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2000/10/31 第150回国会 参議院 参議院会議録情報 第150回国会 文教・科学委員会 第1号
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2000/10/31 第150回国会 参議院

参議院会議録情報 第150回国会 文教・科学委員会 第1号

#1
第150回国会 文教・科学委員会 第1号
平成十二年十月三十一日(火曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員氏名
    委員長         佐藤 泰三君
    理 事         岩瀬 良三君
    理 事         野間  赳君
    理 事         佐藤 泰介君
    理 事         松 あきら君
    理 事        日下部禧代子君
                阿南 一成君
                有馬 朗人君
                井上  裕君
                亀井 郁夫君
                仲道 俊哉君
                長谷川道郎君
                松村 龍二君
                小林  元君
                佐藤 雄平君
                本岡 昭次君
                福本 潤一君
                畑野 君枝君
                林  紀子君
                菅野  壽君
                田名部匡省君
    ─────────────
   委員長の異動
 九月二十一日佐藤泰三君委員長辞任につき、そ
 の補欠として市川一朗君を議院において委員長
 に選任した。
    ─────────────
   委員の異動
 九月二十一日
    辞任         補欠選任
     佐藤 泰三君     市川 一朗君
 九月二十二日
    辞任         補欠選任
     仲道 俊哉君     中曽根弘文君
     野間  赳君     水島  裕君
     長谷川道郎君     佐藤 泰三君
 十月十九日
    辞任         補欠選任
     井上  裕君     井上 吉夫君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         市川 一朗君
    理 事
                岩瀬 良三君
                亀井 郁夫君
                佐藤 泰介君
                松 あきら君
               日下部禧代子君
    委 員
                阿南 一成君
                有馬 朗人君
                佐藤 泰三君
                松村 龍二君
                水島  裕君
                小林  元君
                佐藤 雄平君
                本岡 昭次君
                畑野 君枝君
                林  紀子君
                田名部匡省君
   国務大臣
       文部大臣
       国務大臣
       (科学技術庁長
       官)       大島 理森君
   政務次官
       文部政務次官   鈴木 恒夫君
       文部政務次官   松村 龍二君
       科学技術政務次
       官        渡海紀三朗君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        巻端 俊兒君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○国政調査に関する件

    ─────────────
#2
○委員長(市川一朗君) ただいまから文教・科学委員会を開会いたします。
 議事に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 去る九月二十一日の本会議におきまして文教・科学委員長に選任されました市川一朗でございます。
 委員各位の御指導、御協力を賜りまして、公正かつ円満な委員会運営に努めてまいりたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
