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1996/12/17 第139回国会 参議院 参議院会議録情報 第139回国会 災害対策特別委員会 第2号
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1996/12/17 第139回国会 参議院

参議院会議録情報 第139回国会 災害対策特別委員会 第2号

#1
第139回国会 災害対策特別委員会 第2号
平成八年十二月十七日(火曜日)
   午後四時五十分開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         清水 達雄君
    理 事
                佐藤 静雄君
                陣内 孝雄君
                山崎  力君
                村沢  牧君
    委 員 
                岩井 國臣君
                釜本 邦茂君
                鎌田 要人君
                須藤良太郎君
                竹山  裕君
                依田 智治君
                市川 一朗君
                北澤 俊美君
                戸田 邦司君
                横尾 和伸君
                渡辺 四郎君
                山下 芳生君
                本岡 昭次君
   政府委員
       国土庁防災局長  福田 秀文君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        八島 秀雄君
   説明員
       林野庁指導部治
       山課長      安井 正美君
       建設省河川局防
       災・海岸課長   山中  敦君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○災害対策樹立に関する調査
 (十二・六蒲原沢土石流災害こ関する件)
○継続調査要求に関する件
○委員派遣に関する件
    ―――――――――――――
#2
○委員長(清水達雄君) ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。
 議事に先立ちまして、委員会を代表して委員長より一言申し上げます。
 去る十二月六日に発生いたしました蒲原沢土石流災害におきまして、亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、御遺族に対し衷心よりお悔やみを申し上げます。また、負傷されました方々には、心からお見舞いを申し上げますとともに、現在もなお行方不明となっている一名の方が一刻も早く救出されますようお祈り申し上げる次第でございます。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(清水達雄君) 災害対策樹立に関する調査を議題とし、十二月六日の蒲原沢土石流災害につきまして、政府から報告を聴取いたします。福田国土庁防災局長。
#4
○政府委員(福田秀文君) 蒲原沢の土石流災害について御報告申し上げます。
 お手元に国土庁防災局の四枚つづりの資料が配付されていると思いますが、それをごらんになりながらお聞き届けいただきたいと思います。
 去る十二月六日十時三十分ごろ、新潟県糸魚川市と長野県北安曇郡小谷村との県境付近の姫川水系蒲原沢におきまして土石流が発生し、建設省、林野庁等が実施しておりました災害復旧工事の現場が直撃され、作業に従事していた方々が巻き込まれました。
 亡くなられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、御遺族の方々に対しまして心からお悔やみ申し上げます。また、負傷された方々にお見舞い申し上げます。
 資料の2の「土石流発生時の降雨状況等」でございますが、気象庁の小谷観測所で十二月五日の二十四時間に観測された降雨量は四十七ミリ、積雪深は四日九時に十九センチ、五日九時に十センチ、六日九時に六センチでございました。
 被害の状況は、死者十三名、行方不明者一名、負傷者八名で、いずれも建設省松本砂防工事事務所による直轄砂防工事、長野県大町建設事務所による一般国道百四十八号の災害復旧工事及び林野庁による直轄治山工事の作業員であります。なお、発災当日、川に孤立した作業員四十六名の方々は無事に救出されております。
