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1993/04/07 第126回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第126回国会 労働委員会 第5号
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1993/04/07 第126回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第126回国会 労働委員会 第5号

#1
第126回国会 労働委員会 第5号
平成五年四月七日(水曜日)
    午前十時一分開議
出席委員
  委員長 岡田 利春君
   理事 愛野興一郎君 理事 大野 功統君
   理事 古賀 正浩君 理事 住  博司君
   理事 長勢 甚遠君 理事 岩田 順介君
   理事 永井 孝信君 理事 河上 覃雄君
      赤城 徳彦君    衛藤征士郎君
      佐田玄一郎君    坂井 隆憲君
      東家 嘉幸君    平田辰一郎君
      石橋 大吉君    岡崎 宏美君
      田邊  誠君    外口 玉子君
      山下八洲夫君    石田 祝稔君
      伏屋 修治君    金子 満広君
      伊藤 英成君    徳田 虎雄君
 出席国務大臣
        労 働 大 臣 村上 正邦君
 出席政府委員
        労働大臣官房長 七瀬 時雄君
        労働省婦人局長 松原 亘子君
        労働省職業安定 齋藤 邦彦君
        局長
        労働省職業安定 岡山  茂君
        局次長
 委員外の出席者
        経済企画庁総合 安原 宣和君
        計画局企画官
        労働委員会調査 下野 一則君
    ―――――――――――――
委員の異動
四月七日
 辞任         補欠選任
  田澤 吉郎君     衛藤征士郎君
  野呂田芳成君     佐田玄一郎君
  宮下 創平君     坂井 隆憲君
同日
 辞任         補欠選任
  衛藤征士郎君     田澤 吉郎君
  佐田玄一郎君     野呂田芳成君
  坂井 隆憲君     宮下 創平君
    ―――――――――――――
四月六日
 労働基準法及び労働時間の短縮の促進に関する
 臨時措置法の一部を改正する法律案(内閣提出
 第三三号)
同日
 労働基準法の改正等に関する請願(金子満広君
 紹介)(第一二二九号)
 同(木島日出夫君紹介)(第一二三〇号)
 同(菅野悦子君紹介)(第一二三一号)
 同(吉井英勝君紹介)(第一二三二号)
 労働基準法の改正に関する請願(河上覃雄君紹
 介)(第一二五六号)
 同(伊藤英成君紹介)(第一二七八号)
 同(山下八洲夫君紹介)(第一二七九号)
 同(森本晃司君紹介)(第一三六五号)
 ハイヤー・タクシー、観光バス、自動車教習所
 労働者の労働条件改善に関する請願(大出俊君
 紹介)(第一三三五号)
 同(川島實君紹介)(第一三三六号)
 同(串原義直君紹介)(第一三三七号)
 同(小林守君紹介)(第一三二八号)
 同(輿石東君紹介)(第一三三九号)
 同(斉藤一雄君紹介)(第一三四〇号)
 同(沢藤礼次郎君紹介)(第一三四一号)
 同(清水勇君紹介)(第一三四二号)
 同(常松裕志君紹介)(第一三四三号)
 同(前島秀行君紹介)(第一三四四号)
 同(松原脩雄君紹介)(第一三四五号)
 同(目黒吉之助君紹介)(第一三四六号)
 同(元信堯君紹介)(第一三四七号)
 同(安田修三君紹介)(第一三四八号)
 同(山中末治君紹介)(第一三四九号)
 同(吉田正雄君紹介)(第一三五〇号)
 労働基準法改正等に関する請願外一件(徳田虎
 雄君紹介)(第一三六四号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づ
 き、公共職業安定所の出張所の設置に関し承認
 を求めるの件(内閣提出、承認第二号)(参議
 院送付)
 労働基準法及び労働時間の短縮の促進に関する
 臨時措置法の一部を改正する法律案(内閣提出
 第三三号)
     ――――◇―――――
#2
○岡田委員長 これより会議を開きます。
 内閣提出、参議院送付、地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、公共職業安定所の出張所の設置に関し承認を求めるの件を議題といたします。
 これより質疑に入ります。
 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。岡崎宏美君。
#3
○岡崎(宏)委員 レディス・ハローワークがことしもまた三カ所ふえるということですが、スタートして全体的にまだ日が浅いということもありまして、それぞれ現場の皆さんが苦労なさっている、あるいは工夫もされているというふうに思うのですけれども、できることなら、せっかくスタートしたものですから生かされていくように、そんな立場でお尋ねをしてみたいと思っております。
 このハローワークと言われるものの中身ですけれども、これまでの公共職業安定所とは一味違うのだ、こういうふうに随分説明がなされてきておりますが、実際このハローワークが受け持つ仕事というのは何だろうか。何度か説明もあったようですけれども、この際、確認も含めてその仕事の内容をお伺いしたいと思います。
#4
○齋藤(邦)政府委員 レディス・ハローワークと従来の公共職業安定所との役割と申しますか業務の内容の違いということだというふうに思います。
 公共職業安定所はいろいろな業務をやっております。雇用保険の支給業務から始まりまして、昨今の雇用失業情勢に対応した雇用調整助成金の支給ですとか、あるいは身体障害者の方、高齢者の方の雇用促進、非常に幅広い業務をいたしておりますが、職業紹介の観点からその違いを申し上げてみたいと思います。
 職業安定所におきましてやっております職業紹介は、今すぐ就業できる状態にある求職者の方につきまして職業相談をし、その方の希望なり能力に合った形での職業紹介をするというのが基本的業務になっておると思いますが、レディス・ハローワークは、さらにそのような職業紹介業務につけ加えまして――女性の方ですと、家事、育児、介護と就業に対しますいろいろな制約条件があるわけでございますので、そういうような制約条件を抱えておられるために、希望はしておるけれども就業できないとか、あるいは長期間職業生活から離れて家庭に入っていて、また新たに就業したいというような方もおられるでしょうし、女子の求職者につきましては、実際の職業生活に入るにはいろいろな問題が出てくるところでございます。
 このレディス・ハローワークにおきましては、そういうようなところからの問題意識に基づきまして、就業希望のある方を登録したり、あるいはいろいろな職業情報を常時提供しておくとか、あるいは職業講習をして職業生活にすぐ入れるようにしていただくとか、いわばきめ細かいような周辺の援助を行って、それと職業紹介とを一体的に行うというところが、先生のお言葉をかりますと一味違う、こういうことになっておるのではないかと思います。
#5
○岡崎(宏)委員 今御説明いただいたのですが、だから一味違うという意味では、今日の前ですぐ就職を希望する人だけではなくて、今子育ての最中だからなかなか働けないのだとか、あるいは介護をしているのでなかなかうまく働くことができないのだとか、そういう人も含めて、しかし将来的に働きたいと思ったときにそれが実現をするように、その援助のためだということがかなりこのレディス・ハローワークとしては大きな仕事の一つである、そんなふうに受けとめているわけですね。
 それでは、逆に言うなれば、その人たちにとって今働けない理由になっているものを実際相談に乗ったり、その解決のためにいろいろな助言であるとか、訓練ということも含めてプログラムが組まれていっているところだというふうに受けとめているわけですが、実際どうなのでしょうか。そういう形で希望をされている方、就業を希望するという形で登録をすることをレディス・ハローワークはされているというふうに聞いているのですけれども、現在のところの登録をしている人たちというのはどれくらいの実数になるものなのでしょうか。
#6
○岡山政府委員 御説明申し上げます。
 ただいまお話しございましたとおり、レディス・ハローワークにつきましては、いろいろな条件を抱えておられる方がたくさん来ておられるわけでございますので、それぞれの条件に対応した対策を講じていこうということにしておるわけでございます。
 特に、例えば現在は全く就業できない状態にあるけれども将来的には就職をしたいという方や、あるいは今家庭の問題あるいは育児等の事情があって、それらが解決すれば就職したい、例えば子供を預けるところがあれば就職をしたい、しかし今はそういう状況があるのでなかなか難しい、そういう方々につきましても、登録などの方法によりまして把握をいたしまして、今お話しございましたとおり、情報提供をしていくというような継続的なサービスを提供していくことをやっておるわけでございます。
 このような継続的なサービスを提供していく方につきましては、登録あるいは相談の中で把握をしてそういう方を選びまして、特に継続的なサービスをしていこうというのが一つの大きな役割であるわけでございます。
 そのような対象者としてとらえておりますのは、現在、各所によりまして設立の時期が違いますのでかなり差がありますけれども、東京でいえば月に約二百人、大阪では約四百人ぐらい、それから神奈川では月に約百人、神戸では約二百人、福岡では約百人といったような状況になっているところでございます。
#7
○岡崎(宏)委員 今教えていただいた数字は調査室からもいただいている表に出ていたのですけれども、月に約二百というのは、例えば開所して一年の実績のあるところは二百人掛ける十二カ月、こういうふうに受けていい数字なんですか。それとも、今現在のところ、スタートしてから今日まで実際に登録されている状態で続いている人の数というふうに受けとめていいのでしょうか、ちょっとそれをお聞きしたいのですけれども。
#8
○岡山政府委員 今申し上げました数字につきましては、それぞれのレディス・ハローワークにおきまして継続的なサービスを提供する方として把握し、そしてサービスを実際に実施をしていく人、これを対象に考えておるわけでございまして、今までの累積ということになりますと大きく違いますので、月に平均して考えてまいりますと先ほど申し上げましたような数字になるわけでございます。
#9
○岡崎(宏)委員 私、別にこの数字を取り上げて、とやかくけしからぬと怒るつもりはないのですけれども、結局、職業安定所とは一味違うところの部分が本当に生かされているかどうかというのが気になって、私も地元ですぐ近くにハローワークがありますから、お訪ねして話も聞いてきたのですけれども、例えば神戸だと今現在の登録されている人というのは実は百やっとなんです。これはこちらの表でいくと二百という数字になっているので不思議だなちょっと思っているのですけれども、百がいけないというのではなくて、恐らく神戸だけではなくて、どこのハローワークでも今現在実際のところ登録されている人というのはそんなに多くはないだろうというふうに、これは正直に私は受け取っているわけです。
