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1947/02/04 第2回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第002回国会 議院運営委員会 第11号
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1947/02/04 第2回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第002回国会 議院運営委員会 第11号

#1
第002回国会 議院運営委員会 第11号
昭和二十三年二月四日(水曜日)
    午前十一時四十七分開議
 出席委員
   委員長 淺沼稻次郎君
   理事 坪川 信三君 理事 大石 倫治君
      笹口  晃君    森 三樹二君
      安平 鹿一君    工藤 鐵男君
      小島 徹三君    後藤 悦治君
      鈴木彌五郎君    小澤佐重喜君
     山口喜久一郎君    川野 芳滿君
      田中 久雄君
 委員外の出席者
        議     員 北  二郎君
        議     員 木村  榮君
        議     員 松本 眞一君
        事 務 総 長 大池  眞君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 國政調査承認要求に関する件
 國立國会図書館法案及び國立國会図書館建築委
 員会法案の取扱に関する件
 國会法の改正に関する件
 官廳の事務能率向上のため國会議事運営に対す
 る要望に関する件
 中央公職適否審査委員会に関する特別委員会設
 置に関する件
    ―――――――――――――
#2
○淺沼委員長 これより議院運営委員会を開会いたします。
 議長諮問の國政調査承認要求に関する件を議題に供します。事務総長より御説明を願うことにいたします。
#3
○大池事務総長 水産委員会から、國政調査承認要求書が参つております。調査事項は、水生廳設置、漁業権、漁業資材及び水産金融に関する事項。調査の方法としては、小委員会の設置、決議案の起草、関係方面より意見聽取、記録及び報告の要求。期間本会期中、こういうことであります。
#4
○淺沼委員長 御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○淺沼委員長 御異議なければ、さよう答申いたします。
#6
○大池事務総長 さらに文化委員会からの調査承認要求は、國の行事に関する事項、観光事業に関する事項、國宝、重要美術品、史跡、名勝及び天然記念物等に関する事項、調査の方法としては、関係各方面より意見聽取、資料蒐集、輿論調査、小委員会の設置等、本会期中、こういうことになつております。
#7
○淺沼委員長 御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○淺沼委員長 御異議がなければそのように答申いたします。
    ―――――――――――――
#9
○淺沼委員長 次に國立國会図書館法の連合審査の結果について、事務総長より、御報告願うことにいたします。
#10
○大池事務総長 國立國会図書館法の連合審査をいたしましたが、大体のことはそのままとして、外國語そのままの文章があるので、それを何とかしたいという申入れがあつて、それをいろいろ研究した結果、「パンフレツト」は「小册子」に、「リフアレンス」は「考査」として、「調査及び立法リフアレンス局」を「調査及び立法考査局」に、「サービス」というのは「奉仕」に、「カタロブ」と書いてある所は「目録」に、「リスト」というのは「一覽表」に、「カタログ・カード」を「目録票」、そういうふうにそれぞれお願いしたいということでありました。それ以外の点では、図書館長が停年になつてやめるという規定が四條の所にあります。「館長は政治的理由によつては罷免されないが、両院議長の共同提議によつては罷免されることがある。」こうある次に「館長は法律によつて定めた停年に至つて退職する」とあつて、この停年制の所を削除してくれということでありました。
