くにさくロゴ
1990/10/23 第119回国会 参議院 参議院会議録情報 第119回国会 地方行政委員会 第1号
姉妹サイト
 
1990/10/23 第119回国会 参議院

参議院会議録情報 第119回国会 地方行政委員会 第1号

#1
第119回国会 地方行政委員会 第1号
平成二年十月二十三日(火曜日)
   午後一時開会
    ─────────────
  委員氏名
    委員長         野田  哲君
    理 事         竹山  裕君
    理 事         松浦  功君
    理 事         渡辺 四郎君
    理 事         諫山  博君
                秋山  肇君
                井上 章平君
                岩崎 純三君
                大塚清次郎君
                加藤 武徳君
                後藤 正夫君
                須藤良太郎君
                野村 五男君
                岩本 久人君
                栗村 和夫君
                篠崎 年子君
                野別 隆俊君
                常松 克安君
                神谷信之助君
                高井 和伸君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         野田  哲君
    理 事
                竹山  裕君
                松浦  功君
                渡辺 四郎君
                諫山  博君
    委 員
                秋山  肇君
                岩崎 純三君
                後藤 正夫君
                須藤良太郎君
                野村 五男君
                岩本 久人君
                栗村 和夫君
                篠崎 年子君
                野別 隆俊君
                常松 克安君
                神谷信之助君
                高井 和伸君
   政府委員
       警察庁長官官房
       長        浅野信二郎君
       自治大臣官房長  森  繁一君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        竹村  晟君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○国政調査に関する件
○小委員会設置に関する件
○地方行政の改革に関する調査
 (派遣委員の報告)
    ─────────────
#2
○委員長(野田哲君) ただいまから地方行政委員会を開会いたします。
 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
 このたび地方行政委員長に選任されました野田哲でございます。
 申し上げるまでもございませんが、本委員会は地方行政の改革並びに警察、消防の健全な運営を図り、もって公共の秩序の維持と住民の福祉向上に資する重要な使命を担った委員会でございます。その委員長の職責はまことに重大なものと痛感しているところでございます。
 微力ではございますが、委員各位の御指導と御協力を賜りまして、本委員会の公正円満な運営に心がけ、職責を果たしていきたいと考えております。
 何とぞよろしくお願いいたします。
 この際、渡辺前委員長から発言を求められておりますので、これを許します。渡辺君。
#3
○渡辺四郎君 一言お礼のごあいさつを申し上げさせていただきます。
 その前に、私の不手際で、ただいまごあいさいただきました野田新委員長のごあいさつが今日までおくれましたことを深くおわびを申し上げておきたいと思います。
 私は、昨年八月に委員長に選任され、以来約一年間その任に当たってまいりましたが、理事の皆様方初め委員各位の御協力によりまして、ふなれな私でございましたが、無事その職責を果たすことができました。心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 なお、引き続きまして私も当委員会に所属させていただくことになりましたので、今後ともどうぞよろしくお願いを申し上げましてお礼の言葉にかえさせていただきます。
    ─────────────
#4
○委員長(野田哲君) 次に、国政調査に関する件についてお諮りいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、地方行政の改革に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(野田哲君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#6
○委員長(野田哲君) 次に、小委員会の設置に関する件を議題といたします。
 風俗営業等に関する制度及び運用につきまして調査検討のため、小委員六名から成る風俗営業等に関する小委員会を設置したいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(野田哲君) 御異議ないと認めます。