 だとするなら、本来生かされるべきこの業務がなぜ伸び悩むのかという理由を知りたい。それが改善されれば、本来目的としていたところがもっと伸ばせるはずだと思いますので、それをちょっとお聞きをしたいわけです。
#10
○齋藤(邦)政府委員 ただいま次長から申し上げました数字は、月平均いたしまして情報提供その他継続的なサービスを行っている対象の数でございます。実は安定所と申しますかレディスの実際の業務の運営といたしまして、登録した方以外の方でもサービスをする必要があるというふうに認められた方についてはサービスを提供する、こういう仕組みにしておるものですから、先生御指摘の実際の登録の数よりか多くの方にサービスを提供しておる、こういう形になっておるわけでございます。
 実際の登録は、若干厳密な定義をいたしますと、現在全く就職できない状況にあるが就職を希望する者、こういうのを登録者と定義づけておりまして、そういう意味でいきますと、全体の来所者の中から見ますと非常に低い数というのがもともとの数だというふうに思います。ただ、厳密にこういうような限定をしてサービスをするというのはやはりちょっといかがか、こういうことでございまして、少し範囲を広げてサービスを提供するということにしてあるわけでございます。
 私ども、そういう意味で、現在はいろいろな制約で就業できないけれども何らかの制約が解けるとすれば働きたい、こういう方には幅広く情報を提供するなりきめ細かいサービスを提供するというのは必要なことだろうというふうに思いますので、そういうようなつもりで今後も運営をいたしていきたいと思っております。
 ただ、もう一つの現在考えられます要因といたしましては、現在雇用情勢が余りよくないということを背景にいたしまして、やはり来られる方の中には、すぐにでも働きたい、いわば働きたいという意欲と申しますか希望が非常に強い方が多いということも、そういうような登録者数と申しますかそういうところの数がふえない原因の一つになっているのかな、こういう気もいたしますし、私どもの都合でお断りをするというようなことはできるだけしないようにしたい、こういうふうに思っております。
#11
○岡崎(宏)委員 現場の方が随分努力なさっているというのはよくわかるのです。今職員の人たちもその対応に追われているのは、局長もおっしゃったけれども、雇用情勢が悪くてハローワークにやってきて、今すぐどうしても働きたいという人たちなんだ、その数は月々統計をとっても来所する人がウナギ登りにふえてきていて、実はそこに追われていますということをおっしゃっていて、それはそのとおりだと思うのですね。それはそのとおりだと思うのだけれども、今やはり女性が家庭も仕事も両方豊かになし遂げていけるように、それは男性にとってもそうなんですけれども、両方豊かになし遂げていきたいというときに、恐らくそのレディス・ハローワークが受け持つ独自の分野というのがもっと伸びていい、伸ばしたい場所だというふうに思いますので、それからいく
と、ややこれは伸び悩んでいるのじゃないかと思わずにいられないと思うのです。
 そこで、その原因というのをどんなふうにとらえていくかというのがこれからの、今から開所するところも含めてやはり一つのポイントになると思うので、これがお聞きをしたかった。今現在どんなふうな理由で受けとめていられるのか。そこはまだなかなか具体的にこれだというのはないのかもしれないけれども、これから開所するところのポイントだと思っておられる部分がもしあれば教えてください。
#12
○齋藤(邦)政府委員 原因ということでございますと今すぐに思い当たらないのですが、いずれにいたしましても、登録者数をふやして継続的なサービスを行うということは非常に重要なことだというふうに思っております。そこにいわばこのレディスの一つの存在理由もあるわけでございまして、そういう意味で継続的なサービスを行っていく対象の方々をふやしていくというのは非常に重要なことだというふうに思います。
 先ほど申し上げましたような厳格な登録条件というのはやや狭過ぎる感じもいたしますし、今後さらに実態に合ったと申しますか実情に即した形でのサービスができるように、いろいろ検討しながら進めていきたい、このように考えております。
#13
○岡崎(宏)委員 それはぜひ追求していってほしいと思うのです。
 もう一つ、おもしろいといいますか独自の取り組みでどれほど生かされているのだろうかと気になるのは、職業に対する講習といいますか、能力開発も含めての分野だと思うのですけれども、レディス・ハローワーク独自で講習を組まれていたり、あるいはほかの団体がする講習を受けてはどうかというふうに勧めたり、そういう仕事もあるというふうに聞いております。
 例えば、独自の企画であればどんなプログラムが用意されているのか、それはそれぞれ場所によって内容も違うのでしょうけれども、どれくらいの人が今それを活用しているのか、わかれば教えてください。
#14
○岡山政府委員 御説明申し上げます。
 今お話しございましたとおり、レディス・ハローワークの一つの特色ある事業といたしまして、やはりこれまで職についたことのない人、あるいは長期間離れておられた方が再就職するというような方が多うございますので、レディス・ハローワークにおきまして独自の講習を手がけておるわけでございます。
 その際には、職業に対する心構えといったようなこととか、あるいは就職に際する基本的な知識を付与する、それから、現在の雇用の状況はどうなっているかといったようなことを理解をしていただくといったようなことを含めまして、利用者に対して講習をしておるわけでございまして、無料でやっておるわけでございます。就職活動の方法とか、特に希望の多いのは、最近はワープロを操作できるというのは非常に重要な就職の武器でもあるわけでございまして、ワープロの操作につきましては各レディス・ハローワークにおいてすべて取り組んでおるところでございます。そのほかに、それぞれの地域の実情に応じまして、例えば履歴書の書き方、面接の受け方とか、あるいは今就職するとすればどういう職がいいかとか、そういうようないろいろなバラエティーに富んだ講習を手がけておるわけでございます。
#15
○岡崎(宏)委員 こんな話を聞いたんですけれども、せっかく受けたいと思うような講座があっても、実を言うと参加できないと断ってくる人が割合にいる。それはなぜかというと、だって今働けない理由は子育て真っ最中で、子供を預けるところがないからだ。その条件が変わらないのに、受講するに当たっては、家を出て半日あるいは一日、それが連続何日間かというふうになると、受けたくても受けられないんだ、それで断ってくる人も結構いるというふうに聞いているのですが、受講する人をふやすためにはここら辺の条件を考えないとなかなか難しいことだと思うのですが、これについてはどんな工夫なりあるいは相談がなされているのでしょうか。
#16
○齋藤(邦)政府委員 確かに、女子の方で学齢期前の子供を持っておられるとかあるいは介護が必要であるとか、いろいろな事情でなかなか就職しにくいという方はたくさんおられるわけでございます。したがって、そういう方々が就職をされるには、保育所ですとか家政婦ですとかホームヘルパーだとか、いろいろな各種サービスを受けやすくするということが一つ重要なことになってくるだろうと思います。
 そういう意味で、レディス・ハローワークでもこういうような関係に対します情報提供も行っておりますが、ただ、レディス自身で子供をお預かりするというようなサービスは、施設上の制約ですとか安全上の問題だとかいろいろありまして、なかなか難しいところがあるんだろうというふうに思います。したがって、求職活動中ですとか職業講習の受講期間中で一時的なサービスを必要とされる方につきましては、いろいろ関係機関とも連絡をとりながら、また、どういうようなところがそういうようなニーズに対応できるかということをあらかじめ把握しておきまして、そういうようなサービスが受けられるような情報提供を行うというところが現実的な今の対応ではないかと思いますし、その辺でとどまらざるを得ないいろいろな事情がある、こういうことだというふうに思います。
#17
○岡崎(宏)委員 何か聞くところによると、福岡のレディス・ハローワークでは、保育所の施設ではないけれども、育児室程度というか遊戯室程度のものは設置をされている。それは所内から見える場所に、また見えるように設置をされているというふうに聞いております。ただし、そこに専属の保母さんがいるわけではどうもなさそうなんですが、それでも、今各地の自治体が公民館だとかで行うようないろいろな講座、講習にできるだけ女性たちが参加をしやすくというふうな声があって、一つの建物には必ず育児室というものが設置をされてきているというかそういう時代にあるわけでして、既存の設備でそれをすぐにつくることは無理にしても、例えばこれから開設をされていくような、特にレディス・ハローワークの位置づけからすればそうした工夫がなされてもいいのではないか。できないからできないでずっといくよりは、そういう能力開発も含めて、できるだけ受講をしてもらうことが必要であれば、それができるような条件整備もまたこれは責任ではないかというふうに思うのですが、どうでしょう。
#18
○齋藤(邦)政府委員 先生御指摘のように、簡単にと申しますか、手軽に子供さんを少しの間だけでも遊ばせておくようなスペース、こういう意味から福岡には確かにそういうようなスペースがございますし、それなりに利用者の方には喜ばれておるだろうというふうに思っておりますが、全所につくるということになりますと、なかなか場所的な制約もございまして難しいところがあろうかと思いますが、十分心がけていきたい問題の一つだというふうに思いますし、場所的な制約もある中ではございますけれども、先生御指摘のような方向でできるだけ努力はしていきたい、このように思います。
#19
○岡崎(宏)委員 実際設置をすることになると、そこの職員の人たちの業務というものもまた大変煩雑になるわけで、それに対応する人が要るというふうに、私も大変だろうとは思うのですけれども、でも結局今私たちがやらなければいけない仕事というのは、ある意味では随分手間暇をかけなければいけないことだと思いますし、それだけの人の対応もまた必要な部分だと思いますから、これから開かれるところにはぜひ、今おっしゃっていただいたように配慮というものは十分していただきたい。スペースをとれるものならとる、そしてそこに対応できる人というものもぜひ考えていただきたい。これは強くお願いをしておきたいと思います。
 そんないろいろな相談がある中で、レディス・ハローワークとして例えば受講にはそういう工夫
がこれからなし得たとしても、さあ働きに行きましょうというときに、保育所の数がやはり足らないだとか、これは厚生省の統計を見れば、全国でならしてしまえば今一定の数は確保ができているということだけれども、レディス・ハローワークが開所されるところは大都市ですね。それはそこに一定の必要な度合いがあるからだと思うわけです。ところが、大都市というのは保育所が足らない場所でもあるわけですね。
