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1994/10/28 第131回国会 参議院 参議院会議録情報 第131回国会 中小企業対策特別委員会 第2号
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1994/10/28 第131回国会 参議院

参議院会議録情報 第131回国会 中小企業対策特別委員会 第2号

#1
第131回国会 中小企業対策特別委員会 第2号
平成六年十月二十八日(金曜日)
   午後零時十分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 十月二十六日
    辞任         補欠選任
     吉田 之久君     井上  計君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         石渡 清元君
    理 事
                鈴木 栄治君
                中曽根弘文君
                村田 誠醇君
                松尾 官平君
    委 員
                加藤 紀文君
                竹山  裕君
                梶原 敬義君
                櫻井 規順君
                前畑 幸子君
                吉田 達男君
                井上  計君
                古川太三郎君
                白浜 一良君
                中川 嘉美君
                市川 正一君
   国務大臣
       通商産業大臣   橋本龍太郎君
   政府委員
       通商産業政務次
       官        真島 一男君
       通商産業政務次
       官        谷畑  孝君
       通商産業大臣官
       房総務審議官   林  康夫君
       中小企業庁長官  中田 哲雄君
       中小企業庁計画
       部長       安本 皓信君
       中小企業庁小規
       模企業部長    小川 忠夫君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        里田 武臣君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○理事選任の件
○中小企業対策樹立に関する調査
 (中小企業対策の諸施策に関する件)
 (APEC中小企業大臣会合に関する件)
○参考人の出席要求に関する件
    ―――――――――――――
#2
○委員長(石渡清元君) ただいまから中小企業対策特別委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る十月二十六日、吉田之久君が委員を辞任され、その補欠として井上計君が選任されました。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(石渡清元君) 理事の選任を行います。
 去る九月三十日の本委員会におきまして、一名の理事につきましては、後日委員長が指名することとなっておりましたので、本日、理事に村田誠醇君を指名いたします。
    ―――――――――――――
#4
○委員長(石渡清元君) 中小企業対策樹立に関する調査を議題といたします。
 中小企業対策の諸施策に関する説明及びAPEC中小企業大臣会合に関する報告を通商産業大臣から聴取いたします。橋本通商産業大臣。
#5
○国務大臣(橋本龍太郎君) 第百三十一回国会における中小企業対策特別委員会の御審議に先立ちまして、中小企業対策に対する考えの一端を申し述べます。
 まず初めに、このたび参議院において、中小企業に関する諸問題を調査し、その対策の確立に資するために中小企業対策特別委員会が設置され、中小企業問題に関する御審議がなされることに対し、心より敬意を表したいと存じます。
 さて、我が国中小企業は、事業所数、従業員数においてその大宗を占めるなど、我が国経済社会において極めて重要な地位を占めております。そして、その持ち前の卓越した先見性、旺盛で柔軟な企業家精神、ダイナミックな行動力を遺憾なく発揮した積極経営によって新たな市場を開拓していくこと、すなわち産業フロンティアの形成に貢献していくことが期待されております。
 このため、中小企業の振興は、我が国経済の最も重要な課題の一つであり、私といたしましても、その他の通商産業行政と有機的連携をとりながら、全力を挙げて取り組む所存であります。
 皆様御高承のとおり、近時の我が国経済は緩やかながら回復の方向に向かっているものの、中小企業の生産、出荷等はいまだ低水準で推移しており、在庫調整にもおくれが見られ、また設備投資計画も依然慎重であります。加えて、円高等を背景とした海外生産の増強、海外からの部品調達の拡大等により、国内産業のいわゆる空洞化が懸念されております。
 政府といたしましては、このような状況に対処するため、これまでも累次にわたる経済対策において中小企業に対する設備投資減税や各種の金融支援措置を講じるとともに、中小企業新分野進出等円滑化法を制定し、中小企業の新たな事業分野への進出を支援するなどの対策を実施してきているところであります。
 今後は、中小企業の技術開発、事業化の促進、小規模企業対策の推進、中小企業の経営基盤の強化のための資金供給の確保などの中小企業対策を積極的に展開してまいる所存であります。
 すなわち、中小企業の技術開発の促進、事業化支援につきましては、産業・雇用構造の転換の円滑化について総合的な施策を推進するべきとの先般の閣議における総理からの指示を踏まえつつ、近年の円高の進展等に伴う我が国経済の構造的変化に対処し、中小企業の創造的な技術開発及びその成果の事業化を支援するため、資金供給の円滑化並びに新規創業の支援等、総合的支援策の実施に努めてまいる所存であります。
 また、小規模企業対策の推進につきましては、近時、小規模企業が社会経済の環境変化に直面し、威しい経営環境に置かれている現状にかんがみ、小規模企業の創業支援を行うとともに、小規模企業共済制度の見直しを行うなど、小規模企業対策を着実に推進してまいります。
