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1950/12/06 第9回国会 参議院 参議院会議録情報 第009回国会 議院運営委員会 第8号
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1950/12/06 第9回国会 参議院

参議院会議録情報 第009回国会 議院運営委員会 第8号

#1
第009回国会 議院運営委員会 第8号
昭和二十五年十二月六日(水曜日)
   午後二時十六分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
本日委員須藤五郎君辞任につき、その
補欠として兼岩傳一君を議長において
指名した。
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○委員の辞任及び補欠選任の件
○職員任用の件
○地方財政の緊急対策に関する決議案
 の委員会審査省略要求の件
○興農政策推進に関する決議案の委員
 会審査省略要求の件
○本委員会の運営に関する件
○議院の運営に関する件
  ―――――――――――――
委員長(山田佐一君) それでは只今から委員会を開きます。先ず常任委員の辞任及び補欠選任に関する件を議事部長かち報告いたします。
#2
○参事(河野義克君) 国民民主党から予算委員の一松定吉君が辞任されて、岩木哲夫君を補欠として指名せられたいという申入れが出ております。第一グラブから決算委員の矢嶋三義君が、予算委員の森八三一君がそれぞれ辞任せられまして、決算委員に森八三一君を、予算委員会に矢嶋三義君を指名せられたいという申入が出ております。共産党から議院運営委員の須藤五郎君が辞任せられまして、補欠として兼岩傳一君を補欠に指名せられたいという申入が出ております。それから社会党から決算委員の三輪貞治君が辞任されて、補欠に小泉秀吉君を指名せられた院議院遅いという申入が出ております。
#3
○委員長(山田佐一君) 只今議事部長の報告通し決しまして御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。
  ―――――――――――――
#5
○委員長(山田佐一君) 次に事務局の人事に関する件、前回保留になつておりましたものの御協議を願いとうございます。
#6
○事務総長(近藤英明君) 前回保留になつております人事と申しますのは、労働委員会の専門員高戸義太郎君任用の件でございます。
#7
○中村正雄君 社会党は労働委員会の全会一致で推薦をしておりますので承認いたします。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#8
○委員長(山田佐一君) それでは満場一致御異議ないものと認めてよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  ―――――――――――――
#9
○委員長(山田佐一君) それではさよう承認をいたすことにいたしました。
#10
○委員長(山田佐一君) それでは決議案の委員会審査省略要求に関する件、事務総長より申上げます。
#11
○事務総長(近藤英明君) 二件ございます。一件は地方財政の緊急対策に関する決議案でございます。岡本愛祐君外十四名から発議になつております。なお本件につきましては同じく岡本愛裕君外十四名から委員会の審査の省略をされたいというお申出があります。同じくもう一件は、興農政策促進に関する決議案でございます。本件は赤澤與仁君外二十九名の発議で、同じく赤澤與仁君外二十九名から委員会審査省略が要求されております。以上二件でございます。
#12
○委員長(山田佐一君) どうぞ御審議を願います。
#13
○大隈信幸君 地方財政の緊急対策に関する決議案でありますけれども、これの予算委員会との関係について皆様に一応御意見を承わつておきたいのは、すでに予算委員会において補正予算を審議して、その中にこの地方財政の交付金の問題が出ておるわけでありますが、予算委員会としては当然それを修正して行く立場にあるわけだと思うのですが(予算委員会がこのような審議をして行く過程においてこのような決議案を出して行くことが果していいか悪いか。むしろ予算委員会が終つて、予算の後で予算の結果がどうということはわかりませんけれども、その結果如何によつて決議案が上程されるというほうが何か順序がいいというような気もするのです。決議案を上程すること自体には何ら異議がないのですが、そういう点について皆さんの御意見を一応承わりたいと思います。
