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1994/03/17 第129回国会 参議院 参議院会議録情報 第129回国会 農林水産委員会 第2号
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1994/03/17 第129回国会 参議院

参議院会議録情報 第129回国会 農林水産委員会 第2号

#1
第129回国会 農林水産委員会 第2号
平成六年三月十七日(木曜日)
   午前十時開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         浦田  勝君
    理 事
                青木 幹雄君
                大塚清次郎君
                谷本  巍君
                野別 隆俊君
                林  紀子君
    委 員
                井上 吉夫君
                北  修二君
                高木 正明君
                稲村 稔夫君
                中尾 則幸君
                三上 隆雄君
                村沢  牧君
                井上 哲夫君
                星川 保松君
                風間  昶君
                刈田 貞子君
                新間 正次君
   国務大臣
       農林水産大臣   畑 英次郎君
   政府委員
       農林水産大臣官
       房長       高橋 政行君
       農林水産省農
       園芸局長     日出 英輔君
       食糧庁長官    上野 博史君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        秋本 達徳君
   説明員
       厚生省生活衛生
       局食品保健課長  高原 亮治君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○農林水産政策に関する調査
 (米問題について)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(浦田勝君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。
 農林水産政策に関する調査のうち、米問題に関する件を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言を願います。
#3
○青木幹雄君 大臣、今回の米騒動、いろいろな原因、言い分はあるでしょうけれども、本当にあしたの米大丈夫かという非常に大きな不安に国民を落とし込んだ、これは私、細川内閣の非常に大きなエラーだと思っております。大失政だと思っております。その内閣の米の直接の責任者である大臣、その責任をどういうふうに感じておいでになりますか。
#4
○国務大臣(畑英次郎君) まずもって、ただいま先生御指摘のとおり、今回の米にまつわりまして国民の皆様方に大変な御心配を煩わし、御迷惑をおかけし、そしてまた混乱を招いておるという実態につきましては、その事柄の理由のいかんを問わず、国民の皆様方に、そしてまた議会筋の皆様方に対しまして私の立場からも心からまずおわびを申し上げなくてはならない、心から遺憾の意を表させていただく次第でございます。
 そういう中にございまして、いわゆる国民生活の三度三度の食事にかかわる大問題でありますがゆえに、ただいまそれぞれの立場におきましての懸命な取り組みをさせていただいておるわけでございますが、御案内のとおり、輸入米の立ち上がりがおくれた、その回復がようやく軌道に乗りまして数日前から本格的な配送体制等々の段取りも目に見えて改善が進んでおるわけでございますので、私の立場におきましては十日前後をめどに安定供給体制への最善の努力を引き続きベストを尽くしてまいりたい、かように考えておるような次第でございます。
 いずれにしましても、大変な御迷惑を国民各位におかけしましたことを重ねて心からおわびを申し上げる次第でございます。万遺憾なきよう引き続き努力を傾けてまいりたい、かように考えておる次第でございます。
#5
○青木幹雄君 今、実際米屋へ行っても米がない。米屋さんによっては張り札をちゃんとして米はありませんと。戸も閉まっている、電話も通じない。それから米を買うにも長い行列をしなきゃいかぬ、何時間も立ってなきゃ米が買えない。こういう状態は世界の経済大国と言われる日本では実際起きちゃいけない、想像もできないような事態が現状として起こっているわけでございます。
 かつて石油ショックのときに石油がなくて大変な騒ぎになった。トイレットペーパーまで姿を消したという状態があったんです。あのときには石油の備蓄をきっちりしなかったというようないろんな国内の落ち度もあったんですが、相手のあることですからこれは不可抗力の面も多かったわけなんですが、今度の米の問題、これはこれとは全然別個な問題なんです。油がなくても、ぺーパーがなくても生活できるわけですが、本当に今度の米の問題、健康の問題、命にかかわった非常に大切な問題であります。それが、こういう状態が起きたということは、今大臣率直に国民の皆さんにお断りをされたんですが、その危機感が農水省になかったんじゃないか、細川内閣もそういう危機感がなかったんじゃないかと言われてもこれはしようのない問題だと思いますが、その点どうですか。
#6
○国務大臣(畑英次郎君) 御指摘がございましたとおり国民の主食の問題、先ほども申し上げましたとおり、毎日の三度三度のお米の問題でありますがゆえに万遺憾なきを期していかなければならない、その御指摘に対しましても、これまた今日のような混乱を招きましたこと、心からおわびを申し上げなければならない、そういう認識に立っておるわけでございます。
 いささか弁解がましくなりまして、私自身も内心じくじたるものを覚えながらも実態を申し上げさせていただくとするならば、御案内のように、大凶作に伴います緊急輸入を決断させていただきましたのが十月の一日前後というように承知をいたしておるわけでございます。
 実を申し上げますと、その時点におきましては、いわゆる現在の輸出国側のお米の管理の実態、あるいはまたいわゆる検査実態等々、そしてまた輸出に対する取り組みの可能性等、的確なすべての情報を手にしての決断ではなかったという点は、我が方の取り組みにいささか問題があると指摘をされれば、これまた申しわけない次第でございます。
 当時、緊急輸入ということにつきましても、やはり従来から当然のことながら自給体制というような意味合いでの資料不足等々もございまして、いわば十月一日以降手探りの中で、まずは量を確保し安全性を確保するというような意味合いでの取り組みをさせていただく中におきまして、三月一日現在におきましての立ち上がりがいささかおくれた、あるいは中国米等々の輸出体制が我が方の期待の実態にはなかった、いろいろな問題があるわけでございますが、この辺がようやく今解消をし、先ほど申し上げましたようにレールが敷かれつつある、かような意味合いで大変な御迷惑をかけたわけでございますが、ようやくレールが敷かれ、供給体制の目鼻がつきつつある、この辺につきまして御了解をいただければありがたい、かように考えるわけでございます。
#7
○青木幹雄君 きょうは事務次官は出席しておられませんので、長官かわってお答え願えればいいんですが、そういう農水省のいわゆる対応のまずさ、そういうようなものが非常に国民の不信を買ったのが今度の米の騒動だと思っております。そういう中で、これは私恐らく誤解だったと思うんです。言い間違えなのか取り間違えなのか報道の誤りなのかわかりませんが、今度の米の問題、こういう騒動が起きたのはいわゆる消費者の責任だという発言をしたということがいろいろな新聞等で取り上げられておりますが、誤解がないように、この隣どういう趣旨の発言をされたのか、はっきり御答弁を願いたいと思います。
#8
○政府委員(上野博史君) 鶴岡次官の発言、私どもも新聞で拝見をしているわけでございますけれども、次官の申し上げた趣旨は、供給量全体としてはこれから六カ月ぐらい、新米が出てくるまでの期間ということになりましょうか、十分な量を確保している、正確に言えばしつつあるということでございますが、大体見通しとして立っているということでございまして、一部の消費者の方々にお米の供給の先行きに対する不安があるんではないか、あるいは国内産米が非常になくなって従来なれていた供給が十分行われなくなるというようなことに対する不安というようなものが一部に見られたというようなことに対しまして、供給量は十分あります、ただし外国産米を使わざるを得ないということでございまして、バランスのよい消費をぜひしていただきたいということで、冷静な消費者の購買行動をお願いしたいという趣旨で申し上げたものだというふうに聞いておるところでございます。
#9
○青木幹雄君 それはいろいろな事情はあるでしょうけれども、私はこうして農水省の責任を追及するのは本当は本意じゃないんです、こういうことをしておったって米の状態よくなるわけじゃありませんから。しかし、今度の米の問題は、昨年ああいう異常な未曾有の大凶作だった、米がないことは初めからわかり切ったことなんです。それから米を大量に輸入しなきゃいかぬ、これもわかり切ったことなんです。しかし、そういうことを国民の皆さんに十分徹底してなかったために起きた今度の混乱だと思います。その点ひとつ今後十分に気をつけて責任を持って対応されることを強く望んでおきます。
