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1950/11/30 第9回国会 参議院 参議院会議録情報 第009回国会 地方行政委員会 第3号
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1950/11/30 第9回国会 参議院

参議院会議録情報 第009回国会 地方行政委員会 第3号

#1
第009回国会 地方行政委員会 第3号
昭和二十五年十一月三十日(木曜日)
   午後四時三十五分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○本委員会の運営に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(岡本愛祐君) これより地方行政委員会を開会いたします。
 只今までに地方行政、人事、文部、労働四委員会の連合委員会を開きまして、そのときに今後の連合委員会の日取りをどういうふうに一応きめて置くかということにつきまして、打合せをいたしました。大体次のようにきまりました。一日、明日は連合委員会は休みにいたします。それから二日土曜日は午前連合委員会をいたします。それから三日は休みにいたします。それから四日は午前午後に亘りまして連合委員会を開きます。五日、六日は公聴会でございます。それから七日は午前連合委員会をいたします。一応こういうふうに予定がきまりました。これを御報告いたします。
 尚、昨日小笠原委員よりも御意見が出ておりまして、今後この地方行政單独の委員会をどういうふうに運んで行くか、それについてこれから皆さんの御意見を承わりたいと思います。
#3
○小笠原二三男君 明日一日、單独で地方公務員法を審査できるだけの時間がありますから、又二日の土曜日の午後もありますし、三日も全日あるので、この期間中の一部を削いで、財政問題について関係当局と質疑を交わし、我々の考えを確実なものにして、地財委の意見書に対する態度を決定し、一応衆議院の万での地方行政委員会がやりましたように、議院運営委員会、予算委員会に、当委員会の希望を申出、議院運営委員会においては、本会議における決議等の問題について考えて頂き、予算委員会にはこの意見書の要望が通つて、予算修正ができるように希望するという手続をとる方向に、この財政問題の当委員会における処理の方法問題を決めたら如何かという考えを持つておりますが、その他意見があります場合には、その他の有効適切な手段というものを決定することは、これは当然のことだろうと思います。従つて單独に地方公務員法を審査する予定日の一部をこの方面にも割いて、検討を加えて行くというようにお考えを願つたらどうかという意見であります。
#4
○委員長(岡本愛祐君) 只今小笠原委員から、かねて当委員会におきまして、皆さん方の御審議、御調査を願いました地方財政の緊急対策につきまして、再決議というようなことも考え、若し皆さん御賛成ならば、その決議をして、政府は勿論予算委員会、議院運営委員会にもこの決議を送付する、こういうことをしてはどうかという意見が出ましたが、これに対する御意見を伺います。
#5
○岩木哲夫君 私は小笠原委員の御意見に全く賛成で、議運及び予算委員会に提出することに賛成でありますが、それだけではいかぬので、衆議院の側とも非公式ながら足取りを協調して、もつと何らか強い方法で政府及び関係方面に要望する決議の方法がないかどうか、又特にこの問題については、当委員会からも各党代表ぐらいが予算委員会に出て、委員外質問であるが、特に予算委員会において大いにこれを重複しても強調して、予算委員会の強い要求事項として政府及び同様に関係方面にも、これを迫るというなところに積極的にこれは行きたい。公務員法の審議も重要でもありますが、これにも劣らぬ重要法案で、公務員法の審議の全部をこの日程に費してしまうというのもどうかと思いますので、この問題も十分本委員会の活用面において余裕を考慮して行きたいと私は思います。そういう点を一つ積極的にお進め願いたいと思います。
#6
○委員長(岡本愛祐君) 外に御意見ございませんか。
#7
○堀末治君 今ちよつと小笠原さんからの御意見を、全部は聞き洩したので甚だ恐縮に思うのでございますが、丁度今の何かこの要望のあつたことは、私遺憾ながら座におりませんので、欠席しておつてどんなことかよくわかりませんが、今岩木さんからのお説を承わりますと、それをもう少し強くというのでありますが、これは單なる地方行政委員として考えなければならないだけでなく、むしろ党としても考えなければならないことと思いますから、私共としてはちよつとその意見を保留して頂きたいと、こう思うのでございます。
