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1995/10/18 第134回国会 参議院 参議院会議録情報 第134回国会 本会議 第5号
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1995/10/18 第134回国会 参議院

参議院会議録情報 第134回国会 本会議 第5号

#1
第134回国会 本会議 第5号
平成七年十月十八日(水曜日)
   午後一時三分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議事日程 第五号
  平成七年十月十八日
   午後一時開議
 第一 国家公務員等の任命に関する件
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、元議員小笠原貞子君逝去につき哀悼の件
 一、検察官適格審査会委員等各種委員の選挙
 一、日程第一
 一、平成七年度一般会計補正予算(第2号)
 一、平成七年度特別会計補正予算(特第2号)
 一、平成七年度政府関係機関補正予算(機第2
  号)
 一、平成六年度歳入歳出の決算上の剰余金の処
  理の特例等に関する法律案(内閣提出、衆議
  院送付)
     ―――――・―――――
#3
○議長(斎藤十朗君) これより会議を開きます。
 さきに院議をもって永年在職議員として表彰されました元議員小笠原貞子君は、去る九日逝去されました。まことに痛惜哀悼の至りにたえません。
 同君に対しましては、議長は、既に弔詞をささげました。
 ここにその弔詞を朗読いたします。
   〔総員起立〕
 参議院はわが国民主政治発展のためカを尽くされ特に院議をもって永年の功労を表彰せられさきに懲罰委員長の重任にあたられました元議員小笠原貞子君の長逝に対しつつしんで哀悼の意を表しうやうやしく弔詞をささげます
     ―――――・―――――
#4
○議長(斎藤十朗君) この際、
 検察官適格審査会委員、同予備委員、
 国会等移転調査会委員各一名の選挙
を行います。
 つきましては、これら各種委員の選挙は、いずれもその手続を省略し、議長において指名することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○議長(斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。
 よって、議長は、
 検察官適格審査会委員に前田勲男君を、
 同君の予備委員に笠原潤一君を、
 国会等移転調査会委員に中曽根弘文君を、
それぞれ指名いたします。
     ―――――・―――――
#6
○議長(斎藤十朗君) 日程第一 国家公務員等の任命に関する件
 内閣から、
 公害健康被害補償不服審査会委員に伊藤卓雄君
及び玉木武君を、
 中央社会保険医療協議会委員に工藤敦夫君を、
 また、運輸審議会委員に大堀太千男君及び梶原清君を
任命することについて、それぞれ本院の同意を求めてまいりました。
 まず、公害健康被害補償不服審査会委員の任命について採決をいたします。
 内閣申し出のとおり、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#7
○議長(斎藤十朗君) 総員起立と認めます。
 よって、全会一致をもってこれに同意することに決しました。
 次に、中央社会保険医療協議会委員及び運輸審議会委員の任命について採決をいたします。
 内閣申し出のとおり、いずれも同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#8
○議長(斎藤十朗君) 過半数と認めます。
 よって、いずれも同意することに決しました。
     ―――――・―――――
#9
○議長(斎藤十朗君) この際、日程に追加して、
 平成七年度一般会計補正予算(第2号)
 平成七年度特別会計補正予算(特第2号)
 平成七年度政府関係機関補正予算(機第2号)
 以上三案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○議長(斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。予算委員長井上裕君。
    ―――――――――――――
   〔審査報告書は本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
   〔井上裕君登壇、拍手〕
#11
○井上裕君 ただいま議題となりました平成七年度補正予算第ニ号三案の予算委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 本補正予算は、景気の回復を確実なものとするために、総事業規模十四兆二千二百億円に上る経済対策を実施することとして、公共事業等の追加を行うほか、義務的経費の追加等、特に緊要となった事項等について措置を講ずるものであり、歳出の追加総額は六兆二百二十九億円となっております。
 他方、既定経費の節減及び予備費の減額で六千九百七十六億円の修正減少を行うこととしておりますので、歳出の純追加額は五兆三千二百五十二億円となっております。
