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2000/05/31 第147回国会 参議院 参議院会議録情報 第147回国会 本会議 第30号
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2000/05/31 第147回国会 参議院

参議院会議録情報 第147回国会 本会議 第30号

#1
第147回国会 本会議 第30号
平成十二年五月三十一日(水曜日)
   午前十時一分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議事日程 第三十号
  平成十二年五月三十一日
   午前十時開議
 第一 出資の受入れ、預り金及び金利等の取締
  りに関する法律の一部を改正する法律及び貸
  金業の規制等に関する法律の一部を改正する
  法律案(衆議院提出)
 第二 再生資源の利用の促進に関する法律の一
  部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付
  )
 第三 平和条約国籍離脱者等である戦没者遺族
  等に対する弔慰金等の支給に関する法律案(
  衆議院提出)
 第四 老人医療受給対象者に対する臨時老人薬
  剤費特別給付金の支給に関する法律案(衆議
  院提出)
 第五 特定放射性廃棄物の最終処分に関する法
  律案(内閣提出、衆議院送付)
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、請暇の件
 一、内閣総理大臣森喜朗君問責決議案(本岡昭
  次君外二名発議)(委員会審査省略要求事件
  )
 一、日程第一より第五まで
 一、委員会及び調査会の審査及び調査を閉会中
  も継続するの件
     ─────・─────
#3
○議長(斎藤十朗君) これより会議を開きます。
 この際、お諮りいたします。
 井上美代君から海外渡航のため明六月一日から十日間の請暇の申し出がございました。
 これを許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。
 よって、許可することに決しました。
     ─────・─────
#5
○議長(斎藤十朗君) この際、お諮りいたします。
 本岡昭次君外二名発議に係る内閣総理大臣森喜朗君問責決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○議長(斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。
 よって、本決議案を議題といたします。
 まず、発議者の趣旨説明を求めます。本岡昭次君。
    ─────────────
   〔議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔本岡昭次君登壇、拍手〕
#7
○本岡昭次君 私は、民主党・新緑風会、日本共産党、社会民主党・護憲連合の三会派を代表して、ただいま議題となりました内閣総理大臣森喜朗君に対する問責決議案について提案の趣旨を御説明いたします。
 まず、決議案の案文を朗読いたします。
  本院は、内閣総理大臣森喜朗君を問責する。
   右決議する。
 以下、具体的に提案の趣旨を御説明いたします。
 まず最初に申し上げたいことは、森喜朗君を首班とする内閣の正統性の問題でございます。
 故小渕前内閣総理大臣の緊急入院に際し、青木官房長官、野中幹事長を初め一部の自民党党幹部による共謀のもとにその病状が隠ぺいされる中で、青木官房長官の総理大臣臨時代理の指定に当たってもその捏造の疑いが極めて濃厚であります。
 しかも、国民に対する説明はおろか、議院内閣制度のもとで内閣が国会に対して責任を負うという民主主義の原点を無視し、自民党内派閥次元の協議を優先させることによって誕生したのであります。このように森喜朗君を首班とする内閣は、もともと政権移譲について正統性に疑義のある内閣だということであります。
 国家権力の継承過程には一点の曇りのあることも許されません。
 この問題は、故小渕前総理の入院をめぐる経過が時間を追って明らかになるにつれ、政権移譲の不透明さを浮き彫りにさせました。
 内閣の正統性が問われるこの問題について憶測を交えて議論が沸騰したのは、当初から徹底した秘密主義が貫かれ、国会も国民も事の真相が理解できない状態に置かれたことに根本的な問題があります。
 しかし、遅ればせながら、五月十四日に順天堂大学附属順天堂医院の水野教授等の医師団による初めての記者会見が持たれ、それによって国民の疑問が払拭されたかというと、全く逆に疑念は深まるばかりでありました。
 その核心は、臨時代理の根拠とされてきた、有珠山噴火の心配もあり、何かあれば万事よろしく頼む旨の指示があったという青木官房長官の発言であります。長い文章を明瞭に話すことは難しかったという医師団の説明の後に、青木官房長官は、断片的な会話をつなぎ合わせて合成されたものであることを認めざるを得ませんでした。
 後をよろしく頼むという言葉が臨時代理の指名を指すものだという勝手な解釈にしても、閣議に諮って遺憾なきを期してほしいという意味と理解するのが組織の常道であります。自分が指名されたという理解はどう考えても我田引水のそしりを免れません。さらに、首相と官房長官の会話は親兄弟と同じだと開き直った官房長官の説明は、まさに公私混同、権力の私物化であります。
 今や、多くの国民がその信憑性に疑問を感じているのが実態であり、政権の誕生に疑問が残る内閣の首班である森総理は即刻辞任すべきであります。
 次に指摘したいことは、森総理の適格性に対する疑問であります。
 森内閣総理大臣は、平成十二年五月十五日、東京都内のホテルで開かれた神道政治連盟国会議員懇談会のあいさつで、日本の国はまさに天皇を中心とする神の国であるということを国民にしっかり承知していただくと発言をされました。
 森総理は、自民党幹事長時代からこの懇談会の中心メンバーであり、この発言はみずからの行動理念を懇談会の活動に重ね合わせて忠実に表現されたのでしょうが、総理大臣という立場をわきまえた発言とは到底思えないのであります。
 この日本を天皇を中心とする神の国とみなす発言は、いかに弁明したとしても、憲法の国民主権の原理と相入れないばかりか、それを国民に承知してもらうという表現は、精神的自由を初めとする基本的人権の尊重を規定した憲法の理念に抵触し、象徴天皇制や政教分離の原則に反することも明らかであります。