 つきましては、小委員及び小委員長の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○委員長(野田哲君) 御異議ないと認めます。
 それでは、小委員に竹山裕君、松浦功君、渡辺四郎君、常松克安君、諫山博君、高井和伸君を指名いたします。
 また、小委員長に松浦功君を指名いたします。
 なお、小委員及び小委員長の辞任の許可及びその補欠選任、並びに小委員会から参考人の出席要求がありました場合の取り扱いにつきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○委員長(野田哲君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
#10
○委員長(野田哲君) 次に、地方行政の改革に関する調査を議題といたします。
 先般、本委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員から報告を聴取いたします。
 まず、第一班の御報告を願います。竹山君。
#11
○竹山裕君 第一班の委員派遣の御報告を申し上げます。
 派遣委員は、野田委員長、野村委員、篠崎委員、野別委員、常松委員、高井委員と私、竹山の
七名で、去る九月二十五日から二十七日までの三日間、福島県及び山形県を訪問し、県当局より財政状況や地域振興対策等の実情につきまして説明を聴取するとともに、ふるさと創生事業等の現地調査をしてまいりました。
 以下、主な点について御報告いたします。
 最初に、私ども両県にお伺いいたしまして強く印象づけられましたことは、福島県では、その地理的優位性を生かし、東京圏の諸機能の受け入れを図りながら、産業・文化・都市機能の一層の集積を促進し、多極分散型国土の形成に資するとともに、県土の均衡ある発展を図るため意欲的に県政を進めておられるということであります。また、山形県におきましても、すぐれた地域特性と文化性に富み、先端技術・情報化などが進んだ開放的で活力ある都市化社会の理想郷、新アルカディア山形の実現に向けて各般の施策を積極的に推進しておられます。
 さて、両県の財政状況についてでありますが、平成元年度の普通会計歳出決算額は、福島県が七千五百四十八億円、山形県が五千三百四十二億円で実質収支は黒字で推移しております。財政構造の弾力性を示す経常収支比率は福島県が六九・六%、山形県が六七・八%と近年改善の傾向にあり、また、公債費負担比率はそれぞれ一三・七%、一六・三%と年々低下してきておりますが、なお全国平均に比べ高い水準で推移しております。
 両県とも景気の先行きも懸念されるところから、引き続き節度ある財政運営と財政の健全化に努めていくものとしておりますが、両県からは地方財源の充実強化と国庫補助負担率の復元等を図られるようにとの要望がなされております。
 次に、ふるさと創生推進事業等の状況について申し上げます。
 いわゆるふるさと創生一億円事業は福島県では三百十六事業、山形県では二百六十三事業の決定を見ております。事業内容は、両県ともソフト事業が七、八〇%を占めており、地域のイメージアップや人材育成、伝統文化継承活用事業等で個性的な地域づくりが着実に進められております。
 今回視察しました福島県川俣町のおりもの展示館整備事業は、養蚕、織物の町として栄えた歴史の保存と特産品の振興を図ろうとするものであり、また山形市総合スポーツセンター整備事業は、ふるさと創生関連のふるさとづくり特別対策事業として、体育振興の拠点と多様なイベントにも対応できるコミュニティーセンターの機能をあわせ持つ施設として整備されております。いずれも今後の地域振興に活性化を与えるものとして期待されているものであります。
 次に、過疎地域の振興でありますが、本年四月一日施行の新過疎法に基づき、福島県では全市町村の三分の一強に当たる三十二町村が、山形県では四割強に当たる十八市町村が過疎地域として指定されております。これらの過疎市町村では、近年若年層の構造的流出や急速な高齢化の進展により、地域社会そのものの活力が低下するといった新たな問題を抱えるに至っております。両県では若者定住のための地域産業の振興、生活環境施設の整備の促進、高齢者福祉対策の充実等を基本に種の施策を積極的に推進していくこととしておます。
 次に、警察行政についてでありますが、福島県では、広域暴力団の進出に伴う暴力団犯罪や覚せい剤事犯等が、また山形県では、高速交通体系の整備に伴い、交通網を利用した連続女性殺人事件、極左暴力集団の県内潜入といった都市型犯罪や重大交通事故が多発する傾向にあり、憂慮されております。両県からは、警察官の増員等の充実と交通安全施設等整備事業の促進を図られたい旨の要望がなされております。最後に、常盤・郡山新産地区の現状について申し上げます。
 いわき市、郡山市など十九市町村から成る当地区は、昭和三十九年に新産業都市の指定を受けて以来、東北地方南部における開発拠点として、工業開発を中心に生活環境、都市基盤等の整備が着実に進められてまいりましたが、他方、都市機能や生活関連施設の整備、産業構造の高度化への対応などの課題が残されており、なお整備途上の段階にあります。
 福島県としては、当新産地区を二十一世紀に向けて豊かな県土づくりの中核的地域として位置づけ、今後とも開発整備を一層推進していくものとしており、平成三年三月末に期限切れとなる新産業都市建設のための国の財政上の特別措置法の延長を要望しております。
