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#1
第142回国会 決算委員会 第2号
平成十年三月十一日(水曜日)
   午後零時十分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 一月三十日
    辞任         補欠選任
     長谷川道郎君     国井 正幸君
     木暮 山人君     田村 秀昭君
 二月二日
    辞任         補欠選任
     緒方 靖夫君     吉岡 吉典君
 二月三日
    辞任         補欠選任
     吉岡 吉典君     緒方 靖夫君
     田村 秀昭君     木暮 山人君
 二月十九日
    辞任         補欠選任
     景山俊太郎君     田浦  直君
     常田 享詳君     畑   恵君
     阿部 幸代君     西山登紀子君
 二月二十日
    辞任         補欠選任
     田浦  直君     常田 享詳君
     畑   恵君     景山俊太郎君
 二月二十三日
    辞任         補欠選任
     西山登紀子君     阿部 幸代君
 三月十日
    辞任         補欠選任
     海老原義彦君     下稲葉耕吉君
 三月十一日
    辞任         補欠選任
     下稲葉耕吉君     海老原義彦君
     今井  澄君     伊藤 基隆君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         宮崎 秀樹君
    理 事
                長峯  基君
                野沢 太三君
                岡崎トミ子君
                海野 義孝君
                渕上 貞雄君
    委 員
                岩井 國臣君
                海老原義彦君
                笠原 潤一君
                国井 正幸君
                清水嘉与子君
                常田 享詳君
                松村 龍二君
                守住 有信君
                吉川 芳男君
                朝日 俊弘君
                伊藤 基隆君
                長谷川 清君
                円 より子君
                益田 洋介君
                渡辺 孝男君
                大脇 雅子君
                志苫  裕君
                阿部 幸代君
                緒方 靖夫君
                木暮 山人君
                山田 俊昭君
   国務大臣
       大 蔵 大 臣  松永  光君
        ―――――
       会計検査院長   疋田 周朗君
        ―――――
   政府委員
       大蔵省主計局次
       長        寺澤 辰麿君
       大蔵省理財局次
       長        妹尾喜三郎君
   説明員
       会計検査院事務
       総局次長     森下 伸昭君
       会計検査院事務
       総局第一局長   深田 烝治君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○参考人の出席要求に関する件
○平成八年度一般会計歳入歳出決算、平成八年度
 特別会計歳入歳出決算、平成八年度国税収納金
 整理資金受払計算書、平成八年度政府関係機関
 決算書
○平成八年度国有財産増減及び現在額総計算書
○平成八年度国有財産無償貸付状況総計算書
    ―――――――――――――
#2
○委員長(宮崎秀樹君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る一月三十日、長谷川道郎君が委員を辞任され、その補欠として国井正幸君が選任されました。
 また、本日、今井澄君が委員を辞任され、その補欠として伊藤基隆君が選任されました。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(宮崎秀樹君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 平成八年度決算外二件の審査並びに国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査のため、必要に応じ政府関係機関等の役職員を参考人として出席を求めることとし、日時及び人選等につきましては、これをあらかじめ委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(宮崎秀樹君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
