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2000/04/05 第147回国会 参議院 参議院会議録情報 第147回国会 災害対策特別委員会 第5号
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2000/04/05 第147回国会 参議院

参議院会議録情報 第147回国会 災害対策特別委員会 第5号

#1
第147回国会 災害対策特別委員会 第5号
平成十二年四月五日(水曜日)
   午後二時十五分開会
    ─────────────
   委員の異動
 四月五日
    辞任         補欠選任   
     鶴保 庸介君     平野 貞夫君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         但馬 久美君
    理 事
                太田 豊秋君
                三浦 一水君
                江本 孟紀君
                加藤 修一君
    委 員
                市川 一朗君
                加納 時男君
                鹿熊 安正君
                鈴木 正孝君
                田村 公平君
                森山  裕君
                小山 峰男君
                高嶋 良充君
                大沢 辰美君
                山下 芳生君
                梶原 敬義君
                岩本 荘太君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        杉谷 洸大君
   政府参考人
       国土庁防災局長  生田 長人君
       気象庁長官    瀧川 雄壯君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
〇災害対策樹立に関する調査
 (有珠山の火山活動に関する件)

    ─────────────
#2
○委員長(但馬久美君) ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。
 まず、委員の異動について御報告いたします。
 本日、鶴保庸介さんが委員を辞任され、その補欠として平野貞夫さんが選任されました。
    ─────────────
#3
○委員長(但馬久美君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 災害対策樹立に関する調査のため、本日の委員会に国土庁防災局長生田長人さん、気象庁長官瀧川雄壯さんを政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(但馬久美君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#5
○委員長(但馬久美君) 災害対策樹立に関する調査を議題といたします。
 有珠山の火山活動について、政府から報告を順次聴取いたします。国土庁防災局長生田長人さん。
#6
○政府参考人(生田長人君) 有珠山の火山活動につきまして、お手元に配付しております資料に基づきまして御報告を申し上げたいと思います。
 有珠山は、三月二十七日午前から火山性の地震が発生し始めまして、四日後の三月三十一日十三時十分ごろ、西山山ろくで小規模なマグマ水蒸気爆発という形で噴火いたしました。その後、四月一日に洞爺湖温泉街のすぐ南にあります金比羅山西側の地区でも噴火が始まりまして、以降、今日まで断続的に噴火活動が続いております。
 政府は、噴火前の三月二十九日十一時三十分、地震の頻発が噴火につながる可能性を考慮いたしまして、有珠山関係省庁局長級会議を開催いたしまして対応を検討いたしました。十三時三十分、従来から定めておりましたハザードマップというのがございますが、それに従いまして地元市町が危険地域内の住民に対し避難勧告を行いました。その後、事態の変化に対応いたしまして、十八時三十分、避難勧告は避難指示に切りかえられまして、十八時五十五分には既に現地に入っておりました国の関係省庁と北海道庁、地元市町から成る現地連絡調整会議を開催いたしまして対応の検討を開始したところであります。
 翌三十日、増田国土庁総括政務次官が現地に派遣されまして、現地の指揮をとることになったわけであります。
 翌三月三十一日に噴火が始まったわけでございますが、噴火後、直ちに関係閣僚会議が開催されまして、その場で総理から非常災害対策本部を設置するよう指示がなされました。これを受けまして、十四時三十分に中山国土庁長官を本部長とする平成十二年有珠山噴火非常災害対策本部を設置いたしますとともに、現地の伊達市に現地対策本部を設置いたしました。その後、直ちに第一回の非常災害対策本部会議が開催されまして、応急対策の基本方針を決定いたしますとともに、十六時には国土庁長官を団長とする政府調査団を現地に派遣いたしました。
 一方、現地では、今日に至るまで一日二回の割合で現地対策本部会議が開かれております。地元の地方公共団体との間で、連日、被災者対策を中心に具体的な方針を協議いたしますとともに、住民に対する情報提供を頻繁に実施しているところであります。
 次に、避難の状況について御説明申し上げます。
