1994/07/18 第130回国会 参議院
参議院会議録情報 第130回国会 科学技術特別委員会 第1号
#1
第130回国会 科学技術特別委員会 第1号平成六年七月十八日(月曜日)
午前十時十二分開会
─────────────
平成六年七月十八日議長において本委員を左のと
おり指名した。
井上 孝君
鹿熊 安正君
河本 三郎君
志村 哲良君
鈴木 栄治君
二木 秀夫君
前島英三郎君
吉川 博君
穐山 篤君
稲村 稔夫君
川橋 幸子君
松前 達郎君
三上 隆雄君
泉 信也君
北澤 俊美君
長谷川 清君
古川太三郎君
大久保直彦君
中川 嘉美君
市川 正一君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 中川 嘉美君
理 事
志村 哲良君
川橋 幸子君
大久保直彦君
委 員
井上 孝君
鹿熊 安正君
河本 三郎君
鈴木 栄治君
二木 秀夫君
穐山 篤君
稲村 稔夫君
三上 隆雄君
泉 信也君
北澤 俊美君
長谷川 清君
市川 正一君
国務大臣
国 務 大 臣
(科学技術庁長
官) 田中眞紀子君
事務局側
第三特別調査室
長 堀籠 秀昌君
説明員
科学技術政務次
官 関根 則之君
─────────────
本日の会議に付した案件
○特別委員長互選
○理事選任の件
○継続調査要求に関する件
○委員派遣に関する件
─────────────
〔井上孝君委員長席に着く〕
#2
○井上孝君 ただいまから科学技術特別委員会を開会いたします。本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
#3
○川橋幸子君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。#4
○井上孝君 ただいまの川橋君の動議に御異議ございませんか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○井上孝君 御異議ないと認めます。それでは、委員長に中川嘉美君を指名いたします。
〔中川嘉美君委員長席に着く〕
─────────────
#6
○委員長(中川嘉美君) この際、一言ごあいさつを申し上げます。ただいま皆様方の御推挙によりまして、引き続き本特別委員会の委員長に選任されました。
委員各位の御指導、御協力を賜りまして、公正、円滑な運営に努めてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
─────────────
#7
○委員長(中川嘉美君) ただいまから理事の選任を行います。本特別委員会の理事の数は四名でございます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○委員長(中川嘉美君) 御異議ないと認めます。それでは、理事に志村哲良君、川橋幸子君、大久保直彦君を指名いたします。
なお、あと一名の理事につきましては、後日これを指名いたします。
─────────────
#9
○委員長(中川嘉美君) この際、田中科学技術庁長官及び関根科学技術政務次官から発言を求められておりますので、順次これを許します。田中科学技術庁長官。#10
○国務大臣(田中眞紀子君) このたび発足いたしました村山新内閣で科学技術庁長官を拝命いたしました田中眞紀子でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。きようでちょうど、選挙が昨年ございまして、当選をさせていただいて丸一年にまだ今現在の時点ではならない新参者でございます。委員長を初め理事の皆様方、先生方、多くの諸先輩が科学技術の振興のために日ごろから御支援、御鞭撻をしてくださっておりますことに対しまして心から敬意と謝意を表したいと思います。素人でございますのでなかなか行き届きませんが、どうか皆様から温かい御指導をいただきたいと思っております。
今、玄関を入ってまいりますときも、委員会室に入るときにはボタンを押すということをやっと覚えたばかりでございましたので、ボタンを探しましたらなくて、これは消されてしまったのかと思って慌てふためきましたが、考えたらここは参議院でございましたので、ああ、これは慌ててはいけないなと思って参りました。大体そこつ者でございますし、素人でございますので、いろいろ間違いやらあるかと思いますけれども、またその点もお許しやら御指導をいただきたいと思っております。
科学技術でございますけれども、皆様もう御案内のとおり、今月九日にはスペースシャトル・コロンビアが打ち上げられまして、日本の向井飛行士も順調に飛んでいらっしゃって、それぞれの実験も成功しているようでございます。二十二日には無事帰還なさることを期待しているところでございます。
また、私も就任させていただいてから今日までの間に、つい先日は発明協会の九十周年の式典がございまして、天皇皇后両陛下並びに常陸宮殿下御夫妻がお出ましくださいまして、いろいろな企業が中心となってすばらしい最先端の開発をなさっているという実態を見せていただきました。大変光栄でもございましたし、すばらしい能力が日本の企業を中心として発揮されているということに感動をいたしました。
