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#1
第120回国会 外務委員会 第1号
第百二十回国会参議院
外務委員会会議録第一号(その一)
平成二年十二月十八日(火曜日)
   午後二時開会
    ─────────────
  委員氏名
    委員長         岡野  裕君
    理 事         岡部 三郎君
    理 事         久世 公堯君
    理 事         松前 達郎君
    理 事         中村 鋭一君
                大鷹 淑子君
                山東 昭子君
                関口 恵造君
                鳩山威一郎君
                原 文兵衛君
                宮澤  弘君
                清水 澄子君
                竹村 泰子君
                田  英夫君
                堂本 暁子君
                肥田美代子君
                黒柳  明君
                中西 珠子君
                立木  洋君
                猪木 寛至君
    ─────────────
   委員の異動
 十二月十八日
    辞任         補欠選任
     鳩山威一郎君     合馬  敬君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         岡野  裕君
    理 事
                岡部 三郎君
                久世 公堯君
                松前 達郎君
                中村 鋭一君
    委 員
                大鷹 淑子君
                合馬  敬君
                山東 昭子君
                関口 恵造君
                原 文兵衛君
                宮澤  弘君
                清水 澄子君
                竹村 泰子君
                田  英夫君
                堂本 暁子君
                肥田美代子君
                黒柳  明君
                中西 珠子君
                立木  洋君
                猪木 寛至君
   国務大臣
       外 務 大 臣  中山 太郎君
   政府委員
       外務大臣官房審
       議官       野村 一成君
       外務大臣官房領
       事移住部長    久米 邦貞君
       外務省アジア局
       長        谷野作太郎君
       外務省北米局長  松浦晃一郎君
       外務省欧亜局長  兵藤 長雄君
       外務省中近東ア
       フリカ局長    渡辺  允君
       外務省経済協力
       局長       川上 隆朗君
       外務省条約局長  柳井 俊二君
       外務省国際連合
       局長       赤尾 信敏君
       郵政省郵務局次
       長        上野 寿隆君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        辻  啓明君
   説明員
       環境庁水質保全
       局海洋汚染・廃
       棄物対策室長   岡澤 和好君
       法務省入国管理
       局警備課長    町田 幸雄君
       外務大臣官房審
       議官       河村 武和君
       郵政省郵務局国
       際課長      大橋 郁夫君
       郵政省貯金局次
       長        加藤豊太郎君
       労働省労働基準
       局補償課長    出村 能延君
       労働省職業安定
       局庶務課長    戸刈 利和君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○国政調査に関する件
○万国郵便連合憲章の第四追加議定書の締結について承認を求めるの件(内閣提出、衆議院送付)
○万国郵便連合一般規則及び万国郵便条約の締結について承認を求めるの件(内閣提出、衆議院送付)
○小包郵便物に関する約定の締結について承認を求めるの件(内閣提出、衆議院送付)
○郵便為替に関する約定の締結について承認を求めるの件(内閣提出、衆議院送付)
○郵便小切手業務に関する約定の締結について承認を求めるの件(内閣提出、衆議院送付)
    ─────────────
#2
○委員長(岡野裕君) ただいまから外務委員会を開会いたします。
 国政調査に関する件についてお諮りいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、国際情勢等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(岡野裕君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#4
○委員長(岡野裕君) 万国郵便連合憲章の第四追加議定書の締結について承認を求めるの件、万国郵便連合一般規則及び万国郵便条約の締結について承認を求めるの件、小包郵便物に関する約定の締結について承認を求めるの件、郵便為替に関する約定の締結について承認を求めるの件、郵便小切手業務に関する約定の締結について承認を求めるの件、以上五件を便宜一括して議題といたします。
 まず、政府から順次趣旨説明を聴取いたします。中山外務大臣。
#5
○国務大臣(中山太郎君) ただいま議題となりました万国郵便連合憲章の第四追加議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
 万国郵便連合は、郵便物の国際交換制度の確立を目的として明治七年に設立された世界で最も古い歴史を有する国際機関の一つであり、我が国も明治十年に加盟して以来その活動に積極的に参加し、郵便の分野における国際協力のために努力してきております。
 万国郵便連合憲章は、万国郵便連合の基本文書であり、第四追加議定書は、この憲章について万国郵便連合の組織及び運営の効率化の観点から、所要の改正を施すことを目的とするものでありま
す。
 この議定書を締結することは、我が国が万国郵便連合の一員として今後ともその活動に引き続き積極的に協力していくために必要であると考えられます。
 よって、ここにこの議定書の締結について御承認を求める次第であります。
 次に、万国郵便連合一般規則及び万国郵便条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
 万国郵便連合一般規則は万国郵便連合憲章の適用及び万国郵便連合の運営について定め、万国郵便条約は国際郵便業務に適用する共通の規則と通常郵便業務に関する規定とを内容とするものであり、両文書ともすべての連合の加盟国に対して締結が義務づけられております。
 この一般規則及び条約は、国際郵便業務における最近の事情を考慮して、万国郵便連合の運営及び業務に関する事項について所要の修正と補足を施した上で現行の一般規則及び条約を更新するものであります。
 この一般規則及び条約を締結することは、我が国が万国郵便連合の一員として今後ともその活動に引き続き積極的に協力していくため、また、我が国が国際郵便業務を引き続き円滑に運営していくために必要であると考えられます。
 よって、ここにこの一般規則及び条約の締結について御承認を求める次第であります。
 次に、小包郵便物に関する約定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
 小包郵便物に関する約定は、締約国の間における小包郵便物の交換を規律することを目的としております。この約定は、小包郵便業務に関する最近の事情を考慮して、所要の修正と補足を施した上で現行の約定を更新するものであります。この約定を締結することは、我が国が国際的な小包郵便業務を引き続き円滑に運営していくために必要であると考えられます。
 よって、ここにこの約定の締結について御承認を求める次第であります。
 次に、郵便為替に関する約定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
 郵便為替に関する約定は、郵便為替の交換を規律することを目的としております。この約定は、郵便為替業務に関する最近の事情を考慮して、所要の修正と補足を施した上で現行の郵便為替及び郵便旅行小為替に関する約定を更新するものであります。この約定を締結することは、我が国が国際的な郵便為替業務を引き続き円滑に運営していくために必要であると考えられます。
 よって、ここにこの約定の締結について御承認を求める次第であります。
 最後に、郵便小切手業務に関する約定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
 郵便小切手業務に関する約定は、郵便振替口座を利用して行う送金業務を規律することを目的としております。この約定は、郵便小切手業務に関する最近の事情を考慮して、所要の修正と補足を施した上で現行の約定を更新するものであります。この約定を締結することは、我が国が国際的な郵便小切手業務を引き続き円滑に運営していくために必要であると考えられます。
 よって、ここにこの約定の締結について御承認を求める次第であります。
 以上五件につき、何とぞ御審議の上、速やかに御承認あらんことを希望いたします。
#6
○委員長(岡野裕君) 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
 これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言を願います。
#7
○松前達郎君 今趣旨説明がございました万国郵便連合関係、五つあるわけですが、これは一つのものというふうに私ども取り扱っていかざるを得ないと思っておりますので、これらについてまず質問させていただきたいと思うんです。
 ただいまの趣旨説明にありましたように、UPU、ユニバーサル・ポスタル・ユニオン、これは非常に歴史が古いということであります。一八七四年、明治七年ですから非常に歴史が古いわけですね。私もいろいろ調べたのですが、これよりっと古いのに国際電気通信連合というのがあるんですね。これはベルが電話機を開発するその時代のことだと思うのですけれども、いずれにしても非常に古い一つの取り決め、連合としての取り決めだと、こういうふうに思います。
 そこで質問なんですが、このUPUの中で我が国が今日まで一体どういう役割を果たしてきたのであろうか。業務上いわゆる郵便物の交換その他についてはいろいろあるかと思いますけれども、役割として一体どういうものを果たしてきたのであろうか。また、今日までの役割だけではなくて、現在一体どういった役割を我が国が果たしているのであろうか。この点をまずお伺いしたいと思います。
#8
○国務大臣(中山太郎君) 近年、国際社会におきます相互依存が深まって情報の国際化が非常な進展をしております中で、郵便の果たす役割はますます重要なものとなっておりますし、この分野の専門的な国際機関である万国郵便連合は、国際郵便に関するネットワークの強化と業務の質の向上とに大きく貢献をしてきていると理解いたしております。
 我が国は、科学技術及び郵便業務における先進国として郵便分野の国際協力において寄与し得るところが極めて大きいと考えておりまして、この観点から万国郵便連合の主要メンバーとして同連合の活動にこれまで積極的に貢献をしてきたと認識いたしております。今後ともこの連合の強化のために日本としては一層の協力を行っていく所存でございます。
#9
○松前達郎君 ちょっと今のは漠然としているんですが、何か具体的な役割を特に我が国がやってきたという、そういうことはないんですか。もしかありましたら郵政省の方にひとつお答えいただければと思うのですが。
#10
○政府委員(上野寿隆君) 郵政省の方からお答えをいたしますけれども、UPUの役割につきまして申し上げます。
 現在、日本の国といたしましては二つの常設機関の理事国に任命をされております。執行理事会と郵便研究諮問理事会でございまして、この理事国として活躍をいたしておりますが、第二十回のUPUの大会におきましては世界から非常に高く日本の役割が評価をされまして、両理事国としてトップ当選を果たさせていただいております。そういった理事国としての活躍、それからいろいろな作業部会におきます主査国、そういった形で主導的な役割を今演じておるということでございます。