 本題に入りますけれども、私、今一番大事なことは、国民の皆さんに、米はもう絶対大丈夫だと、国民が食生活をする上に何ら不安がありませんよと、そういう認識をしていただくことが今一番これは大切なことで、これは農水省だけじゃない、国民の代表として選ばれている我々にもそれを徹底させる責任があると考えておりますが、大臣も同じ考えですね。
#10
○国務大臣(畑英次郎君) ただいま先生御指摘のとおり、この供給についての現時点の実態といいますものをさらに周知徹底を図る、これが喫緊の一つの大きな課題であるというように承知をいたしておるわけでございまして、くどいようでございますが、釈迦に説法という要素もございますが、毎月国民の皆様方に召し上がっていただきます米の必要量が月五十万トンであることは御案内のとおりでございます。その六カ月間、六、五、三百万トン、三百万トンの必要量に対しまして、ただいま政府側の手持ちといたしまして国産米が百二十万トン、そうしまして現在既に陸揚げが済んでおります輸入米の数量が六十万トン近くに相なっておるわけでございます。そしてまた、輸入米全体の我が方の期待数量は百七十万トンであるわけでございまして、その百七十万トンのうちの、ただいま申し上げましたように六十万トン近いものが既に陸揚げされておるわけでございます。
 百二十万トンの国産米、輸入米の百七十万トン合わせまして二百九十万トン、そしてまた八月ごろの早場米といいますものを期待させていただいておりまして、これが十万トン前後というような数量でございますので、トータルで三百万トン。そういうような三百万トンの必要量に対しまして、量的には三百万トンの手配が、そしてまた一部手持ちがあるという姿に相なっております。
 これからの課題としましては、やはりいささかでも米を量的に事欠くようなことがあってはならない、さような意味合いでの早場米の対策等、あるいはまた輸入米につきましても百七十万トンプラスアルファということの努力をやっていかなくてはならないというような認識にも立っておるわけでございます。
 なおまた、百七十万トンに対しましての契約は大方、八割方契約が済んでおるということ、これもあわせて御承知おきを願えればありがたい、かように考えておるわけでございます。
 ともあれ、御心配を煩わせておりますこと、まことに恐縮千万に存ずる次第でございます。
#11
○青木幹雄君 今これから私が聞こうと思ったこと、大臣お答えになったんですが、きのう農水省の方で今大臣がおっしゃったようなことを発表なさったわけです。もう一回おさらいの意味で聞くんですが、国民の皆さんが大体一月に食べられる十分な食料約五十万トン、それでいいわけですね。
 そうしますと、今大臣が御説明なさったように、九月以降はいわゆる早場米、前倒しでやっていくと。そうしますと、三月、四月、五月、六月、七月、八月と六カ月間ですから、要するに三百万トンの米を農水省が責任を持って国民の皆さんに供給できるということになれば、米が足りないという不安はこれは完全に解消するわけですね。
 大臣今おっしゃったんですが、備蓄米を百二十万トン全部それに充てる、それからあとの足りない分百八十万トン、これは輸入米によって賄う、こういう答弁だったんですが、この輸入米の内容について、長官ひとつ御説明願います。
#12
○政府委員(上野博史君) 百七十万トンの輸入の計画につきまして、私どもとしては、基本的にできるだけ早く手に入るものを手に入れる、あるいはタイ米につきましては雨季にかかる前にできるだけたくさんのものを運んできないというような、こういう考え方でタイ米について全体としてのウエートを三五%ぐらいに乗せて調達を図りたい。それから中国米について四〇%程度のめどで輸入に当たりたい。アメリカとオーストラリア、両方合わせまして残りが二五%になるわけでございますが、大体こういうおおよそのめど、これは輸出国側のいろんな事情、輸送の状況等々ございまして、思うとおりに、そう決めたとおりにいけるものでもないというふうに考えているところでございまして、おおよそこういうめどで前倒しのタイ米の輸入というようなことにも意を払いながら、荷の集荷あるいは輸送に努めてまいってきているということでございます。
 それから念のためでございますが、輸入の方で全体としてタイ米二割ということを考えているではないか、あるいは外国産米の中では三割という位置づけを考えているではないか、その差は何だという御議論もあるわけでございますが、これは安定的にタイ米を供給してまいりたいということで、輸入米の方は前倒しでたくさん手元に持っておきたいという考え方でウエートが大きいのですけれども、国内の供給は安定的に三割ぐらいの見当で出してまいりたいということでございまして、輸入のウエート即国内の供給のウエートということになるわけではないということを念のために申し添えさせていただきたいと思います。
#13
○青木幹雄君 今お話しございましたけれども、こういう混乱を起こした一つの原因は、輸入米が予定どおり入らずに非常におくれておったということも一つの大きな原因になっているわけですが、今の長官の答弁、非常に不安定な答弁で、相手国があることなものだから、予定はこうですがというようなことをおっしゃっておったんでは、それじゃ困るわけです。責任持って農水省が備蓄米は全部出しますと、その上に輸入米についても全責任を持ちますと、こういう答弁はっきりできないんですか。
#14
○国務大臣(畑英次郎君) 先生の御指摘極めて重大なポイントであるわけでございまして、ただいまいささか立ち上がりがおくれた、そういうおわびの気持ちを持ちながら、これからの百二十万トンの国産米はこれは手持ちでございます、これはもう現在手持ちで持っております。いわゆる輸入を期待いたしております百七十万トン、これにつきましてはめどがつきましたと、必ず輸入をいたしますと、こういうことをはっきり申し上げさせていただきます。
#15
○青木幹雄君 そうしますと、百二十万トン備蓄米、輸入米も大臣がきっちりこれは責任持つということですから三百万トン、三百万トンの米が八月まで絶対に大丈夫という返答をいただいたわけでございます。
 ただ、あとはそういうことを国民の皆さんに徹底しなきゃいかぬと思うんです。私、けさの新聞各紙とも拾い読みをしたんですが、新聞の紙面では一、二の新聞、一面で小さく取り扱っているんですが、ほとんどの新聞そういうことを書いておりません。ですから私は、やはり農水省、米の問題非常にこれは大きな重大な問題ですから、報道機関に対してもやはりきちっとそういうことを責任持って説明をされ、それが国民の皆さんに全部わかりやすく説明をする、そういうことがやっぱり一番これは大切なことだし、今日までいろんな問題を通じて欠けておったことだと思うんです。
 報道関係の皆さん、たくさんきようはおいでになっておりますけれども、私は報道関係もやっぱり責任があると思うんです。これだけ米の問題、国民の関心集めて、国民の不安が募っているときですから、農水省と記者会見の際にきっちり根締めをされて、全国紙の一面で、国民の皆さん米大丈夫くらいな見出しをつけて、国民の皆さんに安心してもらうようなこともやはり報道関係にもこの際お願いをしておきたいと思います。
 ですから、米の問題、量の問題、これはこれできっちり安心できると受け取っていいわけですね。
#16
○国務大臣(畑英次郎君) ただいま御指摘がございましたとおり、報道関係等々に対しまして従来以上に積極的に我が方からも情報を提供しながら、そしてまた、けさほども実は担当実務者等の方々にも連日記者クラブ等々に資料を提供して、もういいよと言われるくらい提供をする必要のある今日の姿だということを私の立場からも念押しをさせていただいたということであるわけでございまして、いずれにしましても、この問題は事極めて重大でございますので、量的には供給体制の見通しがついたと、さような意味合いの中でこれからの、いろいろ御批判をいただいておるわけでございますが、公平な配分といいますか、各家庭にお届けをする、この問題をめぐってさらなる努力を重ねていかなければならない、かように考えております。
#17
○青木幹雄君 総理大臣の細川さん、時々記者会見をされて、福祉税も言ってみたり、いろんなことをなさるんですが、これは非常に大きな問題ですので、できれば総理と農水大臣が一緒に記者会見でもして、今のようなお話をきっちりなさって、国民の皆さんに量については何ら心配ありませんよということくらいはやっぱりしなきゃいかぬような重要な問題だと思っております。これは意見として申し上げておきます。
 それからもう一つ、量はこれで十分に間に合ったとしますと、あともう一つ一番大きな問題は、三百万トンの中で輸入米が百七十万トン、百八十万トンという量を占めているわけですから、これの安全性の問題。これは現地で米を買って消費者に渡すまでの間のいわゆる検疫の問題、検査の問題。きょうは厚生省来ていただいておりますので、これは後から詳しくお話を聞きたいと思いますが、農水省、どういうふうな経過を経て米が買われ、消費者に渡っておりますか。
#18
○政府委員(上野博史君) かいつまんで申し上げますと三段階で安全性についての検査をいたしております。
 まず最初は、それぞれの産地での検査でございまして、これは現地の輸出国側の方が検査をされるわけでございますけれども、日本の基準に合致するんだという輸出国側なりの検査を済ませたものが輸出国側の港に集まってまいります。そこの段階で船積みが終わりますと、その中からサンプルをとって飛行機で日本に運んでまいりまして、そこで二回目の検査が行われます。それから、船で運ばれました米が日本の港に揚がったところで三回目のサンプルがとられまして、これについての安全性のチェックがされると。そのすべてに合格をしたものが国内の配送に回ってまいる。
 なお、來雑物やなんかの検査というのは別途さらにございます。
#19
○青木幹雄君 厚生省、来ていただいてありがとうございます。今農水省から米が入るまでの経過については御説明をいただいたわけですが、これで間違いございませんね。
#20
○説明員(高原亮治君) その三段階におきまして、買い付け時、輸出時それから到着時、この三段階に厳重な検査をかけておるということでございまして、間違いございません。
