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1990/11/08 第119回国会 参議院 参議院会議録情報 第119回国会 建設委員会 第1号
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1990/11/08 第119回国会 参議院

参議院会議録情報 第119回国会 建設委員会 第1号

#1
第119回国会 建設委員会 第1号
平成二年十一月八日(木曜日)
   午前十時十六分開会
    ─────────────
  委員氏名
    委員長         矢田部 理君
    理 事         沓掛 哲男君
    理 事         青木 薪次君
    理 事         山田  勇君
                井上 吉夫君
                石井 一二君
                石渡 清元君
                遠藤  要君
                狩野 明男君
                川原新次郎君
                坂野 重信君
                服部 安司君
                佐藤 三吾君
                種田  誠君
                西野 康雄君
                松本 英一君
                及川 順郎君
                白浜 一良君
                上田耕一郎君
                新坂 一雄君
    ─────────────
   委員の異動
 十月二十四日
    辞任         補欠選任
     狩野 明男君     石原健太郎君
     沓掛 哲男君     宮澤  弘君
 十月二十五日
    辞任         補欠選任
     宮澤  弘君     沓掛 哲男君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         矢田部 理君
    理 事
                井上 吉夫君
                石原健太郎君
                青木 薪次君
                山田  勇君
    委 員
                石井 一二君
                石渡 清元君
                遠藤  要君
                沓掛 哲男君
                坂野 重信君
                服部 安司君
                佐藤 三吾君
                種田  誠君
                西野 康雄君
                及川 順郎君
                白浜 一良君
                上田耕一郎君
                新坂 一雄君
   国務大臣
       国 務 大 臣
       (北海道開発庁
       長官)      木部 佳昭君
   政府委員
       北海道開発庁総
       務監理官     松野 一博君
       国土庁長官官房
       長        八木橋惇夫君
       建設大臣官房長  望月 薫雄君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        荒木 正治君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○国政調査に関する件
○建設事業及び建設諸計画等に関する調査
 (派遣委員の報告)
○公共投資基本計画の具体化に関する請願(第四〇号)
○公共投資基本計画具体化に関する請願(第一〇〇号)
○公共投資基本計画の実施に関する請願(第一六〇号)
○木曽三川及び海岸堤防の高規格堤防化優先に関する請願(第二七三号外一件)
○長良川河口堰(ぜき)建設の中止に関する請願(第五五四号外五件)
○有料道路通行料金身体障害者割引制度の内部障害者等への適用拡大に関する請願(第七七四号外一九件)
○建設省の定員の大幅増員に関する請願(第七八九号)
○継続調査要求に関する件
    ─────────────
#2
○委員長(矢田部理君) ただいまから建設委員会を開会いたします。
 まず、委員の異動について御報告いたします。
 去る十月二十四日、狩野明男君が委員を辞任され、その補欠として石原健太郎君が選任されました。
    ─────────────
#3