#11
○松前達郎君 河村さん、先ほど手を挙げておられましたけれども、何かございますか。
#12
○説明員(河村武和君) 今まさに郵政省の方から御説明になった点について御説明をしたかったのが一点でございます。
 さらに、あえてつけ加えますと、我が国はUPUに対する分担金として五十単位という最高の単位額の拠出分担をいたしておりまして、他の先進五カ国とともに加盟国中第一位の分担割合を占めて拠出を行っている。そういう意味で財政的にも貢献をしているということでございますし、この点後で御説明をいたしてもよろしゅうございますけれども、いろんな意味での後進国に対する技術協力についても我が国は積極的に貢献しているという事情がございます。
#13
○松前達郎君 万国郵便連合の会議がこの前ワシントンで催されたということを伺っているわけなんですが、この会議の内容、会議の議題、これは一体どういう議題だったのでしょうか。また、それと同時に、その特徴等がありましたらひとつお聞かせいただきたいと思います。
#14
○説明員(河村武和君) 昨年の十一月十三日から十二月十四日までワシントンで、今先生が言われましたとおり万国郵便連合の大会議が開かれまし
た。同会議での主な議題は、通常五年ごとに行われております大会議の議題と基本的にはそれほど違いませんで、まず万国郵便連合の組織運営等の改善効率化に関する問題、さらには予算等の財政問題、三番目に執行理事会とか万国郵便連合の国際事務局長等の選挙問題、技術協力活動、さらに通常郵便、小包み郵便等の郵便業務問題一般というものでございました。このような議題における討議の結果、最近の郵便業務を取り巻く環境を勘案いたしまして、万国郵便連合の諸条約の改正、更新というものに同意いたしますとともに、今後の万国郵便連合の活動指針を示すような決議が採択された次第でございます。
 その中で特に郵便業務一般について申しますと、高度化、多様化しております郵便業務の利用者のニーズにこたえるべく良質の国際郵便サービスを提供する必要があること、特に変化するニーズに迅速かつ柔軟に対応することが急務であるということが各国から強調されまして、右諸条約等にもこれらが反映されているということでございます。
#15
○松前達郎君 聞くところによりますと、その会議で一般討議というものが行われたというふうに聞いているのです。議題に関するもの以外じゃないかと思うのですが、一般的な討議、これについてどういうことが討論されてきたのか、また同時に結果はどうだったのか。これは郵政省の方が御存じじゃないかと思うのですが、お願いします。
#16
○政府委員(上野寿隆君) ただいま先生の方から御指摘がございましたけれども、今回の会議ではいつもと違いまして冒頭に一般討論が行われております。その一般討論のテーマでございますけれども、先ほど外務省の方からも御説明ございましたが、「郵便の営業上及び業務上の戦略」で、その副題といたしまして「お客様の需要を満たすために」どういうふうなことが考えられるかという、これが一貫して流れるテーマでございまして、これに関しまして郵便事業の発展についての展望及び方策を討論したというのがこの一般討論の内容でございます。
 その結果、今後五年間におきますUPU活動の優先事項を取りまとめまして、ワシントン・ジェネラル・アクション・プランというものを採択をいたしております。その採択に基づきまして、今回成果がいろいろな条約、提案というふうな形になってまとまっておりまして、お客様の利便を第一義としまして数々の制度改正それからサービスの改善、そういったものが図られておりますほか、万国郵便連合の活動につきましても、品質管理の強化あるいは市場動向調査、新規サービスの開発、そういった方向へ活動を進めていこうというふうな動きが出てまいっておるところでございます。
#17
○松前達郎君 今お話がございましたいわゆるサービスの面、これについてはまた後でお伺いすることにいたしまして、先ほどから出ておりました技術協力の問題についてお伺いします。
 参加している国は非常に多いわけですけれども、それぞれその国によってのレベルが違うわけですね。郵便事業のレベルが異なっているわけですが、開発途上国に対する先進国の一つの義務といいますか、役割として技術協力という問題があるんじゃないか、こういうふうに思います。これらの技術協力についてその会議等でどういう方針が一体打ち出されてきたのか、また同時に、我が国として技術協力を進めようとしているのかどうか、それらの計画がございましたらお聞かせいただきたい。
#18
○説明員(河村武和君) 国際郵便は個々の国の郵政庁間のネットワークを基礎として成り立っておりますので、国際郵便全般のレベルアップを図るためには各国それぞれの郵便業務のレベルを上げるということが肝要でございます。かかる認識は世界的にも共有されているわけでございまして、郵便業務に関する開発途上国への技術協力については、従来から万国郵便連合の場において積極的に取り組んできたところでございます。
 今回開催されましたワシントン大会議におきましても、技術協力につきまして種々討議を行いました結果、まず万国郵便連合の技術協力予算を物価上昇等を勘案して過去五年間の数字に比較いたしまして少なくとも一〇%以上増大するということを決定いたしましたほか、技術協力活動の優先項目として郵便物の送達、配達の改善、職員の研修というものを決めました。さらに地域専門家の配置というものを決定いたしまして、明年一月以降順次、合計六名でございますけれども配置することになっております。さらに、資金供与につきましてはできる限り後発開発途上国へ集中する、このような方針を大会議として打ち出したということでございます。
 さらに具体的に技術協力の中身について御説明申し上げますと、まず多数国間の技術協力といたしましては、国連開発計画の資金によって万国郵便連合が実施機関となって行う方法で、全体の約七〇%の技術協力を万国郵便連合が行っております。援助の形態としては、研修講座等への講師の派遣、郵便関係の職員の招聘研修ということで、郵便業務に従事する職員の訓練を技術協力の主な内容といたしております。
 また、我が国の郵便分野における二国間ベースでの政府開発援助の実績、最近のものでございますけれども簡単に御説明させていただきますと、郵便業務関係につきましては、昭和六十三年度、専門家の派遣一名、研修員の受け入れ十七名。平成元年度におきましては、専門家の派遣が二名、研修員の受け入れは九名。平成二年度、今年度でございますけれども、専門家の派遣を一名、研修員の受け入れを十六名、このように予定いたしております。さらに送金業務関係につきましても、昭和六十三年度からそれぞれ研修員の受け入れでございますが、十名、九名、八名という形で協力を行っているということでございまして、我が国としては引き続きかかる形での協力を行っていく所存でございます。
#19
○松前達郎君 技術協力の中で今特に人的要素というのは非常に大きいだろうと思うんですね。ですから、いわゆる研修ですとか技術的な指導ができるような人材の派遣とかいろいろありましたけれども、これについては実際は郵政省が担当するんですか、この問題は。どうなんですか。
#20
○政府委員(上野寿陸君) 私どもの郵便事業の分野につきましての途上国に対する技術協力、特に人材の養成に対します協力について申し上げたいと思います。
 従来から研修生の受け入れ、セミナーの開催、専門家の派遣、そういったことをやりながら、郵便事業経営、人材活用、それから郵便の機械化等につきましての私どもが持っております具体的な知識、ノーハウ、そういうものを積極的に提供してまいっております。また、本年の九月から始めた研修コースがございまして、人材育成のためにということで十カ国から十名の各国の若手の郵便関係職員を日本に招聘いたしております。研修のコースは郵便事業調査研究国際コースということでございまして、これにつきましては各国からのさらに強化の要望が出てまいっておりますので、私ども今後さらに充実をしてまいりたいというふうに思っております。
 それから、先ほど外務省の方からもお答えがございましたけれども、来年の一月から二年間、UPUベースでアジア・太平洋地域に対します地域技術援助アドバイザーを派遣するというふうなことを通しまして積極的に途上国に対する助言、支援、こういったことをやってまいりたいというふうに考えております。
#21
○松前達郎君 我が国が果たすべき役割の一つを今説明していただいたと思うのですが、大体どういうことをやるのか内容がわかってまいりましたけれども、さて今度は先ほどのサービスの問題、これについて質問させていただきたいと思います。
 条約の改定の中にサービス業務、新しいサービスの問題が取り上げられていると思うのですけれども、これは日本でもいろいろ問題が起きつつありますが、最近の民間の宅配事業、これが国内だ
けでなくて国際的な宅配サービスというものが行われるようになってきたわけですね。これはクーリエサービスというふうに言われているわけですが、緊急なサービス、ビジネス文書あるいは小包、小荷物等を届ける。これも特に飛行機、国際航空郵便でデスク・ツー・デスクといいますか、そういった顧客にとっては非常に便利なシステムでサービスを展開しているわけです。これが最近非常に急増しているというふうに聞いているんですが、この辺の現状は一体どうなっていますか。
#22
○説明員(大橋郁夫君) お答えいたします。
 民間の現状についてでございますが、昭和六十三年度末現在の運輸省の資料によりますと、民間の国際宅配便の現状は、企業数は昭和五十四年度三社であったものが、それ以後新規参入が相次ぎまして昭和六十三年度末現在二十九社となっております。また、取扱量につきましては件数ベースで毎年増加しておりまして、昭和六十三年度は約七百万件、前年度に対しまして二六・九%増という数字になっております。なお、書類が中心のクーリエは六百九万件で二一・三%増、小形荷物が中心のスモールパッケージにつきましては九十一万件で八五・五%増となっております。
 他方郵政省は、御承知だと思いますが、スピードの面で民間の国際宅配便に対応する国際ビジネス郵便、EMSと称しておりますが、国際ビジネス郵便サービスで現在七十一カ国を対象にサービスの提供をしております。このサービスは近年取扱量が増加しておりまして、昭和六十三年度におきまして外国あてEMSの通数は百十三万通でございまして、対前年度比八七%の増ということになっております。なお、平成元年度は百九十二万通でございまして、対前年比七〇・二%の増となっております。
#23
○松前達郎君 国内でも宅配との競争といいますか、郵政省との競争というのが問題になってきたわけですが、まさにまた強敵があらわれたという感じを私持っているんですけれども、利用者からすると早く安全に届くのが一番いいわけですから、何も郵政省だけがすべてをやってしまうという必要もないと思いますね。これと競争していいサービスが提供できればいいと思うのですが、それに郵政省として今後どう対応していかれるか、その点ございますか。
#24
○説明員(大橋郁夫君) 今回の条約の改正に伴いまして、利用者に対するサービス改善というものを行うことにしております。
 まず、郵便物の関係でございます。これまで小形包装物には通信文を封入することができなかったわけでありますが、関係郵政庁の規則が認める場合には小形包装物の中に当該郵便物の差出人と受取人の間で交換される通信文を封入することができるようになりました。
 また、二点目としまして、書留郵便物の損害賠償はこれまで亡失、全面的損傷または全部盗取という場合についてのみ損害賠償をしておりましたが、一部の損傷とか一部の盗取についても損害賠償が行われることになりました。また、その賠償金の額もSDRにおきまして二五%引き上げるということとなっております。
 三番目のサービス改善でございますが、これまでの国際返信切手券一枚について交換される郵便切手につきましては、外国あての平面路の普通書状の最低料金「日本で言いますと船便の最低料金八十円であったものが外国あての航空書状の最低料金にかわりまして、八十円から百二十円の引き上げになりました。
 また、四点目といたしまして、今回新たに名あて郵政庁は自国あての航空通常郵便物などの処理のための時間を定めまして、差出郵政庁は当該時間を考慮して自国発の航空通常郵便物等の配達までの日数を定めることになりました。これはこれまでは定めておらなかったというわけでございます。
 また、五点目といたしまして、これまで書籍を包有する印刷物は密封として差し出すことができたわけでありますが、今回の改正に伴いまして冊子を包有する印刷物についても密封にして差し出しができることになりました。
 また、小包関係でございますが、今回郵便関係と同じように新たに名あて郵政庁は自国あての航空小包等の処理のための時間を定め、差出郵政庁は当該時間を考慮して自国発の航空小包等の配達までの日数を定めることができるようになりました。また、保険つきとされない小包の賠償金の最高限度額が五〇%の引き上げというような新しいサービスの改善をいたしております。
#25
○松前達郎君 随分いろいろなサービスが改善されていくんだというふうに、細かいことは別として全般的にサービスが改善されるんだろうと思うんです。