#14
○中村正雄君 これは決議案の考え方だろうと思うのですが、私は反対に一応予算委員会といたしまして、この決議案に盛られたような修正が成立するとなれば、この決議案は要らなくなるし、又決議案に盛られた点ができなかつた場合は、出してみても必要がないということになると思う。従つて予算の審議中であるから今必要じやないか。従つて決議案を上程するのであれば、予算が決定する前に出したほうが私は最も妥当だと思つて、早く上程するということを私は主張します。
#15
○大隈信幸君 必ずしも予算のあとで出したから意義がないということじやないのです。更に補正予算を政府が出したらいいわけであつて一方先に出してもですね、予算委員会のほうでこれを取り上げなければおかしい話になると思うのです。全会一致で若しこの決議案が出ておるとすれば、当然予算委員会でこれを取上げなければならんということになると思います。ですから予算委員会との関係がどうもしつくり行かないような気がするのです。
#16
○中村正雄君 それは各会派が予算委員を出しており、各会派が地方行政委員会に委員を出しておるわけですから、全会一致でこういう決議案を出すということは各会派の一致しておるところでありますから、議院がこの決議案を若しも院議として通過するということなれば、当然予算委員の諸君がこの線に沿うた努力をするものだと私は常識的に解釈する。従つて早く上程することを主張いたします。
#17
○加藤武徳君 只今の中村君の発言のごとく、各会派の地方行政常任委員会の委員がこの決議案に賛成をしておることでございまするし、決議案の上程につきましては勿論私は異論はございまん。ただ併し上程の時期につきましては、これは将来この委員会で決定すべきであつて、只今の大隈君の発言のごとく私は、予算案との関連もございまするし、予算案の審議と併行するか、或いはその後に決議案を上程するのが正しいと、こういう工合に考えまして、大隈君の御意見を支持いたします。
#18
○事務総長(近藤英明君) ちよつと御参考までここで申さして頂きたいと思います。これをいつ上程するかは小委員会の問題として御決定願つてよかろうかと存じますが、本委員会で委員会の審査省略を認めるか、認めんかをおきめ願うだけでよかろうかと思うのですが、更に小委員会としてはこれを明日やるか、或いはその後になるかということは、更に御考慮願つたらと、かようなことに考えます。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#19
○愛知揆一君 今の決議案の問題は地方財政の緊急対策に対する決議案であつて、昨日からこの委員会で審議があつた意見でありますが、今もう一つの興農政策推進に関する決議案は別途の問題でありますから、今までのあれは地方財政の問題だということをはつきりしておいて頂きたいと思います。
#20
○中村正雄君 一応委員会審査省略は両案とも決定し、興農政策に関する決議案は問題がなかつたわけですが、地方財政の緊急対策に関する決議案の上程時期につきましては、小委員会でやるということはこれは理論的にそうあるべきでありますが、ただ小委員会は御承知のように全会一致制でありまして、従つて採決によつてきめるべきものでない。ただ、今の議運の空気を見ますると、早く出すべきだという意見と、考慮すべきだという意見がある以上は、小委員会はまとまらないと思う。従つてやはりこれは小委員会がまとまらないから再び議運を開いてきめるというよりも、一応そういう意見が出ておれば、本委員会できめておく方が正しいのじやないかと思いますので、一応上程の時期についてもこの委員会で御決定願いたいと思います。
#21
○委員長(山田佐一君) 暫らく懇談いたしますか、どういたしますか。先刻満場一致で行きそうだつたが、又逆戻りで小委員会の心配をここでやることになりますが、小委員会は満場一致で行きますか、どうなりますか。これは小委員会のほうは議長さんのほうの責任ですし、私のほうでやらんでもいいわけですから、一応議長さんのほうへ廻してみたらどうですか。
#22
○中村正雄君 ただ私は今までの案件にしますれば、特別な事情がなければ最近の本会議に上程するのが当然であると思います。従つて異論がなければ、当然次会の本会議の議題になると思いますけれども、若しもそのときに小委員会でごたごたして又議運に持つて帰るのであれば、無駄な労力でありますから、若しも最近の本会議にかけるというのであれば、それに対して御意見があれば、この委員会できめておいたほうがいいとこう申上げておるわけであります。