#21
○青木幹雄君 ただ私、これは素人考えで非常に不安を感じるんですが、この米の大量輸入、これは今まであったことじゃないんですね。毎年毎年輸入しているいろんな食料とか果物とか、そういうものに対する検査体制というものは毎年やっていることですから、これは落ち度のないようにやられていると思いますが、しかし今度は米、大量、初めての輸入ですから、検査官の人数の点で大丈夫なのかどうか。それからまた、輸入される港も恐らく一カ所じゃないと思います。ですから、いろんな港へ船でどんどん米が入ってくる。そうすると、そういうような検査体制が本当にきっちり整備されているかどうか。
 これは評判だけで、こういうことは絶対ないと私は信じているんですが、いやネズミが出たとか、いや石ころが入っておったとか、いろんなことが宣伝されたりなんかしているわけなんですが、そういうようなことがあっては、せっかく米の量三百万トンは今大臣おっしゃったようにきっちり確保できたと。あとは国民の皆さんの口へ入るときに本当に安全が大丈夫かということをきっちりしておかないとこれは大変なことが起きると思うんですが、その点厚生省の方から現状について、また自信を持って国民の皆さんに輸入米は安全ですと言えるかどうか。
#22
○説明員(高原亮治君) 米については従来確かに私ども実績がなかった、実績がないために立ち上がりに慎重の上にも慎重を期していったというのが今若干おくれの原因にもなっているわけでございますが、現在は取り返しておるということでございます。
 それで、検査項目につきましては、国内に基準がございます。残留基準がございます、農業はもちろんのこと。現地でどのようなものが使われているか、ないしは使われている可能性があるかということを幅広に調査いたしまして、それにあわせて可能性のある農業にまで検査項目をかけているということがございます。
 それから、監視体制についてでございますが、これまで残留農薬等高度な検査に対応しますため横浜、そして神戸の検疫所に輸入食品・検疫検査センターというふうなものを設立するとともに、それらの機器の整備を行っております。検疫所の食品監視員でございますけれども、平成五年十月で百九十五名という水準になっておりまして、五年前の約二・五倍ということでございます。
 それから、各港に着いてからどのように具体的に検査をしているんだということでございますが、各港いずれの港につきましても、全国の六カ所の検疫所で、横浜ですとこの項目をやる、神戸ですとこの項目をやるというふうに分担する。やはり検査員の熟度というふうなものがございます、練度というものがございます。そういうことで分担して調査に当たると。したがいまして、どこの港に着きましても同じ検査機関が調査に当たるということで、最終的な判断は厚生省本省でやっておるということでございます。
 それから、検査の結果についてでございますが、けさまでに百二船、七十一万二千四百七十二トン分につきまして検査の結果が判明しておりますが、ほとんどの項目につきまして、農業でございますが、農業につきまして検出下限値以下である、調べようと思っても見つからないぐらいの微量以下であるということでございまして、すべて食品衛生上問題はございません。そういうことで輸入を認めたところでございまして、なおまたこれらの検査結果につきましては、逐次公表させていただいておるところでございます。
 以上でございます。
#23
○青木幹雄君 そうしますと、輸入米については絶対に、今まで入った分についても絶対に安心だと、何ら心配要りませんということをはっきり言えるわけですね。
#24
○説明員(高原亮治君) 食品衛生の観点から申しますと、まことに良好な状態であると申し上げて差し支えないと思います。
#25
○青木幹雄君 そうしますと、八月までの米の三百万トンも間違いない。それから、その中の輸入米もこれはもう絶対に間違いないということですから、あとは大臣、ひとつそういう事情を先ほど申し上げましたように報道機関ともタイアップされて、これは全力を挙げて国民の皆さんに米も大丈夫、安全も大丈夫ということを一生懸命これは農水省挙げて努力されることが今までの責任を全うすることにもなるし、また今度の混乱を鎮静化することにもなる、そういうふうに考えておりますので、ひとつ全力を挙げてこれに取り組んでいただきたいと思いますが、その決意はどうですか。
#26
○国務大臣(畑英次郎君) 先ほど来述べさせていただきましたような体制に、大変御迷惑をかけ、御心配を煩わせたわけでございますが、ほぼ見通しがついた、こういう段取りが今日の姿でございますので、ただいま御指摘がございましたとおり、これからの供給体制等々、そしてまた国民の皆様方にも御理解を願えますように、報道機関等々に対しましても例えばここ数日来、数日後の入ってくる船の船名あるいは数量、こういうものも具体的に情報提供を積極果敢にやってまいりたい。こういうような意味合いの中で忘れてならないことは、ただいま青木先生御指摘のとおり、安全性というものはいささかも我が方におきましても、厚生省さんのお力添えを賜りながら万遺憾なきを引き続き期してまいりたい、かように考えております。
#27
○青木幹雄君 それでは次に、これは農水省の所管がどうかちょっとわかりませんが、米券というものが出されておりますね。これはデパートなんかの商品券と同じようなものなんですが、その券を持っていくと、それと米とを交換する。この間僕は新聞で見たんですが、一キロの米券が約千八百万枚現在出ているということです。そうしますと、それを買った人が米屋さんに持っていくと、米屋さんでまともに米がないような状態ですから、いろんなところで券を持っていった人と米屋さんとの間にトラブルが起きはしないか、そういうことが非常に心配になるわけなんです。
 といいますのは、この米券というのは一枚一キロで、しかもこれは国産米と交換しますということで消費者の方は買っておられるわけです。そういうものが千八百万枚も出ているということは、今、米の量は大丈夫だ、質も大丈夫だ、何ら心配ないということなんですが、今度はそういうふうなほかの面でいろんな混乱が起きたり、そのためにいろんなまた米に対する不安が起きたりというふうな心配があるんです。この点は農水省の直接の関係じゃないと思うんですが、もしわかっておればそのことについての見解を述べていただきたいと思います。
#28
○政府委員(上野博史君) お米券を発行しておるのは私どもでないという意味で、私どもは一応お米券についての一般的な事実といいますか、そういうものをもとにしてお答えを申し上げさせていただくわけでございますが、確かにお米券を買われた段階では国産米が買えるというふうにお考えになっておられたのだろうというふうに私どもも想像いたします。供給の安定が図られなければ量的に必要なものがないということでございましょうから、まずともかく量的な充足を図ってまいるということが第一だというのは先ほどからの大臣のお答えでも強調しておるところでございますので、それを確保する必要があるわけでございます。
 その次に、ブレンド米ではお米券を買った方の期待に沿わないのではないか、そういう問題が確かにあるんだろうと思っておりますけれども、お米券自身、私が知っている限りで別段国産米を買えるというふうにきちっと書いてあるということでは必ずしもないというふうに承っております。それから、現在のお米の供給状況、これからいいまして、やはりブレンド米を主体にした販売をお願いしていかざるを得ないということで対応いたしてまいっております私どもの立場としましては、ぜひこういう供給事情をお酌み取りいただきまして、お米券によります購入も店頭に並んでおりますブレンド米もひとつぜひお買い求めをいただきたいというお願いを申し上げたいというふうに考えているところでございます。
#29
○青木幹雄君 この問題、ひとつ混乱が起きないように、農水省直接の関係じゃないと思いますけれども、十分に注意して対応をしていただきたいと思います。
 最後に、私、ゆうべ遅く十一時半過ぎでしたか、宿舎へ帰ってテレビのスイッチを入れたら、何チャンネルかよく覚えておりませんが、タイの米の問題をやっておりました。タイの留学生が出たりいろんな人が出て、タイ米についての意見をいろいろやっておったんですが、今大臣、長官の説明では、この百七十万トンから八十万トンの輸入米の中で占めるタイ米の割合が一番大きいわけですね。
 テレビを見て聞いていると、タイにもA、B、C三段階の米があって、Aが一番いい米で、Bが二番目の米、Cが三番目の米、それぞれいろんな名前がついておりまして、日本に現在輸出されている米はその中で一番悪いC米だと。これはタイの方から言わせると、いわゆる加工米だ、それを現在日本へ輸出をしているんだと、向こうの輸出の担当者と言われる人がテレビの画面に出てそういう話をしておったんです。
 もしそれが本当だとすると、今輸入米の中でも一番評判の悪いのは、これは私の認識なんですが、タイ米だということが言われているわけですが、A、B、Cとある中で、値段はもちろんC米の方が一番安いでしょうが、A米、B米を輸入しないで、なぜC米を輸入されているのか。
 私は、もちろん今の輸入された食料の差益というものがこの間の災害の共済金に充てられていることはよく知っているんです。だから、できるだけ安くていい米を輸入しなきゃいかぬということもよくわかっています。しかし、共済金に今の差益を充てるというのはこれは法的に決められた問題でも何でもない。とりあえずそういうことで現在賄っているわけですから、いい米があれば、我々の常識からすれば高くても、これは幾ら高いと言っても日本の米より非常に安いものですから、なぜA級、B級の米を輸入されなかったのか、その点についてどういう見解をお持ちですか。
#30
○政府委員(上野博史君) 私どもが買っておりますお米は、年末の加工用米の段階から一貫をいたしましてホワイトライス一〇〇%精米Bというタイ側の輸出規格に合うものでございまして、この規格A、B、CでいいますればBのクラスであるということでございます。
