くにさくロゴ
【PR】姉妹サイト
 
#1
第142回国会 本会議 第45号
平成十年六月十日(水曜日)
    ―――――――――――――
  平成十年六月十日
    午後一時 本会議
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 会期延長の件
 科学技術会議議員任命につき同意を求めるの件
 宇宙開発委員会委員任命につき同意を求めるの件
 国会等移転審議会委員任命につき同意を求めるの件
 証券取引等監視委員会委員長及び同委員任命につき同意を求めるの件
 社会保険審査会委員任命につき同意を求めるの件
 漁港審議会委員任命につき同意を求めるの件
 日本放送協会経営委員会委員任命につき同意を求めるの件
 労働保険審査会委員任命につき同意を求めるの件
 国民健康保険法等の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院回付)

    午後一時四分開議
#2
○議長(伊藤宗一郎君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 会期延長の件
#3
○議長(伊藤宗一郎君) 会期延長の件につきお諮りいたします。
 本国会の会期を六月十八日まで八日間延長いたしたいと存じ、これを発議いたします。
 本件につき討論の通告があります。順次これを許します。伊藤忠治君。
    〔伊藤忠治君登壇〕
#4
○伊藤忠治君 私は、民主党を代表して、ただいま提案されました八日間の会期延長に対し、反対の討論を行います。(拍手)
 反対の理由の第一は、今回の会期延長が明らかに国会軽視そのものであり、ひいては、議会制民主主義を否定するものであるからであります。
 政府・与党は、深刻の度を増す不況対策のために平成十年度補正予算案の編成が不可欠であると主張し、五月十一日に同補正予算案を提出したのであります。にもかかわらず、その後約一カ月間にわたってこれをたなざらしにし、補正予算案の早期審議を求める我々野党側の強い要求を無視して予算委員会の開会に応ぜず、その結果、会期内において補正予算案の処理が不可能となったために、会期延長提案の事態となったのであります。
 こんなことは前代未聞であり、この間の説明も全くないまま、今日になって一方的に会期を延長するということは、全く言語道断であり、こんなことを許したら、議会制民主主義は死滅すると言わなければなりません。
 自民党・橋本内閣の暴挙に対して、ここに我々は強く抗議し、会期延長反対の態度を明らかにするものであります。
 第二の理由は、今回の会期延長が、自民党の党利党略に基づく国会対策に終始した結果、国民が切望してやまない有効な不況対策が打てず、加えて、公正であるべき国会運営をじゅうりんしたことであります。
 平成十年度補正予算案と財政構造改革法改正案等は、まさに不離一体の関連法案であります。にもかかわらず、関連法案だけを先に審議、成立させ、補正予算案については、全く審議を行わず、たなざらしにしたまま、参議院において、中央省庁等改革基本法案の審議に集中したのであります。これは、中央省庁基本法案が成立しなければ橋本内閣はもたないという党利党略から国会運営が行われたのであり、国民生活より橋本内閣の延命を優先させた自民党の反国民的な政治姿勢を許すことができないのであります。
 我々は、衆議院において、補正予算案審議のため予算委員会の即時開会を繰り返し要求してきたにもかかわらず、予算委員長の都合が悪い、理事がいないなどという全く不見識きわまりない理由を並べて審議に応じなかったのは、ほかならぬ自民党なのであります。そんなに都合が悪い予算委員長は、全く国政のためにならず、直ちに辞表を提出していただきたい。
 このように、不遜かつ理不尽きわまりない国会運営を行っている自民党・政府が、よくぞ臆面もなく、会期延長を提案できたものだ。絶対に容認することはできません。
 第三の理由は、提出法案については会期内の成立に全力を尽くすのが会期制度の原則であり、合理性、必然性のない会期延長は許されないということであります。