 それから法案中に「東京に在る」という言葉が二つありますが、それでは東京だけに限られるようだから、「東京」という言葉を削除してくれということであります。ただ一点第十七條の一に「行政並びに司法の各部門の図書館長を、これらの部門を各々代表する連絡調整委員会の委員の推薦によつて任命する。」と最初あつたわけでありますが、そういう文章だけでありますと、全然新たな人を任命する場合はよろしゆうございますが、但書等の関係で、各部門の職員からこれを任命するような場合に、どんな人であつても館長になれるという資格が定まつていなくても、すぐ館長になれるということであつては、國家公務員法との関係で非常に支障を來たすということが、國家公務員関係方面の御意見でありまして、昨日いろいろ打合せた結果、連絡調整委員の推薦で支部図書館の館長を任命する場合に、その人が國家公務員であるならば、やはり公務員法の適用は受けるのだ。試驗なりそういう資格を受けてなるのであるから、國家公務員法の適用を受けるのだということを、それに附け加えてほしい、こういう御意見であるわけであります。これは合同審査の終りました後に出てきた問題でありまして、実はその意見合がわかりませんので、両院図書館の方では、法案に書いてあるように、推薦によつて國家公務員法の適用のないものにつき任命するという言葉で意味が現われるのじやないかというように考えたわけであります。國家公務員法の適用がないということになると、國家公務員法には一般職と特別職との二つがあつて、特別職には國家公務員法は適用しないのであります。そうすると特別職の者だけが任命されて、一般職の者は任命できないようなことになつて、將來非常な疑問が起りますので、國家公務員法との関係でどうしてこういうことを入れるようになつたかということを、向うへ行つて確めてまいりましたところ、一般職の者は任命できない、特別職の者を任命しろという意味ではない、館長が他の推薦によつて、だれでもすぐ任命されるという弊を防ぐために、國家公務員法の適用を受けるべき者は優先してこの適用を受けるのだという意味合であることが、はつきりいたしましたので、第十七條の一だけをあとで字句の整理をしたい、こう思うのであります。
 そこで私の今考えておりますことは、「調整委員会の委員の推薦によつて任命する」の次の但書は全部削除して、新しく「但し、國家公務員法の適用を受ける者については、國家公務員法が優先して適用される。」というようなことにいたしたいと思つております。それは國家公務員法の中を見ますと、一定の職務につく場合には、みな試驗をして採るとか、人事院等でその資格をいろいろ審査してそれに充てるということになつておりますので、いわゆる行政廳なり司法廳のある人をもつてきて図書館長にする場合には、その支部図書館長になるべき資格ありや否やということを、公務員法に基いて人事院等で、試驗をして、そこで適当だという者で、調整委員の推薦のあつた場合に任命できる、そういうようにそこを修正しないと、非常に混乱を來すのじやないかという公務員法関係の方の御注意から出た修正であります。
#11
○後藤委員 趣旨はよくわかるが、字句をいま少しわかりやすくして、説明を聽かないで、読んだだけでわかるようにしてもらいたいものです。
#12
○大池事務総長 その点法制部と打合わせまして、何か適当な言葉があれば、そこだけを委員長報告の前までに修正したいと思います。
#13
○淺沼委員長 今事務総長から報告のあつたように了承するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○淺沼委員長 ではさよういたします。
 それで本案の取扱いは、本日図書館運営委員長の名において運営委員会に提案になるわけでありますが、昨日からの論義の中に、衆参両院同時提案という話も出ております。これも関係筋から希望されたようでありますが、しかし案の同時提案といつても、どういうぐあいにしてこの効力を発かる段階になるか、むずかしい議論もありまして、本日は定刻一時に開いて、参議院は二時だそうでありますから、衆議院を先にして参議院に送付して、事故が起らないようにしたいという事務当局の希望もありますから、取扱方としては、さよう決定して御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○淺沼委員長 さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#16
○淺沼委員長 次に國会法改正に関する件を議題に供します。取扱い方ですが、どういう取扱い方にしましようか。改正試案として、この間参考案にするということはきまつたわけでありますが、それ以外に、委員各位が國会法改正についてそれぞれ御意見をもつておられる方もあろうと思いますし、それぞれ所属しておる党派にもあろうも思います。さらに事務当局にも案があろうと思いまして、実はそういうようなものをとりまとめたものにしたらどうかと思つておりますが、どういう扱いにいたしましようか。
#17
○後藤委員 委員長の御説明の通りで結構でしよう。
#18
○淺沼委員長 今御議論があれば御議論のある点だけを御提出願つて、そういうものを含めて、事務当局の方で各方面から集まつてきたものをとりまとめることにしたらどうでありましようか。今なければ、至急出していただくことにして、ただいま出しておりまする参考案に附加して、それを一箇の審議原案として提出するようにしてよろしうございますか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○淺沼委員長 さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#20
