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1998/10/15 第143回国会 参議院 参議院会議録情報 第143回国会 文教・科学委員会 第5号
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1998/10/15 第143回国会 参議院

参議院会議録情報 第143回国会 文教・科学委員会 第5号

#1
第143回国会 文教・科学委員会 第5号
平成十年十月十五日(木曜日)
   午前十一時開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         南野知惠子君
    理 事
                狩野  安君
                馳   浩君
                江本 孟紀君
                松 あきら君
               日下部禧代子君
    委 員
                北岡 秀二君
                仲道 俊哉君
                橋本 聖子君
                石田 美栄君
                佐藤 泰介君
                本岡 昭次君
                山下 栄一君
                畑野 君枝君
                林  紀子君
                扇  千景君
                奥村 展三君
    国務大臣
        文 部 大 臣 有馬 朗人君
        国 務 大 臣
        (科学技術庁長
        官)      竹山  裕君
    政府委員
        科学技術庁長官
        官房長     興  直孝君
        科学技術庁科学
        技術政策局長  加藤 康宏君
        科学技術庁原子
        力局長     青江  茂君
        科学技術庁原子
        力安全局長   間宮  馨君
        文部大臣官房長 小野 元之君
        文部省体育局長 遠藤 昭雄君
        運輸省海上技術
        安全局長    谷野龍一郎君
    事務局側
        常任委員会専門
        員       巻端 俊兒君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○教育、文化、学術及び科学技術に関する調査
 (原燃輸送株式会社における使用済燃料輸送容
 器のデータ改ざん問題に関する件)
 (スポーツ振興投票券の販売方法等に関する件
 )
    ―――――――――――――
#2
○委員長(南野知惠子君) ただいまから文教・科学委員会を開会いたします。
 教育、文化、学術及び科学技術に関する調査を議題といたします。
 まず、原燃輸送株式会社における使用済み燃料輸送容器のデータ問題に関する件につきまして、竹山科学技術庁長官から報告を聴取いたします。竹山科学技術庁長官。
#3
○国務大臣(竹山裕君) 原燃輸送株式会社における使用済み燃料輸送容器のデータ問題の状況と今後の対応について御説明申し上げます。
 今月二日に原子力発電所の使用済み燃料が青森県六ケ所村の再処理施設に搬入されました。この輸送を行っているのは原燃輸送であり、みずから輸送容器を保有しております。
 この原燃輸送の輸送容器は同社が数社のメーカーに発注して製造したものでありますが、これらに使用されている原電工事株式会社製造の遮へい材の、同社が日本油脂株式会社に分析を依頼したデータが改ざんされていたことが今月九日に確認されました。この問題は、原子力に対する信頼や安心という観点からもあってはならない遺憾なことであり、これを重く受けとめております。
 本件については、科学技術庁では、実際の輸送容器の製作に先立って製作されたモックアップに使用される遮へい材のデータの改ざんが明らかになった十月六日夜以降、原燃輸送に徹底した調査を行うよう指示するとともに、今月八日から科学技術庁職員による現地調査を行うなど厳正な対応を図ってきたところでありますが、今週火曜日、十三日に原燃輸送から実際の輸送容器のデータの改ざん等について調査結果の報告が出されました。この報告によると、原子力発電所から再処理施設までの輸送に用いられている輸送容器三十一基のうち二十九基のデータに改ざん等があるということであり、残念ながら国民の信頼を損なう極めて憂慮すべきものでありました。
 使用済み燃料輸送の安全確保の重要性にかんがみ、今回の事態の究明等を行うため、専門的・技術的見地から検討を行う第三者から成る使用済燃料輸送容器調査検討委員会を設置し、事実関係の整理と確認、輸送容器の安全性評価及び今後の対応について、通商産業省及び運輸省の参画も得て、詳細な検討を公開のもとで進めていくこととしており、去る十三日に第一回会合を開催いたしました。
 科学技術庁としては、本委員会における事実確認、安全性評価及び再発防止策の検討等に全力を挙げつつ、今後とも迅速かつ厳正な対応を図ることとしております。
 原子力発電所の溶接熱処理の捏造問題を初め、今回の事態は技術者一人一人の良心、倫理観の問題でもあり、原子力行政に携わる私にとって非常に残念に思っている次第です。私は、地元の方々を初め、国民の皆様の原子力の不安と不信を払拭し得るよう最大限の努力を重ねてまいりたいと考えております。委員長を初め委員の皆様方の御支援、御協力をお願い申し上げます。
#4
○委員長(南野知惠子君) これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。
#5
○仲道俊哉君 自由民主党の仲道俊哉でございます。
 今国会も終盤を迎えまして、景気対策のための重要法案や国鉄林野の重要法案等も大詰めとなりまして緊張した毎日でありますが、特に小渕内閣の閣僚の一人であります大臣については大変御苦労でございます。そうした中で、当委員会については今国会大きな問題もなく終わるのかなと思っておりましたら、今、大臣の方から報告もありましたが、とんでもない大きな事件が起きて驚いているところです。
 今回の原燃輸送株式会社の使用済み核燃料輸送容器の検査データ改ざんに関する事件は、地元の皆さんはもちろん、日本の原子力政策を根本から覆す重大な事件であります。そもそも、我が国は資源に乏しく、特にエネルギー資源については皆無と言ってよい状況の中で、エネルギーを大量に消費する国として、これまで地元の皆さんに理解を求めながら原子力発電等に協力してきた、この努力がこの事件で水泡に帰してしまうのじゃないかという危惧を抱いております。
 ただ、基本的には、使用済み燃料を再処理し、回収されるプルトニウム等を再び燃料として利用する核燃料サイクルは、エネルギー資源を有効利用すると同時に放射性廃棄物の環境負荷を低減するという、循環型社会に適応したエネルギーシステムであるということは御承知のとおりです。
 そこで、今回の事件の処理と関連いたしまして、核燃料サイクルの重要性と今後の原子力行政について大臣の認識をまずお伺いをいたしたいと思います。
#6
○国務大臣(竹山裕君) 仲道委員の御指摘のとおり、日本の環境としてエネルギー資源に恵まれない、こういう大前提があるわけでございまして、将来にわたってのエネルギーの安定確保、そして放射性廃棄物の環境への負荷の低減という大きな観点から、使用済み燃料を再処理して回収されるプルトニウム等を再び核燃料として有効利用する核燃料サイクルの手法を、安全確保を大前提にしまして、設置の地元を初め日本全体の国民の皆さん方の御理解を得て確立していくことは極めて重要な問題であると認識しております。
 このために、昨年二月の閣議了解を得て、当面の重要課題であります青森県六ケ所村における再処理事業、プルサーマル計画等の推進に最大限の努力を引き続き進めていきたい、こういう思いでございます。
#7
○仲道俊哉君 今、大臣の方からもございましたが、我が国の今後のエネルギー政策にとってそのような重大な意味を持つ核燃料サイクルの中で、人体に例えますとまさに血管の働きをしている使用済み燃料の輸送に用いられる容器の検査データのこういう捏造がなされたということ、このことは非常に重大な事件であります。科学技術庁は使用済み燃料輸送容器についてどのような安全規制を行っておるのか、まずその現状をお聞かせいただきたいと思います。
#8
○政府委員(間宮馨君) お答え申し上げます。
 科学技術庁は、使用済み燃料の輸送にかかわる輸送物につきまして、輸送物の設計が基準に適合することについての確認、これは設計承認と言っておりますが、輸送容器が設計承認どおりに製作されていることについての確認、これを容器承認と言っております。それと、実際の輸送が行われる前に、輸送物の線量当量率等が基準に適合することについての確認、これを輸送物確認と申しております。こういう三段階で審査を行っております。
 当庁は、容器の承認に当たりまして、輸送容器が製作される段階で、個々の輸送容器が承認された設計に従って製作されているということを確認するとともに、材料、外観、寸法、溶接等の検査への立ち会いを行うことにより、その容器が設計で示された基準に適合していることを確認してございます。このうち、中性子遮へい材の検査につきましては、材料が設計条件を満足していることの確認、これを材料検査と申します。それと、中性子遮へいに用いられる部分の寸法が設計条件を満足していることの確認、これを遮へい寸法検査と申しますが、こういうものが行われてございます。
#9
○仲道俊哉君 今の答弁に対していま一度確認いたしたいのですが、実際に承認を与えるのは科学技術庁なんですね。そして、みずからその検査を行っておるのですね。そこをいま一度確かめます。
#10
○政府委員(間宮馨君) そのとおりでございまして、我々がやっております。
#11
○仲道俊哉君 そうしますと、実際に科学技術庁が承認を与える、その衝に当たっておるわけで、みずから検査するということであれば、なぜ今回の検査の中でデータの改ざんが発見できなかったのか、そしてなぜこのような改ざんや捏造がなされなければならなかったのか、その二点についてお伺いをいたします。
#12
○政府委員(間宮馨君) 先ほど申し上げましたが、輸送の安全確保に関しましては、設計、製作、運搬についての当事者である輸送事業者が一義的な責任を有しているところでございまして、国は原子炉等規制法に基づきまして、輸送容器の設計、製作、輸送前の各段階の審査、検査を行っている、こういうことでございます。
 本件につきましては、輸送事業者がメーカーに発注した輸送容器のうちの遮へい材部分の製造を原電工事が請け負い、さらに硼素等遮へい材成分の濃度分析はまた別の事業者に委託するなど、非常に複雑な体系での品質管理がなされてございます。
 当庁自体もその解明に努力しているところでございますが、データの改ざんを見破れなかった理由を含めまして今回の事態の徹底した究明等を行うため、先ほど大臣からもございました、専門的・技術的見地からの検討を行う調査検討委員会を設置しまして審議を開始したところでございまして、ここでの検討を踏まえつつ、再発防止策等必要な対策を講じてまいりたいと考えております。
#13
○仲道俊哉君 質問に対して一つ答弁漏れがあるんですが、なぜ改ざんや捏造をしなければならなかったのかというその原因、その答弁漏れが一つ。それからいま一つは、今のお話をお聞きすると、承認やそれから検査を行うのは、私は二度確かめましたが、科学技術庁にあるのだと。最終の責任はそこにあるのだということになれば、今の答弁をお聞きしますと、何か責任逃れの、そういう業者にお任せというような感じで、実際の科学技術庁としての最終的な責任はどこにあるんですか。