 さて、そこで料金の問題ですが、国際郵便料金というのは、これは私の経験では、今でもそうかもしれませんが、方向格差があるんですね。日本から外国に出す場合、外国から日本に出す場合、方向格差がある。航空運賃などの場合の方向格差、これは民間企業ですからやむを得ないと思うのですが、郵便事業というのはある意味でいうと国営事業、先進国間の郵便料金に格差があるのは一体どうしてなのか。これはどうも腑に落ちない点があるので、その点ちょっと説明していただけませんか。
#26
○説明員(大橋郁夫君) ただいま先生が御指摘のとおり、欧米から日本にあてました郵便料金と日本から欧米にあてました郵便料金に差があるのは事実でございます。これは国際郵便料金につきまして各国が自国の取り扱い経費、内国郵便料金との均衡といったようなことを考慮いたしまして決定しております関係上、国により料金に差が生じておるものというわけでございます。さらに、日本の場合、昨今の急激な円高の進行に伴う為替レートの変動も料金の差に影響を与えておるわけでございます。
 郵政省といたしましては、このような割高感を解消するために、料金引き下げを実施すれば国際郵便が利用しやすくなり部数が増加すると考えまして、昭和六十二年四月に航空通常郵便物の料金を平均一〇%、また六十三年四月に航空通常郵便物及び航空小包郵便物の料金を中心に平均一二%引き下げております。現在では日本発料金の方が欧米諸国から日本あての料金よりも安い場合もございます。なお日本発料金が高いものにつきましては、格差の是正方に引き続き努力してまいる所存でございますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。
#27
○松前達郎君 この料金の差は、ある特定の国AとBの間で、AからBに行く場合、BからAに来る場合、この場合でも格差があるのでしょうか。
#28
○説明員(大橋郁夫君) A国からB国に行く場合のコストは、A国の窓口引き受けのコストとB国における配達のコストでございます。また、B国からA国に参る郵便物につきましては、B国の窓口引き受けのコストと途中の送達のコストとA国における配達のコストでございまして、それぞれ配達のコスト、窓口引き受けのコストが国によって違う関係上そういう差が出てくるものと考えております。
#29
○松前達郎君 ちょっとその辺よくわからないのですね。どっちみち窓口から窓口に行くのですから、配送するときはその国がやはり配送しなきゃいけない。引き受けるときも全く同じですね。逆にひっくり返してみると重なるわけですね、全く同じように。ですから、余り差があるというのはおかしな話だと思っているんですけれども、その点ちょっと私はよくわからないのですが、どうですか。
#30
○説明員(大橋郁夫君) 先生の御指摘でございますが、先ほども申し上げさせていただきましたとおり、国によりまして配達のコスト、窓口の引き受けのコストが違うことにより料金に差が出ておるものと考えております。
#31
○松前達郎君 違うのはわかっていますから、それで差が出るというのは全然説明にならないのですけれども、その問題はそれだけにしておきます。
 そこで、もう一つお伺いしたいのは、国交のな
い国がありますね、今北朝鮮が国交の問題でいろいろと日本と折衝が始まっているわけですが。北朝鮮とかアルバニアもまだないんじゃないかと思うのですが、そういったような国に対する郵便交換。それと郵便を出しても届かない国があるんですね。そういったような、例えばイラク紛争のような場合の郵便の取り扱いも含めて、一体現状はどうなっているのでしょうか。
#32
○説明員(大橋郁夫君) 郵便物は可能な限り世界の隅々まで送達されることが望ましいと考えておりまして、我が国はすべての国及び地域に郵便を送達するように努めております。
 現在、基本的に我が国から郵便物を送達することができない国、地域はないわけでございますが、例外としてクウェート及びリベリアあての郵便物については、クウェートは御承知のようなイラク紛争の関係上、リベリアにつきましてはリベリアの国内における内戦の関係で現在送達する物理的手段がございませんので、一時的に引き受け停止をしておるという状況でございます。
 国交がない国との間の郵便物の交換につきましては、直行便がある場合につきましては直接に、また直行便がない場合には第三国の仲介によりまして、万国郵便条約、小包郵便物に関する約定等の規定を適用して行っております。また、イラク紛争のような場合におきましても、送達手段が確保でき、相手国で業務の一時停止といったような措置を行わない限り我が国としては送達することとしております。
 イラク及びクウェートあての郵便物についてでございますが、イラクのクウェート侵攻後、イラク及びクウェートあての定期便が運航されておらなかったという状況がございまして、郵便物を物理的に送達する手段がなくなりました関係上、クウェートあてにつきましては八月四日以降、またイラクあてにつきましても八月十一日以降停止したわけでございます。その後、関係郵政庁や関係航空会社に対しまして郵便物が搭載可能かどうかについて交渉を続けました結果、イラクあてにつきまして御案内のとおり十月十四日に引き受けを再開することができるようになったわけでございます。しかしながら、クウェートあてにつきましては定期航空便が運航されておらない関係で郵便送達手段がないということから、現在も引き受けを停止しております。
#33
○松前達郎君 イラク、クウェートの問題、これは人質が全員帰国ということですから直接そこに出すことは余りないかもしれませんけれども、よく郵便物を外国に出しますと受け取っていないということが出てくるんですね。特にソ連なんか届かない。どこでどうなっているのかさっぱりわかりませんが、ソ連の連中に言わすと、構わないから四通ぐらいあちこちに出せ、どれか一つは届くだろう、こういうことを言うんですね。そういう場合の何か補償みたいなものはあるんですか。これほどこでなくなるのかわからないものですからおわかりにならないかもしれませんが、そういった場合どうなんでしょうか。
#34
○説明員(大橋郁夫君) 郵便物が届いたか届かないかを確認する手段として調査請求という手続がございます。
#35
○松前達郎君 それを一々出していたら大変ですよ、これは郵政省の方で取り扱うわけですけれども。そういう場合が多いということをちょっと頭に置いておいていただいて、例えば今の万国郵便連合あたりでもその辺少し問題にしてもらうと非常にありがたい、こう思っております。
 今ソ連の話が出ましたから今度は外務省ですが、ソ連に対する物資の援助、これについてお伺いをいたしたいのですが、ソ連は現在大都市中心に食糧不足が問題となっている、こう言われているわけです。食糧危機であるというのですが、これは食糧危機であるかどうかわかりません。不作による生産減少が直接の原因でもどうもなさそうだ。豊作だという説もございます。特に都市では、行政機構とか社会システムの整備ですとかあるいは流通機構、こういったようなものの改善が行われないままにペレストロイカが進行していますから、ある意味で言うと無政府状態的な状況がどうも出てきているのじゃないか、こういうふうに思っております。
 行政が混乱する、あるいはルーブルに対する国民の不信がある、あるいは流通が停滞する、したがって買いだめを行う、いろんなことが起こっているようでありますけれども、政府として今回対ソ緊急援助というものをやることに決定したというふうに伺っております。食糧援助の場合ですと、来年の一月に入ってから行うというふうな報道があるのですけれども、この食糧援助はどういう方法でやるんですか。
 日本は食糧輸入国なんですね。ところが、日本の食糧を持っていくのかあるいはその他の方法で行うのか、またその対象として選ぶのは大都市を選ぶのか。あるいは沿海州いわゆる極東地域、そういうところを、今度大統領が来るとか将来の問題いろいろありますが、そういうものも踏まえて沿海州あるいはサハリン、サハリンだとバケツ一杯のジャガイモが二十五ルーブルするなんて言っていますから、そういうところを対象にするのか。その辺どういうおつもりでこれを展開されるのかお聞かせいただきたいと思います。
#36
○国務大臣(中山太郎君) ソ連のペレストロイカの成功のために今まで日本政府としてはその方向性を支持してまいりましたが、最近ソビエトにおいてペレストロイカへの移行期に非常な混乱が起こりつつあるということを憂慮いたしております。
 私どもは、農作物については今年ソ連は大変な豊作であったという統計が国際機関から出ておりまして、そういうふうなことを考えれば食糧そのものが不足しているということではなかろう、ただ問題は、その流通のシステムに混乱が起こっている、あるいは流通の混乱から食糧が手に入りにくいということから不安が起こって人々が買いだめに走っているのではないかということを実は心配をいたしております。一方、医薬品につきましては、東ヨーロッパからのいわゆる抗生物質を初め医薬品の輸入が激減したために、大都市において医薬品の不足が激しい。
 こういうふうな状況から、政府としてまず最初に考えましたことは、チェルノブイリの原子力発電所の被爆者への技術協力をやるということで二十六億円今回の補正予算で計上さしていただきまして、昨日成立したわけでございます。そういう中で、先日ソビエトから既に調査団の方々が日本にお越しになりまして、私もお目にかかっていろいろ懇談をさしていただき、日本側の責任者の重松先生と御協議をいただいていることと思います。
 なお、医薬品については五億円限度の枠でどういうふうな協力ができるか考えておりますけれども、問題はソ連の側にどういう種類の医薬品が不足をしているのか、そういうことで国際赤十字を通じましてこの情報の入手を行い、現在日本の中にある医薬品についての在庫状況とか、あるいはまたそれをもしソ連に提供する場合の仕様書のロシア語への書きかえとか、いろんな問題で厚生省と事務的に細部を詰めているようなことでございます。
 今お尋ねの食糧につきましては、政府は現在どのようなことで人道上の立場から協力ができるかということで検討をしているという段階でございます。
 細部にわたりましては欧亜局長からお話をさせます。
#37
○政府委員(兵藤長雄君) 最後の食糧援助につきましては、今大臣から申し上げましたとおり、最後のいろいろな詰めという段階を迎えております。そういうことでございますので詳細は御容赦いただきたいと思いますが、委員御指摘のように、食糧援助をいたすことになる場合にも地域という問題は大変に重要な問題だと私も認識いたしております。
 食糧危機あるいは食糧不足が伝えられます中で、例えばバルト三国でございますとか、ウクライナでございますとか、グルジアあるいは中央ア
ジアといったところは相対的にはかなり状況はいい。むしろロシア共和国、中でもレニングラード、モスクワといった大都会は地方の方から食糧の供給拒否という決議などを受けてますます苦しくなっている。それから、お触れになりましたような極東地域、この辺は輸送手段という問題も重なりましてかなり状況が悪くなっている。したがいまして、実際に実施の段階になりました場合には、委員御指摘の地域の問題の重要性ということも十分に念頭に置いてソ連側と話し合いを行ってまいりたいというふうに考えております。
#38
○松前達郎君 終わります。
#39
○清水澄子君 私は、UPUの新条約を承認し批准することに賛成の立場から、郵政省に一つだけ質問させていただきます。
 今後ますます国際化が進展していく中で、国際郵便または国際郵便為替や振替に対する利用者のニーズが一層高度化し多様化するものと思われますけれども、郵政省はこうした変化への対応策についてどのような構想をお持ちでございますか。
#40
○説明員(加藤豊太郎君) 先生御指摘のとおり、国際化を迎えまして国際郵便振替及び国際郵便為替を利用しましたところの国際送金が非常に急増しております。その実態につきましてちょっと申し上げたいと思います。
 まず、取扱高につきまして、国際郵便為替の昨年度の取扱高は、我が国から外国あてにつきましては三十三万件、約三百十七億円でございまして、前年比件数で一七%、金額で三八・五%といずれも大幅に増加しております。特に昭和六十年度以降、件数及び金額とも毎年二〇%から三〇%と急増しております。また、外国から我が国あての送金につきましては約四万二千件、十二億となっておりまして、我が国の圧倒的に払い超になっております。我が国から外国あての送金につきまして取扱高の多い国を挙げてみますと、アメリカ、韓国、バングラデシュの順になっておりまして、最近では特にアメリカ及びバングラデシュの伸びが非常に顕著でございます。
 そこで、私どもこういうふうな変化に対応しましてどういう措置を講じていくかということでございますけれども、現在三点ほど措置を講じ、サービスの改善及びサービスの向上に積極的に取り組んでいきたいと考えております。
 まず最初に、交換局の拡大つまりネットワークの拡大でありますけれども、現在為替につきましては六十三カ国一地域、それから振替につきましては十六カ国へサービスをしているわけでありますが、まだ送金できない国、例えばスリランカだとかイスラエル、これらにつきまして取り扱いができるよう関係国との折衝を行っていく予定でございます。
