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1950/12/02 第9回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第009回国会 図書館運営委員会 第2号
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1950/12/02 第9回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第009回国会 図書館運営委員会 第2号

#1
第009回国会 図書館運営委員会 第2号
昭和二十五年十二月二日(土曜日)
    午前十一時一分開議
 出席委員
   委員長代理理事 圓谷 光衞君
      青木 孝義君    尾関 義一君
      水谷  昇君  早稻田柳右エ門君
      三宅 正一君    中西伊之助君
 委員外の出席者
        国立国会図書館
        長       金森徳次郎君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 昭和二十六年度国立国会図書館の予算に関する
 件
 国立国会図書館運営経過報告聴取に関する件
 行政、司法の各部門における支部図書館の運営
 改善に関する件
    ―――――――――――――
#2
○圓谷委員長代理 これより会議を開きます。
 本日は東井委員長所用のため欠席いたしておりますので、私がかわつて委員長の職責を行います。
 公報で御案内のごとく、まず昭和二十六年度の国会図書館の予算の御審議を願いまして、さらに図書館の運営経過報告を図書館長より聴取することになつております。なお図書館法第十一条の規定によりまして、この運営委員会の審査の結果は、今国会中には委員長より議院に報告することになろうかと存じますので、その点を御了承の上で御審議を願いたいと思います。
 まず昭和二十六年度の図書館予算を議題といたします。図書館長の説明を求めます。
#3
○金森国会図書館長 昭和二十六年度の予算案の各費目について、大略を御説明申し上げたいと思います。
 来年度の図書館のあるべき姿を予想いたしまして、これに対して必要な予算を計上するという立場になりますと、図書館側といたしましては、非常に多くの希望を持つております。たとえば私どもの図書館はすでに設立後二年半を経過いたしておりますけれども、まだみずから図書館を経営すべき本来の建物計画も表面に現わるるまでには至つておりません。そのほか図書館として、どうしてもなければならない仕事をする場所の計画も、必ずしも十分ではございませんし、かつまた当初の法律のでき上つて来まする道行きの中に考えられておりました、一千万冊の図書をある時期までには集めるという計画につきましても、実はおはずかしいことでありますけれども、確たる方針を立てることはできません。要するに図書館の建物の管理、また中における必要な図書の材料を整備しますること、それからこれに対しまして十分な調査及び運営の人を充実すること、この三項目は何としても解決しなければならぬ問題でありますけれども、図書館設置後二年半の今日、まだいろいろな事情によりまして、十分な成果を実現することができません。ただしかし実際の振合い等を考えまして、何としてもやらなければならぬ急務だけにつきまして、とりあえず方針を立てまして、それをこの予算の要求書の中に計上いたしたわけであります。
 まず印刷されております紙について御説明を申し上げます。今日の予算の計画は二つにわけております。一つは、一般公務員の給与改善に伴いましてある程度の予算の増額をしたい、これが一つのものであります。他の一つは、それ以外に図書館としての予算の必要なるものを計上いたしたのであります。まず一般的な方面から申しますと、二十六年度の国立国会図書館の予定経費の要求額は一億八千万余であります。これを前年度の予算額一億四千万余に比較いたしますと、四千万何がしの増額となつておるのでありまして、かりに割合で示しますと二割八分六厘の増加ということになつております。そこでこの金額を細分いたしまして、一つ一つの項目に割当てて御説明を申し上げますと、まず国立国会図書館の管理運営に要する経費、いわば経常的な、中心的な予算の金額でありますが、それが一億二千二万余でありまして、前年度の予算額に比べますと、一千四百七十六万円の増額になつております。一割四分ばかり増加になつております。どうしてこういうような増加が起つたのであるかという内容は、別の紙に比較的こまかに書いてありますけれども、そのうちの主眼点といたしますのは、調査立法考査局の拡充ということであります。本年の夏ごろに議会側にも御意見がございまして、図書館の一番根本をなしておるところの立法調査についての機構を充実しなければならない、こういう意見があちこちに起りました。もとより私どもの責任としてこれを果さなければならぬことであります。いろいろ計画を立てて、実行可能の面を測定するとき、大よそ六十人の職員を置いて――その中には比較的重要な地位の人もあり、普通の軽微な仕事もある。それを合せまして六十人の人員を増加いたしまするとき、結局現在がほぼ六十人でありますから、合せて百二十人で倍になる。これならは当分の必要なる活動ができるであろう。そのうちに勢力を充実いたしますれば、さらに次の段階に入ることができよう。むやみに人をふやしましても、なかなか適材を得ることも、訓練することも困難であります。漸進的という意味で六十人の増員を計上し、それがこの予算の増額の中に入つておるのであります。
