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1947/09/30 第1回国会 両院協議会・合同審査会等 両院協議会会議録情報 第001回国会 決算委員会合同審査会 第1号
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1947/09/30 第1回国会 両院協議会・合同審査会等

両院協議会会議録情報 第001回国会 決算委員会合同審査会 第1号

#1
第001回国会 決算委員会合同審査会 第1号
  付託事件
○國家公務員法案
○國家公務員法の規定が適用せられる
 までの官吏の任免等に関する法律案
  ―――――――――――――
 委員氏名
  衆議院
   委員長     竹山祐太郎君
   理事
           竹谷源太郎君
           大宮伍三郎君
           島村 一郎君
           片島  港君
           河合 義一君
           高津 正道君
           竹内 克巳君
           玉井 祐吉君
           辻井民之助君
           戸叶 里子君
           馬越  晃君
           大上  司君
           中曽根康弘君
           長尾 達生君
           西田 隆男君
           松本 一郎君
           岩本 信行君
           冨田  照君
           平井 義一君
           水田三喜男君
           宮幡  靖君
           山崎  猛君
           受田 新吉君
           齋藤  晃君
  参議院
   委員長     下條 康麿君
   理事
           太田 敏兄君
           西山 龜七君
           山下 義信君
           岩崎正三郎君
           田中 利勝君
           吉川末次郎君
           今泉 政喜君
           北村 一男君
           中川 幸平君
           田方  進君
           竹中 七郎君
           谷口弥三郎君
           平野善治郎君
           深川タマヱ君
           小川 友三君
           小野  哲君
           駒井 藤平君
           鈴木 憲一君
           伊達源一郎君
           帆足  計君
           山崎  恒君
           兼岩 傳一君
           千田  正君
           西田 天香君
昭和二十二年九月三十日(火曜日)
   午後一時三十五分開議
 出席委員
  衆議院
   委員長     竹山祐太郎君
   理事      竹谷源太郎君
           島村 一郎君
   委員
           片島  港君
           高津 正道君
           辻井民之助君
           戸叶 里子君
           中曽根康弘君
           馬越  晃君
           受田 新吉君
           齋藤  晃君
           冨田  照君
           平井 義一君
           宮幡  靖君
  参議院
   委員長     下條 康麿君
   理事      西山 龜七君
           山下 義信君
   委員
           岩崎正三郎君
           吉川末次郎君
           今泉 政喜君
           北村 一男君
           中川 幸平君
           竹中 七郎君
           谷口弥三郎君
           平野善治郎君
           伊達源一郎君
           山崎  恒君
  出席政府委員
   法制局長官   佐藤 達夫君
   総理廳事務官
   (行政調査部総
   務部長)    前田 克己君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○國家公務員法案
○國家公務員法の規定が適用せられる
 までの官吏の任免等に関する法律案
  ―――――――――――――
   会 議
   〔下條康麿君会長席に着く〕
#2