○淺沼委員長 次に官廰の事務能率向上のため國会議事運営に関する要望の件、政府から議長あてに要望が参つておるのでありまして、この前皆さんのお手もとにまわしたわけでありますが、さらに事務総長から御説明願うことにいたします。
#21
○大池事務総長 ただいまの事務能率の問題は、政府の方から衆議院に、こういう点が非常に困るから考えてもらいたいという案が來ておるわけであります。それは一應皆様にお目にかけたわけでありますが、中央行政監察委員長の方から、内閣総理大臣にお出ししまして、内閣総理大臣の方から、こういうことになつたから考えてくれという意見で参つておるわけであります。簡單でありますから一應読みます。
        中央行政監察
        委員会委員長  齋藤 隆夫
   内閣総理大臣片山哲殿
    官廳の事務能率向上の為國会議事運営に
    対する要望の件
  最近の如く國会の会期が長期化することは新憲法下の國会として己むを得ないが官廰の事務能率向上の面から考えると各省共首脳部の不在勝ちとなり一般実施面の事務の進行を担当に犧牲にし、又國会関係事務に從事する職員はその不規則な勤務の為、精神的、肉体的労働の過重となつている事情にある。若し之を何等か事務的に調整することによつて可能であるならば、之を救済してゆく方法をとることが望ましいと思われる。
  此の意味に於て当委員会は各省事務当局から國会議事運営に対する要望事項を徴取した処、左記のとおりであつて概ね妥当と認められるものであるから之が実現については格段の御配慮を煩わしたい。
    記
 一、委員会等の開会時刻の遅延又は流会等の為貴重な時間の浪費が多いから開会時刻の嚴守を要望する。
 二、政府委員が出席の要求に基いて委員会に出席した場合、往々にして其の委員会では何等関係事項の審議が無く空しく帰る場合があるので出席の要求は必要最少限度の者に止められたい。
 三、同種の委員会は両院相互に同時刻に開かれることを避けられたい。
 四、委員会の議事日程の予告に相当の余裕をもたせて貰いたい。これによつて出席政府委員の数を限定し、又質問に適した資料を用意する事が出來る。又、政府委員の出席を要する議事は午後の限ることとし少くとも午前中は各省内の事務に專念せしめる樣にしたい。
 五、常任委員会の資料要求は八十五部(委員数は通常約三〇名)の多きに上るが用紙不足の折柄部数を縮少せられたい。
   なお、同一事案又は類似事項に関する資料の重複を避けられるよう調整の方途を講ぜられたい。
 六、請願及び陳情の取扱いについては原則として書面の回答のみにて足るようせられたい。
   少くとも同種類の請願、陳情を審議する場合幾回となく政府委員の出席を要求することは避けられたい。
 以上六項目にわたる希望條件が來ておるわけであります。從いまして、この取扱いでございますが、これはなかなかむずかしいと思いますが、御要望もごもつともと思いますから、これは各常任委員長の方にも参考におまわしして、御善処願うという以外には、今のところはしかたがないのじやないかと考えておりますけれども、何かうまい取扱方法がありましたら、お述べ願いたいと思います。
#22
○工藤委員 それは妥当な希望だろうが、こつちには政府のやることについて、私どもの希望がある。だから、これは、両方見合つて、議会の機能を発揮するために、相当審査を盡して一つの方法を考えなければいかぬとぼくは思う。われわれみずから反省すべき点もたくさんあるだろうと思うから行政部、立法府互いに相見合つて、努めてこれを能率の上るような方法にもつていくために、この問題は相当権威のある、また実行性のある結果を得たいと思う。ぼくはその希望は当然だと思う。從つてまたこつちからも向うに言うこともたくさんあるだろうと思うのです。
#23
○淺沼委員長 ほかに御意見ございませんか。
#24
○後藤委員 大体妥当な要望だと思います。しかしやはりハウス・メンバーが多数で政治をやつていく場合には、必ずしも少数團体のようなわけには行きがたい事情があつて、やむを得ない場合も生ずることと思いますが、なるべくそういうようなことを参酌して運営をする、こういうふうにして聽き置きでいいではないかと思います。
#25
○川野委員 今の話ですと、午前中はできるだけ避けてもらいたいという要望があつたと思いますが……。
#26
○大池事務総長 政府委員の出席要求を、午前中はできるだけ避けてもらいたいというのであります。
#27
○川野委員 それでは午前中に委員会は開けないことになると思う。
#28
○後藤委員 聽き置きでいい。なるべくその線に沿うような程度で、聽き置きでいいと思う。
#29
○安平委員 その程度ですか。つまり行政監察委員会の要求は、そういうことに、なるべくしてもらいたいという程度のものですか。
#30