 それからいま一つのやや大きい項目といたしましては、かねがね非公式に一部の方にお話申し上げておりましたが、横浜市に大倉山文庫というものがありまして、これは財団法人が管理しておるものであります。大体哲学、宗教、倫理というような方向の、人文科学の中におきましてもいわば精神的な方面の資料を集めて来まして、これは蔵書は約八万あります。この八万冊の蔵書は相当よく選ばれたものでありまして、外国の文献も、日本の文献も、そのほかの東洋の文献もあり、相当いい出版物もあり、古いものを写した筆写本もあるのであります。それを国立国会図書館の手で運営することが適当ではなかろうか、こういう見地のもとにいろいろ計画を立てておりましが、来年度予算におきまして、これ運営管理いたしますために人員を六人だけ、そんなに高い人ではございまんが、まあ図書館の小さいものを運営するに必要なだけの人を増員したいということの計画を立てて、合せて六十六人の増員をいたしまして、それにする経費がこの予算に織り込まれております。大倉山図書館は、現在はもとより正式な予算はございませんから、ただその財物を保存する意味におきまして、私の方で管理をいたしまして、正式にこれを公関するという段階まで行つておりませんが、まあ保存かたがた事実上ある程度の利用をはかつておるわけでございます。
 それをさらになおこまかくわけて参ります前に、上野の図書館のことをひとつお示ししておかなければなりません。御承知のように上野の図書館は、私どもの方の仕事のうちでも大衆に働きかけまする意味におきましては、最も重要な働きをしております。閲覧者数もかなり多いのでありまするし、漸次発展の姿にあると申しまするか、あるいはほかの言葉で言えば、世の中はもつと強く要求しておるけれども、われわれが働きのないために、たとえば十分な夜間開館もできない、冬のさ中におきましても、読書人はただ外套を着てふるえ上つて本を読まなければならない、こういう哀れな状況にありますので、何とかしてこれに対しましても相当の充実をはかりたい。およそ過去七、八十年の間に漸次発達したものでありますけれども、どうしても局面展開するくらいの大きな発展をしなければ、図書館としての機能は果せない、かように考えております。しかしなかなか思うように参りません。今回の予算の中におきましては、とりあえずその実行上の不便を除くとまで行かないにしても、軽減いたしまするために、書庫を増置いたしまして、書庫を増置することによつて、あちらこちらの場所的な不便を除く。まあこんなことで本年度の計画を立てたいというので、書庫増置に関しまする経費を、あとで御説明いたしますが、相当大きい額を計上いたしております。
 これはまた別の見地から説明して参りますと、このあとは非常にこまかいものになりまして、はなはだ恐縮いたしまするが、要するに今申し上げました大きな問題は、立法考査ということを完全に処理するという第一歩を踏み出すということと、上野の図書館の書庫の設備が不十分になつておりまして、これに対してやや施設の改善をするということと、それからあとは大倉山図書館の新しい管理を来年から正式に始める、こんなことが事業の目ぼしいものであります。
 あとこまかいことになりますれば、結局いろいろなところが不足しており、これに継き足す、こういうようなことになつて行くわけであります。ただその中におきましても、図書館の仕事といたしましていろいろ考えなければならぬことがございますが、そのうちで図書館として大切な仕事は、綜合目録をこさえるということであります。これも漸次継続はいたしておりまするが、各行政部局、司法部局にありまする図書館の持つておる書物のカードを作成をする、あるいはさらに進んで日本国のおもなる図書館が持つております書物のカードを作成をいたしまして、利用者の便利に供するというようなことで、金額としてはまだ少いのでありまして、百三十八万円、これは特別ふえたというわけではございませんが、百三十八万円計上いたしております。
 それから巡回文庫を設置するということを考えております。これは日本の国立国会図書館法におきましては、支部図書館として内閣とか大蔵省とか、あるいは最高裁判所というところの図書館を統轄することになつておりますが、これに対しての一つの考え方は、各支部図書館は専門の書物を集めてもらうのが本体でありまして、一般的な書物はとてもその各部局の予算で買い切れるものではございません。とすれば一般的な書物をどうするか。これは中央館でありまするところの国立国会図書館の本館がそういう一般的な本を供給するのがよろしい、まあこういう着想になつているものと思いますが、その線に沿いまして、いくらかやわらかいような意味の書物、一般的な知識を獲得するような書物を、やはり定期的にそこに流して行く必要がある。そこで各官庁に対する中央から巡回文庫を設置するという計画を立てまして、まだごくこまごましたものでありますが、五十万円を計上しております。主たるものはみな書物を買う費用であります。中央館で一冊買いますれば二十三箇所の支部図書館に行けば二十三冊分の効果を発揮いたします。各支部図書館で一冊ずつ買うことの経費に比べますと、非常に経済的なやり方になる、こんなような方針をもつてやつております。