    ―――――――――――――
#5
○委員長(宮崎秀樹君) 平成八年度決算外二件を議題といたします。
 まず、平成八年度決算、すなわち一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書につきまして、大蔵大臣から概要説明を聴取いたします。松永大蔵大臣。
#6
○国務大臣(松永光君) 平成八年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに国会に提出し、また、平成八年度の国の債権の現在額並びに物品の増減及び現在額につきましても国会に報告いたしましたので、その概要を御説明申し上げます。
 まず、一般会計におきまして、歳入の決算額は八十一兆八千九十億三千八百八十五万円余、歳出の決算額は七十八兆八千四百七十八億六千七百四十万円余でありまして、差し引き二兆九千六百十一億七千百四十四万円余の剰余を生じました。
 この剰余金は、財政法第四十一条の規定によりまして、一般会計の平成九年度の歳入に繰り入れ済みであります。
 なお、平成八年度における財政法第六条の純剰余金は四千四百四十二億八千六百九十四万円余となります。
 以上の決算額を予算額と比較いたしますと、歳入につきましては、予算額七十七兆七千七百十二億三千九十八万円余に比べて四兆三百七十八億七百八十六万円余の増加となりますが、この増加額には、前年度剰余金受け入れが予算額に比べて増加した額三兆六千九百五十一億九千六百三十六万円余が含まれでおりますので、これを差し引きますと、歳入の純増加額は三千四百二十六億千百四十九万円余となります。その内訳は、租税及び印紙収入における増加額三千二百四十一億三百八十八万円余、雑収入等における増加額六千三百八十二億八百九十五万円余、公債金における減少額六千百九十七億百三十三万円余となっております。
 一方、歳出につきましては、予算額七十七兆七千七百十二億三千九十八万円余に、平成七年度からの繰越額二兆六千七百七十三億二千二百六十八万円余を加えました歳出予算現額八十一兆四千四百八十五億五千三百六十七万円余に対しまして、支出済み歳出額は七十八兆八千四百七十八億六千七百四十万円余でありまして、その差額二兆六千六億八千六百二十七万円余のうち、平成九年度に繰り越しました額は二兆三千四百九十五億二千二百三十万円余となっており、不用となりました額は二千五百十一億六千三百九十六万円余となっております。
 このうち、予備費でありますが、平成八年度一般会計における予備費の予算額は二千億円であり、その使用額は千九百八十六億二千三百八十九万円余であります。
 また、一般会計の国庫債務負担行為につきましては、財政法第十五条第一項の規定に基づき国が債務を負担することができる金額は三兆八百四十一億六千五十七万円余でありますが、契約等による本年度の債務負担額は二兆九千三百八十四億四千七百八十三万円余であります。
 財政法第十五条第二項の規定に基づき国が債務を負担することができる金額は一千億円でありますが、契約等による本年度の債務負担額はありません。
 次に、平成八年度の特別会計の決算でありますが、同年度における特別会計の数は三十八でありまして、これらの決算の内容につきましては、特別会計歳入歳出決算によって御了承願いたいと存じます。
 なお、歳入歳出決算に添付されている国の債務に関する計算書による債務額でありますが、平成八年度末における債務額は四百十六兆二百十五億四千八百二十二万円余でありまして、前年度末債務額三百八十六兆二千八百六億千百七十万円余に比べて二十九兆七千四百九億三千六百六十二万円余の増加となります。
 このうち、公債でありますが、平成八年度末における債務額は二百四十七兆五千四百三十九億千六百三十八万円余でありまして、前年度末債務額二百二十八兆四百八十八億千三百三十八万円余に比べて十九兆四千九百五十一億三百万円余の増加となります。
 次に、平成八年度における国税収納金整理資金の受け入れ及び支払いでありますが、同資金への収納済み額は五十六兆六千七百二十四億六千八百八十六万円余でありまして、この資金からの一般会計等の歳入への組み入れ額等は五十六兆六千五百八十五億五千十九万円余でありますので、差し引き百二十九億千八百六十七万円余が平成八年度末の資金残額となります。これは、主として国税に係る還付金として支払い決定済みのもので、年度内に支払いを終わらなかったものであります。
 次に、平成八年度の政府関係機関の決算の内容につきましては、それぞれの決算書によって御了承願いたいと存じます。