 現行憲法を遵守する義務を負い、そのもとで法律、制度の執行責任者である総理大臣が憲法の根幹を否定し、近代立憲主義の考え方に疑義を唱えるということは許されざることであり、その適格性を著しく欠いたものと断ぜざるを得ません。
 森総理大臣は、この発言について衆参両院等において、誤解を与えたとすれば陳謝する旨の発言を繰り返していますが、撤回する意思のないこともまた明らかであります。
 この陳謝すれども撤回せずという姿勢は、森総理大臣の憲法観そのものをうかがわせるものであり、一歩踏み出した発言をしておいて陳謝し、その内容を撤回することなく既成認識を前進させていくという確信犯的な行動であり、決して単純ミスなどと言えないところが大きな問題なのであります。
 さらに、信教の自由との関連で申し上げますが、森総理は、さきの神道政治連盟国会議員懇談会で、神社を中心にして地域社会が栄えていくということを、みんながもう一遍そのことを勇気を持ってしっかりやることが二十一世紀がまた輝ける時代になるのではないかと思うのでありますとも述べておられます。
 森総理は、一体、二十一世紀を国家権力で神社を中心とした戦前の時代に戻そうとされているのでしょうか。これは、まさに時代錯誤も甚だしいと言わねばなりません。(拍手)
 私の人生を振り返っても、その十五年間は天皇中心の神の国の時代を生き、一たん緩急あれば義勇公に奉じる天皇の赤子、軍国少年として育てられた悪夢が今よみがえってまいります。
 申し上げるまでもなく、国家神道が軍国主義と結びつき、日本のアジア侵略を正当化する理論的な支柱となったことは疑問の余地がないところであり、戦後、日本国憲法が政教分離、信教の自由を確立した背景にはこうした歴史の教訓があるからであります。
 戦前において、神社は国家の祭祀であり宗教ではないという理屈から、仏教やキリスト教などを信仰する国民にも神社への崇拝が義務づけられました。神道へ帰依することを拒んだ大本教、そして天理本道、日本ホーリネス教会など多くの教団が過酷な弾圧を受けたことは歴史の示すところであります。
 創価学会の前身であった創価教育学会も、牧口常三郎初代会長、戸田城聖二代会長を初めとする幹部が不敬罪と治安維持法違反で逮捕され、牧口初代会長は獄死するという弾圧を受けた生々しい歴史が存在するのであります。
 また、森総理は、戦後の衆参両院において排除、失効とされた教育勅語に対して、教育勅語にはいいところもあった、教育勅語の中には時代が変わっても不変なものがあるはずだ、そのことも全部国会の決議で廃止してしまったと、教育勅語の国会の廃止を批判したのであります。
 明治憲法下の教育は、天皇の大権事項でありました。その天皇の大権として発せられた教育勅語は、天壌無窮の皇運を扶翼すべく臣民に与えられたものなのであります。
 したがって、教育勅語の根本理念が主権在君、神話的国体観に基づいているという事実は、明らかに基本的人権を損ない、かつ国際的信義に対して疑念を残すもととなるとして、衆参両院の本会議決議で教育勅語は廃止となったのであります。
 こうした教育勅語の廃止過程を見ても、森総理大臣の教育勅語に対する一連の発言は、歴史観、国家観、憲法観から考えて、およそ総理大臣としての資質を欠いた発言を繰り返しているのであります。
 しかも、子供たちの心の荒廃を象徴するさまざまな事件についても教育基本法に基づく戦後教育そのものに責任を押しつけて、教育勅語の中にある徳目や神道理念を子供に強要すれば子供たちの心の健康が取り戻せるなどと本気で思っているとすれば、無知の権化にも等しいと言わざるを得ません。(拍手)
 このようなたび重なる総理の発言に対して我々は、国会活性化法に基づいて設置された国家基本政策委員会合同審査会あるいは予算委員会において真意をただそうとしたところ、与党は、理由にならない理由でこれを拒否し、反論権を行使し得ないこの本会議での答弁機会にさえ異論を挟み、徹底した森隠しに終始したのであります。
 これは、国民に開かれた国会を目指す理念に反するばかりか、国民の知る権利に対する否定であり、議会制民主主義の自殺行為であります。
 このような中で、森総理は、みずから進んで論戦に挑む気概もなく、圧倒的多数を誇る連立与党の庇護のもとにあらしの過ぎ去るのをただ待つだけの姿勢に終始いたしました。
 そもそも森総理誕生の立て役者とされている自民党の野中幹事長すら、著書の「私は闘う」の中で、森喜朗氏を政治家としての資質にもとると、総理はもとより政治家として失格だと指摘していたのであります。
 我々は、もはやこのような森総理に一国の総理大臣としての資質を見出すことはできません。
 以上述べたとおり、森総理には総理大臣としての資格と資質が欠けています。
 その上、国民の政治不信を増幅させ、国際社会における我が国の信用を著しく失墜せしめるとともに、これまでの自民党政権の失政を継承し、国民の将来不安を増幅させている責任は極めて重大であります。よって、ここに森喜朗内閣総理大臣の問責決議案を提出いたします。
 良識ある議員の方々、それぞれの立場を乗り越えて、勇気を持って、あすの日本のために何とぞ本決議案に皆様方の御賛同を賜りますよう訴えて、趣旨説明を終わります。(拍手)
    ─────────────
#8
○議長(斎藤十朗君) 本決議案に対し、討論の通告がございます。順次発言を許します。井上裕君。
   〔井上裕君登壇、拍手〕
#9
○井上裕君 私は、自由民主党・保守党、公明党・改革クラブを代表して、ただいま議題となりました森喜朗内閣総理大臣に対する問責決議案に対し、断固反対の立場から討論をいたします。(拍手)
 まず、冒頭、この場をおかりして、今は亡き故小渕前総理に対して心から哀悼の意を表したいと存じます。
 二十一世紀の幕あけを間近に控え、歴史的転換期の岐路に立つ我が国にあって、森総理は、志半ばで倒れられた故小渕前総理の後を引き継ぎ、まずは景気の本格回復と九州・沖縄サミットの成功等、その仕事に全力で取り組んでおられるところであります。そのやさき、限られた会期の中、山積する課題に対処している最中での総理大臣に対する問責決議案の提出であります。
 問責決議案では、五月十五日の神道政治連盟国会議員懇談会における総理発言を挙げていますが、これは明らかに、野党諸君が総選挙を念頭に置き、不当な理屈を並べたものであると断ぜざるを得ません。(拍手)