 あといろいろなものがございます。印刷カードということをかねがね申し上げておりましたが、日本で出版されました書物につきまして、図書館で使うに適するカードを編成して印刷をいたしました。それについての編纂上の経費は図書館が全部持ちまして、ただ紙代、印刷代くらいの経費で全国の公共図書館その他必要とするところに配付する。こういうことでいたしますと、中央で一ぺん苦労をした努力が、あとはただ印刷によつて日本全国の図書館に利用せられまして、経費の節約の面から申しましても、文化発展の上から申しましても非常に好ましいと考えております。これは私どもの発明ではなく、外国から発達して来ているのでありますが、アメリカあたりにおきますと、いつこういう本のカードがほしいと思いましても、三十年も前の書物のカードを一枚、そつくりといいますか、ただ一枚だけ買つて来ることができるというように、非常に軽便にできております。だから地方の図書館は本を一冊買えば、これに必要なカードを印刷代と紙代だけで中央館から買つて、それで間に合うというふうになつておりまして、これはまつたく学ぶべきものと思います。しかしなかなか思うように――私どもの方で計画を立てまして、それだけの危険を負担して、せつかく刷つておつても、買いに来ないようなカードをつくつては、予算の働きを害するということで非常に心配しておりましたが、やつとことしの暮れ、つまりただいまごろから実行の端緒につきまして、そう理想的には売れませんけれども、経済上の危険を防ぎますためにある組にわけまして、一組買つてくだされば、いわば紙代と印刷代、一円何十銭ということでありますが――その計画を立てまして、その印刷カードに要する費用を三百七十八万八千円計上いたしております。これがうまく行きますれば、日本全体の図書館の経費を節約することができる。そういう方面の地方図書館の人件費をほとんどなくしてしまうことができるのではないかと考えております。いろいろこまかいこともございますが、この程度にとどめます。
 次に別の項目といたしまして、職員に関する給与増額に必要なる経費であります。これは図書館だけの計画としては何事も発言できませんけれども、大体公務員の給与に関しまする制度に改善が行われて、ある程度経費が増額する趨勢になつておるのであります。そこで予算の面におきまして、一般の歩調に従いまして私どもの方でそれに必要なる予算を計上してここに差出したわけでありますが、それは別の紙に刷つてございます。金額は多少重なりますけれども、要するに一段の線に沿つて行くのであります。世間並の歩調をとつたのであります。増加額が一千七百八十七万円になつておりまして、既定の予算にこれを加えますると、改訂額といたしましては九千六十二万円になるのであります。なおちよつと落しましたが、今回の予算の中でやや目立ちまするものは、国立国会図書館書庫新営費というものでありまして、刷りものの、箱に入れたような図形を書いた四つ月のところにそれが出ております。これは先ほどちよつと申し上げましたように、図書館というものは書物を入れる倉がなければ、どうしても手も足も出るものではございません。書物がだんだんふえて、置くところがない。結局閲覧室をつぶしたり、そのほか大切な目的のところをつぶしてしまつて、書物だけをむりやりにどこかに入れておくというほかにしようがございません。そうすれば、書物が何も出なくなつてしまうということになる。上野の方はずいぶん長い間手をかけておりませんので、行き詰まつてしまつております。そこで上野の方で二百五十坪だけ不燃性の図書室を現在の建物につけ加える形で増設したいと思つております。なお本館の方におきましても、漸次議会のわきの方に移して来なければならぬ。当初の根本計画はなかなか急に実現しませんけれども、とにかく必要な書物をこちらへ持つて参りまして、十分なる活動をいたしまするために、二百四十坪の書庫をつくりまして、大体五万冊くらい、ここにさしあたり置きたいということを考えております。このねらいどころは大体議会に必要なる書物は、普通の文学書とか技術書とかではございませんで、政治とか、法律とか、あるいは経済、さらに若干の社会的な方面に及ぶものであろうと思います。でありますから、政治、法律、それから経済、社会ということに関する書物を、少くとも早くこの議会のわきへ持つて来なければぐあいが悪いと考えまして、今の二百四十坪の書庫をこのわきにつくろうという計画を立てたわけであります。それやこれやで、営繕工事に要する経費が三千五百万円ふえておるわけであります。大体さようなわけでございまして、何分よろしく御審議願います。
#4
○圓谷委員長代理 二十六年度の予算について御質疑はありませんか。
#5
○中西委員 ただいまの御報告によつて、予算の少い場合に館長さん以下が非常に苦心をされているということがわかりまして、感謝にたえません。大体それは非常にけつこうでございますが、新しく建物を増加する建築費の予算というものは、御説明になつたようですが、幾らぐらいになつておりますか。
#6
○金森国会図書館長 上野の図書館というものは、初めから増築し得るような計画で、何か四角な――四角といつてもちよつと説明しにくいのでございますが、漸次継ぎ足して図書館になつておりまして、その継ぎ足し業務が、創立当初は少しはいたしましたでしようけれども、以後ほとんど行われておりません。そこでとにかく所定の計画の部分に、鉄筋コンクリートで二百五十坪分のものをこしらえたい。どうせ単価の安いものですけれども、単価二万八千円の鉄筋コンクリートというのですから、あまり気のきいたわけにも行きませんが、それで計上いたしまして、予算の額千三百万円をそれに与えるという方針を立てております。