#8
○小笠原二三男君 そこで閉会中の地財委の、口頭によるか、文書によるか知れないのですが、意見なるものの内容を地方行政委員としては満場一致でこれを推進して行くことを異議ないとして要望書を作り、そうして政府にこれを要望したわけですが、その場合に各会派でそれぞれ事情はあつても、各党内をその方向に地方行政委員の立場において同調して貰うようにお互い努力しようという話で、この話が進められたのであつて、その程度の意味合で言うならば、私申上げる議運においてとか、或いは予算委員会に要望するというようなことは、或る程度御了解を頂けるだろうと考えたわけであります。その他は強力なというような、別途の手段を用いるというような点については、これは堀先生のおつしやるような問題もあるでしようけれども、一応先程申上げましたような点は、衆議院においては自由党のかたも参加されておる行政委員会においてやろうじやないかときまつたという点もあるので、この程度のことはここでその方向に進むようにしようじやないかということぐらいはおきめを願つて差支えないのじやないかと、こう考えて提案した次第であります。
#9
○石村幸作君 今のお言葉ははずすわけではないのです。ちよつと御了解願います。自治庁の政務次官はいらつしやいますが、丁度委員会のかたが御欠席でありますが、十一月二十五日附で地財委員会の意見書が出ております。十一月二十五日というと、すでに政府があの補正予算ができたあとでああいう八十三億ですかの新らしい強い要望書が出ておる。あれは出しつ放しでなく、あれをどこまでも通すという強い意志であれを出したことと思います。折角あの意見書を出しつ放しでなく、あれを強力に委員会が押通すように地方自治庁の方でもあと押しを願いたい。その意味で本委員会が先に決議に基いた要望書を政府に提出して、それがそのままになつておるのだから、それの解決を付ける。ただ解決と言いましても、我々の委員会の意見がもう少し実現できるようにこの委員会が働くということは、各党派の別を問わず当然一致した行動をとるのが至当だとは思うのです。ただ新らしくここに決議をやり直すとか、何とかというと、ただ時間を徒らに過ごすだけで、あの決議に基いて処置をして頂いたらいいかと思います。
#10
○岩木哲夫君 これは石村さんにお尋ねしますが、前の当委員会における決議は、当時まだ予算編成をしておらない以前にこちらが要求したことなんであります。ところが政府が関係方面と折衝の結果、三十五億というものが出ておるので、そこで問題は地財が内閣と及び国会にあの意見書を出しておることだと思うのでありますが、内閣及び国会両方に出しておるならば、内閣はそれを採択するかしないか、これは内閣自身の問題であつて我々関知しないのだが、国会においては地財の政府原案の三十五億という補正予算に対する不満の八十三億要求のいわゆる国今に対する意見書でありますから、国今側で意見書を採択するかどうか。採択するならば、あれを基礎として、一つあのまま鵜呑みにしてよいかどうかは検討問題でありますが、仮にあのまま鵜呑みにするならば、十一月二十五日附の地財の国会に対する意見書を当地方行政委員会で採択するかどうか。ところが、これは地方行政委員会ばかのがやるべきか、或いは予算委員会も併せてやるべきか、或いは国会全体の機能を挙げてこれを採択するかどうかという問題もあると思う。順序としては、私はあの意見書を採択するかどうかという態度をきめたい。採択するならば採択決議と言うか、採択申合せというか、議決をして、これを予算委員会にかけて予算委員会との仮に連合委員会ができる可能性があるならば、予算委員会に地方行政委員会として、連合委員会でこれを採択するということができるのかどうか、というようなことから固めて行かないというといけないですから、やはり地財委としては改めて取上げるのが私は筋合がよい、そのように思うのですがね。
#11
○安井謙君 先ほどの岩木さんのお話と同じあの決議は、たしか地財委が要求書を出す前に委員会でやりました。それによつて、いろいろな動きがあり、政府も全然駄目だと言つておつたものがあすこまで、一応よい悪いは別にして行つたという結論が出たわけですが、一つ小笠原委員の御提案の趣旨は非常に結構だと思うのですし、その点はよいが、具体的にどういう内容を以て扱うかということについては、自由党としては少し考えなければいかん、内容ができて来ると思うのです。ここで直ぐどう行くかということは決めるのを保留して頂きたいと思います。
#12
