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1996/11/12 第138回国会 参議院 参議院会議録情報 第138回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
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1996/11/12 第138回国会 参議院

参議院会議録情報 第138回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号

#1
第138回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
平成八年十一月十二日(火曜日)
   午前十時二十一分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 十一月十一日
    辞任         補欠選任
     尾辻 秀久君     鈴木 栄治君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         楢ア 泰昌君
    理 事
                鈴木 栄治君
                永田 良雄君
                星野 朋市君
                照屋 寛徳君
    委 員
                板垣  正君
                高木 正明君
                長峯  基君
                橋本 聖子君
                三浦 一水君
                加藤 修一君
                風間  昶君
                高野 博師君
                福本 潤一君
                萱野  茂君
                谷本  巍君
                吉岡 吉典君
                武田邦太郎君
                島袋 宗康君
                矢田部 理君
   国務大臣
       外 務 大 臣  池田 行彦君
       国 務 大 臣  武藤 嘉文君
       (総務庁長官)
       国 務 大 臣
       (沖縄開発庁長  稲垣 実男君
        官)
   事務局側
       第一特別調査室  入内島 修君
       長
   説明員
       総務政務次官   野田  実君
       沖縄開発政務次  笠原 潤一君
       官
       外務政務次官   高村 正彦君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○沖縄及び北方問題に関しての対策樹立に関する
 調査
 (派遣委員の報告)
○継続調査要求に関する件
    ―――――――――――――
#2
○委員長(楢崎泰昌君) ただいまから沖縄及び北方問題に関する特別委員会を開会いたします。
 まず、委員の異動について御報告いたします。
 昨日、尾辻秀久君が委員を辞任され、その補欠として鈴木栄治君が選任されました。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(楢崎泰昌君) 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(楢崎泰昌君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に鈴木栄治君を指名いたします。
    ―――――――――――――
#5
○委員長(楢崎泰昌君) この際、池田外務大臣、武藤総務庁長官及び稲垣沖縄開発庁長官からそれぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。池田外務大臣。
#6
○国務大臣(池田行彦君) このたび外務大臣を再び拝命いたしました池田でございます。沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。
 まず、沖縄における米軍施設・区域に関する事項について申し述べます。
 日米安保体制は、我が国を含むアジア・太平洋地域における平和と安定に不可欠であり、また国際社会における広範な日米協力関係の政治的基盤となっております。
 他方、沖縄県の皆様には、米軍の施設・区域の集中に伴い大きな負担を負ってこられました。私は、このことに思いをいたし、今後とも沖縄における米軍施設・区域の整理、統合、縮小及び関連する諸問題について、日米安保条約の目的達成との調和を図りつつ、具体的な成果を上げるよう引き続き米側と協力して全力を尽くしてまいる所存であります。
 また、沖縄県の経済の発展、県民の皆様の生活の質の向上等のため努力を継続しでまいります。
 次に、北方領土問題について申し述べます。
 第二次大戦が終了して半世紀以上が経過した今日に至っても、北方領土問題がなお未解決であることはまことに遺憾なことであります。
 本年は、一九五六年の日共同宣言による国交回復後四十周年を迎える節目の年であり、私としては、ロシア大統領選挙後の新たな状況のもとで、今週末に行われるプリマコフ・ロシア外相との会談を手始めとして、東京宣言に基づき、北方領土問題を解決して、平和条約を締結し、両国関係を完全に正常化するよう一層の努力を傾ける所存であります。