 そこで、相談を受けられて窓口で対応されている方は、恐らく今のそうした社会資本がまだ不足しているということを実感をしていらっしゃるだろうと思うのですけれども、労働省というところが、これから女性をどんどん労働力として生かしていきたい、なおかつ生活大国だとか何だとか今政府もどんどん打ち上げている、その方針に即していこうと思えば、例えば保育所というものはもっと数がなければならないというふうなことを、行政から行政にといいますか、役所から役所にそういう意思表示はできないものだろうか。それが基本的には相談に行った側にとっては大きな解決の糸口になっていく、こう私たち思うわけですが、それはどうでしょう。
#20
○齋藤(邦)政府委員 先生御指摘のように、女性の方が就業するに当たって、いわば家庭と職場の調和をどのようにとっていくかということは極めて重要なことだというふうに思いますし、その観点からの施策というのは当然やっていかなければいけないことだというふうに思います。
 託児所は本来の所管は厚生省でございまして、厚生省にもいろいろその辺の御要望はしておるところでございますし、また、私ども今年度から新たに、これは婦人局の所管ではございますけれども、企業内の託児所をつくる場合の補助金といいますか給付金を新設する予定にいたしておりますし、そういう面でもできるだけ職場と家庭の調和をうまくとれるような施策というのを頭に置いてやっていきたい、このように思います。
#21
○岡崎(宏)委員 窓口で受けとめているさまざまな相談事項というのは、やはり今の社会の中でたくさんの人が求めている一つの事実というふうなのが浮かび上がってくると思いますので、欲を言えば、レディス・ハローワークから見た現代女性労働事情みたいなことが出せるくらいになればいいなと思いますので、一つの役所の中でその資料を持ってしまうのじゃなくて、ぜひ出していただきたいと思っております。
 ところで、さっき局長から、雇用情勢は正直言って今は悪い、こんなふうにお話しありましたけれども、実際私もこの間ハローワークを見に行って、私は九時ちょっと過ぎに行ったのですけれども、もう開所と同時に求職希望の人がやってきて、備えつけてあるいろいろな求人の資料を本当に熱心に探しておられる、そういう姿を見てきました。実際求める人はそういうふうに多いのですけれども、求人の方、これは今どういうふうになっているのでしょうか。特に女性にかかわっての求人の状況というのはどうなっておりますか。
#22
○齋藤(邦)政府委員 レディス・ハローワークにおきましての求人の状況でございますが、新規求人の申し込み状況を申し上げますと、一月末現在、月平均でございますが、東京で求人件数八十件、求人数にいたしますと約百八十、大阪は求人件数が二百十件、求人数で四百六十、神戸でございますと求人件数七十件、求人数に直しますと約八十と、大体こんなようなところが新規の受付求人数でございます。ただ、雇用失業情勢を反映いたしましてだんだん難しくなってきているというのは事実だというふうに思います。
#23
○岡崎(宏)委員 私も、お友達のお嬢さんが大学をいよいよ卒業することになるけれどもなかなか働く場所がないということを訴えられて、やはり厳しくなっているなと実感するのですけれども、きょうはそれはさておいて、例えばこのレディス・ハローワークに求人をする企業の側の、正規の職員として求めてくるあるいはパートを求める、このあたりの求人内訳はどんなふうになっていますか。
#24
○岡山政府委員 ただいまお尋ねの件でございますが、新規の求人につきまして、フルタイムの求人とパートタイマーとしての求人の状況を見てまいりますと、平成五年の二月の状況でいいますと、五カ所ございますのを合わせまして、求人につきましてはフルタイムが大体四三%、パートタイマーの求人が五七%の状況になっております。
#25
○岡崎(宏)委員 それでは、求職の側、相談にやってくる人たちの希望の内訳というのはどうなっておりますか。
#26
○岡山政府委員 求職者につきましては、新規求職者の今のフルタイムとパートタイマーの区分で申し上げますと、フルタイムの希望が七六%でございます。パートタイマーの希望が二四%ということになっております。
#27
○岡崎(宏)委員 正規とパートというふうに考えると、求人と求職がなかなかかみ合わない現代の事情があると思うのですけれども、就職希望をする人たちにとって、この実際かみ合わない件数の中で相談というのはどんなふうになっているのでしょうか。
#28
○齋藤(邦)政府委員 女性の方の場合、先ほど次長から申し上げましたフルタイム、パートタイム別だけではなくて、職種にも差異がございます。例えば、求人につきましては事務職ですと五〇%程度でございますが、求職者につきましては事務職が七〇%、圧倒的に事務職を希望される方が多いということでございまして、職種的な面でもアンバランスと申しますか食い違いがございます。
 私どもといたしましては、その求人者の方、求職者、双方の方にいろいろお願いなり指導をしておるわけでございますが、まず、どういうことでこう違っておるかと申しますか、原因をよく把握して、それぞれ原因に応じた形での就職指導・援助ということをやっておるつもりでございます。求人者の方につきましては、求人条件の改善がもう少しできないだろうかとか、あるいは雇用管理の改善をしてもう少し女性の方が働きやすいような職場にならないものだろうかと、こういうような指導も行っておりますし、また、求職者の方々につきましては、最近の雇用情勢から始まりまして、一般的な情勢がこのようになっておるとか、さらには、個々人の方にそれぞれ制約になっております条件をお伺いをいたしまして解決策についての御相談をするなり、あるいは技能の習得をするようにお勧めをして選択の幅を広げていくとか、そういう意味でのいろいろな手だてを講じながら、できるだけ求人と求職が合致するように努力をいたしておるところでございます。
#29
○岡崎(宏)委員 均等法がもう既に七年たとうとしていて、それが本当に生かされていたら、もっとフルタイムでというか正規の職員として働けるようになっていたのではないかとか、例えば求人の側にもこんなに偏りがないのではないかとか、悔しい思いで見ることも多いわけなんです。
 さっきの話の中にもありましたけれども、例えばことしの労働省の予算の中で、これなんかが当たるのでしょうか、中小企業の女子活用促進事業というふうなものが出てきていますよね。「女子の雇用管理に関する専門的、具体的知識等を有する者を女子活用コンサルタント(仮称)として委嘱し、女子雇用に関するノウハウの提供を必要としている中小企業へ派遣し、女子活用診断指標及びマニュアルを用いて、女子の活用度の診断、同診断結果に基づく雇用管理改善のための具体的な助言、フォローアップを行わせる」とか、あるいはこれは婦人局が出しておられるのですが、「「女性の働きやすさ診断指標」の開発」、それを実際ぼちぼち活用させていく段階に来ているというふうなことが出ていたりするわけなんですが、例えば窓口で実際はっきりこうしたずれが出ている。求人の側と求職の側との求めるものにずれが出ているのと、企業に対してこういう診断指標だとか、コンサルタントを派遣をするだとかということがどれほどかみ合ってきているのだろうか、実際、企業の側がなぜ正規の女性をなかなか求めようとしないのか、その辺はどんなふうに受けとめられているのでしょうか。
#30
○齋藤(邦)政府委員 安定所の窓口からいいますと、求人者の方の御希望と求職者の御希望といろいろ食い違うところが非常に多いわけでございます。
 一つには、最近の雇用失業情勢を反映しているところがあろうかというふうに思いますし、もう一つは、何と申しますか、女性の方はどうしても事務職と申しますかそういうところを希望される方が非常に多いわけでございますが、各企業とも事務職というのは、リストラではありませんけれども、今非常に厳しいところがあるということもあるのだろうと思います。
 そういうような一般的な経済情勢を反映しているというところが一つあると思いますが、さらに、やはり女性の方がフルタイムで仕事をするための制約条件というのを、先ほども申し上げましたけれども家庭と職場の調和という問題に帰着するのかもしれませんけれども、そういうところをうまく解決する方途というのがないとなかなか難しいというところが、もう一つ原因としてあるだろうと思います。
 均等法が成立をして以来、私どもの窓口からの評価でいきますと、女性だから男性だからと、こういう意識は大分払拭されてきているように私ども受けておりますけれども、もろもろのそういうような要件があるのだろうと思います。私ども、やはり基本はできるだけ女性の方が働きやすいような環境を事業主の方にもつくっていただく、それに協力していただくことが必要だと思いますし、そのための求人者の方に対します指導というのは十分これからもやっていかなければいけない、このように思っております。
#31
○岡崎(宏)委員 そういう企業への働きかけは、例えばレディス・ハローワークとしてはできるようになっているのですか。
#32
○岡山政府委員 レディス・ハローワークにおきましても、事業主に対する雇用管理指導につきましては、できるだけ力を入れるようにして努力をしておるわけでございます。
 それで、雇用管理指導ということで、例えば事業主の方々に集まっていただいてセミナーを開くといったような形でやる場合もございますし、あるいは求人に来られたときに個々にいろいろと相談に乗りながら、今の状況などを御説明しながら指導していくといったようなことを同時にやっておるわけでございます。
 採用方法の問題とかあるいは採用管理に関すること、あるいは労働時間、休日、休暇に関すること、賃金に関すること、あるいは福利厚生に関すること、いろいろとございますけれども、それぞれの状況に応じてそれぞれ窓口の職員が個々に求人者に対応する中で御指導していくということと、それから先ほど申し上げましたように、集団的にといいますか集まっていただいてやるというような方法と、両方やっておるわけでございます。
#33
○岡崎(宏)委員 では、ぜひそのあたりがかみ合っていくように、そのときの経済の状態で女の人が働けたり働けなかったりと、そういうことがないように、ぜひハローワークとしてできる限りの努力をお願いしたいと思います。
 大臣もおいでになったし、せっかくの機会ですので、一度お聞きをしてみたいなというか、働く女性に対して大臣がどんなふうに思っておられるか、今女性だけではありませんけれども、生活大国を目指して本当にゆとりを持って家庭生活も、また働くということも含めてやろうとしているそういう時代ですから、ぜひお考えをお聞かせをいただきたいと思います。
#34
○村上国務大臣 きょうは参議院の本会議がございまして出ておりまして、おくれて参りまして、皆さん方に御迷惑をかけております。
 今の御質問で、また議論のやりとりを聞かせていただいておりまして、女性の皆さん方の社会進出また雇用面における進出については、これはもう大歓迎でございます。また、そうした施策を進めているところであります。しかし、委員の御懸念されておられる一つの、ハローワークの機動性と申しましょうか実効性と申しましょうか、こういう面においてもまだまだ不十分な点はあるだろう。