○岩木哲夫君 どうですか。自由党さんのおえら方に一つ申上げますが、各自治体の理事者も、或いは挙げて自由党自身も恐らく関係方面へ大いに折衝されたと思うのですが、こういう結果になつたので、もう一つも態度を変えないということじやなくて、例えば今当面する議題の地方公務員法でも、修正には同調しようという態度も、すでにあなたの方に現われておるごとく、この問題についてはお考えになる、御協議はもとよりでありますけれども、苟くも大自由党の権威ある各位が地方行政委員会の委員になつておるから、これは帰つて相談をする余地はない問題で、この際一つ国会に対する意見書を採択決議するというところに手取り早く一つこの際きめたらと思いますが、もう御考慮の余地はないと思いますが、どうですか。
#13
○小笠原二三男君 私は岩木先生の矢竹に逸る心はよく分りますが、この際私は本日ここでというふうに急ごうとは考えない。それは自由党さんのお考えも十分分りますし、そうして又地財委のそれとも、形式上から言つても、意見書についてもつと聞いて納得しなくちやならん問題があるわけなんですから、それも聞いた上で成るべく速かな時期にこれの方向に行きたいという希望をお互い了解の上で、各会派に帰つて御相談の上できめ(行くというふうにして頂きたいし、(「異議なし」「了承しました」と呼ぶ者あり)結論としては、自由党さんだけ又立てなかつたというようなことになつては、本当に帰つて又言うようなことにならないふうに、そこはデリケートにきめて来て頂くことを希望いたして置きます。
#14
○委員長(岡本愛祐君) ちよつと速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#15
○委員長(岡本愛祐君) 速記を始めて下さい。
#16
○岩木哲夫君 この際私から僣越でございますが、提案いたしますが、地財委の国会に出されておる意見書の趣旨を、この際当委員会で採択して頂きたいということの動議を提出いたしますが、お諮り願いたいと思います。
#17
○委員長(岡本愛祐君) 只今岩木委員から十一月二十八日附を以ちまして、内閣総理大臣から参議院議長に、地方財政委員会から次のごとき意見書が出たから回付いたしますというので廻つて来ましたことは、昨日御報告申上げました。その地方財政委員会の意見書と言いますものは、十一月二十五日附の委員長の意見書ありまして、それはお手許にすでにその写しが廻つております。それにつきまして、岩木委員から、その内容は尤もであるから、これを採択することにこの委員会として貰いたいという動議が出ました。御賛成の方がございましたら……。
#18
○小笠原二三男君 先程から私申上げているのですが、突如とこういうものを出されて、大変岩木先生の趣旨には賛成ですけれども、今では困るのです。と申しますのは、岩木先生は昨日委員会に御出席になつておらなかつたようでありますから、その経緯が或いはおわかりにならぬ点があつて、今でもいいようにお考えになつたようですが、趣旨については先ほど自由党のかたがおつしやつたように、私たちとして会派でも検討中でありますから、これは考えなくちやならない問題があります、ですから方法としては、そういうふうに前の引続きとして行きたいという希望を申上げているのでありまして、而も昨日地財委に対する質問も、私としては保留になつている部分もあるので、又昨日大蔵当局に要望した資料はまだ出揃つておらない。只今配付になつたのは、大体大臣に要望しておつた資料の一部でありまするが、この資料についても大蔵当局の見解を質して、そうしてどういう事情でこうなつておるかということを確実に把握し、慎重審査した上で、地財委のそれについての結論を出すというのが、我々委員会としてとるべき責任ある手続じやないかと、こう考えますので、反対ではございませんけれども、ここで御採択になる点は、そういう手続を了解の上でやつて頂くように、岩木先生、何とか保留して頂くようにお願い申上げたい、くれぐれもお願い申上げます。
#19
○委員長(岡本愛祐君) 岩木さんにちよつと申上げますが、実は昨日大蔵大臣、主計局長、それから岡野国務大臣、野村地方財政委員会委員長、皆見えまして、まあいろいろ質問し質問に即答ができなかつた部分もあるのです。それから殊に資料が主計局長の言う計数と、それから地方財政委員会の意見書の中の計数と建つているのです。そういうこともはつきりここで検討しようじやありませんか、そうしてこういう様式で以て出して貰いたいということで言つてあるのです。で、その意見書については、そういう問題があるものですから、今それをすべて採択するということは、小笠原委員のおつしやる通りにちよつと不適当じやないかと、私も思うのですが、如何ですか。
#20
○岩木哲夫君 皆さんのお話でもありますから、それでは今小笠原委員の御意見等もございますから、採択だけは日を適当な最も早い機会、時間を利用いたしまして、それまで採択だけを待つて頂くことに異議はございません。動議だけを一つ生かして頂きたいと思います。
