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2000/05/16 第147回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第147回国会 本会議 第34号
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2000/05/16 第147回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第147回国会 本会議 第34号

#1
第147回国会 本会議 第34号
平成十二年五月十六日(火曜日)
    ―――――――――――――
 議事日程 第三十号
  平成十二年五月十六日
    午後一時開議
 第一 特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律案(内閣提出)
 第二 社会保障に関する日本国とグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案(内閣提出、参議院送付)
 第三 母体保護法の一部を改正する法律案(参議院提出)
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 永年在職の議員越智通雄君に対し、院議をもって功労を表彰することとし、表彰文は議長に一任するの件(議長発議)
 日程第一 特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律案(内閣提出)
 日程第二 社会保障に関する日本国とグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案(内閣提出、参議院送付)
 日程第三 母体保護法の一部を改正する法律案(参議院提出)
    午後一時二分開議
#2
○議長(伊藤宗一郎君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 永年在職議員の表彰の件
#3
○議長(伊藤宗一郎君) お諮りいたします。
 本院議員として在職二十五年に達せられました越智通雄君に対し、先例により、院議をもってその功労を表彰いたしたいと存じます。
 表彰文は議長に一任されたいと存じます。これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(伊藤宗一郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決まりました。
 表彰文を朗読いたします。
 議員越智通雄君は衆議院議員に当選すること八回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた
 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する
    〔拍手〕
 この贈呈方は議長において取り計らいます。
    ―――――――――――――
#5
○議長(伊藤宗一郎君) この際、越智通雄君から発言を求められております。これを許します。越智通雄君。
    〔越智通雄君登壇〕
#6
○越智通雄君 永年勤続表彰に対する謝辞を申し上げる前に、小渕前総理の御逝去に対し心より哀悼の意をささげ、前総理の御功績をたたえるとともに、長年にわたる御指導に深く感謝の意を申し上げます。
 ただいま在職二十五年勤続の表彰をこの本会議場でいただきましたことを大変にうれしく、感動をもって感謝申し上げます。変化の激しい東京の選挙区で長年にわたり私に議席を与えてくださった世田谷区、目黒区の皆さんの御支援に心から感謝するとともに、また、政治家としての御薫陶を下さった数多くの先輩、同僚議員に御礼申し上げたいと存じます。(拍手)
 私は、昭和四十七年十二月の第三十三回総選挙で初当選した者であります。当時は、その年の夏に行われました総裁選挙で田中角栄内閣が発足し、新しい政治への期待が高まっているときでありました。当時四十三歳の私のポスターも、「このままでいいのか おちみちお」と平仮名でしか書いていないものでありまして、表題よりも名前そのものが、「上から読んでもおちみちお、下から読んでもおちみちお」と小学生たちにもてはやされたものでありました。
 政治家として常に政治の現状を憂い、国の将来を考えて、この「このままでいいのか」という気持ちは持ち続けていかなければならないと考えています。また、そのようにこの二十五年間努めてきたつもりであります。しかし、同時に、戦後五十五年間我が国の踏み締めてきた政治の流れはこの国会議事堂の中に色濃く足跡を残しており、そのときそのときの大きな政治決断を尊重しつつ、あすの政治を考えていかねばならないと考えております。
 この二十五年間数多くの政党が出現し、また間もなく消滅していきました。しかし、私はもともと故賀屋興宣先生と故広川弘禅先生の後継者として、自由民主党の皆様の手で生み育てていただきました。政党や選挙区をいろいろと変える人を、そのときそのときの時流に乗って目先のきく政治家と思う方も多いかもしれませんが、私は愚直なまでにいちずの道を走ってまいりました。それが政治家としての生きるべき道だと信じているからであります。(拍手)
 五年前亡くなりました福田赳夫元総理は、私の義理の父であると同時に、政治の師匠でもありました。何よりも厳しく教えられたのは、清潔な政治家として貫き通すようにとの教えであります。金にきれいな政治を守り、自分の選挙や保身よりも、純粋に国家国民のために行動するようにと、今もって私の耳元に父の声が響いている思いであります。
 政治家として、政策各般にわたり、それなりにしっかりした知識経験を積まねばなりません。同時に、自分ならではという専門の分野を築いていけとも教えられました。
 私は、銀座の商人の家に生まれ、小さいときから中小企業主としての父親の苦労を見てまいりました。大蔵省を選んだのも、日本経済のために役立ちたいと思ったからであります。そして、国会議員になってからも、この道でなら他のどの議員にも負けない人並み以上の働きができるという思いから、その道一筋に参りました。大蔵委員長、予算委員長、経済企画庁長官、金融再生委員長等を歴任させていただきましたことを深く感謝いたしております。
 去る二月末、少人数の研修会での発言が一般の人に誤解を招きやすかったということで野党の攻撃に遭い、このことが平成十二年度予算の審議日程を大きく狂わせる結果になるのではないかということを懸念し、国務大臣を辞任いたしました。御期待いただき、御支援を賜りました皆様には大変御迷惑をおかけし、申しわけなく存じておりますが、これは、マスコミの言うような検査に手心を加えるという趣旨のものではなく、あくまでも、中小企業金融は景気回復のために極めて大切であるから、しゃくし定規な検査にならないようにとの願いを込めて申し上げたものであります。(拍手)
 私にとっては、「世界の中の日本経済」というのがライフテーマであります。大学を出て以来懸命に追い続け、まだ、なお道遠きものを感じながら、模索しているところであります。
 国会は、国民に対し、あすの希望をそれぞれが見出せるよう環境を整備していかねばなりません。私も、国民の繁栄と幸福を確立するために、さらに一段の知恵を絞り、政策実現の努力を重ねたいと思います。その繁栄は、成長率などパーセントで論ずるものではなく、国民一人一人が心豊かな生活を実感できる繁栄でなければなりません。まさに、森総理が去る四月の所信表明演説で申されました「安心して夢を持って暮らせる国家」そのとおりであります。