○委員長(矢田部理君) 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 去る六月二十六日の委員会において、委員の異動に伴う補欠選任につきましては一名は後日指名することといたしておりましたが、この際、その補欠に井上吉夫君を指名いたします。
 また、委員の異動に伴い理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(矢田部理君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に石原健太郎君を指名いたします。
    ─────────────
#5
○委員長(矢田部理君) この際、木部北海道開発庁長官から発言を求められておりますので、これを許します。木部北海道開発庁長官。
#6
○国務大臣(木部佳昭君) 先般、北海道開発庁長官を拝命いたしました木部佳昭でございます。
 北海道は、豊かな国土資源に恵まれ、我が国において最も開発可能性に富んだ地域であります。青函トンネルの開通や新千歳空港の開港など新たな発展基盤の整備も進み、国土の均衡ある発展に重要な役割を果たすことが期待されております。
 一方、北海道を取り巻く情勢には農産物の輸入自由化、炭鉱の閉山など厳しいものがありますが、このような課題を克服し、地域の活性化を図るためにも、開発基盤の整備と産業の振興発展を一層積極的に推進していかなければなりません。
 私は、我が国の長期的な発展に貢献する活力ある北海道の形成を目指して、第五期北海道総合開発計画の推進に全力を尽くしてまいる所存であります。
 委員長初め委員各位の御指導と御鞭撻をお願い申し上げましてごあいさつにかえさせていただきます。ありがとうございました。
    ─────────────
#7
○委員長(矢田部理君) 次に、国政調査に関する件についてお諮りいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、建設事
業及び建設諸計画等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○委員長(矢田部理君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#9
○委員長(矢田部理君) 建設事業及び建設諸計画等に関する調査を議題といたします。
 先般、当委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員から報告を聴取いたします。
 まず、第一班の報告をお願いいたします。沓掛君。
#10
○沓掛哲男君 第一班の委員派遣報告を行います。
 去る九月十二日から十四日までの三日間、矢田部委員長、山田理事、坂野委員、種田委員、及川委員、上田委員と私、沓掛は、京都府、奈良県並びに大阪府における建設諸事業の実情を調査してまいりました。以下、その概要を御報告いたします。
 近畿圏においては、関西国際空港、関西文化学術研究都市、明石海峡大橋などの大規模プロジェクトが推進され、また、各府県でも各種の社会基盤整備が行われており、首都圏と並ぶ世界的中枢機能を担う圏域整備が進められております。
 このような中で、関西文化学術研究都市の建設は、近畿圏の持つ歴史的な豊かな蓄積を生かし、二十一世紀に向けた文化、学術、研究の新たな拠点づくりを目指すナショナルプロジェクトであります。その広さは、京都府、大阪府、奈良県の三府県五市三町にまたがる京阪奈丘陵地域約一万五千ヘクタールに及び、そのうち開発が予定されております文化学術研究地区がおおむね三千三百ヘクタールとなっており、計画人口は約三十八万人を想定しておりますが、文化学術研究地区の大半を住宅・都市整備公団が担当し、区画整理事業により基礎整備を進めております。
 京都府側におきましては、同志社大学、国際電気通信基礎技術研究所等が既に供用されているほか、国際高等研究所や地球環境産業技術研究機構等の研究施設の建設計画が進められております。奈良県側におきましても、先端科学技術大学院等の設置が決定されておりますほか、特別史跡に指定されている平城宮跡を保存、復元するための平城宮跡地整備事業が推進されております。一方、大阪府におきましては、大阪電気通信大学、イオン工学センター等の教育研究施設の整備が進められております。
 三府県におきましては、関西文化学術研究都市の中核となる国立施設の誘致やアクセス道路等の関連公共施設の整備に対する国の強力な支援のほか、平城宮跡及びその周辺の保存に強い期待が寄せられておりました。なお、周辺地域の地価が高騰しておりますので、監視区域の指定等の対策を講じ、地価の抑制に努めているとのことでありました。
 次に、奈良駅周辺地区新都市拠点整備事業について申し上げます。
