないのは、連立与党の一員である公明党の態度です。党首が武部大臣も含めてけじめを付けるべきと述べたのですから、本問責決議案に賛成するのが当然です。ところが、ごらんのとおり欠席しております。こうした態度は国民の厳しい批判を浴びるであろうことを警告をしたいと思います。農水大臣の辞任を求めながらこの本会議に欠席し、結果として本問責決議案否決に手をかすというのは、国会はもちろん、国民から見ても理解し難い態度ではないでしょうか。
 国民は、今、食の不安と不信の下、農水省の対応に強い批判を持っています。このような中で、重大な責任を免れない武部大臣を居座らせるならば、国民的批判の高まりは必至です。小泉内閣への国民の支持は一層離反することになると思い知るべきです。
 今、政府に求められることは、武部農水大臣を罷免することです。そして、BSE発生に至った農政を深く謝罪し、野党四党が共同で提案をしている緊急措置法を制定し、生産者始め関係者への十分な補償と徹底した原因究明と安全対策を取ることであります。そのことが生産者や消費者の政治への信頼や食への信頼を取り戻していく第一歩であるということを申し上げまして、私の賛成討論といたします。(拍手)
#21
○議長(井上裕君) 森ゆうこ君。
   〔森ゆうこ君登壇、拍手〕
#22
○森ゆうこ君 国会改革連絡会(自由党・無所属の会)の森ゆうこです。私は、国会改革連絡会を代表し、武部勤農林水産大臣問責決議案に賛成の立場から討論いたします。(拍手)
 昨年九月、BSE感染牛の発見以来、毎日これだけ批判され続けているのに、そして今回、BSE問題に関する調査検討委員会報告書で重大な失政と指摘されたにもかかわらず、どうして武部大臣、あなたは辞めないのですか。私には理解できません。ひょっとしたら、小泉内閣の一内閣一閣僚という公約を守らなければならないと必死に耐えていらっしゃるのでしょうか。気付いていないとしたらお気の毒ですので、念のために申し上げますが、田中眞紀子外相更迭の時点でこの公約はとっくにほごにされているのです。公約にこだわることなく、どうぞ安心して辞めてください。眞紀子大臣が辞めて、なぜ武部大臣は辞めないのか、これが一般人の感覚です。
 四月二日に最終報告が出されたBSE問題に関する調査検討委員会報告書では、危機管理の欠如、政策判断の間違い、行政の不作為などが数多く指摘されています。国民の食の安全に対する信頼を損ない、我が国の食肉関連産業を危機的状況に陥れた行政の責任が厳しく追及されました。
 その中で特に失政と指摘されたのは、まず、農林水産省が九六年にWHO勧告を受けても何ら輸入禁止措置を取ることもなく、我が国へのBSE上陸を防がなかった点です。食料の六〇%を輸入に頼る日本の食料事情を考えれば、農林水産省は、国内の一部の利益代表の御機嫌を伺うだけでなく、ほかのどんな国よりもグローバルな視野での食料危機管理を意識すべきで、その時点での楽観的対応は、危機意識の欠如、職務怠慢としか言いようがありません。
 BSE問題発生後の対応にも重大な失政があります。九月に千葉県で感染牛が発見されBSE問題が起きてからも、農林水産省は、感染源、肉骨粉の流通過程などを隠し、何を信じたらいいか分からないという恐怖感を国民の間に生じさせ、BSE問題を拡大させました。
 このように、国民の食の安全への信頼が失われた責任は、農林水産省、その長たる武部大臣、あなたの失政にあるのです。BSE問題を解決し、食の安全への信頼を取り戻すには、責任の所在を明らかにし、けじめを付ける、責任を取ることが不可欠です。
 しかしながら、今回のBSE問題については、まだだれも国民の納得できる責任を取っていません。今回、大臣以下数名の給与返納処分が発表されましたが、こんなことで、回復不能に近い行政不信を招いた農林水産省がけじめを付けたと言えるのでしょうか。だれも国民の納得できる責任を取らない、これがいまだに国民が食の安全への信頼を回復できず、相変わらず善良な生産者や食肉関連業者だけが窮地に立たされている最大の原因です。
 武部大臣はとにかく一生懸命やっていると言ってきましたが、でも、大臣が一生懸命やるなんて当たり前のことじゃないですか。政治は結果責任です。BSE問題が起きて以来、自称一生懸命な武部大臣の下で、一体何がどう良くなったんでしょうか、何が解決されたんでしょうか。
 昨日、野党四党共同で提出しているBSE緊急措置法案早期成立を求める国民集会が開かれました。畜産・酪農家では廃業を余儀なくされる方、食肉関連業では倒産が相次ぎ、いまだ食肉需要は半減したまま、永田町の論理では解決できないリアルな惨状が訴えられました。そんな逆境の中でも、安全で良い牛を育てようと頑張る生産者、半額キャンペーンでお客を呼び戻そうとする外食産業、みんな精一杯自分のできる範囲で全力を尽くしています。
 まじめに一生懸命暮らしている人々が自分には責任のないことで不幸になるこの不条理を解決するのが、政治の本来の役目ではないでしょうか。その不条理を政治が、不条理そのものを政治が生み出しているというこの現実を武部大臣、あなたは謙虚に認識すべきです。
 また、BSE問題を拡大させた武部大臣の無責任な発言も失政です。政治主導でBSE問題の対策に当たると言いながら、国会での武部大臣の答弁は、難しい局面になるとひたすら官僚が作ったメモを読むことに徹し、武部大臣自身のリーダーシップ、主体性を感じることは一度もありませんでした。たまに自分の言葉でお話しになったと思えば、それはたちまち失言となり、生産者や消費者の行政不信を拡大し、その怒りを増大させ、BSE問題を大きくしただけでした。
 私は先日、偶然にも予算委員会終了後の廊下で、武部大臣と農水官僚たちの会話を聞いてしまいました。大臣、今日はいつになく落ち着いて説得力のある御答弁でございましたねと官僚に持ち上げられ、そうかなあとうれしそうにうなずくあなたには、政治主導を感じることはできませんでした。
 調査報告書にも、農村を地盤に選出された多くの議員が生産者優先の政策を求めてきたとあるように、農林水産省は、専門家の意見ではなく、族議員の不当な圧力により生産者の一部のみを利する政策を取り、消費者の立場を軽視した政策を実行してきました。
 このように族議員の言いなりになることが、武部大臣、あなたの言う政治主導ですか。これは単なる利益誘導ではありませんか。武部大臣、あなたは今、辞職を決断すべきです。あなたが辞めなければ、族議員による不正な政策決定により国民に被害が生じてもだれも責任を取らなくていいということになるんですよ。今までと何ら変わらない自民党的無責任な政治手法、ムネオモデルとでもいいましょうか、不正の温床がそのままになってしまいます。
 自分自身や自分の属する組織の利益のためではなく、国民の幸福のために責任を持って決断し行動する、こんな当たり前の、ごく当たり前のことがこの永田町ではできないのでしょうか。
 BSE問題がきっかけになり、食肉加工会社の産地偽装問題、JAS法違反の不当表示が次々に発覚し、消費者は食の安全への不信を深めています。この国のモラルは一体どこへ行ってしまったんだろうなどと他人事のように批判する資格は、武部大臣、そしてもちろん小泉内閣にはありません。スローガンだけの改革のラベルを張り、偽物の構造改革を店頭に並べる小泉内閣こそが不当表示です。
 国民に痛みだけを押し付けながら、改革は進んでいる、よくやっていると偽装する小泉内閣。本物の構造改革を主張する自由党の私としては、JAS法違反で告発したいぐらいです。