#23
○委員長(山田佐一君) 速記をちよつと止めて下さい。懇談にします。
   〔速記中止〕
#24
○委員長(山田佐一君) 速記を始めて下さい。
 そういたしますと決議案は、地方財政緊急対策に関する決議案及び興農政策推進に関する決議案、右両案とも審査省略要求に対して許可を与えることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#25
○委員長(山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さように決しました。
#26
○愛知揆一君 興農政策推進に関する決議案というのは農林委員会のほうではどうなつておるのですか。
#27
○事務総長(近藤英明君) 興農政策推進に関する決議案は、農林委員全員のほかにプラス十名だそうでございます。お名前を念のために申上げます。赤澤與仁君、片柳眞吉君、溝口三郎君、加賀操君、三橋八次郎君、飯島連次郎君、羽生三七君、三輪貞治君、岩男仁藏君、小川久義君、宮本邦彦君、白波瀬米吉君、石川清一君、楠見義男君、西山龜七君、小林孝平君、山崎恒君、三浦辰雄君、岡村文四郎君、北村一男君、門田定藏君、岡田宗司君、平沼彌太郎君、三好始君、江田三郎君、池田宇右衞門君、瀧井治三郎君、森八」三君、駒井藤平君、藤野繁雄君でございます。
  ―――――――――――――
#28
○委員長(山田佐一君) それでは昨日中村君及び皆さんから、以前のマ書簡に対する考慮をするという総理のその後の経過が承わりたいというので実は総理のところへ参りまして交渉をいたしましたところが、本日は午前中は衆議院の外務委員会へ当該大臣として前からの約束で出なければならん。又午後はやはりこちらの外務委員会に一時から出なければならないが、二時頃に大体身体があくという御予定であつたのであります。それで中村君から又の御要求もありましたからさよう向うへ通じましたところが、皆さんも御承知のようにスタツセンですが、向うのかたがおいでになりまして、やはり二時からそのほうへ差支えられるから当委員会には出席しかねる。併し大体要領はわかつておりますから、官房長官及び総理に代る副総理、この二人が出て行つて皆さんの御了解を得、そういうことを釈明いたしたいということでありましたから、御両所に出てもらつたわけであります。よろしくどうぞ御了承のほどを願いたいと思います。
#29
○中村正雄君 吉田総理はいつになつたら出られるのですか。会期もまだあと二日乃至三日も想定できるわけですから、本日所用のため出られなければ、次の議院運営委員会でも結構なわけです。ただこの問題は参議院の問題としまして国会開会劈頭からいろいろの問題を蔵しておりますので、やはり総理自身から経過について御説明を承わりたいし、我々といたしましても、それに対しまして総理自身にお尋ねしたいと思つておりますので、代りの国務大臣に対しましては我々は質問を避けたいと思いますので、昨日の議運できまりましたので本日無理であれば、次の委員会に総理の出席を要求しまして、それに対しまして私たちは経過を承わりたい、かように考えております。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#30
○委員長(山田佐一君) ちよつと私として申上げます。中村君の御要求は、昨日は、今日出て来てくれ、都合が悪ければいつでもいい、それまで待つという言葉がなかつたのであります。今日出て来てもらいたいというだけだつたから、私はさよういたしました。併し本日総理を呼んでくれということに対しましても、総理でなくても、総理でなくても官房長官でもいいじやないかという御議論はここにありました。そこで私は成るべく総理が本当だと思つて総理のほうへ決を採つたのでありまするが、もう一遍それでは中村君の御意思はよくわかりましたが、昨日のお話では総理でなくても官房長官でもよろしいという御意見もあつたのでありまするから、皆さんに一遍お諮りをして見たいと思います。
#31
○中村正雄君 明日という話でありますが、これは委員会から大臣の出席を要求するのに、明日来てもらいたい、明日でなかつたらいつでもよろしいと要求した前例もありません。勿論相手のあることでありますから、期日を指定しても出られない場合は想定できます。従つて出られなかつたら、ではどうするかという第二段の問題になるわけで、一番最初の要求のときに一定の期日を指定し、その日に出られなければいつでもよろしいというようなことはないわけですから、本日総理が来られなかつたということになれば、会期もあることでありますから、一応総理の都合を聞いて、出られる日を指定して、総理に来てもらつて承わりたい。又総理が出られなければ官房長官でもいいという話は、私は昨日の議院運営委員会では不敏にして聞いておりません。