 そこで、以下、決議案に反対する理由を申し上げます。
 森総理が日本国は天皇を中心にしている神の国と発言したことを取り上げ、決議案を提出した野党諸君は、これを日本国憲法に反するものとしております。
 しかしながら、これについては、既に五月十七日の参議院本会議で総理御自身、御指摘の発言は、神道政治連盟国会議員懇談会の活動の経緯を紹介する趣旨で申し上げたものでありますが、内閣総理大臣として、日本国憲法に定める主権在民、信教の自由についてこれを尊重、遵守することは当然であり、誤解を生じたとすれば申しわけないことで、おわびを申し上げたいと陳謝しているところであります。
 さらに、二十六日の記者会見においても、十分に意を尽くさない表現で多くの方々に誤解を与えたことに重ねて陳謝した上で、総理として、憲法に定める国民主権、信教の自由を尊重、遵守することは当然で、戦前のような天皇主権のもとで国家神道を復活するようなことは、個人的信条としても全く考えたこともないと表明しております。
 さらに、森総理は、戦後、日本は歴史の反省の上に立ち、国民主権、信教の自由を憲法に定めた、この理念は今日に至るまでの間、一貫して国民から広く支持されてきたものであり、将来においても堅持すべきものと考えていると述べられておるのであります。
 また、発端となった懇談会における発言も、人の命の大切さについて触れたものであり、心に宿る文化として宗教をとらえ、信教の自由だからこそ、その神も仏も大事にしようと学校でも家庭でも社会でも教えることが最も大事なことではないかと強調されているのであります。
 したがって、この発言は、特定の宗教ではなく、会見での総理の言葉にあるように、我が国には昔からその土地の山や川や海などの自然の中に人間を超えるものを見るという考えがあったという広義の宗教心の大切さから宗教的情操教育の必要性を強調したものであります。
 これはいわば凶悪な少年犯罪が多発する我が国において世相を憂いた真情の発露であって、決して国民主権に反する発言でないことや、憲法で定める政教分離原則から逸脱したものでないことはその文脈からも明らかなのであります。
 総理の発言を契機に論議すべきは、最近の青少年による想像を絶する犯罪、例えば西鉄の高速バスジャック事件や名古屋の五千万円恐喝事件等が続発する中で、どのようにして人の命の大切さへの理解や宗教的な情操教育等を取り入れ、他人を思いやる心を初め倫理観や道徳心をはぐくむ取り組みを行うかであります。この本質的な問題こそ、今、国民的論議を深め、教育改革につなげていくべきであります。
 しかし、野党諸君並びに一部マスコミは、この総理の真意は明確であるにもかかわらず、これをねじ曲げ、神の国という言葉のみをクローズアップし、曲解に基づく誤った理解を国民に喧伝し続けているのであります。(拍手)
 これをもって森総理の資質を疑う野党諸君、私はむしろあなた方の不見識こそ問われるべきではないかとあえて申し上げる次第であります。
 特に、ここで声を大にして強調したいのは、今月十八日午後、鳩山民主党代表は、森総理との党首会談に応じたにもかかわらず、立ったままで申し入れ書を持ってきただけで、それを告げてわずか三分で一方的に退席し、公党の信義を無視したことであります。
 自民党の野中幹事長が冒頭、鳩山氏に故小渕前総理の葬儀に参列したことへの謝辞を言いかけたとき、それを遮り、着席を促したにもかかわらず無視し続けたことは全く大人げなく無礼としか言いようがありません。このような非常識な言動を弄する鳩山氏こそ公党の代表としての資質が問われるべきであります。(拍手)
 さらに、提案趣旨の説明において青木官房長官の総理大臣臨時代理に就任された手続について疑義を呈していますが、これは小渕総理から万事よろしくとの指示を受け、しっかりした法手続にのっとって、官房長官は、政治に一刻の空白も生じないように的確に行動されたのであります。
 また、森総理は、自民党の両院議員総会並びに衆議院の本会議、参議院本会議の正規の手続を経て、圧倒的支持のもとで総理大臣に就任されたものであり、正統性を欠くなどということは世を惑わそうとする策動としか言いようがありません。(拍手)
 以上、総選挙向けの党利党略のみに走る問責決議案と言わざるを得ません。
 特に、教育改革、景気回復等重要課題が山積している中、片言隻句に飛びつく弊害、片言隻句より政策で争えという論調を野党諸君はよくよく反すうすべきであります。
 森総理におかれては、このような野党諸君の批判に決して動ずることなく、自信を持って我が国の喫緊の重要課題に果敢に取り組んでいただくことを切に望むものであり、このような暴挙に対して野党諸君に猛省を促し、森総理の問責決議案に私は断固反対して、討論を終わります。(拍手)
#10
○議長(斎藤十朗君) 藁科滿治君。
   〔藁科滿治君登壇、拍手〕
#11
○藁科滿治君 私は、民主党・新緑風会を代表し、ただいま議題となりました森内閣総理大臣問責決議案に賛成の立場から討論を行います。(拍手)
 討論の前に、まず、先日御逝去されました前小渕内閣総理大臣の御冥福を心からお祈り申し上げます。
 さて、森内閣総理大臣が問責に値する最大の理由は、森総理が公の場で明らかに憲法に違反する発言をされたことにあります。
 森総理は、五月十五日に開かれた神道政治連盟国会議員懇談会のあいさつの中でこのように申されました。ややもすると、政府側、今の私は政府側におるわけですが、若干及び腰になるようなことをしっかりと前面に出して、日本の国、まさに天皇を中心にしている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知していただく、その思いで我々が活動して三十年になるわけでして、と述べられました。
 もちろん、神道政治連盟はあくまで私的な政治団体であり、それぞれの主義主張に基づいた政治活動を展開されるのは自由でありますが、その国会議員懇談会の顧問をされていた森総理の発言は公人のものであり、またその発言は、明らかに主権在民、象徴天皇、信教の自由を否定する憲法違反の発言であります。
 森総理は、言うまでもなく我が国の行政最高責任者であり、また国会議員でもあります。憲法第九十九条は、「国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と規定されており、森発言はこの憲法第九十九条においても違反しているわけであります。
 第二に問題としなければならないのは、森総理の発言やその後の対応が全く国民から遊離したものになっていることであります。