 我が国の国会は、会期制度の原則にのっとり、通常国会は百五十日間と定め、その会期の独立性と会期不継続の基本原則で議会民主主義を構成しているのであります。不測の事態に匹敵するよほどの特別の事情とか、必然性、合理性があって審議が尽くせなかったなど、真にやむを得ないケース以外は延長しないというのが会期制の原則であります。
 しかるに、みずからが強調した緊急性の高い補正予算案を一カ月間も放置していたこと、また一方では、国鉄清算事業団法や国有林野改革法、情報公開法、労働基準法などの重要法案を早々に継続扱いとして審議を先送りしたことなど、法案の審議に対する自民党・橋本内閣の基本姿勢は一貫性がなく、場当たり、日暮らし型の国会対応だったのであります。これは、後手後手の橋本内閣に似て、理念なき自民党の国会対策であると断ぜざるを得ません。会期延長を提案することなど全くの筋違いであり、速やかに撤回されるよう、こちらから逆に提案をいたします。
 最後に、はっきりさせておきたいことがあります。
 もともと政府・与党は、平成十年度予算案審議の過程で、この予算は最善のものであると再三再四繰り返してきました。自民党の国対委員長は我々野党の申し入れに対して、補正予算など全く検討していない旨を二月五日付文書で回答しているのであります。にもかかわらず、平成十年度予算案が成立した途端にその態度を一変させ、補正予算編成の必要性を説き出したのであります。これほど無定見かつ無責任な対応があるでしょうか。
 予算の補正はやらない、減税は必要ない、財革法は変えない、桜の咲くころには景気はよくなる、どこかでだれかからよく聞いた言葉であります。これらはすべて食言だった。国会の答弁に権威も責任もなくなってしまった。何のための国会論議なのか。まさしく橋本内閣は総辞職物であります。
 現下における日本経済は空前の不況であり、相次ぐ企業倒産と必死のリストラ、戦後最悪の完全失業率、自殺者の激増、加えて、とどまるところを知らない円安傾向は、国民生活にはかり知れない大きな不安と動揺を与えています。
 このように、橋本自民党内閣がもたらした責任は極めて重大であり、橋本内閣発足以来最低の支持率が示すとおり、国民は橋本内閣に対して事実上の不信任を突きつけているのであります。我々野党や国民の声に謙虚に耳を傾け、橋本内閣が潔く退陣することこそが、景気対策、不況脱出への近道であることを声を大にして訴えたいのであります。
 再度申し上げます。会期の延長は絶対に容認できません。今こそ総理退陣の決断が必要なのであります。
 以上申し上げて、会期延長に対する私の反対討論を終わります。(拍手)
#5
○議長(伊藤宗一郎君) 武部勤君。
    〔武部勤君登壇〕
#6
○武部勤君 私は、ただいま議長から発議されました今国会の会期を六月十一日から十八日まで八日間延長する件につきまして、自由民主党を代表して、賛成の討論を行うものであります。(拍手)
 去る一月十二日に召集されました今通常国会におきまして、百数十件に及ぶ法律案や条約が内閣より提出され、また四十件近くの議員立法が与野党より提出されました。限られた日程の中、情報公開法案、労働基準法案、組織犯罪法案、周辺事態措置法案、国鉄林野債務関連法案などがまだ審議中となってはおりますが、預金保険法、金融機能安定化法、大店法、中心市街地法、国連平和維持活動法など、数々の重要法案が成立いたしました。
 わけても、橋本内閣の掲げる六つの改革の最重要課題ともいうべき金融システム改革法や中央省庁再編法などが、熱心な論議の末に昨日成立に至りました。このことは、来るべき二十一世紀に向けた国家システム再構築へ大きく踏み出す第一歩として高く評価されるべきであり、極めて意義深い国会であったことを雄弁に物語るものであります。ここに改めて、議員各位の御精励に敬意を表したいと存じます。
 しかしながら、財政構造改革法など総合経済対策のための関連法案の成立を見ながら、その根拠となる平成十年度補正予算はいまだ成立いたしておりません。戦後最悪の経済危機、景気低迷という国難を克服し、国民生活を守り、経済対策をしっかりと補完していくためには、何としてもこの補正予算の成立を図ることが肝要であります。これこそが現下の我々に課せられた最大の責務であります。