○会長(下條康麿君) 両院の決算委員長の協議によりまして、私が本日の会長席を汚します。どうぞよろしくお願いいたします。
 只今から決算委員会の合同審査会を開会いたします。御承知の通り、國家公務員法案、並びに附帶する一件の法律案は極めて重要な法案でありますので、衆議院の決算委員会から、参議院の決算委員会に対しまして、合同審査会を求められまして、昨日参議院の決算委員会においても異議なくこれに同意いたしまして、今日ここに合同審査会が開かれたわけであります。どうぞ各委員におかれましては、この機会に十分この法案に対する御審議を願いたいと存じます。最初にこの案の今日までの両院における経過につきまして、報告を願つた方がよいと思います。先ず最初に、衆議院の決算委員会から御報告を煩わしたいと存じます。
#3
○竹山祐太郎君 私から衆議院側における今日までの経過を御報告を申上げたいと存じます。
 この法案は十六日に委員付託になりまして、十九日に政府の説明を聽取をいたしまして以來、殆んど連続に政府との間に質疑の應答が昨日まで重ねられて参つたのであります。非常に範囲が廣いので、まだ完全に質疑が終つたという段階には入つておりません。併し一應大体一廻りはいたした感があるわけであります。尚この問題については今会長から御発言のように、衆議院といたしましても誠に重大であり、関係が非常に各方面に及んでおりますので、衆議院としても労働及び財政金融の連合審査会を開きましたが、できるだけ速かに本案の審査を進める上におきましても、参議院と共に審議を続けて頂くことが委員全部の希望でありますので、今日の合同審査会をお願いをいたすことにいたしたわけであります。今後につきましてもさような方向で審議を続けて行きたいことを希望いたしておるわけであります。今までに衆議院の質疑を通じて本案に出ました意見、又は質疑の際の論議になりました主な点だけをこの際御報告に代えて申上げて見たいと存じます。
 法案について申上げて参りたいと思います。第二條の一般職と特別職について、各項目の中において三、四の点についてまだ問題が闘わされております。例えて申せば、十二号の現業廳の問題、これなども範囲が明確なごとくにして明確でありません。又各省次官、或いは建設院の長というようなことについても、若干の問題があるわけであります。又十七号は、裁判官を取上げるならば、檢事もこれはどうかという意見も出ておるのであります。次が人事院の問題でありまするが、これは全般を通じていろいろな角度から論議をされておりまして、これについては若干の修正案等も今日まで論議に上つておりますので、それらは後刻又申上げる機会があろうと思います。個々については省略をいたします。それから十條の國務大臣の「俸給に準ずる俸給を受ける。」という問題につきましては、今日まだ同じ衆議院の財政の委員会におきまして、会計檢査官の問題が同様の條文になつておりまして、これが國会議員との関係について若干論議されておるので、同様の問題があるわけであります。それから十三條の事務総局につきましても、これは人事院と関聯をいたしまして、もつと簡素なるのに考えて行つたらどうかという考え方があるわけであります。それから二十五條の人事主任官の問題でありますが、これの選任の仕方等についてもつと民主的にし、又この運営について若干の意見が闘わされております。
 それから第三章の二節の職階制の問題については、これは数度質疑、意見を闘わされておりますが、なかなか困難な問題であり、まだ十分に審議し盡したというところまでは参つておりません。それから三十六條の競爭試験の問題につきましては、いろいろな意味において意見が出ておるわけであります。次が三十八條の五号の「政府を暴力で破壞することを主張する政党」というようなことに関して質疑が闘わされております。それから第二款の試験の方法等に関しては、もつと詳しく或いは法律を以て決める必要がありはしないかというようなことも言われておるのであります。次が三十四頁の五十九條でありますが、條件附採用の制度にきつましては、日本としては全般的に及ぼすことにはいろいろな困難な事態が起りはしないかということ等であります。次が七十三條の各号に関しまして、再教育機関その他意見が出ております。次が第六節の中で八十條の適用除外のことにつきまして、二三の問題が出ております。次が第二款の懲戒の問題については、今までと制度が根本的に変つておる点について意見が出、尚これに附随をして公務員に対する國民彈劾の制度を考慮しなければならんじやないかという意見が出ております。次が第七節、五十三頁の服務の問題については、内容についていろいろな意見があります。次に百一條の政党との関係につきましても、いろいろな意見が出ておるわけであります。引続いて百二條の私の企業に関することにつきましても、又その退職後二ケ年の就業禁止のこと等につきましても、意見が闘わされております。それから附則におきましては、第一條の十月一日よりの問題は、当然これは実行不可能でありますし、又第二條の臨時人事委員会の問題についてもいろいろな意見が出ております。又それに関聯をして、六十二頁の眞中頃に「両議院の同意に関する部分を除く。」ということを臨時人事委員会において取ることの問違つておるという意見も出ておるわけであります。