#32
○委員長(山田佐一君) いや、ありました。(「ないない」と呼ぶ者あり)
#33
○鈴木恭一君 中村君のおつしやることよく我々にもわかるのでありますが、総理はこの問題について二回も出て説明を願い、努力するという御言葉もあつたわけでございまして、その努力されておる経過を今お尋ねしようとするのでございまするから、総理に出て来て頂ければそれにこしたことはないのでありまするけれども、大体総理に対してはこの問題については十分議院運営委員会としてはお尋ねしたと私は思つております。そこでその努力の経過を尋ねられておるわけでございまするから、政府としてはもうその点ははつきりといたしておりまするので、副総理、官房長官がおいでになればそれでもよろしくはないかと私は考えております。昨日もそういう話が出たということを今委員長からお聞きするのでありまするが、私は昨日出ておりませんが、私も当然そういう言葉が出ても然るべきと思つておるくらいでありまして、もう日も切迫しておりますし、折角副総理、官房長官おいでになつたのでありますから、この機会に経過をお聞きしたいと思つております。
#34
○中村正雄君 只今鈴木君からお話がありましたが、総理はこの問題に対しまして二回出で話をしておるとおつしやつていますが、一回も出られておりません。総理の出席を要求しました二十六日の議運において、総理がマ書簡の公表について努力するという約束をせられておりますので、どういう努力をなさつておるか。その経過を承わるというのが今回の出席要求の原因でありまして、未だ曾て総理は一回も経過説明をせられておりません。従つてこれは問題が一般の公務でありますれば、総理が不在の場合は副総理或いは官房長官でも結構でありますけれども、参議院の開会劈頭から問題を蔵しておりまして、この問題があるが故にやはり総理自身が来られまして、総理の外務大臣としての管轄の問題でもありますので、特に総理にお聞きしたい、こういうわけでありますので、本日総理が無理であれば、明日運営委員会が開かれるならば明日総理に来てもらいまして、私はそのときに質問したいと考えます。
#35
○曾祢益君 今中村君の言われたことと大体ダブるのですが、昨日の運営委員会においては、成るほど委員長のお言葉もありまして、総理も病気の場合もあるたろうから、必ずしも今日ということはできないかも知れない。それは我々も十分了解していたのですが、総理以外のかたに代つて頂くということは、そういう声なり意見はあつたかも知れませんが、そういう了解が成立していたのではないのでありまして、この点に関してはやはり総理の都合をもう一遍聞いて、総理に出て頂きたい。委員長がお諮りになつたこと、今日副総理や官房長官が来ておられた、その準備の完璧なことは非常に結構だと思いますけれども、(笑声)これは昨日の了解とは違う。従つて最近の機会における総理の出席を求めるということにして頂きたいと思います。
#36
○鈴木恭一君 中村君から私の言葉を引用されてお話がございましたが、どうも中村君らしくないような言葉を聞いて、非常にがつかりしておるのですが、(笑声)要するにこの問題は私極めてはつきりしておるので、自分たちがただ総理を呼んだから総理が出て来なければならないということをあなたがおつしやるように聞えるので、非常に遺憾なのであります。そうじやないので、要するに今までのポ政令の問題について、政府の動き方を真面目にお聞きしておるのが私たちの態度だろうと思うのです。多分中村君もそういうふうにお考えだろうと思う。そうして見れば、この問題はおのずから過去の二回の総理の出席によつてもわかるのでありまして、その努力の経過を聞きたいとおつしやる意味も、おのずからここにおいでの委員のかたには了得できるのです。そこで政府が今副総理と官房長官をここに出席させられたということも、私たちにはよくわかるので、議運としては、議運の一人としては現在の御出席のお二人にお尋ねして然るべきと私は思つております。
#37