 整備事業の対象となっておりますJR奈良駅周辺地区は、鉄道施設により東西の土地利用が分断され、住、商、工、農などが混在し、地区内の生活道路は幅員六メートル未満と狭小で、都心地区にふさわしくない市街地を形成しておりました。このため、奈良市では地区内の旧国鉄電車基地跡等を活用し、ゆとりと潤いのある都市環境の整備を図るべく、シルクロードタウン21と名づけた新都市拠点整備事業に昭和六十二年度から着手しており、土地区画整理事業、住環境整備事業、市街地再開発事業等を活用して、情報、ターミナルなどの都市機能、都市型先端産業等の業務機能、文化・商業機能等を持った古都奈良の玄関にふさわしい国際文化都市の拠点づくりが進められております。
 本事業については、建物の高層化は古都にふさわしくないとの意見もありますが、奈良市としては、古都の景観保存に配慮し、地区内の個々の施設について設計競技を行い、内外の建築家の優秀な作品を取り入れて、古都奈良にふさわしいものにしたいとのことでありました。さらに、地区内の鉄道の高架化についても、経費面で地下化は困難であり、高架化に対する理解を求めていきたいとのことでありました。
 次に、関西国際空港建設事業について申し上げます。
 同空港は、大阪湾泉州沖合五キロに位置しており、我が国初の本格的な海上空港として、また二十四時間運用可能な空港として、平成五年三月の開港を目指して第一期計画の建設工事が進められております。事業費は、昭和五十八年度価格で約一兆円であり、その規模は、面積約五百ヘクタール、三千五百メートル滑走路一本、年間離着陸回数約十六万回を予定しているとのことでした。現在、工事は順調に進んでおり、空港島については土砂の投入量が六割を超えており、また連絡橋については航路部分を除き架設が終わり、七割程度の進捗状況であるとのことであります。なお、全体構想では、面積約千二百ヘクタール、主滑走路二本、補助滑走路一本の規模を予定しております。また、同空港の建設に関連する公共施設の整備につきましては、昭和六十年に関西国際空港関連施設整備大綱が決定され、これに基づき実施されておりますが、総事業費二兆四千八百億円のうち、平成二年度までに一兆八千七百十四億円が実施されており、進捗率は約七五%となっております。
 次に、道路事業について申し上げます。
 まず、京奈道路は、京都市と和歌山市を結ぶ京奈和自動車道の一環として、京都府の城陽市から木津町までの間に建設中の十七キロの一般有料道路であり、六十三年度に一部が供用開始されております。本道路は、国道二十四号線の交通混雑解消を図るとともに、関西文化学術研究都市と京都、奈良両市を結ぶ幹線道路であり、一日も早い全線開通が期待されておりました。
 次に、近畿自動車道松原海南線は、現在、美原北―岸和田和泉間十九キロが未供用区間となっておりますが、既に埋蔵文化財の調査も終わり、高架工事が実施されており、関西国際空港の開港までに全線開通する見込みであるとのことでありました。さらに、近畿自動車道と空港を結ぶ関西国際空港連絡道路六・六キロは、専用部分を日本道路公団の空港線、一般部分を国道二十六号、百七十号及び府道の一部として建設するものでありますが、大阪府の土地開発公社が一括して用地買収を担当し、今年十一月末までには全用地の取得を終える予定であり、空港開港までに全線開通する見通しであるとのことでありました。
 次に、阪神高速道路湾岸線は、阪神間地域の交通環境の改善と臨海部から発生する交通量の処理、関西国際空港、本州四国連絡道路とのアクセス機能が期待される広域幹線道路であり、その延長は神戸市垂水区名谷から泉佐野市前島に至る約八十キロであります。現在、約五十七・六キロの区間で事業化されており、うち大阪市港区港晴から堺市出島西までの約十一・六キロが供用中でありますが、堺市出島西から関西国際空港前島に至る南伸部分について空港開港に間に合わせるべく急ピッチで建設工事が進められておりました。
 最後に、高見地区住宅整備事業について申し上げます。
 同地区は、JR大阪駅の西方約三・五キロに位置しており、その全体規模は、地区面積約五十一ヘクタール、計画戸数三千四百戸、計画人口約一万人となっております。対象区域のうち、約七・五ヘクタールを住宅・都市整備公団が施行しており、現在、七棟千二戸が完成、入居中であり、二棟千四百四十五戸が建設中とのことでありました。同地区の住宅整備事業は、工場と老朽化した木造住宅の混在地区を再開発し、職住接近の良好な住宅地に整備するもので、特定住宅市街地総合整備促進事業に採択され、大阪市と住宅・都市整備公団が共同で事業を進めております。高見フローラルタウンと名づけられ、四季折々の花が咲く良質な住宅地として、また広域避難場所としての役割が期待されております。
 以上のほか、閉会を間近に控えた国際花と緑の博覧会の運営状況、大阪湾臨海部再開発事業の天保山ハーバービレッジ、阪神高速道路の交通管制システム、JR梅田貨物駅跡地の西梅田土地区画整理事業等を視察いたしましたが、その詳細は省略させていただきます。