 時代は、まさに変革期であります。国会は、その権威にかけて政治の復権を図っていかなければなりません。国会に与えられた今日的使命は、国家再構築への礎となる構造改革の断行であり、また、それに伴うところの国民生活に資する予算や法律案を審議し、その成立を期することであります。その論議の場をつくり、全力を挙げて諸問題の解決に取り組むことは、この議場に会するすべての議員にとって至極当然の理と言わなければなりません。
 もとより、我が自由民主党は、国政を担う責任政党として懸案事項の処理に全力を尽くす所存であります。国民生活に支障を来さぬよう間断のない措置をとるべき現状を思うに、もし野党の皆さんに良識があるならば、この会期延長に決して反対できるはずはないと考えるものであります。
 また、報道によりますと、野党側は補正予算について十分な審議時間を求めていくであるとか、審議を通じて総理の経済対策を追及するとのことを伝えておりますが、これは明らかに会期の延長を前提とした補正予算の審議にかかわるものであります。であるならば、やはり論争の場をつくり、堂々と審議を尽くしていくことこそが議会制民主主義のあるべき姿でありましょう。
 以上申し上げましたとおり、もって国民の負託にこたえるべく、私は、議長の提案に賛意を表し、八日間の会期延長がぜひとも必要であることを強く主張いたしまして、賛成討論を終わるものであります。(拍手)
#7
○議長(伊藤宗一郎君) 青木宏之君。
    〔青木宏之君登壇〕
#8
○青木宏之君 自由党の青木宏之であります。
 私は、自由党を代表いたしまして、ただいま議題となっております会期を八日間延長することに対し、反対の立場から意見を表明いたします。(拍手)
 反対する理由の第一は、今国会を通じて政府・与党が二枚舌を使って国民と我々野党をだまし続けてきたあげくの、補正予算を審議せんとするための会期延長であり、絶対に認めるわけにはいかないということであります。
 すなわち、政府・与党は、平成十年度予算が成立するまでは、一貫して、十年度予算は最善でありその補正は検討していないと言い続けてきた、その舌の根も乾かぬうちに補正予算を提出し、審議を求めているからであります。
 年明け早々の一月七日、額賀官房副長官がスパークリング大統領補佐官ら米政府高官に対し、平成十年度予算成立直後の四月に大型補正を行うということを密約していたとの報道がありました。また、加藤幹事長や山崎政調会長など自民党の最高幹部から、次々と大型補正予算の編成を示唆する発言が相次ぎました。政府・与党幹部の発言が事実とすれば、政府は、最初から補正することを前提としたいわば欠陥予算案を国会で審議させようとするものであり、国会及び国民をまさに愚弄せんとするものであります。
 この点から、我が党は、他の野党とともに、再三再四、政府・与党に対しその事実関係をただしたのでありました。それに対し、自民党は、保利国会対策委員長名で、平成十年度予算が最善のものと認識しており、平成十年度補正予算については全く検討されておりませんと回答し、国会においては、総理を初め閣僚はこぞって十年度予算案は最善の予算案であると答弁するなど、政府・与党幹部の発言を明確に否定し続けてきたのでありました。
 しかるに、橋本総理は、平成十年度予算が成立した直後の四月九日、それまでの態度を一変させ、十六兆円規模の総合経済対策を実施せんと、そのための大型補正を行うことを明らかにしたのであります。まさに、政府が否定していた、額賀官房副長官を初め政府・与党幹部の発言こそ本当であったことが明らかになったのであります。同時に、総理を初め橋本内閣は、予算審議を通じ国会と国民をだまし続けていたことがはっきりとしたのであります。
 総理、総理が国政の最高責任者として、本当に国の将来を考え、我が国経済の現状を考え、国民の生活のことを考え、本当に景気対策が必要と考えていたならば、体面にこだわらず十年度予算を出し直し、堂々と抜本的対策を講ずべきでありました。それこそ国政の最高責任者にふさわしい道であったのであります。