 それから次に、国内における取扱局の拡大でございます。現在全国で五千七百局ほどが国際送金サービスを実施しておりますけれども、窓口サービスだけを行っている小さな郵便局、私ども無集配特定局と言っておりますが、これにつきましては一部の局を除きまして外国あて送金の受付は行っていないのでございますけれども……
#41
○委員長(岡野裕君) 加藤次長、答弁は手短にお願いいたします。
#42
○説明員(加藤豊太郎君) 都市部を中心に順次取扱局を拡大していく予定でございます。
 第三点でございますが、送達のスピードのアップでございます。電信送金サービスの拡充によりまして送達のスピードアップを図っていきたいと思っております。また、外国あての電信送金は主に国際電報を利用しているため、電信料金が現在四千四百円でありますけれども、今後テレックスその他の電気通信を利用しまして料金を低廉化していきたいと思っております。なお、テレックスを利用する場合には電信料金は千円でございます。
#43
○清水澄子君 ありがとうございました。
 次に、バーゼル条約についてお尋ねしたいと思います。
 今、国内でも廃棄物問題は大変大きな環境問題となっておりますし、重要な政治課題になっておるわけですけれども、国際的な面におきましても先進国あるいは途上国を合わせた地球的な規模での有害廃棄物の越境移動の管理が必要になってきております。そこで、昨年三月にこれらの国際的なルールを取り決めるバーゼル条約が採択をされまして、そして来年早々にはアメリカ、EC各国が加盟をして条約が発効するという、そういう状態にあると思われますけれども、日本は特にこのことに対しての対応が迫られていると思うんですが、外務省はこの条約を受け入れるための準備をどのようにしておいでなのか、簡潔にお答えください。
#44
○政府委員(赤尾信敏君) 今先生も御指摘されましたように、この有害廃棄物の国境を越えての移動というのは地球環境問題の一環として非常に重要であるというふうに認識しております。残念ながら日本はまだ署名する段階に至っておりませんけれども、非常に重要であるということから鋭意外務省の中で今タスクフォースをつくって検討しております。できるだけ早い時期に国会で御審議いただきたいというふうに考えております。
#45
○清水澄子君 環境庁の方いらっしゃいますか。
 既にこのような国際的な動向を受けとめ、たしかきょう中央公害対策審議会の答申が出されると思うのですけれども、環境庁はこの条約の批准についてどのような御見解を持っていらっしゃいますか。
#46
○説明員(岡澤和好君) 先生御指摘のように、条約に対応しまして国内制度のあり方を検討するために中央公害対策審議会に対して諮問を行ったわけでございますが、きょう付でその答申をいただくというふうな予定にしております。環境庁では、この答申を踏まえまして、また関係省庁との調整を進めた上、できるだけ早い時期にバーゼル条約を実施するための法案を取りまとめていきたいというふうに考えております。
#47
○清水澄子君 大臣、日本は国際社会の中でもっと環境政策に積極的な姿勢を示す必要があるのではないかと思っております。私は、今国会で必ずバーゼル条約を批准していただく、そのための準備をしていただくことを強くお願いいたしたいと思いますが、いかがですか。
#48
○国務大臣(中山太郎君) 地球環境の保護のために有害廃棄物が国境を越え移動することを管理、規制するためのこの条約に日本が加盟し批准ができるように国内法の整備を急いで、できるだけ早い機会に国会にお願いしたいと考えております。
#49
○清水澄子君 次に、日韓、日朝ともに日本の過去の歴史の清算にかかわる問題が非常に大きくクローズアップされてきていると思います。この問題は日本がみずから解決しなければならない道義上の問題であると思いますし、そして重要な政治課題だと思いますが、きょうは余り時間がありませんので、内容に立ち入った質問は同僚や私自身も次回に譲りたいと思いますが、当面する二、三のことをお尋ねしたいと思います。
 実は、六月六日の参議院の予算委員会で同僚議員の本岡議員が朝鮮人の強制連行の調査に関連しまして従軍慰安婦の問題をただしたのに対しまして、労働省清水職業安定局長が政府答弁として、従軍慰安婦は軍、国家と関係なく民間の業者が勝手に連れてきたものというふうな趣旨の回答をなされておりますけれども、これは大臣お答えください。政府の認識にこのことは変わりありませんか。私はそこだけ確認させていただきたいわけです。
#50
○説明員(戸刈利和君) お答え申し上げます。
 朝鮮人の従軍慰安婦問題につきましてですが、これにつきましてその後労働省でも調査をいたしてみたわけでございますけれども、実は労働省関係では資料が残されておりませんでした。それから、当時厚生省の勤労局でありますとか国民勤労動員署でありますとか、そういったところに勤務しておられた方から事情を伺ったわけでございますけれども、これも当時そういった役所関係では朝鮮人の方の従軍慰安婦については関与していなかったというふうなことでございまして、労働省として朝鮮人の方の従軍慰安婦についての経緯等全く状況がつかめなかったということでございま
す。
 ただ、先ほど申し上げましたように、厚生省関係ではやっていなかったということは……
#51
○清水澄子君 そういうことは聞いていません。私の質問にだけ答えてください。国と軍は関係していなかったのか、いたのかということだけです。いなかったというお答えでしたから、それをもう一度確認しておきたいんです。
#52
○説明員(戸刈利和君) 少なくとも私ども調べた範囲では、先ほど申し上げましたように、厚生省関係は関与していなかった、それ以上はちょっと調べられなかったということでございます。調べたけれどもわからなかったということでございます。
#53
○清水澄子君 それでは、前の答弁がそのまま政府の見解として残っていると受けとめてよろしいですね。大臣、よろしいですか、そういうふうにそのまま残っていると。
#54
○国務大臣(中山太郎君) 政府といたしましては、労働省の国会での答弁を尊重したいと思います。
#55
○清水澄子君 では、従軍慰安婦という、強制連行の中で女子挺身隊として強制連行された朝鮮の女性たちの問題は国家も軍も関与していなかったという、それをそのままお認めになるわけですね。
#56
○説明員(戸刈利和君) それにつきましては先ほど申し上げたとおりでございまして、当時私どもの局長がお答え申し上げた後の状況でございまして、何度も同じことをお答えして恐縮なんですけれども、私どもはそこまで調べ切れなかった、少なくとも厚生省関係それから国民勤労動員署関係は関与していなかったと。それ以上のことになりますとちょっと確認のしようもなかったということで、調査ができなかったということです。
#57
○清水澄子君 じゃ、またそのことはいずれ追って関係を明らかにする質問をいたします。
 その前に、韓国の女性団体や遺族の間ではこの政府答弁が問題になっております。そして、十月十七日には総理初め各大臣に公開書簡が送られていると思うのですけれども、今子細は述べませんが、やはりその向こうの内容は、まずこの事実を認めなさいということです。そして、自分たちに公式に謝罪をなさい、そして二度とこういうことが起きないように歴史教育の中で真実を教えてくださいと、こういうもっともなことが要求をされておるわけです。このことに対して十一月末までに返答が求められていると思うのですが、私はきょうの質問に当たりまして各省どのように扱っていらっしゃるか調べていただきたいと申し上げましたけれども、どなたか代表してこの取り扱いについて御返答ください。
#58
○政府委員(谷野作太郎君) 私どもも直接先生からただいまのようなお話を私どもの担当の課長が伺ったことがございます。そこで、これはただいま労働省からも御説明がありましたように、すぐれて当時の国内問題でございまして、私どもはそのような先生からの御要望につきまして、労働省も含めて国内の関係省庁にその御要望の点を外務省としては伝達いたした次第でございます。
#59
○清水澄子君 回答をなさいますか。やっぱりこの問題は誠意を持って対応されるようきょうは責任を持ってください。お願いいたします。
 では、二つ目ですけれども、もう御存じのように、軍人軍属あるいは強制連行されたまま生死の確認ができないという遺族や家族の皆さん方が、戸籍上死亡通告がないためにそのまま戸籍に残されたままで生死がわからないんだと、そのことをぜひ確認をしたいというふうなことで先日も太平洋戦争犠牲者遺族会の皆さんがおいでになりまして、そしてやはりこれも各省、労働省にも行ったと思いますけれども、労働省が持っている強制連行者名簿を遺族会にも公開してください、照会をしたいのだ、それから会員の生死を確認をさせてください、そしてまたそういう強制連行者の家族が調査を求めたときにはどこか政府の中で受け付けの窓口をつくってください、こういう要請が来ていると思うわけですけれども、これらについてどのように今後対処なさいますか。これはどこの責任でなさいますか。
#60
○説明員(戸刈利和君) 今先生御指摘の太平洋戦争犠牲者遺族会の方々の件でございますが、去る十二月の十一日に私どもに御連絡がございまして、翌十二日にお訪ねがありました。中身は今先生のおっしゃられたようなことでございまして、例えば私どもの方で調査いたしました強制連行者の名簿を遺族会に公開してほしいというふうな問題、あるいはそれができなければ生死の確認を早急に回答してほしいというふうなことでございました。
 名簿の公開につきましては、これはプライバシーの問題等もございましてなかなか難しい問題があるのではないかというふうに考えております。それからもう一つ、生死の確認についてでございますが、公開の問題それから生死確認をする問題、これも労働省だけでなかなか判断できる問題でございませんので、ひとつ外務省を初めとする関係省庁と協議をする必要があるのではないかというふうに考えておりまして、窓口の問題も含めまして外務省なりあるいは内閣官房なり関係省庁との協議、これに労働省としても加わってまいりたいというふうに考えております。
#61
○清水澄子君 私は、この日韓、日朝の外交の基本というのは、日本政府が過去の歴史上の責任に対して道義的な責任をいかに果たしていくかという、そのことが韓国並びに朝鮮の人々との間の和解と信頼をつくり出していくものだと思います。そしてまた、それが外交の基本になければならないと思っております。政府はこれら関係者が日本に訪ねてきたときにはその相談に応じられるような窓口をつくっていただきたい、このように思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 私がたったこれだけのことを質問するのに実はきのうから政府委員の方が、これは外務省だ、いやこれは労働省である、いや内閣審議室であると、何か三つも四つも皆さんのおっしゃることが全部違うんですね。それが実態だと思います。ですから、私はこの問題は非常にまだ時間がかかることだと思いますが、でもこの事実が存在する以上、相手国との関係というのはその接点はやっぱり外務省だと思います。ですから、外務省が責任を持って他の省庁と調整しながら、訪ねてこられたときには窓口をここにしますという、そういう問題をぜひ私はこの際大臣にお願いをしておきたいのですが、大臣、いかがでしょうか。
#62
○政府委員(谷野作太郎君) 日韓の関係におきまして先生が御指摘のような側面があるということは、私どもも痛いほどわかっておるつもりでございます。
 そこで、ただいまの具体的な窓口の件でございますけれども、そういうものをどういうふうに先生の御要望に私ども全体として対応することができるか、これは外務省だけでできるわけではございませんので、関係省庁と御相談いたしまして対応ぶりを検討したいと思っております。
#63
○清水澄子君 大臣、今度一月に総理と一緒に訪韓されるんですか。
#64
○国務大臣(中山太郎君) 現在のところ、総理と同行するという予定はまだございません。
#65
○清水澄子君 私は、被害者がいつも加害者に向かっていろんな要求をされる、それの事務的な始末だけというのはやっぱり問題だと思います。私たち日本の側から、そういう窓口をつくりますよということを今度総理が訪韓なさるときに提案されるような、そういう積極的な政策姿勢をお示しいただきたいと思います。よろしくお願いします。
#66
○国務大臣(中山太郎君) 委員のお話よく理解をしておりますので、役所としても十分対応していきたいと思っております。
#67
○清水澄子君 次に、在日韓国人政治犯問題についてお伺いしたいと思います。
 この在日韓国人政治犯はまだ韓国に二十何人おるわけですけれども、その中でとりわけことし十年目の冬を迎える孫裕炯さんについて特段の御配
慮をお願いしたいと思うわけです。