 私も、実は先般福岡のハローワークを見学してまいりました。色合いといい、ふんわりした、そしてまた何か白雪姫が出てくるような感じのバックグラウンドで、非常にいいな、こう思って見てまいりました。それから、子供さんがその辺でちょっと遊べるようなスペースもございました。しかし、ただ、もう一つ何か欲しいなと思ったのですが、それは、ゆっくり相談できるような、例えばお茶の接待までせいとは言いませんが、今は自動的にやれるようなそういう設備もあるわけですから、そういう設備でも置いておけばなおいいな、こう思いました。
 子供さんをお育てになられて、またこれから再就職というそうした方々のためにも、あらゆる面でいろいろと整備をしていかなきゃならない部分がたくさんあると思いますので、育児休業だとか、それから介護だとか、それからパートだとか、そういうこと等々については、労働省といたしましても環境整備に十分努めていきたい、こう思っております。
#35
○岡崎(宏)委員 私は、白雪姫もお茶も望みませんけれども、せっかく大臣からお話しいただけるんだから――女性たちが家庭というものを抱えても一人の人間として働くということをやろうと思っても、そのときにネックになるのは、次の委員会から始まってきます労働基準法の改正、労働時間というものが非常に大きな問題になっている。これはもう女性にとっては最大の課題なんです。例えば、一年間の労働時間が仮に短くなっても一日の労働時間が長くなるというふうなことがあれば、これは子育てをしている親にとっては大問題なわけですね。だから、今まで一日二十四時間を八時間、八時間、八時間、こういうリズムを持ってやってきた、この生活を維持できるかどうかが実は女性にとっては今大問題なんです。
 大臣からは、本当にゆとりということをお考えになるなら、例えばこの問題を女性の皆さんにどう答えるかということを私はお聞きしたいのであって、この際だからぜひ一度お聞きをしたいなと思うのです。
#36
○村上国務大臣 女性ということではなくして、今この国会にも御提案をさせていただいて御審議をこれからお願いするわけでありますが、千八百時間、こうした努力、そうしたことにおいて、やはり生活大国の実感を感じられるような時間のゆとりというものをつくっていかなきゃならない。私は趣旨説明の中でも申し上げたのですが、衣食足りて礼節を知ると今まで言われてきたのですけれども、衣食はそれぞれの方々の懐ぐあいによって十分満足できる、そこまで来ている。やはりこれから実感としてゆとりある生活ということになれば、時間、時と住まいだ、私はこう思っております。
 そうしたことについて、労働省の所管の、与えられた大きな仕事は、今委員の御指摘なさったそういうことだろうと思っておりますので、そういう方向でまいりたいと思っております。
#37
○岡崎(宏)委員 前向きだというふうに受けとめたいと思うのですが、時間の問題は今度労基法の審議の中でまたゆっくりさせていただきたいと思います。
 この機会だから、お尋ねしたいことが二つ。
 一つは、これはこの間たまたまドイツから七人の女性の国会議員がお見えになって、関西でもゆっくりお話しする機会があったので私もお話をさせていただいた。そのときにドイツの国会議員の人たちから言われたのは、行政側からついこの間発表になった、育児休業を女性が何人、男性が何人とったかというその数字を知っていらして、あんな結果になるのは当たり前だ、だって休業中の賃金保障がないんだから、賃金の男女の割合を比べると明らかに男性の方が高いんだから、これは保障がなければ男性はとろうにもとれないじゃないか、要は育児休業に対する賃金保障だと思いますよと言われまして、私はそのとおりだと思うと
お答えしたんだけれども、育児休業法成立のときのお約束もありますし、ぜひ早い時期に賃金保障に踏み切っていただきたい。これは後の介護休業の保障にもつながるものですね。
 それともう一つは、労働省にこれを言うのはすごくきついんだけれども、労働省はほかの役所と比べて比較的女性が多いところです。それは評価をしています。けれども、全体としてはまだ低い。特に管理職というふうになってくるとまだまだ低いんです。やはり先頭を切って女性の採用もしてほしいし、管理職への登用というものもやってほしい、それをよその役所の方に広げていく、これは政府としてぜひ取り組めということを大きな声で言ってもらいたいと思うのですが、これはいかがですか。この二つに絞って……。
#38
○村上国務大臣 私個人のことを申し上げてどうかと思いますが、私の秘書が一昨年結婚をしたのです、女の秘書ですが。そして、当然ながらお子さんがお生まれになった。臨月まで大きなおなかをしてでも出てきてくれると言う。それでも、もう七カ月目あたりからはほとんど休む状態で、そして立派なお子さんを産みまして、そうですね、やはり一年ぐらい休んだんじゃないでしょうか。その間も同じように月給は払ってまいりましたし、それから、今も時々子供を連れて事務所にも来ますし、私はそういう考え方でおります。
 おっしゃるようなことについては労働省としても十分検討していかなきゃならぬことだ、こう思っておりますので、私の考え方はこういう考え方ですから、おわかりいただけると思います。
 最後の部分の管理職、これは割合あれじゃないでしょうか、多い方じゃないでしょうか。
#39
○岡崎(宏)委員 労働省はほかと比べたらいいよというのは私も評価はしております。だから、それをぜひ政府として全体に広げていってはどうか、こういうふうにお尋ねしております。
#40
○村上国務大臣 勢いそういう方向に行くんじゃないかと思いますよ。私が言えと言われれば、大いにそういうことを発言していくことについてはやぶさかじゃございません。
#41
○岡崎(宏)委員 女性はやはり随分期待をして、また、女性の側の大変な努力をしてやっているわけです。今働いている女性は労働時間も長い、それから家庭の中で持たされている責任も大きい。本来の自分の時間というのは、男性あるいは専業主婦と共働きの女性と比べたら、共働きの女性は自分の時間というのはほとんどない、一人で二人分を実はやっている。その人たちのそこまでの努力を形にしていくのか無にしていくのか、それが実は労働省がこれから行政の中でやろうとしている役割だと私は思うから言ったのであって、それを支える例えば育児休業の保障にしても、大臣の秘書はそれでいいけれども、一般の女性たちはそんなことなくて、きゅうきゅうとしてやっているわけだから、それを個人としてお思いになるんだったら、それがいいと本当にお思いになるんだったら、まず広げることだ、それが大臣のお仕事だと私は思いますので、それを申し上げまして終わりたいと思います。
#42
○岡田委員長 以上で岡崎宏美君の質疑は終了いたしました。
 次に、石田祝稔君。
#43
○石田(祝)委員 まず最初に大臣にお伺いをしたいのです。
 大臣は五日に日産自動車の座間車両工場に行かれたようでありますけれども、どこをごらんになってどなたからお話を聞かれたのか、まずそこをちょっと、新聞記事が余り詳しくありませんので、御確認をさせていただきたいと思います。
#44
○村上国務大臣 まず、私が座間に行きました目的は、国会でも予算委員会そしてこの労働委員会においてもしばしば座間工場の北九州、村山の移転について御質問がございまして、やはりこれは生の声を、また実態を把握することが大事だな、こう思って出かけてまいりました。
 そうしまして、最初にお目にかかった方々は、商工会の会長さん、副会長さん、事務局長さん、こういう方々でございます。そしてまた、副会長は二人おられましたが、このお二人は日産の下請もおやりになっておられる方でございました。そして、工場へ参りまして工場長、これは座間の工場長で取締役でございます。それから取締役の人事部長、そして座間工場の総務部長、それから労働組合の書記長、こういう方にお目にかかっていろいろ率直な意見交換をしてまいったところであります。
#45
○石田(祝)委員 私は、行かれたということをまず最初ラジオで移動の途中聞きまして、そして翌日の新聞をずっと探したのですがなかなか見つからずに、見ましたら、日経新聞の首都圏のページで下の方に小さく載っておりまして、ちょっと意外なような気がいたしました。大事な問題であるので、もうちょっと大きく取り上げてもらいたかったな、これは率直な気持ちであります。
 行かれて、視察をされて、大臣の率直な御感想はどうだったのか、お聞かせをいただきたいと思います。
#46
○村上国務大臣 新聞の取り扱いが小さいのは、これは労働大臣の非力でございまして、大物大臣であれば大きく取り扱うところでございましょうが、申しわけないと思っております。しかし、地元紙は相当大きく、この労働委員会でしたか、公明党の委員とのやりとりについても大きく報道されておりました。私がそこでお約束した現地へ行ってみたいということも報道されておりまして、NHKのニュース等には私が行った模様等々については流していたようであります。
 そこで率直に感じましたのは、まず、日産座間工場の城下町である、そうした印象を私は非常に強く持っておりました。それから、従業員二千五百の方が移転をするようですが、配置転換といいましょうか、そうした従業員の方々の不安が相当大きいのかな。それからまた、下請の方々の不安も相当あるのかな。そしてまた、城下町と言われておりますので、座間のいろいろな、例えば散髪屋さんからスーパーさんから豆腐屋さんから、そうした方々の経済的影響というものも相当深刻に受け取られているのかな。それからまた、市当局、市長さん初め皆さんにお目にかかりましたが、――先ほど言うのを忘れました。市長初め市当局の皆さん方ともお目にかかってまいりましたが、市当局も相当深刻に受け取っているのかな、こういうふうに思ってまいりました。
 まず第一の城下町という印象は、それほどもう依存はしていない実態である。私はたまたま埼玉県の志木というところに住んでおりまして、隣に和光市というのがあるのですが、ここはちなみに本田があるのですね。これはほとんどもう本田の城下町なんですよ、和光市は。だから、そういう印象であったものですから、これは大変だと思ったわけでありますが、そんなに依存度はなかった。
 それから、下請の方々、この両副会長さんあたりの考え方、商工会の会長さんからは、これは相当深刻に、第一次下請、第二次下請までは会社が責任持つだろう、しかしその広がりの影響を持つ市民の心理的不安というものは相当大きいということを訴えられ、そうした企業努力が足りないということを率直に私は感じました。
 それから、質問の中にもありましたが、従業員の方たちが移転するについて、三十年もあそこにいたわけですから、日産ですから相当ハイレベルの給料を取っている。持ち家等々についても、社員の方々はマイホームを持つということは夢ですから、そういうことについての、まだローンも払い切らない方たちへの会社の取り組む姿勢はどうだろうということもお聞きしました。これは会社で日産不動産というのを持っていて、そこでちゃんとやりますよということでした。それから、二千五百の配置についても、個々に既に三回面談をしている、そして、座間だけではなくして横浜工場も追浜工場もある、三万人の従業員体制の中でそれぞれ希望を聞いて、どうしても九州へは行きたくない、村山に行きたくないという人は、追浜だとか横浜工場で対応してまいります、十分本人たちの意向を聞いてまいります、これは工場長や