 大体條文について申せば、さような点がありますが、全体といたしましては、人事院に関する問題、又人事院規則が大変廣汎で、その内容等重要なものがありますので、この性質その他に関聯して幾多の議論が闘わされて参つたようなわけであります。不十分でありますけれども、今日までの段階において論議をせられました点を御参考までに御報告を申上げて、私の経過報告といたします。
#4
○会長(下條康麿君) 次に私から参議院における現存までの委員会におまる審議の経過を概要申上げたいと存じます。
 参議院は予備審査の段階でありまするが、すでに数回委員会を開きまして、それは労働委員会との連合委員会でありまするが、目下総括的な質疑を継続しておりまして、まだ終つておらないのであります。その中につきまして、只今竹山委員長が述べられたような問題が、やはり参議院でも取上げられたのでありまするが、なかんづくこの人事院の構成が、人事官が三名であるとかいう点も、もつと数を殖やしたらどうか、それからその人事官の選任の方法が、内閣が選定して議会の同意を経るというのでなくして、もう少し民主的な何が選挙母体というようなものがありまして、そこから次第に選定せられて行くというような形にしたらどうかというような御意見がございました。今竹山委員長の述べられた人事院の規則につきましても、この規則による場合が非常に多いのみならず、法律又は人事院規則によるというような書き方もしておりまして、その内容が法律事項ではないかというような疑もある点がありますし、その人事院規則の要領というようなものもまだ実は伺つておらないのでありまして、これは逐條審議の場合に口頭でお話があるということでありますが、通常こういう場合は案の内容を具えて審議の参考にすべきではないかという意見も出ておりまするし、それで今度の人事行政に関する新らしい立て方は、從來の官僚組織を破壞して、新らしく別個の又官僚組織を作るのであります。而もその基礎的ないわゆる職階制というようなものは極めて複雜でありまして、そうしてかような制度が日本的なものであるかということについての疑が非常に強かつたのであります。恐らくかようなことは日本の現状の行政組織面においては、実行が困難ではないかというような予感も抱かせられるような点が多多あびます。そういうことにつきましては、今後十分に檢討を要するというような意見が、多かつたように存じます。その他いろいろありましたが、まだ今申上げたような総括的資間の段階でありまして、追つて衆議院の御意向をも反映しつつ新らしく逐條審議に入りまして、いろいろ詳細檢討いたしたというような程度であります。大体まあさような現状であることを御報告申上げておきます。
 それで次に二つの案に対しまして、どちらからでもよろしうございますが、各議院から御遠慮のないところの御意見の御発表を願いまして、相互に参考にしたらどうかというふうに考えております。どうぞ御遠慮なく御発言を願いたいと存じます。
#5
○山下義信君 先ず伺いたいと思いますことは、この両院の合同審査会で、どの程度まで御審査をお進めになりますかということを御相談おき願いますのがいいのではないかと思いますが、この合同審査委員会が終りませねば、我々参議院の方におきまする独自の審議も、並行して行いつつやればできんこともございませんけれども、或る程度は睨み合せと申しますか、待たなければならんという点もあろうかと思いまするので、どの程度までここで御審議相成りますか、お互に持つておりまする意見を発表し合うという程度にいたして、両院の参考にいたしまするか、或いはここで何か具体的なものができまするまで、或いは修正案などが出まするところまでやりますかどうか、その辺をお決め置きを願うのがいいのではないかと思うのであります。これは言うまでもなく非常に複雜で、而も厖大な法案でございまして、ただ單にこれが一つの法律案として完全であるかどうかという、法案そのものよりも、その法案の持つておりまする内容というものが、我が國の官吏制度の改革から、ひいては、言うまでもなくこれは行政組織の改変にまで至らなければ、例えば職階制を、どういう職種を作るとか、或いは能率をどういう能率の程度まで見るかといいましても、その行政組織というものが、やはり新たな職階制に件いまして改変せられるかどうかというところまで行かなければ、空文に終る虞れのありまする法案でもございまするし、非常に審議を進めます上におきまして、廣汎且つ複雜な議案であると考えます。