 A、B、Cの差といいますのは、実はAタイプのクラスは長粒種の中でも長さの長いものの割合が多い。この長いものの割合の度合い、どれくらいの長さのものがどういう割合で入っているか、その長いものの多いほどAタイプであるということでございまして、私ども選択をいたします場合に、やはり長いものというといろいろ搗精上の問題、国内の調製上の問題もございますし、好みの問題もございましょうから、BのクラスがいいんではないかということでBを選んだ。
 もう一つ、香り米とそうでないものというのが同じA、Bの中でそれぞれ二つに分かれるんですが、香り米というのはやはり日本人のにおいに対する敏感さからいいまして低い方がよろしいのではないかということで、これも香り米というものを対象から外したということで、Bタイプの香り米でないものを買っております。
 価格は決して判断の際の基準ではございませんで、できるだけいいものを、国民の皆さんに一番合うものを得たいということで努力をした、選定をした結果でございまして、言うなればタイ人の方々のタイ米に対する評価の仕方と我々日本人のタイ米に対する評価の仕方がどうも違っている面が出ているんではないかというふうに私は思っております。
#31
○青木幹雄君 今の説明で非常によくわかりました。
 しかしながら、テレビでああいう形でああいう取り上げ方で報道されますと、国民の皆さんの受ける感じは、輸入米の一番大きな部分を占めているタイ米、日本政府はとにかく一番安い、一番まずいものを輸入して自分らに食わせているんじゃないか、そういう印象を与えると非常にこれは困ることですので、その点についてはテレビ局にもはっきり抗議を申し込まれて、今後そういう間違いがないように、ひとつこういう時期ですから十分気をつけていただきたいと思います。
 最後になりましたが、米は十分に星もある、品質も大丈夫だということでございますので、そのことをひとつ全力を挙げてPRしていただいて、一日も早くこういう状態が鎮静化するように御努力をお願いいたしまして、質問を終わります。
#32
○稲村稔夫君 米の需給問題といいますのは、本当に米を主食にしている我が国民にとって大変な問題でありますから、それだけに非常に関心が高く、ちょっとした情報のことでもすぐ過敏な反応が出てくるということがあろうかと思います。それだけに対応は十分に慎重にしていただかなきゃならない、こんなふうに思うわけであります。
 そこで、今青木委員の方から量と質についていろいろと御質問がありました。その点についてそれぞれ大丈夫だと、こういう御返答でありましたが、そこで私は少し細かいことになりますけれども、そのことについて若干お伺いをしてみたいと思います。
 まず、輸入米とそれから国産米とブレンドして販売ということを先ほど食糧庁長官が言われました。ブレンドをして販売をするということについては消費者の皆さんからはかなり強い懸念が出されております。どうしてもブレンドにしなければいけないのかどうかということについて、まずお伺いをしておきたいと思います。
#33
○政府委員(上野博史君) ブレンドでお願いをしていることにつきましては、これはやはり国内産米について消費者の方々に非常に強い志向があるということでございまして、これは農政を預かる者といたしましては非常に大事なことであり、ありがたいことだというふうに思うわけでございますが、在庫が二月末の時点で百二十万トンという限りがあり、輸入米のように外から運んできて補えるという可能性が全くないわけでございますので、これに対する強い需要が出てまいった場合には、在庫をたちどころにといいますか、それが先にどんどん売れてしまって国内産米の在庫がまず尽きてしまう。在庫がなくなると、またいろいろ不安な心理も起こってまいるわけでございまして、その次には輸入米の中の中短粒種に対する需要が高まってくるというような形で、非常に我々の手持ちのお米の供給源でございます政府管理米の構成というものがいびつなものになってしまって、行く行くはタイ米単体で供給をしなきゃならないというような事態も参ってくるんではないかと。これではやはり消費者の方々に対する安定供給あるいはできるだけ好みに合うものを供給するという観点から問題があるんではなかろうかというふうに考えたことが第一点でございます。
 それから、やはり単体の国産米を買えるんだということになりますと、限りあるものをどんどん買える時間なりお金のある人が、お金のことは余り問題ないかもしれませんが、都合のつく人が行列をつくってでも先にお買い求めになられる。そうすると、なかなかそういう買い方のできない方もたくさんおられるわけでございまして、そういう方々にはそういうものが手に入らないというようなことでは、やはり公平な供給ということが一番大事な項目でございますこの食管の運営という点から見て問題があるというふうに考えた次第でございまして、セット販売につきましてはこれは卸、小売の方々の御判断で行っていただくということにいたしておりますので、そういうことを工夫して組み合わせながら消費者の選択も生かされるように考えてまいりたいというふうに考えておるところでございます。
#34
○稲村稔夫君 私は、少し消費者の立場というものに対して政府の方が一方的にお考えになっているところがありはしないかということを気にするんです。
 というのは、どの世界に行ってもそれは不心得者というのは常に大勢集まるところはあります。ですから、消費者の中にもそれは不心得者と言われる者もありましょう。それから、流通業者の中にも不心得な人がいるでありましょう。また、生産者の中にも不心得な者がいるでしょう。それぞれそういう者がいると思うのですけれども、しかし不心得があるということを前提にしていろいろなことを余りお考えになるというのは、やっぱり私は上から下への一方通行の考え方、発想方法ではないか。むしろ消費者の皆さんがどういうものを望んでいて、そしてそれを消費者の皆さんがそれならそれでどうやって公平に消費者として分かち合うことができるのかということを消費者の皆さんと十分に徹底的に細かく話し合っていくような体制というものを、もうことしは米が足りなくて大量に輸入しなきゃならないことはわかっていたんですから、そしてもう早々と輸入米を販売しなきゃならないことはわかっていたわけですから、そうすると早い時期からそういうことをずっと積み重ねてくるという努力が必要だったんじゃないか。
 まさに生活者の立場に立つという総理の御発想に基づいていっても、私は、そういう生活者が何を考え、生活者の声がどういうふうに行政の仕組みの中に反映されていくかということは非常に大事なことだというふうに思うんですよ。ですから、ブレンドばかりではなくてセット販売も認めるというお話でありますけれども、余り性悪説に立たれないで、むしろ話し合いでそこのところはお互いに責任を分担し合うというぐらいの努力が必要なんだと思いますので、これは今後の課題として大臣にも十分にお考えをいただきたいというふうに思います。
 そこで、もう一点は輸入米の価格問題、これは先ほどもございましたけれども、冷害対策の、かなり平成五年度の厳しかった状況に対する共済金の引き当てに充てるというその側面はあるにいたしましても、やはりその価格の差というものがどうなっていくかということを、これはやはり国民の目に見えるようにきちっとしておくことが大事なんだと思うんです。そうしないと、何か農民の皆さんだけがうまくやったみたいな感じを与えても悪いと思うんですね。ですから、そういう点はきちっとされた方がいい。もちろん、輸出国の事情だとかいろいろとあるんでしょうが、差し支えない範囲で、今どの程度で入れておられて、そしてどの程度で政府が売り渡されて、そしてその差が大体どのくらいになるのかという程度のアウトライン、お示しをいただけるでしょうか。
#35
○政府委員(上野博史君) この買い入れ価格につきましては、我々が買い付けをいたしております契約の直接の価格を公表することにつきましては、現在調達に努めております状況との関係あるいは輸出国の国内に与える関係等々ございますので、それを直接に公表することは差し控えさせていただきたいと思います。
 ただ、公表資料として大蔵省関税局の通関統計の数字があるわけでございまして、去年の十一月、十二月、それからことしの一月のものが出ておりますので、これから拾ってみますと、去年の十一月段階のタイ米のトン当たりの単価というのが大体四万三、四千円ぐらいの段階、それから十二月にこれが四万一千円ちょっとぐらいの水準、それから一月には四万八、九千円ぐらいの水準という、そういう状況で公表をされております。一方で中国米につきましては、十二月の時点が五万三千円見当でございますし、一月が四万八千円ぐらいの水準、それから米国のお米が十二月の段階で六万五、六千円見当、それから一月の段階が六万七千円ぐらいという、こういうおおよそ数字が公表をされております。
 それに対しまして私どもの売り渡し価格につきましては、国内米との対比、品質格差、こういうものを考慮いたしまして、現在主食用の価格としましては、Aグループいわゆる中短粒種の価格が玄米で大体一万三千円から一万五千円ぐらいの見当でございます、物によって若干違っておりますけれども。それからBタイプ、タイの長粒種の関係でございますが、これが大体一万二千円、こういう水準で売っております。こちらの方は、恐縮でございますが、六十キログラム当たりの価格でございます。
#36
○稲村稔夫君 これは換算をすれば、二・五倍すればあれは出てきますしね、換算すればわかります。
 そうすると、これから先どの程度で実際に支払われて、その差額はどうなるかということは、これはまだ最後の締めが出てこないと実際のところはわからぬわけですね。そこのところはいずれきちっとして示していただきたいというふうに思います。
 それでは、次の問題に入らせていただきます。
 いずれにいたしましても、ここへ来るとやはり我が国の国民は国産米というものにかなり大きなウエートを持って、国産米が欲しいという声がやはり強いわけですね。今年はこういう状態ですからやむを得ないとしても、我慢をするとしても、やっぱり国産米が欲しい。今までの持ち越しのものはもう量が決まっているんですから、そうすると、あとは今年できる国産米をいかにして早くどれだけたくさん確保するかということがこれまた重要な課題なんじゃないかと思います。