#14
○政府委員(間宮馨君) なぜ発生したかということに関しまして、十三日に発表されました原燃輸送の報告書によりますと、原電工事株式会社の原料の発注がおくれまして、分析結果を待っていたのでは遮へい材を製造工程上の期限内に供給することが困難となったため、設計基準値を満足するデータを作成し、つまり架空の値を書いて納入に必要な材料証明書を作成したと思われるというふうになってございます。それと、設計基準に満たない分析結果が出た場合にも、同様な理由から再分析を実施せず、数値の修正を行ったものと思われる、こういうことが書いてございます。
 それと、審査体制に関してでございますが、いわゆる原子炉等規制法のもとでのやり方に関しましては、材料証明書という向こうが作成したものを、我が方の検査官が行きまして、向こうが設計時にいわば申請した設計上の基準値がございます、その基準値に合致しているかどうかということを確認いたしまして、満たしていれば良、満たしていなければ否という形のものを持って帰りまして、それをベースに承認をしております。
 そういう実態でございまして、今回のように材料証明書自体がいわば偽造されたものという場合についてまだ見抜けないという実情がございます。
#15
○仲道俊哉君 今の答弁は私二点問題があると思うんです。
 一つは、業者の中で発注をしたけれども実際には納期に間に合わなかったから先に資料を出したという、その納期に間に合わなかったというのはどういうことなんですか。実際に発注をし、そして基準に沿ってつくるという一つのシステムの中において、これだけ大事な核に関するこういうものについて、容器について完全に納期に間に合うような、そして間に合わなければそれは延ばせばいいじゃないですか。なぜこのようなことになったのか、その点が一点。
 それから、今の答弁の中では、一応資料をおたくの方で見たけれどもということでしたが、実際にその資料を分析して、そしてそれを許可する、科学技術庁の中にそういう専門家がいるのかどうか、その点についてもお尋ねします。
#16
○政府委員(間宮馨君) 第一番目の御質問でございますが、なぜ発生したかということに関しましては、先ほど申し上げましたように、原燃輸送が容器の製造をメーカーに発注いたします。そのメーカーがいわゆる遮へい材部分については原電工事に発注をする。それがさらに、今度は分析の部分が日本油脂という会社におりまして、そのうちの硼素と水素の化学分析は東レリサーチという会社までおりております。したがって、非常に縦に長い系列になってございまして、この間でどういう仕組みがあってどうなったかということにつきましては残念ながらまだわかっておりません。
 それと、後半部分に関してですが、技術的能力が科学技術庁にあるかどうかと。もちろん担当官も基本的に技術者でございまして、技術の蓄積はございますが、それでも本当の専門的な知識ということは当然足りないわけでございまして、科学技術庁は技術顧問制度というのを持っておりまして、技術顧問の方々に御相談しながらそこら辺については厳密な審査をしているということでございます。
#17
○仲道俊哉君 これは幾ら詰めても、現実的には納期の問題なり、また科学技術庁が検査をするのについても、どうも今の説明を聞いておりますと、承認するまでのシステムの問題、これが私は問題で、今縦に長いというお話がございまして、実際にもらっている資料を見ますと、電力からずっと下まで確かに縦に長いシステムなんです。ですから、結局ここに一つは大きな問題があるのじゃないかなということを今お聞きしながら思いました。
 そういうことになりますと、これは抜本的にまずこの仕組み自体を考えなきゃならない、そのように思いますが、その点についてはいかがですか。
#18
○政府委員(間宮馨君) 繰り返しになるようで恐縮でございますが、いわゆる事態が起きてからまだ数日でございまして、もちろんかなりのデータはそろってきておりますし、つまり第三者の調査検討委員会で御議論いただく準備まではできたように思います。しかしながら、すぐにそのシステムがどこがどうであればいいかということにつきまして即断できる状態にございませんで、我々としては調査検討委員会の審議を急ぎまして、その結果を踏まえながら対応してまいりたいと思っております。
#19
○仲道俊哉君 それで、一応今までのこの原因についての私なりに勉強したことについて質問をしたわけですが、要は今回の事件が発生した原因をまず徹底的に究明をしなければならないと思うんですね。なぜこういう問題が出たのか。それは、今システムの問題もあるし、また科学技術庁の今までの体制にも問題があるでしょう。
 さきの動燃の事件といい、核に関係する施設に携わる人の心構えとか技術者としての倫理、こういうものはこの前のいろいろな事件から情けなくて、私自身義憤を感じるぐらいです。本当に国民の大事な大事な生命、そして国の大事なことに対して、そこに携わる職員がこのようなことでは、幾らいろいろなことを言っても結局水の泡になってしまう。私は、今回の事件についても、ただ一つのシステムなりそういうことでなくて、根本的にまず人の問題から、職員全員の研修から、またはその倫理の問題から徹底的に、極端に言えば一人一人面接してでも、まずその職員の資質なりそういうものを確かめるべきであるというように思います。
 どうも私自身納得がいかないんですが、そういう納得のいくまでの調査をすべきであると思いますが、科学技術庁の今後の取り組みと強い決意をお伺いいたしたいと思います。
#20
○国務大臣(竹山裕君) 仲道委員のお言葉一つ一つ、科学技術庁の責任者としてずしりずしりと受けとめさせていただきました。
 お話のとおり、今日までの経過、これは調査検討委員会、専門家が鋭意やっているところでございまして、第二回目が明日。また、いろいろ提案がありまして、それについて厳正かつ迅速な対応をしていこうということと、その仕組みの問題にあわせて、私もこの調査検討委員会の冒頭で、技術者、科学者の精神構造と申しますか、今お話しの倫理、最近はモラルハザードなんという残念な語彙がはびこっておりますが、そういう意味でこの分野も残念ながらそういうものに浸食されているのかなという思いが、いても立ってもいられない思いは全く一緒でございまして、そういう面からも、技術者、製作に直接当たる高い技術性を要求される人々の同時に良心にも強く訴えるような対応をしていかなければならないと強く感じているところでございます。
#21
○仲道俊哉君 大臣の今の答弁についてはそれなりの評価をいたすわけですが、今回この事件が科学技術庁として見抜けなかったということで、新聞報道なんかによりますと、内部告発であるというようなことも新聞報道になされておりましたが、そういう内部告発が出るまで科学技術庁としては、長いそういうシステムではありますけれども、その中においてどうして見抜けなかったのか、どうなんですか。
#22
○政府委員(間宮馨君) 全くその点につきましては我々も問題を感じておりまして、原子力分野と申しますのはほかのどの分野よりもそういう安全面についてはしっかりしていなければいけないということでは、ふだんからの緊張感であるとか、大臣おっしゃったようなモラルであるとか非常に高めておかなければいけないと思っておりますが、他面で、システムとしてもどのように整備していくべきかにつきましては、今度の調査検討委員会でしっかり御議論いただいて、我々もその結果を踏まえて対応してまいりたいと思っております。
#23
○仲道俊哉君 本当にさっきの答弁と同じような答弁で、はっきり見抜けなかったら見抜けなかったとここで我々委員の前で謝りなさいよ、実際にこういうことだったから悪かったんだと。今までのすべての問題について、何かごまかそうとする、何か詭弁で逃げようとする、そういう態度だからすべてこの問題は今まで私は解決ができなかったんだと。もう時間があと三十秒ぐらいですか……
#24
○委員長(南野知惠子君) もう過ぎました。終わりでございます。
#25
○仲道俊哉君 そうですが、それはどうも済みません。
#26
○石田美栄君 民主党・新緑風会の石田美栄でございます。
 多分、まだ調査検討委員会で調査中というふうにおっしゃるのでしょうが、先ほどの長官のお話を聞いただけでは、どうも今までの段階でも納得がいかない。まだ調査段階でのこの委員会ですから、一連の報道記事をずっと見てでの理解でありますけれども、私がそれをまとめてみましたのでは、使用済み核燃料やプルトニウム混合燃料、いわゆるMOXの輸送容器の放射線遮へい材、これは三種類の原料をまぜてつくられた複合材というふうに出ていますが、その試験データの改ざん、いわゆる書きかえ、あるいは架空数値記入、だから分析結果がまだ出ていないときにもう既に数値を書き込んだというふうなこと、そしてテスト容器、輸送容器の検査結果を改ざんしたこと等、それから実際の使用済み核燃料に使われる、あるいはもう既に使われた容器、報道だと四十四中三十八が改ざん、先ほどの御報告ですと三十一中二十九というふうなこと、それでMOXの燃料用の容器については十五項目のうち八項目に改ざん、こういうことが一連の記事で見たことなんです。
 試験容器と実際の容器の改ざんと数値の架空の書き込み、こういった事実関係、今の段階でわかっていることをもう少しはっきり説明いただけないでしょうか。
#27
○政府委員(間宮馨君) まず、いわゆる試験段階の容器、モックアップと言っておりますが、いわば模型でございますけれども、その段階で、通常でございますれば、この遮へい体材料というのは最初はいわば液状ということで、まぜ合わせれば固体になるというちょうどセメントのようなものでございまして、それを同心円状の幅の狭いところに注入して、円を囲んだような形で中からの中性子を遮へいするわけでございますが、その注入がうまくいくかどうかというようなことは製造の前の段階で確認を普通いたします。大きい目的はそうであると我々は理解しておりますが、それに用いられた遮へい体材料について、まずデータに必ずしも正しいデータが使われていないのではないか、こういう話がございまして、そこが発端でございます。
 それからあと、今度は実器についてもそういう疑いがあるということになりまして、我々としては、実器に至っては我々の審査対象でございますので、本格的な調査に乗り出したということでございます。
 どういうことが今度明らかになったかということでございますが、非常に詳細になってまいりましてなかなか口頭では難しいところがございますので、恐縮ですが、別途そこは御説明させていただければと思います。
#28
○石田美栄君 私なんか理解して想像しているのは、原電工事の試作品の製造にそのまま使用したから全部が変な材料になっていて、だからそれが改ざんということになったのかなというふうに想像して見ているんですが、細かいことはまた後ほど資料をいただいて理解することといたします。
 この問題については幾つかの会社が関連していて、私も表にして理解したんですけれども、まず日本原子力発電が出資している日本原燃という会社、この業務内容を見ると、ウランの濃縮だとか、原子力発電所から生じる使用済み核燃料の再処理とか、廃棄物の一時保管とかずっと並べてあるんですけれども、使用済み燃料の輸送ということもきちっと入っていますから、この日本原燃と原燃輸送とは親子会社なのかなと思うんですが。
 さらに、このたびの改ざん事件は、これも新聞記事からですが、原子力発電の出資会社である原燃輸送が発注して、輸送容器のデータ改ざんを原電工事の課長、この人は日本原子力発電から出向いている人、が検査を請け負った日本油脂に指示して、要求してやらせたというふうに理解しておりますが、この事実関係の確認と、これら四つあるいは五つあることになりますかの会社の関係、出資の関係とかあるいは人事の関係、さらには仕事の発注、契約の実態がどうなっているのか、わかりやすく説明いただけないでしょうか。
#29