 以上で、福島、山形両県における調査の報告を終わりますが、今回の調査に際し、両県知事を初め関係市町が終始御協力くだされたことに対し、深く感謝の意を表しますとともに、両県当局から提出されました要望書につきましては、本委員会の会議録の末尾に掲載させていただきたいと存じますので、よろしくお取り計らいのほどお願い申し上げます。
#12
○委員長(野田哲君) 御苦労さまでした。
 次に、第二班の報告を願います。渡辺君。
#13
○渡辺四郎君 第二班の委員派遣の御報告を申し上げます。
 派遣委員の松浦理事、井上委員、須藤委員、栗村委員、岩本委員、神谷委員及び私の七名は、地方公共団体の財政状況及び地域振興対策等の実情調査のため、去る九月二十五日から二十七日までの三日間、滋賀県及び岐阜県を訪問し、両県当局から概況説明を聴取するとともに、関係施設等の視察を行いました。
 以下、調査の概要について御報告申し上げます。
 まず、地域振興対策の状況についてであります。
 長期計画としては、滋賀県は県面積の六分の一を占める琵琶湖を中心に位置づけ、「湖国二十一世紀ビジョン=ひとの時代・活力創生の郷土づくり」をテーマにしています。この中心プロジェクトは、一つは高齢化社会に対応した新たな社会づくりを内容とする総合的な高齢化対策で、ネーミングも湖のレイクと古代ギリシャの理想郷アルカディアを合成したレイカディア構想、二つはリゾート拠点整備、びわ湖周遊自転車道の整備など琵琶湖周辺を囲む琵琶湖リゾートネックレス構想、三つ目はびわこ空港の設置、第二名神自動車道の整備などの総合交通ネットワーク構想であります。
 なお、琵琶湖につきましては、琵琶湖総合開発特別措置法に基づき平成三年度までの予定で総合開発計画が策定され、水質・自然環境の保全、治水、利水の事業が行われております。しかし、元年度末の事業進捗率は八〇・三%でありまして、計画の達成が困難と見られ、特別措置法の延長について要望がなされました。
 岐阜県は、第四次総合計画「みどりの連帯社会をめざして」を標榜し、地域振興に取り組んでおります。特にこの中で、「夢おこし県政」に力を入れておりますが、これは十歳以上の県民すべてから行政に実現してほしい夢のアンケートを集め、これを分析し、可能なものから順次事業化を行うというものであります。夢は本年八月末現在五万七千三百九十一件集まっており、本年度予算では二千四百五十九の夢をもとに百七十九事業が実施されることとなっております。
 続いて、「自ら考え自ら行う地域づくり」事業の状況について申し上げます。
 各団体に一律一億円の交付税が交付された本事業については、滋賀県で二百十八事業、岐阜県で二百九十一事業が実施されました。両県とも教育・文化・スポーツ等が各三三・〇%、三七・五%で一番で、これに次ぐのが滋賀県の生活環境で一五・六%、岐阜県の産業振興で一八・九%であります。総じて人づくり・地域おこし的なものが多くなっております。
 また、過疎地域対策については、先国会において新過疎法が成立いたしましたが、同法による過疎指定は滋賀県の二団体に対し、岐阜県は三十団体となっております。これらの団体は、これまでの対策により人口減少率は鈍化し、基礎的公共施設の整備は相当進んでおりますが、引き続き人口
が減少しており、高齢化比率の増大とともに地域の弱体化をもたらしております。このため地域の担い手となる若者の定着、高齢者福祉対策等の充実強化の必要を痛感いたしました。
 次に、両県の財政状況についてであります。
 昭和六十三年度の過去三カ年平均の財政力指数は、滋賀県が〇・五七六、岐阜県が〇・五〇九で、全国十三位及び十八位であります。経常収支比率は、滋賀県が六七・六%、岐阜県が六五・八%で、それぞれ低い方の全国三位と二位で財政構造の弾力性は高くなっております。公債費比率は、岐阜県が七・八%で低い方の全国四位に対し、滋賀県は一〇・七%とやや高いのですが、借換債の発行を中止し、実質的な繰り上げ償還を行ったためであります。両県の財政構造は比較的似ており、ともに健全化に向かっているとの印象を持ちましたが、今後の各種プロジェクトの実施に大幅な財政需要が見込まれ、一層の財源確保が必要となっております。
 最後に、警察行政についてであります。
 道交法等二法の改正法も先国会に成立し、両県とも地域交通安全活動推進委員の委嘱準備などその施行の準備に取りかかっておりました。両県の今年度の交通事故の死者数は、滋賀県の八月末が前年同月比三二%減少に対し、岐阜県の上半期の数値が、前年比一四・二%増の全国ワースト第六位と対照的でした。法律の施行とあわせ、交通事故の推移については今後とも十分配意すべきものと思います。
 第二班の調査報告は以上でありますが、今回の調査、現地視察に際し、両県及び関係市町村当局の皆様が終始私どもに御協力くださいましたことに深く感謝の意を表します。
 また、県及び関係市町村等から提出されました要望書につきましては、これを会議録の末尾に掲載させていただきたいと存じますので、よろしくお取り計らいのほどお願いいたします。
#14
○委員長(野田哲君) 御苦労さまでした。
 以上で派遣委員の報告は終了いたしました。
 なお、ただいまの報告の中で要請のございました要望事項等につきましては、本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○委員長(野田哲君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後一時十九分散会
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト