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2002/07/18 第154回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第154回国会 農林水産委員会 第17号
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2002/07/18 第154回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第154回国会 農林水産委員会 第17号

#1
第154回国会 農林水産委員会 第17号
平成十四年七月十八日(木曜日)
    午後一時三十四分開議
 出席委員
   委員長 鉢呂 吉雄君
   理事 岩永 峯一君 理事 大村 秀章君
   理事 金田 英行君 理事 原田 義昭君
   理事 佐藤謙一郎君 理事 鮫島 宗明君
   理事 白保 台一君 理事 山田 正彦君
      岩倉 博文君    岩崎 忠夫君
      梶山 弘志君    金子 恭之君
      北村 誠吾君    熊谷 市雄君
      小西  理君    七条  明君
      高木  毅君    西川 京子君
      浜田 靖一君    宮腰 光寛君
     吉田六左エ門君    川内 博史君
      小平 忠正君    後藤  斎君
      津川 祥吾君    筒井 信隆君
      楢崎 欣弥君    堀込 征雄君
      山内  功君    江田 康幸君
      高橋 嘉信君    中林よし子君
      松本 善明君    菅野 哲雄君
      山口わか子君    藤波 孝生君
    …………………………………
   議員           岩永 峯一君
   議員           大村 秀章君
   議員           金田 英行君
   議員           原田 義昭君
   議員           古賀 一成君
   議員           佐藤謙一郎君
   議員           鮫島 宗明君
   議員           筒井 信隆君
   議員           楢崎 欣弥君
   議員           江田 康幸君
   農林水産大臣政務官    宮腰 光寛君
   農林水産委員会専門員   和田 一郎君
    ―――――――――――――
七月十六日
 有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律案(古賀誠君外九名提出、衆法第二三号)
同月十七日
 有明海及び八代海の再生に関する臨時措置法案(佐藤謙一郎君外五名提出、衆法第四〇号)
六月十二日
 諫早湾干拓事業の工事中止と再見直しに関する請願(筒井信隆君紹介)(第五四一〇号)
 同(楢崎欣弥君紹介)(第五四一一号)
 同(佐藤謙一郎君紹介)(第五六〇六号)
 同(安住淳君紹介)(第五八三八号)
 同(石毛えい子君紹介)(第五八三九号)
 同(佐藤謙一郎君紹介)(第五八四〇号)
 同(堀込征雄君紹介)(第五八四一号)
同月十三日
 諫早湾干拓事業の工事中止と再見直しに関する請願(大島令子君紹介)(第六〇三六号)
 同(小平忠正君紹介)(第六〇三七号)
 同(小沢和秋君紹介)(第六二八二号)
 同(鮫島宗明君紹介)(第六二八三号)
 同(山内功君紹介)(第六二八四号)
同月二十八日
 捕鯨の早期再開等に関する請願(山田正彦君紹介)(第六四五六号)
 同(井上喜一君紹介)(第六五二一号)
 同(菅野哲雄君紹介)(第六五二二号)
 諫早湾干拓事業の工事中止と再見直しに関する請願(小沢和秋君紹介)(第六四五七号)
七月十二日
 捕鯨の早期再開等に関する請願(菅野哲雄君紹介)(第六五六〇号)
 同(丸谷佳織君紹介)(第六五六一号)
 同(浜田靖一君紹介)(第六五八九号)
 同(小平忠正君紹介)(第六六〇九号)
 同(中林よし子君紹介)(第六六七七号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律案(古賀誠君外九名提出、衆法第二三号)
 有明海及び八代海の再生に関する臨時措置法案(佐藤謙一郎君外五名提出、衆法第四〇号)