○政府委員(間宮馨君) 幾つか質問がございましたが、会社の関係で申し上げますと、発注元の原燃輸送と申しますのは、電力十社が七〇%、商社五社が一〇%、運輸五社が一〇%という株主構成になってございます。それと原電工事、これは遮へい材の部分を受け持ったところでございますが、ここにつきましては、日本原子力発電株式会社というところが一〇〇%の株主でございます。
 それと、だれがどうしたかというあたりでございますが、これまでの調査によりますと、原電工事では、担当課長が設計基準に合致する値に書きかえることを指示した事実が判明してございます。
#30
○石田美栄君 今の日本原子力発電一〇〇%出資の原電工事、この関係が重要なわけです。仕事の発注等は多少わかりますが、細かくは別として、人事関係が多少わかりましたらお教えください。
#31
○政府委員(間宮馨君) 原電工事の社長につきましては、日本原子力発電の出身であるということは聞いております。詳細については余り承知しておりません。
#32
○石田美栄君 後でまた少し感じていることを申し上げますが、輸送容器、先ほども質問にありましたけれども、設計承認を科技庁から受けて製造されているのであり、この改ざんデータをもとにした容器承認をしていたということでありますけれども、こういったチェック体制、いろいろ複雑な構造でとおっしゃいましたけれども、でも結局は、原子力に対する国民の不安を大変かき立てた結果になります。
 こういうことについて、長官の御感想を伺いたいと思います。
#33
○国務大臣(竹山裕君) もとより原子力行政に安全が第一前提であるということは、私も実は科学技術庁の責任者の指示を小渕総理からいただいたときに、一番のかなめとしてしかと伺ってこれに臨んだわけでございます。そしてまた、十月一日から旧動燃からかわって新しいサイクル機構への再出発という中での関係者の緊張感の中でスタートをいたしました。
 今回のこうした事態に至っては、先ほど冒頭の発言でも申し上げたように、国民の皆さん方の信頼を得るため、早々の第三者による検討委員会、これは専門分野が大きく解明の要素になっているわけでございますので、その点を引き続き究明していくと同時に、今回の事態についての認識を、科学技術庁挙げての引き続く緊張の持続と、なお一層の公開というかオープンな、何かその陰にあるのではないかというようなことが一番問題になるわけでございまして、そういうものの払拭に努力を続けていきたい、こんな思いでございます。
#34
○石田美栄君 先ほどからの議論の中でも、どうして見抜けなかったのかとか、責任はどこにあったのかというふうなところで、そこに働く者のモラルとかそういうことが話題になっていますけれども、私は一連のことは組織的な問題だというふうに思っているんです。
 その点について、輸送容器の規格が規制どおりかどうかというふうなことは、今の科技庁の検査のところでは真偽のほどを確かめるすべがないというふうなことなのでしばうけれども、改ざん要求をした課長を出しているのは原子力発電という会社ですが、先ほど原電工事は原子力発電からの一〇〇%出資で、社長は原子力発電から出ているということをおっしゃったんですけれども、ここでもう一つお聞きしたいのは、この原子力発電という会社の役員の中に、科技庁からのいわゆる天下りはいるんでしょうか。
#35
○政府委員(興直孝君) お答え申し上げます。
 科学技術庁の方から日本原子力発電株式会社に対しまして、OBが就職していることはございません。
#36
○石田美栄君 そうですが。いるのだったら何人くらいいるのかお聞きしたがったんですが、そういう関係はないということがわかりました。
 思い返しますと、平成七年十二月の「もんじゅ」ナトリウム漏えい事故、このとき私もいろんな形でかかわり、関心を持って調査等にも参加し、代表質問もさせていただいたりいたしました。続いて、平成九年のあの東海事業所アスファルト固化処理施設での火災爆発事故、そして昨年九月に発覚した原発十八基に上る溶接データの改ざん、こうした動燃の、今は新しい機構になりましたが一連の虚偽報告など、また今回の事故はあたかも青森県六ケ所村への第一回の試験搬入のすぐ後ということであり、しかもそれに使われたものもデータが改ざんされていたというふうに言われております。
 この一連のことは、特に今国民が環境との関係等々、健康とのこと、安全ということに関心が高い中で、原子力への国民の不信感、不安を本当に増幅したことになりますが、原子力を扱っている組織全般について、やっぱりこれは特殊な世界で、私たち一般には詳しい専門的なことはわからないという、そういうなれ合いの世界なのかなと。ですから、今回のことも、そういうしみついた体質があるのではないか、こうしたデータ改ざんは氷山の一角じゃないのか、今回のことも内部告発がなければ結局何も私たちにはわからなかったんではないかというふうなことを国民一般は感じていると思うんです。
 今回の材質については、規格からはいろいろ疑問がありますが、放射能漏れということについては問題はなかったというふうなことも出ておりますけれども、やっぱりそういった国民の安全、安心、そして原子力、特に発電、電力との関係で非常に残念なことでありますが、この一連のことについて長官の御所見をお伺いいたします。
#37
○国務大臣(竹山裕君) 石田委員のお話を重々重く受けとめて伺っておりました。確かにこの原子力関連のことどもは、説明を受けても説明する側と受ける側の理解の度合いに必ずしもぴったりいかない場合が数多くあるということを、私もまだ二カ月余の体験でございますがしております。
 そこで私は、科学技術関係に、特に原子力に携わる人たちには、君たちが十分理解していることが、国民の皆さん方には全く同次元では理解できないと、そこであきらめたのではあなた方の技術者としての責任は全うしていないんだということをくどく申し上げております。じゃ、その対応はどうすればいいかということで、それぞれの国民の皆さん方の御理解がいくように、一〇〇%は無理ならば、それをどうして理解してもらえるかということに全精力を傾けてやるべきなのがあなた方技術者の責任ではないかということをしつこく申しております。
 また、国民の皆さん方の御理解も、甘えた表現になるかもしれませんが、こうした事象によって、冒頭もありましたエネルギー資源の恵まれない日本国にとって、そうした中に何とかして原子力エネルギーへの理解をつなぎとめていきたいという、心情が関係者に吐露できなくてその受け入れば難しいと、こういったことにつながっていくことと思っておりますので、引き続きこれらの事々に全精力を傾注していきたいと、そんな思いでございます。
#38
○石田美栄君 最後に、こういう一連の事故のときでもありますし、民主党の方で今特に力を入れて法制化に鋭意努力している、また地方自治体からの要請も強い、ない方がいいんですけれども、もし事故があった場合の原子力防災に関する特別措置法といった法整備について、長官、どのように受けとめられておられますでしょうか。
#39
○国務大臣(竹山裕君) 現在、原子力安全委員会におきまして、原子力防災の実効性を向上させるために、地方自治体の意見をも伺い、重要事項について引き続き十分な検討に取り組んでいきたいと思っております。
#40
○石田美栄君 終わります。
#41
○委員長(南野知惠子君) 午前の質疑はこの程度にとどめ、午後二時まで休憩いたします。
   午前十一時四十六分休憩
     ―――――・―――――
   午後二時開会
#42
○委員長(南野知惠子君) ただいまから文教・科学委員会を再開いたします。
 休憩前に引き続き、教育、文化、学術及び科学技術に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
#43
○松あきら君 公明の松あきらでございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 午前中からいろいろ質疑を伺っておりまして、本当にもう何をかいわんやという、腹が立つ思いでいっぱいでございます。これが今回は原燃の問題でございましたけれども、この間は動燃だった。中身は違っても根本的なところは全然変わらないんだなという思いでございます。
 そこで、時間もありませんので質問に移らせていただきたいと思います。
 一基五億円のこれが、試験データの改ざんがあったという方なんですけれども、二十九基。これはもちろんもう、幾ら一基五億円だとしても二度と使わないんでしょうね。まずお答えください。
#44
○政府委員(間宮馨君) お答え申し上げます。
 今現在、輸送容器につきましては、調査が完了するまではこちらでいわゆる輸送物の確認をしないということにしておりますので、運べない状態にございます。
 今後どうするかということでございますが、いずれにしましても、今回の事態につきましては、実態の調査、こういうものに対してどういうふうに処すべきかというあたりにつきまして、今回設けました調査検討委員会で十分な御議論をいただきまして、その結果を踏まえつつ厳正な対応を図りたいと考えております。
#45
○松あきら君 この新聞に、「東京新聞が入手した手書きの分析数値には「データがあまり好ましいものでありませんが、ご検討ください」と注意書きがあった。」という、こういうことが書いてあるわけでございますけれども、原電工事は「改ざんがあったことは申し訳ない。しかし、中性子の遮へいは、水素が大きな役割を果たしており、ホウ素の濃度にばらつきがあっても全体の安全性には影響はない」、こういうふうにおっしゃっているわけですね。つまりこれは、はかってみたけれどもそういった安全性に問題はないから大丈夫だということをおっしゃっているわけですけれども、じゃ一体この基準というのはどこが決めたんですか。
#46
○政府委員(間宮馨君) お答え申し上げます。
 午前中も申し上げましたが、使用済み燃料を輸送する場合におきましては三段階の審査を経て今やっておりますが、この最初の設計の段階でございますけれども、この際に、事業者は中性子遮へい材についての基準をみずから設定いたしまして、それに基づいて設計を行って、これを国が審査するという形をとってございます。
 その第二段階の輸送容器の製作の段階におきましては、使用された材料が業者の設定した基準に適合しているということを確認して容器の承認を行っている、こういう構造になってございます。
 したがいまして、お答えは、設定は事業者でございます。
#47
○松あきら君 事業者が決めたこの数値で安全だということが、科技庁としてこれは絶対安全だというふうには言えるわけですね。
#48
○政府委員(間宮馨君) 審査は、科学技術庁の職員のみでなく、いわゆる技術顧問という非常に専門家の何人かの方に御相談しながら進めますので、その方々も、出されてきたいろんなデータあるいは計算式、そういうものを全部チェックいたします。したがいまして、向こうが設定した基準で大丈夫であるということを確認しない限りは承認はいたしません。
#49
○松あきら君 では、このでき上がった容器を見て、どのように数値がきちんと合っているか合っていないか承認、承知できるわけですか。この容器に対して基準値が合っていると知ることができるわけですか。
#50
○政府委員(間宮馨君) 現在、中性子遮へい材の材料につきましては、書面審査ということで確認をいたしております。すなわち、材料証明書というもので基準値を満たしているかどうかを確認いたしております。
#51
○松あきら君 今まで改ざんがもしかしたらあったかもわからない。絶対なかったと言い切れますか。
#52
○政府委員(間宮馨君) まさに今回わかったことでございますが、改ざんがあった場合、これまでのやり方ですと見破ることは難しいということでございます。
#53
○松あきら君 今回、三十一基中二十九基に改ざんがあった。これは短期間にどうやって調べたんですか。
#54