○江田三郎君 この問題は中村君の言うようなどういう努力をしたかというこの経過を聞くということも一つですけれども、同時にあれだけ非常に紛糾したこの問題に対して、総理が書簡を発表を考慮すると、こういう約束をして、それから後にどういう努力をしたかということは我々にはわかりませんが、ただ衆議院の予算総会において、総理が考慮するということとは全然違つた意味の発言をしておられるのですね。これはちよつと総理自身に来てもらわんと、なぜああいう発言をせられたかということははつきりしない。いやしくも参議院で考慮するという約束をしておられて、それを衆議院のほうへ行つてその趣旨と違うような発言をせられて、而もその間何ら参議院に対しては、考慮の経過についても、その後の経過についても何らの御挨拶がないということは、これはどうしたところでほかの代理の人を以て済ませられる問題ではなしに、総理自身がおいでにならんと却つて又問題を紛糾させることになると思うのです。だから昨日の運営委員会のときにも、先程お話がありましたように、委員長が取扱われたのは、相手のあることだから、明日と要求したからといつて、出て来られないかも知れないという意味のとりなしはあつたわけです。我々もそういうことを率直に了解しておるわけで今日総理が重要な外交的に会う人があつて来られないならば、我々は何もそれを今日来てくれというわけでなしに、明日で結構というのですから別に自由党のほうもそうこだわりにならん方がいいと思います。
#38
○木村守江君 ちよつと変なお尋ねになりますが委員長に、今日の議運の協議事項はほかに何もないのですか。
#39
○委員長(山田佐一君) もうござません。ごゆつくりとどうぞ。
#40
○木村守江君 それではちよつと関連するのですが、総理の出席を昨日求めたのに総理が出ないからその議事の進行ができない。殊に昨日委員長のとりなしたのは、ほんのとりなしであつて、そうしてそれを認めるわけじやないというようなこと、承服しないというような(「認めておるのですよ」と呼ぶ者あり)。
#41
○江田三郎君 いや認めておる、それを承服しておるのじやないか。その通りに委員長が正式に扱われておるということを認めておるのだ。
#42
○木村守江君 今日は官房長官なり、副総理からその話を聞いたからいいじやないですか。
#43
○中村正雄君 それは違う。
#44
○木村守江君 委員長のとりなしがあつたが、我々は承服しなかつたともうようなことを私はどうしてそういうふうに考えられるかと思うのです。
#45
○小笠原二三男君 木村さんが今まで委員長のとりなし、とりなしとりなしと言うのはですね、総理の出席要求を全会一致で認め、ただ明日病気その他で出られないという事情などは、誰にもあることだから出られないかも知れない場合があつても差支えないように了解を得ておる。そういうことだけの話なんですよ。代理のかたが出て来てもよろしいということはとりなしの中に入つていない。
#46
○木村守江君 それは入つていませんでしようが、総理の代理の人が出るかも知れないということはいいとして、こういうようなあげ足を取るようなことを言つて議事の進行を妨げることは、私は議運としての逸脱した権限ではないかと思うのですが、どうですか。
#47
○江田三郎君 違う、それはいかんよ。
#48
○中村正雄君 いろいろ議論がありますけれども、やはり重要な問題はですね、明日の議運に総理に来てもらうということについては御苦労さんですけれども、副総理、官房長官お二かたに一応御退席願うよりほかないと思います。
#49
○愛知揆一君 先ほど中村君のお話の中にもありましたが、一般国務であれば総理が出られない場合には副総理の話を聞く、又これが常識だという趣旨のお話があつた。ほかの感情は別として、我々としてもさつき鈴木君の言うように聞きたいことがあるから、一応総理なり、官房長官からここで知つておられる限りの範囲のことを聞き、これに対して質疑をするというのが私は真面目な一つの議運として方向だろうと思うんですがね。
#50
○中村正雄君 愛知君の御意見一応あなたの立場としては無理はないかも知れないが、これはいわゆる普通の国内問題であれば、或いは副総理でも官房長官でも異論ないかも知れませんが、特にこういう外交に関する問題であり、而も端的に申しますると、やはり吉田さんであれば、自由に自分の考えも表明できますけれども、それ以外のかたであればいろいろな枠があると思いますが、私がお聞きしましても恐らく答弁できない点もあるであろう。そういうふうなことも考慮しまして、そういう感情問題を外しまして、総理も約束されたことであり、参議院で約束したものを、明くる日もう衆議院で破つたようなことが衆議院の速記録には載つている。やはり本人でなければ解決できない問題があるのだから総理に出席してもらつて、その間の経過の報告を願いたいというのは、無理な話じやないと私は思うんです。