 孫裕炯さんは、逮捕の以前から抗がん剤を接種しながらずっと今日までおられて、そしてソウルの拘置所で手術をされているという方でございます。それで、十一月二十九日には日本大使館の御尽力を得まして救援会のメンバーが孫さんと面会することができました。このことは非常に外務省、大使館の御努力に感謝をしたいと思いますが、そのとき孫さんは来年一月の海部総理の訪韓のときに釈放されるかもしれないと期待を述べていたということでございます。ですから、救援会のメンバーはことし七月からずっと釈放の要請の署名をしまして、そして韓国政府にも送っているわけですけれども、どうぞひとつ外務省、大臣の御努力によりまして、この孫さんが命のあるうちにぜひ家族のもとに帰国できるよう特段の御配慮をいただきたいと思うわけです。よろしくお願いいたします。
#68
○国務大臣(中山太郎君) かねて日韓外相会談等において政治犯の釈放を強く韓国外相に求めてまいりましたが、今お話しの方につきましても引き続き努力をさせていただきたいと思います。
#69
○清水澄子君 終わります。
#70
○中西珠子君 万国郵便連合憲章の第四追加議定書の締結について承認を求めるの件を含む五承認案件につきましては、これは賛成でございますので、特に質問はいたしません。私の質問時間が大変限られておりますので、ちょっと緊急と思われることを質問させていただきたいと思います。
 国連の安全保障理事会の決議六百七十八号は武力行使を容認しているわけでございますが、一月十五日までにイラクがクウェートから撤退しない場合はこの国連決議を実施するということを、ブッシュ大統領がここのところアメリカとイラクとの間の平和交渉、外交交渉が行き詰まっているということもありましてそのような意思を表明しているわけでございますけれども、一月十五日までにイラクがクウェートを撤退しない場合には果たして武力行使の決定はどこが行うのですか。
#71
○政府委員(柳井俊二君) お答え申し上げます。国連憲章に関係いたしますので、まず私の方からお答えさせていただきます。
 御承知のように、国連によるあらゆる努力にもかかわりませず、イラクはクウェートからの即時無条件撤退を求めました安保理決議六百六十及び累次の関連諸決議の履行を拒否しているわけでございます。このような状況のもとで安保理決議六百七十八は、イラクに対しまして決議六百六十及び累次の関連諸決議を履行する最後の機会を与えるとともに、イラクが明年一月十五日以前にこれらの決議を十分に履行しない場合には、クウェート政府に協力している加盟国に対しまして、これらの決議を堅持し、実施し、並びに湾岸地域における国際の平和及び安全を回復するためにあらゆる必要な手段をとる権限を与えたものでございます。
 この決議の主文第二項に言いますところの「あらゆる必要な手段」は、イラクに対する武力の行使を含むものと解されておりまして、イラクが明年一月十五日以前に累次の関連安保理決議を履行しない場合におきましては、新たな決議等を待つことなく、クウェート政府に協力している国連加盟国は武力行使を含むあらゆる必要な手段をとることができるものと、そのように解されております。
#72
○中西珠子君 それは国連憲章第七章の中のどこに当たりますか。
#73
○政府委員(柳井俊二君) この決議第六百七十八号は、前文の最後にございますように、国連憲章第七章に基づきまして採択されたものでございます。そして、ただいま申し上げましたように、武力の行使を含むあらゆる必要な手段をとる権限を関係加盟国に与えたものでございます。
 この決議が国連憲章の第七章に基づくという以上にそれでは第何条に基づくかということは決議の上では明らかにされていないわけでございますが、いずれにいたしましても、国際の平和及び安全の維持そしてその回復をするために加盟国に対して武力の行使を含む必要な手段をとることを容認する決議を行う権限は、この第七章によりまして安保理に与えられているというふうに解されております。この点につきましては、おおむねこの決議を採択した安保理の主要理事国の共通の理解であるというふうに承知しております。
#74
○中西珠子君 第七章のどの条文ということはわからないということですね、第七章ということが出ているだけで。ですから外務省としても第七章の第何条ということは言えないと、こういうことですか。
#75
○政府委員(柳井俊二君) そのとおりでございます。
#76
○中西珠子君 それで、結局現在はアメリカの軍を主とする多国籍軍がサウジアラビアにいるわけです。そうすると、クウェートからイラクが撤退しない場合は、結局のところアメリカが武力行使ということになりますね。
#77
○政府委員(柳井俊二君) 御承知のとおり、現在この決議を背景といたしまして、先ほどもちょっと申し上げましたように、国際社会がイラクに対しましてこの問題の平和的解決にあらゆる努力を払っているわけでございます。したがいまして、この段階でこの決議で与えられた権限に基づいて実際にどのような武力行使が行われるかというようなことを議論するのは難しいわけでございます。いずれにしましても、現在平和的解決の努力が行われているということでございます。
#78
○中西珠子君 平和的解決の努力が行われているということは承知しておりますし、また非常にそれが困難だということも承知しているわけでございますが、この安保理の決議、これは国際社会の総合的な意思であるというふうにおっしゃいましたけれども、日本は今安保理の非常任理事国でもないわけです。安保理の意思決定には参加していないわけです。それで、せめて非常任理事国に選出されなければしようがないのじゃないかと私は思うのですけれども、この点はいかがですか。
#79
○政府委員(赤尾信敏君) 私たちは、やはり安全保障理事会の非常任理事国として国際の平和及び安全の維持の面でも日本が貢献するというのは非常に重要であるということを認識をしておりまして、これまで非常任理事国としては六回務めてきております。これは国連加盟国の中では一番多い回数でございます。来年の総会におきましてできれば第七回目の非常任理事国になるべく、これは九二年から九三年の二年間の期間でございますけれども、アジアグループの特に関係諸国等と今協議しているということでございます。
#80
○中西珠子君 次回の選挙で非常任理事国に当選する可能性は非常に大きいですか。
#81
○国務大臣(中山太郎君) その可能性は私は見込まれるのじゃないかと思います。
#82
○中西珠子君 アジア地域から支援を得て、そして非常任理事国として当選するということは難しいのではないかと言われているのですが、いかがでしょうか。
#83
○国務大臣(中山太郎君) 現在各国と外交ルートを通じて調整をいたしているところでございます。事実、私は即位の礼に来られた各国の外相には日本が来年立候補したいということで支持をそれぞれ要請をいたしておりまして、中には既に支持をするということをおっしゃっていただいたところも幾つかございます。
#84
○中西珠子君 ぜひせめて非常任理事国にはなっていただきたいと思いますので、最善の御努力をお願いしたいと思います。
 その関連でございますが、常任理事国がとにかく五つの国に決まってしまっていて、そこがまた拒否権を持っているというこの仕組みについてはどう思っていらっしゃいますか、大臣。
#85
○国務大臣(中山太郎君) 戦後の国連創設時の戦勝国の存在というものが今日まで戦後四十五年間国連の運営に大きな影を落としてきているというふうに私は認識をいたしておりますけれども、それも米ソの対決が終わりまして安全保障理事会常任理事国の間でのいろんな地域の平和のための協力ができるようになりました。
 最近になって安保理の常任理事国というものが非常な権威を高めてきていると実は思っております。そういう意味で、日本も適当な機会に常任理事国になったらどうかということを私に言われる幾つかの国の外務大臣が既におられます。しかし、この常任理事国になるということには大変難しいいろいろな手続、議事規則がございます。そういうところで、私どもとしてはこれからも引き続き国際社会に信用を得られるように努力をしていかなければならないと考えております。
#86
○中西珠子君 常任理事国が五つの戦勝国に限られていて、いまだに国連憲章の中には旧敵国条項があるわけですね。これについてはどうお思いになりますか。
#87
○国務大臣(中山太郎君) 国連憲章の中に旧敵国条項があることは甚だ遺憾だと私は思っております。
 それで、日本の場合は既に国連に加盟いたしましてから平和国家として国際社会から認識をされております。また、国連の拠出金もアメリカに次いで第二位になっておりますから、それぞれそういう意味では信頼が確保されていると思いますが、実は先生も御案内のように、東西ドイツの統合前は戦後のいわゆる戦勝国の共同管理の事項がございましたから、そういうことでいわゆる敵国条項というものがなかなか削除されるということが事実上難しい状況にございました。しかし、今年の九月の国連総会におきまして、日本政府としては旧敵国条項の削除、改正を要請したことをこの機会に申し上げておきたいと思います。
#88
○中西珠子君 一日も早く旧敵国条項が削除されるように願っておりますので、その方向に向かっての御努力をお願いしたいと思います。
 それから、これまで憲章第七章の四十二条、四十三条に基づく正規の国連軍というのはなかったわけですね。冷戦構造もあって正規の国連軍を設置するというところには行かなかったのですが、最近になりまして米ソの間の軍縮それから協調の時代に入ってきて、一方地域紛争などもこれから多発するのではないかというおそれもあるので、国連の機能の強化というものに対する期待感が高まっているわけでございますが、ソ連は最近、憲章第七章四十二条、四十三条に基づく正規の国連軍の創設というものを提唱しているという新聞報道もございます。私がこの十二月の初めにニューヨークに参りましていろいろ国連関係の方ともお会いしましたときに、ソ連の代表部の大使にもお会いしたんです。そして、こういう正規の国連軍創設というものをソ連が提唱していらっしゃるけれども、これはどういう意図だということと、それからそれは可能と思いますかというふうなことを聞きましたらば、これをやらなければいけないのだというふうな非常に強い意思の表明が大使からはあったわけでございます。
 大臣はこの正規の国連軍というものが近い将来に実現する可能性があるとお思いになりますか。もしあるとすれば、日本としては今から考えておかなければならないことが非常にたくさんあると思うわけでございますけれども、大臣のお見通しはいかがでございましょう。
#89
○国務大臣(中山太郎君) 正規の国連軍が創設されたことは今まで戦後四十五年の歴史の中にはなかったわけでございまして、そういう意味では国連軍が創設されるということが国連で決定された場合に日本としてはどういうふうな対応をしなければならないか。国連からそういうふうな軍の創設で要請があった場合に、特別協定の批准が問題になってまいります。そういう意味で、協定を批准する場合に日本国の憲法の中で何ができるかということについては、その憲法の枠内で御議論をいただき、国会で御承認を得ることが必要であろうと考えております。
#90
○中西珠子君 憲章四十三条に、憲法に基づいてと書いてございます。ですから日本としては、私は現在の段階ではやっぱり現行憲法の枠内で非軍事的な平和的な協力をするという方向ではないかと思っておりますけれども、まだまだ研究するべき点、模索を続けている点が多々あるわけでございます。
 例えば国連平和維持活動、これにつきましても、PKO活動の担当次長のグールディングにも会いましたが、やはり停戦監視活動については軍人でなければいけないというふうなことを言っておりました。それから、選挙監視については相当文民も使えるのではないかというふうなことも言っておりました。昨日の予算委員会における赤尾国連局長の答弁の中に、このPKO活動の中で文民をもっともっと使うという方向で国連が検討しているというお話がありまして、私自身もデクエヤル事務総長からもグールディングPKO担当次長からも、やはり文民の役割をふやしていくような方向で一生懸命努力しているというふうな話を聞いたわけでございますが、もっと具体的に何か外務省の方ではつかんでいらっしゃいますでしょうか。
#91
○政府委員(赤尾信敏君) 国連の中にPKO特別委員会というのがございまして、今三十四カ国ぐらいがメンバーで日本もメンバーになって毎年集まって審議しているわけでございます。PKO活動のあり方はどうあるべきかということを中心に議論しているわけですけれども、そこで特に日本等が中心になりまして、従来軍人しか使っていなかった分野でもっと文民ができる分野がいろいろとあるじゃないかということで意見を出して、事務局が報告を出すことになっておりまして、これは九月十八日付で委員会に出しております。それに基づいて引き続きどういう分野に文民を活用できるかということを検討していくということになっております。
 ちなみに、きのうやはり同じく予算委員会で、カンボジアの和平プロセスの過程で、もしもカンボジアの和平が実現した場合にどのような分野で国連が活動することを予定しているかという関係で大臣から御紹介がありましたのは、軍事部門だけではなくて、そして従来の選挙部門だけではなくて、行政監視部門ですとか人権部門ですとか広報部門とかいろいろな分野の活動が予定されているということが披瀝されたことを御紹介しておきます。
#92
○中西珠子君 国連の幹部の方もやはり日本の現行憲法の制約ということをよく承知しておりまして、そしてとにかく資金の面の援助とか、それから文民の役割をもっとふやすことによって自衛隊ではない文民の派遣というものを望んでいるというふうな意思表示をしておりました。