○政府委員(間宮馨君) 最終の硼素あるいは水素の分析というのは東レリサーチで行われておりまして、ここのデータというのがそろっております。したがいまして、このデータと、そのデータプラス日本油脂が独自にはかる密度のデータを用いて計算をいたしまして、その計算と基準値を比較するという形で物事が行われておりまして、ベースとなるのは東レリサーチの分析データでございます。
#55
○松あきら君 今回、先ほども御説明いただきましたけれども、電力会社が原燃輸送に頼み、また輸送容器メーカーに設計製造を頼み、原電工事が日本油脂から材料を買ってつくる、そして東レリサーチに硼素と水素の化学分析の一部をしてもらうという、こういうややこしい、ややこしいと申しましょうか、縦長の状況になっているわけでございます。
 原電工事という会社、これは特許を持っているわけですね。そして、この特許を持っているからでしょうか、日本ではここが独占している、こういうふうに認識してよろしいんですね。
#56
○政府委員(間宮馨君) そのとおりでございます。
#57
○松あきら君 この業務はほかにどこかできるところがありますか、日本で。
#58
○政府委員(間宮馨君) 承知しておりません。
#59
○松あきら君 承知してないと。わからないということですか、はっきりお答えください。(発言する者あり)
#60
○政府委員(間宮馨君) ちょっと混乱させて申しわけございませんが、今現在、我々よくわからないという状況でございます。
#61
○松あきら君 あのね、本当にこういうこと一つとってもとんでもないと思うわけですね。
 ところで、調べていらっしゃる間に違うことを質問しましょう。
 日本原子力発電、これは科技庁からの天下りはないというふうに午前中たしかお答えになったというふうに思います。では、原電工事、これについては、仮に科技庁直じゃなくても、間に例えばどこか民間とか特殊法人とか経由しても、どなたか天下りをしていらっしゃる方はおりますでしょうか。
#62
○政府委員(興直孝君) お答え申し上げます。
 原電工事にはございません。
#63
○松あきら君 それは経由していても一切ないということですね。そう解釈していいんですか。
#64
○政府委員(興直孝君) お答えいたします。
 おっしゃるとおりでございます。ございません。
#65
○松あきら君 今まだお話なさっている途中だというふうに思いますけれども、こちらの馳先生もおっしゃっていましたけれども、私まさしく思うことは、とにかく一社しか特許がないからここに頼まなきゃいけないんだと。競争があれば、お互いにこういうことがないように競争もするのに。
 じゃ、今回この会社がこういう改ざんをしてしまったと。そうしましたら、次は一体どうするのか。だけれども、ここしかないのなら、今後もここにずっと頼み続けるわけですか、どうですか。
#66
○政府委員(間宮馨君) いわゆる厳密な意味で日本にほかのそういう技術を持ったところが絶対にないかと言われると、先ほど申し上げましたようにわからないと申し上げるしかないのですが、国際的に見ますと当然海外にはあるわけでございまして、海外の事業者を使えば可能でございます。
#67
○松あきら君 では、こういうことを起こしたならば、何かこれについての罰則というのはあるんでしょうか。
#68
○政府委員(間宮馨君) 法律上はございません。
#69
○松あきら君 私はとんでもないというふうに思います。事が原子力でございます。ほかのものとはわけが違うわけでございます。先ほど仲道先生もおっしゃっておりましたけれども、重大な過失ですね。数値がちょっと、一〇%ですか、云々で改ざんさせてしまったけれども、実際はそんなに問題ないから大丈夫ですよと、こういうようないいかげんな、なあなあなことでは絶対に私は国民の信頼は得られないと思います。
 科技庁は、少なくとも国民の理解を得るためにそこに安心と信頼というものがなければ、それこそ最終処分地も決まっていないような状況で、うちの県は預かるの嫌ですよと、預かったところだって、もう出してくださいなんということだって言われかねないわけでございます。
 私、たくさん申し上げたいことがあるんですけれども、ほかにもやりたいことがあるので、とにかくしっかりともっと徹底してほしい。そして、罰則もないということでございますけれども、官がとか民がとかと言っていないで、官民一緒になって徹底的に情報公開をして、本当に国民が納得いく状況に早くしていただきたいという要望を私は申し上げます。
 次に、文部省の方に移りたいと思います。
 それでは、サッカーくじについてお尋ねをいたします。
 私ども、二十七回ですか、さきの国会でかなり文教・科学委員会をたくさんやらせていただきました。それで、サッカーくじについてもかなりの審議をさせていただきました。二〇〇〇年に発売を予定しているこのサッカーくじ、これはもちろん私どもは終始反対でございましたけれども、保健体育審議会でのくじの実施を定める基本方針が合意されたという記事があります。そして、その投票方法の二に、そこが問題なんですけれども、こういうのが出てまいりました。
 私どものこの委員会で私が発議者の方に、とにかく今、日本ではいじめ等がいろいろ起こって、そういうことの一つのきっかけにもなると。そして、一枚幾らで売るのか云々というかなりやりとりをしまして、二枚分以上を一枚で代表する券を発売することができるということだけれども、こういうのを単純に考えると、五千円券とかあるいは一万円券、三万円券だってつくることができるのじゃないですかというふうに申し上げたら、それは非常に悪意に満ちた考え方であると、私どもは、先ほどから申し上げたように、千円ぐらいが妥当な金額だというふうに思っておりますというふうにおっしゃっているんです。
 ところが、何と、一枚で投票できる上限を五百口とする、こういうふうになっているんです。一枚百円で五百口といったら幾らですか。答えてください。
#70
○政府委員(遠藤昭雄君) 一口百円でございますので、それを同じ投票券で買いますと、五百口ですから五万円になります、最大買った場合に。
#71
○松あきら君 私どもは委員会要らないと思いますよ、はっきり言って。これだけ審議をして、附帯決議までつけて、何ですか、五千円や一万円や三万円とんでもないと、そんな悪意に満ちた考え方するななんてことまでおっしゃって、御存じのように、ここできちんとしたことをつくってもう一回衆議院に投げ返したわけでございます。それが幾ら議員立法で、そして文部省にそれが来て、保体審でどんな審議をしたのか何だか知りませんけれども、とにかく法律にして出そうというときに、私たちが知らない間に五百口、五万円なんて、大臣どう思いますか。
#72
○政府委員(遠藤昭雄君) ちょっと補足いたしますと、今先生おっしゃられました点は、保健体育審議会の下にスポーツ振興投票特別委員会というのを設けまして審議をしていただいた結果でございまして、射幸性をあおらない、あるいは購入者の利便性の両面から考えまして、宝くじのナンバーズなども一口二百円ですが五百口まで買えると。そういったことを参考にした結果、五百口までというふうに特別委員会ではまとめておられるわけでございます。
#73
○松あきら君 私、ぜひこれは有馬大臣にお伺いしたいんですね。
 町村大臣は、何かゆゆしきことが起こったら私がやめさせますよと、とにかく皆さんが納得いく形でやりたい、こういうふうにおっしゃったんです。ぜひ大臣の御意見、御感想を伺いたいと思います。
#74
○国務大臣(有馬朗人君) 具体的にこれを実行する前にさまざままだ工夫をしていかなきゃならないことがあると思いますし、まず金融機関をどういうふうにするかというあたりのことに関しては、まだこれから検討を進めることになると思います。
 したがいまして、販売の仕方であるとか今の問題とかということは、今後さらに検討を重ねた上で実行に移るよう努力をさせていただきたいと思っております。
#75
○松あきら君 それでは私は申し上げますけれども、しっかりとこの部分は改正して、もう一回出し直していただきたいというふうに思います。
 やはり五百口でもいいのかと。いいのであれば、いいと思う方は賛成したらいいんですし、それじゃとんでもないと思えば反対すればいい。私は、もう一度ここの部分について出し直していただきたい、こういうふうに思います。これはやっていただけますか。
#76
○政府委員(遠藤昭雄君) 先ほど申し上げましたように、これは特別委員会でこういう形の結果を出した、そしてきょうの午前中の総会で基本的に了承されたということでございますので、基本的には私どもこの報告というものを尊重しながら進めていきたいというふうに考えております。
#77
○松あきら君 冗談じゃありませんよ。そんな答えで、これは与野党ともに納得しないと思います。発議者の方だって知らないとおっしゃっているんじゃないですか。だったら国会要らないじゃないですか、私ども国会議員要らないじゃないですか、はっきり言って。幾ら何でもそんなばかなことはないと私は思いますよ。冗談じゃないと思います。
 これは私、しっかりとしたお答えをぜひいただきたいと思いますけれども、いかがですか。
#78
○政府委員(遠藤昭雄君) 発案者の方々に対しましては、私どもこれを特別委員会がある程度議論がまとまった時点で スポーツ議員連盟にプロジェクトチームが設けられまして、そちらの方にお話を既にさせていただいておりまして、基本的には先ほどの答弁と同じになりますが、総会の考えというものを尊重していきたいなと考えております。
#79
○松あきら君 発議者の方にお話ししたと今おっしゃったんですか。
 ちょっと私、余り小さい声で聞こえなかったんですけれども、もし発議者の方に、こういうことになりましたけれどもいいですかと言って、それは困ると言われたらどうするんですか。
#80
○政府委員(遠藤昭雄君) その場合には、その御意見を、発議者の方々はこうでしたということを特別委員会にお諮りして、特別委員会で御審議をいただくということになると考えております。
#81
○松あきら君 それじゃ、もう一回発議者の方ときちんとお話をしなきゃいけないということですね。そうしますと、また発議者の方と私どもとこの委員会でやらせていただかなきゃいけないということで、そういう解釈でよろしゅうございますか。
#82
○政府委員(遠藤昭雄君) 先ほど申し上げましたように、最終的な審議のまとめの前に、ほぼまとまった段階で発議者の方々にこの考え方をお示しいたしまして了解を得ていただいております。
#83
○松あきら君 了解いただいていないとおっしゃっていますよ。知らないとおっしゃっていますよ。いかがですか。
#84
○政府委員(遠藤昭雄君) 私どもとしては、スポーツ議員連盟のメンバーの方々に、私の方でセットしたわけじゃありませんで、スポーツ議員連盟の方でつくられたプロジェクトチームに呼ばれまして、そこで御報告を申し上げて了解を得たということでございます。
#85
○松あきら君 スポーツ議連の何とおっしゃいましたか。スポーツ議連と関係ないでしょう、この委員会と。何か関係あるんですか。
#86
○政府委員(遠藤昭雄君) その中には発議者がメンバーに入っておると考えております。
#87
○松あきら君 ちょっとこれストップさせていただきたいですね。はっきりしたい。
#88
○委員長(南野知惠子君) 時間が来ました。
#89
○国務大臣(有馬朗人君) これは慎重にやるべきことでございますので、実際どういうふうに今後運用していくかということがこれからいろいろ決まっていくと思います。その段階において、重要なことに関してはこの委員会にちゃんと御報告いたし、御意見を賜りたいと考えております。
#90
○松あきら君 じゃ私も最後にしたいと思いますけれども、それでは、今の有馬大臣のお言葉を伺って、もう一度ここできちんとした議論をしてよろしいというふうに解釈してよろしいんですね。
#91
○委員長(南野知惠子君) そのことについては、後ほどまた理事懇でも開きながら検討させていただきたいと思います。
#92
○松あきら君 もう時間ですので終わります。