 消費期限の切れた商品は、消費者の安全のためにすぐに売場から撤去されなくてはなりません。とっくの昔に消費期限の切れた武部大臣、あなたは今すぐ国民の健康のために辞職すべきです。
 最後に、良識ある与党の皆さん、今からでも間に合います。BSE問題の責任者、武部大臣問責決議に対し、個人の良心と自主的判断で投票されることを心から希望し、私の賛成討論を終わります。(拍手)
#23
○議長(井上裕君) これにて討論は終局いたしました。
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#24
○議長(井上裕君) これより採決をいたします。
 浅尾慶一郎君外九十九名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
 現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
 よって、表決は記名投票をもって行います。本決議案に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
   〔議場閉鎖〕
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
#25
○議長(井上裕君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
#26
○議長(井上裕君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
   〔議場開鎖〕
   〔参事投票を計算〕
#27
○議長(井上裕君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百十六票  
  白色票            百二票  
  青色票           百十四票  
 よって、本決議案は否決されました。(拍手)
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   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
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#28
○議長(井上裕君) 日程第一 全国新幹線鉄道整備法の一部を改正する法律案(内閣提出)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。国土交通委員長北澤俊美君。
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   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
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   〔北澤俊美君登壇、拍手〕
#29
○北澤俊美君 ただいま議題となりました法律案につきまして、国土交通委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、新幹線鉄道を所有し、かつその営業を行う法人が実施する新幹線鉄道の大規模改修の円滑化を図るため、当該法人のうち国土交通大臣が指定するものは、大規模改修の実施に要する費用の支出に備えるための新幹線鉄道大規模改修引当金を積み立てなければならないこととする等の措置を講じようとするものであります。
 委員会におきましては、法改正の趣旨、引当金の積立てを必要とする所有営業主体の指定の基準、新幹線施設の劣化状況に関する調査結果の公開、通常の補修と大規模改修の違い、改修工事費の算定方法、引当金の運用方法、改修工事について住民理解を得るための努力等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。
 質疑を終局し、討論に入りましたところ、日本共産党を代表して大沢委員より本法律案に反対する旨の意見が述べられました。
 次いで、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定をいたしました。
 なお、本法律案に対し附帯決議が付されております。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
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#30
○議長(井上裕君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#31
○議長(井上裕君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#32
○議長(井上裕君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百三十五  
  賛成            二百十七  
  反対              十八  
 よって、本案は可決されました。(拍手)
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   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
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#33
○議長(井上裕君) 日程第二 特定電子メールの送信の適正化等に関する法律案(総務委員長提出)を議題といたします。
 まず、提出者の趣旨説明を求めます。総務委員長田村公平君。
    ─────────────
   〔議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔田村公平君登壇、拍手〕
#34
○田村公平君 ただいま議題となりました特定電子メールの送信の適正化等に関する法律案につきまして、総務委員会を代表して、その提案の趣旨及び内容の概要を御説明申し上げます。
 本法律案は、昨日、総務委員会において全会一致をもって起草、提出したものであります。
 最近、我が国では、携帯電話やパソコンからのインターネット接続が急速に進み、日常の生活や社会経済活動等において必要不可欠なものとなってきております。
 しかしながら、利用者が増加する一方で、受信者の求めや同意がないのに、広告又は宣伝を目的とした電子メールが一時に多数の携帯電話利用者等に対して一方的、無差別に送り付けられる、いわゆる迷惑メールが社会問題として大きく取り上げられております。
 こうしたことから、迷惑メールの受信者及び電気通信事業者に生じさせている問題を解決し、電子メールの利用について良好な環境の整備を図り、もって高度情報通信社会の健全な発展に寄与することを目的に、特定電子メールに関する送信の適正化の措置等を講ずる必要があることから、本法律案を提出した次第であります。