 先ほど超早場米の話が出ましたけれども、超早場米といったらせいぜい十万トンでしょう。五十万トンの一カ月の必要量に対してせいぜい十万トンという程度でありますから、これはこの手当てを考えるだけではなかなか大変です。
 そこで、かつては早場米地域というのがそれぞれありまして、その早場米地域で大体八月中にかまを入れる、要するに稲刈りを始めるというところが結構あったわけであります。そういう早場米が何かおいしい米志向でだんだんと減ってきました。ということなどがありますので、やはり早場米を作付できる地域については早急に早場米を作付していただくという指導がされてもいいんではないか。要するに、国産米が早く供給されますよということで、国民の皆さんにもある程度の安心感を持ってもらうことができるんじゃないかというふうに思うんです。そういう早場米対策というのは特に急ぐんですよね、もう種をおろしているんですから、今そういう時期なんですから。ということで、これについてのお考えをお聞かせいただきたい。
#37
○政府委員(日出英輔君) 先生お話しのとおり、昨年の作柄は全国的に大不作になりましたので、端境期の米の需給操作ということで早場米の生産拡大は重要なわけでございます。このため、昨年、転作目標面積を配分するに当たりまして、この早場米の生産量の増加にも配慮した数字の配分をいたしております。これは、今既に市町村から生産者段階の方に数字がどんどん示されている、こういう状況でございますが、このほかに種子の確保あるいは早場米の生産、出荷を促進するための育苗施設等の整備に対する助成、これは平成五年度の二次補正で必要なものをいただきまして、これでしっかり今現場で生産指導を強めておる段階でございます。
#38
○稲村稔夫君 それで大体どのくらい早場米はふえるんですか。
#39
○政府委員(日出英輔君) ただいまの段階では必ずしも確たることは言いにくいわけでありますが、大体七月下旬から九月上旬ぐらいまでに収穫できるもので申し上げますと、今のところざっと二万ヘクタールぐらいはふえるんではないかというような感じを持っておりますが、またこれは当然のことながら作付前でございますので、そういった数字としてお聞きをいただきたいと思います。
#40
○稲村稔夫君 これは予算とのかかわりも出てまいりますが、やはり早場米をつくっていただくというのは、今まで早場米がどんどんと減ってきた。例えば新潟県あたりの早場米の地域がコシヒカリにみんな変わっていったという、そういうやっぱりそれなりの要因があったわけですよ。それを早場米にしてくれと言うにはそれなりのまた何らかの対策が立てられないと簡単には戻れないというふうに思うんですね。要するに、希望を聞いたら希望としては出すけれども、実際にやるかどうかということになるとなかなかその辺があると思うんです。その辺はいろいろと配慮をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
#41
○国務大臣(畑英次郎君) 先ほど来御指摘のとおり、本年のこの実態に即しまして早場米に対する我が方の期待、極めてある意味では例年に増して大きなものがあるわけでございまして、ただいま稲村先生の御指摘のような意味合いでは、日出局長の方から平成五年からの新たな取り組み内容等を申し上げたわけでございますが、もう一つ私の立場にございましては、その早場米を政府管理米としての集荷ができる、御協力がいただける、そういうような意味合いでの我が方の極めて大切な検討課題ではないかな、いささかこの辺につきましては真剣な検討を加えさせていただきたい、こう考えております。
#42
○稲村稔夫君 御協力がいただけるというお話がありました。御協力をいただけるにはそれなりのまた対応というのが必要なわけでありますから、そういうこともあわせてお考えになっているんだと思いますが、ぜひ国産米が少しでも早く確保できますようにということでひとつ御努力をいただきたいと思います。
 次に、もう時間の関係もありますから、これはもう私が立つとまた始めたかということになります備蓄について伺いたいと思います。
 先日、委員会が違ってまことに恐縮でありますけれども、大臣も上野食糧庁長官もおられたわけでありますから続きのような形になろうかと思います。
 平成三年度の備蓄というか適正在庫数量というのは、これは期末でもって百八万トンというお話でありました。昭和五十九年に韓国米返済のいろいろとあった米不足のときに本委員会で村沢委員がこれももう何回も何回もただしておりました。本来であれば、皆さんの方から言われた百五十万トン水準の備蓄というのが確保されていなければならなかったはずなのでありますが、この平成三年のころはもう大体百万トンの目標になっていた。平成三年の百八万トン、平成三年はそれで確保されていた、適正在庫があったということになりますが、平成四年には急速に減っているわけですね。二十六万トンという御返答をいただきました。
 そうすると、なぜその百五十万トンが百万トンでいいということになったのか。まず、その百五十万トンという適正在庫がきちっと確保されているという体制ができていれば、ことしこんなに騒がないで済んだわけであります。百五十万トン、それでもう一歩下がって、それじゃ百万トンでも確保されていればまたもう少し違ったということになりますね。それなのに、百五十万トンが何で百万トンになっているのか。そして、その百万トンが二十六万トンになったんだけれども、またどうしてその百万トンに回復するための努力がされなかったのか。平成三年、平成四年、そしてその間を通って平成五年の大凶作を迎えるということになるわけでしょう。
 そうすると、この間の流れ、私はどうしても理解できないんですよ。作況九五の年が二年続いても大丈夫だと、今一生懸命百万トンの理由づけを言っておられる。でも、もう三年続いたときには大変な状況になっているということなんですけれども、この辺はどうしてなったのか、少しはっきりと解明をしていただきたい。
#43
○政府委員(上野博史君) 備蓄のあり方につきましては、いろいろ議論があるわけでございます。かつては非常に過剰米を抱えて、三兆円にも及ぶ大変な財政支出をしたこともあるわけでございまして、いろいろな議論を経て百万トンから百五十万トンぐらいの回転備蓄を持ってくるというのがこれまでの考え方だったというふうに思っておりますが、流れとしましては、国全体としてのお米の需要が減ってまいりますと、当然それに対応する備蓄の量も多いときに比べれば少なくていいんじゃないか。あるいは政府の保有米が事実上回転備蓄の内容でございましたものですから、政府の保有米の全体に占める量が小さくなってまいりますと、回転させるのが非常に多い量では難しい。だんだんその回転できる限度が小さくなってくるというような、こういうこともございまして、国民にできるだけ新米を供給してまいりたいという一万の要請もあるわけでございますので、大体百万トンから百五十万トンぐらいの水準でやってきたというのが実態だったというふうに思うわけでございます。
 平成三年産米につきましては、これはおっしゃられるとおり平成三年度末に百八万トンの在庫があったわけでございますけれども、三年産米が九五の不作で、在庫が先ほどのお話のように激減をいたしました。
 四年のところで、四年産で増加を、回復を図ろうということで、転作の目標面積を十三万ヘクタール緩和をしたわけでございますけれども、思ったほどに復円が進まなかったというようなこともございまして、大幅な在庫復元を図るということには至らなかったわけでございます。そのところに平成五年産米の大幅な大凶作が参ったわけでございます。
#44
○稲村稔夫君 まず第一は、急速に在庫が減った、だから減反緩和した、平成四年には、というけれども、そしたらそれは戻ってこなかったわけでしょう、全部は。割り当てたうちの半分ぐらいしか実際は戻らなかったわけですよね。そしたら、もう減反やめますから皆さんつくってくださいということぐらいやらなかったら、百万トンの水準になんて戻りっこないじゃないですか。そしたら、平成五年度にどうしてそれをしなかったんですかということにもなります。
 それから、第一に、今のお話を伺っていて、どうしても百五十万トンのものをなぜ百万トンにしたのかというのがわからないんです。というのは、あのときの委員会で皆さんの方からお答えがあったのは、あの当時は千五十万トンの生産量であって、それが一千万トンになっても百五十万トンの備蓄があれば何とかなるという答弁だったんです。今は約一千万トンでしょう。そうしたら、今長官の言われたようなあれにはならないんじゃないですか。一千万トンだったんだから、百五十万トンなきゃいかぬのですよ。いつ百万トンにしたんですか、それは。
#45
○政府委員(上野博史君) 六十二年産米から、六十一年の秋に適正在庫百万トンという、上限在庫百五十万トンという方針を、考え方を打ち出しておりまして、六十二年産からそういう考え方でやってまいっているということでございます。
#46
○稲村稔夫君 あのときに議論になったことも皆さんよく振り返ってまた見てもらいたいんです。
 というのは、さっき長官、在庫が余って困ったという時期の話があった。余って困った困ったと言ったのが、五十五年から五十八年の四年間の不作でもってたちまち底をついて、そして韓国から逆に戻してもらわなきゃならぬということが起こった。余った余ったと大騒ぎしたのが、たった四年で米不足になっちゃったんですよ。そういう問題があるから、その反省が百五十万トンということになったんです。何か安易に、いつの間にか百万トンになってしまったという形に我々に受け取られてしまう。
 それで、その百万トンにしたという根拠がどうしてもわからない。百五十万トンを言われたときには、そういういろいろな経過を踏まえて、百五十万トンくらいあれば何とかなるだろう、三カ月分くらい大体あれば何とかなるだろうという話で、そのときのものがあったんだけれども、それが二カ月でもいいということになった理由はどうしてもわからない。