 それから本館の方は三宅坂の、今かつこうよくはありませんけれども、継ぎ足し足しでこしらえておりますが、あそこのところに同じく坪の安い単価によりまして、二百四十坪のものをつくるというのであります。これは私ども多少は気にしておることではございますけれども、コンクリートの建物は、永久的なものと考えまするとなかなかつくれませんし、永久的なものはほんとうの図書館のできるときにやらなければなりませんが、さればとて臨時的だからといつて木造でつくりますと、とても責任がとれない、火災その他の心配があるわけであります。そこで中間的なものでありますが、比較的粗雑なものを三宅坂につくる、こういうわけでございます。
#7
○中西委員 それから前の御説明の中に、上野図書館その他で暖房装置がなくて非常に寒くて困つておるのですが、今度のそういうような設備についてはどういうふうになつておりますか。
#8
○金森国会図書館長 これは実は私どもはなはだ相済まぬのですけれども、最近特に寒くなりましたために、その点に気をつけておりますが、あそこは初めは暖房装置が相当できておつたのであります。それが例の暖房設備を供出するという段階になりまして、取払つてしまいまして、それに付属するものもみななくなつてしまいました。それでこれを回復しようとすると、一千何百万円も予算の上でいるということになりまして、あちらこちらの官庁の様子を聞いておりますが、今日まだその暖房設備の復旧までも行つていないということであります。それで実は苦慮しておるのでありまして、世の中が大分落ちついて来ましたのに、上野図書館だけは、この冬は何も暖房設備がなくて、外套を着て縮こまつていなければならぬようなわけでありますが、何か名案はないかということで努力いたしておるわけでございますけれども、まだこの予算には計上しておりません。
#9
○中西委員 それから今の職員あるいは従業員の給与でありますが、今どのくらいなベースになつているのですか。六十人分を増額して一体どのくらいな見当になつておりますか。そうして最高と最低、そういうふうなものはわかつておりますか。
#10
○金森国会図書館長 この予算の給与の規則というものは、実は私うとくて正確にはお答えできませんが、大体六千何百円ベースという計画でできておりますけれども、各官庁ごとにそのところによつて少しずつ違つております。私の方の図書館は比較的新しくできましたために、古い時代の影響を受けておりませんので、やや自由な立場で予算の要求等をしておりますけれども、今の考え方といたしましては、この本年六月一日の実際の給与の姿を念頭におきまして、これをもとにして、今回政府一般の増額の計算の原理を当てはめて行くという態度をとつております。従つて私どもの方の予算では、何千円ベースということがかりにきまりましても、図書館だけを切り離して考えますると、それより少しよくなつておるので、おかしいことになりまするが、しかしそうでもしませんと、とても図書館のようにほかの副収入――ほかの副収入というものがあるりくつはございませんが、事実図書館というところは何らの有益なる問題がなくて、いい人も得られ得ぬ状況でありますので、今の実情を申しますと、今回の予算が成立して、この線で計画ができるものといたしますと、平均いたしまして俸給と勤務地手当と扶養手当を全部合算いたしますると、紙の上の数字でありますけれども、一万七百円ほどになるのであります。これはつまり現在が割合にいいものでありますから、それに一割何分というようなものを加えて行きますと、そんなことになるのであります。
#11
○中西委員 今国鉄の方でも問題になつておりますが、年末の手当というものは、どのくらいな額になつておりますか。
#12
○金森国会図書館長 私ども世間にいわれておりまする金額が正しいとか、正しくないという批評をする立場にございませんで、大体ただいまでは大蔵省側の話を受けまして、その俸給半箇月分の予算を計上しております。実際幾らもらえるようになるかということは、法律のことでありますから、私ども直接触れておりません。ただそれに備えますために、俸給半箇月分を計上しております。半箇月と申しますると、つまり大よそ四千四百三十五円くらい、平均いたしますとそのくらいの額を今年の十二月には計上しておるのでありますが、私どもも職員諸君からいろいろ言われて、あまりはつきりした答弁のできないところであります。
#13
○圓谷委員長代理 他に質疑ありませんか。
#14
○青木(孝)委員 巡回文庫というのは、どんなふうにして効果をあげるのか伺いたい。
#15
○金森国会図書館長 図書館というのは、妙な働きを持つておりまして、非常にかたい書物を読む、これが一つの面でありますけれども、同時にあまりかたくなくて、砕だけた軽い気持で知識を養うに適する書物を読む、この二面の要求があるのであります。そこでどの図書館でもその両面を持たなければならぬと思いますけれども、しかしただいま私の方でやつておりまするのは、特別の考慮から二種類の巡回文庫ができております。一つの巡回文庫は、先ほど申しました最高裁判所とか大蔵省とかいう各役所に送るものであります。これは役所ではきつとかたい書物をお買いになるのでありまして、予算を大切にするために、その役所役所で必要な――農林省であれば農業のもの、運輸省であれば運輸に関するものというふうにお買いになるのでありますけれども、しかし省内の図書館ではやはりもう少し軽い一般教養的なものも需要があるらしいのであります。そこで需要があるからといつて、宮本武藏というわけでもありますまいけれども、経済であれ、社会であれ、一般的な教養の本を買われますと、図書購入費の予算を食つてしまうわけで困る。そこで中央館におきまして二十冊を一つのセットにいたしまして、そういうものをこしらえて始終定期的に各支部図書館へ送ります。そうすると、その支部図書館でそういう本がなかなかよく読まれる。これが巡回文庫の一つの形であります。なお一つ別な形のものがあります。これは議会に関するものでありまして、議員会館、議員宿舎というようなところで、ときどき書物が必要であるというときに、そこに読みものがないというのでは困りますので、大体新しい書物を中心にいたしまして、それに足りませんと古いものを加えまして、一かたまりにして定期にぐるぐると持つて行くという方法をとつておりまして、非常に利用されております。