 今回の発言をめぐって森総理は、先日の参議院本会議並びに記者会見において陳謝はされましたが、あわせて、間違ったことを申し上げたとは思っていないと発言そのものを撤回する考えがないことを明らかにされました。その上で、天皇は国民統合の象徴であり、神の国は特定の宗教を指すものではないとどれほど説明されても、それは言いわけにしか聞こえず、全く説得力はありません。
 森総理は、国民に誤解を招いたと釈明されましたが、では本心はどこにあるのですか。問題発言当日のあいさつ内容、さらには教育勅語や昭和の日などに関するこれまでの森総理の発言を総合的に判断いたしますと、むしろ森総理の論旨は明快に一貫しているんではないですか。
 このような森総理の対応に国民が大きな疑問を持つのは当然であります。釈明記者会見後の世論調査では、内閣支持率は急落しております。森総理の発言、そしてそれを撤回しないとするかたくなな対応に対し国民はむしろ批判意識を高め、森政権の危うささえ感じ取るようになっているのです。
 森総理は、全く国民の心がわかっていないばかりか、今回の発言の後欧州に立たれた天皇皇后両陛下のお立場やお気持ちなどに全く配慮していないのではないかと思うんです。
 問責決議に賛成する第三の理由は、森総理の国会軽視の姿勢であります。
 今回の森発言は憲法にかかわる重大な問題であり、その弁明は国民と、そして憲法で国権の最高機関として規定されている国会に対してなされるべきでありました。しかしながら、森総理は、国会審議が正常に粛々と行われているにもかかわらず、予算委員会や国家基本政策委員会の再三にわたる開催要求をすべて無視してしまいました。これを国会軽視の総理大臣、国民不在の政治と言わずに何と言えばよいのですか。
 そして、問責の第四の理由は、森総理の発言が与えた海外への悪影響です。
 戦前、我が国が天皇を頂点とする国家神道を掲げ、このイデオロギーをもってアジア諸国を侵略し植民地政策を遂行したわけであり、アジア諸国の人々は今回の森発言を聞き、まさに戦前の日本の姿を思い起こし大きな疑念と不安を持ったに違いありません。最近とみに友好関係を深めてきた韓国においてでさえ日韓首脳会談の記者会見の質問で強い懸念が提起されました。
 これまでアジアとの共生をベースに、アジア太平洋地域の平和と繁栄のために政府や民間の多くの関係者が地道な外交努力を積み重ね、そして日本への信頼を逐次高めてきたわけでありますが、この森総理の発言は、これらの努力と成果を一挙に崩してしまう全くの愚挙でありました。
 一国を代表する内閣総理大臣が不用意にこのような発言をすることは、アジア太平洋地域を中心とした国際社会に生きる我が国にとって、全く国益を損なうものだと言わざるを得ません。(拍手)
 以上、四点について申し上げましたように、森総理は総理大臣としての資格と資質を全く欠いております。加えて、問責決議案の提案理由で詳しく説明されましたように、前小渕総理大臣の入院から森内閣の発足に至るまでの間には多くの疑念や問題点があり、内閣そのものの正統性も問われています。
 したがいまして、私は、提案されております問責決議案に全面的に積極的に賛成するものであり、解散・総選挙を待たずして森内閣は速やかに総辞職すべきであります。(拍手)
 どうか、議員各位におかれましては、良識の府である参議院に対する国民の期待と負託にこたえるべく、本決議案に御賛同いただきますようお願い申し上げ、私の賛成討論を終わります。(拍手)
#12
○議長(斎藤十朗君) 橋本敦君。
   〔橋本敦君登壇、拍手〕
#13
○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、森内閣総理大臣問責決議案に全面的に賛成する討論を行います。(拍手)
 森総理の神の国発言以来の世論調査は、いずれも、森内閣の不支持率が五〇%を超え、支持率は二〇%台に急落しましたが、五月二十六日の森総理の釈明会見以後は、国民の六割もが釈明会見を納得しないと表明、不支持は六二%、支持はついに一三%へと、もはや内閣退陣必至という状況に急落したのであります。新聞の投書欄に最も不幸なのはかかる軽佻浮薄な総理をいただく国民ですとの声が載るのは当然であります。
 これほどまでに国民から見放された総理のとるべき唯一の道は、もはやごまかしの弁解で取り繕うのではなく、一刻も早く潔く退陣すること以外にないではありませんか。(拍手)
 問責に賛成する第一の理由は、日本の国、まさに天皇を中心にしている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知していただくという森総理のこの神の国発言とその政治信条が、時代錯誤も甚だしく、国民主権、恒久平和、信教の自由を定めた日本国憲法下の総理たる地位とは断じて両立せず、総理たる資格がないことであります。この森総理の神の国発言なるものが歴史的に絶縁したはずの戦前の神国思想であることは、国民にとっては誤解のしようもなく明白であります。
 総理が議員懇談会の顧問を続けてきた神道政治連盟の綱領は、その第一に「神道の精神を以て、日本国国政の基礎を確立せんことを期す。」と呼びかけておりますが、森総理は、まさにこれを受けて、我々国会議員の会も神社本庁の御指導をいただきながらそうした政治活動をしていかなければならないとまで発言しているのであります。どう言い逃れしようと、まさにこれが森総理の偽らざる政治信条であることは、疑いの余地なく明白ではありませんか。
 一九四一年に文部省が発行した小学校二年生の修身の教科書には、「日本ヨイ国、キヨイ国。世界ニ一ツノ神ノ国」「日本ヨイ国、強イ国。世界ニカガヤクエライ国」と書いてあります。これがまさに森総理の言う神の国なのであります。昭和天皇の人間宣言でも言われたとおり、この架空で思い上がった神国日本の思想こそ、まさしく軍国主義、侵略主義の精神的支柱、その推進力であったのであります。このような教育を受けて育った多くの若者たちが、特攻隊となって神州不滅、尽忠報国と書いた鉢巻きを締め、天皇陛下万歳と叫びつつ、はるか雲流るる果てにその若き命を散らしたのではありませんか。
 それにもかかわらず、総理は、神の国発言の撤回をあくまで拒否し続けています。これはまさに確信犯であります。こうして恒久平和、国民主権の我が憲法を擁護すべき義務と責任を投げ捨てた総理が直ちに退陣すべきは当然であります。
 教育勅語が戦後の国会で全面的に排除・失効決議されたにもかかわらず、総理が教育勅語の中には今日でも大切にすべきことが幾つか書かれているなどと持ち上げていることも許すことはできません。