また、放医研とそれから理化学研究所も視察をさせていただきまして、最先端技術がどういうものであるか、それをつぶさに見ることによって、科学技術が本当に安全で、世界の平和、人類の幸せのために有効に機能していかなければならないということがよくわかった次第でございます。
私は、科学技術庁長官に指名していただきましてからいろいろ考えておりましたけれども、二つのことを申し上げたいと思います。
それは、科学技術と申しましたら、もちろん原子力の問題、これはもう安全でなければいけません。平和的な利用、これは申すまでもございません。これは基本です。さらに加えて宇宙開発、それから海底の探査等、夢と希望もたくさんあると思います。ですが、私個人に振り返ってみますと、今後は新エネルギーの開発ということをぜひ科学技術庁の皆様や専門の方々にお願いをしたいなというふうに思っております。
具体的に申しますと、例えばごみ発電なんかございます。私の個人的な思いでございますけれども、これは環境庁やら通産省とも一緒に研究ができることだというふうに思います。それから燃料電池の開発、これは現在通産省でもやってくださっているようでございますけれども、これも科技庁とともに協力が十二分にできると思います。
それから、申すまでもなく、厚生行政におきましてはがんやエイズの撲滅のための研究もされております。先日もありました放医研もその最先端の医療の施設でございます。ほかに、私の父もそうでございましたけれども、いろいろな障害者、それから小さなお子さんでも生まれつきの先天的な障害を持っておられて苦労していらっしゃる方、そういう方々の発語訓練でありますとか、あるいは補聴器ですとか、目が見えない方の器具とか、そういう生活に役立つものもぜひ科学技術庁が先頭に立って開発をしていただけるとありがたいというふうに思います。
それから、若者の科学技術離れということが言われておりますけれども、これは文部省とともにカリキュラムの見直しというふうなこともぜひしていただきたいと思います。就任直後に赤松前文部大臣、それから今の与謝野新文部大臣と一緒にお食事をして、役所間の垣根を取り払って、率先してこういう問題に取り組んでいこうではないですかというような大変有効な話し合いもすることができました。
ですから、科学技術庁は本当にすばらしい役所でございますが、同時に私ども議員がみんなで手を携えて、世界の平和とか恵まれない方々のために一生懸命いいエネルギーを出すということを目指したいというふうに思っております。いろいろすばらしいエネルギーが地球上にございますけれども、私ども人間が持っている能力やら心というものが一番いいエネルギーを出せるのではないかというふうに私は信じておりますので、そういうことも皆様の中に少しでも御賛同いただけるのであれば、ともに力をかしていただいて頑張っていきたいと思っております。
何分にも私は新人でございますので、緊張をしております。諸先輩のアドバイスを受けながら一生懸命誠実に仕事をさせていただきます。いろいろと厳しい御指導をいただきたいと思いますが、余り厳し過ぎるとまたどきどきいたしますので、厳し過ぎないように、ほどほどに優しさを持って御指導いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。(拍手)
#11
○委員長(中川嘉美君) 次に、関根科学技術政務次官。#12
○説明員(関根則之君) このたび科学技術政務次官を拝命いたしました関根則之でございます。よろしくお願いを申し上げます。科学技術の振興は、二十一世紀におきます我が国の豊かさを継続していきます上で大変重要な行政分野であるというふうに考えております。
委員長を初め委員の皆様の御指導によりまして、科学技術の振興のために十分努力をしていきたいというふうに考えておりますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)
─────────────
#13
○委員長(中川嘉美君) 継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。科学技術振興対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○委員長(中川嘉美君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○委員長(中川嘉美君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。─────────────
#16
○委員長(中川嘉美君) 次に、委員派遣に関する件についてお諮りいたします。閉会中の委員派遣につきましては、その取り扱いを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#17
○委員長(中川嘉美君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。本日はこれにて散会いたします。
午前十時二十一分散会