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#1
第142回国会 国際問題に関する調査会 第7号
平成十年六月三日(水曜日)
   午後零時十分開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    会 長         林田悠紀夫君
    理 事
                板垣  正君
                笠原 潤一君
                山本 一太君
                広中和歌子君
                魚住裕一郎君
                田  英夫君
                上田耕一郎君
                永野 茂門君
    委 員
                鎌田 要人君
                北岡 秀二君
                田村 公平君
                南野知惠子君
                馳   浩君
                林  芳正君
                岡崎トミ子君
                寺澤 芳男君
                高野 博師君
                大脇 雅子君
                笠井  亮君
                山崎  力君
   事務局側
       第一特別調査室
       長        加藤 一宇君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○調査報告書に関する件
○調査の報告に関する件
    ―――――――――――――
#2
○会長(林田悠紀夫君) ただいまから国際問題に関する調査会を開会いたします。
 調査報告書の提出についてお諮りいたします。
 本調査会は、第百二十三回国会に設置されて以来三カ年にわたり調査を行ってまいりました。今期国会におきましては、これまでの調査の経過及び結果についての報告書を議長に提出することになっております。
 理事会において協議の結果、お手元に配付の国際問題に関する調査報告書案がまとまりました。
 つきましては、本案を本調査会の報告書として議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○会長(林田悠紀夫君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#4
○会長(林田悠紀夫君) この際、お諮りいたします。
 ただいま提出を決定いたしました調査報告書につきましては、議院の会議におきましても報告をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○会長(林田悠紀夫君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#6
○会長(林田悠紀夫君) 今回をもちまして本調査会の開会は最後になると存じます。
 これまでの三年間、本調査会、そして対外経済協力に関する小委員会におきまして、自由討議を多く取り入れ、積極的に調査を行ってまいりましたが、その中心となって議論を導いていただきました板垣正君、上田耕一郎君、永野茂門君の三理事が、まことに残念ながら今期国会で御勇退されることになりました。
 世界の中での我が国の役割を、党派を超えて国会議員みずからが一層真剣に考えなければならない時期に、豊かな経験、豊富な知識を備えられたお三方が御勇退なされることは、惜しみても余りあるものがございます。
 この際、お三方から、今後への期待などを含めまして、板垣君、上田君、永野君の順でお言葉をいただければ幸いと存じます。
 よろしければ、板垣君からお願いいたします。
#7
○板垣正君 ただいま会長から、まさに私に関しましては身に余るお言葉をいただき、かつ、まれなことだと思いますが、最後のごあいさつの機会まで設けていただきまして、まことに感激の至りであります。
 日本を取り巻く内外情勢、日々激動しつつある中で、この調査会が三年間にわたり、林田会長を中心に各理事の先生方、そして各委員の先生方が、文字どおり党派を超えて国家の命運にかかわる安全保障の問題、アジアのあり方、ODAのあり方の論議を尽くしたという意義は極めて大きなものがあったと思います。