 教育勅語はあくまでも天皇の臣民としての規範であり、その最高の道徳は言うまでもなく天皇に対する忠であります。文部省の国体の本義や修身の教師用教科書でも、親に孝や兄弟に友になどの徳目も、すべて天皇に対する忠に統一されてこそ初めてすべての行為が道徳的になり得ると明記されたことを見ても明白であります。
 教育勅語をめぐる総理の発言は、その歴史認識の欠如、憲法理念との乖離など、総理としての資質を著しく欠くものであります。
 賛成の第二の理由は、戦後の日本が新憲法のもとで永久に絶縁したはずの戦前型の国家体制への復活を世界に印象づけ、諸外国の不信を増幅させて日本の国益を大きく損なう結果を招いており、さらに森内閣には我が国外交の自主的、平和的転換を期待することは不可能だということであります。
 各国のマスコミは衝撃を持って総理発言を報道し、一斉に批判の論陣を張りました。中国では、森首相が口先では民主主義を唱えても本質的には心の中では軍服を着ている、ロサンゼルス・タイムズは、発言は第二次世界大戦時の帝国主義の亡霊を呼び起こすものとまで書いています。去る二十九日、森総理が訪問した韓国でも日本の右傾化を懸念する声が大きく起こりました。アジアと世界のこの受けとめ方は、総理がどのように言おうと否定することのできない事実ではありませんか。
 もはや森総理とその政権のもとでは日本の平和と主権も、世界とアジアの平和への積極的貢献も期待できません。
 これまでの自民党政治は、新ガイドライン・戦争法を強行し、森総理は名護への米軍最新鋭基地建設計画をあくまで推進しようとし、四十年間も国民を欺き続けてきた核兵器持ち込みに関する日米核密約も知らぬ存ぜぬと否定し続けています。このように、アメリカ追随の外交姿勢を受け継ぐ総理には二十一世紀の日本に求められている平和的外交を担う資格など断じてないと言わねばなりません。差し迫ったサミットでも、日本の総理として主催国の議長を務め、その任に当たる資格など全くないことも明白ではありませんか。
 賛成の第三の理由は、このように国民主権に反する政治信条を持つ森総理を首班とする自公保連立政権が居座り続けることは、国民の暮らしや日本経済の危機的状況をさらに耐えがたいものにするからであります。
 政府の調査でも、世の中は暮らしがよい方に向かっていないという国民の声は八割にも上り過去最高になっています。経済の六割を占める個人消費を拡大すること、そのためにも史上最悪水準の失業率、社会保障、老後の不安の解消は急務であります。ところが、森総理がこうした国民の悩み、苦しみの解決に全く無関心であることがわずかの在任期間に早くも証明されたのであります。
 例えば、雇用危機に対しては、大量解雇の法的な規制と労働時間短縮、とりわけサービス残業の根絶を軸とした雇用拡大こそが多くの国民の願いであり、焦眉の課題であります。財界系のシンクタンクである社会生産性本部もサービス残業をなくせば九十万人、残業そのものをなくせば百七十万人、合わせて二百六十万人の雇用がふえると試算しています。しかるに森総理は、サービス残業は一律に悪ではないと述べて、明らかに刑事犯罪であるサービス残業でさえ温存する姿勢をはっきり示したところに、労働者の権利が何たるかをもわきまえず、この問題解決にいかに不熱心かがあらわれているではありませんか。
 また、社会保障や老後の不安解消も森総理には到底任せられないことも明らかであります。介護保険制度がスタートして二カ月になりますが、高い利用料負担のため、反対に従来の介護水準を引き下げざるを得ないというあってはならない事態が全国各地に起こっています。その改善は国民にとって緊急重大課題であるのに、予算委員会で森総理は、事もあろうに、それは細かな問題と冷たく突き放しました。いやしくもこれは、行政の最高責任者として到底許されない態度ではありませんか。
 これらの大もとにあるのが、国、地方で毎年公共事業に五十兆、社会保障には二十兆円に示される、ゼネコン、大銀行には手厚く社会保障や暮らしには冷たい、予算の使い方の逆立ちであります。我が党が提案しているように、これを転換する以外、社会保障を充実させることも財政再建の道もないにもかかわらず、森総理にはその意思も能力も見られないのであります。
 これでは、借金総額六百四十五兆円という今日の財政危機をさらに破滅的に加速させるだけであり、その行き着く先が、政府税調などで議論されているような、国民全体、とりわけ低所得者に大打撃を与える消費税増税というのでは、国民の暮らしを守ることも将来不安を取り除くことも決してできないではありませんか。
 国民の暮らし、日本経済の立て直しのためにも、森内閣の速やかな退陣を重ねて強く要求するものであります。
 目前に迫った来るべき総選挙で、我が党は、政治の転換を求める広範な国民とともに、森総理と自公保連立政権に厳しい審判を下し、二十一世紀に向かって国民こそが主人公の新しい政治の道を切り開くかたい決意を表明して、私の賛成討論を終わります。(拍手)
#14
○議長(斎藤十朗君) 渕上貞雄君。
   〔渕上貞雄君登壇、拍手〕
#15
○渕上貞雄君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、ただいま議題となりました森内閣総理大臣に対する問責決議案に賛成の立場から討論を行います。
 去る十五日の森総理の、日本は天皇を中心とする神の国であるということを国民に承知していただくという発言を聞き、私は思わず耳を疑いました。今年は二〇〇〇年、ミレニアムの幕あけの年であります。一挙に歴史の歯車を戦前に戻そうという唖然とするような妄言を最高権力者である内閣総理大臣の口から聞こうなどとは、夢にも思っていませんでした。
 この総理の神の国の発言は、国民主権、信教の自由を定めた日本国憲法を真っ向から否定し、戦前回帰をほうふつとさせるものであるということは言うまでもありません。しかも、憲法第九十九条の憲法尊重擁護義務にも違反するものであり、日本国憲法のもとでの内閣総理大臣の資格に著しく欠けるものと言わざるを得ません。
 私人としての出席であり発言だと言われていますが、公私の使い分けによってその責任を逃れようとするならば余りにも無責任です。憲法九十九条は国会議員にも憲法を擁護し尊重する義務があることを定めています。総理だから不適切なのではなく、国会議員としても不適切なのであります。