人事部長の話でございました。
 それから、組合の書記長もおられましたので、書記長には、どうなんだ、そういう従業員の方々の不安はないのか、動揺はないのかと言いましたら、そういう誠意ある会社の対応を受けているので、社員としては、従業員としてはそんな不安は感じていない、そういうことでございました。
 それから、市当局は、例えば二十三万坪ある中で実際半分は封鎖して跡地になるわけですね、市長さんは跡地という言葉は嫌いだ、残地という言葉を使ってくれと言っておりましたけれども。これについての会社の一つの今後の計画ですね、やはり市は市としての都市計画がありますので、何か変な業者に売られて変なものを建てられたのでは困る、そうした計画を早く明らかにしてくれという、この点については市当局が非常に強い不安を持っておりまして、市や地元の方たちの意向も酌みながら、さすが日産だけあってちゃんとした残地処理をしてくれた、地元の要望も聞き入れてくれた、こういう方向が打ち出してもらえればありがたい。
 それから、市そのものの財政的ないろいろな面においては、かつてバブルの時代は十一億ぐらいの金が入ってきたけれども、もう既にバブルが消えて、今の状況の中では年間三億ぐらいというような話でございました。ですから、かつての十一億ぐらいの市の収入ががたっと減るということがあれば大変なことである。それにしても市としては、座間工場が閉鎖されることによっての財政的な影響は相当大きい、こういう説明をるる受けたところでございます。
 よって私の感想も、今申し上げましたように、会社のそれなりの誠意ある対応を、まあ信頼しているという表現しか今言えませんけれども、期待し、信頼しているということ。それからまた、市の市民に対する、やはりもう少し座間工場のそうした下請関係についても、そこに残存する下請等々については三万人体制を、追浜だとか横浜工場等との取引によってカバーしていく、そういう話もありましたし、そういうこと等々をもう少し積極的にPRしていくことが大事なのかな。四千人おります。その中の二千五百といいますから、残る部分もあるわけでございますので、そういうことのPRをしていくということ。それから、会社としての企業責任をしっかり自覚してもらって、後々の計画を早く出していってあげることだというふうに感じて帰ってまいりました。
#47
○石田(祝)委員 そういう御印象を持たれたということでありますけれども、労働省として今後どういうふうにやるべきことできることを考えていらっしゃるのか。また、今後こういう類似の状況というのが起きてくると私は思います。そういう中でどういうふうにお考えになっていらっしゃるのか、あわせてお聞きをしたいと思うのですね。
 大臣が行かれて、私どこから話を聞かれたかということをお聞きをしましたけれども、特に協力企業が約百社ぐらいある。大臣もおっしゃいましたが、私の質問の中で三次下請の方にお話を聞いたというのはちょっと出てこなかったような気がいたしますけれども、だから、そういう不安を持っていらっしゃる方から直接お話を聞く機会はなかったように私は大臣のお答えの中で聞きましたけれども、本来そういうところにお聞きをするべきではなかったのかと率直な感想を私は持ちますが、ともかくそういうことも含めて労働省として今後どういうことをお考えになっていらっしゃるのか。これは端的に、ちょっと時間を短くお願いします。
#48
○村上国務大臣 これは、これからの動きを見ながら労働省がやることはやっていきたい。しかし、私どもが一番関心を持ちましたのは、こういう移転だとか会社の合理化だとかいう中で失業者を出さないという、そこらあたりを非常に私は関心を持って、会社の工場長や人事担当の部長にこのことにおいて解雇したりするということは絶対ないねと、そこらあたりをきちっと確約をしてまいりました。それは絶対そういうことはありません、こういう約束でございましたので、そこらあたりを信頼をしたい、こう申し上げております。
 それから、下請の方たちと会わなかったのじゃないか、こういうお話ですが、商工会の副会長のお二人が下請関係ということでございましたし、と同時に、会社側がそれだけの約束を私にしたのですから、三万人体制の中で、それから追浜、横浜工場でそういう下請関係においての仕事が減らないように責任を持って今後対応していきたい、こういう会社側の話でございまして、私はそこを信頼をしたい。
 それからまた、時間的にも、十一時半に東京を出まして、そして座間に六時近くまでおりまして、十分時間はかけたつもりでおります。
#49
○石田(祝)委員 では、大臣がそういう形で座間の工場から確約をとられたということをこの委員会で確信を持ってお述べになりましたので、それは大臣の答弁として承っておきたいと思います。
 続いて、地方自治体のいわゆる採用延期の問題、ちょっとこれについて簡単にお願いをしたいと思います。
 以前、私も労働委員会で民間企業の採用内定取り消しについてお伺いしました。それ以後我が党の議員からも重ねて質問があって、非常に厳しい今までにないような措置がとられたというふうに承知しておりますけれども、今度は公務員がそういう状況だ。これはお聞きをしましたら自治省の管轄じゃないかということでもありましたけれども、同じ労働者ということは変わりはない。
 ですから、新聞を読みますと、いろいろなところで計画がずさんだとかいろいろ批判をされているということも新聞記事に載っておりますけれども、余り踏み込んでは御答弁いただけないかもしれませんが、労働省として今後どういう形で調査とか対応をされようとしているのか、お伺いをしたいと思います。
#50
○齋藤(邦)政府委員 地方自治体につきましては、採用の内定取り消しということではないようでございまして、職員の採用時期がいわば延期された、こういう形で新聞報道等されておりますのは、川崎、名古屋あるいは高知、こういうようなことを承知しております。
 いろいろ報道されまして、直ちに自治省とも連絡をとりまして対応策についていろいろ御相談をしているところでございます。
 今のところ聞いておりますお話によりますと、この各市各県におきましては、若干時期は延期はするものの全員はとにかく採用するというふうに聞いておりますし、また、川崎市等におきましては、その間どうしても生活に困るというような話があればそれは個別に相談に応じる、こういうような意向だというふうに聞いております。
 いずれにいたしましても、地方自治体におきます職員採用というのは地方公務員法に基づきましてそれぞれ厳正に行わなければならないところでございますし、その点についての指導は自治省にお願いをするということでございますが、私どもといたしましても、やはり新規の学卒者が円満、円滑な形で就職をしていただくということが私どもの関心事でございます。そういう意味で、私どもといたしましても重大な関心を持ちながら自治省といろいろお話をしているというところでございます。
#51
○村上国務大臣 川崎市の六十人、正確には五十九名だそうでありますが、この採用延期について新聞報道を見まして、私は早速、ちょうど朝刊に報道されたその日、閣議がございましたので、朝、齋藤局長にこの事実関係についてすぐ調査をするようにと。それで、閣議で発言を求めました。自治大臣に、企業に対して厳しく我々としては指導している、しかしながら地方自治体でこういうことがあるということはこれは見逃すわけにはいかない、そういう面で自治大臣、この事実をどう把握しているのかと申し上げて、自治大臣もそこで実態を調査いたしますと閣議での発言でございまして、そして閣議は定例週二回でございますので、その次の今週の閣議で、火曜日の閣議でござ
いましたが、今齋藤局長が御報告申し上げました名古屋、高知についてもこういう事実があった、こういうことについては厳しく指導してまいりますという自治大臣からの御発言が閣議であったことをつけ加えさせていただきます。
#52
○石田(祝)委員 私も東京都に勤めておりまして、採用が五月の十六日だったのですね。要するに、名簿に登載をされた日が、四月一日にならずに五月十六日。御存じのように、名簿に登載される期間は一年ですから、一年間たてば消えてしまうのですね。ですから、採用になるかどうかわからない不安で、ある意味でいえば、例えば十月なら十月までになったら翌年度の方がまた試験を受けますから、要するにもう自分が入るという権利がなくなる、それを見ながら給料も出ない、バイトをしなくてはいけない、あそこの子供さんは何をやっているのだろう、こういうふうなことで待っている、そういう非常につらい立場であります。ですから、全員採用するという約束をしているということでしたけれども、これは非常に厳しいのじゃないかと私は思います。ですから、そのあたり、大臣がおっしゃったように、民間に厳しくしていていわゆる公務員の身内はどうなんだ、こういうことになりますので、ぜひこれは今後そういうことのないようにお願いをしたいと思います。
 それでは、レディス・ハローワークのことでちょっとお伺いをしたいと思います。
 二年間やられたわけですけれども、当初の予想どおりの成果が上がったかどうか、これをまず簡単にお聞かせください。
#53
○岡山政府委員 お尋ねの点につきましては、私どもは当初の予想どおりの成果を十分上げておると思います。
 今まで設けました五カ所につきまして、これまでで約十三万人の方が来所していただいております。来所者数の月平均で申し上げますと、二千二百七十人ということでございまして、東京などは例えば月で三千七百八十人、大阪では二千二百三十人、そういう人数の方が来所していただいておりますし、いろいろ求職相談などもいたしておりますので、細かい数字は省略いたしますが、そういう点での評判は非常に高くいただいていると思っております。
#54
○石田(祝)委員 当初の実績が上がっているということでありますけれども、労働力の今後の需給の見通しについて、きょうは経済企画庁も来ていただいておりますが、この経済成長率と労働力需給の問題についてお話を伺いたいと思います。
 特に当初、昨年度、平成四年度ですか、三・五%の経済成長をするということであったのが、途中で一・六%に変えて、最終的にはまだ確定値が出ていないかもしれませんが、一・六もなかなか難しかろう、こういう状況になっていると聞いております。そういう中で、経済成長率をこれから「生活大国五か年計画」でも三・五というふうにしておりますが、経済成長率として予想されているものと労働力需給、これはある意味でいえば非常に相関関係、深い関係が私はあると思うのですが、そこらあたりは経企庁の立場からどういうふうに見ておられるのか、まずお伺いをしたいと思います。
#55
○安原説明員 ただいま御指摘ございましたように、「生活大国五か年計画」におきましては、計画期間中、これは平成四年度から八年度の五年間でありますけれども、この間の年平均の実質経済成長率につきまして、三カ二分の一%程度という見込みをしておるところでございます。一方、ただいま御指摘ございましたように、我が国の経済は現在低迷をしておるわけでありますけれども、先般実施されました総合経済対策など政府の適切な経済運営によりまして、内需中心のインフレなき持続可能な成長経路へ移行していくということが期待されているところであるということでございます。