 避難の指示が出されております地域内にいらっしゃる避難対象者は一万三千三十九人であります。虻田町で八十歳の老人が一名避難を拒否しているほかは、全員、危険地域から避難が完了しております。この一万三千三十九人のうち、避難所に避難中の者が四千七百四十六人であります。この差の八千三百人弱は親族などの方に避難しているものと考えられます。
 なお、現在のところ人的被害は報告されておりません。
 次に、現地における対応状況につきましてかいつまんで報告いたします。
 まず、避難者の不安を少しでも軽減いたしますために、現時点における火山の状況であるとか、あるいは行政側がとっている、あるいはとろうとしている具体的な対策など、可能な限りの情報の提供に努めております。
 現地対策本部は、国側の十八の省庁と道庁、伊達市長、虻田町長、壮瞥町長が出席をいたしまして、連日、毎日二回、医療や保健などの避難者対策からペットや家畜対策までの現場で実施するすべての対策につきまして綿密な打ち合わせを行っておりまして、地元市町の要望にきめ細かくこたえているところでございます。
 以下、具体的に実施に移している対策について主なものを説明いたします。
 まず、各避難所に救急隊、救護班、保健婦などを派遣しているほかに、心のケア担当の精神保健医を二班派遣しております。
 また、北海道警察では、すべての避難所に女性警察官約七十名を含む総員百八十名の警察官を派遣いたしまして、各種の相談に応じているところでございます。
 次に、避難指示が出されている区域の周辺道路につきましては、危険度に応じた交通規制を実施しております。その内容につきましてはお手元に配付しております図のとおりでございます。ごらんいただければと思います。
 その他、災害融資等につきまして、貸付窓口を設置いたしまして対応を開始したところであります。
 今後、火山の状況に応じまして、私どもでは柔軟かつ機動的かつきめ細かな対応を現地本部を中心に実施していくこととしておりますが、国は全力を挙げましてこれを支援する方針でございます。
 以上でございます。
#7
○委員長(但馬久美君) ありがとうございました。
 次に、気象庁長官瀧川雄壯さん。
#8
○政府参考人(瀧川雄壯君) 有珠山の火山活動につきまして、お手元に配付しております資料に基づいて御説明申し上げます。
 まず、活動の状況でございますけれども、有珠山では、三月二十七日午前から地震が発生し始めまして、翌二十八日になりますと地震回数が急速に増加してきております。体に感じる有感地震及びマグマの活発な活動を示す低周波地震、こういうものが発生してきております。翌二十九、三十日にはこれらの地震回数がさらに増加してきております。それで、翌三十一日、有珠山西側山ろくで噴火いたしております。翌四月一日には、別の場所でございますけれども、正午ごろ、有珠山の北西にございます金比羅山西側山腹から噴火いたしております。四月三日から四日にかけましては、従来噴火しておりました火口付近で多数の断層群が確認されまして、その断層群の数がふえ、なおかつ大きく発達していることを確認いたしております。
 次に、情報の発表状況でございますけれども、地震発生の増加に伴いまして、三月二十八日に地震活動が増加しているので今後の火山活動に注意する旨の注意を喚起する臨時火山情報を発表しております。翌三月二十九日には地震活動がさらに活発化してきましたので、二十九日午前十一時十分、数日以内に噴火の可能性が高いので警戒を強める必要がある旨の緊急火山情報を発表しております。これは警報に相当するものでございます。三月三十一日には噴火を確認いたしましたので、今後の火山活動に厳重に警戒する必要がある旨の緊急火山情報を発表しております。このように、これまで緊急火山情報が五回、臨時火山情報が十八回、火山観測情報を五十三回発表しております。
 なお、火山が噴火する以前の段階で警報に当たります緊急火山情報を発表しましたのは今回が初めてでございます。
 それから、今後の火山活動の見通しでございますけれども、火山噴火予知連絡会有珠山部会における最新の見解によりますと、当面は今までのような水蒸気爆発を主体としました噴火活動が継続すると考えられますが、マグマ物質が直接噴出する本格的な噴火の可能性は依然残されているとしておりまして、今後とも火山活動に警戒する必要がございます。
 それから、観測・監視体制についてでございますけれども、有珠山周辺の地震計、震度計及び遠望カメラの増強を図ってきております。例えば、地震計につきましては、従来、有珠山山ろくに一地点でのみ観測しておりましたけれども、現在六地点において観測をしております。それから、火山爆発による空気の振動をとらえます空振計を新たに設置してございます。さらに、大学等との観測データの交換、共同調査等も行っておりまして、気象庁から火山機動観測班を現地に派遣しておりまして、観測・監視体制の強化を図っております。
 それから、現地での対応でございますけれども、ただいま申し上げましたような監視体制の強化に加えまして、気象庁有珠山火山災害対策本部長代理を四月三日に現地に事務局長として派遣するなど、現在、現地に十一名の職員を派遣しておりまして、火山噴火予知連絡会有珠山部会の事務局機能の増強を図っております。
 今後も、活動状況に応じて監視体制の強化を図ってまいる所存でございます。
#9
○委員長(但馬久美君) ありがとうございました。
 以上で政府からの報告聴取は終わりました。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後二時二十六分散会
ソース: 国立国会図書館
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