 しかも、政府が及び腰になるようなことでもしっかりと前面に出して国民の皆さんにしっかり承知していただくと言うに至っては、強権政治を進める自公保政権の本質をあらわしたものとして、到底見過ごすことのできない発言であると考えます。
 あの日の問題発言はこれにとどまりません。神様を大事にしているからちゃんと当選させてもらえるんだなと思っているわけでございますと発言されています。選挙で当選するのは、神様のおかげなのですか。国民に選ばれるのではないのですか。さらに、みどりの日を昭和の日に改める祝日法についても、衆議院の審議も行われていない段階で制定と言うのは、二院制に対する無知、無理解以外の何物でもありません。
 森発言は、憲法、国民を愚弄するばかりか、国際社会における日本の地位低下にも拍車をかけ、危険な国との認識を広め、アジアの諸国に不安と不信を与えることになりました。このような総理に、私たちの将来を、社会をゆだねることは到底できません。
 少年犯罪を憂う気持ちはだれしも同じでありますが、憲法という政治の基本ルールを守れない総理が道徳を説くのは絵そらごとです。国民へ強弁することは、国民の政治不信を増し、青少年の政治への信頼も失墜させるばかりです。
 また、総理は、人の命の大切さのために宗教的な情操を深めた教育が大切であると釈明会見で話されています。しかし、宗教が引き金となった殺人や争い、戦争は歴史の事実です。最近もサリン事件のような無差別大量殺人事件が引き起こされました。何よりもさきの大戦こそ天皇を神とする大日本帝国の宗教が引き起こした侵略戦争であったのです。ましてや、神からいただいた命であると言うのは、さきの大戦時の日本で行われた教育であり、国民を戦争へ駆り立てたものと軌を一にするものであります。断じて認めるわけにはまいりません。
 これだけの重大な発言であり、私たち野党は、国会での釈明を求めてきました。しかし、予算委員会の集中審議や党首討論の開催の要求にもかかわらず、短時間の記者会見で事を済ませて逃げの姿勢に終始する総理や与党の対応は、甚だしい国会軽視であり、極めて無責任な態度と言わなければなりません。内閣総理大臣は、何よりもまず国会においてみずからの責任を果たさなければならないのではないですか。何のために党首討論会がつくられたのですか。まさに国家の基本政策ではありませんか。また失言が出ることを恐れているとしか考えられません。
 さて、わびるとは、みずからの発言が誤りであることを認め、撤回して初めて成り立つものです。しかし、釈明会見では、発言の正当性を強弁するばかりで、誤解があればおわびするとした国会答弁と変わりなく、神の国発言は何ら撤回されておらず、到底国民の理解を得られるものではありません。政治は人々の魂への言葉の彫刻であります。総理としての発言は重きにして影響は大であります。取ってつけたような言いわけや珍解釈を幾ら繰り返しても、しょせんごまかしでしかありません。天皇が象徴であるとはいえ、日本国憲法では、日本の中心は主権者である国民であるはずです。
 国民の誤解と言われますが、だれも誤解はしていません。まさに、総理の発言を総理のお考えそのものと理解しているからこそ不安を感じ問題にしているのであります。幾ら説明されても、幾ら弁解されても、発言を撤回しないということは、それが本心だからではないでしょうか。
 昨年来、周辺事態法、盗聴法、住民基本台帳法、憲法調査会設置、日の丸・君が代法制化等国民の危惧する法律が相次いで強行されました。そして、教育改革に名をかりた教育勅語の再評価、昭和の日の制定の動き等と続いています。そこに森総理の神の国発言が行われたことの重大さを社民党は強調したいと思います。
 総理の失言は、まさに保守層の本音であり、強権政治の行き着く先を象徴しているものであると言えます。今次総選挙の最大の争点は、将来的に憲法改悪まで企図する森自公保政権に終止符を打てるかどうかということが改めて明瞭になっていると考えます。
 このような総理を選んだ与党の責任も重大です。小渕前総理の入院発表、青木官房長官の臨時代理の就任、小渕内閣総辞職、森総理の選出と至る経過の背後に一体何があったのか、その不透明性はこれまで幾度ともなく指摘をされてきたところです。医師団の会見や病室の写真によって、今なお不透明は晴れないばかりか、一層疑惑を増しています。
 以上、申し上げましたように、憲法の理念を否定し、民主主義を踏みにじる森内閣は一刻も早く退陣すべきであります。社民党は、憲法を守り、民主主義を取り戻すために全力を挙げて闘う決意であることを表明し、賛成討論を終わります。(拍手)
#16
○議長(斎藤十朗君) これにて討論は終局いたしました。
    ─────────────
#17
○議長(斎藤十朗君) これより採決をいたします。
 足立良平君外九十一名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
 現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
 よって、表決は記名投票をもって行います。本決議案に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
   〔議場閉鎖〕
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
#18
○議長(斎藤十朗君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
#19
○議長(斎藤十朗君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
   〔議場開鎖〕
   〔参事投票を計算〕
#20
○議長(斎藤十朗君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数        二百四十二票
  白色票            百八票
  青色票          百三十四票
 よって、本決議案は否決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
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#21