 次に、国の債権の現在額でありますが、平成八年度末における国の債権の総額は二百八十八兆八千七百四十五億六千四百八十万円余でありまして、前年度末現在額二百七十七兆九百九十五億二百十九万円余に比べて十一兆七千七百五十億六千二百六十一万円余の増加となります。
 その内容の詳細につきましては、平成八年度国の債権の現在額総報告によって御了承願いたいと存じます。
 次に、物品の増減及び現在額でありますが、平成八年度中における純増加額は六千二百五十六億六千八百二十二万円余であります。これに前年度末現在額十一兆六百三十六億七千百二十七万円余を加えますと、平成八年度末における物品の総額は十一兆六千九百九十三億三千九百五十九万円余となります。
 その内訳の詳細につきましては、平成八年度物品増減及び現在額総報告によって御了承願いたいと存じます。
 以上が、平成八年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書等の概要であります。
 なお、平成八年度の予算の執行につきましては、予算の効率的な使用、経理の適正な運営に極力意を用いてまいったところでありますが、なお会計検査院から三百十四件の不当事項等について指摘を受けましたことは、まことに遺憾にたえないところであります。
 予算の執行につきましては、今後一層配慮をいたし、その適正な処理に努めてまいる所存であります。
 何とぞ御審議のほどお願い申し上げます。
#7
○委員長(宮崎秀樹君) 次に、平成八年度国有財産増減及び現在額総計算書並びに平成八年度国有財産無償貸付状況総計算書につきまして大蔵大臣から概要説明を聴取いたします。松永大蔵大臣。
#8
○国務大臣(松永光君) 平成八年度国有財産増減及び現在額総計算書並びに平成八年度国有財産無償貸付状況総計算書を、会計検査院の検査報告とともに国会に報告いたしましたので、その概要を御説明申し上げます。
 まず、平成八年度国有財産増減及び現在額総計算書の概要について御説明いたします。
 平成八年度中に増加しました国有財産は、行政財産二兆五千四百十八億千二百九十三万円余、普通財産二兆九千九百十六億千四百二十八万円余、総額五兆五千三百三十四億二千八百二十一万円余であり、また、同年度中に減少しました国有財産は、行政財産四千百七億六千四百九十二万円余、普通財産九千三百六十六億六百四十一万円余、総額一兆三千四百七十三億七千百二十四万円余でありまして、差し引き四兆千八百六十億五千六百八十六万円余の純増加となっております。これを平成七年度末現在額八十七兆四千百九十三億六千七百十五万円余に加算いたしますと九十一兆六千五十四億二千四百二万円余となり、これが平成八年度末現在における国有財産の総額であります。
 この総額の内訳を申し上げますと、行政財産四十七兆二千五百九十三億七千九百六十八万円余、普通財産四十四兆三千四百六十億四千四百三十三万円余となっております。
 以上が平成八年度国有財産増減及び現在額総計算書の概要であります。
 次に、平成八年度国有財産無償貸付状況総計算書の概要について御説明いたします。
 平成八年度中に増加しました無償貸付財産の総額は千九百五十五億六千百四十二万円余であり、また、同年度中に減少しました無償貸付財産の総額は千七百四十四億九千八百四十七万円余でありまして、差し引き二百十億六千二百九十四万円余の純増加となっております。これを平成七年度末現在額一兆千三百九十二億六千七百六十六万円余に加算いたしますと一兆千六百二億三千六十一万円余となり、これが平成八年度末現在において無償貸付をしている国有財産の総額であります。
 以上が平成八年度国有財産無償貸付状況総計算書の概要であります。
 なお、これらの国有財産の各総計算書には、それぞれ説明書が添付してありますので、それによって細部を御了承願いたいと存じます。
 何とぞ御審議のほどお願い申し上げます。
#9
○委員長(宮崎秀樹君) 速記をとめてください。
   〔速記中止〕
#10
○委員長(宮崎秀樹君) 速記を起こしてください。
 次に、平成八年度決算検査報告及び平成八年度国有財産検査報告につきまして、会計検査院長から概要説明を聴取いたします。疋田会計検査院長。
#11
○会計検査院長(疋田周朗君) 平成八年度決算検査報告につきまして、その概要を御説明いたします。
 会計検査院は、平成九年十月三日、内閣から平成八年度歳入歳出決算の送付を受け、その検査を終えて、平成八年度決算検査報告とともに、平成九年十二月十二日、内閣に回付いたしました。
 平成八年度の一般会計決算額は、歳入八十一兆八千九十億三千八百八十五万余円、歳出七十八兆八千四百七十八億六千七百四十万余円でありまして、前年度に比べますと、歳入において一兆二千五百十八億二千三百三万余円、歳出において二兆九千九十三億五千百二十六万余円の増加になっており、各特別会計の決算額の合計額は、歳入二百八十兆七千百四十四億九千九百六万余円、歳出二百四十五兆二千百四億七千九十万余円でありまして、前年度に比べますと、歳入において十二兆九千八億六千九百三十八万余円、歳出において十二兆七千四百四十五億七千七百四十二万余円の増加になっております。