 国会、ひいては国民をだまし続けた橋本総理の態度は、まことにこそくであり、議会制民主政治のルールを踏みにじる許しがたきものと断ぜざるを得ないのであります。このような総理のこそくなやり方こそが日本をおかしくしてしまうのであります。私は、会期延長を諮る前に、橋本総理、橋本政権がとってきたこれまでの行動を国民に謝罪をし、その責任をきっぱりとおとりになるべきであると考えるものであります。私は、この意味において、補正予算審議のための会期の延長に反対する次第であります。
 反対する第二の理由は、景気対策のため会期を延長し補正予算の審議を進めるより、橋本内閣がさっさと退陣した方が景気対策になると思うからであります。
 平成十年度予算案審議の際、我々自由党を初めとする野党は、本予算が不十分であるなら撤回の上再提出するべきであると主張をいたしましたが、橋本総理は、本予算案が最善のものであると言い続け、与党も、補正予算など一切検討していないと回答しておりました。我々野党が提出した予算組み替え要求も否決をしたのであります。総理が我々の主張を虚心坦懐に受け入れて予算を修正していれば、会期延長など必要なかったはずであります。総理は、この危機的な経済状況下にあっても、我が国の行く末や国民生活よりもみずからのメンツや政権維持の方を大切にし会期延長を強行されんとするのは、失政の帳じり合わせ以外の何物でもなく、許しがたいと断ぜざるを得ないのであります。
 また、会期延長をして何の反省もない従来型のばらまき予算を決めるより、橋本総理がおやめになることが一番の景気対策であります。
 去る四月八日、九八年度予算が参議院で通過する直前、マーケットには橋本首相辞任とのうわさが飛び交いました。市場はまことに正直であります。株価は四百円、円は一円近く上昇いたしたのであります。しかしながら、翌日、橋本総理が総合経済対策を発表した後、円はずるずると下がり、一円安くなったのであります。株式市場は半年先の経済を予見するといいますが、その後、今日に至るまで、株式市場は一万五千円台前半の低空飛行を続けており、先行き不安を如実に示しております。為替相場は、ついに昨日、七年ぶりに百四十一円まで下落をいたしました。失業率は史上最高の四・一%を記録し、さらに更新の勢いであります。総理の総合経済対策は全く評価されていないし、現実に実績が何も出ておらないし、先行き全く不安な状況なのであります。
 総理は、予算委員会において、私がやめれば景気がよくなって株価が上昇するのであれば即刻かわる、しかしそういう問題ではないと強弁しておられますが、まだお気づきになられないのでありましょうか。総合経済対策を実施するよりも、口先介入を行うよりも、総理がおやめになることが唯一にして確実な景気回復策、経済対策なのであります。(拍手)
 また、みずから招いたこの不況に、反省も謝罪もいまだありません。それどころか、総理は、果たすべき責任を果たすことが責任のとり方だと言われます。これは、開き直り、居直り、責任逃れの論理であります。政権を維持するために詭弁を弄し続けるのはもうおやめいただきたい。
 平成八年度に三・二%成長まで回復した日本経済を〇%にたたき落としたことだけでも、責任をおとりになる理由は十分ではないでありましょうか。総理は、経済運営に完全に失敗をしたのであります。敗軍の将は兵を語ってはならないのであります。もはや、橋本内閣が続けば続くだけ日本がだめになっていくのであり、橋本内閣の退陣、次に大胆な政策転換こそが経済再建の道であり、日本再構築の第一歩であります。
 反対の第三の理由は、橋本総理のODA疑惑や自民党山崎政調会長の献金疑惑などの真相解明に対し、政府・与党が積極的に協力をしていれば、会期延長しなくても疑惑の解明ができたということであります。
 これまでの国会の審議を通じ、橋本総理の中国人女性との交際問題は、その女性がスパイであったかどうかの問題にとどまらず、我が国の中国への無償援助の配分にかかわる大いなる疑惑の問題であることが判明をいたしました。
#9
○議長(伊藤宗一郎君) 青木宏之君、申し合わせの時間が過ぎましたから、なるべく簡単に願います。
#10
○青木宏之君(続) 我が党は、その疑惑解明に真剣に取り組んでおりますが、政府・与党は、これに協力するどころか、各省庁に箝口令をしき、情報の提供を妨げようとする動きすら感じられるなど、逆に妨害しようとさえしているのであります。