#16
○圓谷委員長代理 他に質疑はございませんか。――質疑なしと認めます。
 それでは昭和二十六年度の国会図書館予算につきましては、勧告書を付して議長のもとに送付することにして、勧告の文面につきましては、一応委員長におまかせ願いたいと存じますが、いかがでしようか。――それではさよう決します。
#17
○圓谷委員長代理 それでは次の日程に移ります。国立国会図書館のその後の運営経過につきまして、館長より報告を願います。金森館長。
#18
○金森国会図書館長 本年の四月から九月に至りまする図書館の運営経過の報告を申し上げます。
 大体が数字にわたるものでありまして、非常にこまかいところに触れております。おまわしいたしておきました数字の表をごらんくださりつつ、お開取りを願いますると、いくらかわかると思います。いろいろ項目がたくさんになつておりまするが、まず組織の問題であります。これは大体従前の形に従つておりまして、格別な変化もございません。
 現在中央館は一つの局と六つの部と一つの分館を持つておりまするし、支部の図書館は、各官庁等のものが二十二ありまして、そのほかに、上野と東洋文庫、静嘉堂というような特殊のものがありまして、合計いたしまして二十五になつておるのであります。衛星図書館という言葉がもし使えますならば、私の方の図書館は衛星図書館とでも申しまするか、中央に一つの星があつて、そのまわりにたくさんの星がとり囲んでおる、こういう形に漸次発展しつつあるのであります。内部の機構におきましては、特別なかわりもございませんけれども、小さいながらもややかわりましたのは、さきにちよつと申しましたが、労働科学に関する書物を四万冊ばかり急に手に入れたことから起つております。ゲツチンゲン大学等にありました労働科学の書物、その中には相当古い珍しい書物をも含んでおりまするが、その書物を四万冊ばかり無料で手に入れたのであります。これは種々なる関係におきまして、祖師ヶ谷大蔵に現在置いてあります。これは書物を置く関係もありまするし、また書物を利用する関係もあります。その結果といたしまして、労働科学資料課というものを一つつくりまして、いわば小さい図書館がそこにできておる。そのための機構の変化があるのであります。
 次にもしできまするならば、本年中にと思つておりましたが、いかようになるかはよくわかりませんけれども、さきにも申しました三宅坂のところに、政治法律の専門図書館をつくつて、特に議会に都合のいいように運用しようと考えております。その結果その準備の部局を設けております。部局と申しましても、ほんの名前だけのことであります。
 次に人事の面に移ると、これはごくわずか昨年増員されております。その都度規則の改正をして、議会の御承認を得ておりまするが、九月一日の現在で申しますると、定員が五百二十六人になつておるのであります。しかし実員は五百二十五人でありまして、一人だけ欠員を持つております。それに当りまする欠員もただいまは補充をいたしております。
 次に国会に対する奉仕という点がございまして、大体私どもの図書館は、議会の調査に資するということが念願でありまするから、そのためにいろいろ御命令によつて調査をすることもありまするし、御命令を待たずして調査することもありまするが、この刷りものの比較的初めの一というところにありまするように、この六箇月の間に百四十件調査を求められまして、それに対してお答えをしておるのでありますが、そのほかにごく略式の調査要求がありまして、それは二百十八件あるのであります。この点は外国の事例などを見ますると、こんなわずかな数字ではいけないのであります。アメリカでは一年間に三万件という数字が出ております。これはせりもちと申しまするか、私どもの方ばかりでもできませんので、次第にその時期が来る。今回の増員はやはりそういうことをよく果すという目的でできております。とにかくその六箇月には正式には百四十件でありました。それからまた調査を求められずとも、私の方で調査をいたしまして、それを印刷物等にして配るというのが表の二のところにございまして、今までいろいろな形で印刷あるいは謄写をいたしまして頒布したものが、この関係において二十一冊出ております。そのうちの一部分はその余りと申しますか、調査を広く活用いたしまするために、世間一般に配布するというものもございます。その刷りものの表のしまいの方にあります世界人権宣言などというものは、牧野専門調査員が作成せられまして、今回の十二月の人権週間等には相当これを普及し得るものと考えております。
 それから次に少し違いますけれども、やはりその関係で、国会分館において議会の方々の閲覧事務を主としてやつております。私どもの図書館は議会にサービスをしておりますけれども、場所によつて調子が違いまして、一番十分にサービスをしておりますのは、国会の建物の中にある国会分館であります。次には本館であります。世間で議員の方々が本をお読みにならないなんということをうわさしておりますけれども、それは本館の方においでにならないというだけでありまして、分館の方はかなり利用せられております。その結果が、図書館の貸出しと申しまするか、帯出者が四千四百二十七人、貸出し書数六千八百三十四ということになつておりますから、そこに来て閲覧された方は相当にたくさんあるのであります。勘定はできませんけれども、まずその数を基本にしてその測定ができる。その数の数倍に当るだろうという予想をしております。