 歳入につきましては、財政法第四条の規定に基づく公債四兆四千九百十億円の増発及び平成六年度歳入歳出の決算上の剰余金の処理の特例等に関する法律案に基づく公債二千百十億円の発行のほか、その他収入の増収及び前年度剰余金の受け入れを行うこととしております。
 これらの結果、平成七年度補正後予算の総額は、歳入歳出とも五兆三千二百五十ニ億円増加して、七十九兆三百八十四億円となっております。
 以上の一般会計予算の補正に関連して、国立学校特別会計、道路整備特別会計など二十六特別会計と、国民金融公庫など六政府関係機関について所要の補正が行われております。
 補正予算三案は、去る十月四日、国会に提出され、翌五日、武村大蔵大臣から趣旨説明を聴取した後、衆議院からの送付を待って、十月十六日から本日まで、村山内閣総理大臣並びに関係各大臣に対し質疑を行ってまいりました。
 質疑のうち、景気動向及び経済対策に関するものとして、景気は、現在、個人消費のみならず民間企業設備投資、生産活動が落ち込み、失速状況に陥っている。さらに、製品輸入が拡大する一方で、我が国企業の海外進出が続き、経済の空洞化に歯どめがかからない状態が続いているが、政府は現在の景気動向をどう認識しているか。
 また、政府は、九月二十日に経済対策を打ち出したが、今回の対策の力点はどこに置いているのか。
 加えて、この対策の景気浮揚効果はどの程度で、今年度の政府経済見通し二・八%の達成は可能かとの質疑があり、これに対し村山内閣総理大臣並びに関係各大臣より、我が国経済は、バブル経済崩壊後三年連続でゼロ成長が続いてきた。最近になって株式市場に一部明るさが見え始めてきたものの、先般の月例経済報告では経済はなお弱含みの状態が続いているとの厳しい認識を示したところである。
 これまでも間断なく経済対策を打ち出してきたが、その効果が必ずしも十分でなかったのは、資産価値の下落や円高の進行による先行き不安感などが重なり、公共事業が民間投資にうまくつながらないという点もあったと考えている。
 また、円高による企業の海外進出が進み、平成六年度の製造業の海外投資は対前年度比二四%も拡大した。これ以上の企業の海外進出を防ぐには、規制緩和を進める一方で新たな事業がスタートできるような基盤整備が必要であるが、さらに今後は、税制の見直しなど使える手段は何でも使って対処してまいりたい。
 今回、景気回復を確実なものとするために、九月二十日、事業規模総額十四兆二千二百億円に上る経済対策を打ち出したが、その中身としては、内需拡大のための公共事業の十分な確保、資産価値下落への的確な対応、証券市場の活性化、ベンチャービジネスや情報通信・科学技術などの新分野の開発、さらに規制緩和などに力点を置いているものである。
 経済対策の景気浮揚効果については、向こう一年間でGDPを二%程度押し上げる効果があるものと思われるが、今年度内の効果としては、これまでの景気回復の足取りが鈍く弱含みとなっていることから、政府の当初見通し二・八%の達成は大変厳しい状況にあるとの答弁がありました。
 このほか質疑は、参議院選挙の低投票率問題、宗教法人法改正問題、オウム真理教への破防法適用の是非、行財政改革と財政再建への取り組み方、金融機関の不良債権問題、土地税制のあり方、沖縄米軍兵士暴行事件と在日米軍基地問題、APEC大阪会議への対応、前法務大臣の辞任問題など多岐にわたりましたが、その詳細は会議録によって御承知願いたいと存じます。
 質疑を終局し、討論に入りましたところ、平成会を代表して泉委員が反対、自由民主党・自由国民会議及び日本社会党・護憲民主連合を代表して西田委員が賛成、日本共産党を代表して緒方委員が反対の旨、それぞれ意見を述べられました。
 討論を終局し、採決の結果、平成七年度補正予算三案は賛成多数をもっていずれも原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#12
○議長(斎藤十朗君) 三案に対し、討論の通告がございます。発言を許します。泉信也君。
   〔泉信也君登壇、拍手〕
#13
○泉信也君 私は、平成会を代表して、ただいま議題となりました平成七年度補正予算三案について反対の討論を行うものであります。
 我が国経済は、かつて経験したことのない構造的かつ長期の不況に見舞われています。我々は、景気の早期回復を図るため、再三にわたり経済構造の変革を促す大規模な経済対策の早期実施を求めてまいりました。しかるに、政府は、これに耳を傾けることもなく、打ち出す対策はいずれも時期を失し、小出しで、経済に有効なインパクトを与えることができませんでした。これがため、回復のおくれていた消費や設備投資に加え、生産活動にも停滞感が広がり、雇用情勢が過去最悪の水準となるなど、一段と厳しさを増したのであります。
 我々は、こうした重大時に迅速かつ適切な措置を講ずることができず、事態を悪化させた政府の責任を厳しく追及するものであります。
 政府は、先月二十日打ち出した経済対策を過去最大規模との飾り言葉で自画自賛しております。しかし、その内容を見ますと、従来型の景気対策であり、そこには規制緩和を初めとして、今、真剣に取り組むべき経済・産業構造改革に資する目ぼしい施策は見られません。その上、金融機関の不良債権問題や資産課税の見直しなどへの対応も先送りされるなど、景気回復や構造改革には全く力不足と言わざるを得ないのであります。
 こうした経済対策を受けて編成された本補正予算は、質においても規模においてもまことに不十分であります。