 また、きょう最終的に御決定いただきました報告書には、それぞれの問題について具体的に政策についての提案が行われておる。これらはいずれも、我が国の今後の政策として極めて核心に触れた問題であろうと存ずる次第でありまして、改めてこの参議院におけるこうした調査会の存在というものの重み、意義、まさに議員がそれぞれ所信を披瀝する、あるいは幸いにいたしまして、私ども東南アジア各国を現地視察する機会を得まして、これまた非常に大きな成果であった、論議の内容を深めることができた。
 そういうことも含めまして、この調査会がさらに充実される、現地視察等もより活発に行われる姿で、まさに私どもに課せられました、この調査会に課せられた、諸先生方に課せられた大きな仕事を、今後ともぜひ力強く果たしていただきたいと心から念願をいたす次第であります。
 三年間、本当に諸先生方に、林田会長初め各理事の先生、また各委員の先生方の心からなる御協力のもとに、この調査会が大きな成果のもとできょうのまとめをいただきましたことは、私にとりましてもまことに感謝の至りであります。
 どうぞ諸先生方、ますます元気で国政のために御健闘賜りますことを、今度改選を迎えられる先生方も、ぜひ当選を果たされ、引き続いて御健闘賜りますことを重ね重ねお願い申し上げ、また、重ねて感謝の意を表しまして、ごあいさつといたします。
 ありがとうございました。(拍手)
#8
○会長(林田悠紀夫君) ありがとうございました。
 次に、上田君にお願いいたします。
#9
○上田耕一郎君 会長から過分のお言葉をいただきまして、恐縮しています。
 私、この前身の外交・総合安全保障調査会時代からちょうど十二年、この調査会のメンバ一で仕事をさせていただきました。勝手なことをいつも申し上げていまして、大変感謝しております。
 私、最近、参議院の役割について二つの新聞社から取材をされまして、審議の空洞化問題がいろいろ言われている中で、この調査会の話をすると、新聞記者は大変驚きまして、今度のこのODAに関する小委員会の報告書なんかを見せたら、そういうことをやっているところは衆議院にはありませんねと大変驚いておりまして、私も改めてこの調査会の仕事の意義を感じたんですが、若干PRが不足しているんじゃないかなと思った次第です。
 それで、この調査会の非常に積極的な意義として私、三つ申し上げたいんですけれども、一つは、非常に自由な討議、自由な審議をしておりまして、ほかの常任委員会では大体、会派の人数に応じて質問の割り振りがあるでしょう。ここは、参考人に対しても平等で、それぞれ自主的に自由に参考人に対する質問あるいは意見発表をやっておりまして、これは非常にいい伝統だと思うんですね。それがこの調査会がいい積極的な仕事ができている一つの大事な条件なんじゃないかと思います。
 それから二つ目に、この十二年間で、まとまった仕事として調査会がやった仕事として、ODAに関する八九年の七項目合意、それから今回の報告書、これは特筆に値する成果で、各会派一致してこういう提言ができたということは大変よかったと思うんです。最初の七項目合意は、政府のODA大綱にも影響を与えていますし、いい仕事ができたと思うんです。そういう点では、各会派のいろいろ違いはありますけれども、日本にとって大事な問題点をここでテーマとして取り上げてやっていくというのは、今後ともぜひ生かしていただきたいというふうに思います。
 それから三つ目に、板垣さんも申されましたけれども、国際問題について国際的な現場に行く調査、これが非常に大きな役割を果たしたと思うんです。私、三回参加していまして、八七年には加藤会長と一緒に、カナダ、アメリカの調査をいたしました、一日に三つぐらいの訪問で、大変そのスケジュールはきつかったんですけれども。私、アメリカの政府の大体次官や次官補クラスにずっと会ったんですけれども、どういう人たちが、どのくらいのレベルの人たちが仕事をしているのかがよくわかりまして、大変役に立ったんです。
 それから、九二年には佐々木会長のもとで中東五カ国を訪問しまして、このときも三人の外務大臣にも会いましたし、いろいろ討議をやって大変よかったです。僕はキッシンジャーの回顧録のシャトル外交についての本を読んでいったのが役に立ったんですが、思わぬ副産物は、遠藤周作氏の「イエスの生涯」という本を読んでいって、エルサレムへ行って、キリスト教が持っているあれだけのエネルギーがどこから生まれたのかということが一つ感じでわかったことなんかもあります。
 三回目は、林田会長のもとでASEAN五カ国へ参りまして、これはこの間理事会でもちょっと述べたんですが、私どもの党の政策を前向きに前進させることにも役立たせていただきまして、うれしい思いをいたしました。