#93
○林紀子君 日本共産党の林紀子でございます。
 私は、使用済み核燃料容器のデータ改ざんにつきまして質問したいと思います。
 今までの報告ですと、これは構内用とか海上運搬用全部含めますと四十四基のうち三十八基、八〇%を超える容器のデータについて改ざんとか捏造が行われていた、こういう異常な事態が明らかになりました。
 九五年には動燃の「もんじゅ」ビデオの改ざん、昨年三月には動燃再処理施設の爆発事故でのうその報告、昨年の九月には日立の原発の配管溶接検査データの捏造、そしてそれに続く今回の事件ということになるわけです。
 こういう事件を見ておりますと、安全と信頼が最も求められる原子力事業の分野で、うそがまかり通っているのは一部だけなのか、多くのところで日常的に行われているのではないか、国民にこういう大きな不安が広がるのは当然だと思います。今回の事件で本当にここが深刻なところだと思うわけです。
 今回は、内部告発があって、マスコミから問い合わせがされたことによって発覚したということを聞いておりますけれども、科学技術庁としては今までの書類審査が中心の現状のやり方ではうそを見つけることができない、これは先ほど来同僚委員の質問に間宮局長からお答えがありましたけれども、それじゃ、こんなことでは一体何のための審査か、こういうことになるんじゃないかと思うわけです。
 ですから、科学技術庁として再発防止のためにどういう体制をとるのか。書類審査にとどまるのではなくて、例えば抜き打ちの立入検査などということも含めた新たな対策をとっていかなければ信頼回復されないんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。
#94
○政府委員(間宮馨君) おっしゃるとおりでございまして、今回こういう一種の偽造と申しましょうか、見抜けなかったということが明らかになったわけでございますので、このままではいけないと考えております。
 ただ、今後のやり方につきまして、もちろん今先生おっしゃったようなことも一つでございますし、ほかにもいろいろあろうかと思います。これらについてまさに今回の調査検討委員会で十分御審議をいただきまして、もちろん、法的にできる限界あるいは法律を変えなきゃいけないものもございますけれども、いわゆる法的な話あるいはコストの話もろもろあると思いますので、最も有効で最も実現しやすいものをぜひこの審議の過程で見出したいと思っておりますので、そういうことですぐにはお答えできませんが、我々も努力をしたいと思っております。
#95
○林紀子君 今のお話を伺いまして、やはり前向きにきちんとこういうことが、二度とという言葉は使えないわけですね、もう何度目でしょうか、絶対起こらないようにということで検討すると、それを本当に国民は見守っていると思うわけですので、ぜひそれはきちんと対応していただきたいというふうに思うわけです。
 そして、今、松委員の方から容器の問題、お話がありましたね。私はきのう原電工事に伺いました。そうしたら、大変取り込んでいるということできちんとしたお答えがいただけなかったわけで、それも本当にひどい話だと思うんですけれども、けさ、原電工事の総務部にもう一度電話をいたしまして確認いたしましたら、国内では、先ほどの注入をするというあれは特許で、原電しかない、得ていないということを確認いたしました。先ほど何人か大分もめていたようですけれども、それはそんなに難しいことじゃないと思うんですけれども、そういう答えが原電の方から返ってきているわけなんです。そういう実情というのは簡単につかめる話なのにどうしてもめているのかなということも不思議に思うわけなんですが、その容器の承認ということですね。
 私、科学技術庁からいただきました資料によって見せていただきましたら、輸送する事業所が申請を行って、それに伴って設計承認、容器の承認、これを科学技術庁の方から受けて、そして最後に、運搬するときに運搬物の確認をする、使用済みの核燃料が輸送されるときにはこういう流れになるというお話を聞いたわけですけれども、そうしますと今回の場合、この容器というのが、こういう設計で行いますということを出されて、そしてそれに沿ってきちんとつくられているかどうかということが容器承認ということになるんだと思うんですけれども、それが設計どおり製作されていない、データに捏造があったということになるわけですから、当然この容器の承認というのは見直さなければいけないということだと思うわけです。
 そうしますと、うそのデータによってつくられた容器というのは、マスコミなどでもこれは当面使わないというふうに報道されておりますけれども、当面だけでは許されないんじゃないかと思うわけです。これだけ信頼が失われているわけですから今後も使うべきではないというふうに思うわけです。科学技術庁として厳しい態度で臨んでいただきたいと思いますが、これはいかがですか。
#96
○政府委員(間宮馨君) お答え申し上げます。
 いずれにいたしましても、容器承認につきまして、承認を取り消せばいいと普通考えるわけですが、今の法律上、取り消すというのは明言してございません。したがって我々は、そのかわりと言ってはおかしいんですが、運搬物の確認をしないという措置をとっているわけです。つまり運べないという状況にあるわけでございます。
 あとは、この容器について未来永劫使わない方がいいではないか、こういう議論もあろうかと思いますが、そこら辺につきましては、まさに第三者の委員会で公正な御議論を得まして、我々としては国民の皆さんの不安が起こることがないように厳正に対応していきたいということでございます。
#97
○林紀子君 そういう認識だと、やっぱり科学技術庁は本当にこれを重大だと考えているのかどうかということになるんじゃないかと思うんですね。
 確かに、検討委員会というのが今始まったばかりなんですけれども、そこでいろいろ技術的なこと、専門的なことを検討なさるわけでしょうけれども、どう検討しようと、このデータが捏造されて、うそのものが容器の承認というところに使われていたということは、どうひっくり返して見ようと、表から見ようと裏から見ようと絶対消せない話だと思うわけですね。ここにこそ重大な問題があると思うわけです。ですから、これは今後使うかもしれないし使わないかもしれないというのでは、やはり科学技術庁としてのスタンスというんですか、責任というんですか、それが問われるんじゃないでしょうか。
 もう一度、使うべきではないと思いますが、いかがでしょうか。
#98
○政府委員(間宮馨君) もう一度申し上げますが、今回の事態を非常に我々重要視しております。重く受けとめております。
 したがって、通常であれば科学技術庁が、先ほども申しましたように技術顧問といわば協議をしながら審査を進めていくというプロセスでございますが、本件につきましてはそれではいけないということで、公平な目で議論していただける第三者の専門家から成る委員会をつくりまして、それを公開の場で、皆さんの見ている前で議論をしていただくということでございますので、皆さんの目が光っておりますので、その中でいわゆる先生方がどういう結論を出されるか、我々としてはそれを踏まえて厳正に対処すると申し上げているわけでございます。
#99
○林紀子君 それでは、うそをついた、にせのデータをつくったり改ざんをしたということについてはどういうふうに対処していくわけですか。
#100
○政府委員(間宮馨君) 二つあろうかと思います。既に起きたということは事実でございますので、今現在ある容器についてどうするかということは、先ほど申し上げましたように、今度できました調査検討委員会で厳密な御議論をいただきたいと思っております。
 それで、こういうことが二度と起きないようにという再発防止の側面につきましては、これも先ほど申し上げたかもしれませんが、いろんなやり方があろうかと思います。そのやり方について、一番いいやり方、これもぜひ十分御議論いただいて結論を出していただければ、我々はそれを採用したいと思っております。
#101
○林紀子君 時間の関係がありますので、大変不十分なお答えだと思いますけれども、最後に長官にお伺いしたいと思うんです。
 この程度なら基準を下回っても大丈夫だろうという考え方が高じていくと重大な事態を招きかねない、こういう識者の発言も私は新聞などで拝見をしているわけですけれども、まさにそのとおりじゃないかと思うわけですね。原子力政策の根幹は安全にある、安全には万全の対策が求められる、これはもう何度も何度も指摘されてきたことだと思うわけです。
 今回の事態で、改ざんの理由として納期に間に合わない、こういうことが先ほど御質問の中にありましたけれども、納期に間に合わないからデータを改ざんするんじゃなくて、納期を延ばしてきちんとしたデータで行うというのが、これはもう本当に安全を考えたら当然の話だと思うわけですね。
 今回のデータ改ざん事件に当たって、監督する立場の科学技術庁までが、当初は試作品だったことを理由に問題なしということまで言っていた。こういう姿勢に本当に国民は不安を感じるんじゃないかと思います。
 動燃の反省をする形で「科学技術庁の自己改革について」というのを発表されて、私もそれを読ませていただきましたけれども、これを本当に生かすことが今求められているんじゃないかと思いますが、長官のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
#102
○国務大臣(竹山裕君) ただいま林委員から御指摘のありました点、一つ一つ科学技術庁の責任者として胸に深く強くぶつかってくるものでございます。
 お話のとおり、今回の問題、一般国民の安心、安全を目がけるという科学者の良心に訴えて、どうしてそのようなことができるのかというのが基本的なといいますか純粋な素朴な皆さん方の感触であるということは、私自身もそのとおりでございます。したがって、今回のこの輸送容器の問題のみならず、我が国の原子力行政に意を配り過ぎて過ぎるものはないという自覚は十分持っております。
 科学技術の分野、なかんずく原子力行政というのは、お隣の有馬文部大臣は御専門でございますが、一般の国民あるいは関係地元の住民の皆さんにお伝えするに、もっともっと十分な技法を工夫し、開発して、それの努力もあわせて、全体の仕組みの問題もさることながら、そういう面で今後とも引き続き努力をしていくとともに、今回の問題につきましては徹底的に、迅速に今回の調査検討委員会で仕事を進めていきたい、こんな決意でございます。
#103
○林紀子君 ありがとうございました。
#104
○畑野君枝君 日本共産党の畑野君枝でございます。
 スポーツ振興くじ、いわゆるサッカーくじについて質問いたします。
 文部大臣の諮問機関である保健体育審議会特別委員会が十二日、スポーツ振興投票制度、いわゆるサッカーくじ実施の基本方針をまとめました。この審議のまとめは本日十五日の審議会総会で正式に決定するとされておりますが、これをめぐって大きな問題が起こっております。
 まず、くじの発売の場所について伺います。
 審議のまとめでは、「便利で、日常生活・地域社会で親しまれている場所で、全国的に相当数となる、などを考慮する」とあります。
 特別委員会の審議の中で具体的にどのようなところが挙げられたのですか、伺います。
#105
○政府委員(遠藤昭雄君) 特別委員会でこの販売場所について議論いたしましたときには、さまざまな場所というものが、例えばコンビニエンスストアとかあるいはガソリンスタンドとか、そういったいろいろな業種を委員の皆さんが念頭に置かれながら御議論がされました。
#106
○畑野君枝君 コンビニということが出たわけですね。
#107
○政府委員(遠藤昭雄君) 具体の名前としては、コンビニエンスストアでは子供たちの出入りが多いというふうな御議論もございました。
#108
○畑野君枝君 審議のまとめではそのことに触れて、「青少年が多数出入りするような発売場所」とか「十九歳未満の者が販売に多く関わる発売場所」、こういうことで表現がございます。