 十二月十四日に政策構想フォーラムという、これは青山学院大学の速水教授とか大阪大学の蝋山教授が代表世話人になっている団体でございますけれども、これが国連の平和維持活動に関する提言を行いました。私、時間がございませんから詳しく申し上げませんけれども、外務省は御承知でいらっしゃいますね。大臣はこれについてはどうお思いになりますか。
#93
○政府委員(赤尾信敏君) 私たちは、日本の国内におきまして日本の国連平和維持活動への参加のあり方についていろいろと研究していただいて提言していただけるというのは非常に結構続楠なことで、大いに歓迎すべきことだというふうに考えております。そういうことで、これから私たちがPKOへの協力のあり方を検討する上での参考にさせていただければというふうに考えております。
#94
○中西珠子君 国連平和維持活動に参加する部隊を常設してそして訓練をする、その身分は国際公務員とするということが書いてありますけれども、これは可能でしょうか。やはりいろいろ働きかけをやった上でなければそういうことは実現しないと思うんですけれども。
#95
○政府委員(赤尾信敏君) 先ほど先生から御紹介のありましたソ連の提案で例えば国連待機軍をつくるような案とか、今度の政策構想フォーラムのそういう常設隊をつくって日本が訓練場を提供するとか、いろいろな構想がございますが、こういうものはやはりPKO特別委員会等を中心に皆で話し合って一番望ましい方向に持っていくべきものではないかというふうに考えております。
#96
○中西珠子君 時間がございませんので、これに
つきましてはあくまで現行憲法の中で非軍事的な平和的な国連への協力の方途をお考えいただきたいということを強く要望いたしまして、次の問題に移ります。
 私もうあと二、三分しかないので困るんですけれども。
 最近、新聞報道にもまたテレビの報道にも十二歳のイランの少年が事故死をしたという報道がございましたけれども、これの事実関係につきまして労働省と法務省からお聞きしたいと思います。
#97
○説明員(出村能延君) 労働省といたしましては、今回の事故に関しまして被災者でありますユセフ・ベイグル君の御遺族に対しまして労災保険の請求の提出を求めまして、去る十二月十五日には労災保険の支給決定に関しまして必要な事項につきましての聞き取りを行うなどの適正迅速な支払いのための所要の措置を講じたところでございます。
 今後、聞き取り等によりまして得られた事項につきまして関係者から確認を行うなど、できるだけ早く労災保険の支払いが行われますように配慮してまいりたいというふうに考えております。
#98
○中西珠子君 法務省、お願いします。
#99
○説明員(町田幸雄君) 御指摘の少年を含む家族は、父母とそれから少年の弟と四人が日本の国に来ておったわけですが、最初にことしの三月一日に……
#100
○中西珠子君 時間がありませんので簡潔にお答え願います。
#101
○説明員(町田幸雄君) いずれもことし三月から六月にかけて入国いたしまして、そして問題が起こって以後、父親がイランへ帰りたいということで申告してまいっております。したがいまして、その意思に従って今手続をとっているという段階でございます。
#102
○中西珠子君 このケースは不法就労であったということは明らかでございますけれども、この子供につきましてやはり労基法違反があったと思うんですね。就労の最低年齢というものを三つも下回っていた、十二歳であったということで違反があるし、また一日に九時間も働かせていたという長時間労働、これも違反ですね。それから、安全衛生の面で果たして安全衛生法それから規則に従った労働環境であったかどうかということも非常に疑問だと思いますし、いろいろ労働条件の保護の面で大変意図的な違反であったかどうか。それからまた、労働条件について労基法違反、労働安全衛生法違反その他があったかどうかにつきましては現在調査中と伺っておりますし、労災の適用ということにつきましても調査中というふうに伺っております。
 この調査がはっきりとして、そして使用者の責任が問われ、また父親の方も子供をそういうところで働かせたという責任を問われなければならないとは思いますけれども、不法就労であったがゆえに労働基準法も適用にならないというふうなことで、日本では小さな子供が事故死をした、そして不法就労だということのために搾取されたり劣悪な労働条件で働かされたというふうなことが世界に知れ渡りますと、これは日本の国際的な評判というものを大変落としてしまうということにもなるので、この問題に関しては非常に私は心配しておりますし、また使用者側の責任というものも大いに追及していただきたいと思うわけでございますが、こういったことがはっきりするまで父親を強制送還というふうなことをしないで、滞在期間を延ばすということは法務省としてはできないんですか。
#103
○説明員(町田幸雄君) この問題につきましては、私どもが関与する以前に本人が飛行機の切符を買って、ぜひ帰りたいということを言ってきているわけです。また、別に聞いているところでは、既に労働省あるいはその他の方でもかなりの手続をされておられるやに聞いております。そういうようなことで、我々が引きとめてということがいいことかどうかまだわからないなという感じがいたしております。
#104
○中西珠子君 この不法就労の場合の労働者保護の法規の適用とか社会保障の適用とか、その他もろもろの国内の労働者に適用する法規の適用についてはやはり均等待遇をしなければいけないし、たとえ不法労働者であっても基本的人権は保障されなければいけないという、非常に広範な外国人労働者もしくは移民労働者とその家族の権利を保護する条約というのが国連におきまして十一月三十日に第三委員会で採択されたと聞いております。総会では近く採択されるであろうという見通しでございますが、この条約に対する日本政府の対応の仕方、立場というものを、短い時間でございますけれども、簡単にお教えいただきたいと思います。
#105
○政府委員(赤尾信敏君) 今先生の言われました条約は、予定どおりでいけばきょうの国連総会で採択される予定でございます。
 日本政府の立場といたしましては、移住労働者及びその家族の権利を保護することを目的としているというその条約の理念自体は評価できますけれども、同時に我々から見ていろいろと問題の多い条項をたくさん含んでおります。
 二、三の例を申し上げますと、移住労働者及びその家族に対する保護が雇用国、例えば日本なら日本の国民あるいは他の一般外国人に対する待遇よりもっと厚い待遇を求めている可能性があるとか、あるいは日本等の雇用国側の労働政策に抵触するおそれがあるのではないかとか、あるいは特に主権国家の裁量事項である出入国管理制度上問題がないかどうか、これはもっと検討する必要がありますが、今ほんの三例だけ申し上げましたけれども、そういう問題がありますので、我々としては慎重に検討する必要があるというふうに考えております。
 これは過去長年の間行われてきました作業グループにおいても日本代表はそういう問題の指摘をしてきましたけれども、一応多数の国の意見が通ってこういう条約に採択されるという状況でございます。
#106
○委員長(岡野裕君) 中西君、もう時間です。
#107
○中西珠子君 残念でございます。
 労働力不足の日本の現状の中で、やはり不法入国してでも日本で働きたいという外国人がふえると同時に、また一方では使用者側、殊に中小企業その他の使用者側で、不法就労の人であるがゆえに低賃金それから劣悪な労働条件で働かせる、そしてそういう人たちを使ってもうけるという、そういう悪質な使用者側がないわけでもないわけでございます。この条約のプレアンブル、序の中でも言っておりますけれども、そういう不法就労であるがゆえに搾取をするというふうな傾向は排除していかなければならないし、また不法就労であっても労働法親の適用だとか基本的人権の保障ということは大いに考えて対処していただきたいと私の希望を申し上げ、終わらせていただきます。
#108
○立木洋君 議題の五件については賛成ですから、大臣にイラク問題についての日本の対応について、時間が短いので簡潔にお答えいただきたいと思います。
 御承知のように、今アメリカの議会では、中東湾岸地域に展開した米軍の展開経費というのが当初よりも倍以上に見込まれるという数字等が挙げられて議論になっている。日本を含め海外にももっと資金援助をふやしてもらいたいということが大いに問題になっております。それから、米政府当局でそういう立場が表明されているという状況にあります。こういう問題について、中東で展開している米軍に対して今後資金援助を増額してほしいというそういう動向について、大臣はどのようにお考えになっておられますか。
#109
○国務大臣(中山太郎君) 昨日、補正予算が成立をいたしまして十億ドルの湾岸に対する拠出を御承認いただいたわけでございますが、その後の問題につきましては現在、今お尋ねのような形で政府間での要請もございませんし、一切そのようなお話はございません。
#110
○立木洋君 政府の要請があるかどうかという問題もありますけれども、しかしそういうことが問題になってきているわけですね。現にそういうこ
とが提起されてくるという可能性は多分にあるわけです。
 十二月の五日にアメリカの上院外交委員会でこの問題が議論されて、ベーカー国務長官は来年の貢献について既に日本政府と話し合っていると証言しているんです。ですから、話し合っているというのがこちらに届いていないのかどうかそれはわかりませんが、私たちはそのように承知しています、向こう側の報道によって。ですから、必ず来るということになると思うんです。それについて日本政府はどういうふうな対応をするのか。そ‐れにこたえていくのか、あるいはそれを断るのか。これまでの議論で当然断るべきだというのが私たちの考えですが、その点についての考えを明確にしていただきたいということなんです。
#111
○国務大臣(中山太郎君) 今申し上げましたように、現在まで米国政府から外交ルートを通じていわゆる次の明年度の協力については一切まだございません。私どもは、そういう要請のない時点で今後の経過についてあらかじめ予測を立てるということは避けさせていただきたいと思います。
#112
○立木洋君 大蔵大臣は、そういうことの要請があったとしても当面の場合それに応じる意思、考えはないという発言で委員会では示唆されています。大臣のお考えはそれとは別だというふうに考えていいのですか。当面そういう考えはないというのが大蔵大臣の発言のように聞いておりますが、それとは別のお考えだと、外務大臣は。
#113
○国務大臣(中山太郎君) 大蔵大臣がそのようなお話をされたと今お話がございましたけれども、私は外交を預かる者として大蔵大臣とそのような話し合いをまだ今日いたしておりません。
#114
○立木洋君 衆議院予算委員会においての橋本大蔵大臣の話は、現在の段階では追加支出を行う状況ではないと言っております。ところが、それには前提がありまして、事態が全く違う状況になったときこれは別問題だという前提があるんですね。これは私は含みがあると思うんです。
 そこで、私はもう一歩突っ込んでお聞きしたいのは、今までそういう仮定の問題についてはお答えすることがないと言いながら、現実にはあの十億ドルの問題にしても、さらに追加されて四十億ドルになった経過を見ても、これはもう事態はっきりしているわけですから、政府の考え方を明確にしておいていただかないと私はいけないと思うんですね、今の状況のもとで。
 それで、今米軍の方では、戦争が起こるような状態になればより一層日本側に資金援助をしてもらわなければ困るということも言われております。それからまた、さらに事態がどのようになるにしろ、引き続いて中東湾岸地域に米軍は長期にわたって駐留するということも述べているわけです。そうすると、戦争が起こるか起こらないかという問題はこれはさておくとしても、長期に米軍が駐留するとすれば、中東湾岸地域において米軍は引き続いて日本側に対して資金援助を求めてくる。私は人のことはまだ言っていないんです。資金援助の問題についてだけですが、援助を求めてくるという可能性は多分にあるし、現にそういうことが米政府側でも問題にされているわけですから、これについては私はいい加減な御返事ではちょっと納得しかねるんですが、それについて明確にお断りするというのか、それについてはこたえていくような方向で考えるというのか、もう一度念を押しておきたいのですが。
#115
○国務大臣(中山太郎君) 一月十五日という安保理の六百七十八号の決議に基づくいわゆる最後通告に対して、イラク側が撤兵をする、そしてクウェートの正統政府の復活を認めるというようなことが起これば、事態は私は全然違った方向に行くのではないか。また、それまでの間まだ相当日がございますから、日本も含めて関係国はこの地域に戦闘が起こらないような外交手段をこれからさらに強めていくだろうと思います。そういう中で我々はこれを平和的に解決する、戦争を起こさないという方向で日本政府としてはできるだけの努力をいたしたい、このように考えております。
#116