○淺沼委員長 大体そうでなければこれはやはり機構から言えば、立法の府と行政の府と、向うの行政監察が立法の府に対して監察するということはできないから、自分たちの方の立場はこうだから、御了解願いたいということであります。從つてわれわれの方とすれば、これに対して自主的に一つの方針をきめて、逆に行政府の方に要求する、こういう態勢ができなければならぬ。
#31
○工藤委員 そうだと思います。両方見合つて、そうして実行的なものをつくることにしていきたいと思います。
#32
○淺沼委員長 今事務総長から話がありました通り、常任委員長の会議も近日中に開けるやに承つておりますから、常任委員長会議に政府の要望も付議して、委員会の運営、さらに本会議の運営等については、今の申出も考慮して、議事能率増進に関する小委員会もあつたわけですから、それで一應相談して、この問題を処理したいそういうようにしたらいかがでしようか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#33
○淺沼委員長 それではさように決定いたします。
    ―――――――――――――
#34
○淺沼委員長 次に中央公職適否審査委員会に関する特別委員会設置に関する件が赤松明勅君から交渉会に提出せられまして、交渉会から本委員会にその処理の仕方について委託になつておるわけであります。取扱いの方法について、御意見を承つて決定したいと思います。
#35
○小澤(佐)委員 ちよつて読んでもらいたい。
#36
○大池事務総長 それでは先日全農派の方から参りました要求事項を読んでみます。
   中央公職適否審査委員会に関する特別委員会設置に関する件
  衆議院は中央公職適否審査委員会に関する特別委員会を左記理由により設置する。
    理 由
 一、中央公職適否審査委員会の運営にあたり世上幾多の疑惑が傳えられていることはわれらのはなはだ遺憾とするところである。
 二、中央公職適否審査委員岩淵辰雄、大河内一男の両氏は衆議院議員平野力三氏の追放に関連し同委員長牧野英一氏に対し辞表を提出したと傳えられるが、このことは何か重大なる理由がなければならない。
 三、中央公職適否審査委員会は審査の公正を期し世上の疑惑を一掃するために、現在の機構を根本的に改廃することを妥当と考えられる。
 四、以上の諸点を究明し公職適否審査委員会に関する特別委員会を設置することを提案する。
こういう提案理由であります。
#37
○淺沼委員長 何か御意見ございませんか。
#38
○後藤委員 審査委員会規程は、法律ではなかつたですね。
#39
○淺沼委員長 政令です。なおこの際懇談にはいりますから、速記を止めて……。
    〔速記中止〕
#40
○淺沼委員長 それでは速記を始めてください。
#41
○後藤委員 ただいまの特別委員会についてでありますが、私はこう考える。いやしくも議員としての身分を保障するということに関しては、公職適否審査委員会の運用は、公正かつ完璧であらねばならぬと思うでありまして、当然これが機構について、將來のために、公正に運用が期せられるように、制度の再検討をするという方途を講ずることは賛成であります。しかしながら議会が何らかの威力をもつて、それにまで関與するようなところまで立ち入ることは、むしろまた紛済を來す原因となると思うのでありまして、この審査委員会の運用が完璧を期せられるということの制度に対する調査、研究ということは、大いに必要だと思うのでありますが、内容に立ち入つて、さらに紛済を重ねるような点にまで立ち至らしめてはならない、かように考えておるわけであります。それ以外に特別委員会をおくよりも、ただいま小沢氏の発言の通り適当な委員会にこれを付託するという方法がいいのじやないかと考えます。
#42
○工藤委員 現在の制度で、行政監督のもとに委員会はできておるかもしれんが、私はその件はこれでよかろうと思う。ただ実際から方法を考えれば、結論でなく、むしろ適正な事実をあげて、実績をあげているかどうかということを監査する機関が必要だと思う。これはやはり議員の身分に関する点ですから、私はその点に重きをおいている。だから私は特別委員会をこしらえて、この制度をいかにするか、どの程度まで権限をもたすかということを調査させることも必要である。と同時に、また議員について起つてくる問題を審査することは、これは將來長く続くものであるから、私は必要なものだろうと思う。第一には特別委員会、そうでなければ運営委員会、しからざれば懲罰委員会の中の議員の資格に関する委員会、どちらでもいい。一つその機関をつくるということを提議します。
#43
○小澤(佐)委員 工藤さんの言われることも、一理あると思いますが、内容にはいつてどうするかということに議論がある。結局委員が、小委員なら小委員、特別委員なら特別委員ということをきめるのであるが、その中できめるべきものだと思う。こちらとしては、どこの委員会でやるか、それとも特別委員会を設置するかということだけを決定してもらいたい。
#44