 それからこれと少し違いますけれども、関連して申しますが、私の方で主として明治時代の大きな政治家等が自分で手控えをつくられたりあるいは自分で座辺に置かれたというものがありまして、散逸の姿になつております。そういうものは、日本の憲法政治の資料として貴重なものであります。その散逸を防ぎます意味で、議会の建物の四階に部屋を特別にいたしまして、そこに集めておりますその概況を申し上げますが、伊藤博文、岩倉具視というような方のところから六千七百七十冊の文献を買い取つております。それから予算の関係で買い取れないものにつきましては、西周、津田真道、森有礼、前田正名、伊藤巳代治というような家にあります書物をお預かりをしております。これは数はそんなに多くはございませんが、それでも千百九十四冊ございまして、それ相当の意味を持つておるものであります。
 それから次に少し飛びまして、行政司法各部門の奉仕のことを御説明申し上げまするが、中央に図書館があつて、各官庁に支部図書館を置いて、その全体の間の融通をはかつて行くという制度は、日本特有のものでありまして、まだ外国にも生れていない、いわば研究課題として扱つていいものだと思つておりまするが、私ども極力その面において加力をしております。その結果と申しまするか、この行政、司法各支部図書館の活動は、実質上は近ごろ相当めきめきと発達しております。表の五のところにございますが、おそらくは多くの方が意外と思われるくらいに活動しておるのでありまして、たとえば閲覧者だけを見ましても、この六箇月間に、この表にありますように、相当の数に上つております。また書物をそこから借り出すというものも非常に多いのであります。そのうちの貸出しの書物を計算して見ますれば、五万九千三百三十六冊になつております。こういうことは、いわば縁の下の力持ちみたいに外からは見られておりまして、各官庁に支部図書館があつても、大した活動をしていないのじやないか、いつ行つて見ても、何やら陰鬱な物置のような感じがする、こういうようなことをときどき聞きまするけれども、私、各支部図書館をまわつて見ますると、経済的に恵まれませんために、幾分乱雑な点がないとも言えませんけれども、今申しましたように、貸出し図書数が五万九千三百三十六冊あるというようなことは、相当大きな数字であります。また閲覧の図書も十三万四千六百三十六冊という数字になつております。これは私の方の図書館の仕事の中で相当重点を置くべきところではなかろうか。日本のような調査その他の発達不十分なところにおきましては、支部図書館の行き道というものが、相当注目に値するものと考えております。時間もございませんので、印刷物によつて大体ごらんになることを願います。
 次に一般の人に対しまして、世間一般に対しましては、どういうような効果を持つておるかと申しますと、これも第十の表に、月別の閲覧者がありまして、出ておりますが、相当大きな計数になつております。合計いたしますると、この六箇月間に図書館に来て本を読んだ人が、二十二万四千七百二十一人という数になつておりまして、この数はいろいろのものを含んでおりまするが、とにかく漸次発展の勢いにあることだけはわかるものと思います。
 なおいろいろこまかい調査をしておりまするが、さらに図書館らしくないと申しますか、つまり特殊な活動といたしては、学術文献摘録ということをやつておるのであります。これがいいか悪いかということにつきましては、多少のまだ研究内容を含んでおります。と申しまするのは、今世界的に図書及び知識を流通させるということが行われておりまして、図書館が一番世界的に働いております。外国へ送りまする書物、外国から受取りまする書物というものが――先の方に出ておりまするが、相当たくさんのものでありまして、こちらから送るものも一年に三万一千冊ずつあるということになり、向うから来るものも、勘定のできない点もありまするが、相当の数に上つております。あるいはまた外国からいろいろな資料をわれわれの図書館を経由して求められるものもございまして、私どもの方の手を経由して外国へ送つたものも八千九百四十冊ありますし、あるいは国内から外国に発送したものも三万六百冊というふうになつておりまするが、その線に沿いまして一つの問題は、日本で雑誌等において研究せられた知識の中身が外国にもわかるようになりたい。これは外国側の希望が強いのでございます。科学の雑誌が主でありまするが、つまり物理学、化学に関しまするいろいろな雑誌が出る、その論文の中に現われておりまする一番根本の論点というものが外国によくわかりますれば、それが研究者に非常に利益を与える。こういう書物そのものではない、書物の目録でもない、けれども、目録を少し引伸ばしたような文献摘録というものが、たくさん要求せられております。しかし日本でだれがこれに応ずるかということになりますと、現在のところでは、十分それに応じた活動をしておるものは、ございません。私ども図書館の仕事かというと、これはちよつと図書館の仕事を超越しておるのじやないか日録、索引をこしらえて、中身のアブストラクトをつくるのは行き過ぎだ。そういう疑問もございます。しかしこういう疑問を言つておりますると、世界の要望に合うことができませんので、ひとまず私の方でこれを始めております。日本で発行されておりまする学術論文のうち、とりあえず自然科学関係の論文の摘録を収集、整理いたしまして、外国と交渉をして、それが世界的な印刷物の上に載つて来る、こういうこと。これは試みの仕事と申しまするか、あるいはよそでほんとうにやつてくれれば、そつちへまかしていい仕事かもしれないと思うのでありますが、そういうことを本年の七月三十一日以後始めたわけであります。これはいろいろな影響がありまするので、四方の様子見つつ進行をしておるありさまでございます。
