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1950/12/05 第9回国会 参議院 参議院会議録情報 第009回国会 水産委員会 第5号
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1950/12/05 第9回国会 参議院

参議院会議録情報 第009回国会 水産委員会 第5号

#1
第009回国会 水産委員会 第5号
昭和二十五年十二月五日(火曜日)
   午後一時四十八分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○漁業用海岸局を開設運用する漁業協
 同組合及び漁業協同組合連合会に対
 する水産業協同組合法の適用の特例
 に関する法律案(衆議院提出)
○水産物増産対策に関する調査の件
 (水産金融に関する件)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(木下辰雄君) 只今から委員会を開会いたします。漁業用海岸局を開設運用する漁業協同組合及び漁業協同組合連合会に対する水産業協同組合法の適用の特例に関する法律案を議題に供します。提案理由の説明は前回の委員会におきまして富永衆議院水産常任委員長から説明がございました。それに対して各委員から質疑がありましたし、それに対して提案者から応答がありましたが、ほかに別に質疑はございませんか。……それでは質疑はないと認めまして、これから討論に移りますが、これには別に御異議ございません
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(木下辰雄君) 討論の御発言がなければこれから本法案の採決をいたします。本法案に賛成の諸君の挙手を願います。
   〔総員挙手〕
#4
○委員長(木下辰雄君) 全員挙手と認めます。よつてこの法案は衆議院の送付通り可決確定すべきものと決定いたしました。
 尚本会議における委員長の口頭報告の内容は、本院規則第百四条によりまして、あらかじめ多数意見者の承認を経なければならないことになつておりますが、これは委員長において本案の内容、本委員会における質疑応答の要旨、その他を報告することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