#47
○政府委員(上野博史君) 当時とすれば、今と違いまして、やはり古米の在庫をたくさん抱えていたということがございまして、これをどういうふうに消費にしむけていくかということが非常に大きな議論の対象であったわけでございます。
 そういうことで、古米と新米とのバランスの問題を考えて一定の回転在庫の考え方の中で、保有できる数量ということで今のような考え方が出てまいったというふうに理解をいたしております。
#48
○稲村稔夫君 私の時間がもうなくなりました。
 もうここずっと平行線なんだな、議論をすると。それで、やっぱりわからないところはわからないままに残っているんです。これはやっぱりきちんとそういうことで、見通しを誤ったなら見通しを誤ったということをきちっとしてもらわないと、その上に立って物を進めないと物事は前へ進まない、そういう側面があると思うんです。
 これは事務当局ではなかなか難しいかもしれないけれども、大臣、その備蓄の問題、今後こういうことがあっては困るわけですから、特に私が何回も言っている天候の問題なんて、もう何年も連続することがよくあるんですから、ということを考えて、大臣としてどのように御決意になっているか、お聞かせいただきたい。それをもって終わります。
#49
○国務大臣(畑英次郎君) ただいま御指摘を賜りましたとおり、過去の取り組みの中にございましたような問題点等々を謙虚に受けとめまして、今後の対応といいますものを真剣に取り組んでいかなければならない。当面、来年、再来年の二カ年間にわたって六十五万トンプラス六十五万トン、百三十万トンをということを既に発表をさせていただいておるところでございますが、こういった新しい諸問題等々を踏まえまして、これから先の専門家の方々あるいは各方面の、そしてまた各政党の皆様方の御意見等々を伺いながら、きちんとした対応を万全を期すべく努力を続けてまいりたい、かように考えております。
#50
○稲村稔夫君 済みません。今大事なことを言われたので一つだけ。
 百三十万トン二年間で積み上げていかれることはそれはわかります。しかし、かつて百五十万トンと言っていた、そこにはまだいかないんです、百三十万トンというのは。だから、備蓄についてきちっとその上に積んでいくことを考えられるかどうかということを明らかにしていただきたい。
#51
○国務大臣(畑英次郎君) 百二十万トンという数字につきましては、こういった事態にかんがみまして、既に一つの目標値としまして御説明をさせていただいたわけでございます。これをめぐりまして、例えば団体側におきましては二百万トンあるいはまた百五十と、いろんな数字がただいま出ておるわけでございまして、過去の反省に立って謙虚に受けとめてこれからの論議を詰めてまいりたい、かように考えております。
#52
○星川保松君 平成の米騒動という名のもとに政府も国民も大変な体験を今しておるわけでありますけれども、何としてもこれを立派に乗り切って今後の政府、または国民の食料に対する態度、考え方というものを確立していかなければならない、こう思うわけであります。
 そこで、まず、大臣は量としては十分に確保してある、量は心配ないということを一生懸今おっしゃっておられるわけでありますけれども、ただ、十分に用意してあるとはいうものの、米屋さんがどうも店を閉じておる、シャッターをおろしているというような状況では、大臣が幾ら大丈夫だと、量は確保をしてありますと言っても国民はやはり不安を感ずるのではないか、こう思うわけです。
 ですから、混米であろうが何であろうがその内容は別として、店をあけてちゃんと米袋を積んで、米屋さんが米はありますよということを国民の皆さんに見せませんと、大臣のおっしゃることが本当かなということになってしまうと思うんですよ。その点については米屋さんにどのような指導をなさっておられるか、それをまずお聞きしたいと思います。
#53
○国務大臣(畑英次郎君) ただいま御指摘を賜りましたように、絶対量の三百万トンにつきましては心配がないと幾ら言葉で言っても、なかなかこれは既に展開されました実態等々からいたしまして国民皆様方の不安感を取り除くというわけにはいかない、まことに御指摘のとおりでございまして、まず急ぐべきは、店頭に量的な面で品物があるという状態をつくり出すことが喫緊のただいま私どもに与えられた課題である。
 こういうような意味合いの中から、ようやく配送体制が整いまして、ただいま御指摘のございましたような、目で見て御理解がいただける状態を十日前後をめどに懸命の努力をただいま展開をさせていただき、大方そのレールが引かれつつある。かような意味合いで、ただいま先生御指摘のような意味合いの努力を続けてまいりたい。
 そしてまた、我が方から卸、あるいはまた卸から小売、そういった方々に対します積極的なただいまの展開の情報等々、内容等々、これからの供給量等につきましても従来以上に連絡を密にし、お互いの連携の中で物事の解消を図ってまいりたい、かように考えております。
#54
○星川保松君 今回の米の問題で、特に輸入米のうちタイ米が一番その問題になっておるようでございますが、日本の国際化ということが叫ばれておりますが、どうも国際化というものが進んでおらないということがここで表ざたになってきたような感じがするわけです。
 といいますのは、タイにはタイの農耕文化があり、稲作文化があり、そして食文化があるわけなんですね。それをあくまでも日本の我々の尺度でもってはかって物事を見てしまって、そしてみんながまずいと、こう言ってしまうわけですね。これはタイの皆さんが怒るのは無理がないことだと思うんですよ。
 私もタイに二、三回行ったことがございますけれども、一緒に行った方々がタイの米が食べられない、御飯が食べられない。というのは、もうにおいだけでむかついてしまうという方が半分ぐらい出るんですね。その方々がまずいと、こう言うんですけれども、私は、それはまずいんじゃなくて、文化が違うんだ、異なった文化を見るために、それに触れるために私たちは外国に来るんじゃないか、そういうふうに考えてはいけないんじゃないか、こういうことを私はよく言ってきたのであります。
 そういうことで、いわゆる文化の相違というものを理解しないでは、国際化というものはにせものになってしまうわけでありまして、まさに食文化において国際化が進んでおらないということがここに浮き彫りになってきた、こういうふうに思うわけなんですね。それで、自分たちの好みに合わないからまずい、合うものがうまいというようなことは、やはり国際的なそれぞれの文化を大事にするという面からいって、これを機会に大きく私は反省をしなけりゃいけないんじゃないか、こう思うわけですよ。
 ということからしますと、食糧庁が外国から米を買うという仕事も、ただ品物を買えばいいというのではなくて、そういう国際的な文化までやはり配慮をいたしませんと相手の国にも大変な失礼なことをしてしまいますし、日本の国民の皆さんも誤解をしてしまうということになると思うんですね。ですから、ただ物を買えばいい、みんなに配ればいいというものではないということを食糧庁も十分これからも配慮していかなければならないと思うんですが、食糧庁はそういうことについてどのようなお考えか、お伺いしておきます。
#55
○政府委員(上野博史君) 今の委員の御指摘、私どもも全くそのとおりだというふうに考えております。
 先ほどタイの輸出規格との関係で、私どもの買った米がタイの方から見れば非常に安い、グレードの低いものだというお話がございました。私どもの方から見れば、私どもの口に合うのは私どもが今買っておるものだということでございますけれども、タイの方々はもっといいものはあるんだという、そこら辺の違いというのがやはり今の御質問の背景のような気もするわけでございます。
 たまたまこういう事態で私ども大量のタイ米の購入をいたしておるわけでございますけれども、相当長期間にわたってタイ米の購入をしていただかなければならないということでもございますので、できるだけお口に合うものを国民の皆様方に対しては供給することが我々の義務だと、そういう考え方で荷を引いてまいりますとともに、国民の皆さんにはやはりタイの方々のお気持ち、タイ米はタイ米の本来的な持っているよさというものがある、その辺の理解もしていただくというふうなことを十分にPRをさせていただきたい、そういうふうに考えておるところでございます。
#56
○星川保松君 例えばタイの香り米というタイの皆さんにとっては大変高級な米があるわけです。タイでは高級であればあるほど香りが高いわけですから、日本人のいわゆるジャポ二カを食べている人の受けつけない香りになってしまって、こっちからすればまずい米、最もまずい米ということになっていくわけですから、そういう文化の相違というものに十分配慮しながらこれからは国際的に対応していかなくてはならない、こう思うわけでございます。
 それから、その国によって、まあ稲をつくるところまでは大体同じだと思うんですが、その後の脱穀、もみすり、精米、保管等においてまた異なる点があるんじゃないかと思うんです。特に、日本の消費者の皆さんが心配しておるのはいわゆるポストハーベスト、消毒の問題でありますけれども、その点についてはアメリカ、オーストラリア、タイの場合はどうなっているか、ひとつお伺いしたいと思います。
#57
○政府委員(上野博史君) これは先ほど厚生省の担当の方がお話をされましたように、検査の結果ほとんどの項目が検出し得ない、こういう結果になっているということから、もう何よりも如実に事態が語られているというふうに私は思っております。
 これに加えますれば、関係の各国は、大変日本のマーケットというものを大事なマーケットだと、ここで評判を落としてはぐあいが悪いというふうに非常に強く熱心に思っておりまして、日本の消費者に満足のいくものを、心配のないものを供給したいという、これは大変な熱意でございます。そういう意味で、ポストハーベストなんかにつきましても十分な配慮が払われているというふうに理解をいたしております。
#58