 コンビニをくじの発売場所として想定している、そういうことですね。
#109
○政府委員(遠藤昭雄君) 具体的な販売場所をここで決定しているわけではございませんで、今先生言われましたように、可能性を否定していないということでございます。
#110
○畑野君枝君 コンビニもその中にあるということです。これは、先ほどからもありますけれども、まさに国会審議をないがしろにするものじゃありませんか。
 衆議院の文教委員会の附帯決議には、「販売方法等について青少年が入手し難い方策を講じるなど適切な配慮をする」とあります。これに反するものではありませんか。
#111
○政府委員(遠藤昭雄君) その点につきましては、特別委員会でも、私どももお示しをするときに、国会でもその点については随分御議論がございましたので十分慎重に審議をしてくださいというふうに申し上げまして、三回にわたりましてこの点について御議論がございました。
 したがいまして、国会での御議論も踏まえてこの特別委員会で審議をしたということでございます。
#112
○畑野君枝君 これが実際に進められれば、コンビニで販売するとなれば、ここでは、販売員に対する講習、いろいろあるというふうに言われていますけれども、ほとんど効果がないんじゃないか。
 伺いますが、必要に応じて年齢を確認するというふうになっておりますが、必ず確認するというものではないわけですね。
#113
○政府委員(遠藤昭雄君) 一般的にいろんな場所で多分売られることになるんだろうと。それは受託機関がどういう販売網をつくるかによって具体的には決まってくるわけですが、一般の場所でも、この子は十九歳未満ではないかなというふうに思った場合には、必要に応じて証明書を出してもらうというチェックが必要である、さらに、子供たちの出入りが多い例えばコンビニエンスストアのような場合にはその幅をもっと広げてチェックをしていくということ、あるいはそのほかにもいろんな、例えば会員カードみたいなものをつくって、カードをつくるときに年齢をチェックして、それを次回から持ってきてもらうとか、いろんな手だてを講じたらどうかという議論がございました。
#114
○畑野君枝君 高校生がアルバイトしているわけですよ。年長の人にそういうものを一々出しなさいと言えるんですか。結局歯どめにならないじゃありませんか。
 参議院でも論議されたということですけれども、私、衆議院の文教委員会の会議録を読ませていただきましたけれども、当時の町村文部大臣は、「昨今の状況で、コンビニというのは非常に未成年者がたくさん出入りする場所でもありますので、こういう場所が本当にいいのかな、率直にそう思っております」と、率直に答弁されております。また、法案提出議員である船田衆議院議員も、「コンビニがふさわしいかどうかということは、私自身もかなり懸念を持っている」と答弁しております。
 有馬大臣は、このコンビニの問題についてどのようにお考えになりますか、伺います。
#115
○国務大臣(有馬朗人君) 先ほどから申し上げておりますように、今後実施の段階でどういうふうにしていくか等々について慎重に考えていかなければならないと思っております。
 コンビニの問題に関しましても、私も大変憂慮をしていることでありまして、例えば時間の制限の問題とか、あるいは十九歳の確認をどうするとか、特に今御指摘の十九歳以下の人が売り子側に入っているというのをどうするのか、この辺に関しては慎重に今後検討させていただき、しかるべき手を打っていきたいと思っております。
#116
○畑野君枝君 ある団体から、夜十時過ぎてから中高生が集まるというんですね。だから、時間的な問題をやっても歯どめにならないというふうに私は思います。
 国会の審議の中では、このようにコンビニは不適切じゃないかという議論が多く出されましたし、多くの国民からも危惧する声が聞かれました。そして、当時の町村文部大臣は、「審議というものが反映をされた基準づくりがまず行われていく、」と答弁されたわけですけれども、そういう点からも、今回の審議のまとめというのは国会審議を反映したものになっていないと言わざるを得ないわけであります。
 消費者団体からは、むしろ文部省というのはコンビニで売るなと自粛を通達する立場じゃないか、こういう御意見もあるわけでございます。青少年の居場所となっているコンビニでサッカーくじを売る、ギャンブルのど真ん中に青少年を投げ込むようなものじゃありませんか。
 くじの中身についてもございました。これも国会の審議の枠を超えてやられようとしている。ギャンブルも中身を強めるというふうになっております。こういう審議が生かされない。この点につきまして、これでは特別委員会の審議のまとめになっていないじゃないか、こう言われても仕方がない。こういう中身に対して、やはり文部省の責任は大きいんじゃないでしょうか。
 今、日本PTA全国協議会が有馬文部大臣に要請文を出されたと伺いました。ごらんになりましたか。
#117
○国務大臣(有馬朗人君) 拝見しました。
#118
○委員長(南野知惠子君) 時間が来ております。
#119
○畑野君枝君 ぜひこの立場でやっていただきたい。
 先ほども重要な問題は委員会にお諮りするというふうに言われましたが、販売場所の問題も当然この委員会で審議するということになりますか。大臣、最後に伺います。
#120
○国務大臣(有馬朗人君) 先ほど総会として審議のまとめを基本的に了承したということでありますが、そこにコメントが一つついておりますので申し上げておきましょう。ただし、青少年健全育成の視点から、特に発売当初は、発売場所、時間についてより慎重な対応をすべきであるとの合意が得られております。このことはまとめには入っておりませんけれども、私は重くこれを受けとめておりますので、このことを申し上げてお答えにいたします。
#121
○日下部禧代子君 まず、使用済み燃料輸送容器のデータ改ざん問題について質問いたします。
 昨年には原発の配管溶接工事に関して虚偽報告がございました。動燃に限らず、原子力を扱っている組織全般に偽りやごまかしについての罪悪感が極めて希薄であると言わざるを得ません。原子力産業界における安全よりも利益優先という企業の論理、そして、先ほど長官もおっしゃいましたが、技術者一人一人の倫理観、そしてさらに、科学技術庁の監督責任ということが今回改めて問われているというふうに思います。
 そこで、科学技術庁の責任というのは、特に今回の事件に関しましてどこにあるというふうに受けとめていらっしゃいましょうか。
#122
○政府委員(間宮馨君) お答えいたします。
 科学技術庁といたしましては、まずこの案件については、非常に深刻で、あってはならない問題であると考えております。
 その中で、先ほどから申し上げております調査検討委員会というのを設けまして、ここで厳密な御議論をいただきたいということでございます。まずこの中で事実の徹底的な究明、容器の安全性に関する議論、それと今後の対応ぶり、特に再発防止策を考えているわけでございますが、そういうものを徹底的に御議論いただいて見出していただきたいと。我々も一緒にその努力をいたすということでございまして、これを貫徹することが科学技術庁の責任であるというふうに考えております。
#123
○日下部禧代子君 あくまで委員会の報告、議論の結果を待ってさまざまな対応をするということでございますね。しかし、それはいつもそういうことになるわけですけれども、科学技術庁自体の責任というものを、やはり委員会は委員会、その報告を待つということもございましょうけれども、責任というのがどこにあるかということをもう少しきちんとしたお言葉であらわしていただきたかったと私は思います。
 そこで、きょう運輸省をお招きしておりますが、今回の事件に関して運輸省においても調査を行ったというふうに聞いております。MOX燃料の輸送について、その容器の承認というのは運輸省に申請する必要があるのでございましょうか。今回の事件と運輸省とのかかわりについてまず御説明をいただきたいと思います。
 そしてまた、容器の本体というのはイギリスのメーカーに請け負わせたということでございますが、その件も含めまして御説明をいただきたいと存じます。
#124
○政府委員(谷野龍一郎君) お答えをいたします。
 船舶による輸送の安全を確保するという観点から、海上輸送に用いられます放射性物質の輸送容器につきましては、船舶安全法という法律に基づきまして運輸省が安全審査を行うこととなっております。一方、陸上輸送に用いられる輸送容器につきましては、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律に基づきまして科学技術庁が安全審査を行うこととなっております。
 こうした法的な規制の基本的な枠組みに沿いまして当省と科学技術庁との役割分担について申し上げますと、予定されます輸送経路に沿いまして、陸上輸送のみ、あるいは陸上輸送と海上輸送にまたがる輸送容器の場合には科学技術庁が、それから海上輸送のみの場合には当省が容器の安全審査を行うこととしております。
 それから、今般の輸送容器につきましては、英国の核燃料公社から関西電力の高浜工場の方に運ぶ予定になっておる容器でございまして、法律の枠組み上、輸送容器の所有者が申請をなすことになっております。
 そして、輸送容器自体につきましては、英国のメーカーでございますプリティッシュ・スティール・エンジニアリングというところで製造をいたしております。したがって、今回問題になりました原電工事株式会社は、このプリティッシュ・スティール・エンジニアリングに対して原材料を供給しているという関係にございます。
#125
○日下部禧代子君 今、その連携ということ、どういう関連があるのかということを簡単に承ったわけでございますが、日本のメーカーだけではなくてイギリスのメーカーというのも関係してくる、そしてまた科学技術庁だけではなく運輸省も関連してくると。こういう非常に複雑であるということは午前中の質疑でも想像ができたのでございますが、やはり国際的な問題にもこれはかかわっている、そしてまた陸と海の輸送に関しても、これは省庁が違うと。
 縦割りといいましょうか、さまざまな問題がここでは浮き彫りにされていると思うんですけれども、科学技術庁との連携を運輸省はこれからどのような形でとっていらっしゃるのか、そしてこれからの今後の対策についてお伺いいたします。
#126
○政府委員(谷野龍一郎君) 先生に基本的な運輸省のスタンスを申し上げなければいけませんが、私ども運輸省は、輸送の安全を担保するという立場でこの問題に関与をいたしております。とりわけ、海上輸送のみで運ばれる場合につきましては、運輸省が船舶の安全確保という観点から独自に規制をいたしているわけでございます。
 ただ、科学技術庁との関係で申し上げますと、少し法律の中身に立ち入らなければいけませんが、分担関係を考えますときに、科学技術庁は先ほど申し上げました通称炉規制法と言われております法律に基づいて、内閣総理大臣が、陸上輸送について、それに供与される輸送容器の安全を確保するとなっておりますが、そうなりますと、例えば陸上輸送と海上輸送にまたがる場合には、法律の枠組みとしては二重規制になるという形になります。したがって、私どもの船舶安全法の方で、内閣総理大臣が承認をした容器につきましては、運輸省の承認を受けそれに合格したものとみなすという規定で二重規制を避けております。
 いずれにいたしましても、私どもの立場としましては、輸送の安全確保という観点から、独自にその安全確保について国民から行政事務を負託されているというふうに認識をいたしておりますので、今回の改ざんに関係いたしまして、その事実を重視いたしまして、我々としてはこれからさらに厳重な姿勢で容器の承認について審査を継続していきたいと考えております。