 この際、佐藤前委員長から発言を求められておりますので、これを許します。佐藤泰三君。
#3
○佐藤泰三君 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
 委員長在任中は、その職責を大過なく過ごさせていただきましたことは、ひとえに委員の皆さんの御協力のおかげで、ありがとうございました。
 二十一世紀を迎えまして、ますます心の時代、文教委員会の重大さにあります。よろしくお願いを申し上げます。
 ありがとうございました。(拍手)
    ─────────────
#4
○委員長(市川一朗君) 委員の異動について御報告いたします。
 去る十月十九日までに、江本孟紀君、小宮山洋子君、長谷川道郎君、野間赳君、仲道俊哉君及び井上裕君が委員を辞任され、その補欠として、小林元君、佐藤雄平君、水島裕君、中曽根弘文君、井上吉夫君及び私、市川一朗が選任されました。
    ─────────────
#5
○委員長(市川一朗君) 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○委員長(市川一朗君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に亀井郁夫君を指名いたします。
    ─────────────
#7
○委員長(市川一朗君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、教育、文化、学術及び科学技術に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○委員長(市川一朗君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#9
○委員長(市川一朗君) この際、大島文部大臣及び大島科学技術庁長官から発言を求められておりますので、順次これを許します。大島文部大臣。
#10
○国務大臣(大島理森君) 第百五十回国会におきまして文教各般の問題を御審議いただくに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
 間もなく到来する二十一世紀は、科学技術や社会経済が地球的規模で急速に発展する激動の時代となることが予想されます。その中で我が国が目指すべき方向は、主体性を持って国際社会に貢献し、世界から尊敬される心の豊かな美しい国家の実現であると考えます。教育、学術、文化、スポーツ、その振興は、これを実現する上で最も重要な基盤であります。
 教育は国家百年の計と申しますが、私は、世紀の変わり目に臨み、改めてこの言葉の重みを痛感いたしております。二十一世紀を担う子供たちに激動の中で生きる力を身につけさせるため、思い切った教育改革を積極的に行うことが必要です。このため、総理がさきの所信表明演説で述べられたように、二十一世紀最初の国会となる来年の通常国会を教育改革国会と位置づけ、一連の教育改革関連法案を提出したいと考えております。教育基本法の見直しにつきましても、教育改革国民会議の最終報告を受けて、中央教育審議会等で幅広く国民的な議論を深め、しっかりと取り組んでまいる所存でございます。
 私は、就任以来、子供たちに他人との心のつながりの不足から孤の世界が広がっており、社会性が不足しているとの感を強くしております。このことは日本社会全体に共通する問題でもあります。したがって、学校、家庭、地域社会を通じ、大人社会全体がみずからの問題として、みんなで子供をはぐくんでいく環境づくりを急ぐ必要があると考えております。
 このため、学校教育においては、子供たちに確かな基礎学力を育てるため、個性に応じたきめ細かな指導の実現を目指し、新しい教職員定数改善計画の実施や教員の資質能力の向上等教育条件の改善を進めるとともに、多様な体験を通じて社会性や豊かな人間性を育てる心の教育の充実に努めてまいります。また、高校教育の改革やスクールカウンセラーの配置など、新しい時代の要請にも積極的にこたえてまいります。
 先般、白川英樹筑波大学名誉教授のノーベル化学賞受賞といううれしいニュースがありました。我が国の大学が今後とも国際社会で積極的な役割を果たしていくためには、教育と研究の両面で世界に通用する知の創造の場としての大学をつくり上げていくことが必要であります。このため、引き続き大学改革を強力に推進するとともに、研究環境の改善充実など、未来への先行投資である学術研究の振興を図ってまいります。また、大学と地域社会や産業界との連携の推進、私学助成予算の充実にも努めてまいります。
 さらに、ますます多様化する学習ニーズに的確にこたえるため、人々が生涯のいつでも自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価される生涯学習社会の構築を目指します。特に、家庭教育、地域の教育力の向上や子供たちの体験活動の機会の拡充などに力を注いでまいります。