 国際問題はこれからいよいよ重要になりますし、日本が世界の中で果たす役割は注目される時期になります。さまざまな問題点はありますけれども、ぜひ今後この調査会が大きな積極的役割を果たされるよう心から期待させていただきます。
 どうも長い間ありがとうございました。(拍手)
#10
○会長(林田悠紀夫君) ありがとうございました。
 次に、永野君にお願いいたします。
#11
○永野茂門君 林田会長から特別な時間を与えていただきましたことに心から感謝いたします。
 私も、十二年前に議員になって以来、おおむね半分弱を総合安保調査会以来この会に所属させていただきました。最後の林田調査会長のもとにおける委員としても約半分ということでございます。この間に、皆さん方から寄せられた非常に立派な討論、結論の導き方、大変に感銘するものがありました。思う存分勉強させていただきましたことを、勝手なことを言いながらでございますけれども、そういうことができましたことについて厚く御礼を申し上げます。
 私、この調査会の本質は、やはり何といっても外交、安保を中心に基本的な事項を、あるいは時間的に言えば中長期的なことを論議し、勧告を出していくということが基本的な任務だと思います。かつ、特色として、超党派で、一人一人が党及び派閥等を超越してよく検討されたことをディスカッションできたということに本当に麗しきものがあった。そして、大変な成果を今後とも上げるであろうということを確信いたします。
 私、この十二年間のうちの約半分ぐらいをここで過ごしまして感ずるところは、基本的事項の中で、世界の中において日本はどういう大戦略を立てて、その大戦略に向かってどういう手だてをやっていくかという、その大戦略を今後とも追求していただきたいということと、それから日本外交は安保問題の取り扱いについてもたくましくあってもらいたい、そういうことを方向づけるのはこの調査会だと思います。私がここで生意気なことを申し上げるのはどうかと思いますけれども、とにかくこの十二年間を顧みて、今の二つにぜひ今後御努力を願っていただけたらなと思いますので、開陳をいたしました。
 いずれにしろ、長い間本当にありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。(拍手)
#12
○会長(林田悠紀夫君) ありがとうございました。
 お三方とも御健康に十分留意をせられまして、さらなる御活躍をお祈り申し上げます。
 最後に、私ごとになりますが、任期満了とともに私自身も議員を辞することにいたしました。この場をおかりいたしまして、一言ごあいさつを申し述べさせていただきます。
 平成七年八月に会長に選任されましてから三年間、理事の方々を初め委員各位の御支援を賜りまして、おかげさまにて無事会長の任を果たすことができました。御厚情のほど、厚く御礼を申し上げます。
 本調査会は、「アジア太平洋地域の安定と日本の役割」のテーマのもと、論議を進めてまいりましたが、特に安全保障の分野は従来の国会審議では見ることができなかったような、各委員が本音で率直、自由に意見を交わしていただきました。意見の一致を得られなかった点もありましたが、ここでの論議が今後の審議の道筋を示すものになると確信をしております。また、各会派とも若い委員が積極的に発言をされ、世界に目を向けた議員が参議院において多数育っていることを非常に頼もしく感じた次第でございます。
 この三年間は、従来にも増して積極的に調査を重ねてまいり、特にASEAN諸国を歴訪して、各国首脳部の考え方にも接することができました。しかし、昨年七月以来の通貨・金融危機からくるアジアの諸問題、また今年五月のインド、パキスタンにおける核開発の問題等につきまして、時間の関係で十分論議を尽くせなかったことは残念であります。これらにつきましては、本調査会での議論をもとに、次期の調査会、所属する関係委員会等で委員各位が中心となって論議を深めていただくよう期待しております。
 最後に、設置以来本調査会のため御尽力いただいた各委員を初め、御協力いただいた方々に衷心より感謝申し上げますとともに、皆様の御健康と一層の御活躍、加えまして選挙に臨まれる方の御健闘をお祈り申し上げまして、御礼のあいさつといたします。
 まことにありがとうございました。(拍手)
 本日はこれにて散会いたします。
   午後零時二十八分散会
ソース: 国立国会図書館
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