 以上が調査の概要でありますが、調査に御協力いただきました方々に厚くお礼を申し上げまして、報告を終わります。
#11
○委員長(矢田部理君) 次に、第二班の報告をお願いいたします。青木君。
#12
○青木薪次君 第二班の委員派遣報告を行います。
 去る九月十一日から三日間、石渡委員、佐藤委員、西野委員、白浜委員及び私、青木の五名は、岩手、秋田、青森三県における建設諸事業の実情を調査してまいりましたので、その概要を御報告申し上げます。なお、小川議員が岩手県において現地参加されました。
 今回訪ねました北東北の三県は、いずれも広大な県土のほとんどが積雪寒冷地で占められ、その制約もあって、高速交通体系等の社会資本整備の相対的な立ちおくれ、人口の減少、高齢化による活力の低下、産業構造の高度化のおくれ、賃金水準の低さ等、構造的な課題を抱えておりますが、近年の内需主導による景気の拡大を受けて、生産活動も全体的に活況を呈してきております。
 こうした状況下で、各県とも産業基盤整備のためのプロジェクト等を意欲的に進めております。国といたしましても、多極分散型国土形成のためにも、また生活関連投資の充実の意味でも、地方振興に重点を置いた施策が必要となっているものと思われます。
 それでは、各視察先の状況について御報告いたします。
 最初に、河川事業について申し上げます。
 まず、岩手県の一関遊水地でありますが、北上川の一関・平泉地区では下流に川幅の狭くなった狭窄部が存在し、そのため増水時にはその狭窄部を流れ切らない水がはんらんし、過去に何度も大規模な洪水の被害を受けてきました。そのため、この地域では北上川の治水が古今を通じての最重要課題となっております。
 その対策として、これまでに北上川上流に田瀬ダムを初めとする五大ダムの完成を見、さらに大規模事業として昭和四十七年に一関遊水地計画に着手し現在に至っております。この遊水地は、北上川沿いに低い堤防を築いて中小洪水を防ぎ、この堤防によってカバーできない出水については遊水地内にはんらんした水をためることによって周辺の住宅地域を洪水から守ることを目的とする、自然の地形を利用した施設であります。現在、着々と建設が進められており、昭和六十三年八月には暫定堤の一次締め切りが完了しておりますが、何分、予算配分に限度があり、長期計画となることを余儀なくされております。防災は、何よりも先に取り組まなければならない事業であり、生活関連の社会資本整備の中でも最優先の建設事業として促進されることが望まれます。
 次に、道路事業について申し上げます。
 まず、高速自動車道についてでありますが、東北地方の高速道路は昭和四十七年の岩槻―宇都宮間の開通以来各所で建設が進められてきておりまして、現在では六百二十六・五キロが供用されております。これは、予定路線区間も含めまして建設の予定される全路線の三分の一に当たります。中でも縦貫自動車道は、昨年九月、川口を起点とする青森・八戸までの全線が開通し、東北地方における高速自動車道路網の背骨ができ上がったと言えます。現在では各拠点からの横断自動車道に建設の重点が移っており、さらには新潟から秋田を抜けて青森に通じる日本海沿岸東北自動車道、福島県相馬から山形を経由して秋田県横手に通じる東北中央自動車道の建設が予定、計画されております。今回参りました岩手、秋田、青森の各県からも高規格幹線道路網建設促進の要望が寄せられており、地域の産業、経済、文化の飛躍的発展及び地域住民の福祉の向上のためにもその早期完成が望まれるところであります。
 また、一般道につきましても、特に一九九三年のアルペンスキー世界選手権大会開催を控えた岩手県を初めとして、各県から早期の整備促進の要望が出されましたことを申し添えます。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 盛岡市が市の南部の仙北西地区において土地区画整理事業を行っており、私たちはこれを視察いたしました。盛岡市では城下町特有の屈曲した道路が市内をめぐり、早くから道路整備事業、土地区画整理事業が行われてきました。仙北西地区は雫石川によって市中心部と分断され開発のおくれていた準農業地域でありましたが、昭和四十五年の市街化区域編入以来スプロール化が目立ち始め、それに伴い環境の悪化が見られ、下水道等都市基盤整備が必要とされていたところでありました。盛岡市は、新市街地を南に伸ばすことを目指し、その一環としてこの仙北西地区を土地区画整理事業によって整備することを計画し、昭和五十五年度から平成十年度までの十九カ年の施行期間で事業を進めており、現在五二・四%の進捗状況にあります。この事業は、建設省のふるさとの顔づくりモデル土地区画整理事業のモデル地区に指定されていることからもうかがえるように、区域内に幹線道路を縦横にめぐらせ、公共用地を全体の二八・八%と広くとるなど、土地区画整理事業にとって見習うべき点が数多く見出されました。