 さきのシドニー・オリンピックにおける日本選手団の活躍は、子供たちを初め多くの国民にさわやかな感動を与えてくれました。スポーツは、国民一人一人の心身の健康と、明るく健全で活力に満ちた社会の形成に不可欠のものであり、さきに策定したスポーツ振興基本計画に沿って豊かなスポーツ環境を整備してまいります。
 また、我が国が創造的で活力ある社会を築いていくためには、美しいふるさとと豊かな文化を受け継ぎ、新しい文化を創造するとともに、これを世界に発信し、文化の面でも存在感のある国になることが重要です。このため、地域における芸術文化や伝統文化の振興など、各般の施策を一層推進するため、本年度補正予算及び来年度概算要求において予算の充実に努めてまいります。著作権制度につきましても、社会の変化を踏まえ、今国会に著作権等管理事業法案を提出させていただいているところであり、本法案につきましても何とぞよろしくお願いを申し上げます。
 さらに、急速に進展するIT革命に対応するため、情報化の影の部分に十分配慮しつつ、ミレニアムプロジェクト、教育の情報化の推進により小中高等学校等でインターネットを活用できる環境を整備するとともに、スーパーSINET構想の推進による大学等における教育研究の情報化、公民館や図書館等へのIT学習環境の整備等を初め学習機会の充実や専門的人材の育成等に努めてまいる所存であり、本年度補正予算及び来年度概算要求において、また所要の予算の充実に努めてまいります。
 文部省と科学技術庁は来年一月六日から文部科学省として新しく発足することになります。私はこれを二十一世紀における教育、学術、科学技術、スポーツ、文化行政の一体的な推進、充実につなげる絶好の機会であるととらえております。そのため、新省の円滑な発足に向けた諸準備に万全を期してまいります。
 このほか、有珠山、三宅島の噴火や新島・神津島近海、鳥取県西部の地震、九月の東海地方を中心とした大雨等により被害を受けられた地域の子供たちの心のケアや文教施設の復旧等の支援を図ってまいります。
 以上のほかにも、人権教育、環境教育の推進や留学生交流等の国際交流・協力の拡充、男女共同参画社会の実現に向けた取り組み、行政改革の着実な推進など、重要な課題が山積しております。今後とも文教行政に対する国民の大きな期待を真摯に受けとめ、全力で取り組んでまいる所存でございますので、委員長を初め委員各位の先生方の御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
#11
○委員長(市川一朗君) 大島科学技術庁長官。
#12
○国務大臣(大島理森君) 第百五十回国会におきまして科学技術振興に関して御審議をいただくに当たり、一言申し上げさせていただきます。
 二十一世紀まであと二カ月となりました今日、情報技術革命、少子高齢化、環境対応など、大きな時代の変化に対応して、国民の皆様が安心して夢を持って暮らせる国家を実現する必要があります。このためには、これまでの我が国の経済社会のシステムを新時代、新世紀にふさわしいものに改革していかなければなりません。
 先般、白川英樹筑波大学名誉教授がノーベル化学賞を受賞されるという大変喜ばしいニュースがございました。これは同教授による二十年以上前の導電性プラスチックの研究が評価されたものであります。この研究成果は今や二十一世紀のIT社会を支える重要な基盤技術に発展してきており、基礎研究の重要性が改めて認識されたところであります。
 このように、科学技術の振興は、新技術、新産業の創出等により経済構造の改革を実現するために不可欠のものであるとともに、人々の健康の増進と生活の質の改善に重要な役割を果たし、また地球温暖化等世界各国が共通して直面している諸問題の解決に資するものであります。
 政府といたしまして、これまで科学技術創造立国の実現に向けて科学技術基本法及び科学技術基本計画を着実に実行してまいりましたが、まさにこれからが正念場であり、次期科学技術基本計画の検討を鋭意進めているところでございます。
 私は、このような機会に臨み、以下に申し述べますような柱を中心として、科学技術の振興施策を機動的、戦略的かつ重点的に展開し、科学技術創造立国の実現をより確かなものにすべく最善を尽くす所存です。
 第一の柱として、人々が健康で活躍でき、安全、安心で快適な暮らしができる国の実現を目指します。
 二十一世紀におきまして、国民すべてが活力ある高齢化社会を迎えられるよう、医療福祉の向上に資するたんぱく質の構造、機能の解明等を一層推進するとともに、脳科学、ゲノム情報科学等のライフサイエンスの研究の充実に努めてまいります。また、この分野の研究が適切に行われるよう、生命倫理の問題につきましても適切に対処するため、今国会にヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律案を提出いたしました。何とぞよろしく御審議をお願い申し上げます。