 お尋ねの労働力需給についてでございますけれども、確かに現在若干緩和しているわけでありますが、中期的に考えてみますと、人口動態を反映しまして、労働力人口の伸びが鈍化してまいるというところが基本にございますから、計画期間中についていいますと、総じて引き締まり基調で推移するというところは変わりがないというふうに思っております。したがいまして、計画の中で最終年度の完全失業率の見込みが二カ四分の一%という見込みをしておりますけれども、これについては同じような形で見込めるのではないかというふうに考えております。
#56
○石田(祝)委員 私は、きょうちょっと手元に資料を持ってきていないのですが、以前、長期予想というのを出しているところがありまして、見ますと、ある意味ではこれからの経済成長率と労働力需給の関係、いわゆる失業率とかの問題、景気がよくなってもある一定の人はもう働かないんじゃないだろうか、ですから、二・一%だったと思いますが、二・一%程度の方は、これは失業者としてどうしても出てくるんじゃないか、こういうような話があります。
 ですから、今後の日本経済ということを考えた場合、私は女性の方と高齢の方の就労、これをどういう形でそういう働きやすい場面をつくっていくか、これは非常に大事なことだと思うのですが、女性の就労の位置づけと、その就労を現在実際妨げているものはどういうものがあるのか。
 例えば、日本の女性の働く方の割合をとってみると、三十歳から三十四歳、三十九歳ぐらいまでは非常に落ち込みまして、いわゆるM字型の構造になっている、こういうふうにも言われておりますが、他方、スウェーデンとか外国を比較しますと、これは図でいろいろな資料を拝見しますと、落ち込むところが余りございません。落ち込んでいてもその谷が非常に浅い、そういう状況です。
 女性の就労の位置づけと、そういう女性の就労を日本において妨げているものは何か、この二点について簡単にちょっと御答弁をお願いします。
#57
○齋藤(邦)政府委員 今後の労働力需給の見通しでございますが、女性の職場進出というのは今後とも各年齢層において進んでいくだろうというふうに思っております。
 年齢別に、俗に言われますM字型カーブでございますが、その谷になっております三十から三十四歳代の労働力率は、一九九〇年では五一・七%でございますが、二〇〇〇年には六四・二%、二〇一〇年には六八・八%ぐらいには上昇するだろうというふうに見込まれております。そういう意味におきまして、いわゆるM字型カーブは徐々に解消していくというか、なだらかな形になっていくのではないかというふうに思っております。
 こういう中でやはり一番の問題点は、女性が持っております能力を有効に発揮できるような条件整備をどのようにしていくかということが重要だろうというふうに思います。例えば、育児、介護等から職業生活を中断せざるを得ないような方、あるいは就業希望を持ちながらもその能力が十分に生かされていない方々、こういう方々はまだ多数おられるのではないかと思います。そういう意味で、何よりも働きやすい就業環境の整備を図るということが一番大事なことではなかろうかというふうに思っておる次第でございます。
#58
○石田(祝)委員 あと妨げているものは御答弁ないのですか。
#59
○松原政府委員 総理府が平成元年にやりました調査によりますと、女性の就業にとって障害となる要因といたしまして、いろいろあるわけでございますけれども、多くの女性が指摘しておりますのがまず育児でございます。五八・六%の女性が、女性の就業にとってこの育児の問題というのは非常に困難を伴う問題であるというふうに答えているわけでございます。次いで、四八・七%の女性は、老人や病人の世話というものを女性の就業にとっての障害要因ということで指摘しているという結果が出ているところでございます。
#60
○石田(祝)委員 この育児の問題が非常に大きなネックになっているということは、各種の調査でも出ております。
 それで、昨年育児休業制度が発足をして、その半年間の調査をした。そして、育児休業をとった
方が三千百三十一人、そのうちで男性が五人だということだったようでありますけれども、先ほど社会党の委員の方もお話しになっておりましたが、一つはやはり収入を保障しないと、なかなかこれは現実には難しかろう、こういうふうに私は思います。
 こういう中で、このレディス・ハローワークは非常に一生懸命やっていらっしゃいますけれども、女性の再就労、再就職を妨げておるものを育児休業とかそういうもので取り除いていかないとなかなか根本的な解決は難しいのではないか、こういうふうに私は思いますが、このレディス・ハローワークを今後続けていかれるとして、どういう部門でそういう女性の就労を妨げているものに対して効果があるのか、このまま今の形で続けていって、みんながもろ手を上げて、次の二十一世紀でも喜んでレディス・ハローワークの意義を認めていただけるようなものになり続け得るのか、この点についてちょっと簡単にお願いします。
#61
○齋藤(邦)政府委員 これからのことでございますけれども、先ほども申し上げましたように、やはり女性の方にとって働きやすいような就業環境の整備が必要だというふうに思います。
 そのためには、先ほど婦人局長も申し上げましたように、育児休業法を実際に名実ともに定着させていくということが必要になってくるだろうと思いますし、あるいは介護休業制度を普及促進させるということも大事なことだろうというふうに思います。いろいろな形での女子労働者の方の再就職に関する援助というのも必要だというふうに思いますし、もろもろの各種各般の対策が必要になってくるだろうというふうに思います。
 私ども、レディス・ハローワークは、実際の個々の労働者といいますか女性の方に対します相談の窓口ではございますが、そういう相談の窓口で、現在の施策の中でできることを一つ一つ積み上げて御相談に応じていく、こういうような地道な努力もある面で必要なことではなかろうか、こういうふうに思っておる次第でございます。
#62
○石田(祝)委員 もう時間になりましたので、質問を終わりますが、雇用保険のことはまた次回にお伺いをしたいと思います。
 どうもありがとうございました。
#63
○岡田委員長 以上で石田祝稔君の質疑は終了いたしました。
 次に、金子満広君。
#64
○金子(満)委員 レディス・ハローワークの問題について若干質問いたします。
 実は、四月二日の午後、渋谷の西武百貨店にある女性のハローワークを訪問していろいろ実情を見たり聞いたりしてまいりました。一言で言って、大変よくやっているし、職員も生き生きとしてやっているのを見ました。いろいろの工夫や創意性が発揮されていることも見てまいりました。
 そういう中で若干ただしておきたいと思うのは、これまで職安に来なかった若い女性も大分来ておりますし、それからまた、二度訪ねてくる再来者も非常に多いということも伺いました。特に最近不況ということもあって、いろいろ相談に来る女性の人数も多くなってきている、こういうことが言われたわけですね。
 さてそこで、この渋谷のハローワークの業務実績というか業務の取り扱いの状況を端的に、数字で結構ですからお聞きしたいと思うのです。
#65
○岡山政府委員 東京レディス・ハローワークにつきまして、現在までの取り扱い状況につきましてかいつまんで御報告を申し上げます。
 月平均で申し上げますが、来所者数でいいますと約三千七百十人でございます。その中から求職を申し込まれるということになった方が八百六十人でございます。求人の取り扱い状況について申し上げますと、これはレディス・ハローワークに直接申し込まれた場合と他の安定所から連絡を受けるものも含めるわけでございますけれども、東京のレディス・ハローワークで月平均約六千四百三十人の求人を受けておるような状況でございます。
 そういうことで非常によく御利用いただいているというふうに考えておるわけでございます。
#66
○金子(満)委員 ことしになって一番新しいのは月にどのくらい、何月にどのくらいになっていますか。
#67
○岡山政府委員 一番最近の時点で、今手元にございます数字でことしの二月の取り扱い状況でございますが、来所者数が五千四百十二人、それから新規求職者が千百六人ということで、紹介をいたしておりますのが千五百八十五件というような状況、それからまた連絡を受けている求人数が七千三百六人といったような状況でございます。
#68
○金子(満)委員 そこで、去年一年間の中の一カ月平均とことしの二月の一カ月の平均で見ますと、今言われた中で来所者が一・五倍にふえているのですね。それから新規の求職者も、去年の一カ月平均とことし二月で見ると一・四倍にふえているわけです。これを実は十二人の職員がやっているわけです。計算してみたら大変なオーバーロードだと思うのですね、だれが考えても。機械的にやるのなら何ぼでもこなせますけれども、身を入れて親切に納得のいく応答をしているということを考えると、とてもこれはひどい話だなという気がするわけですね。
 そういう中で、特に女性専門のハローワークですから今までの経験がないわけです。やることは、先例集というのがないから自分で開拓していく以外にないのです。だから、たくさんのことがあると思いますけれども、今まで開所してから今日まで増員というのはどんな状況になっているのですか。
#69
○齋藤(邦)政府委員 レディスにはいろいろな就業希望を持った方が来られます。そういう意味で、十分おこたえのできる体制を整えるということは非常に重要なことだというふうに思っておりまして、現在まで設置をいたしてきましたレディス・ハローワークにおきましては、労働市場の大きさ等を考慮いたしまして、職員を配置するという方針でまいりました。例えば、東京は十二人、福岡は六人というような職員配置をいたしておりますが、また、あわせまして、今まで幅広い経験を持っておられる職業相談員を委嘱してお願いをするというようなこと等を通じまして、来所者の方のニーズに十分こたえるような体制を整えているつもりでございます。
 ただ、先生御指摘になりました二月の数字でございますが、従来から一月から三月にかけまして、どこの安定所も同じでございますが、季節的に非常に多くなる時期だということもありまして、急に一・五倍にふえたのがことしいっぱい続く、こういうふうな状態ではなかろうというふうに思います。
 いずれにいたしましても、十分こたえることのできるような体制をつくることは非常に重要なことだというふうに思っております。
    〔委員長退席、岩田委員長代理着席〕
#70
○金子(満)委員 いずれにしても、十二人の職員でしょう。そういう中で、親切にやればやるほど、そして具体的な相談に乗っていけば乗っていくほど時間はかかるわけですよ。やはり親切であれば利用者はなおふえるわけですよ。これが実際だと思うのですね。つっけんどんに追っ放してしまえば、もう二度とあんなところに行くかというのが出るのは当たり前なんだが、親切にしてもらうから行くのですね。それにこたえるためにどうかということで、一般の渋谷職安の職員数といろいろ相談に乗る件数、それから渋谷の西武デパートの中にある女性専門のハローワークの場合、一人当たりを単純に比べることはできないですよ、これは業務内容が違いますから機械的には比べませんけれども、負担が百貨店のハローワークの方に非常にかかっているわけですよ。そういう点をおきますと、どうしてもここで職員の数をふやさなければならぬ。