○刈田貞子君 十二分しか時間が持てませんものですから、簡単にお答えいただきたいと思います。
 先ほどから国産米の在庫、あるいはまた輸入状況等を含めて現在の需給状況がわかりました。それから安全性の問題等も確認され、価格もそれなりに納得をしているところでございます。さらには備蓄米の問題とか早場米のこと等が出て、基礎的な話は全部出ましたので、私はあえてそれを避けるわけですけれども、一点申し上げるといたしますならば、今いろいろと御答弁なさった事柄について、できるだけ国民の皆様の生活の茶の間まで届くような形、そういうものが情報提供できるような形のことをやはり工夫を、なさっていらっしゃることはよくわかりますけれども、さらに重ねてしていかなければならないし、それをやっていればパニックに近いような状況が起きなかったのではないかというふうに思いますので、申し上げておきます。
 それからもう一つは、一方で、自由米とかあるいはまた自主流通米と称して出回っているお米の中で、十キロ一万二千円というようなお米が堂々と大手を振って流通もしているわけでございまして、こうしたものは完全に便乗値上げたというふうに私は思っております。したがいまして、こうした便乗値上げと、それからまたそういうものが一体どこにあったのかというふうなものについて、あるいはどこにあるのかというようなものも含めて、こうしたものの監視・指導体制、こういうものをさらに確立しておくべきだというふうに思いますので、これは意見として申し上げておきます。
 それから質問は、学校給食の問題で、需給課から文部省体育局の方に四月から十月までの学校給食の米飯に関する計画表を出すようにということが今出ているわけでございます。私も何カ所かの教育委員会とお話し合いをいたしまして、これが既にみんな三月二十三日まで提出する用意ができているようでございますが、学校給食に関しては、これまでも国内産米を充てるということを大臣も明言されてこられましたし、食糧庁でもそのように言っておられるわけです。また一昨日、文部大臣もできるだけ国産米でいくというふうに言っておられるんですね。
 この辺のところについて、現在週二・六回ぐらいの割合で米飯給食が行われているわけですが、次年度産米が上がってくるまでの間この状況が保てるのか保てないのかということが一つありますけれども、今世論として、なぜ児童生徒だけが国産米なのかという話もあるわけです。赤松文部大臣の発言の中には、外国産米を使った給食を導入してはならないとは言っていないということも重ねて発言はしておられます。
 私は、学校給食は、こういう事情の中で、むしろ教育的見地からいっても、タイからお米をいただいているのだ、アメリカからお米をいただいているのだということをともに共有するためにも、教育現場にあってもやはりブレンド米なり単品で外国産米の給食もあっていいのではないかというふうに思うんですけれども、大臣はいかがですか。
#59
○国務大臣(畑英次郎君) ただいま学校給食の米飯の内容についての御質問でございますが、本年の取り組みといいますものがいわば緊急避難的といいますか、臨時応急的な対応であるというような意味合いで、やはり子供さん方には国産米のなじみ、定着、そしてまた我が国の主食としての位置づけ、こういうものを御理解いただきたいなというふうな意味合いの我が方としては期待を込めて、この分野は国産米をもって充当するということを申し上げさせていただいておるわけでございます。
 ただいま先生御指摘のような、いわゆる違った意味合いでの輸入米をというような意味合いにおきましては、これは学校長等々の御判断によりましてその辺の道も対応ができるようなことを当然やっていきたい、こう考えるところでございます。
#60
○刈田貞子君 そして、この通達の中には、十月までは自主流通米で賄わなければならない関係上、七%程度父母負担が増加いたしますということが書いてございます。これは各教育委員会、地方自治体においてもこれからそれなりの工夫をしていくということのようでございますが、今度の六年度予算では、学校給食用自主流通米助成金については二十七億何がしから九十四億へと積み増ししているわけですね。これは何に使うんですか。
#61
○政府委員(上野博史君) 通常、これまでのところですと、ことしの三月、本年度までは政府米の供給によって対応をいたしてまいったわけでございます。四月から自主流通米を学校給食用に回すということになるわけでございまして、やはり若干単価面での違いがあるわけでございますが、父兄の負担の上昇をできるだけ低くするという観点で助成を手厚くしているということがこういう予算の編成になっているというふうに御理解をいただきたいと思います。
#62
○刈田貞子君 まだ伺いたいことがたくさんあるんですけれども、時間がございません。
 もう一つ私、周辺問題で大変気になっておりますのは、先ほど輸入米の安全性の問題が出ておりましたけれども、実は輸入米の安全性ではなくて、今スーパーの棚にお米がないものですから並んでいるものが何かと申しますと、モチ米が結構あります。それから押し麦なんかがありますね。そのほかに並んでいるのがいわゆる米飯改良剤でございます。これは大変な勢いでアイテム化いたしまして伸びております。炊飯助剤とも、また米飯改良剤とも申しまして、消費者団体の調査によりますと今三十八種類のものができておりまして、有名な「お釜にポン」も含めてこれは大変な勢いで伸びているわけです。あの手のものは、見てみると、表示がなかったりして何が原材料になっているのかわからないものがたくさんあるわけです。
 きょうここに一つ持ってきたのは、カキの殻をカルシウム化して、ゼラチン等が少々入ったもので、キャップ一杯を一升の米に入れればふわりといく、ふぁみりーとか言うのでございますけれども、こんな種類のもの。それから、これは小売店さん専門でやっているんですけれども、備長炭、炭なんですね。これ三百円で、こんな小さな紙をつけまして売っているんですね。これは私、意味はよくわかるんです。でも、この種のものも含めて、かなりいわゆる便乗商法というような形のものが横行しているように思えて仕方がありません。
 これは一つお願いといたしまして、農水省は全国に食糧モニターを持っておられるわけですから、この種のいわゆる米飯改良剤とか炊飯補助剤みたいなもの、こういうものの実態をお調べになってみたらいかがかなというふうに思っております。
 御想像以上に商品が進んでおります。私が調べた限りでは、主流においては寒天、ゼラチンとそれからリノール酸ですね。あと、カルシウムとかビタミンEを強化したようなもので済んでいるんですけれども、その他さらによくわからないものがたくさん出ていることに気がついております。吸水性とかあるいは粘り、つや、脱臭、こうしたものを、この種の改良剤によって外国産米をおいしくいただきましょうということの問題なんですけれども、果たしてそんなことが必要なのかと。農水省さんお出しになっていらっしゃいますところのおいしく炊けるというこのパンフレットで結構私もやってみましたけれども、この技術で十分おいしくいただけると思いますので、これをぜひお調べいただければというふうに思っております。回答は結構です。
 もう一つは、実はきらら397とか、ゆきひかりとか、ひとめぼれとか、あきたこまちとかというふうにお米にはいわゆる顔がありますね。いわゆる商品名でしょうか。それで、国内産米四〇%、それからカリフォルニア米四〇%、タイ米二〇%入れてブレンドしたお米の商品名を何とするかということでいろいろ考えておられるみたいで、スーパーワールドライスとか、地球家族とか、なかよし家族とか、つぶより三昧とか、おいしいネとか、いろいろネーミングをおつけになっていらっしゃいます。
 ただ、私は、このネーミングがインフォメーションにつながりかねないものがありますので、この種のネーミングについてもやはり一考あってよろしいのではないかというふうに思うのは、ある一つの、これはまだ商品にはならないそうです、集められないので。アメリカ米四〇、タイ米三〇、中国米三〇、商品名ほほえみ。これはいかがかなというふうに思うのでございます。まあいいじゃないかといえばそれでいいんですけれども、消費者はやはりネーミングで物を買う部分があります。もちろん袋にはきちっと御指導どおりブレンド割合が書いてあるんですけれども、ネーミングの問題も私は大事な要素ではないかと思うので、消費者からいろいろな理解を得るためにはやはり大事な事柄と思い、気がついたこととしてお話をいたしました。
 いずれにいたしましても、周辺問題になりますかもしれませんけれども、改良剤の問題とネーミングについては御一考をいただければというふうに思います。
 ちょうど時間です。ありがとうございました。
#63
○林紀子君 今、日本じゅうが米を買うために大変な状況になっております。私たちのところにもたくさんのファクスや電話が寄せられておりますし、マスコミでもいろいろ報道されております。ところが政府は、これは消費者の買いだめのためだ、国産米信仰があるからだ、やみに流れて農民が米を出さないからだ、こんなふうにこうした事態を招いた責任を消費者や生産者に押しつけて、国民の気持ちを逆なでするような発言もあったわけですね。
 そこで、私からも大臣に、こうした大変な状況になった責任、これをどう考えていらっしゃるのかということをぜひまず初めに伺いたいと思います。
#64
○国務大臣(畑英次郎君) 今回のこういった国民の皆様方に御迷惑をおかけし、御心配を煩わしておりますことを改めて重ねて心からおわびを申し上げ、遺憾の気持ちを表明させていただく次第でございます。
 今御指摘がございましたように、そのよって来る原因が消費者のお立場にあるとか、そういうような意味合いのことを私どもの立場でもって申し上げる余地はない、こういうように申し上げさせていただきたいというふうに考えます。問題は、先ほど来御指摘がございましたように、やはり安定した供給体制を目で見て御理解がいただけるような姿を、ベストを尽くしてこの御不安といいますものを一日も早く解消することによって我々の務めを果たしてまい力だい、かように考えております。