 また、国税収納金整理資金は、収納済み額五十六兆六千七百二十四億六千八百八十六万余円、歳入組み入れ額五十三兆六千三百四十八億一千八百三十二万余円であります。
 政府関係機関の平成八年度の決算額の総計は、収入七兆四千七百七十九億四千二十万余円、支出七兆三千八百四十七億七千五百三十九万余円でありまして、前年度に比べますと、収入において一千七百八十九億九千九百九十一万余円、支出において一千五百九億九千三百四十三万余円の減少になっております。
 平成八年度の歳入、歳出等に関し、会計検査院が国、政府関係機関、国の出資団体等の検査対象機関について検査した実績を申し上げますと、書面検査は、計算書二十三万三千余冊及び証拠書類七千五百九十万二千余枚について行い、また実地検査は、検査対象機関の官署、事務所等三万八千七百余力所のうち、その八・九%に当たる三千四百余力所について実施いたしました。そして、検査の進行に伴い、関係者に対して九百余事項の質問を発しております。
 このようにして検査いたしました結果、検査報告に掲記した不当事項等について、その概要を御説明いたします。
 まず、不当事項について申し上げます。
 不当事項は、法律、政令もしくは予算に違反しまたは不当と認めた事項でありまして、検査報告に掲記いたしましたものは、合計三百十四件であります。
 このうち、収入に関するものは、二十七件、七十四億二千七百二十九万余円でありまして、その内訳は、租税の徴収額に過不足があったもの、還付加算金が過大に支払われていたものが三件、十四億二千五百九十四万余円、保険料の徴収額に過不足があったものが二件、五十八億一千百七十八万余円、診療報酬の請求額が不足していたものが二十件、一億五千七百七十七万余円、職員の不正行為による損害が生じたものが二件、三千百八十八万余円。
 また、支出に関するものは、二百四十件、八十八億一千九百六上二万余円でありまして、その内訳は、予算経理に関するものとして、架空の名目により旅費等を支出させ別途に経理していたものが四件、四千八百四十六万余円、工事に関するものとして、設計が適切でなかったものが二件、三千九百九万余円、保険給付に関するものとして、保険給付金の支給が適正でなかったものが四件、十四億九千九百七十四万余円、医療費に関するものとして、医療費の支払いが適切でなかったものが二件、六億四千六百三十五万余円、補助金に関するものとして、補助事業の実施及び経理が適切でなかったものが二百六件、四十四億二百十六万余円、貸付金に関するものとして、貸付金の経理が適切でなかったものが二十二件、二十一億八千三百八十一万余円であります。
 以上の収入、支出に関するもののほか、刑事事件の証拠品として保管していた現金、簡易生命保険の保険料、郵便貯金の預入金等について、職員の不正行為による損害が生じたものが四十七件、八億八百十一万余円ありまして、これらの合計は、三百十四件、百七十億五千五百十四万余円となっております。これを前年度の二百二十八件、二百二十六億七千八百七十七万余円と比べますと、件数において七十六件の増加、金額において五十六億二千三百六十三万余円の減少となっております。
 次に、意見を表示しまたは処置を要求した事項について御説明いたします。
 平成九年中におきまして、会計検査院法第三十四条の規定により是正改善の処置を要求いたしましたものは一件、また、同法第三十六条の規定により、改善の意見を表示いたしましたものは一件、改善の処置を要求いたしましたものは一件であります。
 このうち、会計検査院法第三十四条の規定により是正改善の処置を要求いたしましたものは、運輸省の住宅騒音防止対策事業において設置する冷暖房機器に関するものであります。
 また、会計検査院法第三十六条の規定により改善の意見を表示いたしましたものは、文部省の少子化等に伴う公立小中学校施設の有効活用に関するものであり、会計検査院法第三十六条の規定により改善の処置を要求いたしましたものは、農林水産省の漁業共済事業の運営に関するものであります。
 次に、本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項について御説明いたします。
 これは、検査の過程におきまして、会計検査院法第三十四条または第三十六条の規定により意見を表示しまたは処置を要求すべく質問を発するなどして検討しておりましたところ、当局において、本院の指摘を契機として改善の処置をとったものでありまして、検査報告に掲記いたしましたものは三十三件であります。