○立木洋君 戦争か平和かという問題じゃないんです。つまり、日本がお金を出すのか出さないのか。どういう状況になろうともお金を出さないというふうには大臣はお答えにならなかったということだけ私は確認しておきます、非常に重要な問題ですから。
 この問題について、いわゆる米軍が中東湾岸地域に展開している軍隊に対する資金援助という問題が憲法に反するのではないかということも国会で議論されてきたわけです。これはもう柳井さんが何回か答弁されている。だけれども、これは納得できる答弁ではないわけなので、この問題についてももう一度お聞きしておきたいのは、「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」というのが憲法で述べられているわけです。この憲法の趣旨、精神をどう解するかということにもなるかもしれませんが、この点について、中東湾岸地域に展開している米軍に対する資金の援助というのは武力の行使に当たらないから憲法に違反するものではないと言われるわけですけれども、その根拠をもうちょっと述べていただきたい。どうし憲法に反しないか。
#117
○政府委員(柳井俊二君) この問題につきましては、従来から政府よりしばしば答弁があるわけでございます。基本的には政府の中では法制局が権限を持っているわけでございますが、私も答弁をさせていただいたことがございます。
 集団的自衛権を含めましておよそ自衛権と申しますものは、これは立木先生もよく御存じのとおり、国家による実力の行使にかかわる概念でございますので、我が国が単に費用を支出するあるいは資金を提供するというようなものはこの実力の行使には当たらないというものでございますので、従来から御答弁申し上げてますとおり、いわゆる集団的自衛権の行使として憲法で禁ぜられているような行為にはならないということでございます。
#118
○立木洋君 それは根拠にならないんですよ。全く根拠にならない。
 この問題で中東の米軍に対してお金を出すかどうか、多国籍軍に。これはもう閣僚内部においてだって憲法に抵触する可能性があるからという問題が議論になったはずなんです、現に。そういうさまざまな経緯があったけれどもこれを押し切ったというのには、これはもうここでそのことを議論したら大変なことになるから言いませんが、さまざまな経緯があって今日こうなった。
 よくごらんになっていただけばわかるんですが、武力の行使という問題については「国際紛争を解決する手段としては、」と言っているんです。今のイラクの問題というのは国際紛争なんです。是非は別ですよ、イラクが侵略しているんですから。しかし、これは国際紛争なんです。国際紛争を解決する手段としては武力の行使をしないということが一つです。武力の威嚇、これを行わないということです。
 この問題について言いますと、これを永久に放棄するということは、行使はもちろんのこと武力による威嚇もしない。今現に起こっているのは、米軍が武力の行使をする可能性があるわけです。現にまた威嚇になっているんです。これに対してその意思形成に参加しているんですよ、武力の威嚇ということに。日本の政府の資金援助というのは。
 だから、より一歩突っ込んで言えば、日本の憲法というのは、どのような状態にあろうと国際紛争というのは外交交渉や国際裁判などの平和的手段によってもみほぐすべきだ、だから武力の行使、武力の威嚇、こういうものについてはあってはならないんだというのが日本の憲法の精神であり趣旨なんです。これはもうこの憲法ができた当初から高辻さんなんかが述べられてきた内容でもあるし、ずっと一貫している。一九八七年だって、この問題、湾岸地域の問題についてどうするかというときに、やっぱり金を出す問題についてもしなかった、日本政府は。しかし、今回それを踏み切ったというのは、まさに憲法に完全に抵触している。ただ、それは日本が実力を行使しない
からだ、武力を行使しないからだ、日本政府がやるわけではございません、お金を出すだけでございますということで言い逃れをしているのであって、一つもそれは憲法の精神、根拠の解釈にはなっていないということを私は述べておきたいと思うんです。
 大臣にこの点についてのお考えを最後に聞いておきたいと思います。柳井さんのお考えはもうよく知っていますから、あなたの考えはよく聞いていますので、大臣のお考えをお聞きしたい。
#119
○国務大臣(中山太郎君) 我が国の憲法が平和を理想としていることは、これはもう明確でございます。その憲法の九十八条に、確立された国際規約または条約を遵守しなければならないという規定がございまして、九十九条には、国務大臣、国会議員はこの憲法を守らなければならないという規定もございます。私どもは国連加盟国の一国としてそれだけの義務を果たす責任があるのではないか。
 このようなことで、我が国の憲法の理想とする平和と、国連憲章の前文にあります国際の平和と安全の維持に努めるという国連憲章の目的とは一致しているというふうに私は認識をいたしております。
#120
○立木洋君 一言だけ。
 それを言うと、憲法を守らなくていいなどというような国務大臣はだれもいないんです。憲法は明確なんです。憲法と国際条約とどちらが優先するかというのは自民党の内部でも議論されているでしょう。あなたが今おっしゃった限りにおいては、私はそれについて反論するつもりはありませんけれども、しかし国務大臣の立場というのはどういう立場なのかというのは明確なんです。
 私が言いたいのは、ここで言っているのは、中東湾岸地域に展開している米軍に対する資金援助はこの憲法の趣旨、精神に反しないというのは全く根拠がない、それは憲法の精神と趣旨に反するんだと。だから、今後とも引き続いてそういう要請がある場合には明確な憲法の立場に立った態度をとるべきだということを強く要求して、この問題についての私の質問を終わります。
#121
○中村鋭一君 私この間大阪の中央郵便局へ行きましたら、張り紙がしてありまして、以下に掲示してある国や地域には郵便物、小包等は届きませんということで、クウェート、リベリア、パプアニューギニアの中のノースソロモンには郵便が届かないという掲示がしてございました。
 お尋ねいたしますが、今私が申し上げた国以外も含めて、手紙が送達されない、交換できない、小包が届かない国はどことどこがありますか。それはどういう理由でそういった郵便物の交換や小包の送りができないんですか。
#122
○説明員(大橋郁夫君) 現在、クウェート、リベリア、パプアニューギニア及びイラク、いずれの国も万国郵便連合に加盟しておりまして通常郵便業務及び小包郵便業務を実施しておるわけでありますが、先生御指摘のクウェートにつきましては、クウェートがイラクに占領されておりましてクウェート郵政庁が事実上機能していないということ、及びクウェートあてに定期便が運航されておりませんので郵便送達手段がないというわけでございまして、八月四日以降引き受けを停止しておるわけでございます。また、リベリアあてにつきましては、リベリア国内の内戦のためリベリアあての定期便が運航されておらないという状況にございまして、これもまた郵便送達手段がないということから、本年の八月十一日以降引き受けを停止しております。パプアニューギニアのうちノースソロモンあてにつきましては、同地域におきます政情不安のためパプアニューギニアの郵政庁から同地域あての郵便物の送付を停止するよう要請がありましたので、本年七月十一日から同地域あての郵便物の引き受けを停止しております。イラクあてにつきましては、中継国の要請によりまして、当分の間航空書状とはがきに限定して送達しております。
 郵便物でございますが、可能な限り世界の隅々まで送達されることが望ましいと考えておりまして、我が国は世界のすべての国及び地域に郵便を送達するよう努めておりまして、今申し上げました国を除きまして現在我が国から郵便物を送達することができない国及び地域はございません。
 以上でございます。
#123
○中村鋭一君 ありがとうございました。
 イラクの問題で一、二お尋ねをさせていただきます。
 今テレビなどを見ておりますと、帰ってきた邦人の皆さん方が手記を発表したり、またテレビのインタビューに答えていらっしゃいますね。それで大体共通して言っていらっしゃることは、現地の大使館の皆さんが一生懸命努力をしてくださった、これは評価をしていらっしゃるように思います。涙ぐましい努力をしていただいたということを大体皆さんおっしゃっていますね。これは本委員会の一員である私からも現地の大使館員の皆さんに心から敬意を表したいとこう思います。しかし、必ずその一方では、それに比べて本国政府や外務省当局はどうも我々にとって冷たいといいますか、積極的でなかったといいますか、あるいは例えば平和協力法の審議そのものを通じましてもかの地にいる人たちにとってマイナスに働く働きしかしなかった、こういう批判がはっきりと出ているように思いますが、外務省はそのことを認識していらっしゃいますか。
#124
○国務大臣(中山太郎君) 先生から、現地の大使館はよくやって、外務省、政府は人質にとっては余りよくやらなかったというお話だと受けとめましたが、大使館も実は外務省でございます。海外におります大使館員は全員が外務省の職員でございまして、大使以下二十四時間のフル稼働をいたしておりますが、外務省の六階にございますオペレーションルームは、イラクのクウェート侵攻が発生して以来二十四時間態勢で終日勤務をずっと続けております。それで、絶えず電話で現地の大使と連絡をしながら邦人の保護のために今日まで努めてまいりましたが、現地で人質となられた方方の中には、焦燥感あるいは不安感からもっと自分たちのことをやってくれたらいいのにというお気持ちが生まれたことも私は当然であろうと思います。
 そういう意味では大変この人質の方々に御苦労をかけましたけれども、政府としては、現在の日本の憲法あるいは法律のもとで実力をもって人質を奪取することもこの国にはできませんし、我々ができる手段としては、国連の事務総長に私じきじきこの人質の解放についてお願いをする、また小和田外務審議官をジュネーブの国際赤十字に派遣をして国際赤十字を通じて人質の解放をお願いする、また現地の片倉大使は大使でイラク政府にお願いをするという一つの努力をしてきたことだけは御理解をしていただきたいと思います。
#125
○中村鋭一君 それは大臣おっしゃるとおりでしょう。出先の大使館の方も外務省の職員です。しかし、私は率直に言いまして、だから外務省の出先の片倉大使以下の皆さんも、それはオペレーションルームでいつもやっているといっても海部総理大臣以下がもっとやってくれよと、出先で我々こうやってほとんど寝ずに頑張っているのに何で在留邦人の皆さんやホステージの皆さんからこういう不満が出るんだと。それはやっぱり本国政府や本国の外務省の対応が例えば危機管理というものを含めて足りないからこういう批判が出るんだということを、私は率直に言えば現地の大使館員の皆さん自身がそういう不満を持っていらしたのじゃないかと思いますよ。だから、それはやっぱりこれだけ帰ってきた皆さんが口をそろえて言っていらっしゃることですから、その点は私は海部総理以下政府の皆さんも反省をしていただきたい。
 特に絞り込んで言いますと、こういった事態が起きた場合の危機管理体制のハウツーといいますか、そういうものが不足しているんじゃないか。
 それからもう一つ、例えば海部総理がジョルダンのアンマンに行かれましたね。言うことは言うてきたというて総理は帰ってこられたんですけれども、一方でどうですか。ここにアントニオ猪木
さんいらっしゃいますけれども、猪木さんは私費で何回も何回もイラクへ行って、御本人は照れるかもわかりませんが、今や猪木さんは国民的英雄ですよ。だから、そういう努力に対してやっぱり国民は評価する点はしているんです。血の通ったことをなぜ海部総理以下はやってくれなかったかというんですから、その点はやっぱり大臣以下外務省の皆さんにも謙虚に受けとめていただきたい。その上で、これからはこういった事態が再び起きたときには具体的なこういう危機管理というものはどうあるかという例えばマニュアルをつくるとか、そういう努力はしていくべきだ、こう思いますが、その点について大臣のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
#126
○国務大臣(中山太郎君) 猪木先生が大変個人的に御活躍をいただいて多くの方々が御帰国されたことも私は高く評価をしております。当日、私はブラッセルから同じ時間帯に成田へ着きまして、私自身が先生をお出迎えし、その方々もお出迎えをさせていただきました。
 私は率直に申し上げて、今まで人質の誘拐、このようなことは何遍か日本国政府は経験をいたしております。しかし、その場合には十分相手国政府と現地の大使とが連絡をしながらその人質の解放に努力をしたわけでございますが、国家みずからが人質をとるというような経験は日本国も初めて経験したわけでございまして、これが残念ながらマニュアルがなかったわけであります。