○安平委員 ちよつとその前に、これを設けることが適当であるかどうかということの議論も研究しなければならぬ。
#45
○小澤(佐)委員 ぼくらは設けることが適当であるという前提のもとに話をしている。
#46
○後藤委員 われわれは、これを政爭の具から避けるという意味だ。
#47
○安平委員 実際問題として、その必要はある。しかし、そういうものを設けることによつて、屋上屋というような関係になつて、審査の上にもいろいろ問題が起るんじやないかと思う。
#48
○小澤(佐)委員 現在の制度をどうするかという問題だ。たとえば、最高裁判所は最高裁判所でやりたいということもあるし、委員会の構成を今のお話のように衆議院から一人、参議院から一人出すという方法も考えられる。しかし、もう少し疑惑を受けぬために、いろいろ方法はありましよう。政爭の具に供されぬために、なるほどこれはやむを得ないと、國民もわれわれも納得するような制度を考えてもらいたい。
#49
○安平委員 現在の制度を改廃するかということの委員会、つまりぼくはこう解釈する。その委員会は資格審査委員会というものにかかつた案件を審査するか、もしくはそれを監督するかというような点ではないのか。
#50
○小澤(佐)委員 ぼくらはそうじやなく考える。これはややもすれば不明朗になり、ややもすれば國民の疑惑を受ける制度であるから、この制度をもう少し明朗化する。また政爭の具に供せられぬような制度にする。それにはどうすればいいかということを、この委員会で研究する。
#51
○安平委員 現在あるものの構成要素をどうするか、たとえば……。
#52
○淺沼委員長 ちよつと速記を止めて……。
    〔速記中止〕
#53
○淺沼委員長 それでは理由をもう一度申し上げます。
    理 由
 一、中央公職適否審査委員会の運営にあたり世上幾多の疑惑が傳えられていることは、われらのはなはだ遺憾とするところである。
 二、中央公職適否審査委員岩淵辰雄、大河内一男の両氏は衆議院議員平野力三氏の追放に関連し、同委員長牧野英一氏に対し辞表を提出したと傳えられるが、このことは何か重大なる理由がなければならない。
 三、中央公職適否審査委員会は審査の公正を期し、世上の疑悲を一掃するために現在の機構を根本的に改廃することを妥当と考えられる。
 四、以上の諸点を究明し公職適否審査委員会に関する特別委員会を設置することを提案する。
 以上であります。
#54
○小澤(佐)委員 そうすると今の岩淵氏の辞職問題も、その委員会で調べてくれというんですか。
#55
○松本眞一君 個人的の意見が少し出ましたが、私たちはその問題によつて調べてくれということを要求することはできぬと思う。だからそれは一つの例であつて……。
#56
○小澤(佐)委員 今後行われる委員会で、私が今話したように、世間の疑惑を招かぬような制度、あるいは議院として明朗な審査ぶりになればいいんでしよう。
#57
○松本眞一君 そうです。だから制度は要ります。
#58
○安平委員 それをもう一遍出し直してもらいたい。
#59
○工藤委員 それを修正していたいだけばいい。
#60
○後藤委員 われわれは特別委員会には反対だ。
#61
○小澤(佐)委員 それはまだ特別委員会にきまつていないんだから反対も賛成もないじやないか。
#62
○淺沼委員長 そうすると、その扱いは反対の人も多いようですが、そうでなく設置すべきだという議論も全然ないわけではないし、提案者の方では設置してもらたいと言われておるから、この扱いをどうしますか。
#63
○小澤(佐)委員 特別委員会に限つたことでなく、あなたの希望通りのものが審議され、具体化すればいいのではないか。必ずしも特別委員会ときまつたわけではない。司法委員会なら司法委員会でやることにしたらどうか。
#64
○淺沼委員長 運営会員会としては、特別委員会を設置するよりも、常任委員会がかかる問題を扱うということにして、愼重に審議する、こういうことにして止めておきましようか。
#65
○後藤委員 ただいまの会員長のお説は結構でありますが、たまたま現在の辞職問題とか平野問題ま内容を取上げると紛淆の中に巻きこまれることになりますから、それを削除した意味合において取上げるようにしたもらいたい。
#66
○工藤委員 それは一つの方法だ。全部否定するわけではないが、これの目的は、議員の身分保障に関する重大なる問題になつてくるから、特別委員会をつくつて將來起る問題を研究する。今の問題は関係があれば別として、將來起り得る問題を委員会で相当審査するということは必要だ。
#67
○後藤委員 將來起る問題のために制度を確立することは賛成だ。当面の問題の渦中へ飛びこむことは反対だ。
#68
○松本眞一君 渦中にはいるわけではない。
#69
○安平委員 そこをはつきりすればよい。
#70