 すなわち、総理府・防衛庁の駐屯地における下水道料金の支払いに関するもの、法務省の携帯電話等の料金種別の選択に関するもの、大蔵省の輸入パルプの運送経費の積算に関するもの、文部省のキャンパス情報ネットワークの整備に関するもの、厚生省の結核性疾病及び精神病に係る特別調整交付金の算定に関するもの、国立病院等における下水道料金の支払いに関するもの、農林水産省の新生産調整推進助成補助金等の交付に関するもの、家畜導入事業資金供給事業における基金の造成及び運営に関するもの、治山ダム工事費の積算に関するもの、輸入飼料保管料の支払いに関するもの、牛に係る家畜共済事業の運営に関するもの、国有農地等の管理等に係る事務取扱交付金に関するもの、運輸省の桟橋等に使用する鋼管くいの材質に関するもの、郵政省の郵便事業用車両の借り上げに関するもの、空気調和設備工事費の積算に関するもの、建設省の特定優良賃貸住宅供給促進事業における共同施設等整備費の算定に関するもの、道路改築事業等における再生砕石の利用に関するもの、損失補償に係る消費税相当額の取り扱いに関するもの、橋脚補強工事費の積算に関するもの、ダムの有効活用に関するもの、自治省の画像伝送システムの整備に関するもの、日本道路公団の用地測量費等の積算に関するもの、首都高速道路公団の高速道路の建設工事費の積算に関するもの、阪神高速道路公団の遮音壁設置工事の設計に関するもの、日本国有鉄道清算事業団の土地台帳等整備業務の委託に関するもの、農畜産業振興事業団の肉用子牛の個体登録等事務に係る委託費の精算に関するもの、日本私学振興財団の私立大学における臨時職員給与の補助金算定上の取り扱いに関するもの、日本電信電話株式会社の電気需給契約における契約電力の見直しに関するもの、警備業務の委託に関するもの、加入電話契約者への通知書の送付方法に関するもの、帝都高速度交通営団の車両清掃業務委託費の積算に関するもの、北海道旅客鉄道株式会社の土地の貸付料に関するもの、NTT移動通信網株式会社の資材調達業務に係る受託業務料の算定に関するものであります。
 最後に、特定検査対象に関する検査状況について御説明いたします。
 これは、本院の検査業務のうち特にその検査の状況を報告する必要があると認めたものについて記述したものでありまして、検査報告に掲記いたしましたものは六件であります。
 すなわち、政府開発援助に関するもの、老人福祉施設等の施設整備事業に関するもの、国庫補助事業に係る事務費の執行に関するもの、廃棄物屋外貯蔵ピットに関する予算とその執行に関するもの、日本国有鉄道清算事業団の長期債務等に関するもの、住宅金融専門会社の債権債務の処理に係る公的資金の投入等に関するものであります。
 以上をもって概要の説明を終わります。
 会計検査院といたしましては、機会あるごとに関係各省庁などに対して、適正な会計経理の執行について努力を求めてまいりましたが、なお、ただいま申し述べましたような事例がありますので、関係各省庁などにおいてもさらに特段の努力を払うよう望んでいる次第であります。
 次に、平成八年度国有財産検査報告につきまして、その概要を御説明いたします。
 会計検査院は、平成九年十月十四日、内閣から平成八年度国有財産増減及び現在額総計算書及び平成八年度国有財産無償貸付状況総計算書の送付を受け、その検査を終えて、平成八年度国有財産検査報告とともに、平成九年十二月十二日、内閣に回付いたしました。
 平成七年度末の国有財産現在額は八十七兆四千百九十三億六千七百十五万余円でありましたが、八年度中の増が五兆五千三百三十四億二千八百二十一万余円、同年度中の減が一兆三千四百七十三億七千百二十四万余円ありましたので、差し引き八年度末の現在額は九十一兆六千五十四億二千四百二万余円になり、前年度に比べますと四兆一千八百六十億五千六百八十六万余円の増加になっております。
 また、国有財産の無償貸付状況につきましては、七年度末には一兆一千三百九十二億六千七百六十六万余円でありましたが、八年度中の増が一千九百五十五億六千百四十二万余円、同年度中の減が一千七百四十四億九千八百四十七万余円ありましたので、差し引き二百十億六千二百九十四万余円の増加を見まして、八年度末の無償貸付財産の総額は一兆一千六百三億三千六十一万余円になっております。
 検査の結果、平成八年度国有財産増減及び現在額総計算書及び平成八年度国有財産無償貸付状況総計算書に掲載されている国有財産の管理及び処分に関しまして、平成八年度決算検査報告に掲記いたしましたものは、本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項といたしまして、農林水産省の国有農地等の管理等に関する業務に係る事務取扱交付金について、業務に実際に従事する職員数を把握するなどして適切に算定するよう改善させたもの、郵政省の空気調和設備工事におけるダクト等の工事費の積算を適切なものとするよう改善させたものの二件でございます。
 以上をもって概要の説明を終わります。
#12
○委員長(宮崎秀樹君) 以上で平成八年度決算外二件の概要説明の聴取は終了いたしました。
 平成八年度決算外二件に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。
   午後零時三十七分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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