#51
○中川幸平君 昨日中村君の総理の出席要求せられましたのに対しまして、我が党の愛知君が必要なかろうというので反対をされました。その間いういろいろ議論がありますけれども、これに対しては私はやはり議運に総理がやはり一応出てもらつたほうがよかろう、或いは総理が悪かつたときには副総理なり、官房長官でいいということに御了承願いたいということに、委員長もそれをとりなして採決されたように存じているんです。本日総理が御都合悪く官房長官なり、副総理がおいでになりましたから、一つ中村君が話を伺つて、官房長官、副総理では質問ができないというようなことになれば止むを得ん。それで話を打ち切つて総理に交渉するより仕方がないので、次の機会に総理に出て頂くということにして一つお計らいを願いたいと思います。
#52
○鈴木恭一君 今中川君のお話なんですが、私はこの問題で総理を議運としてはもう引張り出す必要がないんじやないかということを、私はこれはもう率直に考えておるんです。又前の言葉を繰返すようですが、二回も出て来られて大体のあれはわかつておるので、まあ衆議院で逆なことを言われたということも聞いておりますが、それは官房長官なり、副総理なりおいでになつておることですから、そこらの点を諒得できる常識は持つておられると思うんですが、そういうわけだから何でもかんでも総理を引張り出すことだけにあまり力を入れないで、今回は副総理と官房長官なりに伺つて、我々は今後の運営の材料にして行きたい、こう私は思つております。
#53
○鈴木清一君 今鈴木さんが言われたようですけれども、中村君の先ほど言つておるように、中村君というばかりでなしに、少くともここで総理が答えると言つたのです。官房長官が答え、ほかの人が答えたのじやない、総理がはつきり書いたものを読んで確約して帰つた。それにその後衆議院で違つた内容の発言をしておられるということについて、我々が聞こうとする質問に対して総理以外の人が答えるということは絶対できませんよ。おかしいですよ。(「その通り」と呼ぶ者あり)ここが実は問題なので、従つて私どもは別に今あなたの言われたように、総理総理というわけじやなくして、この問題は少くとも初めから総理が、我々に言わせれば、或いは失言じやなかろうかと思うぐらいに、参議院として皆が同じような気持になつてあの確約をさしたのであります。でありますから総理というところをほかのかたと言つても、それが果して責任ある言葉として答弁できるかという問題になると思うんです。ですからやはりあなたのほうといたしましても総理が出られて、今日でなければ明日出して頂いて、ちよつとお話頂ければ、それで解決する問題なんです。それを殊更政治的にあなたがたが解釈するから非常に問題がうるさい。
#54
○鈴木恭一君 鈴木君のお話はわからないこともないんです。わからないこともないんですが、私は議運として議事を円満に運行するようにすればいいと思う。先ほど中村君がちよつと申しましたが、併し議運が何といいますかね、議事の内容に入つて来ておるような気が私はする。私はまだ経験がありませんからそこで総理は努力すると言われておるんですが、その後我々は努力されておることを率直に受取ればいいので、(「反対じやないか、衆議院で何を言つておるのだ」。と呼ぶ者あり)それは外務委員会で聞けばいいことで、これは議院運営委員会の問題ではないと思う。(「議運だよ、外務委員会じやない。それはこの議運で確約したのだから」。と呼ぶ者あり)努力するということに対して我々は議事を運営して行けばいいので、而もその内容に対しては外務委員会でそのことを明らかにしたら私はいいとそう思つておる。
#55
○木村守江君 どうも今までの話を聞いておりますと、結局総理が出席しないから議運の議事の進行ができないというようなお話でありませんが、総理の代りに出た副総理並びに官房長官なりは、総理の意を体して来ておるんです。少くとも総理と何ら無関係に来ておるのではないと思う。そういうような観点からこれはやはり総理は出て来られませんが、総理と関連のある、総理の意を体して来た官房長官並びに副総理に質問をして議事を進行すべきが、私は議院運営委員会の正しい方向じやないかと思うんですね。
#56
○委員長(山田佐一君) それでは大体皆さんの御意見はわかつたようですから、私として肚を固めるために承わつて見たいのは総理が御都合が悪ければ御都合のいいときまで待とうということですから、これはよくわかります。けれども今期はもうすでに七日、八日とあと二日よりないのですから、二日の間に総理の御都合ができなければ、次の国会でよろしうございますか。