 自民党山崎政調会長の石油卸商泉井氏からの献金疑惑については、我々のたび重なる証人喚問要求を拒否し、会期末になって政治倫理審査会での弁明に応じ、一方的な弁明によってこの問題に幕を引こうとしているのであります。まことに言語道断であります。
#11
○議長(伊藤宗一郎君) 青木宏之君、申し合わせの時間が過ぎましたから、なるべく簡単に願います。
#12
○青木宏之君(続) 政府・与党の協力があれば、これら一連の疑惑は会期内において十分解明されたと存じます。政府・与党の猛省を促すとともに、仮に会期延長が自民党の多数により強行された場合は、我が党として、橋本総理のODA疑惑や自民党山崎政調会長の疑惑の徹底究明に全力で取り組む決意であることを申し述べ、私の討論を終わります。(拍手)
#13
○議長(伊藤宗一郎君) 中林よし子君。
    〔中林よし子君登壇〕
#14
○中林よし子君 私は、日本共産党を代表して、会期延長に対して、反対の討論を行います。(拍手)
 昨日、自民党が、議長に会期延長の申し入れを行いました。その理由として、「議案の審議状況に鑑み、」としていますが、その内実は補正予算の審議であることは明白です。
 政府が提出した補正予算は、規模は大きいけれども、総合経済対策とは名ばかりです。景気対策といって、国と地方の借金をふやし、既に破綻が明らかになったゼネコン奉仕の従来型公共事業に重点を置いたものです。補正での公共事業積み増しは、むだと浪費を助長する禁じ手です。しかも、その手法は景気対策としても効果がなく、結局財政破綻をつくり出しただけだったと一たん総理も認めたことではないですか。また、地方に一兆五千億円規模の単独事業を押しつけようとしていることも重大です。これでは、地方自治体の財政をますます危機的状況に追い込むことになります。こうした補正予算は、我が国を困難から救うどころか、ますます窮地に追いやるものです。
 補正予算の審議を今になって言い立てているのにも道理はありません。政府が五月十一日、国会に提出したとき、野党各党は、まず補正予算の審議を十分行うことを主張しました。にもかかわらず、今日まで補正予算をたなざらしにしてきたのは政府・自民党自身ではないですか。しかも、野党の強い反対を押し切り、特別委員会まで設置して、補正予算関連法案を異例の一括先行審議で強行しました。補正関連法が成立した後にも、野党が補正予算審議を求めたにもかかわらず、行政改革に何ら役立たない省庁再編基本法案を先行させ、今日に至ったのです。今になって政府・自民党が補正予算審議のため会期延長を言うこと自体、国会審議を党利党略に利用したものであり、断じて許されません。(拍手)
 今、景気対策を言うならば、消費税減税です。最近の世論調査でも、景気対策に何を望むかとの質問に対して、六割の人が消費税減税を求めており、まさに国民の圧倒的多数の声ではありませんか。政府の統計でも、ことしの四月の家計消費支出は、消費税増税による駆け込み反動で落ち込んだ昨年四月に比べて二・一%もマイナスとなっています。また、日銀も、家計消費の低迷の主な原因が消費税引き上げなどの負担増政策にあったことを認めています。
 四月の完全失業率が統計史上最悪の四・一%になっているように、今日の不況は極めて深刻です。この不況から国民生活を守るために、緊急かつ抜本的な対策を行うことが求められています。それは、消費税を三%に戻し冷え込んでいる消費を直接拡大すること、庶民に手厚い二兆円規模の所得税減税の恒久化をすること、昨年九月からの医療費値上げを改悪前に戻すこと、強力な行政指導で銀行の貸し渋りをやめさせること、中小業者への緊急融資、中小企業者向け官公需の引き上げ、また、首切り自由化、サービス残業合法化の労働法制の改悪を中止することなどです。
 政府が今日の深刻な不況から国民生活を守るために必要な手だてを打てずに、従来型の補正予算を無反省に繰り返しているのは、橋本内閣・自民党に不況打開の意思も能力もないことの証明です。橋本内閣に求められていることは、補正予算の審議ではなく、経済政策破綻などの責任をとり、直ちに退陣し、解散・総選挙により国民の審判を仰ぐことです。そのことを強く申し述べ、会期延長の反対討論を終わります。(拍手)
#15
○議長(伊藤宗一郎君) これにて討論は終局いたしました。