 それからまた刊行出版物と申しまするか、私の方で若干の出版物をこしらえております。その出版物は国立国会図書館法の中に要求せられておるものもありまするし、それ以外のものもございますけれども、表の第十四というところに出ております。そのうちの一番おもなものに雑誌記事索引というのがありまして日本で出ておりまする人文科学の雑誌、自然科学の雑誌の、これまた数はたくさんございますが、そのうちの相当の数を網羅いたしまして、その記事の索引をこしらえて、毎月一箇月分ずつ締め括りをいたしまして印刷に付しております。これはまだ日本でよく知れわたつていない形でもありますけれども、近ごろ外国から相当これに注目をされまして、外国の文献と交換もいたしております。一般に売り出してもおります。それから収書通報というもの、これは特殊なものでありまして省略いたしまするが、国内出版物目録という印刷物を私どもの方で発行しております。これは法律によつて要求せられておるものでありまするが、例の警察上の取締りがなくなつてから、日本ではどういう出版物が出ているのかほとんどわかりません。どこへ行つて聞きましても、出版物の網羅的なリストはないのでございます。私の方でもこれをつくる適当な手段もございません。けれども中央図書館は自然に納本の義務や、いろいろな関係がございまして、大よその出版物を知り得ることもございまして、これを継続して発行しておりますが、これは相当困難な事業であります。
 この印刷カードということは先ほども少し申しましたが、印刷カードは現在相当こしらえておりまして、今までこの六箇月間におきましては六十二万二千二百九十一枚作成をいたしました。これは六十二万と申しましても、一つのものについてたくさんこしらえてございますから、種類は一万五千八百二十九冊分に該当しておりまするが、とにかく六十二万のカードをつくつて、日本及び外国にこれをまわし、またわれわれ図書館が非常に活用しておるのであります。
 それから次に写真複製業務というのがございます。いろいろな書物または書物に似たものでありまするが、それを映画のフイルムのようなものに写しまして、書物のかわりに使うマイクロフイルムというものが、世界の趨勢としまして発達して来ております。私どもの方の図書館でも二年前から、何とかしてこれを実行したいものと思つておりましたけれども、実は予算もございませんし、機械を外国から買うということが経済上手配もできなかつたのであります。ところが細々ではありまするけれども、幸いに一つの写真を写す設備を私の方で預かつておくということができまして、それを活用いたしまして、この六筒月間には一万四千九百三こまを撮影しております。その大部分は外国ではフーバー・ライブラリーであるとか、そのほかの、あるいはハーヴアードなどへも行つておると思つておりますが、外国に行つております。また日本の中におきましても、建設省その他の官庁側からして、相当御希望もあるのであります。これはおもに保存しておきたいところの文書類――書物でなくて文書類の保存あるいは古い速記録で余部のなくなつたもの、こういうものが一番適しておりまするが、ともかくも一万五千こまだけやつております。但し機械は私どもの方のものではございません、遺憾ながらアメリカの国会図書館から借用をしておるわけであります。
 大体そんなふうでございまして、一生懸命にやつておりまして、大体において順調に動いておる。こうお答えできると考えております。
#19
○圓谷委員長代理 ただいまの館長の運営経過報告について何か御質疑ございますか。
#20
○中西委員 今の御説明でよくわかりましたが、ちよつとお尋ねいたします。第二表調査及び立法考査局の調査資料、これを一覧しますと、決して皮肉ではありませんがアメリカの調査資料がほとんど全部であります。向米一辺倒と言つてもいいような調査資料であります。しかしやはり図書館は人間の真理の追求をしなければならぬので、政治的な影響をあまり受けてはならぬと思うのですが、これはほとんどアメリカとイギリスの資料です。もう少し広汎に、たとえばソ連にもわれわれは資料になるようなものがたくさんあると思うのです。やはり政治的影響を受けるとこういう結果になると思うのですが、そういうふうなことも十分知らしめることが必要だと思います。その点はどういうふうにお考えになりすか。
#21
○金森国会図書館長 ただいまのお説は、まことにごもつともと思つておりまするが、私の方でも、ひとりアメリカばかりのものを研究しておるわけではございません。材料等の関係もありまして、いくらかアメリカに重点は置かれておりまするけれども、これと反対側のものも研究はしております。大体今までガリ版にいたしましたものでは、実はソ連系統のものはたくさんはございませんが、調査の中におきましては、われわれの方で番号をつけておりまして、その番号の四十というところに、ソビエト連邦の租税というものの調査をしております、これは外に発表するものと、中で調査をするものとの区別もあるのであります。中では相当ソ連側のことも研究をいたしまして、あるいはまたこれの調査の資料を持つておりまするところと交渉をして、その調査の結果を取入れるということもいたしております。印刷にして外に出すものは、自然少くなつて行きますが、なお広い見地で――広いと申しますか、ソ連だけに関係することなく、広い見地で、中国の概観というようなものも出し、英、米、フランスの財政制度の概要というようなこともやつておりますし、やつていないわけではないのですけれども、多少表にあまり出ていないということと、実際の材料も少いということで……。