 次に、各省庁の対応状況についてでございますけれどもへ国土庁におきましては、直ちに情報対策室を設置し、関係省庁から情報収集を行うとともに、現地の画像情報を官邸や関係省庁に配信するなど情報収集、連絡に努めてまいりました。また、現地に担当官三名を派遣いたしますとともに、次のページでございますが、六日、九日の二度にわたりまして災害対策関係省庁連絡会議を開催いたしまして、行方不明者の捜索に全力を挙げること、二次災害の防止に万全を尽くすことなどについて確認を行ったところであります。
 次に、建設省及び林野庁の対応でありますが、後ほど両省庁から御報告があると思いますが、六日、本省庁にそれぞれ災害対策本部を設置いたしますとともに、現地におきましても対策本部を設置し、活動体制を確立いたしました。さらに、建設大臣、林野庁長官等が現地入りいたしますとともに、現地を所管する出先機関の職員はもとより周辺から広域的に応援要員を派遣し、対応してきたところでございます。
 防衛庁の対応につきましては、長野、新潟両県の災害派遣要請を受けまして、陸上自衛隊が行方不明者の捜索を実施いたしましたほか、緊急空輸の実施など、十六日正午までに延べ約五千八百名が出動しております。
 三ページへ移りまして、消防庁でございますが、職員三名を現地に派遣いたしますとともに、緊急消防援助隊も含め、十六日までに延べ約四千六百名が出動しております。
 警察庁につきましては、職員を現地に派遣するとともに、広域緊急援助隊等を含め、十六日までに延べ約八千名が出動しております。
 労働省でございますが、六日、災害対策本部を設置し、職員を六名現地派遣するとともに、業界団体に対する同種工事現場における自主的な点検の実施の要請、学識経験者から成る調査団の設置を行っております。
 厚生省関係では、六日に日本赤十字社の長野県支部及び新潟県支部から医療救護班を派遣いたしますとともに、現地で救護所を開設いたしました。
 郵政省関係では、郵便はがきの無償交付等災害特別事務取扱の実施、自衛隊等に対する周波数の承認、NTTによる臨時回線の設置等を実施いたしました。
 また、新潟、長野両県では、六日に災害対策本部及び現地対策本部を設置し、対応してきたところでございます。
 以上、関係機関の連携のもとで、現地におきましては、最大千九百名の体制で行方不明者の捜索に全力で当たってきたところでございまして、現在も引き続き捜索活動を継続いたしております。
 以上でございます。
#5
○委員長(清水達雄君) 山中建設省河川局防災・海岸課長。
#6
○説明員(山中敦君) 蒲原沢土石流災害について御報告いたします。
 亡くなられた十三名の方々の御冥福を心よりお祈り申し上げ、御遺族の方々に対しまして衷心よりお悔やみ申し上げますとともに、負傷されました八名の方々にお見舞い申し上げます。
 建設省におきましては、災害発生後直ちに松本砂防工事事務所、北陸地方建設局、建設本省に災害対策本部を設置し、建設大臣が現地に急行し、消防、警察、自衛隊、関係地方公共団体などから成る合同の現地対策本部を設置するとともに、当初は建設大臣が、八日から十六日までは政務次官が陣頭指揮をとり、行方不明者の救出に全力を挙げてきたところでございます。
 また、被害者の御家族に対しましては、待機場所及び宿泊場所を確保するとともに、御家族へのお見舞い、御説明等を誠意を込めて行ってまいりました。
 現在のところ十三名の死亡者が確認され、一名が行方不明となっており、引き続き捜索活動を実施しているところでございます。
 次に、被災地の工事状況でございますが、お手元の建設省の資料の二ページ図1をお願いいたします。
 昨年七月十一日の梅雨前線豪雨により、姫川及び国道百四十八号等に甚大な被害が発生し、災害復旧と再度災害の防止のため、建設省におきましては直轄砂防災害関連緊急事業を、長野県におきましては橋梁災害関連事業を行っているところでございます。
 直轄の砂防工事は、新国界橋上流で高さ十四メートルの砂防ダムを、新国界橋下流で河道を安定させるための流路工及び床固め工を延長約二百二十メートルにわたって実施しております。このうち、砂防ダムの工事で七名が被災され死亡し、床固め工では二名が被災、死亡し、一名が行方不明となっております。
 また、長野県の災室長旧事業は、昨年の豪雨で流失、被災した新国界橋の下部工を施工中でございます。この工事で一名が被災し、死亡しております。
 次に、これまでの捜索状況でございますが、再度の土石流の発生などによる二次災害の防止のため、関係機関の連携により蒲原沢左右岸に監視員やテレビカメラを設置するとともに、ヘリコプターにより上流域の状況を調査、監視するなどの万全の体制をとりました。
 捜索活動に当たっては、逐次関係機関による合同の対策会議を開催し、捜索の方針、分担を定め、一致協力して昼夜を問わず懸命に作業を実施してまいりました。