 そういう意味ではこれを私ども十分経験をいたしましたので、大使館にはどのような施設が必要なのか。私は率直に申し上げて、クウェートにあります日本の大使館に最後の館員が二人離れます場合にみずから電話をいたしました。それで、どうしても生命に危険があると感じたとき以外は大使館を離れるべきではないと、このように申しておりました。まだ現在もクウェートのアメリカ大使館にはアメリカ大使以下が生活をしておりますけれども、当時、大使館にあります発電機、それから熱帯の場合の冷房施設、それから発信機、電話線が切断されたために代理大使が持っておりました無線電話でバグダッド経由で東京へ連絡しておったという事実がございます。
 やはりこれからは早急に無線電話のシステムを各大使館に配置をする必要があるということを確認いたしますと同時に、在留邦人の方々の生命、財産を保護するために現地の大使は必ず在留邦人の連絡のネット網、これが非常に大事である。それから、そのときにどういう形で大使館にお集まりをいただくか、このようなことも外務省としては現在鋭意そのマニュアルづくりに努力をいたしておりますので、大変今回の事件で政府には落ち度があったかもわかりませんけれども、そのような立場でひとつ御理解をいただきたいと思っております。
#127
○中村鋭一君 せっかく御努力をお願い申し上げておきます。
 最後に一つだけ。
 先般平和協力法は廃案になったのですけれども、大臣どうですか、新たな平和貢献策を含んだ新法の制定は今構想をしておられますか。構想しておられるとすれば、大いに論議を呼びました自衛隊のその新法の中に果たすべき役割はいかがなものであるとお考えでございますか。
#128
○国務大臣(中山太郎君) さきの臨時国会で国連平和協力法案が事実上の廃案となりましたが、あの論議を通じまして、国際社会で日本はどのような形で何を貢献するかという御論議を国会の御審議の中で先生方にもいろいろと質問をいただき、我々も御答弁させていただいたわけですが、国民もまたこの国がどのような形で、金だけではなしに人の面で汗をかく努力をしなければならないかということをお考えをいただくことも機会としてはあったと思います。
 しかし、これからの国際社会に貢献するためにはやはり国民のコンセンサスができたような形の中で法案が成立していかないと事実機能できない、私はそのように考えておりまして、外務大臣の諮問機関として近く国際社会に貢献するための有識者の懇談会を設置をいたし、そこでいろいろと御審議をいただき、その御意見等も踏まえ、また先般の国会で自民、公明、民社の各党の間で合意ができましたけれども、さらに社会党も含めていろいろと御意見をちょうだいしながら、国民のコンセンサスが得られるような形でこれからの国際貢献の組織をつくるべきであるというのが私の率直な意見でございます。
 自衛隊をどのようにするかということも含めてこれから御審議をいただくことが必要であろう。憲法のもとで自衛隊は一切使わないのか、あるいはまた自衛隊の衛生隊のようなものは非武装で国際医療協力に貢献できるのかどうか、そういうものも含めて御審議をいただくことが国家のためにも国民のためにも国際社会のためにも重要ではなかろうか、私はそのように考えております。
#129
○中村鋭一君 ありがとうございました。
#130
○猪木寛至君 先日、大臣よりじきじきにお迎えをいただきましてありがとうございます。
 湾岸危機の問題につきましてはもういろんな意見が出ております。既に外務省も相当批判も浴びているようですし、あえてここで私は申し上げることはありません。
 ただ、実際に向こうに三度渡りまして一つ現地で見たことというのは、たまたま在留邦人の人と本省から行かれている人の懇談会というのがございましてその席にちょっと顔を出しましたときに、大変雰囲気が悪くて、在留邦人がもう本当にこのままただじゃ帰さぬぞというようないきり立っている場面に出くわしましたが、確かに言っていることは間違いないと思います。外務省の本省あるいは日本のとっている立場ということを代弁して言っていると思うんです。ただ一つは、先ほど中村先生からも出た血の通った部分という、そこにいる人たちの状況というものを同じ目線で見ないと、今は世界的なことを言っても通じない。自分たちがきょう生きるか死ぬかというようなところにさらされている人たちのその心をつかむということです。
 ですから、一つアドバイスをさせてもらうならば、とにかく現地に行ってその人たちの話をまず聞けば五〇%は私はストレスを解消したんじゃないかなと。ところが、最初から、冒頭から大上段に構えて日本の考えというのをぶち上げても、これは決してそこにいる人たちの苦しみを、あるいはもっと逆に言えば、そこにいる人たちの情報の方が確かなわけですから、その部分で私がこの間行って感じたことは、これからやはり外務省というのは表玄関として大きな役割をますます果たしていかなければいけない。
 たまたまきょう私は朝ラジオ番組を聞いておりましたら、ボーダーレス時代というか、私が政治の場に出る前に、ちょうどソ連と交流を持つときにある人から指導を受けたことは、これからはやはり国境がなくなっていくであろうと。いろんなビジネスも、要するに国と国でもダイレクトにこれから商売が行われるでしょうと。文化もそうです。そういう意味で、私なんかが世界を歩いていくと、今現在国境はあるわけですが、情報の時代というものはもう既にそういう壁はなくなって、きょう日本で起きたことがすぐアメリカへ、あるいはイラクで起きたことが日本へという、そういう中で我々の意識だけがまだその国境を閉ざしているというようなことで、本当に今回は多くの国民からも、逆に言えば外務省が持っている専門意識という、これは確かに専門的なことで大事なことだと思うんですが、同時に今情報というのはそういう形でどんどんどんどん流れ込んできている。やはり東欧の変革もそういう一つの流れではないかなと思うんです。情報を幾らとめても壁をかける、ストップすることはできない中で、そういうことで民間の中でどんどん情報が流れてきています。
 それから、今回、大変ある一部での批判はあったとしても、奥さん方が行動された民間の一つの心の交流の仕方というものもあったと思いますし私はそういう中で本当にこれから外務省は、よく言われる古い体質ということをもう一回謙虚
にと。やはり時代がどんどん変革していく。外もどんどん変わっていく。私みたいな存在というか、こういうキャラクターが政治の場に出る必要が今まではなかったかもしれませんが、あえてこういう時代に政治の場に出させてもらいました。その辺で私は今回の湾岸危機というものはいろんな教訓を与えてくれたんではないかなと思います。
 そして、今もう一つソ連問題で、物資協力、食糧問題、いろんなことが論議され新聞を飾っておりますが、松前先生からさっき話がありましたけれども、この間大臣も言われていたように、実際に物を持っていったけれどもどこかへ行ってしまうという、これはやはり流通が一番大きな問題かと思います。でも、ことしこの危機を乗り切ってもまた来年同じ問題が来る、繰り返しで。
 それで、ある企業といろいろ今交渉を持っているんですが、やはりこれからトータル・クォリティー・コントロールという、日本の企業がまず経済の発展してきた基礎になった企業の中にある問題点をどう見つけていくかというシステムなんですが、これは今すぐにでも企業に声をかけてみんな集めれば、そういう専門家が各企業におりますので、そういうのを例えばソ連に派遣する。それで、結局同じ土俵で話ができなければ、いろんな商売をしたくても、実際に私もプロレスの選手の契約で向こうに行きまして、何でこんなに話が違うんだと書類をぶん投げて立ってきたこともあるんですが、結局同じ土俵で相撲がとれる、いろんな話し合いができるような環境をまずつくらなきゃならない。そういう意味で、今申し上げた、私もまだ勉強を十分していないんですが、このトータル・クォリティー・コントロールということについてちょっとこの場において提言させていただきたいと思います。もうちょっとまた次の委員会がありましたら。
 そういうものを早急に向こうに応援をすれば、ある意味で向こうにある問題をいろんな細分化した形で見つけ出すことができる。そうすれば、ここをこういう応援をしましょう、あるいはここについてはこういうことをしましょうというものが、ソ連の中じゃなくて我々外から見て判断ができるんではないかなということで、もう時間もあれですから、欧亜局長にひとつこの意見について、今後具体的にどういう形の対ソ援助というものを考えていくかということをお伺いいたします。
#131
○政府委員(兵藤長雄君) ただいま猪木先生から非常に含蓄のあるお話、その中での対ソ支援、具体的なアイデアとしてトータル・クォリティー・コントロールという御紹介がございました。私もさらに御教示のあったこのトータル・クォリティー・コントロールについても勉強させていただきたいと思いますが、まさに猪木先生がおっしゃるように今のソ連の最大の問題は、いわゆるペレストロイカという名のもとに経済を改革しようといろいろの試行錯誤をやっている。しかし、この間連邦レベルでは経済改革の基本的な方向というものだけを定めたわけでございますが、まだどこをどこまでどういうふうに改革していったら一番効率がいいのか、システムそのものの議論というものがまだ収れんしていない。そのためにいろいろな組織の末端、流通も含めまして混乱が見られるというところかと思います。
 まさにそうであれば、そこのノーハウを一生懸命私どもも、外務大臣が国会でも答弁をしておられますように、ペレストロイカ支援、具体的にはミリュコフ九項目支援ということを進めているわけでございます。そういうシステムがある程度落ちついてきたという段階になりますと、確かに個々のトータル・クォリティー・コントロールという問題がさらに大きく意味を持ってくるのかなというような漠然とした感じを私は持っております。
 いずれにいたしましても、トータル・クォリティー・コントロールというものをどういうふうに生かせるかという御下問もございましたので、私もさらに勉強させていただきたいというふうに思っております。
#132
○猪木寛至君 きょうはもう時間がないので、これで終わりにいたします。ありがとうございました。
    ─────────────
#133
○委員長(岡野裕君) この際、委員の異動について御報告いたします。
 本日、鳩山威一郎君が委員を辞任され、その補欠として合馬敬君が選任されました。
    ─────────────
#134
○委員長(岡野裕君) 他に御発言もなければ、質疑は終局したものと認めて御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#135
○委員長(岡野裕君) 御異議ないと認めます。
 それでは、これより一括して討論に入ります。
 御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。――別に御発言もないようですから、これより直ちに採決に入ります。
 まず、万国郵便連合憲章の第四追加議定書の締結について承認を求めるの件の採決を行います。
 本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#136
○委員長(岡野裕君) 全会一致と認めます。よって、本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 次に、万国郵便連合一般規則及び万国郵便条約の締結について承認を求めるの件の採決を行います。
 本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#137
○委員長(岡野裕君) 全会一致と認めます。よって、本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 次に、小包郵便物に関する約定の締結について承認を求めるの件の採決を行います。
 本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#138
○委員長(岡野裕君) 全会一致と認めます。よって、本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 次に、郵便為替に関する約定の締結について承認を求めるの件の採決を行います。
 本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#139
○委員長(岡野裕君) 全会一致と認めます。よって、本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 次に、郵便小切手業務に関する約定の締結について承認を求めるの件の採決を行います。
 本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#140
○委員長(岡野裕君) 全会一致と認めます。よって、本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 なお、以上五件の審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#141
○委員長(岡野裕君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後四時十二分散会
ソース: 国立国会図書館
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