 これは今のお答えではないけれども、いや今一時景気が悪いからちょっとふえているので、そのうちにというのではなくて、去年一年間を見てもやはり相当の過密労働なんですね。過労死、過労死ということがありますけれども、労働省の担当
のところから過労死でも出たら大変なことになるわけで、そういう中で、正職員と職業相談員というのがありますね。相談員が四名いるのですが、こういう点でもカバーして増員するということは私はできると思うのです。
 これは労働大臣ですけれども、ここの点はひとつ努力しないと、こんなに骨を折っているのに労働省本省は何やっているんだ……。しかし、職員というのはなかなかそれは言いづらいです。だから、私は見て、そういうことを全然頼まれたわけではもちろんありませんし、皆さん一緒に行った方なら見ていてそれはわかりますよ。お茶を飲む暇もないんじゃないですか、極端に言えば。大臣、増員というのは検討し、実現すべきだと私は思い
ますが、どうですか。
    〔岩田委員長代理退席、委員長着席〕
#71
○村上国務大臣 福岡は見てまいりました。それで、きょうたまたま参議院本会議がございましたときに、参議院の労働委員長から、この十五日に渋谷のハローワークを労働委員会として見に行きたい、一緒に行ってくれないかというお誘いを受けましたので、第一義にそういう日程を組みたい、見てきたい、私はこう思っております。
 先ほども、今のハローワークで労働省は満足しているのか、大体予定どおりの回転状況なのか、こういうお話でありました。私は実は満足していないのですよ。福岡へ行ってみまして一時間くらいおりましたけれども、一時間の間にお二人くらいしかお見えにならなかったのですね。その実態を見て、これでいいのかな、こう率直に私はそういう印象を持ちましたが、いまだにそういうことがこのハローワークにはあるのですよ。もう少しどんどん来てもらって、今金子委員のおっしゃるように、人手が不足するくらいの、満員御礼が出るくらいの状況があって初めて、先ほども社会党の委員のお話にもありましたけれども、そういう実態の中で本当に女性の方々の職場進出に対するお手伝いができているのだ、こういう実感を持ちたいと私自身が思っておりますので、今の増員につきましても、そういう状態であればあるように対応していかなければならぬ、こう思っております。
#72
○金子(満)委員 その点はわかります。だから、全国のハローワークの平均でなくて、やはり少ないところとたくさんの相談が来るというところがあるわけですから、それに見合って個別に対策を立てることが大事だと思うのですね。
 もう時間がありませんから、最後に、ILO総会が六月にあるわけですけれども、パート問題に対する日本政府の基本姿勢、これを伺いたいと思います。
 女子労働者の問題で一番大きいのはパート問題になる。ですから、政府もパートの法案を出しているわけですけれども、そういう中でILOは、ことしの六月総会、そして来年もう一回総会をやって、ここでパート労働に関する国際基準というものをつくるということで、今その準備を進めているわけですね。このILO総会に向けての日本政府の基本姿勢だけ伺っておきたいと思うのです。
 去年の六月にILOの事務局から質問書が出され、それに対して九月に回答しているわけですね。このパート問題で条約をつくるというのが事務局の案ですね。それに対して日本政府は、条約をつくることは反対だ、拘束力のない勧告にすべきだという回答をやったわけですね。私はこれは大変驚きだと思うのですけれども、そういう中で、確かにそれぞれの国にはいろいろな事情もあり、相違もある。定義においても違いはあるけれども、やはり条約をつくるというのは、国際的に最高の基準ではなくて、ILOは最低の共通点ですからね、最低の共通点をつくることは必要だし、それをつくるために努力することが本当の意味での国際貢献になるのだろうと私は思うのですね。
 ですから、ECではもう既に十年前から指令を出して、この指令というのは拘束力を持っているわけですが、こういうことを言っているわけですね。「パートタイム労働者とフルタイム労働者を差別しない原則の実施に関して、加盟国間にいまだ重要な相違があり、また、これらの相違は企業間の競争をゆがめ」ているから条約をつくらなければいかぬ、こういう主張をされているのです。私はそうだと思うのですね。だから、今度のILO総会でも条約をつくるということが事務局から出ているのは正論だと私は思うのですね。
 こういう点で日本政府は、いやそうではなくて勧告にしろと言うのですが、その点はどんな考えからなのか伺っておきたいと思います。
#73
○七瀬政府委員 パートタイム労働というものが我が国の経済の大きな支えになっている。パートタイム労働については、パートをお雇いになる方々あるいはパートを希望される方々のニーズに合った形で、いろいろ問題点もあるにしても、ニーズに合った形でパートタイム労働というのが行われている。そうであるとするならば、パート労働というものを副次的あるいは補助的な労働として位置づけるのではなくて、きちんとした形でやっていかなければならないという気持ちで、今回、法案を提出しているわけでございます。
 さて、ILOの関係でございますけれども、条約、勧告、それぞれ重要な国際文書でございますが、それをいずれにするかということについては、御指摘のとおり、ILOから質問書が来ております。これにつきましては、パート労働がどれくらいそれぞれの国にいるのか、また、パート労働が必要になってきている理由でありますとか定義とか、そういったものが百六十一カ国の加盟国の中でそれぞれ多様性があるわけでございますので、そういった多様性の中からILOが国際基準をつくるとすれば、勧告という形が一番いいのではないかということでそういう回答をいたしているところでございます。
 ただ、条約、国際文書の審議でございますので、これから審議でほかの国の意見も聞きながら適切に対応してまいるというのが我が国の姿勢でございます。
#74
○金子(満)委員 では、時間ですから最後に、ILO事務局は、勧告にしろという日本政府の回答を退けて、条約にするというのを出しているわけですね。もう内容もわかっているわけです。そういう点で、今お答えありましたけれども、各国いろいろ違ってばらばらだからこそ公正な国際競争ができるように、そういう点でも共通点を見出すべきだと私は思うのです。六月の総会に出て反対するかどうかということが一つ。
 それから、大臣にお伺いしたいわけですが、大臣は直接この問題には経過的にかんでいなかったと思うのです。改めるのなら今が絶好の機会だと私は思うのですよ。国際的にもいろいろの変化がある中で、我のみ清しで、清くないんだけれども、島国根性と言うと変なことになるけれども、自分の主張だけ通すようなことでなくて、広く全体を見て反対はすべきではない、こういうふうに私は思いますが、最後にこの点だけ伺っておきたいと思います。
#75
○七瀬政府委員 条約にするか勧告にするか、あるいは条約プラス勧告にするかは、ILOの二回手続の中で二年間かかって各国の意見を聞きながら総会の場で採択するわけでございますので、この二年にわたる手続の中でいろいろな動向を見ながら適切に対応していくということ以上のことは今の段階ではお答えできかねますので、御理解いただきたいと思います。
#76
○村上国務大臣 今官房長からお答えしたようなことをお答えしなければならない現状でございまして、これはできれば、国会のお許しがいただければ、私はILOに出席をしたい、こう思っております。
#77
○岡田委員長 以上で金子満広君の質疑は終了いたしました。
 次に、伊藤英成君。
#78
○伊藤(英)委員 レディス・ハローワークについて伺いますけれども、今回新たに札幌、仙台、名古屋の三カ所に設置しようとした理由、また、その設置するに当たっての具体的な基準がどうなっ
ているかをまず伺います。
#79
○岡山政府委員 レディス・ハローワークの設置につきましてどのような考え方で進めているかということでございますが、このレディス・ハローワークの性質を考えまして、特に女性の有業率がいまだ低い水準にとどまっている、いろいろな条件の中で女性の有業率が低い水準にとどまらざるを得ないということがあろうかと思いますので、そういうことを解決していくためにも、女性の有業率が低い水準にとどまっているということ、それから、潜在的な女子労働力の絶対数が多いということで、仕事をしたいとおっしゃっておられる女子の方々の数を統計から出しておりまして、そういうものを考慮いたします。それからまた、やはり大都市であるということを考慮いたしております。また、全国的なバランスといったことも考えていかなければいけませんので、そのようなことを考えながら進めておるところでございます。
 そこで、既に東京、大阪それから神奈川、神戸、福岡に設置をされておるところでございますので、平成五年度におきましては、先ほど申し上げましたような基準を満たす高い地位にあるところから考えまして、札幌、仙台、名古屋の三カ所に設置をすることとしたわけでございます。
#80
○伊藤(英)委員 今のお話をもとにして、来年度以降もこのレディス・ハローワークを設置しようとするお考え方があるのかどうかについて伺いたいと思います。
 今までのいろいろな御説明ですと、一応今年度の三カ所で終わるというふうにもちょっと聞いたりするのですが、初めて来所した女性が非常に多くて、しかもなかなか好評のように聞いておりますし、そしてまた既存の職業安定所からシフトしているという話も聞いたりするわけですね。そうしますと、ニーズのあるところ、例えば東京でもさらにもう一カ所設置した方がいいかもしれないとか、そういうこともあるかと思うのですが、この辺についてはいかがですか。
#81
○齋藤(邦)政府委員 設置基準と申しますか選定に当たって考慮すべき事項につきましては、先ほど次長から申し上げたとおりでございますが、今後の設置につきましては、今までつくりましたところ、それからさらに平成四年度に設置をいたしました三カ所ですとか、まだ未設置地域での利用見込みですとか、いろいろな事情を総合勘案をいたしまして今後検討していきたい、このように思っております。
 特にこれで終わりにするとか、あるいはさらにどこに設置すべきだというような具体的な案はまだ持っておりません。これから十分慎重に検討をしていきたいというふうに考えております。
#82
○伊藤(英)委員 今後さらにまた検討をされていくということでありますけれども、今までのレディス・ハローワークに来所する方々の特徴はどういうふうになっているのか、そしてまた就職先の特色、この辺はどういうふうになっているのか。また、今までの既存の職業安定所との役割分担から見て、このレディス・ハローワークはどういうふうに機能しているのか、その辺についての実績の評価をどうされているのかお伺いをします。
#83
○岡山政府委員 御説明申し上げます。
 レディス・ハローワークにおきまして今まで利用していただいております状況、特色をかいつまんで申し上げますと、これまで設けました五カ所を全体として見ましたときに、利用者の年齢につきましては二十五歳未満が三〇%くらい、二十五歳から三十五歳未満の方が三五%、それから三十五歳以上の方が三五%ということになっております。これは一般の公共職業安定所の女子の方の年齢構成と比較をいたしますと、どちらかといいますと、やはり三十五歳から四十歳程度、主婦あるいは育児が終わった後これから再就職しようという方々の年齢層がレディス・ハローワークには多く来ておられます。