#22
○中西委員 たとえば中国の新しい政治情勢など知りたいと思いますが。
#23
○金森国会図書館長 中国の方は、これはちよつと内輪なことを申し上げなければなりませんが、普通日本で政治とか経済とかいう方をやりまする人は、中国語の読めない人が多いのであります。そして実際の中国を研究いたしまするには、中国の資料がよく読め、そして中国の新しい材料を手に入れる便宜を持つていなければならない、こういうことであります。私ども図書館でありまするから、中国の新聞等も割合に手に入れることもできまして、手には持つております。そして自然必要に応じて研究はいたしておりますが、手不足であることが実情であります。かつてそれをちよつと一部分やりかけて、物議を起したようなことがありまして、萎縮をしておるようなこともあるのであります。
#24
○圓谷委員長代理 ただいまの運営報告について、他に御質問ございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
#25
○圓谷委員長代理 それではただいまの金森館長の経営運営報告についての御説明を了承するに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#26
○圓谷委員長代理 御異議なしと認めます。それではさように決します。
    ―――――――――――――
#27
○圓谷委員長代理 先ほど助員長に御一任くださいました、勧告を読み上げます。
  昭和二十六年度国立国会図書館の
  予定経費要求書をみるに、従来懸
  案となつている図書館の本建築に
  かかわる予算的処置が全く執られ
  ていないことは遺憾である。少く
  とも本建築のために要する敷地購
  入費はすみやかに予算に計上せら
  れたい。
   右図書館法第二十八条により勧
  告する。
  昭和二十五年十二月二日
   図書館運営助員長 東井三代次
  衆議院議長 幣原喜重郎殿
 これで御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#28
○圓谷委員長代理 御異議なしと認めます。それではこの勧告書を付して送付することにいたします。
    ―――――――――――――
#29
○圓谷委員長代理 次に図書館法の第十三条の規定によりますと、連絡調整委員会というのがございますが、お手元に配付いたしましたような行政、司法各支部図書館の運営改善に関する勧告書が本委員会に提出されて参りました。これにつきまして図書館側の意見も聞きまして、本委員会としての意見をもまとめたいと思います。
 なお本日は各支部図書館長も多数お見えになつておりますので、これらの意見も聴取いたしたいと思います。
 これより懇談会の形でお話合いいたしたいと思いますが、いかがでしようか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#30
○圓谷委員長代理 御異議なしと認めます。それでは懇談会に移ります。
     ――――◇―――――
    〔午後零時七分懇談会に入る〕
    〔午後零時三十二分懇談会を終る〕
     ――――◇―――――
#31
○圓谷委員長代理 懇談会を終りましたのでこれより再開いたします。
 ただいまいろいろと御審議願いましたところによりまして、本委員会としては次のような要望を関係各省庁に送付いたしたいと存じます。
  国立国会図書館法第十三条の規定
  により、図書館連絡調整委員会か
  ら衆議院図書館運営委員会に対
  し、行政、司法、各部門の支部図
  書館の運営の改善に関する別紙の
  ごとき勧告があつたが、本委員会
  としては各支部図書館の実情を調
  査した結果、行政、司法、各部門
  の支部図書館を所管する各省庁に
  対し、国立国会図書館中央館との
  緊密な連絡の下にこれら支部図書
  館が所属する各特殊の分野におい
  て、専門図書館たるの機能を発揮
  するために次の措置をとられるよ
  う要望する。
  一、別紙勧告の実施に必要な部内
   諸規程の改正をはかること。
  二、図書館施設を確保し改善する
   こと
  三、支部図書館職員の地位の向上
   をはかり、図書館資料の整備充   実、考査、奉仕業務の強化に努
   めること。
  四、前項に要する経費に関し支部
   図書館の実情と重要性を考量し
   て予算的措置を講ずること。  ただいま読み上げました文面で御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#32
○圓谷委員長代理 御異議なしと認めます。よつてさようとりはからいます。
 なお議院に対する委員会審査の結果報告につきましては、委員長に御一件願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#33
○圓谷委員長代理 御異議なしと認めます。
 それでは本日はこれにて散会いたします。
    午後零時三十五分散会
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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