 捜索はきようで十二日目になりますが、各方面からの御支援、御協力により、表3のように、これまで延べ約一万八千五百名、最大の日は千九百名となっております。
 捜索現場は、押し出された大小の岩石と大量の水を含んだ土砂とから成っており、また両岸の急峻な地形は崩壊や落石の危険があり、作業は劣悪な条件で大変厳しいものでありましたが、これまで二次災害もなく進めてまいりました。
 現在、捜索活動は、土石流堆積物の調査がほぼ終了いたしましたため、一名の行方不明の方の御家族の御了解も得て、規模を縮小して姫川合流点下流を中心に捜索を進めていくこととしております。
 今後、かかる災害を二度と繰り返さないため、林野庁、長野県と連携して社団法人砂防学会に調査委員会を設置し、土石流の発生原因及び予知、予測並びに今後の工事現場の警戒・避難体制等のあり方について御提言をいただき、万全の対策を期してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
#7
○委員長(清水達雄君) 安井林野庁指導部治山課長。
#8
○説明員(安井正美君) 亡くなられました方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、遺族の方々に対しまして心から哀悼の意を表します。
 それでは、お手元に配付しております林野庁関係資料に基づきまして、簡潔に御報告申し上げます。
 まず被害でございますが、死者十三名、行方不明者一名、負傷者八名のうち、林野庁関係事業の被災者は、死者三名、負傷者二名というふうになっております。
 次に、対応の状況についてでありますが、災害発生後、直ちに林野庁及び長野営林局に災害対策本部を設置いたしますとともに、林野庁長官、長野営林局長を現地に派遣し、建設省等と一体となって救助活動等に努めてきたところであります。
 また、十二月六日付で、各営林局及び都道府県に対しまして、治山工事等の安全対策に万全を期すよう指導いたしたところでございます。
 最後に、今後の対応でございますが、二次災害の防止を図りながら、残された一名の行方不明者の救助活動に取り組むことといたしております。また、今後かかる災害を二度と繰り返さないために、建設省、長野県と連携いたしまして、砂防学会に土石流の発生原因及び警戒・避難体制等について御提言をいただくようお願いしたところでございます。
 以上でございます。
#9
○委員長(清水達雄君) 以上で政府からの報告の聴取は終わりました。
#10
○村沢牧君 質問いたしませんが、ちょっと資料について。
 国土庁の資料によりますと、防衛庁それから警察庁、消防庁その他の応援をいただいて、昨日まで多いときは千九百名、そして千六百名ですか、捜索活動をしたけれども、建設省の資料によれば本日から百名ということになっているんですが、捜索は百名になったんですか。その辺についてお聞かせいただきたい。建設省がみんなやるんですか。
#11
○説明員(山中敦君) 先ほどちょっと説明をさせていただきましたように、これまで土石流による堆積物の調査が一昨日の段階でほぼ完了いたしまして、昨日は河口までの水面の捜索を各機関と協力して実施したところでございます。
 そういう経過の中で百名ということでございますが、今後につきましては実捜索といたしまして百名の体制で臨むということで、本日の時点ではまだ後方支援等かなり、五百名程度の人員が残っておりますが、今後、当面百名の捜索体制で臨んでいくということでございます。
    ―――――――――――――
#12
○委員長(清水達雄君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
 災害対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○委員長(清水達雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○委員長(清水達雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#15
○委員長(清水達雄君) 次に、委員派遣に関する件についてお諮りいたします。
 閉会中の委員派遣につきましては、その取り扱いを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○委員長(清水達雄君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後五時六分散会
ソース: 国立国会図書館
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