 最近、鳥取県西部地震の発生などにより、自然災害に対する国民の不安が増大しています。このため、実大三次元振動破壊実験施設の整備の加速等、地震調査研究、地震防災研究等を強化いたします。また、資源循環型社会への転換を図るため、環境に優しい材料の研究開発を進めるとともに、地球規模の気候変動等の解明、予測を目指す幅広い研究の一環として地球シミュレーターの開発、利用を推進いたします。
 原子力開発につきましては、昨年の臨界事故を教訓に、安全確保対策の徹底及び防災対策の強化を進めてまいります。この一環として、去る二十八日、原子力災害対策特別措置法に基づき、関係省庁等とともに今年度の原子力総合防災訓練を実施いたしました。また、国民に対し二十一世紀の原子力の全体像と長期展望をお示しすべく、新たな原子力開発利用長期計画の取りまとめを鋭意進めてまいります。
 第二の柱として、絶え間のない知の創造と技術革新により、持続的な経済発展をなし得る国の実現を目指します。
 基礎研究を着実かつ持続的に推進していくとともに、日本新生プランを加速的に実施すべく、IT革命の推進に資する宇宙インフラの整備や技術現場及び研究開発のIT化の促進等情報科学技術に積極的に取り組みます。また、ナノテクノロジー等二十一世紀を切り開く重要分野を戦略的に強化し、あわせて、世界をリードする研究成果が期待できる研究インフラの整備を図ってまいります。
 さらに、研究者の創造性を最大限に発揮できるよう、より柔軟で開かれた研究開発のシステムの構築や若手研究者の育成を図るとともに、すぐれた研究者に研究機会が与えられる競争的資金の拡充を図ってまいります。同時に、技術基盤の強化及び技術革新による国際競争力強化等のため、技術者の能力開発、再教育プログラムの開発に取り組むとともに、APEC域内における技術者資格の相互承認プロジェクトに適切に対応してまいります。
 経済新生のためには研究開発成果の社会還元が極めて重要です。研究成果の特許化や新技術開発促進のための施策を強化するとともに、産学官連携を軸として、地域の持つ科学技術に関する能力を活用、発展させる研究成果活用プラザの整備などの施策の充実にも取り組みます。
 第三の柱として、科学技術を活用し、人類の未来に寄与できる国の実現を目指します。
 今月、若田宇宙飛行士がスペースシャトルに搭乗し、国際宇宙ステーションの建設に係る諸作業を成功裏に終えて帰還いたしました。若田飛行士の活躍は米国でも高く評価され、若者を初め多くの国民に夢と希望を与えたところであります。引き続き、国際宇宙ステーション計画における我が国の役割を着実に果たしてまいります。
 一方、我が国の今後の宇宙開発の中核を担う次期主力ロケットHUAにつきましては、信頼性を確実なものとするため、注意深い手順を踏みながら開発を進めつつ、今年度冬季予定の初号機の打ち上げ成功に向けてあらゆる努力を傾注してまいります。さらに、我が国の宇宙開発の中長期戦略の策定を進めてまいります。
 また、世界屈指の海洋国として、国際的リーダーシップを発揮し、地震の発生機構の解明や新しい資源開発に大きく貢献する深海掘削船の開発等を進めてまいります。さらに、米ロの核軍縮努力によって発生するロシアの余剰兵器プルトニウムを処分するため、我が国の平和利用技術を用いて国際協力に積極的に参加し、世界の平和と安定に貢献してまいります。
 私は、科学技術の振興こそ日本新生をなし遂げる重要な原動力であると考えております。このため、国民の皆様方の科学技術の重要性に対する理解と関心を増進するとともに、次代の科学技術を担うすぐれた人材を育成することが必要であり、ITを活用した革新的な科学技術、理科教育の推進、日本科学未来館の整備などの諸施策を的確に講じてまいります。また、来年一月に控えた科学技術庁と文部省の統合が円滑に進み、その効果が十分発揮できるよう、引き続き両省庁の緊密な連携、融合を進めてまいります。
 私は、科学技術行政の責任者として、その重大な使命を全うすべく、全力を尽くす所存であります。委員長を初め委員各先生方の御指導、御協力を心からお願い申し上げます。
    ─────────────
#13
○委員長(市川一朗君) この際、委員長から委員の皆様にお願いを申し上げます。
 当委員会におきましては、従来より委員会室における禁煙を実施してまいりましたが、各会派の合意に基づき、引き続き委員会室での喫煙を御遠慮願うこととなりましたので、御協力をよろしくお願い申し上げます。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時十七分散会
ソース: 国立国会図書館
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