 同時に、その繁栄は、アジアの中の日本として、アジアの諸国と分かち合える繁栄でありたいと思います。半世紀以上たった戦争の古傷を何とか癒して、アジア諸国から敬愛される日本という位置づけを確立して初めて戦後の政治が終わり、我々昭和戦前生まれの政治家の次の世代に対する責任が全うできるのではないでしょうか。
 永年勤続のこの栄誉を胸に刻んで、これからも二十五年の政治経験と四十数年の研究成果をつぎ込みつつ、森連立政権のもと、国会議員としての政治活動に邁進することをお誓いして、感謝の言葉といたします。ありがとうございました。(拍手)
     ――――◇―――――
 日程第一 特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律案(内閣提出)
#7
○議長(伊藤宗一郎君) 日程第一、特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律案を議題といたします。
 委員長の報告を求めます。商工委員長中山成彬君。
    ―――――――――――――
 特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律案及び同報告書
    〔本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
    〔中山成彬君登壇〕
#8
○中山成彬君 ただいま議題となりました法律案につきまして、商工委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 本案は、原子力発電を進めていく上で残された最重要課題の一つである使用済み燃料の再処理後に生ずる特定放射性廃棄物の地層内最終処分について、計画的かつ確実に実施させるために必要な措置等を講じようとするものであります。
 その主な内容は、
 第一に、通商産業大臣は、最終処分に関する基本方針及び最終処分計画を、あらかじめ原子力委員会、原子力安全委員会の意見を聞いた上で、閣議の決定を経て定めるものとすること、なお、通商産業大臣は、最終処分計画における概要調査地区等の所在地を定めようとするときは、あらかじめ当該概要調査地区等の所在地を管轄する都道府県知事及び市町村長の意見を聞かなければならないものとすること、
 第二に、通商産業大臣の認可を受けて設立される原子力発電環境整備機構は、概要調査地区等を選定しようとするときは、所要の調査を行い、その結果に基づいて選定し、同大臣の承認を受けるものとすること、
 第三に、発電用原子炉設置者は、特定放射性廃棄物の最終処分に必要な費用に充てるため、毎年、機構に拠出金を納付しなければならないものとすること、
 第四に、最終処分の実施に関する安全の確保のための規制については、別に法律で定めるところによるものとすること
等であります。
 本案は、去る四月二十一日本会議において趣旨説明及び質疑が行われた後、本委員会に付託され、同二十八日深谷通商産業大臣から提案理由の説明を聴取いたしました。その後、五月九日より質疑を行い、十日には参考人から意見を聴取し、十一日に科学技術委員会との連合審査会を行うなど慎重な審査を行いました。
 かくて、十二日、質疑を終局いたしましたところ、自由民主党、民主党、公明党・改革クラブ、保守党、自由党の五会派から、通商産業大臣が概要調査地区等の所在地を定めようとするときは、都道府県知事等から聴取した意見を十分に尊重しなければならないことを内容とする修正案が提出されました。
 修正案の提案理由を聴取した後、討論を行い、採決の結果、修正案及び修正部分を除く原案はいずれも賛成多数をもって可決され、本案は修正議決すべきものと決しました。
 なお、本案に対し附帯決議が付されました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#9
○議長(伊藤宗一郎君) 採決いたします。
 本案の委員長の報告は修正であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#10
○議長(伊藤宗一郎君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり修正議決いたしました。
     ――――◇―――――
 日程第二 社会保障に関する日本国とグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案(内閣提出、参議院送付)
 日程第三 母体保護法の一部を改正する法律案(参議院提出)
#11
○議長(伊藤宗一郎君) 日程第二、社会保障に関する日本国とグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案、日程第三、母体保護法の一部を改正する法律案、右両案を一括して議題といたします。
 委員長の報告を求めます。厚生委員長江口一雄君。
    ―――――――――――――
 社会保障に関する日本国とグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案及び同報告書
 母体保護法の一部を改正する法律案及び同報告書
    〔本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
    〔江口一雄君登壇〕
#12
○江口一雄君 ただいま議題となりました二法案について、厚生委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 まず、社会保障に関する日本国とグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案について申し上げます。
 本案は、日英両国の年金制度への二重加入問題の解決を図ることを目的とした社会保障に関する日英協定を実施するため、公的年金各法について、被保険者の資格に関する特例等を設けるものであります。
 本案は、去る四月二十一日参議院より送付され、五月十日付託となり、同月十二日丹羽厚生大臣から提案理由の説明を聴取した後、質疑を終了し、採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。
 次に、母体保護法の一部を改正する法律案について申し上げます。
 本案は、都道府県知事の指定を受けて受胎調節の実地指導を行う者が、受胎調節のために必要な医薬品を販売することができる期間を平成十七年七月三十一日まで五年間延長しようとするものであります。
 本案は、参議院提出によるものであり、去る五月十日本委員会に付託され、同月十二日参議院国民福祉委員長から提案理由の説明を聴取した後、質疑を終了し、採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。
 なお、本案に対し附帯決議を付することに決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#13
○議長(伊藤宗一郎君) 両案を一括して採決いたします。
 両案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○議長(伊藤宗一郎君) 御異議なしと認めます。よって、両案とも委員長報告のとおり可決いたしました。
     ――――◇―――――
#15
○議長(伊藤宗一郎君) 本日は、これにて散会いたします。
    午後一時二十一分散会
     ――――◇―――――
 出席国務大臣
        厚生大臣    丹羽 雄哉君
        通商産業大臣  深谷 隆司君
ソース: 国立国会図書館
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