 それから、実際に就職される職種につきましては事務職が四五%、技能工等の職業が二〇%程度でございます。それから専門的・技術的職業が一〇%程度となっておるところでございます。希望もやはり事務職が高いわけでございますけれども、技能工等の希望をされる方もそれぞれおられますので、その結合を図るように努力をいたしております。
 特にレディス・ハローワークで特徴的なことを申し上げますと、これまで公共職業安定所に来たことがない、初めて利用されるという方が全体の中で三分の一から二分の一弱おられまして、安定所の利用の範囲が非常に広がったというふうに考えているところでございます。
#84
○伊藤(英)委員 今のようないろいろな評価も踏まえて、先ほど局長が言われました今後のレディス・ハローワーク設置についての検討をしていただければと、このように思います。
 それから、この援助事業の中にある職業講習の具体的内容についてお伺いをしたいと思います。そして、職業講習の費用は有料なのか無料なのか、また、公共職業訓練施設への職業訓練の受講推薦の基準はどういうことかお伺いをいたします。
#85
○岡山政府委員 御説明申し上げます。
 レディス・ハローワークにおきましては、今まで職についたことがない方、あるいは長い間家庭に入っておられた方について就職しやすいような状況をつくるために御援助することでございますので、講習におきましては、一番多いのは、最近非常に需要が多いワープロの操作をできるようにするということで、これはいずれのレディス・ハローワークにおいても実施をしておりまして、希望者も大変多いわけでございます。また、そのほか、初めて就職されるような方、あるいは長い間離れておられた方について再就職をされるときの心構えであるとか現在の求人の状況、労働条件等がどうなっているかということをよく知っていただくようなセミナー、あるいは履歴書の書き方とか面接の受け方といった具体的な講習などもいたしておるわけでございます。
 それからまた、本格的な訓練を受けていただくことがいいのではないかと思われる方につきましては、公共職業訓練施設等への御推薦を申し上げておるわけでございます。これにつきましては、求人状況から見まして、やはり短期間でありましても職業訓練を受けて技能を身につけていくことが重要でございますので、そういう条件に合う人についてお勧めし、あるいは、職業訓練を受けるにそれぞれの職にふさわしい潜在的な能力を持っておられる方といったことを考慮しながら、御相談しながら御推薦をいたしております。
 訓練施設の限界もございますし、あるいは入る時期等もいつも入れるというわけでもございませんし、そういうことも勘案し、状況をよく御相談しながらそれぞれ御推薦をしておるところでございます。
#86
○伊藤(英)委員 それから次に、総合的女子就業援助事業のうち事業主に対する雇用管理指導の内容についてお伺いをいたします。
 例えば、パートタイム労働者についてパートタイム労働指針、総合的パートタイム労働対策の内容が周知徹底をされているかどうか伺います。
#87
○齋藤(邦)政府委員 レディス・ハローワークにおきましては、事業主の方に雇用管理指導をいたしておるわけでございますが、その際に何が重点になるかといいますと、やはり求職者の方がその持っておられます能力を十分活用できるように職場の雇用環境の整備を進めていただく、こういうことを重点と申しますか目標にいたしておるわけでございます。
 求人の受理をいたしますとき、あるいは求人開拓をいたしますとき、あらゆる機会をとらえまして、現在の女子の求職者の方はどのようなことを希望しておられるのだろうか、勤務時間、賃金等女性の方の求人条件をどのように改善をしていけばいいのかというようなことにつきまして必要な相談、指導を行っているわけでございます。また、あわせまして、パートタイム労働指針の周知徹底も努めてやっておるわけでございます。
#88
○伊藤(英)委員 大臣に伺いますけれども、パートタイム労働法も、私どももその法案を提出したりしているわけでありますが、女子の就業に関し
て事業主の雇用管理指導ということが極めて重要だと思うのですが、大臣の見解を伺います。
#89
○村上国務大臣 全くそのとおりであろうかと思います。女性が働くに当たって、事業主が、労働時間の短縮などの雇用管理の改善を図り、雇用環境をよりよいものにしていくことは重要なことであると考えております。また、育児や介護により、退職せざるを得ない方や、働く意欲を持ちつつもその能力が十分生かされていない方がかなりいることから、事業主指導を通じ、これらの方々に働きやすい環境を整備する必要があると考えており
ます。
#90
○伊藤(英)委員 最後に伺いますが、今回、職業安定所の整理統合のこともあるわけでありますが、労働省の行政組織の整理統合の問題について伺いたいわけです。
 平成六年度以降について総務庁の行革大綱が出るのかどうか、これについて労働省は何かを聞いておられるかどうか、そしてまた、その行革大綱が出ればそれに従うのか、あるいはまた独自の考え方もあるかもしれませんが、労働省の行政組織の今後の整理統合についての考え方を伺います。
#91
○齋藤(邦)政府委員 平成六年度以降の行政改革につきましては、私ども、総務庁からまだ何らの御相談も受けておりません。ただ、基本的には私どもの行政組織は常に時代の流れに合っていなければならない、国民の御期待にこたえられるような組織を常に維持していかなければならない、このように考えております。
 また、いずれ総務庁からいろいろお話があるかもしれませんが、そのような観点から適切に対応してまいりたい、このように考えております。
#92
○伊藤(英)委員 時間が参りましたので終わります。
 どうもありがとうございました。
#93
○岡田委員長 以上で伊藤英成君の質疑は終了いたしました。
 以上で本件に対する質疑は終局いたしました。
    ―――――――――――――
#94
○岡田委員長 これより討論に入るのでありますが、その申し出がありませんので、直ちに採決に入ります。
 内閣提出、参議院送付、地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、公共職業安定所の出張所の設置に関し承認を求めるの件について採決いたします。
 本件は承認すべきものと決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#95
○岡田委員長 起立総員。よって、本件は承認すべきものと決しました。
 お諮りいたします。
 ただいま議決いたしました本件に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#96
○岡田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    ―――――――――――――
    〔報告書は附録に掲載〕
     ――――◇―――――
#97
○岡田委員長 この際、内閣提出、労働基準法及び労働時間の短縮の促進に関する臨時措置法の一部を改正する法律案を議題とし、趣旨の説明を聴取いたします。村上労働大臣。
 労働基準法及び労働時間の短縮の促進に関する
  臨時措置法の一部を改正する法律案
    〔本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
#98
○村上国務大臣 ただいま議題となりました労働基準法及び労働時間の短縮の促進に関する臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。
 今日の我が国の経済的発展は、長い間に培われてきた国民の勤勉、実直、すぐれた創意工夫、そして働くことをとうとぶ精神に支えられており、こうした日本人の持つ伝統的な価値観を大切にしつつ、労働時間の短縮を推進していきたいと考えております。
 衣食足りて礼節を知ると言われてきましたが、我が国の経済力が相当の水準となり、衣食がある程度満足できるところまで来ている今日では、生活の豊かさやゆとりを実感するためには、「住」と「時」のゆとりが求められているところであります。
 労働時間の短縮は、働く人々が時間的余裕を持ち、家族とのコミュニケーションや健康の増進により、心身を健全にし、能率的でよりよい仕事をするための大きな課題であり、「時」のゆとりを実感することのできる生活大国実現のための大きな柱であります。
 このため、政府といたしましては、労働時間の短縮、中でも完全週休二日制の定着に向け取り組んできたところであります。特に、昭和六十二年の労働基準法の改正により、完全週休二日制に相当する週四十時間労働制を法定労働時間の目標とし、段階的にその短縮を進めてまいりましたが、既に十分な年月を経ており、週四十時間労働制の実施を図ることが求められているところであります。
 また、労働時間の短縮が難しい中小企業に対する支援措置の充実が必要となっております。
 政府といたしましては、このような課題に適切に対処するため、中央労働基準審議会の建議を踏まえ、法律案を作成し、同審議会にお諮りした上、ここに提出した次第であります。
 次に、この法律案の内容の概要を御説明申し上げます。
 第一に、労働基準法第三十二条第一項に明記されている週、四十時間労働制を平成六年四月より実施することにするとともに、中小企業等の実情に配慮して、平成九年三月三十一日までの間、必要な猶予措置を講ずることとしております。
 第二に、年間単位での休日増を図るために、現行の三カ月単位の変形制を最長一年単位の変形制に改正することとしております。
 第三に、時間外及び休日労働に係る法定割り増し賃金率について、二割五分以上五割以下の範囲内でそれぞれ命令で定めることとしております。
 第四に、年次有給休暇について、継続勤務要件を六カ月に短縮し、出勤率の算定に当たって育児休業について出勤したものとみなすこととしております。
 第五に、労働時間短縮を進めにくい中小企業等に対する支援を行うため、労働時間短縮支援センターを指定し、労働省令で定める助成金の支給等を行わせることとしております。
 その他、裁量労働制の対象業務の範囲を具体的に命令で定めることとし、また、林業について労働時間法制の適用対象事業に加えることとしております。
 なお、この法律の施行期日は、労働基準法の改正部分については平成六年四月一日、労働時間の短縮の促進に関する臨時措置法の改正部分については公布の日としております。
 以上、この法律案の提案理由及び内容の概要につきまして御説明申し上げました。
 何とぞ、御審議の上、速やかに御可決あらんことを心よりお願い申し上げます。(拍手)
#99
○岡田委員長 以上で趣旨の説明は終わりました。
 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
    午後零時八分散会
ソース: 国立国会図書館
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