    ―――――――――――――
#16
○議長(伊藤宗一郎君) 採決いたします。
 会期を六月十八日まで八日間延長するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#17
○議長(伊藤宗一郎君) 起立多数。よって、会期は八日間延長することに決まりました。(拍手)
     ――――◇―――――
 科学技術会議議員任命につき同意を求めるの件
 宇宙開発委員会委員任命につき同意を求めるの件
 国会等移転審議会委員任命につき同意を求めるの件
 証券取引等監視委員会委員長及び同委員任命につき同意を求めるの件
 社会保険審査会委員任命につき同意を求めるの件
 漁港審議会委員任命につき同意を求めるの件
 日本放送協会経営委員会委員任命につき同意を求めるの件
 労働保険審査会委員任命につき同意を求めるの件
#18
○議長(伊藤宗一郎君) お諮りいたします。
 内閣から、
 科学技術会議議員
 宇宙開発委員会委員
 国会等移転審議会委員
 証券取引等監視委員会委員長及び同委員
 社会保険審査会委員
 漁港審議会委員
 日本放送協会経営委員会委員
及び
 労働保険審査会委員に
次の諸君を任命することについて、それぞれ本院の同意を得たいとの申し出があります。
 内閣からの申し出中、
 まず、
 科学技術会議議員に井村裕夫君を、
 証券取引等監視委員会委員に高橋武生君を、
 漁港審議会委員に飯田満君、植村正治君、大海原宏君、岡野勉君、久野隆作君、坂口享子君及び中村尋子君を、
 日本放送協会経営委員会委員に大下龍介君、平岩弓枝君及び矢野征男君を、
 労働保険審査会委員に岡田潤君及び氣賀澤克己君を
任命することについて、申し出のとおり同意を与えるに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○議長(伊藤宗一郎君) 御異議なしと認めます。よって、いずれも同意を与えることに決まりました。
 次に、
 宇宙開発委員会委員に長柄喜一郎君を、
 国会等移転審議会委員に濱中昭一郎君を、
 証券取引等監視委員会委員長に佐藤ギン子君を、
 同委員に川岸近衛君を、
 社会保険審査会委員に大槻玄太郎君を、
 漁港審議会委員に佐藤稔夫君及び藤野慎吾君を、
 日本放送協会経営委員会委員に鳥井信一郎君及び松野春樹君を
任命することについて、申し出のとおり同意を与えるに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#20
○議長(伊藤宗一郎君) 起立多数。よって、いずれも同意を与えることに決まりました。
 次に、
 国会等移転審議会委員に森亘君を任命することについて、申し出のとおり同意を与えるに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#21
○議長(伊藤宗一郎君) 起立多数。よって、同意を与えることに決まりました。
     ――――◇―――――
#22
○議長(伊藤宗一郎君) お諮りいたします。
 参議院から、内閣提出、国民健康保険法等の一部を改正する法律案が回付されております。この際、右回付案を議題とするに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#23
○議長(伊藤宗一郎君) 御異議なしと認めます。
    ―――――――――――――
 国民健康保険法等の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院回付)
#24
○議長(伊藤宗一郎君) 国民健康保険法等の一部を改正する法律案の参議院回付案を議題といたします。
 採決いたします。
 本案の参議院の修正に同意の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#25
○議長(伊藤宗一郎君) 起立多数。よって、参議院の修正に同意することに決まりました。
     ――――◇―――――
#26
○議長(伊藤宗一郎君) 本日は、これにて散会いたします。
    午後一時四十五分散会

ソース: 国立国会図書館
【PR】姉妹サイト