 さらに、改ざんという問題に対処するために、こうしたことの再発防止を図っていく必要がありますので、検査の方法、審査の方法につきましても考えていきたいと思っております。
#127
○日下部禧代子君 どうもありがとうございました。
 やはり、二重にならないようにというふうなところに何か縦割り行政の落とし穴があるような感じもしないではございません。この際、科学技術庁、運輸省、関係省庁が密に連絡をとりながら対応をしていただきたいと存じます。運輸省、ありがとうございました。
 次に、科学技術庁に伺います。
 今回のデータ改ざんにつきまして科学技術庁の行った立入調査は、これは法律に基づくのではなく任意の調査というふうに理解してよろしいのでございますか。本件のように、実際の申請者ではなくて工事等を受注した施工者に対して、原子炉等規制法に基づいて立入検査を行うことはできないということでよろしいでしょうか。
#128
○政府委員(間宮馨君) お答え申し上げます。
 立入調査についての明文規定はございませんで、今回の場合は任意の調査ということでございます。
#129
○日下部禧代子君 そうすると、申請者ではない受注者が不正を行った場合に、法による罰則はないということですか。そうした場合には、今回のデータ改ざんを行った関係者の責任というのはどのようにとらせるということになるわけでしょうか。
#130
○政府委員(間宮馨君) いわゆる炉規法上の罰則規定はございません。
#131
○日下部禧代子君 二番目の質問は。
#132
○政府委員(間宮馨君) 炉規法については今申し上げたとおりでございまして、ほかのものにつきましては現在検討中でございまして、今すぐお答えはできません。
#133
○日下部禧代子君 今質問したのは、法的に罰則がないというのだったらば、今回のデータ改ざんを行った関係者の責任というのは法的には問えないのだったらば、どういう責任のとらせ方があるのかということを私は聞いたんです。それに対してのお答えは少し見当外れだったというふうに思いますけれども。
#134
○政府委員(間宮馨君) 二つあろうかと思います。我々がやっております審査上の中でどういう責任関係があるのかということ、これは今検討中でございます。もう一つは、これは当然といえば当然ですが、各社内においての処分はあろうかと思っております。
#135
○日下部禧代子君 私は、それを伺いまして、やはり責任問題ということが当然ここは追及されねばならない、責任をとらなければならないということを、その部分が非常にぼやけてしまっているなということを改めて感じたわけです。
 そこで、法に基づくいわゆる立入調査というのができないというのでありましたらば、発注する材料について、その安全性というものを担保するという意味から、契約についてその報告義務を課すということは考えられないのでしょうか。つまり、認可申請の際に参考資料として申請者に、その他の民間業者と交わす契約内容というものを添付させる、そういうふうなことはできないのでしょうか。そういうことによって科学技術庁は契約内容というものを把握できると思うのですが、いかがでございますか。
#136
○政府委員(間宮馨君) 現在の法体系では難しいと思いますが、今後の課題としてはあり得るかと思っております。
#137
○日下部禧代子君 今の現実を知って非常に驚いたわけでございますけれども、契約内容の報告義務もなくて、またさらに法律に基づく立入調査もできないということでありますと、いわゆる原子力機器を扱う民間業者を信頼する、民間業者の誠意にまつことになるというわけですね。
 しかし、今回のような事件が発生いたしますと、立入調査ということも含めまして何らかの法整備が必要になる、残念ながら法によって何らかの形で責任をとってもらうというふうなことも考えねばならないと思いますが、その点いかがでございましょうか。
#138
○政府委員(間宮馨君) いずれにしても安全確保ということが非常に大事であると我々は思っております。したがいまして、今回こういう事態が起きて、今までのシステムについて欠陥があったということでございますので、今後この欠陥をどのような形で補っていくか、それによって国民の皆さんに御安心いただけるかということを真剣に考えていきたいと思っております。したがいまして、今のようなお話も当然検討の中に入ってくると思います。
#139
○日下部禧代子君 今のお答えからいたしますと、責任をとるすべもないということですし、それを責めるすべもないということになる。ただ誠意、信頼関係。ところが、その信頼関係が今や数々の事件によってもう崩れてきてしまっているという事実をもう少し深刻に受けとめていただくべきではないかというふうに思うわけです。
 今回の事件というのは、核燃料サイクルというものを推進してきた日本の原子力政策の安全性と信頼性というものに対して大きな疑問を投げかけるものではないかというふうに私は思います。
 動燃法改正のときに、五月七日に行われました地方公聴会において、東海村の村長村上さんがこのようなことをおっしゃっています。原子力開発事業の推進には国民的合意の形成が前提である。しかし、現実には不信感の方が今までになく高まっておる。国、原子力を推進する人々にはおごりがあるのじゃないか。そのおごりを捨てて国民の視点に立ち、国民の気持ちを理解する、そのような関係者の意識改革こそが必要ではないかというふうに切実なお言葉を語っていらっしゃいます。
 また、村上さんは、安全は原子力の原点である。原子力災害の特殊性にかんがみ、石油化学コンビナートの場合と同様に、原子力防災対策の法整備、特別措置法の制定というものを村上さんは公聴会で非常に強く説いていらっしゃいました。
 我が国の原子力政策における失われた安全性と信頼というものをどのようにこれから回復していこうとなさるのか、具体的な対策を含めまして長官にお言葉をいただきたいと存じます。
#140
○国務大臣(竹山裕君) ただいまの御指摘を重々踏まえまして、今日まで防災基本計画、特に原子力の防災対策については地方の意見、地方自治体の意向を十分に踏まえていこうということ、また、先ほど来申し上げておるとおり、専門的な分野は当然のことながら学識経験者の知恵をかり、そして一方では事業者、それぞれの立場の共通の認識でいかないことには今回のこうした事態がまた繰り返されるという国民の皆さん方の御懸念があるわけでございまして、今日まで種々の対応をしてまいりました。そういう意味では、防災基本計画というものに今後とも一層三者、四者が一体となって検討を進めていかなければならない。
 現下の輸送容器のデータ改ざんということについては、これは別途現在鋭意やっておりますので、この問題も、こうした問題の解明には重要な要素は持っているということで、両々相またなければならない部分もございますが、申し上げたようなことで、それぞれの立場でより一層切瑳琢磨をしていきたい、こんな思いでございます。
#141
○日下部禧代子君 法整備についての御意見を。
#142
○国務大臣(竹山裕君) 法整備につきましても、申し上げましたように、我が国原子力安全委員会と原子力防災対策上の地方自治体の意見も十分に聞きながら、実効の上がるものにして法整備を整えていきたいと思っております。
#143
○日下部禧代子君 この東海村の村長村上さんの切実な言葉というものにぜひとも真剣に耳を傾けて、特別措置法なり法整備というものをきちんとしていただきたい。そして、私が先ほど御質問いたしました今回の改ざん問題につきましてもきちんとした責任をとるということが、これから一つ一つけじめをつけていくことが必要だということをもう一度強調させていただきまして、質問を終わります。
 文部省にお伺いするつもりでございましたが、時間がございませんでした。申しわけございません。
#144
○扇千景君 引き続いて、きょう委員会で各党各会派二十分ずつの同僚議員の質疑を今まで聞いておりましても、科学技術庁、文部省ともにこれだけの時間ではまだまだ疑問点が増すばかりで、あすが国会閉会であることを勘案すれば、委員長におかれましては、休会中も引き続き審議をするということを後日理事会でお諮りいただきたいということを冒頭に申し上げておきたいと思います。
 そして、今、科技庁に対してるるお話がございました。科技庁、この近年、両三年で結構ですけれども、こういう検討委員会等々幾つ設置しましたか。
#145
○政府委員(間宮馨君) ちょっと直ちに正確な数字は申し上げられませんが、動燃の「もんじゅ」の事故でございます。それと東海のアスファルト事故、それらにつきまして検討会という形の場合とタスクフォースといろいろございますが、幾つかつくりました。
#146
○扇千景君 私は、科技庁は我が日本の発展のためにはなくてはならない夢と希望の省庁だと思っています。資源がないのですから人知を使うのは当然だし、また、お隣に座っていらっしゃいます文部大臣の有馬先生等の頭脳もかりながら、我が国の未来のために私たちは科技庁を支援してきたつもりでございます。また、科学技術振興費も、私が知っているだけでも最初六十億から出発したものが、今や我が国の未来を担うにふさわしい科学技術振興予算として、毎年削られた中でもふやしてこられたというのも、夢と希望の日本の将来のためにということでふやしてこられたのだと思います。
 ところが、今ざっと言っただけでも、原子力安全委員会での「もんじゅ」の漏えいのワーキンググループ、原子力安全局によるタスクフォースの設置、あるいは科学技術庁の東海再処理施設のアスフアルト固化処理施設火災爆発事故調査委員会、そして、今回また使用済燃料輸送容器調査検討委員会。私は、この委員会で情けないことばかり審議するのではなくて、日本の将来のために明るくて希望のある審議ができる委員会にぜひ科技庁は努力するべきだと思います。
 けれども、それはさておいて、今、使用済み燃料輸送容器三十一基のうちの二十九基のデータの改ざんが報告されました。三十一基は一遍に設置したわけじゃないですから、何年から何年までが三十一基ですか。設置年数を教えてください。いつから始まったかだけで結構です、時間がありませんから。
#147
○政府委員(間宮馨君) お答えいたします。
 平成六年以降でございます。
#148
○扇千景君 今回の改ざんは何によって発見されましたか、言ってください。
#149
○政府委員(間宮馨君) 我々承知しておりますのは、Eメールと申しましょうか、そういうもので情報が流れて新聞社が動いたというのがきっかけであったように承知しております。
#150
○扇千景君 簡単に世上の言葉で言えば内部告発と言われていると思いますけれども、内部告発によってこの事件が初めてわかったとなったら、内部告発がなければ永久に私たちの目に触れることなくしかも私の取り寄せた資料では平成七年から改ざんしていると言われているんです。今局長に聞いたら、これは平成六年から使っている。そうすると、翌年の平成七年から改ざんしていたことになるんですけれども、そのとおりですか。
 時間がありませんから、私は質問を出しておりませんので時間がかかるのであれば、これは原電工事株式会社の一課長がこの書類を改ざんしたと思われます。そうしますと、最初が平成七年の八月九日の書類から改ざんしているとなれば、わずか一年後から、七、八、九、十、ことしまで少なくとも三年間引き続いて改ざんしていなければ、三十一基のうち二十九基ですから、改ざんしていないのはわずか二基なんですね。
 そうすると、この輸送容器を平成六年から使い始めて、平成六年に使い始めたのが平成七年の八月九日に第一回の書きかえをした、改ざんしたということになれば、私はこれほど内部告発というものが重要だというのを初めて認識した。今まで内部告発は余りよくないことばかり、むしろ私は内部告発というのはひきょうな態度だと思っています、本来は。けれども、内部告発によって初めてこれが私たちの目に触れて、科技庁も初めて気がついたと。そして、しかも原電工事株式会社の一課長が改ざんし始めたとなって、るる同僚議員が言ったように、法的には民間の株式会社で一切科技庁からは罰することもできない。しかも、原電工事株式会社に発注をとめると、これも他にかわる会社がない。