そういうわけでございまするから、例えばこの内容は、民主化するということに進んで参ります上におきましても、私共は幾多のそれにも疑点があるような考えを持つております。例えば官吏の任免権というようなものは、或る程度まで、私はこれは行政権に属する、あまり民主的にといつて、いわゆる内閣の官吏の任免権が殆ど喪失されるというようなところまで行くというようなことになりますると、憲法の規定しておるところの行政権を阻害をする虞れが十分にあると私は考える。それで行政権に対しましては、内閣が國会において責任を負い、而もその行政権の内容の中には、官吏の任免ということは内閣の権限であるということは、これはもう決まつておることでございますから、あまりそういう点までも、民主化民主化という一点張りで行きましてやるというと、そういう点に幾多の疑問が出て來るような虞れもございます。それでこれは相当審議が複雜で困難であるとも考えられまするので、合同審査会におきましては、その問題に重点を置かれまして、それらに対して各委員の意見を表明せられる程度までお進めになりまするか。その辺の限界をあらかじめ御協議願いまして、お決めおきを願つた方がいいんじやないか、こう思いまするので、一言申述べておきます。
#6
○会長(下條康麿君) 只今の山下委員の御発言に対して、なにか御意見がございませんでしようか。
#7
○竹山祐太郎君 誠に御尤もな御意見であると思います。衆議院側といたしましても、合同審査会をお願いいたしました主なる理由は、実は審議を促進いたさなければならんという理由が主たることでありまして、十分なる審査を時を仮していたすということであれば、お話のように各院ともそれぞれ十分に愼重に審査をいたして行かなければならんわけでありますが、困難なる事情等もありまして、できるだけ両院の審査を聯関を以て進めて参るという意味におききまして、合同審査会の形をお願いをいたしたのでありまして、從つて逆に又能率的にいたしますためには、お話の通り、常に合同審査会を開いて行くことが、果して能率的であるかどうかということは、考えなければならんと存じます。でありますから、大体の審議の大まかな方向を御相談を願い、又明日の特別な予定等もありますことでありますから、その後におきましては再び各両院においてそれぞれ精密なる御審査を願い、その間において必要な都度合同審査会におかけを願うということによつて進行をして頂くことが、衆議院側としてお願いいたした心持であります。勿論各位の御意見によつて御決定を願いたいと存じますが、我々の方の心持を申上げておきます。
#8
○山下義信君 只今竹山委員長から御意見がでました。私共全く同感に存じますが、これは両院で問題としております重点を、互に次会からはここに持ちよりまして、そして同調のできまする点は速かに審議を進め、又そこに相違のあります点は、そこで互に審議をいたしまして、そしてなるべくそういうふうな重点的な審議の進め方をいたします方がいいのじやないかとこう考えます。但し公述人の証言を聽取、その他当局の意向を尋ねなければならんといつたようなことは、ここで全く同一にいたしました方が審議の能率上いいじやないかと思いますので、そういう方向で御審議をお進め願いたいと存じます。
#9
○会長(下條康麿君) それでは合同審査会の議事の進め方は、先ず今日の段階におきまして、両院が相当にいろいろ議されましたのでありまするから、その段階におきましては、いろいろ御自由に御発言になりまして、そうして明日はかねて申上げた通り、証人の出頭を求めておりまするから、その方面から定めし有益な発言があると思います。又そういうことも聽きまして、又各自各院において適当に審査を続け、相当審議が進みました時には、又改めて御相談の上合同審査会を開くなり、何なりの方法を連絡をして、適当な結論を得るように進めて参りたい。こういうことでよろしうございましようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○会長(下條康麿君) それではさようにいたしたいと存じます。それではどうぞまだ時間がありますから、この際御自由に御発言を願いたいと存じます。
#11
○竹山祐太郎君 衆議院側は本日はこの程度で散会して貰いたいと思います。
#12
○山下義信君 賛成。
#13
○会長(下條康麿君) それでは本日はこの程度に止めておきます。どうも御苦労様でございました。
   午後二時四分散会
ソース: 国立国会図書館
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