 本法律案は、特定電子メールである旨、当該送信者の氏名又は名称及び住所、その送信に用いた電子メールアドレス、当該送信者の受信用の電子メールアドレス等の表示を義務付けることとしております。また、送信拒否をした者に対して、以後送信者が特定電子メールを送信することを禁止するほか、自己又は他人の営業につき広告又は宣伝を行うための手段として、送信者がプログラムを用いて作成した架空電子メールアドレスにあてた電子メールの送信をすることを禁止することとしております。
 なお、総務大臣は、表示の義務、拒否者に対する送信の禁止又は架空電子メールアドレスによる送信の禁止を遵守しない送信者に対し、是正のための命令をすることができることとし、命令に違反した者に対する罰金刑その他所要の罰則を設けることとしております。
 以上が、本法律案の提案の趣旨及び内容の概要であります。
 何とぞ、慎重御審議の上、速やかに御賛同くださいますようお願いをいたします。
 ありがとうございました。(拍手)
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#35
○議長(井上裕君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#36
○議長(井上裕君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#37
○議長(井上裕君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百三十五
  賛成           二百三十五
  反対               〇
 よって、本案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
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   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
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#38
○議長(井上裕君) 日程第三 更生保護事業法等の一部を改正する法律案(内閣提出)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。法務委員長高野博師君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔高野博師君登壇、拍手〕
#39
○高野博師君 ただいま議題となりました更生保護事業法等の一部を改正する法律案につきまして、法務委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、近時の犯罪情勢に的確に対応して犯罪者及び非行少年の改善更生を実現するため、更生保護施設における処遇機能を充実強化するとともに、更生保護事業に対する規制緩和等に関する規定の整備を行うものであります。
 委員会におきましては、我が国の最近の犯罪情勢、処遇困難者の社会適応を促すための積極的な処遇、更生保護施設の経営基盤の強化、更生保護基本法制定の必要性等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。
 質疑を終局し、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、本法律案に対して附帯決議を行いました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#40
○議長(井上裕君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#41
○議長(井上裕君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#42
○議長(井上裕君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百三十五  
  賛成           二百三十五  
  反対               〇  
 よって、本案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
     ─────・─────
#43
○議長(井上裕君) 日程第四 特許法等の一部を改正する法律案
 日程第五 弁理士法の一部を改正する法律案
  (いずれも内閣提出)
 以上両案を一括して議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。経済産業委員長保坂三蔵君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔保坂三蔵君登壇、拍手〕
#44
○保坂三蔵君 ただいま議題となりました両法律案につきまして、経済産業委員会における審査の経過と結果を御報告を申し上げます。
 まず、特許法等の一部を改正する法律案は、近年の技術革新の進展及び経済社会の情報化等に対応するため、コンピュータ・プログラムが特許法上の「物」に含まれることを明記し、権利保護の強化を図るとともに、出願人の負担軽減及び審査の効率化等を図るため、出願方式の見直しなど、所要の改正を行おうとするものであります。
 次に、弁理士法の一部を改正する法律案は、急増している特許権等の侵害訴訟の迅速かつ効率的な処理を図るため、一定の要件を満たす弁理士に訴訟代理権を認めようとするものであります。
 委員会におきましては、両法律案を一括して議題とし、総合的な知的財産戦略の重要性、特許制度のIT社会に対応した取組、弁理士の訴訟代理権の在り方等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知を願います。
 質疑を終わり、順次採決の結果、両法律案はいずれも全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定をいたしました。
 なお、弁理士法改正案に対して四項目の附帯決議を行いました。
 以上、御報告を申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#45
○議長(井上裕君) これより両案を一括して採決いたします。
 両案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#46
○議長(井上裕君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#47
○議長(井上裕君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百三十三  
  賛成           二百三十三  
  反対               〇  
 よって、両案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
#48
○議長(井上裕君) 本日はこれにて散会いたします。
   午後零時三十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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