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1994/10/25 第131回国会 参議院 参議院会議録情報 第131回国会 労働委員会 第2号
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1994/10/25 第131回国会 参議院

参議院会議録情報 第131回国会 労働委員会 第2号

#1
第131回国会 労働委員会 第2号
平成六年十月二十五日(火曜日)
   午後一時開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 十月二十四日
    辞任         補欠選任
     角田 義一君     川橋 幸子君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         笹野 貞子君
    理 事
                野村 五男君
                庄司  中君
                古川太三郎君
                吉川 春子君
    委 員
                坪井 一宇君
                柳川 覺治君
                川橋 幸子君
                千葉 景子君
                安永 英雄君
                足立 良平君
                風間  昶君
                武田 節子君
                三石 久江君
   国務大臣
       労 働 大 臣  浜本 万三君
   政府委員
       労働大臣官房長  伊藤 庄平君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        佐野  厚君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○労働問題に関する調査
 (労働大臣の所信に関する件)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(笹野貞子君) ただいまから労働委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日、角田義一君が委員を辞任され、その補欠として川橋幸子君が選任されました。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(笹野貞子君) 労働問題に関する調査を議題とし、浜本労働大臣から所信を聴取いたします。浜本労働大臣。
#4
○国務大臣(浜本万三君) 労働大臣の浜本万三でございます。
 労働委員会の御審議に先立ち、今後の労働行政についての所信を申し述べ、委員各位を初め、国民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
 我が国経済は、このところ緩やかながら回復の方向に向かっているものの、雇用情勢は依然として厳しい状況にあります。雇用の回復がおくれることは景気の回復にも悪影響を及ぼしかねないことから、景気の回復を支えていくためにも雇用対策の一層の推進が必要であります。
 一方、中長期的に見ると、経済活動の国際化や技術革新の進展等により経済環境の変化が進むとともに、出生率の低下、高齢化の急速な進展等に伴い大きな産業・就業構造の変化が見込まれており、こうした変化に対応した雇用対策の確立が急務となっております。また、雇用就業形態の多様化などに対応して、個々の労働者の能力が十分活用されるような環境整備を進めるとともに、職業生活と家庭生活の調和を図ることが必要であります。
 こうした状況に的確に対応し、二十一世紀に向けて我が国社会経済の活力を維持し発展させるため、次の事項に重点を置きつつ、安心、ゆとり、活力に満ちた社会の実現を目指して積極的に労働行政を推進してまいる所存であります。
 第一は、経済社会構造の変化等に対応した雇用対策の推進であります。
 最近の雇用失業情勢については、有効求人倍率、完全失業率ともに依然として厳しい状況にあります。労働省といたしましては、雇用支援トータルプログラムの実施により雇用の安定に一定の成果を上げてきておりますが、今後は特に離職者の再就職促進に重点を置いた取り組みを強力に推進してまいりたいと考えております。
 特に、新卒者の就職環境は厳しい状況にありますが、大規模な就職面接会の継続的な開催など、積極的な対策に努めてまいります。
 また、円高等により生産拠点の海外移転が進展するなど、産業構造は大きく変化しつつあります。こうした状況のもとでやむなく必要となる労働移動については、できるだけ失業を経ることなく行われることが社会にとっても個々の労働者にとってもよりよい対処のあり方であると考えており、このための積極的な対策について検討を進めてまいります。
 さらに、急速な高齢化の進展に対応するため、二十一世紀初頭までに少なくとも六十五歳まで現役として働けるような社会の実現を目指していくことが重要であります。六十五歳までの継続雇用をくらに推進するとともに、高齢者がその就業ニーズに応じた多様な形態により働けるよう、環境整備を行ってまいります。
 あわせて、高年齢雇用継続給付及び育児休業給付の創設等を内容とする改正雇用保険法については、来年四月からの施行に向けてこれらの給付制度を確実に実施できるよう、体制の整備に努めてまいります。
 その他、ホワイトカラーに対する教育訓練の充実を初め、産業・職業構造の変化に対応した職業能力開発施策についても積極的に展開してまいります。
 第二は、職業生活と家庭生活との両立の支援及び女性の能力発揮を可能にする環境の整備であります。
 少子化、高齢化が進展している中、家族的責任を有する勤労者がその責任を果たしつつ職場において能力や経験を発揮することができる環境の整備が求められています。このため、育児休業法の定着を図るとともに、介護を要する家族を抱えた勤労者が仕事を継続できるよう、介護休業制度の法制化問題の検討に真剣に取り組むなど、職業生活と家庭生活との両立支援対策を一層充実してまいります。
 また、長引く景気停滞の中にあって、とりわけ女子学生の就職問題が深刻な状況にあります。この中で新卒女子の就職における機会均等を図るとともに、男女雇用機会均等法の周知徹底を初め、雇用の場における男女の均等な機会の確保に努めてまいります。
 さらに、雇用就業形態の多様化が進む中で、パートタイム労働者についても我が国の経済社会において重要な役割を果たしつつあります。その中で、パートタイム労働法及び指針の周知徹底を初め、本年度から創設された助成金の活用等によるパートタイム労働者の雇用管理改善に努めてまいります。
 第三は、働きがいがあり安心して働ける勤労者生活の実現であります。
 労働時間の短縮は、豊かでゆとりある勤労者生活を実現するための重要な課題であります。このため、政府目標の年間総労働時間千八百時間の早期実現に向け、完全週休二日制の普及促進などに努めてまいります。
 特に、週四十時間労働制の適用が猶予されている中小企業などができる限り早期に四十時間制に移行できるよう、奨励金制度の活用などにより積極的な支援、援助を行ってまいります。
 また、職場における安全と健康の確保に向け、総合的な労働災害防止対策の一層の推進を図るとともに、健康の保持増進対策、快適な職場環境の形成等を推進してまいります。あわせて、的確な労災補償の実施に努め、重度の障害を負われた方々に対する介護施策の充実を図ってまいります。
 さらに、中小企業の魅力づくり対策を推進するとともに、ゆとりと豊かさを真に実感できる勤労者生活の実現を目指して、勤労者福祉の充実のための施策を積極的に推進してまいります。
 第四は、障害者雇用対策の推進であります。
 引き続き雇用率制度の厳正な運用を図るとともに、重度障害者に最大の重点を置き、障害者が可能な限り一般雇用の場につくことができるよう、障害の種類及び程度に応じたきめ細かな施策を総合的に推進してまいります。
 このような施策の展開に加え、国際化の進展に対応し、国際的な相互理解の推進と国際協力・交流の展開、技能実習制度の適正かつ円滑な実施等を図るとともに、外国人労働者問題については、雇用管理の改善など適切な対応を行ってまいります。
 また、安定した労使関係の維持発展を図るため、労使の話し合いが促進されるよう努めてまいります。
 以上、当面する労働行政の重点事項について私の所信の一端を申し述べました。
 私は、労働行政を預かる者として、働く人一人一人が職場でも家庭でも輝くことのできる社会の実現のために全力を挙げて取り組む所存であります。委員長を初め、委員各位の一層の御理解と御協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。
 ありがとうございました。(拍手)
#5
○委員長(笹野貞子君) 以上で所信の聴取は終わりました。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後一時十分散会
ソース: 国立国会図書館
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