 それでは、これ改善しますと言うけれども、明るい、これからよくしていこうという見込みがあるんでしょうか、ないんでしょうか。
#151
○政府委員(間宮馨君) 先生おっしゃったような状況は我々も認めざるを得ませんが、今回非常にわかってきたこともございます。つまり、まさに新しい明るい方向に持っていくためにはどうしたらいいかというのは見えないわけではございません。したがいまして、そういう方向に持っていくように最大限の努力をいたしたいと思っております。
#152
○扇千景君 私が申し上げたいのは、みんなで質問を聞いておりましても、原電工事株式会社、日本油脂株式会社、両社ともが書きかえに関与しているんです。そうすると、民間会社だから、これは発注をとめる、そこをキャンセルする以外に改善方法、罰則としては態度を改める方法がないんです。けれども、それにかわる会社はない。外国から入れれば一基五億では済まない。そうなると、これは少なくとも使用済み燃料の容器については発注先がなくなっちゃう。
 そういうことを考えますと、私は本当に寂しい思いがしますし、情けない思いもしますし、この問題は今まだ調査中で、調査をするのが設置したところだからとおっしゃいますけれども、委員会をつくって調査をしなくてもこれだけのことがわかっている、疑問点が。調査会をつくらなきゃ一々科技庁は、調査会の答弁書が出てくるまで何もできないんですか。科技庁は何をしようとし、何をよくしようと、あるいは今言ったように、原電工事株式会社、日本油脂株式会社にかわる注文先を探そうとするんですか。調査会が報告するまでは一切できないんですか。その辺教えてください。
#153
○政府委員(間宮馨君) 科学技術庁としてできることがないかと言われれば、それはできることはないわけではないと思いますが、我々としては今、失われた信頼をどのように回復していけばいいかということで心を砕いているわけでございまして、それを科学技術庁だけで議論していくというのがいいかどうかということになりますと、そうは思わないということでございます。
#154
○扇千景君 大臣、今お聞きになりましたように、私は冒頭に申しましたように、これが日本の国のために世界一の科学技術、あるいは原子力も安全利用という面では世界一の技術を開発するんだということであれば、その過程においてるる事故やトラブルがあるのも仕方がない、これは一歩前進のために、それもしのいで二歩、三歩進んで、いろんなことを糧にしながら前進していくということであれば許せると思うんです。
 ところが、輸送容器の改ざんなんていう、低次元と言うと大変情けないですけれども、日本の将来のためには低次元と言わざるを得ないことでこういう委員会の時間を費やさなきゃいけないということはまことに残念きわまりないと思うんですけれども、大臣の御所見、端的に教えてください。
#155
○国務大臣(竹山裕君) 扇委員のお言葉、深く、強く受けとめて、御返事の言葉も選ぶのに苦労しております。
 しかし、冒頭は叱咤勉励のお言葉も賜ったわけでございまして、現下の我が国の、特にエネルギー関係の資源問題をとらえて御理解をいただいている多くの先生方、なかんずく当委員会の先生方にこうしたおしかりをいただいて、それを甘んじてお受けしていなければならない我が科学技術庁の情けなさも強く感じております。
 ただ一方で、原因の究明も、これまた大事なことであるということも責任者として感じております。
#156
○扇千景君 これはまた後日に譲ります。
 文部大臣、大変失礼ですけれども、サッカーという試合、とても愛好者でしょうか、どの程度でしょう。
#157
○国務大臣(有馬朗人君) 私は、日本ではサッカーを見たことはありません。ただし、イタリーに行ったときに、非常に熱心で、ワールドカップなどでやっているのを見ました。
#158
○扇千景君 サッカーくじというスポーツ振興くじについては、お聞きになったことはおありでしょうか。
#159
○国務大臣(有馬朗人君) 文部大臣になってから勉強いたしました。
#160
○扇千景君 私は大変正直なお答えであろうと思います。このスポーツ振興くじが通りましたのは前大臣の町村大臣のときでございました。私も大反対をいたしました。そして、平成六年には町村大臣も大臣の前はスポーツ振興くじは反対と新聞にアンケートをお出しになっております。しかも、全国の四十一都道府県、二百六十四自治体が反対の決議を議会でいたしました。
 もう一つ大事なことは、全国の高校のサッカー部長あるいはサッカーの監督等々、これは言っていると時間がありませんから省略します。「教育現場で日々生徒の指導にあたり、とくに高校サッカーを通じて青年のゆたかな人格形成や人間的成長をめざし、力を尽くしている私たちは、日常の教育活動や高校の部活動にも直接悪影響がおよぶことを懸念する立場から、」反対という、現場のサッカーの監督からもサッカー部長からもこういうことが当時出たんです。
 けれども、私ども委員会で、衆議院は三時間弱ですからこれはもう論外です、三時間弱しか審議しなかったんですから。私たちは、お願いをして参考人も呼び、審議をいたしました。審議をいたしましたけれども、販売方法も示されなかった。集金はどこがどのようにするかも言われなかった。銀行と言われましたけれども、今の状態でどの銀行を信用して、二〇〇〇年までその銀行がもっているかどうかもわからない。そして、くじでかけの対象になるJリーグが二〇〇〇年に資金難で幾つもっているかも、これもわからない。あるいは、日本体育・学校健康センターに集まったお金の配分、これをだれがどういう基準で配分するかも委員会では示されなかった。
 しかも、これが公益法人で、しかも社団法人なり財団法人に寄附して回るんだったら、それは会計報告の義務ができないんですね、文部省は。そうでしょう。そうしますと、少なくとも文部省所管の体育・学校健康センターが、文部省がお金を扱って配分するなんということは、もし万一何かがあれば、申しわけないけれども、今の大蔵省とか防衛庁だとか、どこも信用できない仲間に文部省が入ることはまことに残念きわまりないので、取り越し苦労だと言われるかもしれませんけれども、そういう文部省であってほしくないから私は反対しているんです。
 文部大臣いかがですか。文部大臣に伺います。
#161
○政府委員(遠藤昭雄君) 議員立法によって提案されまして、先生おっしゃるように反対の声もありましたが、五月二十日にこの法律が公布されたわけでございます。私どもそれ以来それを実施に移すということで、まずは保健体育審議会で政省令を定めるために審議をしていただいておるということでございますが、いろんな御批判があったということは十分に考えながら、しっかりした仕組みにしていきたいというふうに考えております。
#162
○扇千景君 私は、この保体審、要するに保健体育審議会ですけれども、保体審の中にスポーツ振興投票に関する委員会をおつくりになって、特別委員会で御審議いただいている名簿もいただきました。そして、審議内容が知りたいということで資料を全部いただきました。拝見をいたしました。
 その中で、私は文部大臣に認識していただきたいのは、資料を文部省体育局がお出しになっているんです。先ほども同僚議員から説明がありましたけれども、調査をしていらっしゃるんです。それがわずか二千四十の本数の調査しかしていないんですけれども、その中の有効回答が千五百二十三しかないんですね。
 その中で、サッカーくじの認知度という中に、このようなものだと知っていたというのが二一・四%、名前は知っていたが内容は知らなかったというのが五八・一%あるんです。あとはみんな知らないんです。少なくとも、知っているというのは二一・四%なんです、内容を知っているというのは。
 その人たちに追っかけて、どこで売ったらよいと思うかという中に、一番、コンビニエンスストア、賛成者が六七・二あると書いてあるんですよ。内容も知らないのにコンビニで売ったらいいというのが六七・二あるからコンビニだ、こんなばかな話はないと思うんです。青少年に与える影響というのは先ほどるる同僚議員が言ったとおりです。今、コンビニエンスストアは高校生、中学生のたまり場になるくらいみんな集まっています。
 文部大臣、先ほど時間がなくて私の言ったことにお答えいただく時間もありませんでした。体育局長がかわりに答えちゃいましたけれども、それも含めて、こういう設問をみんなに示してコンビニエンスストアに大勢が決まるというのはまことに納得がいかないんですけれども、どう思われますか。
#163
○国務大臣(有馬朗人君) コンビニエンスストアにするということは、今度の審議会の特別委員会の方の報告のまとめにはそこまではっきりした答えは出ていないと私は認識しているわけであります。ただ、確かにコンビニエンスストアが一番人が集まりやすいというふうなことはある。そういう意味で今アンケートでも一番というようなことが出てきていると思います。
 しかし、私も子供たちの教育の上でここは極めて慎重に考えなければならないところと考えておりますので、たびたび申し上げることでありますが、今後さらに具体化する際に十分考えさせていただきたいと思います。
#164
○扇千景君 コンビニエンスストアで売ることはまだ決定していない、これからまだ審議すると大臣がおっしゃいました。
 この特別委員会は公開されておりますので、公開されているからこそ各新聞に、「コンビニでも販売OK」、「「コンビニ販売」めぐり波紋」等々一斉に新聞に書くということは、この委員会が公開されているからこそ、入っている新聞記者が書くんです。
 しかも、文部大臣がこれからとおっしゃいましたけれども、ではコンビニで売らないという保証はあるんでしょうか、ないんでしょうか。コンビニにするということに決まったときには、文部大臣はそれを変更するように指導なさるんでしょうか、なさらないんでしょうか。
#165
○政府委員(遠藤昭雄君) 可能性としてコンビニエンスストアはその対象となり得る。ただ、どこになるかというのは金融機関がどういう販売網を選んでくるかによって決まってくるということをちょっと補足させていただきます。
#166
○国務大臣(有馬朗人君) ただいま私の了解しているところでは、公開の金融機関提案競技という、すなわちコンペですか、それが行われ、その提案を見た上でさらにどこの金融機関に頼むかということを決定していくと思いますので、そこの提案を見ていくことがまず第一だと思っております。
#167
○委員長(南野知惠子君) 時間でございます。
#168
○扇千景君 文部大臣、ここが大事なところで、事務局が仕事をなさって特別委員会まで設置してコンビニがいいですよと言ったときに、大臣はノーと言う権限をお持ちでしょうか。
 下の者が一生懸命仕事をして上げてきた書類に対して大臣がノーと言えるというのは法律の中に書いてあるんです。法律の中に書いてあるのは、子供に重大な影響が生ずれば文部大臣がくじの実施を停止することができる。そのとき以外は大臣は、特別委員会が決めて、そして二〇〇〇年には売るということを決めている以上は、コンビニと書いてきたものをもう一遍検査してこれをやめろと言う権限はないと思いますけれども、それだけ聞いて終わりたいと思います。
#169
○国務大臣(有馬朗人君) 私の了解をしているところでありますと、重大な問題が発生し、社会的にも憂慮されている場合に、文部大臣が政令で定める審議会をつくり、そこでもう一度検査することになるということを知っております。
#170
○扇千景君 終わります。
#171
○委員長(南野知惠子君) 本日の調査はこの程度といたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後三時二十七分散会
ソース: 国立国会図書館
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