○議長(斎藤十朗君) 日程第一 出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律の一部を改正する法律及び貸金業の規制等に関する法律の一部を改正する法律案(衆議院提出)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。財政・金融委員長平田健二君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔平田健二君登壇、拍手〕
#22
○平田健二君 ただいま議題となりました法律案につきまして、委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、衆議院大蔵委員長提出によるものでありまして、最近における日賦貸金業者の業務運営の実情にかんがみ、日賦貸金業者が金銭の貸し付けを行う場合の上限金利を引き下げるとともに、貸し付け条件の提示を行う場合の規制等について定めるものであります。
 委員会におきましては、提出者衆議院大蔵委員長代理、理事石井啓一君より趣旨説明を聴取した後、日賦貸金業者の営業実態等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録に譲ります。
 質疑を終了し、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、本法律案に対し附帯決議が付されております。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#23
○議長(斎藤十朗君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#24
○議長(斎藤十朗君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#25
○議長(斎藤十朗君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百四十二  
  賛成           二百四十二  
  反対               〇  
 よって、本案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
     ─────・─────
#26
○議長(斎藤十朗君) 日程第二 再生資源の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。国土・環境委員長石渡清元君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔石渡清元君登壇、拍手〕
#27
○石渡清元君 ただいま議題となりました法律案につきまして、国土・環境委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、我が国において、資源が大量に使用されていることにより、使用済み物品等及び副産物が大量に発生し、その相当部分が廃棄されており、かつ、再生資源及び再生部品の相当部分が利用されずに廃棄されている状況にかんがみ、使用済み物品等及び副産物の発生の抑制並びに再生部品の利用の促進に関する措置を講ずるとともに、再生資源の利用の促進に関する措置を拡充しようとするものであります。
 委員会におきましては、廃棄物処理法とリサイクル法の一元化と関係省庁の連携、デポジット制度の導入と瓶、PETボトル等の再使用の促進、リサイクル関連産業の育成、循環型社会の形成と地域経済産業の振興との両立等について質疑を行いましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。
 質疑を終了し、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、本法律案に対して附帯決議が付されております。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#28
○議長(斎藤十朗君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#29
○議長(斎藤十朗君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#30
○議長(斎藤十朗君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数          二百四十  
  賛成            二百四十  
  反対               〇  
 よって、本案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
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#31
○議長(斎藤十朗君) 日程第三 平和条約国籍離脱者等である戦没者遺族等に対する弔慰金等の支給に関する法律案(衆議院提出)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。総務委員長小川勝也君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔小川勝也君登壇、拍手〕
#32
○小川勝也君 ただいま議題となりました法律案につきまして、総務委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、平和条約国籍離脱者等である戦没者遺族等の置かれている特別の状況にかんがみ、人道的精神に基づき、弔慰の意等を表するため、これらの人々に弔慰金等を支給するための措置を講じようとするものであります。
 委員会におきましては、衆議院提出の本法律案及び今井澄君外三名発議の平和条約国籍離脱者等である戦傷病者等に対する特別障害給付金等の支給に関する法律案を一括して議題とし、それぞれ発議者から趣旨説明を聴取した後、参考人の出席を求め、日韓請求権協定と本法律制定の意義、両法律案の違いと発議者の歴史認識、弔慰金等の受給による他の福祉措置への影響防止の必要性、戦後処理問題等に対する今後の政府の対応と決意等について質疑を行いましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。
 次いで、本法律案に対する質疑を終局し、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#33
○議長(斎藤十朗君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#34
