1994/07/21 第130回国会 参議院
参議院会議録情報 第130回国会 外務委員会 第1号
#1
第130回国会 外務委員会 第1号平成六年七月二十一日(木曜日)
午後零時二十二分開会
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委員氏名
委員長 井上 章平君
理 事 成瀬 守重君
理 事 野沢 太三君
理 事 松前 達郎君
理 事 猪木 寛至君
大木 浩君
笠原 潤一君
宮澤 弘君
矢野 哲朗君
大脇 雅子君
北村 哲男君
清水 澄子君
矢田部 理君
武田邦太郎君
永野 茂門君
黒柳 明君
常松 克安君
立木 洋君
椎名 素夫君
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出席者は左のとおり。
委員長 井上 章平君
理 事
成瀬 守重君
野沢 太三君
松前 達郎君
猪木 寛至君
委 員
大木 浩君
笠原 潤一君
宮澤 弘君
矢野 哲朗君
大脇 雅子君
北村 哲男君
清水 澄子君
矢田部 理君
武田邦太郎君
永野 茂門君
黒柳 明君
常松 克安君
椎名 素夫君
国務大臣
外 務 大 臣 河野 洋平君
事務局側
常任委員会専門
員 大島 弘輔君
説明員
外務政務次官 柳沢 伯夫君
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本日の会議に付した案件
○国政調査及び継続調査要求に関する件
○委員派遣に関する件
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#2
○委員長(井上章平君) ただいまから外務委員会を開会いたします。初めに、国政調査及び継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
本委員会は、従来どおり国際情勢等に関する調査を行うこととし、今期国会閉会中も継続して調査を行うため、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(井上章平君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(井上章平君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。─────────────
#5
○委員長(井上章平君) 次に、委員派遣に関する件についてお諮りいたします。閉会中の委員派遣につきましては、その取り扱いを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○委員長(井上章平君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。─────────────
#7
○委員長(井上章平君) この際、河野外務大臣、柳沢外務政務次官から就任のごあいさつがございます。河野外務大臣。#8
○国務大臣(河野洋平君) このたび外務大臣を拝命いたしました河野洋平でございます。参議院外務委員会の開催に当たりまして、皆様にごあいさつを申し上げますとともに、所信の一端を申し述べたいと存じます。国際社会は今、新たな平和と繁栄の枠組みに向けての変革期に置かれております。その中で、民族や宗教の問題に根差す地域紛争の危険が依然として大きく、また北朝鮮の核兵器開発疑惑の今後の展開も不透明な状況にあるなど、平和と安定に向けての国際社会の努力は困難に直面しております。
経済面におきましては、先進国経済は全体として明るさを取り戻しつつあるものの、雇用・失業問題は依然深刻な状況にございます。このような中で、我が国が国際社会において果たすべき役割は、ますます大きなものとなっております。
我が国としては、平和で繁栄した国際社会を築くため、世界の抱える諸問題の解決に向け、一層積極的な貢献を行っていく必要があります。このことが、同時に我が国自身の平和と繁栄につながることを忘れるべきではありません。
このような考えのもと、私は、外交の継続性を確保しつつ、これまでの政策をさらに発展させていく決意であります。具体的には、世界経済の繁栄の確保、平和と安定の確保、軍備管理・軍縮の一層の促進、開発途上国及び移行期にある諸国への支援、地球規模の問題の解決などのため、能動的で創造力豊かな外交を展開していく方針であります。
このような方針のもと、私は先日村山総理とともにナポリ・サミットに出席し、参加各国の指導者と忌憚のない意見交換を行ってまいりました。その中で、国際社会の抱える諸問題について一致した姿勢を示すことができたこと、また我が国が新政権のもとでも基本的な外交・安全保障政策の継続性を確保していくことにつき、各国の理解が得られたことは重要な成果であると考えております。
今日、外交と内政は一体であります。国際社会において我が国の果たすべき役割について国民の皆様の御理解を得るためにも、本委員会での御議論は重要な役割を果たすものと確信をいたしております。
私も外務大臣としての任務を全うすべく全力を尽くす決意でございますので、井上委員長初め本委員会の皆様の御指導と御協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。(拍手)
#9
○委員長(井上章平君) 次に、柳沢外務政務次官。#10
○説明員(柳沢伯夫君) このたび外務政務次官に就任いたしました柳沢でございます。一言ごあいさつを申し上げます。依然流動的な状況にあります世界の中で、国際社会は新たな平和と繁栄の枠組みに向けて模索を続けております。北朝鮮の核兵器開発疑惑を初めとする核の不拡散問題、旧ユーゴスラビア紛争等の地域紛争などのほか、先進国の失業問題、環境、人口等の地球規模の問題等、世界はさまざまな困難に直面しております。
今日、国際社会の中での我が国の存在は飛躍的に大きくなっており、我が国はこうした課題に取り組み、よりよき世界を築くため、より能動的で創造力豊かな貢献を行っていかなければなりません。
私が外務政務次官に就任いたしましてからこれまでの一カ月にも満たない期間に、ナポリ・サミットの開催、北朝鮮の金日成主席の死去など、国際社会ではさまざまな出来事が起こりました。その中で、私は我が国のこれからの世界において果たすべき役割の大きさに思いを新たにいたしました。
このような認識のもと、私は河野外務大臣を補佐して職務を全うするため、全力を傾注する決意であります。井上委員長初め本委員会の皆様の御指導と御協力を賜りますようお願い申し上げて、私の就任のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
#11
○委員長(井上章平君) 本日はこれにて散会いたします。午後零時二十八分散会