○松本眞一君 先ほど安平さんが言つたように、一つの例にあげたのです。今、実際國民は非常な疑惑をもつて見ているし、世界中の人々も、日本の國の政府というものはそんなものかと非常に疑惑をもつて見られているから、この際國家の権威においてこういう制度をはつきりさして、組織、構成を改廃すべきものは改廃して、天下にその信を確立するようにしなければいけぬ。私は特別委員会を開いてもらつて、單なる平野問題だけでなく、この制度は確立した制度だという安心感を與えるようにしてもらいたい。それだけの問題です。それ以外にない。
#71
○安平委員 ただ問題は、岩淵、大河内の辞職問題にからんだ問題だ。これを究明するということだ。
#72
○松本眞一君 一つの例にあげたのであつて、そんなことを取上げてやけるものじやない。
#73
○淺沼委員長 結論はどういうぐあいにしますか。
#74
○小澤(佐)委員 司法委員会なら司法委員会でやる。
#75
○淺沼委員長 それはどの委員会ときめるわけにはいかない。これは設置しろという要求であつて、どこの委員会に付託しろとか何とかいうことは、もう一遍読み直して明確にしおいてもらわぬと、提案者は提案者だけれども、われわれはこの書面によつて議論しなければ議論できないわけです。
#76
○小澤(佐)委員 提案者は、この書面に基いて説明したから、それでよいじやないですか。ただこれは一つの例だというのですけれども……。
#77
○安平委員 内容を變えるということになると……。
#78
○小澤(佐)委員 内容はここで口頭で變えてもよい。
#79
○淺沼委員長 交渉会なら公式なものでないからいいが、運営会員会は公式なものでありますから、きつく言えば、文書を受取つた以上は、本人以外は否定できない。本人を代表している人が來て委員会で発言をしても、否定するには、本人が出てきてやれば別ですが、そこまで理由を變えるということになれば問題だ。
#80
○工藤委員 それは私は委員長の説はある点まで是定しますけれども、この委員会の権限としては、たまたまそれは一個の提案であるけれども、提案だからこれによつてのみ片づけなければならないということはない。
#81
○淺沼委員長 それは修正されて結構です。
#82
○工藤委員 われわれ委員会の多数の意見は、これによつて一つの動議を得たから、こういうぐあいにしようじやないかということになれば、代表として來ておる人が同意ならば、そう取扱つてもよい。
#83
○大石(倫)委員 特別委員会を設けるというのが、提案者の趣旨でしよう。
#84
○松本眞一君 そうです。
#85
○大石(倫)委員 ところが今特別委員会を設けなくても、現在の常任委員会あるいはその他の委員会の方にこれを移して、こういうものを扱わせるような会員会を探したらどうか、こういうのでしよう。
#86
○工藤委員 それは一個の意見だ。
#87
○大石(倫)委員 この提案の趣旨があまりゆがめられると、この目的を達成する上に、十分なる機能の発揮ができなくなるのではないかと思う。というのは、どこの委員会に属しても、司法委員会でも、両院法規委員会でも、こういう問題を積極的にやれるものは、議院運営委員会を除いてはないから、こういうものは特別委員会を設けて重要な扱い方をしていくというやり方が、かえつてよいのじやないかと思う。
#88
○安平委員 申請された田中君と松本君が内容を修正して、適当な委員会でその趣旨に基いて取扱つてくれというのだから、そういう結論でよいじやないですか。
#89
○淺沼委員長 それは提案者に任して、われわれが決定しなくてもよい。われわれは特別委員会を設置するか否かを付託されたので、それ以外には付託されていない。
#90
○後藤委員 それなら委員会としては、特別委員会を置く必要を認めないという結論を出しておけばよい。それに附帯して特別委員会を設けず、最も所管に適当なる委員会においてその趣旨をくんだ方法を講ぜられたらよろしいということになる。
#91
○小島委員 それは常任委員会にもつていけばよい。
#92
○小澤(佐)委員 委員長の考えは、特別委員会の要求があつたが、特別委員会にはしないという大体の意向だから、それでいいという話であるけれども、私はそうではない、特別委員会という要求があつたが、しかしながら、向うでは特別委員会というものを固執しないし、特別委員会に代る他の常任委員会で同じ目的でやつてもらつてもいいという、本人からの話があるから、それを重ねて審議して、何委員会がやることが適当だと思うということで、議長に建言することは構わないと思う。
#93
○淺沼委員長 問題の扱い方は愼重でなければならぬので、ほんとうに明確に可否を決定することになれば、相当委員のそろつたところできめてもいいと思いますから、今日は決定せずに先に延ばす。その取扱いでよろしゆうございますか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#94
○淺沼委員長 それでは今の議題は先に延ばすことにして、これで委員会を打切ります。
    午後零時四十二分散会
ソース: 国立国会図書館
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