○議長(斎藤十朗君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#35
○議長(斎藤十朗君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百三十六  
  賛成            百六十九  
  反対             六十七  
 よって、本案は可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
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#36
○議長(斎藤十朗君) 日程第四 老人医療受給対象者に対する臨時老人薬剤費特別給付金の支給に関する法律案(衆議院提出)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。国民福祉委員長狩野安君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔狩野安君登壇、拍手〕
#37
○狩野安君 ただいま議題となりました法律案につきまして、国民福祉委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、老人医療受給者が薬剤一部負担金を支払わなければならない場合について、現在行われている臨時特例措置を引き続き実施するため、本年七月一日以降薬剤一部負担金を含む老人医療の一部負担金の見直しまでの間、老人医療受給者に対して、薬剤一部負担金相当額を支給するための措置を講じようとするものであります。
 委員会におきましては、本法律案が提出された経緯、薬剤一部負担金制度と老人に対する臨時特例措置の合理性、速やかに医療保険の抜本改革を行う必要性等の諸問題について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。
 質疑を終わり、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#38
○議長(斎藤十朗君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#39
○議長(斎藤十朗君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#40
○議長(斎藤十朗君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百三十六  
  賛成            百六十四  
  反対             七十二  
 よって、本案は可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
     ─────・─────
#41
○議長(斎藤十朗君) 日程第五 特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。経済・産業委員長成瀬守重君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔成瀬守重君登壇、拍手〕
#42
○成瀬守重君 ただいま議題となりました法律案につきまして、経済・産業委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、原子力発電による使用済み燃料の再処理後に生ずる特定放射性廃棄物の最終処分に関して、国による基本方針及び最終処分計画の策定、最終処分を行うための概要調査地区等の選定、処分実施主体の設立、処分費用の拠出制度等の必要な措置を講じようとするものであります。
 なお、衆議院におきまして、概要調査地区等の選定は、当該地方公共団体の長から聴取した意見を十分に尊重してしなければならない旨の修正が行われております。
 委員会におきましては、参考人から意見を聴取するとともに、使用済み燃料の再処理後処分の妥当性、処分地選定過程の情報公開、安全規制に関する法の早期制定等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。
 質疑を終わり、討論に入りましたところ、日本共産党の西山委員より反対する旨の意見が述べられました。
 次いで、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、本法律案に対し八項目の附帯決議を行いました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#43
○議長(斎藤十朗君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
#44
○議長(斎藤十朗君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
#45
○議長(斎藤十朗君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百三十七  
  賛成              二百  
  反対             三十七  
 よって、本案は可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
     ─────・─────
#46
○議長(斎藤十朗君) この際、委員会及び調査会の審査及び調査を閉会中も継続するの件についてお諮りいたします。
    ─────────────

    ─────────────
#47
○議長(斎藤十朗君) 本件は各委員長及び各調査会長要求のとおり決することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#48
○議長(斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。
 よって、本件は各委員長及び各調査会長要求のとおり決しました。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時二十六分散会
     ─────・─────
ソース: 国立国会図書館
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