#5
○委員長(木下辰雄君) 御異議ないと認めます。それから本院規則第七十二条によりまして、委員長が議院に提出する報告書につき、多数意見者の署名を附することになつておりますから、本案を可とせられたかたは順次御署名願います。
  多数意見者署名
    秋山俊一郎  入交 太藏
   大野木秀次郎  千田  正
  ―――――――――――――
#6
○委員長(木下辰雄君) それでは次の議題に移ります。水産金融に関する件を議題に供します。この前委員会におきまして、大体水産金融については各委員の御意見の発表がありましたが、その結果漁業手形の裏付に関する法律案を作るということに意見が一致いたしました。それに対して今日までの状況を水産庁当局から御発表願います。
#7
○説明員(奥田孝君) この前、漁業手形の積立保証についての水産庁としての考え方を御説明申上げましたわけでありますが、それを実施いたしますために、現行の漁業手形制度は要綱でやつておるのでありますが、あの要綱でやつております漁業手形制度を法制化する必要がございます。その外に政府資金をこの漁業手形の積立強化に使うということにつきましても、特別の立法措置が必要と考えられまするので、水産庁といたしましてはそういう線に沿いまして法制化の研究を進めているわけでございますが、只今のところまだ成案を得ておりませんが、今もう暫らく御猶予を頂きたいと思います。
#8
○委員長(木下辰雄君) 私からちよつと水産当局に御質問いたしますが、大蔵省の舟山銀行局長は今回の農林漁業金融公庫に設定されます特別会計の二十億円と、見返資金四十億円のほうに是非この手形の裏付である共済制度の資金を獲得されるように、法の改正をしたらどうかというような意見が再三ありましたが、私この前農林省の平川官房長に会いましたところが、十分骨折つて見るが農林水産漁業公庫の代りにやるのであつて大体人がきまつておるが、なかなか困難だというようなお話がありました。その後の水産庁との折衝の経過を承わりたいと思います。
#9
○説明員(奥田孝君) 只今委員長が仰せられましたように、農林漁業金融公庫法案が、農林漁業の特別会計案に代りまして月下大蔵省と農林省の官房で、その特別会計の運用方法につきまして立法化の手続を進めておるわけであります。水産庁といたしましては、この特別会計からさつき申上げました漁手の積立保証制度に要する資金を出してもらいたいということを要望いたしまして、大蔵省の銀行局並びに農林省の官房のほうにその旨を伝えまして、只今申上げました特別会計法の案文を作る際に、そういう途が開かれますように只今交渉いたしております。それにつきましては銀行局並びに官房のほうでもできるだけそういう線に沿つて案文を考える。こういうことでありまして、そういう点につきまして只今折衝中でございます。
#10
○委員長(木下辰雄君) お見込はどうですか。
#11
○説明員(奥田孝君) はつきりした形では或いは出ないかと思いますが、そういう途が残されるというような弾力性のある案文を考えているようであります。
#12
○千田正君 この漁業に対するところの金融公庫を創設したいというのは長い間の漁業界の要望であり、且つ又我々は長い間かかつて、殊に最近水産庁から水産省に、独立の行政官庁としての水産省を設立したいという念願である我々としましては、その行政官庁ができる前にでも、我々としましては漁業界の、新たたに独立したところの金融機関を持つべきであるというのが私の長年の主張なのであります。でき得れば今までのように農林省の尻馬に乗つて、或いは農林中央金庫の一部局にしか過ぎないところの漁業の金融であつては、いつまでたつても漁業の振興は図れない。こういう観点からいたしまして、私は一日も早く漁業を主体とするところの金融の面の独立を要望してやまないのであります。でありまするから、水産庁当局としましてはあなたがたの行政機構の改革と同時に、水産省の独立を要望する我々の熱意を十分に御了察願つて、一日も速かにこの問題を解決するように御努力願いたいということを強く要望いたします。
#13
○委員長(木下辰雄君) 私この間二回ほど司令部の水産部に呼ばれまして、ヘリントン部長から水産金融問題についていろいろお話がありました。その要旨は、曾つて三月ほど司令部の要請において日本に参られたゴールドン氏が、詳細に協同組合の金融情勢その他のことについて調査をされまして、その調査報告書が勧告の形で総司令部に参つた。それで総司令部から水産部のほうにそれが廻つて来た。それによると現在の沿岸漁業は非常に金融が行詰つておる。これを打開せん限り沿岸漁業は進歩しないのみならず、やがては破局に瀕するだろう。それで速かに金融の措置をするように、その方法としては新たな水産金庫を作つて、水産の特殊性を十分加味した運用をやるというのが一番いいわけです。若しそれができないならば、農林中央金庫に水産融資部を独立せしめて、政府はそれに二十億の出資をして、そうしてそれに債券を発行せしめて中長期の資金を沿岸漁業に供給するのが最も適当であるという結論になつておるようであります。それでそのことについていろいろ私の意見を聞かれましたので、私としても現在水産金融が非常に枯渇しているので行政的裏付の法律も今起案中である。それは第十國会には是非法律として出したいと思う。それから金融機関も丁度漁業権証券が来年中には発行になりまして、それを現金化するということも可能である。約百三十億円が沿岸漁業の方面に漁業権証券で行きますので、これを資金化したら百億円以上になり、これを根底として金融機関の構想をすることも決して不可能ではない。十分一つ具体案を作つてお目にかけようということを私は申上げておいたのであります。それでどうか委員各位においてもそういう意味において是非至急に御研究願いたいと思います。それから本日は農林大臣が見えるそうでありますから、この金融問題について十分一つ御意見の御開陳を願いたいと思います
 それからちよつと報告いたしますが、本委員会の決定によつて目下司令部にOKを願つております水産業協同組合法の一部を改正する法律案、即ち漁業協同組合系統の機関が共済事業を営むことができるというふうに改正する案でありますが、その説明に午前中参りましたが、大体水産部においては承認を得まして、ESS、GSの承認さえ得れば本國会に間に合いはしないか。今明日中に多分承認されるだろうと思いますから、承認されたら本委員会全員の提出議案としてこの國会に出したいと思つております。ちよつと速記をとめて下さい。
   午後二時五分速記中止
   ―――――・―――――
   午後二時二十三分速記開始
#14
○委員長(木下辰雄君) 速記を始めて。本日の委員会はこれにて散会いたします。明日は午後一時から開会いたします。
   午後二時二十四分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     木下 辰雄君
   理事
           千田  正君
   委員
           秋山俊一郎君
           入交 太藏君
          大野木秀次郎君
  政府委員
   水産庁長官   家坂 孝平君
  説明員
   水産庁漁政部経
   済課長     奥田  孝君
ソース: 国立国会図書館
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