 最後に、楢崎委員長を初め本委員会の委員の皆様より、よろしくお力添え、御助言を賜りますよう心よりお願い申し上げましで、ごあいさつとさせていただきます。(拍手)
#7
○委員長(楢崎泰昌君) ありがとうございました。
 次に、武藤総務庁長官。
#8
○国務大臣(武藤嘉文君) 今回の新内閣の発足に伴いまして総務庁長官に任ぜられ、北方対策本部長として、国民的課題である北方領土問題の解決促進に取り組むことになりました武藤嘉文でございます。
 我が国固有の領土である北方領土の返還を国民の総意に基づいて一日も早く実現することが重要な課題であると強ぐ認識をいたしております。この北方領土問題の解決のためには、早期返還を求める国民の一致した声がますます重要となってきておりますので、国民世論の高揚を図るための諸施策を一層推進してまいる所存であります。
 与えられた職員の重さを痛感し、誠心誠意職務の遂行に当たる所存でございますので、委員長を初め理事、委員の皆様方の御理解と御協力をお願い申し上げる次第であります。(拍手)
#9
○委員長(楢崎泰昌君) ありがとうございました。
 次に、稲垣沖縄開発庁長官。
#10
○国務大臣(稲垣実男君) このたび沖縄開発庁長官を拝命いたしました稲垣実男でございます。
 楢崎委員長を初め理事、委員各位の御指導と御鞭撻を心からお願いを申し上げる次第でございます。
 皆様御承知のとおり、沖縄は、さきの大戦で焦土と化し、また、戦後も二十七年間にわたりまして施政権が分離されるなど多難な道を歩んでまいりました。今日まで沖縄県民が耐えてこられた苦しみと負担の重さに思いをいたしまして、沖縄の心を心として職員を果たしてまいる決意でございます。
 さて、昭和四十七年五月に本土に復帰して以来、三次にわたりまして、振興開発計画に基づいて総額約五兆円に上る国費を投入して沖縄の振興開発のための諸施策が講じられてまいりました。県民の皆様のたゆまざる御努力と相まって、社会資本の整備は大きく前進し、本土との格差は次第に縮小されるなど、沖縄の経済社会は総体として着実に発展してまいりました。
 しかしながら、沖縄には今なお広大な米軍施設及び区域が存在しておりますとともに、生活や産業基盤の面で整備を要するものが多く見られております。さらには、一人当たりの県民所得の格差の問題がありますし、雇用の問題、産業振興の問題など今なお解決していかなきゃならない多くの課題を抱えておるのでございます。沖縄に係る諸問題につきましては、内閣を挙げてその解決に最大限努力する方針でもあり、沖縄開発庁といたしましても、第三次沖縄振興開発計画を着実に推進するとともに、二十一世紀に向けまして、沖縄政策協議会の場を通じて沖縄の振興策の策定あるいは推進に全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。
 私は、沖縄現地の各界の皆さんの声を直接伺うことが最も大切だと考えております。そこで早速今週末に沖縄を訪問いたしまして、実情を肌で感じ取って、また、多くの皆さんたちといろいろとお話を進めまして、今後の諸課題の解決の糧としてまいりたいと考えておるのでございます。
 どうぞ楢崎委員長を初め理事、委員の皆様方の一層の御理解と御協力をお願い申し上げまして、私のごあいさつといたします。
 ありがとうございました。(拍手)
#11
○委員長(楢崎泰昌君) 次に、高村外務政務次官、野田総務政務次官及び笠原沖縄開発政務次官からそれぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。高村外務政務次官。
#12
○説明員(高村正彦君) このたび外務政務次官を拝命いたしました高村正彦でございます。
 池田外務大臣を補佐いたしまして、職務を全うするため全力を傾ける所存であります。
 沖縄に関しましては、日米安全保障条約の目的達成との調和を図りつつ、沖縄県の施設及び区域の整理、統合、縮小等の諸問題につき具体的な成果を上げるよう米側と協力して努力するとともに、沖縄県の振興についても最善を尽くしてまいります。
 北方領土問題につきましては、東京宣言を基礎としてこの問題を解決して、平和条約を締結し、日ロ関係の完全な正常化を図るとの基本方針を貫き、さらに粘り強く対ロ外交を進めていく所存であります。
 楢崎委員長を初め本特別委員会の各委員の御指導、御鞭撻と御協力をお願い申し上げまして、就任のごあいさつとさせていただきます。(拍手)
#13
○委員長(楢崎泰昌君) 野田総務政務次官。
#14
○説明員(野田実君) このたび総務政務次官を拝命いたしました野田実でございます。
 北方領土問題を解決することは国民的重要課題であると存じます。武藤長官のもと、誠心誠意努力してまいる所存でございます。
 委員長を初め理事、委員の皆様方の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。(拍手)
#15
○委員長(楢崎泰昌君) 笠原沖縄開発政務次官。
#16
○説明員(笠原潤一君) このたび沖縄開発政務次官を拝命いたしました笠原潤一でございます。
 沖縄をめぐる諸問題の解決は、我が国にとっても、また沖縄の方々の筆舌に尽くせない御労苦に報いるためにも極めて重要な課題であると認識をいたしております。沖縄の真の振興策の推進に政府全体として取り組んでいかなければならないこのような時期に沖縄の振興開発を担当することになりましたことは、この上ない喜びでありますとともに、身の引き締まる思いであります。また、勇子の本懐でもあります。
 五十一年前に思いをいたしまして、三十数年前に私は、沖縄本土復帰の前に、金城和信先生と一晩歓をともにしながらいろいろ話し合ったことがございます。そのときのことを思い起こしながら一生懸命努力してまいりたいと思っております。