#57
○中村正雄君 それ国会は違います。本国会で起きた問題を次の国会に持越すことはできません。これは委員長が御承知のはずであります。総理は明日の予算委員会に出席せられることになつております。従つて参議院においでになることはわかつておるわけですから、時間を割いて、総理が出席できるものと私は確信しておるのでございます。従つて明日か明後日いずれの日にか出て頂きたいということで、本日はこの問題は打切りたいと思います。
#58
○委員長(山田佐一君) そうしますと、議論は両方に分れております。今日か明日に必ず出るべきものだ、これが出ないと、私は非常に当委員会は紛糾を出すだろうと思います。その意味におきまして、結末が総理は考慮すると言つただけで、そのままで御返事がないということは、一応御尤もだと思います。それに対して総理の体の悪いときには、或いは副なり官房長官でやることは当然だろうと思います。又鈴木君が先刻おつしやつたように、総理の言つたことを官房長官では返事ができないじやないかとおつしやるのだが、これは私は、内閣に一蓮托生であります。或いは官房長官が言い、副総理が言つたことも、責任は総理が負う、ここにおいて責任があるならば、一蓮托生、内閣総辞職もできるだろうと思います。私はその意味におきまして、これは聞くべきものと思います。それでは、これで若し何でしたら、聞く人は聞く、聞かん人は聞かん、そうして又改めて総理の出席の御要求をしたければ、総理の出席を御要求なさればいつでもできるのですから、今日官房長官、副総理の説明でよろしい、一応聞くというかただけ、残つて頂いて、要らんかたは御退席願つて、そのまま行くわけには参りませんか。
#59
○中村正雄君 政府のほうから進んで経過の説明をすると言つて出席なさつたのじやなくて、私が質問するという要求に基いて、院議で決定して出席せられたわけですから、これは私が質問するまではそのまま残つて頂く。従つて多数決によつて、総理が来ないからほかのかたに質問せよとおつしやつても、これは川端に馬を連れて来ても水を飲ますことはできない。私は質問いたしません。私は参議院の決議通り、総理の出席を院議で要求したわけですから、総理に来てもらいたい。明日か明後日来られないということはあり得ない。明日は予算委員会に来ることは既定の事案ですから、その時間を割いて頂いて、この委員会に出席願つて、私は質問いたします。
#60
○委員長(山田佐一君) それは中村さんの言うことは十分尊重して聞きますが、委員長の職責において継続いたします。ここで決を採りましようか、聞くか聞かんかということを。
#61
○小笠原二三男君 何も官房長官の出席は要求しておらなかつたことなんです。委員長が一人でそういうことをやつて、そうして皆に押付けようたつて、それこそ却つて紛糾しますよ。
#62
○委員長(山田佐一君) それはそうおつしやるが、議論は二つに分れている。聞こうという人と聞かんという人と二つに分れておりますから、そういたしましようというのです。
#63
○中村正雄君 質問しないと言つている。聞く聞かんじやない。
#64
○委員長(山田佐一君) それでは速記をとめます。
   〔速記中止〕
#65
○委員長(山田佐一君) 速記を始めて下さい。
#66
○中村正雄君 懇談中いろいろ話がありましたが、本日総理の出席要求に対しまして総理は出られない。いろいろの関係で所用のため出られないわけでありますから止むを得ませんが会期もあと二日でありますので、明日か、遅くも明後日は是非とも総理に出席願つて経過の説明を承わりたい。ただ特に添えて申上げておきたいのは、明日は参議院の予算委員会に総理が出席することは既定の事実として決まつております。従つて予算委員長とも御相談願つて、時間を割いてでも明日でも議運に出席になるように委員長の責任でお取計らい願いたいと思う。これはいろいろの関係は抜きにして、総理としては委員会から要求のあつたものに対して正式に出るということは当然なわけであり、参議院としても当然な要求だと思う。従つて明日は一応物理的に考えられば参議院におられるわけですから、何とかして委員長が交渉願つて出席になるようにしてもらいたいということをお願いしておきたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#67