 次に、中小企業の経営基盤の強化を図るために行う資金供給の確保等につきましては、政府系中小企業金融三機関において所要の貸付規模を確保するとともに、その経営基盤強化等のための出資を行うなどの措置を講じてまいります。
 さらに、大店法の規制緩和など、著しい環境の変化に直面している中小卸・小売商業者の活性化努力を強力に支援すべく、引き続き積極的な政策支援を行うことにいたします。
 そのほか、中小企業の総合的な製品安全対策の推進、海外展開円滑化なども含め、中小企業対策に今後とも最大限の努力をしてまいる所存であります。
 委員の皆様におかれましては、以上申し上げた施策の推進に当たり、一層の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 次に、去る十月二十二日、二十三日に大阪で開催されましたAPEC中小企業大臣会合について、私から御報告させていただきます。
 初めに、今次大臣会合に至りました経緯及び概要について申し上げます。
 近年、特にアジア・太平洋地域において中小企業の経済成長に果たす役割の重要性に対する認識が高まっておりますが、この背景を踏まえ、昨年十一月、シアトルでのAPECの非公式経済首脳会合において、我が国から、中小企業の育成等につき政策対話を深めるため、中小企業大臣会合の開催を提案し、関係国の合意を得たものであります。
 今次会合では、APECメンバー十七地域の中小企業担当大臣等の参加を得、私が議長を務め、アジア・太平洋地域の成長に果たす中小企業の役割と重要性、中小企業の育成のための政策の方向性を中心に議論が行われました。議長として私は、APECにおいてこれまで積み重ねられてきたコンセンサス方式による緩やかな共通認識の形成を重視するとともに、中小企業政策に関する相互理解の増進、メンバー間の信頼関係の醸成に努めました。また、民間の意見を積極的に取り入れるために民間との合同セッションを開くなど、開かれた政策対話の実現に努力いたしました。
 以上が経緯及び概要でございますが、次に議論の主要な内容を申し上げます。
 まず、アジア・太平洋地域の経済成長に果たす中小企業の役割と重要性については、柔軟性に富み、かつ国や地域を超えた経済活動の主体であり、また、すそ野産業の担い手としても重要な中小企業の存在が、APEC域内の産業構造の高度化と持続的経済成長の原動力となっていることについて、共通の認識を得ることができました。
 また、中小企業の育成のための政策の方向性については、市場経済原理に立脚しつつ、人材育成、情報、技術、資金調達及び市場アクセスという分野を中心に政策の強化を図っていくべきであることにつき共通の認識を得ることができました。これとともに、すべてのAPECメンバーが市場アクセスの改善、貿易投資の自由化等、中小企業の事業発展の障害の除去に努めることが重要である旨の指摘がありました。
 さらに、APEC域内の中小企業の一層の発展のため、APECとして行うべき具体的な取り組みとして、APECの産業見通し、インダストリアル・アウトルックの作成及び中小企業政策責任者による会合の設置についても勧告を行いました。
 以上の大臣会合の議論の結果として、共同声明を採択いたしました。なお、共同声明の中には、大臣会合と並行して開催されました民間フォーラムからの貴重な報告も加えました。
 会合を終わりまして、私は、今次会合の成果を次のように考えております。
 すなわち、まず中小企業政策責任者による会合の設置が勧告されるとともに、次回大臣会合が豪州で開催されることが合意されるなど、APECメンバーの相互理解の増進を図るための政策対話を今後さらに強化していくべきことが確認されました。
 また、我が国としては、今次会合において、中小企業の施策の紹介を行うとともに、中小企業育成指導者への百人研修などの国際貢献策の表明を通じ、積極的な姿勢を示すことができました。
 本年十一月にジャカルタにおいて開催されるAPEC閣僚会議においても、中小企業が主要なテーマの一つとして議論される見通しであり、今次会合の成果を私から報告したいと考えております。
 以上、APEC中小企業大臣会合について報告をさせていただきました。
 また、特に谷畑政務次官に大変な御苦労をかけましたこともあわせて御報告を申し上げます。
 委員の皆様におかれましては、今後とも御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、私のごあいさつといたします。
#6
○委員長(石渡清元君) 以上で説明及び報告の聴取は終わりました。
#7
○委員長(石渡清元君) この際、通商産業政務次官から発言を求められておりますので、順次これを許します。真島通商産業政務次官。
#8
○政府委員(真島一男君) 通商産業政務次官の真島一男でございます。
 私は、中小企業担当政務次官として、谷畑政務次官とも協力しつつ、橋本大臣を補佐いたしまして、中小企業行政の遂行に全力を挙げてまいる決意でございます。
 委員長初め委員各位の格別の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
#9
○委員長(石渡清元君) 谷畑通商産業政務次官。
#10
○政府委員(谷畑孝君) 政務次官を仰せつかりました谷畑でございます。
 真島政務次官とともども、橋本大臣のもと、中小企業の行政に全力を挙げて頑張ってまいりたいと思っております。
 つきましては、委員長初め各委員の皆さんの温かい御指導と御鞭撻をお願いを申し上げまして、一言ごあいさつにかえたいと思います。ありがとうございます。
    ―――――――――――――
#11
○委員長(石渡清元君) 次に、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 中小企業対策樹立に関する調査のため、来る十一月十一日、参考人の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○委員長(石渡清元君) 御異議ないと認めます。
 なお、その人選等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○委員長(石渡清元君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後零時二十二分散会
ソース: 国立国会図書館
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