 次に、秋田県の秋田新都市・御所野ニュータウン建設事業であります。
 秋田新都市建設事業は、地域振興整備公団の地方都市開発整備業務の事業であり、また秋田テクノポリス建設事業の中核となるものであります。秋田新空港及び近い将来開通が予定される東北横断自動車道東和秋田線の秋田インターチェンジに近い高速交通体系の接点に位置する恵まれた立地条件にあり、職住近接のニュータウン建設が進められております。そこでは、単なる住宅の整備ではなく、工業、流通、医療、福祉、教育等の多様な都市機能の調和を目指しております。また、計画面積三百八十ヘクタールのうち、緑地、地区公園、道路の面積が全体の四〇%となるゆったりとした町づくりで、都市景観形成モデル都市の指定を受けている秋田市の中核となることも予定されております。
 次に、青森地域テクノポリス事業でありますが、この事業は、高度技術工業集積地域開発促進法を受けて昭和六十年八月に国の承認を受けた、青森市、弘前市を中心とした八市町村を圏域とするテクノポリス開発計画であります。私たちは、その中で青森県産業技術センターと青森市が整備を進めております南部工業団地を視察いたしました。青森県産業技術センターでは、例えばリンゴの搾りかすやイカの内臓などの地域の未利用資源の有効利用の研究等、地元産業に役立つバイオテクノロジー及びメカトロニクス分野の先端技術の基礎的研究開発を行っております。南部工業団地も十一・二ヘクタールの工業用地は既に完売しているとのことで、青森県の目指す北の技術定住都市実現のための一拠点となるものと期待されます。
 次に、海岸事業について申し上げます。
 津軽半島東岸の青森海岸は、青森市を初めとする一市一町二村にまたがり、背後に津軽山地の山々が迫るわずかな平地に半農半漁の集落が連なる、沿岸漁業への依存度の高い地域であります。また、波による浸食作用の激しい海岸であり、この五十年の間に三十メートル前後の浸食があったとされております。古来より人家は自己防衛策でしのいできましたが、自然の力には対抗できず、行政による護岸事業が必要となっておりました。このため、現在約二十八キロにわたって海岸保全施設の整備を国の直轄事業で進めており、視察しました西田沢地区では緩傾斜型の堤防が一部でき上がっておりましたが、完成にはまだ年月を要する見込みであり、今後も引き続き工事の促進が望まれます。
 このほか、秋田県内の国道七号線の秋田外環状道路、琴丘能代道路、大館西道路の国幹道密接関
連事業及び青森市の柳町都市計画街路事業を視察いたしましたが、省略させていただきます。
 以上が調査の概要でありますが、調査に御協力いただきました方々に厚くお礼を申し上げまして、報告を終わります。
#13
○委員長(矢田部理君) 以上で派遣委員の報告は終わりました。
    ─────────────
#14
○委員長(矢田部理君) これより請願の審査を行います。
 第四〇号公共投資基本計画の具体化に関する請願外三十一件を議題といたします。
 本委員会に付託されております請願は、お手元に配付の付託請願一覧表のとおりでございます。
 これらの請願につきましては、理事会において協議いたしました結果、第四〇号公共投資基本計画の具体化に関する請願、第一〇〇号公共投資基本計画具体化に関する請願、第一六〇号公共投資基本計画の実施に関する請願は採択すべきものにして内閣に送付するを要するものとし、第二七三号木曽三川及び海岸堤防の高規格堤防化優先に関する請願外二十八件は保留とすることに意見が一致いたしました。
 以上、理事会協議のとおり決定することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○委員長(矢田部理君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○委員長(矢田部理君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#17
○委員長(矢田部理君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
 建設事業及び建設諸計画等に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○委員長(矢田部理君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○委員長(矢田部理君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時四十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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