     ――――◇―――――
#2
○鉢呂委員長 これより会議を開きます。
 古賀誠君外九名提出、有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律案及び佐藤謙一郎君外五名提出、有明海及び八代海の再生に関する臨時措置法案の両案を一括して議題といたします。
 これより順次提出者より趣旨の説明を聴取いたします。金田英行君。
    ―――――――――――――
 有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律案
    〔本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
#3
○金田(英)議員 有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。
 有明海は、広大な干潟を有し、海域固有の生物が多数生息する生産性の高い海域であり、我が国にとって極めて貴重な海域であります。特に、有明海地域におけるノリ養殖業は、全国のノリ生産の四割を占め、国民の食生活において、また九州北部の産業経済活動においても極めて重要な役割を果たしております。
 しかしながら、経済社会の進展の中で、有明海の環境は変化し、特に近年、富栄養化に伴う赤潮の多発等、漁場環境の悪化が懸念されております。
 平成十二年十二月、有明海のノリ養殖業はかつてない不作に見舞われ、アサリやタイラギなどの魚介類も約三十年間にわたり漁獲量の減少が続くなど資源水準は極めて低くなっていることから、漁家経営は厳しい状況にあります。
 こうした中、農林水産省では、ノリ不作原因究明等のため、外部の有識者による調査検討委員会を設置し、有明海の海洋環境や生物についての調査研究を進める一方、覆砂、耕うんなどの漁場環境改善に取り組んできておりますが、こうした取り組みを一層強化する必要があります。
 また、有明海に隣接する八代海では、クルマエビ、アサリ、マダイ、タチウオなど多種の魚介類が生息し、多様な漁業、特に魚類や真珠等の養殖漁業が盛んに行われておりますが、魚類養殖業に甚大な被害をもたらす大規模な赤潮の頻発等、環境の悪化が危惧されております。
 自由民主党、公明党及び保守党におきましては、こうした状況に対処し、ノリを初めとした水産物に甚大な被害をもたらした原因を早急に解明し、関係者が将来に希望を持てるよう、海域環境の保全、改善並びに水産資源の回復による漁業の振興について万全な対策を講じ、有明海及び八代海を豊かな海として取り戻すための特別立法の制定について、鋭意検討を進めてまいりました。
 以上のような経緯を経て、今般、有明海及び八代海が、国民にとって貴重な自然環境及び水産資源の宝庫として、その恵沢を国民がひとしく享受し、後代の国民に継承すべきものであるとの認識のもと、国民的資産である有明海及び八代海を豊かな海として再生するため、本案を取りまとめ、提案することとした次第でございます。
 次に、この法律案の主要な内容につきまして御説明申し上げます。
 第一に、主務大臣は、有明海及び八代海の海域の環境の保全及び改善並びに当該海域における水産資源の回復等による漁業の振興に関する施策を推進するため、有明海及び八代海の再生に関する基本方針を定めなければならないこととし、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県及び鹿児島県の関係県は、基本方針に基づき実施すべき施策に関する県計画を定めることとしております。
 第二に、主務大臣、関係行政機関の長及び関係県の知事は、それぞれの県計画の調和を図りつつ、その実施を促進するために必要な協議を行うため、促進協議会を組織することができることとしております。
 第三に、県計画に基づいて平成十四年度から平成二十三年度までの各年度において関係県が行う一定の漁港漁場整備事業について、補助率の特例措置を設けることとしております。
 第四に、県計画に基づく事業に関連して地方債についての配慮、資金の確保、下水道の整備、漂流物の除去、河川の流況の調整、森林の保全及び整備、水産動物の種苗の放流について規定を設けるとともに、国及び関係県による総合的な調査研究体制の整備を定め、あわせて酸処理剤の適正な使用、自然災害の発生の防止、赤潮等による漁業被害等に係る支援及び漁業被害者の救済、知識の普及等について規定を設けております。
 以上が、この法律案の提案の理由及び主要な内容であります。
 何とぞ、慎重に御審議の上、速やかに御可決いただきますようお願い申し上げます。
#4
○鉢呂委員長 次に、楢崎欣弥君。
    ―――――――――――――
 有明海及び八代海の再生に関する臨時措置法案
    〔本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
#5
○楢崎議員 民主党の楢崎欣弥です。
 私は、有明海及び八代海の再生に関する臨時措置法案について、その趣旨を説明いたします。
 失ってみて初めて、どんなに大切なものであったかを知る。それが国の政策によって人為的に消滅させられた諫早湾の広大な干潟だったのではないでしょうか。この諫早干潟は、群を抜く生物生産力と浄化能力のゆえに、漁民からは宝の海、有明海の子宮と呼ばれてきました。
 しかし、諫早干拓事業は、この地域の最主要の社会的共通資本であるこの諫早干潟を破壊し、漁民と住民から生命と暮らしの一番の基礎である希少な環境と資源を奪い取ったのです。さらに輪をかけて、九七年四月に締め切られた潮受け堤防によって、有明海の際立った特徴である国内最大の潮汐と潮流の力が失われ、さらなる環境悪化を招いて漁業被害が諫早湾口から有明海全域へと拡大し、かつての豊饒の海は今、確実に死滅への道をたどりつつあります。
 構想から半世紀、農業目的がいつの間にか防災に名をかりた干拓事業となり、地域に混乱を招き、有明の海を死滅させようとしているこの壮大な公共事業は一体何だったのか。改めて問い直されなければいけないのではないでしょうか。
 私たち民主党が提案する法案は、まず何よりも、諫早干潟のみならず、有明海全体の環境と社会にマイナスの影響を与えている諫早干拓工事を一時中止して、有明海、八代海再生のためにどのような施策が必要なのか、海域の環境と水産資源に関し、中長期開門を含めた総合調査を実施するために、有明海・八代海再生調査委員会を設置します。
 あわせて再生調査委員会は、調査の結果に基づいて環境の保全及び改善並びに水産資源回復のための施策を環境大臣、農林水産大臣その他関係大臣に勧告し、勧告を受けた大臣はその勧告を尊重する義務を負うものとすることにしています。
 調査内容は国民に公表するとともに、総合調査の期間においても環境の保全、改善に必要な緊急措置を実施することも柱の一つとして提案しています。
 このように再生への道筋を視野に入れた法案になっています。
 この有明海の再生を願う気持ちは、与野党の枠を超えるものです。しかし、残念ながら、その法案は対立の形になりました。
 私は、漁業者の方々から、自然の浄化作用、再生作用を利用した、つまり自然の力を利用したそのような再生法案であってほしいとのお話もお聞きしました。やはり関係者の多くが納得される法案であるべきだと考えます。
 仮に政府の思惑どおりに進展したとしても、六年度には工事は完了し、与党案が言う特需もそこで終わります。そのときに漁民が帰るべき海はあるのでしょうか。
 わずかこれから四年余りを食いつなぐために、先祖から受け継ぎ、将来世代に手渡すべきかけがえのない有明海、宝の海を破壊してしまう権利が私たち世代にあるのでしょうか。
 今からでも遅くありません。人類の英知を絞って有明海再生に立ち向かうことが、現代世代に生きる私たちに課せられた命題ではないでしょうか。
 そのことをお訴え申し上げ、良識ある議員各位の御賛同を心からお願い申し上げまして、終わります。
#6
○鉢呂委員長 これにて両案の趣旨の説明は終わりました。
 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
    午後一時四十四分散会

ソース: 国立国会図書館
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