#65
○林紀子君 そこで、ブレンドの問題ですけれども、食糧庁はブレンドをするということで消費者から猛反発を受けて、詰め合わせ販売、こういうことをお認めになりました。ところが、三月十一日付の食糧庁長官の通達によりますと、「混米による販売の活用を基軸とする」、こういうふうに変えていないわけですね。
 私は食糧庁から、輸入米のおいしい炊き方、調理のポイントというのをいただきまして、私もこれを一生懸命見ているわけですけれども、混米になりますと水分や品質がばらばら、大変調理もしにくいわけですし、この中には混米はどうしたらおいしく食べられるかというのは一切書いてないんですね。輸入米の農業汚染などというのにも大変消費者は敏感になっておりまして、不安も大きいわけです。ですから、こういうものを一切無視したブレンド米の強制というのはぜひやめていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
#66
○政府委員(上野博史君) 私どもも、輸入米の供給を相当大量にやってこの一年間しのがなければならないということを決めました去年の暮れの段階で、いろいろマスコミの方々、消費者の方々の御要望もございまして、我々とすればブレンド米でいくことが安定供給の道ではないかなということでお願いをする姿勢はとったわけでございますが、そういう強い個々の消費者の選択を認めるべきだという御意見がございました。当初の立ち上がりの段階では、我々の指導をお願いはするけれども強くそれをブレンドで全部通していくというような対応まで踏み切ってはいなかったわけでございますが、やはり消費者の方々の根強い、非常に強い国内米に対する志向があらわれてまいりまして、あれを放置いたしておきますれば、やはり供給が非常に偏った方々だけに行き渡る、それが行き渡らない方が出てくる。一方で、どんどん国内米の方が先に出て、先行き我々の供給するお米のバラエティーが非常に減ってまいるというような問題も出てまいるだろうということで、ブレンド米での販売を指導し始めだというのが実態でございます。
 しかしながら、非常に強い消費者の選択を認めるべきだという御意見に対応いたしまして、バランスよく輸入米と国産米を消費していっていただくという前提を確保した上で、消費者の方々の志向にこたえる道としてセット米の販売ということも、これは個々の販売店の御判断でやっていただくということを申し添えているわけでございます。
 セット米につきましても、これが国産米部分だけに関心が集中をして、非常に国産米についての需要が盛り上がってそれがやはり先に切れるというようなことがあるということを我々は懸念しないわけではございませんが、当面そういう対応で事態を見てまいりたい、かように考えているところでございます。
#67
○林紀子君 公平というのは確かに必要だと思いますけれども、今お話のありましたセット販売という方法も工夫すればできるわけですから、ぜひブレンド米を強制にわならないようにというのをお願いしたいと思います。
 それから、今回のようにたった一回の冷害でこれほど米不足を引き起こすということは備蓄計画が全く間違っていた、先ほど来お話がありましたけれども、このことをもう大変不幸な形で実証したことだと思うわけですね。ですから、先ほど六十五万トンずつ積み増して百三十万トンの備蓄というお話が大臣の方からありましたが、その百三十万トンというのもあくまで通過時点であるというふうに私は解釈をいたしましたし、この備蓄計画というのをぜひ見直すべきだということを申し上げたいと思います。
 そして、それにはどうしても減反を見直さなくちゃいけない、減反の押しつけをやめる、こういうことに至るわけだと思うわけなんですね。減反の押しつけというのがいかに今まで農家の方たちの生産の意欲をそいできたか、これはもう大臣が一番よくおわかりのところだと思います。ことしはこういうような状況になったから米を本当に頑張ってつくるぞ、こういう声を上げている農民の方たちもいるわけですから、こういう意欲を後押しするために減反の押しつけをやめる、それから減反が未達成だからということでペナルティーを押しつけてきた、そんなことはもう絶対にやめるべきだと思いますが、いかがですか。
#68
○政府委員(日出英輔君) 先生お話しのとおり、ことしと来年度、転作目標面積を七万六千ヘクタール緩和したわけでございますが、この緩和のベースになりましたのが昨年秋に行われました作付意向調査でございます。大体この作付意向調査をベースにしまして配っておりますので、大体こういう形で目標達成に向けた取り組みが行われるというふうに確信をいたしておるわけでございます。
 その際に、先生お話しのように、転作推進ということでいろんな補助事業につきまして一定の転作目標が達成されている条件がついているわけでございますが、これにつきましては画一的なあるいは硬直的な運用にならないように、しかし片一方で、地域におきます転作へのまじめな取り組みということも当然考えながらしっかりやっていきたいというふうに思っております。
#69
○林紀子君 最後に、私はぜひ申し上げたいんですけれども、日本人はお米を食べたい、そして本当に日本の大地からつくられた日本のお米を食べたい、これは当然の願いなわけですが、それがどんなに大きく強いものかというのを今回の騒動というのは実証していると思うわけですね。減反をしながら米の輸入自由化を進めるということは国民がだれも納得できないことです。
 大臣は先ほど心からおわびを申し上げますということをおっしゃってくださったわけですけれども、それが口だけじゃなくて、本当にそのおわびというのを実行するということは減反をやめるということであり、そしてガットの農業合意の受け入れを撤回することだというふうに思いますので、これを強く要求して、私は質問を終わりたいと思います。
#70
○新間正次君 同僚委員からいろいろと質問が出てまいりまして、落ち穂拾いをやらなくちゃいけない立場で大変つらいわけでございますけれども、今から考えてみると、この落ち穂拾いも大変大切なことになってきてしまったなというのが実感でございます。
 昨年のこの委員会でもちょっと私申し上げましたんですが、京都のある電気屋さんに泥棒が入りまして、電化製品が盗まれたんじゃなくてたまたま友人からもらったお米二俵が盗まれておった。電気屋さんから米が盗まれるというようなまことにばかばかしいというか、ナンセンスというか、それがまた連日、最近はまず新聞紙あるいはテレビのニュースなどで米泥棒というニュースが出ない日はないということ。
 それからまた、過日、私はサイパンにちょっと視察に行きましたときに、私も念のためにと思いまして、向こうで加州米、カリフォルニア米の極上というのを買ってまいりました。十キロでございます。これは年間一人百キロまでですか、は輸入というか、個人で持ち込みができるというようなお話を聞いておりますけれども、きのうかおとといのニュースを見ておりましたら、最近韓国へ旅行なさる方が、若い女性の方までブランド品を買ってくるんじゃなくてお米を買っていらっしゃるというようなことも、これも一つ先ほどまさに平成の米騒動というような問題を醸し出しておる時世じゃないかなと感じております。
 また、本当にそういう意味で、大臣におかれましてはあるいはまた食糧庁もいろんな面で一生懸命PRをしていらっしゃるということはよくわかるわけでございますけれども、実際お米が倉庫にはあるんだけれども、それが市場に出回ってないというようなニュースも出てきております。これは輸入米とのブレンドの問題とかあるいはセット販売の問題もあるんでしょうけれども、きのうもうちの家内がスーパーへ参りましたらやはりまだお米がなかったということで、きょうどうやって食事をしようかなと思って、とりあえず議員会館へ行けば食べられるかなと思いまして、これはまあ冗談でございますけれども、というような状況なんですね、実際問題として。
 そういう点で、備蓄の問題と検査体制とそれから大臣の決意ときょうは三つ質問を用意してまいりましたけれども、これらにつきましては同僚委員から全部お尋ねをいただきましたので、その中で検査体制がやはりおくれているということ、それとまた現場にいらっしゃる皆様方が大変御苦労をなさっていらっしゃるという点で、その辺の現状をまず厚生省の方にちょっとお尋ねしたいと思います。
#71
○説明員(高原亮治君) 検査体制のおくれということでございますが、これは我が国未曾有の経験でございまして、念には念を入れまして、非常に立ち上がりに時間を要して最大十四日程度かかった時期がある、これも事実でございますが、最近は各種機器の整備、職員の練度の向上、休日出勤ないしは非常勤の職員の活用というふうなことで、検体が検査所に到着した後では三日から四日、長くても五日で検査データが出るようになっていると思います。
 以上でございます。
#72
○新間正次君 細かいことは先ほど聞きましたので、その程度でいいと思います。
 最後に、大臣の再度ひとつ国民の皆さんが本当に安心できる決意をここでぜひお聞かせをいただいて、私の質問を終わりたいと思います。
#73
○国務大臣(畑英次郎君) 今回の米にまつわる異常な事態につきましては、重ねて心から国民の皆様方にもおわびを申し上げなくちゃならない。そういう気持ちを踏まえまして、ただいま御指摘がございましたような意味合いでは、量的に目鼻がついたということ、そしてまた、目で見て納得がいただけるような、店頭に品物をそろえるということに全力を挙げて先生の御指摘にこたえてまいりたい、こう考えております。
#74
○新間正次君 終わります。
#75
○委員長(浦田勝君) 本件に対する質疑はこの程度にとどめ、本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時四十九分散会
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ソース: 国立国会図書館
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