 なお、幸い稲垣沖縄開発庁長官は私の大先輩でもありますので、御指導のもと、沖縄振興開発のために全力を尽くす所存であります。
 どうぞ楢崎委員長を初め理事、委員の皆様方によろしく御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。
 どうもありがとうございました。(拍手)
#17
○委員長(楢崎泰昌君) ありがとうございました。
 各大臣、各政務次官、御退席いただいて結構でございます。
    ―――――――――――――
#18
○委員長(楢崎泰昌君) 沖縄及び北方問題に関しての対策樹立に関する調査を議題といたします。
 先般当委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員の報告を聴取いたします。橋本聖子君。
#19
○橋本聖子君 先般行われました委員派遣につきまして、その概要を御報告申し上げます。
 九月十九日及び二十日の両日、北方領土及び隣接地域の諸問題等に関する実情調査のため、楢崎委員長、照屋理事、福本委員、萱野委員、奥村委員及び私橋本の六名が北海道に派遣されました。
 本年は、一九五六年の日ソ国交回復から四十年経過した節目の年になっております。しかしながら、我が国の固有の領土である北方領土の返還が国民の長年の悲願であるにもかかわらず、現在もなお実現しておりません。また、平成五年の東京宣言の署名、我が国と北方四島とのビザなし交流など、近年前向きな取り組みがなされてきてはおりますが、いまだ日ロ両国間には平和条約も締結されていない状況であります。日ロ関係の完全な正常化を達成するには、今後もなお多くの努力が必要とされます。
 そこで、北方領土問題及び隣接地域の振興等につきまして、現地の実情視察と概況説明の聴取等を行い、あわせて地元自治体等からの要望や意見を把握するため鋭意調査を進めました。
 以下、その調査の概要について、日程に沿って御報告申し上げます。
 まず、初日は、文化会館、公民館、図書館のそれぞれの機能をあわせ持つ中標津町総合文化会館に立ち寄り、同館の活動状況の説明を聴取するとともに、その近代的施設を視察いたしました。この後、北海道庁、北海道開発局等より根室管内の業務や北方領土等の概要説明を聴取し、次いで、隣接地域の振興に寄与している別海町の野付漁業協同組合の冷凍加工場処理加工施設及び別海町が地元の二つの漁協に委託運営しているウニ種苗育成センターを視察いたしました。
 次に、根室市に向かい、同市において北海道、北方領土隣接地域の根室市を初めとする一市四町及び千島歯舞諸島居住者連盟等の北方関係団体の各代表者から概況説明及び要望を聴取いたしました。
 ここで、北方領土の早期返還、隣接地域の振興対策、北方四島周辺水域における安全操業の実現、北方地域旧漁業権に対する補償措置、北方関係団体への助成措置の拡充、北方四島交流事業の促進、北方領土墓参の継続実施と墓参地域拡大等について要望を受けた後、予定時間を超える熱心な意見交換を行いました。
 二日目は、早朝、納沙布岬を訪れました。幸い、天候に恵まれ、間近の貝殻島を初めとする歯舞諸島を望むことができました。あいにく、沖合にある国後島の島影は沖合海上の視界が悪く認められなかったものの、北方領土早期返還への思いをさらに熱くいたしました。また、岬にある北方館では、望遠鏡によって貝殻島の灯台を確認するとともに、展示パネルや北方領土等の模型施設等を見ながら説明を聴取いたしました。
 次に、標津町に赴き、観光施設及び社会教育施設として利用されている標津サーモンパークを訪れ、近代的施設を有するサーモン科学館やサケ・マス捕獲蓄養施設等を視察するとともに、数万尾にも上るサケやマスが遡上している標津川を見ることができました。
 当委員会といたしましても、今回の調査結果を北方領土返還に向けての問題解決や隣接地域の振興対策等の参考に資していく所存であります。
 最後に、今回の委員派遣に際して多大な御協力をいただきました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
 なお、調査の詳細につきましては、委員長のお手元に文書による報告書を提出しておりますので、本日の会議録の末尾に掲載されますようお取り計らいいただきたいと思います。
 以上でございます。
#20
○委員長(楢崎泰昌君) 以上で派遣委員の報告は終了いたしました。
 ただいまの報告につきましては、別途、詳細にわたる報告書が提出されておりますので、これを本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○委員長(楢崎泰昌君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
    ―――――――――――――
#22
○委員長(楢崎泰昌君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
 沖縄及び北方問題に関しての対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#23
○委員長(楢崎泰昌君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#24
○委員長(楢崎泰昌君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時三十九分散会
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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