○委員長(山田佐一君) 只今中村君から言われましたように委員長としては善処いたし努力いたします。(「考慮じやないか」と呼ぶ者あり)必ずということは、総理の御都合がありますから引受けられませんが、委員長としての職責を果すだけのことは誠意を以ていたしますもりであります。(「了承」と呼ぶ者あり)どうかそのためにほかの議事の遅れんようにスムースにやつて頂きたいということを私はここにお願いいたしておくわけであります。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  ―――――――――――――
#68
○小川久義君 先ほど委員の差替で国民民主党から一松君の代りに岩木君を御決定願つたのですが、その出どころがちよつと党の事務員があわてたらしいのでお取消を願いたいと思います。
#69
○委員長(山田佐一君) 御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#70
○委員長(山田佐一君) それじやさよう決しました。(「閉会」と呼ぶ者あり)
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#71
○事務総長(近藤英明君) 私のほうから申すのは筋が違うかと思いますが、次回の議院運営委員会はいつおやりになりますか、おきめ願いたいと存じます。それから通常ならば明日は定例日ではございませんか、案件並びに会期は明後日に追つておりますが、明日おやりになるかならんかだけを更におきめ置き願つたほうが私共としては便利かと思います。本会議の点も併せてお考え願いたいと思います。
#72
○小川久義君 本会議は今日残つた議事もありますし、開くことにしておく、議運も同様開く態勢を整えておくということにお取計らい願いたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#73
○委員長(山田佐一君) 了承いたしました。総理は朝がいいか、午後がいいか、一遍聞いて。
#74
○中村正雄君 明日本会議を開くとすれば定例として十時であると思います。ほかに案件もありますが、ただ明日は本会議を開けば、総理の出席を求められておりまする。緊急質問等があると思いますので議運の開会時刻ですが予算委員会の関係もあり、本会議の関係もあつて、従つて一応議運も十時としておいて、総理の出席できる時間を見計らつて随時委員長から招集願いたいということを提案します。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#75
○委員長(山田佐一君) そうしますと招集は十時といたしておきまして、随時又各部屋へ御報告いたします。もうありませんか。それでは本日はこれを以て閉会いたします。
   午後三時十六分散会
 出席者は左の通り
   委員長     山田 佐一君
   理事
           愛知 揆一君
           鈴木 恭一君
           中村 正雄君
           鈴木 直人君
           大隈 信幸君
   委員
           上原 正吉君
           加藤 武徳君
           木村 守江君
           中川 幸平君
           江田 三郎君
          小笠原二三男君
           曾祢  益君
           吉田 法晴君
           赤木 正雄君
           小宮山常吉君
           高橋 道男君
           小川 久義君
           鈴木 清一君
           兼岩 傳一君
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   副議長     三木 治朗君
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  国務大臣
   国 務 大 臣 林  讓治君
  政府委員
   内閣官房長官  岡崎 勝男君
  事務局側
   事 務 総 長 近藤 英明君
   参     事
   (事務次長)  芥川  治君
   参     事
   (議事部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  丹羽 寒月君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
  法制局側
   法 制 局 長 奧野 健一君
ソース: 国立国会図書館
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