#21
○高橋進太郎君 岩木さんの言いますところの地方財政委員会の意見書の採択ということが、どういうことかよくわからないのですが、私はこう思うのです。あの地方財政委員会が、何か陳情に来ているわけでも何でもないので、問題はむしろ参議院の地方行政委員会として、あの案というものを再確認して、その案というものについての我々の意思表示をどうするか、こういう問題として出発すべきじやないかと思うのです。だからあれを採択してどうということじやなくて、あの案の基礎の上に我々の意見というものを立てて、その意見をこの委員会で問題にして一つ出す、こういうことについては、先ほど来から言つた通り我々各会派からやはりここに出ているのですから、その会派に帰つて、会派の連中に十分納得させて、そうしてこれを十分強く主張させてやるには、やはりこの趣旨をおのおの帰つて一つ十分強力に、あれが実現できるように一つお運びを願いたいと、こういうふうに考えるわけです。
#22
○岩木哲夫君 これは地財委が内閣を経て国会に意見書を出しておりますから、内閣としてはこの意見書を採択するか、採択せざるか或いはこれに対して異議を挟むかどうかということの態度をきめるべきものであろうと思う。併し域いはきめなくても済むものは済むものもありまするが、特に現在の地方自治財政の窮迫乃至は困惑状態の実情に鑑みて、内閣からこれに対する強い意見を、はつきりした意見を出すことが私は適当であろうと考えまするが故に、この際地財委から内閣を経て国会に出したる意見書に対しては意思表示をする、意思表示の仕方は、小笠原委員の言われる通り、いろいろ御審議の結果のことはもとよりであろうと思いますが、我々大体これは了承している点等も考えますから、私が速急に出しただけの話であつて、採択するか、採択せざるかということの意思表示の方法でありますので、その結果意思表示がきまつたならば、これをどうするかは、これ又相談であろうと思いますが、私は予算委員会或いは議長に向つてこれを報告する。議長がそれをどう取扱うかは、又議運の問題として私は御審議があつて然るべきだ、こういうように思つているわけであります。
#23
○高橋進太郎君 岩木さんのそういう趣旨ならば、要するに今この委員会でも意見書をどうするかというような下相談もあるのですから、その際一括、一つこの問題を処理することについて議事を進めて頂きたいと思います。
#24
○石村幸作君 この問題は予算委員会等でもどんどん今進行しているのです。ここで小笠原さんの言う資料を十分集めて、納得の行くまで検討し、研究しては時期がなくなつてしまうであろうと思う。ですから慎重御審議は結構ですが、成るべく早くこの措置をとらないと時期を失する虞れがあると思う。こう考えておりますから、今の岩木さんのお話とよく睨み合わして、委員長早くこれを一つ片を付けて頂きた
 い。
#25
○委員長(岡本愛祐君) ちよつと速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#26
○委員長(岡本愛祐君) 速記を始めて下さい。
 それでは只今岩木委員から御意見が出ました。その外各委員から御意見が出ましたが、懇談中に小笠原委員からも議事進行のお話がございました。そこで明日連合委員会がございませんから、地方行政委員会を開くことにいたします。それで午前十時から地方公務員法案の質議を行います。午後適当の時間から、只今問題になつておりました地方財政緊急対策について、又委員会で審議をいたしたいと存じます。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○委員長(岡本愛祐君) ではそういうふうに決定いたします。本日はこれにて散会いたします。
   午後五時十七分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     岡本 愛祐君
   理事
           堀  末治君
           竹中 七郎君
   委員
           石村 幸作君
           高橋進太郎君
           安井  謙君
          小笠原二三男君
           中田 吉雄君
           岩木 哲夫君
   政府委員
   地方自治政務次
   官       小野  哲君
   地方自治庁次長 鈴木 俊一君
ソース: 国立国会図書館
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