 以下、本補正予算に反対する理由を申し上げます。
 反対の第一の理由は、今日緊要となっている経済構造改革を強く推進するには力量不足の予算であるという点であります。
 政府の経済対策では、「経済構造改革の一層の推進」を柱に立てているものの、新規産業のインフラ整備のための予算はわずかに三千七百億円が計上されているにすぎません。そのほか、ベンチャー育成、中小企業の構造改善策についても見るべぎものがありません。これでは、政府には経済構造を変革しようとする意図など無に等しいと断ぜざるを得ないのであります。
 反対の第ニの理由は、財政需要の追加の内容と規模が不十分ということであります。
 景気対策に資するため、国費べースで総額四兆七千億円が計上されております。しかし、これでは、三十兆円とも四十兆円とも言われる需給ギャップが指摘され、デフレの本格化が深刻に懸念される景気の現状に対しては、全くの期待に反するものであります。その証拠に、今回の経済対策が発表された後もまた、これまでと全く同様に、株式相場も為替の動きも市場が極めて冷ややかな反応しか示さなかったことからも明らかであります。
 反対の第三の理由は、実効ある土地対策が講じられていないことであります。
 本補正予算では、公共事業用地の先行取得や民間都市開発推進機構の土地購入事業拡大のための予算が計上されております。しかし、現在、財政構造の弱体化が見られる地方自治体は、開発リスクが大きい土地購入には及び腰であります。かかる措置がどれだけ土地の流動化に効果を発揮するのか極めて疑問との指摘が多く見られるのも当然であります。しかも、土地税制の見直しについては税調の審議を待つと先送りを決め込んでおり、これでは土地取引の活性化を通しての景気回復は到底期待できません。
 反対の第四の理由は、補正予算の要件を定めた財政法第二十九条の規定に反し、政策的経費を盛り込んでいることであります。
 本補正予算には、ウルグアイ・ラウンド農業合意関連対策費六千億円が計上されておりますが、かかる経費は、本来、当初予算に計上すべき政策的経費であることは明白であります。こうした財政運営は決して容認できません。
 最後に、景気回復の足取りを確たるものにし、構造改革を抜本的に見直すために、我々は衆議院で十三兆円余の予算措置を内容とする組み替え要求を提出しました。これに対し村山内閣は、誠意の片りんすら示すことなくこれを拒否したのであります。この一事をもってしても、村山内閣が「人にやさしい政治」、「景気回復内閣」を標榜するなどとはまことに笑止千万と言わざるを得ません。
 構造改革や新しい発想の必要性が叫ばれながらも、抜本的改革を断行し得ない政府の経済無策を厳しく糾弾して、私の反対討論を終わります。(拍手)
#14
○議長(斎藤十朗君) これにて討論は終局いたしました。
    ―――――――――――――
#15
○議長(斎藤十朗君) これより三案を一括して採決いたします。
 三案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#16
○議長(斎藤十朗君) 過半数と認めます。
 よって、三案は可決されました。(拍手)
     ―――――・―――――
#17
○議長(斎藤十朗君) この際、日程に追加して、
 平成六年度歳入歳出の決算上の剰余金の処理の特例等に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○議長(斎藤十朗君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。大蔵委員長片山虎之助君。
    ―――――――――――――
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
   〔片山虎之助君登壇、拍手〕
#19
○片山虎之助君 ただいま議題となりました法律案につきまして、委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、平成六年度の一般会計歳入歳出の決算上の剰余金の処理について財政法第六条第一項の規定の特例を定めるとともに、平成七年度の一般会計補正予算において追加される歳出の財源を確保するため、公債の発行の特例等の措置を講じようとするものであります。
 委員会におきましては、平成六年度決算剰余金の使途、国の財政の健全性の回復等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録に譲ります。
 質疑を終了し、討論に入りましたところ、日本共産党を代表して吉岡吉典委員より本法律案に反対する旨の意見が述べられました。
 討論を終了し、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#20
○議長(斎藤十朗君) これより採決をいたします。
 本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#21
○議長(斎藤十朗君) 過半数と認めます。
 よって、本案は可決されました。本日はこれにて散会いたします。
   午後一時二十七分散会
ソース: 国立国会図書館
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